JP2887939B2 - インクジェット記録用インク - Google Patents

インクジェット記録用インク

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JP2887939B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なインクジェット
記録用インクに関する。
【0002】
【従来の技術】ノズル、スリットあるいは多孔質フイル
ム等から液体あるいは固体インクを吐出し、紙、布、フ
イルム等の記録を行う、いわゆるインクジェット方式の
プリンタ−は、小型で安価、静寂性等の利点から精力的
に検討が行われ、特に黒色の単色プリンタ−として、レ
ポ−ト用紙、コピ−用紙等のいわゆる普通紙上に良好な
印字品質が得られるプリンタ−も市販されている。
【0003】インクジェットプリンタ−に使用されるイ
ンクに関しては、次の点が要求される。 (1)紙上で滲み、かぶりのない高解像度、高濃度で均
一な画像が得られこと、 (2)ノズル先端でのインク乾燥による目詰まりが発生
せず、常に吐出応答性、吐出安定性が良好であること、 (3)紙上においてインクの速乾性がよいこと、 (4)画像の堅ろう性がよいこと、 (5)長期保存安定性がよいこと。
【0004】これらの要求を満足すべく従来より多くの
検討がなされ、種々の添加剤の検討、あるいは種々の水
溶性有機溶剤の検討が行われており、例えば、特公昭6
2−11781号公報には界面活性剤を使用することが
記載され、また特開昭62−89776号公報及び特開
平1−25789号公報には、酸化エチレンと酸化プロ
ピレンとのブロック共重合体を使用することが記載され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来提
案されているインクジェット記録用インクにおいて、前
記5項目の要求の全てを満足するものは得られていな
い。一方、フルカラー画像の得られるインクジェット方
式のプリンターも市販されているが、これらは、普通紙
上にプリントすると、乾燥性が悪く、プリンターの高速
出力が妨げられるだけでなく、異なった色調のインクが
混ざり合い、忠実な画像再現が得られない。したがっ
て、通常は、表面処理を施した特殊専用紙を使用するこ
とが必要であり、その為、1枚当りのプリントのコスト
が高くなり、汎用のプリンターとしての普及は困難にな
る。
【0006】本発明は、従来の技術における上記の諸問
題を解決することを目的としてなされたものであって、
普通紙上に鮮明で高解像度のカラー画像の作成が可能で
あり、要求される条件をすべて満足し、かつノズル先端
での目詰まりがなく長期保存が可能なインクを提供する
ことを目的とする。すなわち、本発明の目的は、レポ−
ト用紙、コピ−用紙、ボンド紙、上質紙等の普通紙上に
おいて鮮明で高解像度のカラー画像を形成することがで
き、ノズル先端での目詰まりがなく、長期保存が可能な
熱インクジェット用、或いはピエゾ方式、超音波、電界
等を利用したインクジェット記録用インクを提供するこ
とにある。特に、普通紙上にフルカラー画像を鮮明にか
つ安定に再現しうるインクジェット記録用インクを提供
することにある。
【0007】紙の種類によらずインクの紙上での乾燥性
の大半は紙への浸透性により決定される。即ち、普通紙
上でインクの乾燥を迅速にしようとすればインクの紙表
面への濡れ性、及び紙の中への浸透を促進させればよ
い。そのため、特公昭62−11781号公報に示す様
に、インク中に界面活性剤を1.3〜25重量%添加す
ることが試みられているが、このインクは泡立ち、そし
てインクヘッドとの濡れ性が良すぎるためヘッドからの
インクぼたおちが生じ、また、インクの増粘等のため安
定吐出が得られない。また、紙の裏側までインクが浸透
してしまう裏抜けも多く、フルカラー混色時良好な画質
が得られない。更に熱エネルギーを利用するいわゆる熱
インクジェット方式では、界面活性剤の種類によってヘ
ッド部へのこげつき等の問題が生じる。酸化プロピレン
と酸化エチレンとのブロック共重合体を用いたものが、
特公平1−25789号及び特開昭62−89776号
公報等に提案されているが、これらのインキは単色画像
滲み、インクの乾燥性、初期的吐出性については改善さ
れるものの、吐出安定性とフルカラー画質については依
然として問題を有している。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、特に普通
紙上で滲みのない鮮明なカラー画像の達成可能なインク
を得るため鋭意検討の結果、酸化プロピレンと酸化エチ
レンとのブロック共重合体で平均分子量約2000〜5
