JP2889338B2 - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

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JP2889338B2
JP2889338B2 JP2215188A JP21518890A JP2889338B2 JP 2889338 B2 JP2889338 B2 JP 2889338B2 JP 2215188 A JP2215188 A JP 2215188A JP 21518890 A JP21518890 A JP 21518890A JP 2889338 B2 JP2889338 B2 JP 2889338B2
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大志 城戸
浩行 迫
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、放電灯を高周波で点灯させる放電灯点灯装
置に関するものである。
【従来の技術】
従来より、この種の放電灯点灯装置としては、第3図
に示すような構成のものが知られている(特願昭61−42
622号参照)。 この放電灯点灯装置では、直流電源(交流電源を整流
したものも含む)E1の両端間に、スイッチング素子であ
る一対のトランジスタQ1,Q2のコレクタ、エミッタ間を
直列接続した直列回路が接続された、ハーフブリッジ式
のインバータ回路1を備えている。各トランジスタQ1,Q
2には、コレクタ、エミッタ間と逆並列になるようにそ
れぞれダイオードD1,D2が接続される。トランジスタQ1
のコレクタ、エミッタ間には、コンデンサC1、放電灯
l、チョークコイルL1、電流トランスCTの1次巻線n1
らなる直列回路が並列接続され、放電灯lにはコンデン
サC2が並列接続される。ここに、コンデンサC1,C2(C1
≫C2)、チョークコイルL1、放電灯lにより共振回路2
が構成される。 電流トランスCTは、2次巻線n2,n3を備え、一方の2
次巻線n2は抵抗R1を介してトランジスタQ1のベース、エ
ミッタ間に接続される。また、他方の2次巻線n3は抵抗
R2を介してトランジスタQ2のベース、エミッタ間に接続
される。両2次巻線n2,n3は、互いに極性が逆になるよ
うにしてトランジスタQ1,Q2に接続されており、2次巻
線n2,n3への誘起電圧によって、両トランジスタQ1,Q2
交互に順バイアスされるようにしてある。すなわち、電
流トランスCTの1次巻線n1に流れる電流の変化の向きに
応じていずれか一方のトランジスタQ1,Q2が選択的にオ
ンになるようにしているのである。 この構成において、トランジスタQ2がオンになれば、
直流電源E1の正極→コンデンサC1→放電灯l→チョーク
コイルL1→電流トランスCTの1次巻線n1→トランジスタ
Q2→直流電源E1の負極という経路で電流が流れる。この
ときにトランジスタQ1のベース、エミッタ間が逆バイア
スになるように、電流トランスCTの1次巻線n1と2次巻
線n2との極性が設定されているから、トランジスタQ1
オフ状態を維持する。その後、電流トランスCTの1次巻
線n1に流れる電流の変化がなくなると、トランジスタQ2
がオフに向かい、電流トランスCTの2次巻線n2に逆向き
の誘起電圧が発生し、トランジスタQ1が順バイアスされ
てオンになる。ダイオードD1に流れる電流がなくなる
と、コンデンサC1の蓄積電荷を電源としてトランジスタ
Q1に電流が流れる。その後、電流トランスCTの1次巻線
n1に流れる電流の変化がなくなると、電流トランスCTの
2次巻線n2に誘起されるトランジスタQ1のベース電流が
減少してトランジスタQ1がオフに向かい、電流トランス
CTの2次巻線n3に逆向きの誘起電圧が発生し、トランジ
スタQ2が順バイアスされてオンになる。以上の動作を繰
り返すことにより、インバータ回路1は発振動作を行う
のであって、放電灯lを高周波で点灯させることができ
るのである。 上述したように、トランジスタQ2がオンになれば、発
振動作が開始されるから、発振動作を起動する起動回路
3は、電源投入時に、トランジスタQ2をオンにできるよ
うに構成される。すなわち、起動回路3は、抵抗R3とコ
ンデンサC3との直列回路を直流電源E1の両端間にスイッ
チSWを介して接続し、ダイアックのようなトリガ素子Q3
を抵抗R3およびコンデンサC3の接続点とトランジスタQ2
