JP4586572B2 - 放電灯点灯装置及び照明装置 - Google Patents

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Description

本発明は、放電灯の寿命末期を検出できる放電灯点灯装置及びこの放電灯点灯装置を組み込んだ照明装置に関する。
放電灯が寿命末期になると、半波放電を起こすようになり、放電灯に直流分が発生する。従って、放電灯に発生する直流分を検出することで放電灯が寿命末期になったか否かを検出できる。従来、このように放電灯に発生する直流分を検出して放電灯が寿命末期になったことを検出する放電灯点灯装置が知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
特開2002−203694 特開2001−284083
ところで、放電灯が半波放電を起こす場合は、一方のフィラメントから他方のフィラメントに半波放電する場合と、他方のフィラメントから一方のフィラメントに半波放電する場合との2種類があり、この両方向の半波放電を検出する必要がある。従来の放電灯点灯装置は、この両方向の半波放電を検出するのに、整流回路等を使用することになり、回路構成が複雑化する問題があった。
本発明は、簡単な回路構成で放電灯の寿命末期を確実に検出できる放電灯点灯装置を提供する。
また、本発明は、簡単な回路構成で放電灯の寿命末期を確実に検出できるとともに放電灯の未装着状態を検出して点灯動作を停止させることができる放電灯点灯装置を提供する。
また、本発明は、簡単な回路構成で放電灯の寿命末期を確実に検出できる照明装置を提供する。
また、本発明は、簡単な回路構成で放電灯の寿命末期を確実に検出できるとともに放電灯の未装着状態を検出して点灯動作を停止させることができる照明装置を提供する。
請求項記載の発明は、直流電源回路と、直流電源回路から供給される直流電力を高周波電力に変換するインバータ回路と、インバータ回路の高周波電力により付勢される放電灯と、放電灯に流れる直流分を検出する直流分検出手段と、直流分検出手段の直流分検出電圧に直流電圧を重畳する電圧重畳手段と、放電灯が定常点灯しているときの前記直流分検出電圧VCよりも高い電圧であって当該直流分検出電圧VCの低下に伴って低下する第1の設定電圧VAと放電灯が定常点灯しているときの前記直流分検出電圧VCよりも低い電圧であって当該直流分検出電圧VCの上昇に伴って上昇する第2の設定電圧VBとを設定する電圧設定手段と、第1の設定電圧VAと第2の設定電圧VBとを比較するコンパレータを有し、このコンパレータの出力により前記放電灯の寿命末期を検出する寿命末期検出手段とを具備する放電灯点灯装置にある。
放電灯が寿命末期になって半波放電状態になると、直流分検出電圧VCは低下するか、あるいは上昇するようになる。例えば、直流分検出電圧VCが低下すると電圧VAも低下する。その結果、VA<VBになる。また、直流分検出電圧VCが上昇すると電圧VBも上昇する。その結果、VA<VBになる。コンパレータがVA<VBを判定すると、放電灯の寿命末期が検出される。
請求項記載の発明は、直流電源回路と、インバータ回路と、放電灯と、直流分検出回路と、電圧重畳回路と、直流電圧を重畳した直流分検出電圧が前記放電灯の定常点灯時のレベルから上下に変化したとき放電灯の寿命末期を検出する寿命末期検出回路と、電圧重畳回路によって直流電圧を重畳した直流分検出電圧を予め設定した参照電圧と比較する比較回路と、寿命末期検出回路が放電灯の寿命検出動作を開始した後に動作を開始し、比較回路の出力により未装着状態を検出してインバータ回路の発振を停止させる保護回路とを備えた放電灯点灯装置にある。
請求項記載の発明は、直流電源回路と、直流電源回路から供給される直流電力を高周波電力に変換するインバータ回路と、インバータ回路の高周波電力により付勢される放電灯と、放電灯に流れる直流分を検出する直流分検出手段と、直流分検出手段の直流分検出電圧に直流電圧を重畳する電圧重畳手段と、直流電圧を重畳した直流分検出電圧が放電灯の定常点灯時のレベルから上下に変化したとき放電灯の寿命末期を検出する寿命末期検出手段と、電圧重畳手段によって直流電圧を重畳した直流分検出電圧を放電灯の装着状態を判定するための参照電圧と比較し、直流分検出電圧が参照電圧を超えると放電灯の未装着を検出する判定手段と、予熱時には判定手段による放電灯の未装着判定を優先し、始動後は寿命末期検出手段による放電灯の寿命末期検出を優先し、放電灯の寿命末期検出時にはインバータ回路の出力を低下または停止させ、その後、放電灯の未装着検出をすることにより、放電灯の未装着判定時にはインバータ回路の出力を停止させる制御手段とを具備する放電灯点灯装置にある。
