JP3669088B2 - 放電灯点灯装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は直列接続された複数の放電灯をインバータ回路を用いて点灯する放電灯点灯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
複数の放電灯をインバータ回路で直列点灯させる放電灯点灯装置において、放電灯のフィラメントの接続を検出する検出手段を備え、検出出力が無いとき、つまり、フィラメントが接続されていないときには、インバータ回路の出力を低電力状態とする放電灯点灯装置は、特願平5−295029号として提案されている。この従来例は、先行予熱機能のある放電灯点灯装置において、簡単な回路構成で、無負荷時におけるインバータ回路の出力増大の防止を図ったものである。
【0003】
この従来例を図14に基づいて更に説明する。この装置では、直流電源Vsにインバータ回路1が接続されている。インバータ回路1は、トランジスタよりなるスイッチング素子Q1 、Q2 を備えており、このスイッチング素子Q1 、Q2 の直列回路に入力直流電圧が印加される。なお、スイッチング素子Q2 のエミッタには電流検出のために抵抗R14が接続されている。一方のスイッチング素子Q1 と並列に、直流カット用のコンデンサC1 、放電灯La1 及びLa2 、インダクタンス素子L1 、電流帰還用のカレントトランスT1 の1次巻線n1 の直列回路が接続されている。第1の放電灯La1 のフィラメントf1 と第2の放電灯La2 のフィラメントf4 の各電源側端子d、eの間には、共振用のコンデンサC2 が並列に接続されている。このコンデンサC2 は浮遊容量であっても良い。放電灯La2 のフィラメントf4 の非電源側端子は、コンデンサC4 及び抵抗R8 の並列回路と予熱用のカレントトランスT2 の1次巻線を介して放電灯La1 のフィラメントf1 の非電源側端子に接続されている。また、両放電灯La1 、La2 の共通接続側のフィラメントf2 、f3 は直列回路を構成し、この直列回路にカレントトランスT2 の2次巻線をコンデンサC5 を介して接続してある。このカレントトランスT2 と抵抗R8 及びコンデンサC4 によりフィラメントf1 、f2 、f3 、f4 の予熱回路7が構成されている。
【0004】
次に、電圧検出回路2の構成について説明する。直流カット用のコンデンサC1 の一端はインバータ回路1の正極側入力端子bに接続されており、この直流カット用のコンデンサC1 の他端と、インバータ回路1の負極側入力端子cの間には、放電灯La1 、La2 よりも高インピーダンスの抵抗R4 、R5 の直列回路が接続されている。この抵抗R4 、R5 の接続点に得られる電圧が、電圧検出回路2の検出出力とされている。
【0005】
次に、フィラメント検出回路3の構成について説明する。この回路では、上述のように、予熱回路7におけるカレントトランスT2 の2次巻線の一端をコンデンサC5 を介して第1の放電灯La1 におけるフィラメントf2 の一端に接続し、前記2次巻線の他端を第2の放電灯La2 におけるフィラメントf3 の一端に接続し、フィラメントf2 、f3 の他端同士を接続している。コンデンサC5 とフィラメントf2 の接続点は、抵抗R11を介してインバータ回路1の正極側入力端子bに接続されている。このコンデンサC5 と抵抗R10、R22、コンデンサC7 及び抵抗R11により、フィラメント検出回路3を構成しており、抵抗R10の一端(a点)の電圧が、フィラメント検出回路3の検出出力となっている。
【0006】
電流帰還用のカレントトランスT1 は二つの2次巻線n2 、n3 を有し、一方の2次巻線n2 はバイアス抵抗R1 を介してスイッチング素子Q1 のベース・エミッタ間に接続されており、他方の2次巻線n3 はバイアス抵抗R2 を介してスイッチング素子Q2 のべース・エミッタ間に接続されている。これによって、駆動回路5が構成されている。
【0007】
さらに、インバータ回路1の入力端子b、c間には、抵抗R3 とコンデンサC3 の直列回路が接続され、抵抗R3 とコンデンサC3 の接続点はダイアックQ3 を介して、スイッチング素子Q2 のべースに接続されると共に、スイッチング素子Q2 のコレクタにダイオードD3 のアノード・カソードを介して接続されている。これらの抵抗R3 、コンデンサC3 、ダイアックQ3 及びダイオードD3 は、インバータ回路1の起動回路6を構成している。なお、スイッチング素子Q1 、Q2 にはダイオードD1 、D2 が逆並列接続されているが、これらのダイオードD1 、D2 は必ずしも必要でない。
【0008】
ところで、放電灯の寿命を長く維持するために、インバータ回路が動作を開始してから所定期間は出力を低く抑え、放電灯が点灯しない状態で、フィラメントに予熱電流を流す先行予熱制御が一般的に行われている。本従来例においては、予熱制御部9により前記先行予熱制御を行う。インバータ制御回路8は、フィラメント予熱モード(放電灯が点灯しない状態でフィラメントに予熱電流を流すモード)から点灯モードになるようにインバータ回路1の出力を制御するものである。