のベースとの間に挿入し、抵抗R3およびコンデンサC3
接続点とダイオードD1,D2の接続点との間にダイオードD
3を挿入して構成されている。 したがって、スイッチSWをオンにすれば、抵抗R3を介
してコンデンサC3が充電され、コンデンサC3の端子電圧
がトリガ素子Q3のブレークオーバー電圧に達するとトリ
ガ素子Q3が導通して、トランジスタQ2をオンにし、上述
した発振動作を起動するのである。 ところで、上述のように高周波出力により放電灯lを
点灯させる場合に、放電灯lが正常に点灯していれば支
障はないが、放電灯lを取り外して無負荷状態にした
り、放電灯lの寿命末期になると、出力端子に共振によ
る高電圧が出力されるので種々の問題が生じる。このよ
うな問題を解決するために、放電灯lのランプ電圧によ
って無負荷状態や放電灯lの寿命末期の状態を検出し、
検出された状態に応じてインバータ回路1の発振動作の
停止や抑制を行うようにする制御回路部が設けられる。 制御回路部は、放電灯lのランプ電圧に対応した電圧
を検出する電圧検出回路部4と、トランジスタQ1,Q2
通過電流に対応した電流を検出する電流検出回路部5
と、電圧検出回路部4および電流検出回路部5により検
出された放電灯lの状態を正常状態と比較してインバー
タ回路1の発振動作を制御する判定制御回路部6とから
なる。 電圧検出回路部4は、コンデンサC1と放電灯lとの接
続点と直流電源E1の負極との間に挿入された、ダイオー
ドD4および抵抗R4,R5の直列回路からなる。ダイオードD
4はインバータ回路1の動作時に生じるサージ電圧等の
ノイズ成分を吸収し、インバータ装置の動作を安定させ
るものである。この構成により、電圧検出回路部4は、
両抵抗R4,R5の接続点の電位として放電灯lのランプ電
圧に対応した出力を得るのである。 電流検出回路部5は、ダイオードD5および抵抗R6,R7
の直列回路、抵抗R7に並列接続されたコンデンサC4から
なる。ダイオードD5および抵抗R6,R7の直列回路は、電
流トランスCTの2次巻線n4の両端間に接続される。この
構成により、電流検出回路部5は、コンデンサC4の端子
電圧として、電流トランスCTの1次巻線n1に流れる電流
の平均値に対応した出力を得るのである。すなわち、ト
ランジスタQ1,Q2を流れる電流に対応した出力を得るの
である。 判定制御回路部6は、集積回路よりなるコンパレータ
CP1、コンパレータCP1の反転入力端子に基準電圧を与え
る抵抗R8およびツェナーダイオードZD1の直列回路、ト
ランジスタQ4,Q5、抵抗R9〜R11、ダイオードD6〜D8より
なる。すなわち、電圧検出回路部4および電流検出回路
部5の出力は、それぞれダイオードD6,D7を介してコン
パレータCP1の非反転入力端子に入力される。抵抗R8
ツェナーダイオードZD1との直列回路は、直流電源(た
とえば、直流電源E1を抵抗で分圧して得られる)E2の両
端間に接続され、接続点より基準電圧を得るようになっ
ている。コンパレータCP1の出力は抵抗R9を介してトラ
ンジスタQ4のベースに印加される。このトランジスタQ4
のコレクタ、エミッタ間は、ダイオードD5を介して電流
トランスCTの2次巻線n4の両端間に接続される。また、
トランジスタQ4のベースは、ダイオードD8を介してトラ
ンジスタQ5のコレクタと抵抗R11との接続点に接続され
る。トランジスタQ5のコレクタ、エミッタ間と抵抗R11
との直列回路は直流電源E2の両端間に接続される。ま
た、トランジスタQ5のベースには抵抗R10を介して電圧
検出回路部4の出力が印加される。 正常点灯時には、放電灯lの電圧検出回路部4の出力
電圧V1および電流検出回路部5の出力電圧V2が、V1,V2
<Vzとなるように設定されており、コンパレータCP1
出力レベルは“L"となって、トランジスタQ4はオフ状態
となる。すなわち、インバータ回路1の発振動作が行な
われることになる。 一方、フィラメントが断線して放電灯lが異常点灯し
たり、放電灯lが外されて無負荷状態であったり、放電
灯が寿命末期であったりすると、インバータ回路1のト
ランジスタQ1,Q2に大きな振動電流が流れるから、電流
トランスCTの1次巻線n1にも同様の電流が流れる。その
結果、電流検出回路部5の出力電圧V2が正常点灯時より
もはるかに大きくなり、コンパレータCP1の出力レベル
が“H"になって、トランジスタQ4がオンになる。トラン
ジスタQ4がオンになれば、電流トランスCTの2次巻線n4