000、かつ酸化エチレン基の含有量が平均分子量の
50重量%の範囲内にある特定のブロック共重合体
を約0.8〜5重量%含有し、20℃での表面張力が3
0〜40dyne/cm、粘度が1〜5センチポイズで
あるインクジェット用インクのみが、上記のトラブルを
回避でき、かつ特に普通紙への浸透を著しく促進させ、
紙上でのインクの乾燥性を大幅に改善できるだけでな
く、泡立ちやヘッド部からのぼたおち等も発生せず、同
時に要求される特性を全て満足し、良好なフルカラー再
現が可能となることを見いだし、本発明を完成するに至
った。
【0009】したがって、本発明は、染料と、これを溶
解又は分散させる水および水溶性有機溶剤より組成され
るインクジェット用インクにおいて、平均分子量200
〜5000、かつ酸化エチレン基の含有量が平均分子
量の2050重量%の範囲内にある酸化プロピレンと
酸化エチレンとのブロック共重合体(以下、単に「ブロ
ック共重合体」という。)を0.8〜5重量%含有し、
20℃での表面張力が30〜40dyne/cmかつ粘
度が1〜センチポイズであることを特徴とする。
【0010】なお本発明において、上記ブロック共重合
体の分子量は、OH基の量から求め、酸化エチレン基の
含有量は重合時の仕込量と未重合量との差より求めた値
である。
【0011】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
インクジェット記録用インクは、シアン、マゼンタ、イ
エローの3色、またはブラックを加えた4色の組合せよ
りなるフルカラー用のものであることができる。すなわ
ち、シアン染料、これを、溶解又は分散させる水および
水溶性有機溶剤より組成されるインクジェット用インク
において、平均分子量2000〜5000、かつ酸化エ
チレン基の含有量が平均分子量の20〜50重量%の範
囲内にある酸化プロピレンと酸化エチレンとのブロック
共重合体を0.8〜5重量%含有し、20℃での表面張
力が30〜40dyne/cmかつ粘度が1〜5センチ
ポイズであるシアンインクと、マゼンタ染料、これを、
溶解又は分散させる水および水溶性有機溶剤より組成さ
れるインクジェット用インクにおいて、平均分子量20
00〜5000、かつ酸化エチレン基の含有量が平均分
子量の20〜50重量%の範囲内にある酸化プロピレン
と酸化エチレンとのブロック共重合体を0.8〜5重量
%含有し、20℃での表面張力が30〜40dyne/
cmかつ粘度が1〜5センチポイズ(cp)であるマゼ
ンタインクと、イエロー染料、これを、溶解又は分散さ
せる水および水溶性有機溶剤より組成されるインクジェ
ット用インクにおいて、平均分子量2000〜500
0、かつ酸化エチレン基の含有量が平均分子量の20〜
50重量%の範囲内にある酸化プロピレンと酸化エチレ
ンとのブロック共重合体を0.8〜5重量%含有し、2
0℃での表面張力が30〜40dyne/cmかつ粘度
が1〜5センチポイズであるイエローインクの3色、ま
たはブラックインクを加えた4色のインクの組み合わせ
よりなり、フルカラー画像形成時の混色画像を形成する
フルカラー用インクジェット記録用インクセットである
ことができる。
【0012】本発明において使用するブロック共重合体
は、平均分子量2000〜5000の範囲にあり、かつ
酸化エチレン基の含有量が平均分子量の20〜50重量
%の範囲内にあるものが使用される。上記ブロック共重
合体の分子量が5000よりも高くなると、インクの粘
度が極度に上昇し易くなり、吐出上好ましくなく、目詰
まりも起こりやすい。また、画質上もムラのある画像が
形成される傾向にある。一方、分子量が2000よりも
低くなると、非常に滲みやすくなる傾向があり、滲みの
ある画像が形成される。したがって、本願発明における
上記ブロック共重合体の平均分子量は、上記の範囲にあ
ることが必要である。
【0013】また、ブロック共重合体における酸化エチ
レン基の含有量が50重量%以上になると、水あるいは
水溶性有機溶剤への溶解性が良好になり過ぎ、インク滴
表面でのブロック共重合体の表面層形成が不安定になる
ためか、良好な結果が得られない。一方、酸化エチレン
基の含有量が20重量%未満の場合には、水或いは水溶
性有機溶剤への溶解性が悪いため、インク構造が不均一
になり、同様に良好な結果は得られない。
【0014】本発明において、上記ブロック共重合体
は、2種以上混合して使用してもよい。その場合、それ
ぞれ単独の共重合体の酸化エチレン含有量が、それぞれ
の平均分子量に対して2050重量%である必要は必
ずしもなく、混合物中の酸化エチレン含有量が20
重量%であればよい。本発明において、上記ブロック
共重合体は、インク中に0.8〜5重量%の範囲で含有