【0009】
次に、この従来例の動作説明を行う。インバータ制御回路8、予熱制御部9に印加される制御電源Vccは、インバータ回路1に直流電源Vsが印加された後に生成されるように構成されれば良く、例えば直流電源Vsに対して抵抗、ツェナーダイオードを直列に接続し、ツェナーダイオードのカソードより制御電源Vccを得る方法や、インバータ回路1の共振用インダクタンス素子L1 に2次巻線を設け、この2次巻線からの帰還電力により制御電源Vccを得る方法等が知られている。なお、後者の場合は、インバータ回路1が起動することにより制御電源Vccが得られるが、ここでは前者の場合で説明を続ける。
【0010】
直流電源Vsによりインバータ回路1に直流電圧が印加されるとともに制御電源Vccの電圧が生成されると、インバータ回路1は抵抗R3 、コンデンサC3 、ダイアックQ3 、ダイオードD3 で構成される起動回路6によりスイッチング素子Q2 がオンし、カレントトランスT1 によりスイッチング素子Q1 、Q2 が交互にオン、オフして発振を開始する。このとき、抵抗R14にはスイッチング素子Q2 のエミッタ電流IE が流れるため、スイッチング素子Q2 のエミッタ電圧VE は、VE =(抵抗R14の抵抗値)×(エミッタ電流IE )となり、このエミッタ電圧VE はインバータ制御回路8のコンパレータCP1 の+端子に入力される。コンパレータCP1 の−端子には抵抗R16、R17、R18により決定される基準電圧Vrefが入力されている。抵抗R18は予熱制御部9の出力に接続しており、予熱制御部9の出力、つまりコンパレータCP2 の出力が“High”レベルの場合、基準電圧Vrefは抵抗R16、R18の合成抵抗と抵抗R17の分圧によって決まり、Vref1となる。コンパレータCP2 の出力が“Low”レベルの場合、基準電圧Vrefは抵抗R17、R18の合成抵抗と抵抗R16の分圧によって決まってVref2となり、Vref1>Vref2となる。
【0011】
予熱制御部9のコンパレータCP2 の入力は抵抗R19と抵抗R20の分圧で決まる基準電圧VR が−端子に入力され、抵抗R21とコンデンサC6 の時定数によって決まるコンデンサC6 の充電電圧Vcが+端子に入力される。コンデンサC6 の充電は制御電源Vccの電圧がインバータ制御回路8、予熱制御部9に印加されることにより開始される。
【0012】
まず、Vc<VR の場合、コンパレータCP2 の出力は“Low”レベルであるため、コンパレータCP1 の出力は、入力信号VE とVref2の比較となり、VE <Vref2ではコンパレータCP1 の出力が“Low”レベルであるため、スイッチング素子Q7 のべースも“Low”レベルとなる。また、VE >Vref2の場合には、コンパレータCP1 の出力が“High”レベルとなるため、スイッチング素子Q7 のべースへ制御電源Vccより抵抗R15を介して電流が供給され、このときスイッチング素子Q7 がオンする。スイッチング素子Q7 がオンすることによりインバータ回路1のスイッチング素子Q2 のべースが“Low”レベルとなり、スイッチング素子Q2 はオフする。ここで、コンパレータCP1 への入力信号VE の信号レベル及び基準電圧Vref2の値を適切に設定することによって放電灯La1 、La2 は点灯しない状態で、フィラメントf1 〜f4 の予熱が行われる。
【0013】
次に、Vc>VR の場合は、コンパレータCP2 の出力が“High”レベルとなるため、コンパレータCP1 には入力信号VE とVref1が入力される。このVref1の値はVref2の値よりも大きく、更にVref1>VE となるように設定することによって、コンパレータCP1 の出力は常に“Low”レベルとなり、スイッチング素子Q7 は常にオフする。この場合、放電灯La1 、La2 は点灯する。
【0014】
さて今、直流電源Vsから電源が供給されると、直流カット用のコンデンサC1 には、直流電源Vsの約半分の電圧(Vs/2)が充電される。従って、抵抗R4 、R5 で分圧された電圧は“High”レベルとなり、電圧検出回路2の検出出力が“High”レベルとなる。
ここで、放電灯La1 、La2 のフィラメントf1 、f4 の少なくとも一方を取り外して無負荷状態にすると、直流カット用のコンデンサC1 が抵抗R4 、R5 を介して一方向にのみ充電されて、直流電源Vsと同じ電圧レベルに充電されるので、電圧検出回路2への入力電圧は低くなり、電圧検出回路2の検出出力は“Low”レベルとなる。
【0015】
次に、放電灯La1 、La2 のフィラメントf2 、f3 の少なくとも一方が外れた場合には、フィラメント検出回路3の検出出力が“Low”レベルになる。今、例えばフィラメントf3 のみが外れた状態にあるとすれば、フィラメントf3 が外れているので、フィラメントf2 、f3 を介する電流経路は形成されていない。またカレントトランスT2 の2次巻線を介する電流経路においては、直流電源Vsからの直流がコンデンサC5 により遮断されるので、この電流経路も形成されない。従って抵抗R10には電流が流れなくなり、抵抗R10の一端(a点)の電位が“Low”レベルになる。
