JP2888919B2 - 平版印刷版用現像液 - Google Patents

平版印刷版用現像液

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Description

【発明の詳細な説明】 (A)産業上の利用分野 本発明は、銀錯塩拡散転写法による平版印刷版に用い
る現像液に関する。
(B)従来技術及びその問題点 写真的な複製方法の1つである銀錯塩拡散転写法(DT
R法)によって得られる銀画像をオフセット印刷原版と
してもちいることができるようにした印刷版は、既に特
許公報昭46−43132号あるいは特許公報昭48−30562号に
記載されており、さらにポジタイプの印刷原版について
は公開特許公報昭49−55402号に、ネガタイプの印刷原
版については公開特許公報昭52−106902号、公開特許公
報昭52−112402号等に詳細に記載されている。
係る平版印刷版の製版法に適した銀錯塩拡散転写法の
代表的な実施法によれば、支持体およびその上にハレー
ション防止をかねた下引層、ハロゲン化銀乳剤層、物理
現像核層からなる感光材料を画像露光し、現像処理を行
うと潜像が形成されているハロゲン化銀は乳剤層中で黒
化銀となる。
同時に潜像が形成されていないハロゲン化銀は現像処
理液中に含まれるハロゲン化銀錯化剤の作用で溶解し、
感光材料の表面に拡散してくる。溶解し拡散してきた銀
錯塩が表面層の物理現像核の上に現像主薬の還元作用に
よって銀画像として析出する。得られた銀画像のインキ
受容性を強化させるために現像処理に続いて必要ならば
感脂化処理が施された後、オフセット印刷機にセットさ
れ、印刷物へとインキ画像が転写される。
ダイレクト写真印刷材料は、優れた操作性、価格等の
利点を持っているが、反面写真現像処理により印刷用銀
画像を形成している為、過剰な銀イオンが残存し易く、
保存安定性もしくは耐刷力低下の原因となっていた。こ
れらを除去する為、貴金属と安定な錯体を形成する様々
の低分子キレート化剤を検討したが、保存安定性もしく
は耐刷力等で満足出来るものがなかった。
(C)発明の目的 本発明の目的は、充分に高い耐刷力の印刷版を製版す
ることができる銀錯塩拡散転写法を利用する平版印刷版
に適した処理液を提供することである。
(D)発明の構成 本発明の上記目的は、銀錯塩拡散転写法を利用する平
版印刷版の現像液に於て、モノマーとして、N−エチレ
ングリシン、メタクリル酸、マレイン酸、リン酸ビニル
アルコールまたはグルタミン酸を有する水溶性高分子キ
レート化剤を含有することを特徴とする。キレート樹脂
は、特定の金属イオンのみに選択的に反応して金属錯体
を形成する特徴をもっている為、近年重金属廃水処理分
野で注目されている。キレート樹脂に代表されるキレー
ト高分子には、そのマトリックスの構造の違いから線状
と架橋高分子の2種類有り、前者は高分子キレート化剤
(水溶性)、後者はキレート樹脂(水不溶性)である
が、本発明には、線状高分子で水溶性高分子キレート化
剤である。
本発明に用いられる水溶性高分子キレート化剤は、低
分子キレート化剤がモデル化合物となっており、高分子
マトリックスに親水性のキレート形成基をもっている、
又、水中の重金属イオンと選択的に反応して水不溶性の
金属錯体を形成する。
本発明に用いられる水溶性高分子キレート化剤は、モ
ノマーとして、N−エチレングリシン、メタクリル酸、
マレイン酸、リン酸ビニルアルコールまたはグルタミン
酸を有する水溶性高分子化合物である。
キレート樹脂とは、例えば、Gregorにより初めて合成
され、更に色々なタイプのキレート樹脂が研究され、報
告されている。例えば、H.P.Gregor,M,Taifer,L.Citare
l,E.I.Backer,Ind,Eng,Chem,44,2834(1952)、「キレ
ート樹脂・イオン交換樹脂」(1976講談社)、高分子学
会編、「機能性高分子」高分子実験学第7巻、共立出版
(1974)、「高分子金属錯体」化学増刊77号化学同人
(1978)等に記載されている。更に特開昭59−162950、
特開昭57−27198、特開昭57−27960、特公昭60−1876
0、特開昭62−146299、特開昭51−44589、特開昭59−35
004、特公昭62−61523等に記載のキレート樹脂は、廃水
処理分野では有効であることが広く知られている。
本発明の水溶性高分子キレート化剤は、側鎖に酸性残
基を持っており重金属イオンとは容易に反応して安定な
塩を形成する。
以下に本発明の水溶性高分子キレート化剤の具体例を
示す。
本発明に使用される水溶性高分子キレート化剤の平均
分子量は、約1,000〜約30万の範囲である。更に水溶性
高分子キレート化剤を現像液に添加する場合重量%で0.