させることが必要があり、好ましくは、1.0〜4.0
重量%の範囲で含有させる。ブロック共重合体の添加量
が0.8重量%よりも低くなると、十分な効果は発現さ
れない。また、5重量%よりも多くなると、インクの粘
度が著しく上昇し、吐出が不安定となり、画質も悪化す
る。
【0015】本発明のインクジェット用インクは、20
℃での表面張力が30〜40dyne/cm、かつ粘度
が1〜cpの範囲にあることが必要である。20℃で
の表面張力が約30dyne/cm未満になると、ヘッ
ド部からのインクのぼたおちが発生し、かつドットの拡
大が著しくなり、良好な画質は得られない。一方、20
℃での表面張力が約40dyne/cmよりも大きくな
ると、インクの紙への濡れ性が良好でなくなり、乾燥に
長時間を要し、乾燥時間の改善が不可能になる。また、
粘度が20℃で1cpよりも低くなると、ノズルからの
インクの過剰流出とともに画像の滲み、飛散が顕著にな
り、好ましくなくなる。またcpよりも高くなると、
インクの流動性が良好でなくなり、吐出の安定性が得ら
れない。
【0016】本発明において使用される水溶性有機溶剤
としては、例えばエチレングリコール、ジエチレングリ
コール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、
トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、
ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、
グルセリン等の多価アルコール類、エチレングリコール
モノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチル
エーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、
ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレン
グリコールモノメチルエーテル等のグリコールエーテル
類、N−メチルピロリドン、トリエタノールアミン等の
塩基性溶媒、あるいはエチルアルコール、メチルアルコ
ール、イソプロピルアルコール、ベンジルアルコール等
のアルコール類があげられる。これらは、2種類以上混
合して用いてもかまわない。これら水溶性有機溶剤の含
有量は、インクの全重量に対して約5〜50重量%であ
ることが好ましい。
【0017】染料としては、酸性染料、直接染料、塩基
性染料、分散染料等のいずれでもよいが、より好ましく
は、酸性染料、直接染料が使用される。例えば、C.
I.ダイレクトブラック−17,−19,−32,−8
0,−151,−154,−168、C.I.ダイレク
トブルー−86,−112,−199、C.I.ダイレ
クトレッド−80、C.I.ダイレクトイエロー−8
6,−142、C.I.フードブラック−2、C.I.
アシッドブラック−2,−24,−26,−48,−5
2,−63,−172,−194,−208、C.I.
アシッドブルー−9,−185,−249,−254、
C.I.アシッドレッド−8,−35,−37,−24
9,−257、アシッドイエロー−23等があげられ
る。これらの染料の含有量は、全インク量に対して0.
3〜15重量%の範囲、より好ましくは1〜8重量%で
ある。これら染料は、単独でも使用できるが、2種以上
混合したり、シアン、マゼンター、イエロー、黒の4原
色の外、赤、青、緑などのカスタムカラーに調色しても
よい。
【0018】本発明のインクにおいては、上記ブロック
共重合体のインク中での溶解、分散状態を更に安定化さ
せるため、いわゆる界面活性剤を添加してもよい。界面
活性剤としては、ノニオン、アニオン、カチオン、或い
は両性界面活性剤のいずれでもよい。例えばノニオン界
面活性剤としては、ポリオキシエチレンノニルフエニル
エーテル、ポリオキシエチレンオクチルフエニルエーテ
ル、ポリオキシエチレンドデシルフエニルエーテル、ポ
リオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレ
ン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオ
キシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸アルキ
ロールアミド等があげられる。アニオン界面活性剤とし
ては、アルキルベンゼンスルフォン酸塩、アルキルフェ
ノールスルフォン酸塩、アルキルナフタレンスルフォン
酸塩、アルキルナフタリンスルフォン酸塩のフオルマリ
ン縮合物、高級脂肪酸塩、高級脂肪酸エステルの硫酸エ