【0016】
すなわち、本従来例では、電圧検出回路2及びフィラメント検出回路3において、全ての放電灯La1 、La2 のフィラメントが接続されているかどうかを検出し、少なくとも一つのフィラメントが接続されていない場合には、ダイオードD7 或いはD8 によりコンデンサC6 の電荷を引抜き、フィラメント予熱モードとすることによりフィラメントが接続されていない場合のインバータ回路1の出力増大を防止している。
【0017】
ところで、前述のフィラメント予熱モードで放電灯が微放電している場合がよくある。これは周囲温度等にも影響され、対地との電位が高い方の放電灯で発生しやすく、場合によっては直列接続している二本の放電灯が共に微放電していることもある。前記従来例においては、放電灯La2 の方が微放電しやすい状態にある。
【0018】
ここで、フィラメントf3 とf2 との接続点が外れている状態を考えると、つまり実際の照明器具においては、ソケットとランプ及びソケット同士を結ぶ内部接続線とソケットの結合部等の外れを想定した場合、放電灯La2 が微放電すると、放電灯La2 自体が数kΩ程度のインピーダンスを持つことになり、このインピーダンスを介して抵抗R22、R10に電流が流れ、フィラメント検出回路3におけるa点は“High”レベルの状態になる。つまり、フィラメントf3 とf2 の接続点が外れている状態でもインバータ回路1はフィラメント予熱モードから点灯モードに動作モードを切り替えるため、フィラメントf2 、f3 の先行予熱が行われない状態で放電灯La1 、La2 は点灯し、ランプ寿命が極端に短くなってしまうと同時に、本来ランプ寿命を長く維持するための先行予熱機能が全く機能していないのと等価であるという問題があった。
【0019】
そこで、この問題を解決する手段が特願平7−149115号として提案されている。図15はその回路構成を示しており、本従来例では図14の従来例のフィラメント検出回路3の代わりに、予熱ループ検出回路10を用いたものである。この予熱ループ検出回路10は放電灯La1 、La2 の共通接続側のフィラメントf2 、f3 とコンデンサC5 とインダクタンス素子L1 の2次巻線とで構成される予熱ループ内に、電流検出用のカレントトランスT3 の1次巻線を挿入し、このカレントトランスT3 の2次巻線にダイオードブリッジDB1 を接続して2次出力を整流し、この整流出力を抵抗R22と抵抗R10とで分圧し、その接続点aを図14の従来例と同様にダイオードD8 を介して予熱制御部9に接続して構成される。
【0020】
また、図14の従来例における電圧検出回路2を削除している。そして、放電灯La1 、La2 の共通接続側のフィラメントf2 、f3 の予熱用の電源としてインバータ回路1のインダクタンス素子L1 に2次巻線を設け、この2次巻線と、コンデンサC5 と、フィラメントf2 、f3 と、カレントトランスT3 の1次巻線とで予熱ループを構成し、インダクタンス素子L1 の2次巻線の出力電圧でフィラメントf2 、f3 に予熱電流を流すようにしている。また、予熱ループ検出回路10の他に、直流カット用コンデンサC1 の電圧を検出する第2の検出回路11を設けてある。この第2の検出回路11は、直流カット用コンデンサC1 と直流電源Vsの正極との接続点と、第2の直流カット用のコンデンサC5 とインダクタンス素子L1 の2次巻線の接続点との間に抵抗R11を接続し、コンデンサC5 の他端を抵抗R23と、抵抗R24とコンデンサC8 の並列回路とを介して直流電源Vsの負極に接続して構成され、抵抗R23、R24の接続点を検出出力点として予熱制御部9にダイオードD7 を介して接続している。
【0021】
以上の点で本従来例(図15)は図14の従来例と相違する。その他の構成は図14の従来例と同じであるから、ここでは、図14の従来例と同じ構成要素には同じ記号、番号を付し説明は省略する。
本従来例では、放電灯La1 、La2 のフィラメントf1 、f4 の何れかが外れてもこれらフィラメントf1 、f4 がインバータ回路1のコンデンサC2 を通る直列共振ループ内に含まれる構成であるため、この直列共振ループが構成されず、インバータ回路1が動作しない。従ってインバータ回路1の出力増大等の問題は生じない。
【0022】
一方、共通接続側のフィラメントf2 、f3 の接続点が外れた場合には、次のような動作により、インバータ回路1の動作が点灯モードに移行しないように制御され、ランプ寿命に悪影響を与えることを無くし、またユーザーに対しても点灯しないことにより接続異常をすぐに知らせることを可能とする。
放電灯La1 、La2 が正常に接続されている場合には、インダクタンス素子L1 の2次巻線から放電灯La1 、La2 のフィラメントf2 、f3 と予熱電流が流れる予熱ループが構成されており、そのため予熱ループ内に1次巻線を挿入しているカレントトランスT3 の2次巻線に出力電圧が発生し、予熱ループ検出回路10の接続点aの電位は“High”レベルとなる。従って、図14の従来例と同様に第2の検出回路11の出力が“High”レベルであればフィラメント予熱モードから点灯モードへ移行することが可能となる。