2〜5.0重量%の範囲が良く、特に0.2〜4.0重量%の範囲
が好ましい。
平版印刷版用拡散転写現像液にカルボキシメチルセル
ロース、ヒドロキシエチルセルロース等の水溶性ポリマ
ーを粘稠剤として使用することは公知である(例えば特
開昭48−76603、同昭56−6237等)。しかし、このよう
な高分子は、耐刷力を向上させる作用は実質的にない。
本発明の現像処理液には、アルカリ性物質、例えば水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、第
三燐酸ナトリウム等、保恒剤としての亜硫酸塩、ハロゲ
ン化銀溶剤、例えばチオ硫酸塩、チオシアン酸塩、環状
イミド、チオサリチル酸、アミノ等、粘稠剤、例えばヒ
ドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス、かぶり防止剤、例えば臭化カリウム、1−フェニル
−5−メルカプトテトラゾール、特開昭47−26201に記
載の化合物、現像剤、例えばハイドロキノン、1−フェ
ニル−3−ピラゾリドン、現像変性剤、例えばポリオキ
シアルキレン化合物、オニウム化合物等を含むことがで
きる。
銀錯塩拡散転写法を実施するに当っては、例えば英国
特許第1,000,115号、第1,012,476号、第1,017,273号、
第1,042,477号等の明細書に記載されている如く、ハロ
ゲン化銀乳剤層および/または受像層またはそれに隣接
する他の水透過性層中に現像剤を混入することが行われ
ている。従って、このような材料に於いては、現像段階
で使用される処理液は、現像剤を含まぬ所謂「アルカリ
性活性化液」を使用しうる。
本発明の実施に用いられる平版印刷版のハロゲン化銀
乳剤は塩化銀、臭化銀、塩臭化銀、塩ヨウ化銀、塩臭ヨ
ウ化銀等が使用でき、好ましくは塩化銀が50モル%以上
のハロゲン化銀である。これらのハロゲン化銀乳剤は分
光増感剤(光源、用途に応じた分光増感色素、例えばカ
メラタイプ、レーザー光タイプ、色分解用パンクロタイ
プなど)、ゼラチン硬化剤、塗布助剤、カブリ防止剤、
可塑剤、現像剤、マット剤などを含むことができる。
ハロゲン化銀乳剤の結合剤は、一般にこの目的に使用
される天然及び、又は合成結合剤、例えばゼラチン、コ
ロイド状アルブミン、セルロース誘導体等が使用出来
る。
ハロゲン化銀乳剤層の下側(支持体面)には接着改良
用下引層及び又はハレーション防止等の目的で下塗層を
含むことも出来、この層には現像剤、マット剤を含むこ
とができる。
ハロゲン化銀乳剤を塗布する支持体は、紙、各種のフ
ィルム、プラスチックス、樹脂様物質を塗布した紙、金
属等が使用できる。
物理現像核層に使用される物理現像核は、この種の薬
品の例は周知であって、アンチモン、ビスマス、カドミ
ウム、コバルト、パラジウム、ニッケル、銀、鉛、亜鉛
などの金属およびその硫化物が使用できる。この物理現
像核層にも現像剤を含むことができるし、親水性バイン
ダーを含んでもよい。
本発明により製造された平版印刷版は、例えば特公昭
48−29723、米国特許第3,721,539号等明細書に記載され
ている如き化合物でインキ受理性に変換ないし増強しう
る。
印刷方法あるいは使用する不感脂化液、給湿液などは
普通によく知られた方法によることができる。
実施例 以下に本発明を実施例により具体的に説明するが、勿
論、これだけに限定されるものではない。
実施例1 下引処理したポリエステルフィルム支持体の片面に平