これにより、予熱時には判定手段による放電灯の未装着判定が優先するので、予熱時に放電灯が未装着であれば未装着が判定されてインバータ回路の出力が停止される。また、始動後は寿命末期検出手段による放電灯の寿命末期検出が優先するので、寿命末期の放電灯が接続されていれば、始動後直ちに放電灯の寿命末期検出が行われインバータ回路の出力が低下または停止される。次に、放電灯の未装着検出手段が動作する。このとき、インバータ回路の出力が低下または停止しているので、放電灯の半波放電等は発生せず、直流分検出電圧は安定しているので未装着検出を確実に行うことができる。
一方、本発明のシーケンスとは逆に、寿命末期検出に優先して未装着検出するシーケンスの場合には、仮に寿命末期の放電灯が装着されているときには、放電灯が装着されているにもかかわらず、直流分検出電圧により、放電灯の未装着を検出する場合がある。そうすると、インバータ回路の出力は停止され、この後、インバータ回路は、再度、予熱、始動のシーケンスで制御される。以後、この動作を繰り返すことになる。この結果、放電灯に何回も二次電圧が印加されることになり、放電灯の寿命等に悪影響を及ぼしかねない。本発明ではこのような状態になるのを防止するものである。
請求項記載の発明は、請求項1乃至の何れか1記載の放電灯点灯装置と、放電灯点灯装置を有する照明器具とを備えた照明装置にある。
請求項1記載の発明は、簡単な回路構成で放電灯の寿命末期を確実に検出できる放電灯点灯装置を提供できる。
請求項および記載の発明は、簡単な回路構成で放電灯の寿命末期を確実に検出できるとともに放電灯の未装着状態を検出して点灯動作を停止させることができる放電灯点灯装置を提供できる。
請求項記載の発明は、簡単な回路構成で放電灯の寿命末期を確実に検出でき、また、簡単な回路構成で放電灯の寿命末期を確実に検出できるとともに放電灯の未装着状態を検出して点灯動作を停止させることができる照明装置を提供できる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1に示すように、交流電源1にダイオードブリッジからなる全波整流器2の入力端子を接続し、この全波整流器2の出力端子に、コンデンサ3を並列に接続するとともに、昇圧チョッパ回路からなる直流電源回路4を接続している。
前記直流電源回路4は、全波整流器2の出力端子に第1のインダクタ5を介してスイッチング素子である第1のMOS型FET(電界効果トランジスタ)6を並列に接続し、この第1のMOS型FET6にダイオード7を順極性に介して平滑コンデンサ8を並列に接続してなり、前記全波整流器2から出力される脈流電圧を所望の直流電圧に変換している。
前記直流電源回路4の出力端子、すなわち、前記平滑コンデンサ8にインバータ回路9を接続している。前記インバータ回路9は、1対のスイッチング素子として、第2、第3のMOS型FET10、11を備え、この各MOS型FET10、11の直列回路を前記平滑コンデンサ8に並列に接続している。
前記インバータ回路9の第3のMOS型FET11におけるドレイン、ソースの各端子に、バラスト用の第2のインダクタ12及び直流カット用コンデンサ13を直列に介して放電灯14のフィラメント14a,14bの一端を接続している。そして、前記放電灯14のフィラメント14a,14bの他端間に共振用コンデンサ15と抵抗16との並列回路を接続し、この共振用コンデンサ15と第2のインダクタ12と放電灯14によって共振回路を形成している。
前記第2のMOS型FET10に、前記インダクタ12及び直流カット用コンデンサ13を直列に介して抵抗17を並列に接続している。
前記第3のMOS型FET11にコンデンサ18を介して定電圧ダイオード19を逆極性にして並列に接続し、この定電圧ダイオード19にダイオード20を順極性に介して平滑コンデンサ21を並列に接続して+Vcc電源を形成している。