【0023】
一方、カレントトランスT3 の1次巻線に電流が流れない場合、2次巻線には出力電圧が発生しないため、予熱ループ検出回路10の接続点aの電位は“Low”レベルとなる。また、仮に微少な電流が予熱ループに流れてもカレントトランスT3 の2次巻線に発生する電圧は非常に小さいため、接続点aの電位は非常に小さく、接続点aの電位は“Low”レベルとみなすことができる。
【0024】
フィラメントf2 、f3 の接続部において、接続異常が発生する箇所として図15のA点、B点、C点が考えられるが、フィラメントf2 、f3 の接続部(A点、B点、C点のいずれか)が外れた状態で、インバータ回路1の動作モードがフィラメント予熱モードになると、放電灯La2 が微放電したとしても、微少な電流がカレントトランスT3 の1次巻線に流れるだけであるため、接続点aの電位は“Low”レベルとなる。つまり予熱ループが正常に形成されていないことを検出することができる。
【0025】
そして、放電灯La1 、La2 が点灯モード時において点灯した後、C点又はB点が外れた場合は、ランプ電流がA点を流れても、予熱ループ検出回路10のカレントトランスT3 の2次巻線には電流が流れず、予熱ループ検出回路10の接続点aの電位が“Low”レベルとなるため、予熱制御部9の働きにより、インバータ回路1の動作モードをフィラメント予熱モードとしてインバータ回路1の出力増大を防ぐ。
【0026】
一方、A点が外れた場合には、ランプ電流がC点、B点を通ってカレントトランスT3 の1次巻線に流れるため、予熱ループ検出回路10は動作しないが、第2の検出回路11が次のように動作する。まず、予熱ループが形成されている場合のコンデンサC5 の両端電圧は、フィラメントf2 、f3 、インダクタンス素子L1 の2次巻線、カレントトランスT3 の1次巻線の電圧降下分となり、ほぼ0Vである。ここでA点が外れた場合、B点の電位は固定された状態を維持するため、コンデンサC5 の抵抗R11側はこの電位のままである。一方、抵抗R11、コンデンサC5 、抵抗R23、R24に直流電流が流れるため、コンデンサC5 に電荷が充電されて行く。それと同時に直流カット用コンデンサC1 の両端電圧も上昇していく。このようにコンデンサC1 、C5 の両端電圧が上昇することにより、抵抗R23、R24の接続点の電位は低下して“Low”レベルとなり、その結果、予熱制御部9のダイオードD7 によりコンデンサC6 の電荷を引抜き、フィラメント予熱モードから点灯モードへ移行するのを防ぐ。従って、フィラメントが接続されていない場合のインバータ回路1の出力増大を防止することができる。なお、他の回路動作は図14の従来例と同じであるため説明は省略する。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】
上述の図15に示した従来例の構成においては、直列接続された放電灯の接続異常の状態を検出することができるが、カレントトランスT3 、ダイオードブリッジDB1 等を用いており、回路が大型化すると同時に、コストアップにもなるという問題点があった。
【0028】
そこで、本発明は上記の問題点を解決し、小型でしかも安価に放電灯の接続異常を検出することができる放電灯点灯装置を提供することを目的とするものである。
【0029】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、上記の課題を解決するために、図1に示すように、直流電源Vsと、前記直流電源Vsに接続されたスイッチング素子SW1 、SW2 を含むインバータ回路と、前記インバータ回路1の出力に接続された複数の直列に接続されたフィラメントを有する放電灯La1 、La2 と、前記直流電源Vsから前記スイッチング素子SW2 を介して前記複数の放電灯La1 、La2 と直列に挿入された第1のコンデンサC1 を有する放電灯点灯装置において、前記直列接続された放電灯La1 、La2 の直列接続部の両フィラメントを直列接続して前記インバータ回路1と絶縁された電圧源で予熱する予熱ループ内に第2のコンデンサC5 を挿入し、前記第2のコンデンサC5 の一端から相隣り合うフィラメントまでの間と前記直流電源Vsの負極側との間に第1の直流導通素子を設け、前記第2のコンデンサC5 の他端から相隣り合うフィラメントまでの間と前記直流電源Vsの負極側との間に第2の直流導通素子を設け、前記第2のコンデンサC5 の両端に発生する所定値以上の直流成分を検出するフィラメント接続検出回路を構成したことを特徴とするものである。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態として、図1〜図13の実施例を説明する。まず、請求項1に対応する第1の実施例を図1に示す。図15の従来例における予熱ループ検出回路10の代わりに、抵抗R22、R10、コンデンサC7 で構成される第1の検出手段を用いており、また、図15の従来例における検出回路11の代わりに、抵抗R23、R24、コンデンサC8 で構成される第2の検出手段を用いている。また、簡略化のため、インバータ回路1として一対のスイッチング素子SW1 、SW2 の直列回路を直流電源Vsに接続してあり、その制御回路も図示を省略してある。図中のスイッチング素子SW1 、SW2 は、それぞれトランジスタQ1 、Q2 とダイオードD1 、D2 を逆並列接続したものでも良いし、パワーMOSFETであっても良い。図3のA点、B点、C点のいずれかが結線不良となった場合の検出手段出力について、以下に説明する。