が短絡され、インバータ回路1の発振動作を一旦停止さ
せることになる。発振動作が停止すると、コンデンサC1
が抵抗R4,R5を介して直流電源E1の出力電圧まで充電さ
れ、電圧検出回路部4の出力電圧V1はほぼ0になる。し
たがって、トランジスタQ5はオフになり、トランジスタ
Q4はオン状態を維持することになる。すなわち、インバ
ータ回路1の発振動作を停止させ続けるのである(特願
昭61−5241号、特願昭61−5243号参照)。 ところで、放電灯lの寿命末期になり、フィラメント
は断線していないが放電しない、いわゆるエミレスの状
態になったときにも、電流検出回路部5の出力電圧V2
高くなり(V2≧Vz)、インバータ回路1の発振動作が一
旦停止するのである。電圧検出回路部4の出力電圧V
1は、エミレスの状態に応じて、ほぼ0になる場合と、
正常点灯時のほぼ2倍になる場合とがあることが知られ
ている(特願昭61−5241号等参照)。V1≒0であれば、
トランジスタQ5がオフになってトランジスタQ4がオンに
なるから、発振動作の停止状態を継続させる。V1≒2e
(eは正常点灯時の電圧検出回路部4の出力電圧)であ
れば(2e≧Vz)、コンパレータCP1の出力レベルが“H"
になりトランジスタQ4がオンになるから、発振動作が一
旦停止するのである。 しかしながら、エミレスの場合には、放電灯lのフィ
ラメントは断線していないから、発振動作が停止して電
流検出回路部5の出力電圧V2がほぼ0になったとき、電
圧検出回路部4の出力電圧V1はほぼeになる。その結
果、トランジスタQ4がオフになり、インバータ回路1が
発振動作を再開することになる。すなわち、発振動作の
停止と再開とを繰り返すことになって間欠発振状態にな
るという問題が発生する。 このような問題を解決し、エミレスの場合において
も、発振動作が一旦停止した後には停止状態を維持でき
るようにし、なおかつ、エミレスの状態から放電灯lを
正常なものに交換すれば放電灯lが点灯するようにする
ために、第4図のような回路構成が考えられる。すなわ
ち、第3図に示した回路のコンパレータCP1の出力端子
と非反転入力端子との間に、抵抗R12とダイオードD9
の直列回路を挿入し、ダイオードD7に代えてダイオード
D10とバッファ回路BF(たとえば、日本電気製μPD405
0)との直列回路を設け、さらに、トランジスタQ1のコ
レクタ、エミッタ間に放電用の抵抗R13を接続した構成
になっている。 第4図構成では、エミレスの状態になると、コンパレ
ータCP1の出力レベルが“H"になり、この出力が抵抗R12
とダイオードD9とを通して非反転入力端子に入力される
ことになる。その結果、コンパレータCP1の出力レベル
は“H"に保たれ、トランジスタQ4はオン状態を維持する
から、インバータ回路1の発振動作が停止状態に維持さ
れるのである。また、エミレス状態の放電灯lを取り外
せば電圧検出回路部4の出力電圧V1はほぼ0になるか
ら、コンパレータCP1の非反転入力端子の入力レベルが
ダイオードD10を通して“L"になる。このとき、トラン
ジスタQ5はオフであるから、トランジスタQ4はオン状態
に保たれ、インバータ回路1の発振動作の停止状態が維
持される。ここで、正常な放電灯lを装着すれば、電圧
検出回路部4の出力電圧V1はほぼeになってトランジス
タQ4がオフになり、インバータ回路1が発振動作を再開
するのである。
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したように、エミレス状態では電圧検
出回路部4の出力電圧V1がV1≒0のときとV1≒2eのとき
とがある。第4図の回路構成の場合、V1≒2eであると、
コンパレータCP1の出力レベルが“H"になり、トランジ
スタQ4がオンになって発振動作を停止させることができ
る。一方、V1≒0になるときには、電流検出回路部5の
出力電圧V2によってコンパレータCP1の出力レベルを
“H"にするか、電圧検出回路部4の出力電圧V1によって
トランジスタQ5をオフにするかのいずれかにより、トラ
ンジスタQ4をオンにし発振動作を停止させることにな
る。ここで、電流検出回路部5の出力電圧V2によってコ
ンパレータCP1の出力レベルが“H"になる前に、電圧検
出回路部4の出力電圧V1がほぼ0になるとすると、コン
パレータCP1の非反転入力端子への入力レベルが“L"に
なりコンパレータCP1の出力レベルが“L"の状態でトラ
ンジスタQ5がオフになる(通常は、コンパレータCP1