22は直流分検出手段としての直流分検出回路で、この直流分検出回路22は、前記放電灯14のフィラメント14a,14bの一端間に抵抗23、24、25の直列回路を接続し、前記抵抗25にコンデンサ26を並列に接続している。前記コンデンサ26は、インバータ回路9からの高周波成分によっては充電せず、直流成分か直流成分に近い低周波成分によって充電するような容量に設定されている。
また、前記+Vcc電源、すなわち、前記平滑コンデンサ21に、抵抗27、順極性のダイオード28及び抵抗29の直列回路を並列に接続するとともに抵抗30、順極性のダイオード31及び抵抗32の直列回路を並列に接続している。また、前記+Vcc電源に、電圧重畳手段である電圧重畳回路を形成する抵抗33を直列に介して直流分検出回路22の抵抗25とコンデンサ26との並列回路を並列に接続している。
前記直流分検出回路22の抵抗24と抵抗25との接続点に、前記抵抗27とダイオード28のアノードとの接続点を、ダイオード34を順極性に介して接続するとともに、前記ダイオード31のカソードと抵抗32との接続点を、ダイオード35を逆極性に介して接続している。前記抵抗27、29、30、32およびダイオード28、31、34、35からなる回路は電圧設定手段を形成している。
前記ダイオード28と抵抗29との接続点に発生する電圧VAを、寿命末期検出手段としての寿命末期検出回路を構成する第1のコンパレータ36の非反転入力端子(+)に入力し、前記抵抗30とダイオード31との接続点に発生する電圧VBを前記第1のコンパレータ36の反転入力端子(-)に入力している。そして、前記第1のコンパレータ36の出力を、制御手段を構成する制御部37に供給している。
前記電圧VA、VB、VCの大小関係は、放電灯14が正常に点灯している状態で、図2に示すように、VA>VC>VBとなるように設定している。そして、VAとVCとの間、VCとVBとの間は、放電灯14の半波放電による電圧VCのレベル変化を検出できるように所定の電圧幅になっている。
また、前記抵抗24と抵抗25との接続点に発生する電圧VCを、比較回路としての第2のコンパレータ38の非反転入力端子(+)に入力し、予め設定された参照電圧Vrefを前記第2のコンパレータ38の反転入力端子(-)に入力している。前記参照電圧Vrefは、放電灯14の装着状態を判定するための電圧で、電圧VAに比べてかなり高い電圧に設定されている。そして、前記第2のコンパレータ38の出力を前記制御部37に供給している。
前記制御部37は、マイクロプロセッサ等を備え、前記+Vcc電源を電源として入力している。この制御部37は、直流電源回路4のMOS型FET6をスイッチング制御するとともに、インバータ回路9の各MOS型FET10、11を交互にスイッチング制御する。前記制御部37は、また、内部にタイマAとタイマBを設け、タイマAは前記第1のコンパレータ36からの出力が有効となる遅延時間を設定するものであり、タイマBは前記第2のコンパレータ38からの出力が有効となる遅延時間を設定するものである。
タイマAによる遅延時間TAはタイマBによる遅延時間TBよりも短く設定されている。すなわち、前記タイマAがカウントする遅延時間TAは、電源1が投入されて放電灯14に対する予熱が開始されてから放電灯14が点灯するまでの時間に設定されている。これは、予熱が開始されてから点灯するまでの時間においては放電灯の寿命末期における半波放電のときと同じような電圧状態になるので、これによる誤動作を避けるためである。また、前記タイマBは、タイマAが遅延時間TAのカウントを終了した後に遅延時間TBのカウントを終了する。これは第1のコンパレータ36からの出力によって制御部37が放電灯14の寿命検出動作を開始した後に第2のコンパレータ38からの出力によって放電灯14の装着状態の検出動作を行わせるためで、放電灯14の点灯後においては放電灯の寿命末期の検出を放電灯の未装着検出よりも優先させている。
このような構成においては、交流電源1を投入すると、全波整流器2から脈流電圧が出力し直流電源回路4に供給される。直流電源回路4では第1のMOS型FET6がスイッチング駆動され、FET6がオンのときに第1のインダクタ5にエネルギーが蓄積され、この蓄積されたエネルギーがFET6のオフのときにダイオード7を介して放出され平滑コンデンサ8を充電する。こうして、平滑コンデンサ8から所望の直流電圧が出力されてインバータ回路9に供給される。