均粒子サイズ5μのシリカ粒子を含有するマット化層を
設け、反対側の面に633nmの光反射率が3%になる量の
カーボンブラックを含み、写真用ゼラチンに対して20重
量%の平均粒径7μmのシリカ粉末を含むハレーション
防止用下塗層(pH4.0に調整)と、化学増感された後に
平均粒7μmのシリカ粉末を写真用ゼラチンに対して5
重量%の割合で含むスペクトル増感された高感度塩化銀
乳剤(pH4.0に調整)とを設けた。
下塗層のゼラチンは3.5g/m2、乳剤層のゼラチンは0.8
g/m2、硝酸銀に換算したハロゲン化銀は1.0g/m2の割合
で塗布された。この下塗層と乳剤層は硬化剤としてホル
マリンをゼラチンに対して5.0mg/gゼラチンの量で含ん
でいる。乾燥後40℃で14日間加温した後、この乳剤層の
上に、特開昭54−103104実施例2のプレートNo.31記載
の核塗液を塗布、乾燥し、平版印刷版を製造する。ハロ
ゲン化銀乳剤は、物理熟成時にハロゲン化銀1モル当り
4×10-6モルの塩化ロジウムを添加したものであり、平
均粒径0.40ミクロンであった。
このようにして得られた平版印刷版の原版に像反転機
構を有する製版カメラで像露光し、下記の現像液A(使
用液)により30℃で30秒間現像処理し、続いて下記中和
液で処理した。
<現像液A> 中和液 一方、前記の現像液Aに水溶性高分子キレート化剤
(スチレン−マレイン酸共重合体である、ポリスター分
子量2,000、日本油脂製)を含有させた現像液Bを用い
る以外は全く同様にして製版処理した。
以上の操作により作製した印刷版をオフセット印刷機
にセットし、下記組成のエッチ液を版面にくまなく与
え、下記組成の給湿液を用いて印刷を行った。
エッチ液 給湿液(使用液は水で10倍い希釈する。) 印刷機はエー・ビー・ディック350CD(A・B・Dick
社製オフセット印刷機の商標)を使用した。
現像液Aで得られた印刷板は、5,000枚までに転写銀
像の部分的な欠落が生じたのに対して、本発明の現像液
Bで得られた印刷版は、10,000枚でも転写銀像の欠落は
生じなかった。また、インキ乗り性はいずれも差がなか
った。
実施例2 実施例1の現像液Bに用いた水溶性高分子キレート化
剤の代りに、具体例で上げた、水溶性高分子キレート化
剤を各々、添加した以外は、同様に製版処理した所、現
像液(A)で得られた印刷版よりも耐刷力が良好であっ
た。
実施例1及び実施例2で使用した化合物及び添加量を
以下の基準により判定した印刷結果を表に示した。
印刷の耐刷力を次の様に基準として判定した。
◎ 20,000枚以上 ○ 10,000〜20,000枚 △ 5,000〜10,000枚 × 4,000〜5,000枚 表から明らかな様にEDTAの様な低分子化合物よりはる
かに良好な結果が得られた。
(F)発明の効果 本発明の現像液で製版された平版印刷版は、転写銀像
の欠落が改良され、大きな耐刷力の向上が図れ、インキ
乗り性も低下しない。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】銀錯塩拡散転写法を利用する平版印刷版の
    現像液に於いて、モノマーとして、N−エチレングリシ
    ン、メタクリル酸、マレイン酸、リン酸ビニルアルコー
    ルまたはグルタミン酸を有する水溶性高分子キレート化
    剤を含有することを特徴とする平版印刷版用現像液。
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