ステル塩、高級脂肪酸エステルのスルフォン酸塩、高級
アルコール・エーテルの硫酸エステル塩及び、スルフォ
ン酸塩、高級アルキルスルフォンアミドのアルキルカル
ボン酸塩、スルフォコハク酸ジアルキルエステルの塩等
があげられる。カチオン界面活性剤としては、第1〜3
級のアミン塩、第4 級アンモニウム塩等があげられる。
また両性界面活性剤としては、ベタイン、スルフォオベ
タイン、サルフエートベタイン等があげられる。中でも
アニオン界面活性剤が良好に用い得る。但し、これら界
面活性剤の添加量は、インク中約1重量%以下で用いる
のが、画質、吐出安定性の上で好ましい。
【0019】本発明のインクは、必要に応じて、pH調
整剤、防カビ剤、ポリエチレンイミン、ポリビニルピロ
リドン、セルロース誘導体、ポリアクリル酸塩類等の水
溶性ポリマー、シクロデキストリン、クラウンエーテル
等の包接化合物類、粘度調整剤あるいは導電剤等を含有
させることも可能である。
【0020】
【作用】以上のように調製されたインクは、普通紙上に
鮮明で高解像度のカラー画像を形成する際に要求される
全ての条件を満足し、かつノズル先端での目詰まりがな
く長期保存が可能である。本発明において、何故、上記
のブロック共重合体を所定量インクに添加すると、普通
紙に対する画質、乾燥性が大巾に改善されるのか、その
メカニズムは必ずしも明らかではないが、酸化プロピレ
ン部分が、適度な親和性を有する疎水基であり、かつブ
ロック共重合体が適度な高分子量を有するために、イン
クがノズルから吐出され、インクドロップレットを形成
した際に、そのインクドロップレット表面近傍で、安定
な表面層を形成し、インクの紙中浸透は促進するが、ド
ットサイズの過度の広がりと滲みは防止し得るものと考
えられる。この現象は、本発明におけるブロック共重合
体の組成、分子量が前記の特定の範囲にあり、かつ、イ
ンク中の添加濃度が前記特定の範囲にある場合において
のみ発現されるものであって、特にフルカラー画像形成
時の混色画像を制御する場合、極めて有効である。
【0021】
【実施例】以下、実施例、比較例をあげて本発明をさら
に詳細に説明する。 (インク評価テスト) (1)インク表面張力 20℃、50%RHの環境においてウイルヘルミー表面
張力計を用いて測定した。 (2)インク粘度 20℃、50%RHの環境において、せん断速度1,4
00/秒で測定した。 (3)画像品質テスト 得られたインクを用いて、試作したインクジェットプリ
ンター(300spi、192ノズル)およびデスクジ
ェットプリンターの改造機(ヒューレットパッカード社
製)により、代表的な普通紙としてFX-L紙(富士ゼロッ
クス社製)とインクジェット用コート紙(ゼロックス社
製)を用いて、印字テストを行った。評価項目として、
ソリッド画像の濃度、均一性、ライン画像の滲み、太り
あるいは画像周辺のインク散らばりを調べた。10人の
官能検査により、新聞カラー印刷と、プリント質を比較
評価し、相対序列をつけた。評価は次の基準で行った。 ○…良好、△…受容できる,×…不良。
【0022】 (4)混色画質 それぞれのインクにおいて、染料をC.I.アシッドレ
ッド257とC.I.アシッドイエロー86に代え、そ
れぞれ同様にインクを調製し、3色のインクセットを作
成した。これらを用いて試作フルカラーインクジェット
プリンターにより、(1)と同様の紙上に、フルカラー
画像を作成した。評価は次の基準で行った。 ○…良好、△…受容できる,×…不良。
【0023】 (5)乾燥時間テスト 普通紙として、FX−L紙(富士ゼロックス株式会社
製)、4024紙(ゼロックス社製)、レポート用紙
(ライオン事務器株式会社製)、インクジェット用コー
ト紙(ゼロックス株式会社製)を用いて、51mm×1
0mmのベタソリッド画像をプリントし、インクジェッ
ト用コート紙(ゼロックス株式会社製)を重ね、上から
圧力を加えた。インクジェット用コート紙側にインクが
転写されなくなるまでの時間を乾燥時間とした。
【0024】 (6)吐出安定性テスト デスクジェット改造機(ヒューレットパッカード社製)
を用いて、10℃,15%RH、30℃,85%RHの
雰囲気中でそれぞれ印字テストを行い、画像の抜け等の
発生の有無、紙上のドット径の変化を観察した。評価は
次の基準で行った。 ○…100枚プリントの間、問題発生なし。ドット径変
化±10%以下 △…100枚プリントの間、問題発生10個所及びドッ
ト径変化±15%以下 ×…100枚プリントの間、問題発生11個所以上、ま
たはドット径変化±15%以上
【0025】 実施例 C.I.ダイレクトブラック168 5部 イオン交換水 83部 グリセリン 10部 ブロック共重合体(平均分子量2,500、 2部 酸化エチレン基含有量20%)上記の各成分を十分混合