インバータ回路9ではMOS型FET10、11が交互にスイッチング駆動され、たとえば、20kHz〜100kHzの間に設定された高周波の交流電力を出力する。放電灯14が点灯する前は、共振用コンデンサ15を介して放電灯14のフィラメント14a,14bに予熱電流が流れる。その後、放電灯14のフィラメント14a,14b間に高電圧を印加し、これにより、放電灯14は点灯する。
一方、交流電源1が投入されてインバータ回路が動作を開始すると、平滑コンデンサ21の両端間に+VCC電圧が発生し、ダイオード28と抵抗29との接続点に電圧VAが発生し、抵抗30とダイオード31との接続点に電圧VBが発生する。この各電圧VA、VBは第1のコンパレータ36に入力する。これにより第1のコンパレータ36からHレベルあるいはLレベルの出力が送出される。
しかし、このときにはタイマAが遅延時間TAをカウントしているので、制御部37は第1のコンパレータ36からの出力を取り込むことはない。これにより、予熱が開始されてから点灯するまでの時間において放電灯が寿命末期における半波放電のときと同じような電圧状態になったとしても、これによる誤動作を避けることができる。
また、直流分検出回路22の抵抗24と抵抗25との接続点に電圧VCが発生し、第2のコンパレータ38に入力する。これにより第2のコンパレータ38からHレベルあるいはLレベルの出力が送出される。しかし、このときにはタイマBが遅延時間TBをカウントしているので、制御部37は第2のコンパレータ38からの出力を取り込むことはない。これにより、制御部37が誤って放電灯14の装着状態の検出動作を行うことはない。
そして、放電灯14が点灯すると、タイマAによる遅延時間TAのカウントが終了し、制御部37は第1のコンパレータ36からの出力を取り込む。第1のコンパレータ36には電圧VAと電圧VBが入力されるが、放電灯14が定常点灯動作している状態ではこれらの電圧VA、VBと抵抗24と抵抗25との接続点に発生する電圧VCとの関係は、図2に示すように、VA>VC>VBに設定されている。
しかも、+Vcc電源に、抵抗33を直列に介して直流分検出回路22の抵抗25とコンデンサ26との並列回路を並列に接続しているので、電圧VA、VC、VBは全体に正電圧側に偏っており、従って、電圧VBは0Vよりも充分に高い電圧になる。
また、電圧VAとVCとの間、電圧VCとVBとの間は、定常点灯時に電圧VCが多少変動しても誤って寿命末期の検出を行わないように所定の電圧幅になっている。
従って、放電灯14が定常点灯動作しているときには、VA>VBと設定されるので、第1のコンパレータ36の出力はHレベルになる。この状態では制御部37は第1のコンパレータ36の出力を取込んで放電灯14が正常に動作していることを判断する。
しかし、放電灯14がフィラメントのエミッタの損耗等によって寿命末期になると、ランプ電流の流れが一方に片寄るようになり、半波放電現象を生じる。例えば、フィラメント14aからフィラメント14bへ流れるランプ電流が多くなる半波放電であればコンデンサ26の充電電荷が定常点灯時に比べて増加し電圧VCはレベルを上昇する方向に変化する。逆に、フィラメント14bからフィラメント14aへ流れるランプ電流が多くなる半波放電であればコンデンサ26の充電電荷が定常点灯時に比べて減少し電圧VCはレベルを低下する方向に変化する。
ダイオード31と抵抗32との接続点を、ダイオード35を逆極性に介して直流分検出回路22の抵抗24と抵抗25との接続点に接続しているので、電圧VCのレベルが上昇する方向に変化すると、電圧VBも上昇し、電圧VAと電圧VBのレベルが逆転してVA<VBとなる。これにより、第1のコンパレータ36の出力はHレベルからLレベルに反転するので、制御部37は放電灯14が寿命末期になったことを判断する。
また、抵抗27とダイオード28との接続点を、ダイオード34を順極性に介して直流分検出回路22の抵抗24と抵抗25との接続点に接続しているので、電圧VCのレベルが低下する方向に変化すると、電圧VAも低下し、電圧VAと電圧VBのレベルが逆転してVA<VBとなる。これにより、第1のコンパレータ36の出力はHレベルからLレベルに反転するので、制御部37は放電灯14が寿命末期になったことを判断する。