出力レベルが“H"の状態でトランジスタQ5がオフにな
る)。この場合でも、トランジスタQ4はオンになるか
ら、発振動作を停止させることはできる。しかしなが
ら、放電灯lのフィラメントは断線していないから、電
圧検出回路部4の出力電圧V1がほぼeになったときに、
トランジスタQ5がオンになってトランジスタQ4がオフに
なり、結局、インバータ回路1が発振動作を再開するこ
とになる。すなわち、間欠発振を行うという問題が完全
には解決されないのである。 本発明は上記問題点の解決を目的とするものであり、
放電灯の異常状態、無負荷状態、寿命末期状態等を検出
して発振動作を確実に停止させるようにし、間欠発振を
防止するようにした放電灯点灯装置を提供しようとする
ものである。
【課題を解決するための手段】
本発明では、上記目的を達成するために、直列に接続
され交互にオン、オフされる一対のスイッチング素子が
直流電源の両端間に接続され、少なくとも一方のスイッ
チング素子にコンデンサおよび放電灯の直列回路がコン
デンサの一端を直流電源の一方の電極側になるようにし
て並列に接続されたインバータ回路を備え、コンデンサ
の非電源側になる他端と直流電源の他方の電極側との間
に接続されて放電灯のランプ電圧に対応した電圧を検出
する電圧検出回路部と、スイッチング素子に流れる電流
に対応した電流を検出する電流検出回路部と、電圧検出
回路部により検出される電圧が所定範囲外になるか、電
流検出回路部により検出される電流が所定値以上になる
とインバータ回路の発振動作を制限する判定制御回路部
とを備え、判定制御回路部でインバータ回路の発振動作
を制限する際に、電流検出回路部の出力を電圧検出回路
部の出力に優先させているのである。
【作用】
上記構成によれば、電流検出回路部によりスイッチン
グ素子への通電電流の異常が検出されると、電圧検出回
路部でランプ電圧の異常が検出される前にインバータ回
路の発振動作が制限されるから、放電灯がエミレス状態
になりランプ電圧が不安定な場合でも、電流検出回路部
の出力を優先的に用いることによって、インバータ回路
の発振動作を確実に制限することができるのである。
【実施例1】 本実施例では、第1図に示すように、第4図の回路構
成に比較して電圧検出回路部4の構成のみが異なるもの
である。 すなわち、電圧検出回路部4における抵抗R5の両端間
に、ノイズ吸収用のコンデンサC5と、サージ等の保護用
のツェナーダイオードZD2とが並列接続される。また、
抵抗R4,R5の接続点の電位が、ノット回路(たとえば、
日本電気製品μPD4049)NOT1を介して、抵抗R15とコン
デンサC6とからなる積分回路に入力され、積分回路の出
力(コンデンサC6の端子電圧)がコンパレータ(たとえ
ば、日本電気製μPC451)CP2の反転入力端子に入力され
るように構成してある。コンパレータCP2の非反転入力
端子には、直流電源E2の両端間に接続された抵抗R14
ツェナーダイオードZD3との直列回路の接続点より得ら
れる基準電圧が入力されており、積分回路の出力電圧が
基準電圧以下になるとコンパレータCP2の出力レベルが
“H"になるようにしてある。このコンパレータCP2の出
力が電圧検出回路部4の出力になるのである。 以下に、上記構成の電圧検出回路部4を用いた回路構
成について、正常点灯の場合とエミレスの場合との動作
を説明する。 (正常点灯の場合) この場合、電圧検出回路部1に入力される電圧は、直
流電源E1に対してほぼE1/2になる。このときに、抵抗
R4,R5の接続点の電位によってノット回路NOT1の出力レ
ベルが“L"になるように抵抗R4,R5の値が設定されてお
り、積分回路を構成するコンデンサC6には充電されない
から、積分回路の出力電圧は0であって、コンパレータ
CP2の出力レベルは“H"になる。その結果、トランジス
タQ5はオン、トランジスタQ4はオフになる。 一方、電流検出回路部5は、従来の技術の項で説明し
たように動作し、コンパレータCP1の出力レベルは“L"
であって、トランジスタQ4をオフにする。 要するに、正常点灯を行っているときには、電圧検出
回路部4と電流検出回路部5とは、ともにトランジスタ
Q4をオフにするように動作するのであって、インバータ
回路1の発振動作を継続させるのである。 上述したのは、定常点灯状態についての動作である
が、電源スイッチSWが投入された直後では、コンデンサ
C1が抵抗R4,R5を介して急速に充電されるのであって、
抵抗R5の両端電圧によってノット回路NOT1の出力レベル