【0031】
まず、図1のA点が結線不良となった場合、インバータ回路の動作時には、F点は直流成分を持つ電圧が現れている。つまり、図2(a)に示すスイッチング素子SW2 の両端電圧Vsw2 とインダクタンス素子L1 の両端電圧VL1を合成して、F点の電位VF は、図2(b)に示すようになり、直流成分が重畳された振動電圧が現れている。また、放電灯La1 、La2 も点灯時には数百オーム程度の低抵抗と考えることができる。したがって、点▲2▼の電圧(≒B点電圧)が図3(b)に示すように直流成分を持っているため、コンデンサC5 で直流成分がカットされ、点▲1▼の電圧は図3(a)のように放電灯La1 の両端電圧のみとなる。コンデンサC5 には図1に図示した極性で電荷が充電され、それと同時にA点電圧が低下した分、コンデンサC1 に電荷が蓄積され、結果として、コンデンサC1 の両端電圧はVsになる。つまり、点▲1▼’の電圧は“Low”レベル、点▲2▼’の電圧は“High”レベルになる。
【0032】
次に、図1のB点が結線不良となった場合、点▲1▼の電圧(=C点の電圧≒A点の電圧)が図3(b)のように直流成分を持っているため、コンデンサC5 で直流成分がカットされ、点▲2▼の電圧は図3(a)のように放電灯La1 の両端電圧のみとなる。コンデンサC5 には図1に図示した極性とは逆方向に電荷が充電される。つまり、点▲1▼’の電圧は“High”レベル、点▲2▼’の電圧は“Low”レベルになる。
【0033】
次に、図1のC点が結線不良となった場合、点▲2▼の電圧(≒B点電圧≒A点電圧)が図3(b)のように直流成分を持っているため、コンデンサC5 で直流成分がカットされ、点▲1▼の電圧は、図3(a)のように放電灯La1 の両端電圧のみとなる。コンデンサC5 には、図1に図示した極性で電荷が充電される。つまり、点▲1▼’の電圧は“Low”レベル、点▲2▼’の電圧は“High”レベルになる。
【0034】
以上のように、結線不良が発生した場合に、第1又は第2の検出手段の出力のいずれかが“Low”レベルになるため、この出力を利用してインバータ回路の動作を抑制もしくは停止させれば、簡単で安価な構成で結線不良を知らせることができる。
次に、請求項2に対応する第2の実施例を図4に示す。第1の実施例と異なるところは、放電灯負荷がスイッチング素子SW2 と並列に接続され、コンデンサC5 が放電灯La2 のフィラメントと直接接続されたところである。その動作について説明すると、まず、A点が結線不良の場合、点▲1▼の電圧が直流成分を持つ定電圧源と考えることができるため、コンデンサC5 により直流成分がカットされて、点▲2▼の電圧は放電灯La1 の両端電圧のみとなる。点▲2▼の電圧が低下した分、コンデンサC1 の電荷が放出され、結果として、コンデンサC1 の両端電圧は0になる。そのため、点▲2▼’の電圧は“Low”レベルになる。
【0035】
また、B点が結線不良の場合、点▲1▼の電圧が直流成分を持つ定電圧源と考えることができるため、コンデンサC5 により直流成分がカットされて、点▲2▼の電圧は放電灯La1 の両端電圧のみとなる。そのため、点▲2▼’の電圧は“Low”レベルになる。
また、C点が結線不良の場合、点▲2▼の電圧(=B点の電圧≒A点の電圧)が直流成分を持つ定電圧源と考えることができるため、コンデンサC5 により直流成分がカットされて、点▲1▼の電圧は放電灯La1 の両端電圧のみとなる。そのため、点▲1▼’の電圧は“Low”レベルになる。以上のように、本実施例においても、結線不良が発生した場合に、第1又は第2の検出手段の出力のいずれかが“Low”レベルになるため、この出力を利用してインバータ回路の動作を抑制もしくは停止させれば、簡単な構成で結線不良を検出することができる。
【0036】
次に、請求項3に対応する第3の実施例を図5に示す。第1の実施例と異なるところは、放電灯La1 、La2 がインバータ回路とトランスT2 で結合され、フィラメントf2 、f3 の予熱用の電圧源はトランスT2 の補助巻線n3 で構成されるところである。また、直流電源Vsのプラス側とトランスT2 の2次巻線n2 の一端とは抵抗R30を介して接続され、直流電源Vsのマイナス側とトランスT2 の2次巻線n2 の他端とは抵抗R31を介して接続されており、2次巻線n2 の両端とも等価的に直流成分を含む定電圧源と考えることができる。加えて、トランスT2 の2次巻線n2 とフィラメントf1 との間には直流カット用コンデンサC1 が挿入され、2次巻線n2 の両端に、コンデンサC1 と負荷回路(放電灯La1 、La2 、及びコンデンサC2 )が直列に接続された形となる。なお、この場合のA点、B点、C点のいずれかが結線不良となったときの動作は前述の実施例と同様であるため、説明を省略する。