このように、放電灯14が寿命末期になっていずれの方向に半波放電しても第1のコンパレータ36の出力はHレベルからLレベルに反転し、制御部37は放電灯14が寿命末期になったことを判断する。放電灯14の寿命末期を判断すると、制御部37はインバータ回路9の発振周波数を制御して出力を低下、または停止させる。このような制御によって放電灯14の半波放電状態は停止される。
タイマAによる遅延時間TAのカウントが終了すると、その後、今度はタイマBによる遅延時間TBのカウントが終了する。タイマBによる遅延時間TBのカウントが終了すると、制御部37は第2のコンパレータ38からの出力を取り込むようになる。放電灯14が正常に装着状態にあるときには電圧VCは参照電圧Vrefよりも低くなるように設定されているので、第2のコンパレータ38の出力はLレベルになっている。このとき、制御部37は放電灯14が正常に装着状態にあることを判断する。
これに対し、放電灯14が装着されていない、あるいはフィラメントが断線しているなど、負荷の状態が無負荷状態になっていると、インバータ回路9の出力電圧は低下せずに高い状態を維持する。このときには、タイマBによる遅延時間TBのカウントが終了しても電圧VCは高い状態を維持しており、VC>Vrefとなっている。従って、タイマBによる遅延時間TBのカウントが終了した時点で、第2のコンパレータ38の出力はHレベルを維持しており、これにより、制御部37は放電灯14の未装着状態を判断し、インバータ回路9の発振を停止させて回路を安全サイドに保護する。
また、放電灯14の点灯後において寿命末期が検出されるとインバータ回路9の出力が低下、または停止されるので、寿命末期検出後に放電灯14の未装着検出が行われるときには直流分検出電圧VCは安定している。従って、放電灯の未装着検出は確実に行われる。
このように、放電灯14が寿命末期になって半波放電し、これにより直流分検出回路22の電圧VCのレベルが上昇してもあるいは低下しても、電圧VAと電圧VBとの大小関係をVA>VBからVA<VBと反転させることができる。従って、放電灯14の点灯時において、制御部37は第1のコンパレータ36からのLレベル出力を取込んで放電灯14が寿命末期になったことを検出できることになる。しかも、電圧VA、VB、VCは全て正電圧で制御できる。従って、簡単な回路構成で放電灯14の寿命末期を確実に検出できる。
また、電圧VCのレベル変化を放電灯14の寿命末期の検出のみでなく、第2のコンパレータ38においてこの電圧VCを参照電圧Vrefと比較することで放電灯14の未装着状態の検出にも使用している。これにより全体としての回路構成をさらに簡単にできる。
(第2の実施の形態)
なお、この実施の形態は寿命末期検出回路の変形例について述べる。その他の構成は前述した実施の形態と同一である。
図3に示すように、放電灯14のフィラメント電極14a、14b間に、抵抗41、42及びコンデンサ43の直列回路を並列に接続している。また、+Vcc電源に抵抗44、45及び46の直列回路と抵抗47及び48の直列回路を並列に接続している。そして、前記抵抗42とコンデンサ43との接続点と前記抵抗47と抵抗48との接続点を接続している。
また、1対のコンパレータ49、50を設け、一方のコンパレータ49の非反転入力端子(+)に前記抵抗44と抵抗45との接続点を接続し、他方のコンパレータ50の反転入力端子(-)に前記抵抗45と抵抗46との接続点を接続している。前記一方のコンパレータ49の反転入力端子(-)と他方のコンパレータ50の非反転入力端子(+)を互いに接続し、この接続点に前記抵抗47と抵抗48との接続点を、抵抗51を直列に介して接続している。前記抵抗41、42及びコンデンサ43の直列回路とこのコンデンサ43に並列に接続した抵抗48とで直流分検出回路を形成している。
そして、前記一方のコンパレータ49の出力端子にダイオード52のカソードを接続し、前記他方のコンパレータ50の出力端子にダイオード53のカソードを接続し、前記各ダイオード52、53のアノードを互いに接続し、その接続点に発生する信号を制御部37に供給している。