が“L"になるからトランジスタQ5がオンになる。また、
電流検出回路部1についてもコンパレータCP1の出力レ
ベルが“L"になるように設定してある。したがって、ト
ランジスタQ4はオフになり、インバータ回路1は起動可
能な状態になるのである。その後、起動回路3の動作に
よって上述したようにインバータ回路1が起動され発振
動作が開始されるのである。 次に、正常点灯状態から放電灯lを外したりフィラメ
ントが断線したりして無負荷状態になった後、正常な放
電灯lを装着して点灯させる場合について動作を説明す
る。 まず、無負荷状態になると、トランジスタQ1,Q2には
大きな振動電流が流れ、電流トランスCTの1次巻線n1
も大きな電流が流れる。したがって、電流検出回路部5
には正常点灯時よりもはるかに大きな電流が入力され、
コンパレータCP1の出力レベルが“H"になってトランジ
スタQ4がオンになる。その結果、電流トランスCTの2次
巻線n4の両端間が短絡されてインバータ回路1の発振動
作が停止する。このとき、コンパレータCP1の出力レベ
ルが“H"になり、抵抗R12とダイオードD9とを介してコ
ンパレータCP1の非反転入力端子の入力レベルが“H"に
なることによって、コンパレータCP1の出力レベルは
“H"に維持されるから、インバータ回路1は発振動作の
停止状態を維持するのである。さらに、インバータ回路
1の発振動作が停止している期間に、コンデンサC1が抵
抗R4,R5を介して直流電源E1の電源電圧まで充電され、
電圧検出回路部4への入力電圧がほぼ0になるから、ノ
ット回路NOT1の出力レベルは“H"になり、抵抗R15とコ
ンデンサC6とにより設定された時間(数秒)が経過した
後、コンパレータCP2の出力レベルが“L"になる。その
結果、トランジスタQ5がオフになり、トランジスタQ4
オン状態を維持する。ここに、バッファBFとダイオード
D10とを介して、コンパレータCP1の非反転入力端子への
入力レベルが“L"に引かれるが、電圧検出回路部5に積
分回路を設けたことによって、電圧検出回路部5の出力
レベルが“L"になる前に、コンパレータCP1の出力レベ
ルが必ず“H"になっているから、インバータ回路1の発
振動作を停止状態に保つことができるのである。 その後、正常な放電灯lを取り付けると、電圧検出回
路部4への入力電圧はほぼE1/2になるから、コンパレー
タCP2の出力レベルが“H"になり、トランジスタQ5をオ
ンにし、トランジスタQ4をオフにする。その結果、イン
バータ回路1は発振動作を開始し、放電灯lが点灯する
のである。 (エミレスの場合) 放電灯lの寿命末期などでフィラメントがエミレス状
態になると、トランジスタQ1,Q2には大きな振動電流が
流れるから、無負荷状態と同様にして、電流検出回路部
5はインバータ回路1の発振動作を停止させる。 電圧検出回路部4における抵抗R5の両端電圧V1は、放
電灯lのエミレスの状態に応じて、正常点灯状態の電圧
eのほぼ2倍の電圧またほぼ0になる。 i)V1≒2eのとき 抵抗R5の両端電圧V1は、ツェナーダイオードZD2によ
りクリッピングされて、正常点灯状態のときとほぼ同じ
になるようにしてある。すなわち、V1≒eになるのであ
る。したがって、電圧検出回路部4の出力レベルは“H"
になるが、無負荷状態と同様に電流検出回路部5の出力
によってトランジスタQ4がオンになっているから、電圧
検出回路部4の出力レベルが“H"になっても、インバー
タ回路1の発振動作は停止状態に維持される。 ii)V1≒0のとき ノット回路NOT1は出力レベルを“H"にするから、コン
デンサC6が抵抗R15を介して充電されて、所定時間後に
電圧検出回路部4の出力レベルを“L"にしようとする。
しかし、その前に、電圧検出回路部4の出力レベルが
“L"になるのに先行して電流検出回路部5の出力レベル
が“H"になってトランジスタQ4をオンにしてインバータ
回路1の発振動作を停止させているから、電圧検出回路
部4の抵抗R5の両端電圧V1は、V1≒0からV1≒eになり
(放電灯lのフィラメントが断線していないから)、コ
ンパレータCP2の出力レベルが“L"になる前にノット回
路NOT1の出力レベルが“L"になるのである。すなわち、
電圧検出回路部4の出力であるコンパレータCP2の出力
レベルは“H"に維持され、トランジスタQ4がオンに保た
れるから、インバータ回路1の発振動作は停止状態を維
持するのである。 以上のように、放電灯lのフィラメントがエミレスに