【0037】
次に、請求項1に対応する第4〜第7の実施例について説明する。まず、図6に第4の実施例を示す。本実施例は、コンデンサC2 と直列にトランスT3 の1次巻線を設け、トランスT3 の2次巻線をフィラメントf2 、f3 の予熱用の電圧源としたものである。また、インバータ回路として一石式インバータ回路を用いており、スイッチング素子SW1 の代わりに、インダクタンス素子L0 とコンデンサC0 の並列共振回路が接続されている。なお、この場合のA点、B点、C点のいずれかが結線不良となったときの動作は前述の実施例と同様であるため、説明を省略する。
【0038】
次に、図7に第5の実施例を示す。本実施例は3灯の放電灯La1 、La2 、La3 を直列に接続した構成であり、共通側フィラメントの予熱ループには、直流カット用コンデンサC5 、C10がそれぞれに挿入されている。この場合もコンデンサC5 、C10の両端電圧を検出することにより、A点〜F点の結線不良を検出することができる。動作については、前述の実施例と同様のため、説明を省略する。
【0039】
次に、図8に第6の実施例を示す。本実施例は、放電灯La1 、La2 とLa3 、La4 を直並列に接続した例である。このとき、それぞれの共振回路に独立した直流カット用コンデンサC1 、C11を挿入すれば、前述の実施例と同様に、結線不良を検出することができる。
次に、図9に第7の実施例を示す。本実施例は、共振用のコンデンサC2 を放電灯の電源側に接続し、また、フィラメントf1 、f4 もインダクタンス素子L1 の2次側巻線より予熱した例である。つまり、D点、E点、F点、G点のいずれかが外れても、共振回路が存在するため、今までと同様な考え方で検出手段を付加したものである。その動作について説明すると、A点、B点、C点の結線不良の検出動作は前述の実施例と同様である。D点が結線不良となった場合、点▲3▼の電圧(=E点の電圧)が直流成分を持っているため、コンデンサC15で直流成分がカットされ、点▲4▼の電圧は放電灯La1 、La2 の両端電圧のみとなる。そのとき、点▲4▼の電圧が低下した分、コンデンサC1 及びC2 に電荷が蓄積され、結果として、コンデンサC1 の両端電圧はVsに、コンデンサC2 の両端電圧は直流成分が重畳された電圧となる。つまり、点▲4▼’が“Low”レベルになる。
【0040】
E点が結線不良となった場合、点▲4▼の電圧が直流成分を持っているため、コンデンサC15で直流成分がカットされ、点▲3▼の電圧は放電灯La1 、La2 の両端電圧のみとなる。つまり、点▲3▼’が“Low”レベルになる。
F点が結線不良となった場合、点▲6▼の電圧が直流成分を持っているため、コンデンサC25で直流成分がカットされ、点▲5▼の電圧は放電灯La1 、La2 の両端電圧のみとなる。そのとき、点▲5▼の電圧が低下した分、コンデンサC1 及びC2 に電荷が蓄積され、結果として、コンデンサC1 の両端電圧は電圧Vsになり、コンデンサC2 の両端電圧は直流電圧が重畳された電圧になる。つまり、点▲3▼’、点▲4▼’、点▲5▼’が“Low”レベルになる。
【0041】
G点が結線不良となった場合、点▲6▼の電圧(≒F点の電圧)が直流成分を持っているため、コンデンサC25で直流成分がカットされ、点▲5▼の電圧は放電灯La1 、La2 の両端電圧のみとなる。つまり、点▲5▼’が“Low”レベルになる。次に、請求項5に対応する第8の実施例を図10に示す。本実施例は、図15の従来例にダイオードD11、D12、抵抗R26、R27、R28、トランジスタQ10を追加したものである。本実施例において、予熱モード時にダイオードD11、D12、抵抗R26、R27、R28、トランジスタQ10が無い場合は、コンデンサC5 を含んだ予熱ループは、インバータ回路と切り離された状態となるため、点▲1▼’及び▲2▼’の電圧はほぼ0Vで、両検出手段の出力は両方“Low”レベルになるが、本制御回路の構成によれば、どちらかの検出手段の出力が“Low”レベルであると、インバータ回路の出力を抑制する動作を行う。予熱モードにおいて、コンパレータCP2 の出力が“Low”レベルのとき、上記の追加回路ではトランジスタQ10がオンして抵抗R28を介してコンデンサC7 及びC8 を抵抗R28とR24、R10の分圧まで充電し、検出信号を“High”レベルにする。なお、ダイオードD12は逆流防止用である。この場合、予熱モード時には結線不良が分からないが、点灯モードに移った瞬間に分かるため、実用上は問題無い。
【0042】