前記各コンパレータ49、50は一種のウインドウコンパレータで寿命末期検出回路を形成している。この寿命末期検出回路は、各コンパレータ49、50の出力が、両方ともLレベルのときか一方がLレベルのときには制御部37に供給される信号はLレベルとなり、両方ともHレベルのときには前記制御部37に供給される信号はHレベルとなる。そして、放電灯14が正常に点灯している状態では、抵抗44と抵抗45との接続点に発生する電圧VAと、抵抗45と抵抗46との接続点に発生する電圧VBと、抵抗47と抵抗48との接続点に発生する電圧VCとの関係は、VA>VC>VBになるように設定されている。
この回路においても電圧VA、VC、VBは+VCC電源によって全体に正電圧側に偏っており、電圧VBは0Vよりも充分に高い電圧になっている。また、電圧VAとVCとの間、電圧VCとVBとの間は、定常点灯時に電圧VCが多少変動しても誤って寿命末期の検出を行わないように所定の電圧幅になっている。
放電灯14の点灯時に、電圧VA、VB、VCが、VA>VC>VBの関系にあるときには、両方のコンパレータ49、50がHレベルを出力するので、制御部37は、Hレベル信号を取込み、放電灯14が正常に点灯していることを判断する。
しかし、放電灯14が寿命末期になって半波放電するようになると、半波放電の方向によって、VC>VA、あるいはVB>VCとなる。例えば、フィラメント14aからフィラメント14bに流れるランプ電流が多くなると、電圧VCのレベルが上昇してVC>VAとなる。このときには、コンパレータ49の出力がLレベルに反転し、制御部37に供給される信号がLレベルになる。これにより、制御部37は放電灯14の寿命末期を検出する。また、フィラメント14bからフィラメント14aに流れるランプ電流が多くなると、電圧VCのレベルが低下してVB>VCとなる。このときには、コンパレータ50の出力がLレベルに反転し、制御部37に供給される信号がLレベルになる。これにより、制御部37は放電灯14の寿命末期を検出する。
このような構成においても、放電灯14が寿命末期になって半波放電し、これにより電圧VCのレベルが上昇したときには、電圧VAと電圧VCとの大小関係をVA>VCからVC<VAに反転させることができ、また、電圧VCのレベルが低下したときには、電圧VCと電圧VBとの大小関係をVC>VBからVB<VCに反転させることができる。
従って、放電灯14の点灯時において、放電灯14が寿命末期になると、制御部37はコンパレータ49、50、ダイオード52、53によって構成される回路からLレベル信号を取込んで放電灯14が寿命末期になったことを検出できる。このように、簡単な回路構成で放電灯14の寿命末期を検出できる。しかも、電圧VBを0Vよりも充分に高く設定しているので、放電灯14が寿命末期になって電圧VCがVBより低下しても電圧VCが0V以下になることはなく、従って、正電圧のみで放電灯の半波放電を検出することができ、簡単な回路構成で放電灯14の寿命末期を検出できる。また、この実施の形態においても電圧VCを第2のコンパレータ38において参照電圧Vrefと比較することで放電灯の未装着状態の検出にも使用しているので、全体としての回路構成を簡単にできる。
なお、前記述した各実施の形態においては、制御部37として、タイマAとタイマBを設け、予熱時における放電灯の寿命末期検出と放電灯の未装着検出を無効としたが、必ずしもこれに限定するものではなく、予熱時や予熱開始前の通電時において放電灯の未装着検出については有効にしてもよい。このようにすれば、予熱時や予熱開始前の通電時においては放電灯の未装着検出が優先されるので、放電灯が未装着であれば電源の投入後直ちに未装着が検出されてインバータ回路の発振が停止され回路を安全サイドに保護できる。
(第3の実施の形態)
この実施の形態は、前述した各実施の形態に記載した放電灯点灯装置のいずれかを有する照明装置について述べる。
図4に示すように内側に反射面を形成した照明器具101の内側の両端部にソケット102a、102bを設け、この各ソケット102a、102bに放電灯14を装填している。また、前記照明器具101の中央裏面部に放電灯点灯装置103を組み込んでいる。この放電灯点灯装置103の構成は、前述した各実施の形態に記載した放電灯点灯装置のいずれかの構成になっている。