なったときに、その状態にかかわらずインバータ回路1
の発振動作を停止状態に維持することができるのであ
る。また、無負荷状態から正常な放電灯lを装着すれ
ば、放電灯lを点灯させることができるのである。
【実施例2】 本実施例は、第2図に示すように、電流検出回路部5
において、トランジスタQ2のエミッタと直流電源E1の負
極との間に接続した抵抗R16の両端電圧によって、トラ
ンジスタQ2に流れる電流を検出するようにしたものであ
る。電流検出回路部5は、この抵抗R16のほか、ダイオ
ードD11、抵抗R17,R18、コンデンサC7により構成されて
いる。 電圧検出回路部4は、実施例1と同様に、ノット回路
NOT1の出力によって積分回路のコンデンサC6を充電する
ようになっており、コンパレータCP2に代えてノット回
路NOT2を用いている。 さらに、判定制御回路部6では、抵抗R8,R9、トラン
ジスタQ5、ダイオードD8に代えて、ノット回路NOT3、抵
抗R19、ダイオードD12を用いた構成としている。 構成上に若干の相違があるものの、基本的な動作は実
施例1と同様であって、電圧検出回路部4における入力
電圧の低下を遅延させているのである。 なお、上記各実施例では、異常点灯状態になると、イ
ンバータ回路1の発振動作をただちに停止させるように
なっているが、インバータ回路1を一定時間、間欠発振
させた後に停止させるようにしてもよい。
【発明の効果】
本発明は上述のように、判定制御回路部でインバータ
回路の発振動作を制限する際に、電流検出回路部の出力
が電圧検出回路部の出力に優先するようにしているの
で、電流検出回路部によりスイッチング素子への通電電
流の異常が検出されると、電圧検出回路部でランプ電圧
の異常が検出される前にインバータ回路の発振動作が制
限されることになり、放電灯がエミレス状態になりラン
プ電圧が不安定な場合でも、電流検出回路部の出力を優
先的に用いることによってインバータ回路の発振動作を
確実に制限することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例1を示す回路図、第2図は本発
明の実施例2を示す回路図、第3図は従来例を示す回路
図、第4図は他の実施例を示す回路図である。 1……インバータ回路、2……共振回路、3……起動回
路、4……電圧検出回路部、5……電流検出回路部、6
……判定制御回路部、C1……コンデンサ、E1……直流電
源、l……放電灯、Q1,Q2……トランジスタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−200689(JP,A) 特開 平1−246793(JP,A) 特開 平1−246792(JP,A) 特開 昭63−184295(JP,A) 特開 昭62−200688(JP,A) 特開 昭62−200687(JP,A) 特開 昭62−163292(JP,A) 特開 昭62−163293(JP,A) 特開 昭62−200686(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H05B 41/24 - 41/29 H02M 7/48

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直列に接続され交互にオン、オフされる一
    対のスイッチング素子が直流電源の両端間に接続され、
    少なくとも一方のスイッチング素子にコンデンサおよび
    放電灯の直列回路がコンデンサの一端を直流電源の一方
    の電極側になるようにして並列に接続されたインバータ
    回路を備え、コンデンサの非電源側になる他端と直流電
    源の他方の電極側との間に接続されて放電灯のランプ電
    圧に対応した電圧を検出する電圧検出回路部と、スイッ
    チング素子に流れる電流に対応した電流を検出する電流
    検出回路部と、電圧検出回路部により検出される電圧が
    所定範囲外になるか、電流検出回路部により検出される
    電流が所定値以上になるとインバータ回路の発振動作を
    制限する判定制御回路部とを備え、判定制御回路部でイ
    ンバータ回路の発振動作を制限する際に、電流検出回路
    部の出力を電圧検出回路部の出力に優先させることを特
    徴とする放電灯点灯装置。
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