次に、請求項6に対応する第9の実施例を図11に示す。本実施例は、図15の従来例にダイオードD11、D12、抵抗R26、R27、R28、トランジスタQ10を追加したものである。これらの追加回路は、予熱モードにおいて、トランジスタQ10がオンして、コンデンサC7 及びC8 を抵抗R28とR23、R24及びR22、R10の分圧まで充電し、検出信号を“High”レベルにするものである。この場合は、予熱モードにおいてもA点とC点の結線不良は検出することができる。その動作については、図15の従来例に説明した通りである。
【0043】
次に、請求項7に対応する第10の実施例を図12に示す。本実施例においては、図1に示した第1の実施例に抵抗R40、R41を追加したものである。点灯モード及び予熱モードにおける正常結線時は、抵抗R40、R41の両端には交流電圧のみが印加されるため、点▲1▼及び▲2▼の直流電圧成分は、F点電圧の直流電圧成分と同じになり、検出手段の出力を“High”レベルにすることができる。点灯モード時及び予熱モード時の結線不良時の動作について以下に説明する。
【0044】
まず、点灯モード時において、A点が外れた場合、放電灯La1 、La2 の両端電圧は、直流電圧成分が殆ど存在しない交流成分の電圧となっている。そのため、点▲1▼の電圧の直流成分は、F点の電圧の直流成分を抵抗R40とR22、R10で分圧した電圧となる。つまり、F点の電圧が正常結線時と変化しないため、(R22+R10)/(R40+R22+R10)倍の電圧まで点▲1▼の電圧の直流成分は下降する。このときに、点▲1▼’の電圧が“Low”レベルになるように、それぞれの抵抗値を設定してやれば良い。
【0045】
A’点が外れた場合もF点の電圧が正常結線時と変化しないため、点▲1▼の電圧の直流成分は、抵抗R41とR22、R10の分圧となり、(R22+R10)/(R41+R22+R10)倍の電圧まで下降する。このときに、点▲1▼’の電圧が“Low”レベルになるように、それぞれの抵抗値を設定してやれば良い。B点及びC点が外れた場合には、前述の実施例と同様の動作で、点▲1▼あるいは▲2▼の直流電圧成分がほぼ0Vになる。
【0046】
予熱モード時には、A点あるいはC点が外れた場合、点▲2▼の電圧の直流電圧成分はF点電圧の直流電圧成分と同じになり、点▲1▼の電圧は、コンデンサC5 で直流電圧成分がカットされるため、交流電圧成分のみの電圧となる。A’点あるいはB点が外れた場合、点▲1▼の電圧の直流電圧成分はF点電圧の直流電圧成分と同じになり、点▲2▼の電圧は、コンデンサC5 で直流電圧成分がカットされるため、交流電圧成分のみの電圧となる。このように、抵抗R40、R41を追加するだけで、予熱モード、点灯モードともに結線不良を検出することができる。
【0047】
次に、請求項7に対応する第11の実施例を図13に示す。本実施例においては、図12の抵抗R40、R41の代わりに可飽和チョークL4 、L5 を用いた例である。このときも予熱モード、点灯モードに拘わらず結線不良の検出ができる。また、可飽和チョークL4 、L5 はエミレス時の回路保護として働くと同時に、異なるインダクタンス値にしておけば、直列接続された放電灯が始動するときに順次始動させるシーケンサの機能も果たす。
【0048】
【発明の効果】
本発明によれば、直列接続された放電灯をインバータ回路を用いて点灯する放電灯点灯装置において、放電灯の直列接続部の両フィラメントを直列接続してインバータ回路と絶縁された電圧源で予熱する予熱ループ内にコンデンサを挿入し、このコンデンサの両端から相隣り合うフィラメントまでの間と直流電源の負極側との間に第1及び第2の直流導通素子をそれぞれ設け、前記コンデンサの両端に発生する所定値以上の直流成分を検出するフィラメント接続検出回路を構成したので、小型で安価な回路構成で、放電灯との接続異常を検出することができ、異常を検出してからインバータ回路の出力を抑制もしくは停止させることにより、ユーザーに対して接続異常を知らせることができる。また、放電灯に与える余分なストレスを加えることが無いので、放電灯の寿命を損なうことが無い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の回路図である。
【図2】本発明の第1実施例の各部の動作波形を示す波形図である。
【図3】本発明の第1実施例の検出手段の動作説明のための波形図である。
【図4】本発明の第2実施例の回路図である。
【図5】本発明の第3実施例の回路図である。
【図6】本発明の第4実施例の回路図である。
【図7】本発明の第5実施例の回路図である。
【図8】本発明の第6実施例の回路図である。
【図9】本発明の第7実施例の回路図である。
【図10】本発明の第8実施例の回路図である。
【図11】本発明の第9実施例の回路図である。
【図12】本発明の第10実施例の回路図である。
【図13】本発明の第11実施例の回路図である。
【図14】第1の従来例の回路図である。
【図15】第2の従来例の回路図である。
【符号の説明】
Vs 直流電源
SW1 スイッチング素子
SW2 スイッチング素子
1 インバータ回路
La1 放電灯
La2 放電灯
1 第1のコンデンサ