このように、前述した各実施の形態に記載した放電灯点灯装置のいずれかを使用することで、簡単な回路構成で放電灯14の寿命末期を確実に検出でき、また、放電灯の未装着状態も検出でき、しかも、全体としての回路構成を簡単にできる照明装置が実現できる。
本発明の、第1の実施の形態に係る放電灯点灯装置の回路構成を示す図。 同実施の形態において放電灯が正常に点灯しているときの寿命末期検出回路において発生する電圧VA、VB、VCのレベル関係を示す図。 本発明の、第2の実施の形態に係る放電灯点灯装置の要部の回路構成を示す図。 本発明の、第3の実施の形態に係る照明装置の外観を示す斜視図。
符号の説明
4…直流電源回路、9…インバータ回路、14…放電灯、23,24,25,27,29,30,32,33…抵抗、26…コンデンサ、28,31,34,35…ダイオード、36…第1のコンパレータ(寿命末期検出回路)、37…制御部、38…第2のコンパレータ(比較回路)。

Claims (4)

  1. 直流電源回路と;
    直流電源回路から供給される直流電力を高周波電力に変換するインバータ回路と;
    インバータ回路の高周波電力により付勢される放電灯と;
    放電灯に流れる直流分を検出する直流分検出手段と;
    直流分検出手段の直流分検出電圧に直流電圧を重畳する電圧重畳手段と;
    放電灯が定常点灯しているときの前記直流分検出電圧VCよりも高い電圧であって当該直流分検出電圧VCの低下に伴って低下する第1の設定電圧VAと、放電灯が定常点灯しているときの前記直流分検出電圧VCよりも低い電圧であって当該直流分検出電圧VCの上昇に伴って上昇する第2の設定電圧VBとを設定する電圧設定手段と;
    第1の設定電圧VAと第2の設定電圧VBとを比較するコンパレータを有し、このコンパレータの出力により前記放電灯の寿命末期を検出する寿命末期検出手段と;
    を具備することを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 直流電源回路と;
    直流電源回路から供給される直流電力を交流電力に変換するインバータ回路と;
    インバータ回路の交流電力により付勢される放電灯と;
    放電灯に流れる直流分を検出する直流分検出回路と;
    直流分検出回路の直流分検出電圧に直流電圧を重畳する電圧重畳回路と;
    直流電圧を重畳した直流分検出電圧が前記放電灯の定常点灯時のレベルから上下に変化したとき前記放電灯の寿命末期を検出する寿命末期検出回路と;
    電圧重畳回路によって直流電圧を重畳した直流分検出電圧を予め設定した参照電圧と比較する比較回路と;
    寿命末期検出回路が前記放電灯の寿命検出動作を開始した後に動作を開始し、比較回路の出力により未装着状態を検出してインバータ回路の発振を停止させる保護回路と;
    を備えたことを特徴とする放電灯点灯装置。
  3. 直流電源回路と;
    直流電源回路から供給される直流電力を高周波電力に変換するインバータ回路と;
    インバータ回路の高周波電力により付勢される放電灯と;
    放電灯に流れる直流分を検出する直流分検出手段と;
    直流分検出手段の直流分検出電圧に直流電圧を重畳する電圧重畳手段と;
    直流電圧を重畳した直流分検出電圧が前記放電灯の定常点灯時のレベルから上下に変化したとき放電灯の寿命末期を検出する寿命末期検出手段と;
    電圧重畳手段によって直流電圧を重畳した直流分検出電圧を放電灯の装着状態を判定するための参照電圧と比較し、直流分検出電圧が参照電圧を超えると放電灯の未装着を検出する判定手段と;
    予熱時には前記判定手段による放電灯の未装着判定を優先し、始動後は寿命末期検出手段による放電灯の寿命末期検出を優先し、放電灯の寿命末期検出時にはインバータ回路の出力を低下または停止させ、その後、放電灯の未装着検出をすることにより、放電灯の未装着判定時にはインバータ回路の出力を停止させる制御手段と;
    を具備することを特徴とする放電灯点灯装置。
  4. 請求項1乃至3の何れか1記載の放電灯点灯装置と;
    放電灯点灯装置を有する照明器具と;
    を備えたことを特徴とする照明装置。
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