5 第2のコンデンサ

Claims (7)

  1. 直流電源と、前記直流電源に接続されたスイッチング素子を含むインバータ回路と、前記インバータ回路の出力に接続された複数の直列に接続されたフィラメントを有する放電灯と、前記直流電源から前記スイッチング素子を介して前記複数の放電灯と直列に挿入された第1のコンデンサを有する放電灯点灯装置において、
    前記直列接続された放電灯の直列接続部の両フィラメントを直列接続して前記インバータ回路と絶縁された電圧源で予熱する予熱ループ内に第2のコンデンサを挿入し、
    前記第2のコンデンサの一端から相隣り合うフィラメントまでの間と前記直流電源の負極側との間に第1の直流導通素子を設け、
    前記第2のコンデンサの他端から相隣り合うフィラメントまでの間と前記直流電源の負極側との間に第2の直流導通素子を設け、
    前記第2のコンデンサの両端に発生する所定値以上の直流成分を検出するフィラメント接続検出回路を構成したことを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 直流電源と、前記直流電源に接続されたスイッチング素子を含むインバータ回路と、前記インバータ回路の出力に接続された複数の直列に接続されたフィラメントを有する放電灯と、前記直流電源の負極側に前記スイッチング素子の一端と前記放電灯の一端が接続され、前記スイッチング素子の一端と前記放電灯の一端の間に少なくとも第1のコンデンサを挿入した放電灯点灯装置において、
    前記直列接続された放電灯の直列接続部の両フィラメントを直列接続して前記インバータ回路と絶縁された電圧源で予熱する予熱ループ内に第2のコンデンサを挿入し、
    前記第2のコンデンサの一端から相隣り合うフィラメントまでの間と前記直流電源の負極側との間に第1の直流導通素子を設け、
    前記第2のコンデンサの他端から相隣り合うフィラメントまでの間と前記直流電源の負極側との間に第2の直流導通素子を設け、
    前記第2のコンデンサの両端に発生する所定値以上の直流成分を検出するフィラメント接続検出回路を構成したことを特徴とする放電灯点灯装置。
  3. 直流電源と、前記直流電源に接続され、出力が前記直流電源と絶縁されたスイッチング素子を含むインバータ回路と、前記インバータ回路の出力に接続された複数の直列に接続されたフィラメントを有する放電灯と、前記複数の放電灯に直列に第1のコンデンサを挿入し、前記直流電源の正極側及び負極側から前記インバータ回路の出力の一端及び他端の間に挿入された直流導通素子を有する放電灯点灯装置において、
    前記直列接続された放電灯の直列接続部の両フィラメントを直列接続して前記インバータ回路と絶縁された電圧源で予熱する予熱ループ内に第2のコンデンサを挿入し、
    前記第2のコンデンサの一端から相隣り合うフィラメントまでの間と前記直流電源の負極側との間に第1の直流導通素子を設け、
    前記第2のコンデンサの他端から相隣り合うフィラメントまでの間と前記直流電源の負極側との間に第2の直流導通素子を設け、
    前記第2のコンデンサの両端に発生する所定値以上の直流成分を検出するフィラメント接続検出回路を構成したことを特徴とする放電灯点灯装置。
  4. 前記フィラメント接続検出回路は、前記第1の直流導通素子の電圧を検出する第1の検出手段と、前記第2の直流導通素子の電圧を検出する第2の検出手段よりなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
  5. 前記放電灯点灯装置は、前記放電灯をフィラメント予熱モードから点灯モードとなるように前記インバータ回路の出力を制御する予熱制御部を具備する制御回路を有し、前記フィラメント予熱モードにおいては、前記第1及び第2の検出手段の検出信号を無効とする手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
  6. 前記放電灯点灯装置は、前記放電灯をフィラメント予熱モードから点灯モードとなるように前記インバータ回路の出力を制御する予熱制御部を具備する制御回路を有し、前記直列に接続された放電灯の共通接続される2つのフィラメントのうち、前記第1のコンデンサと反対側の放電灯のフィラメントの第2のコンデンサ側の一端から第2のコンデンサまでの間と前記直流電源の正極側との間に直列に接続された抵抗とスイッチング素子を挿入し、前記スイッチング素子を前記フィラメント予熱モード時にはオン、前記点灯モード時にはオフとなるように制御することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
  7. 前記直列接続された複数の放電灯と並列に直流が流れるループを形成する複数の直流導通素子を設け、前記複数の直流導通素子は各々の放電灯と並列に接続されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
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