溶解し、孔径1μmのテフロンフィルターで加圧濾過し
た後、真空ポンプを用いて脱気処理し、インクを調製し
た。このインクの20℃における表面張力は、37dy
ne/cmであり、粘度は2.4cpであった。上記の
テストを行ったところ、いずれも良好な結果「○」が得
られた。
【0026】 実施例 C.I.フードブラック2 3部 イオン交換水 80部 ジエチレングリコール 10部 ブロック共重合体(平均分子量4,000、 3部 酸化エチレン基含有量50%)上記の成分を用い、上記
実施例と同様にしてインクを調製した。このインクの2
0℃における表面張力は、35dyne/cmであり、
粘度は2.8cpであった。上記と同様のテストを行っ
たところ、いずれも良好な結果「○」が得られた。
【0027】 実施例 C.I.アシッドブルー249 3部 イオン交換水 80部 ジエチレングリコール 10部 トリエタノールアミン 5部 ブロック共重合体(平均分子量3,000、 3部 酸化エチレン基含有量40%) 上記の成分を用い、上記実施例と同様にしてインクを調
製した。このインクの20℃における表面張力は、35
dyne/cmであり、粘度は2.8cpであった。上
記と同様のテストを行ったところ、いずれも良好な結果
「○」が得られた。
【0028】 実施例 C.I.アシッドレッド 3部 イオン交換水 90部 ジエチレングリコール 10部 アルキルベンゼンスルフォン酸 0.2部 ナトリウム ブロック共重合体(平均分子量4,000 3部 酸化エチレン基含有量30%) 上記の成分を用い、上記実施例と同様にしてインクを調
製した。このインクの20℃における表面張力は、35
dyne/cmであり、粘度は2.9cpであった。上
記と同様のテストを行ったところ、いずれも良好な結果
「○」が得られた。
【0029】 実施例 C.I.ダイレクトブルー199 3部 イオン交換水 70部 ジエチレングリコール 10部 イソプロピルアルコール 5部 ブロック共重合体(平均分子量2,500、 3部 酸化エチレン基含有量30%) 上記の成分を用い、上記実施例と同様にしてインクを調
製した。このインクの20℃における表面張力は、34
dyne/cmであり、粘度は3.1cpであった。上
記と同様のテストを行ったところ、いずれも良好な結果
「○」が得られた。
【0030】
【発明の効果】本発明のインクジェット用インクは、上
記の構成を有するから、普通紙上に鮮明で高解像度のカ
ラー画像を形成する際に要求される全ての条件を満足
し、かつノズル先端での目詰まりがなく長期保存が可能
である。すなわち、レポ−ト用紙、コピ−用紙、ボンド
紙、上質紙等の普通紙上において鮮明で高解像度のカラ
ー画像を形成することができ、熱インクジェット用、或
いはピエゾ方式、超音波、電界等を利用したインクジェ
ット記録用インクとして好適である。本発明のインクジ
ェット記録用インクは、特に、普通紙上にフルカラー画
像を鮮明にかつ安定に再現しうるインクとして好適であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山下 嘉郎 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼ ロックス株式会社竹松事業所内 (56)参考文献 特開 昭62−89776(JP,A) 特開 平4−337370(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09D 11/00 - 13/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 染料と、これを溶解又は分散させる水お
    よび水溶性有機溶剤より組成されるインクジェット用イ
    ンクにおいて、平均分子量2000〜5000、かつ酸
    化エチレン基の含有量が平均分子量の2050重量%
    の範囲内にある酸化プロピレンと酸化エチレンとのブロ
    ック共重合体を0.8〜5重量%含有し、20℃での表
    面張力が30〜40dyne/cmかつ粘度が1〜
    ンチポイズであることを特徴とするインクジェット記録
    用インク。
  2. 【請求項2】 シアン染料、これを、溶解又は分散させ
    る水および水溶性有機溶剤より組成されるインクジェッ
    ト用インクにおいて、平均分子量2000〜5000、
    かつ酸化エチレン基の含有量が平均分子量の20〜50
    重量%の範囲内にある酸化プロピレンと酸化エチレンと
    のブロック共重合体を0.8〜5重量%含有し、20℃
    での表面張力が30〜40dyne/cmかつ粘度が1
    〜5センチポイズであるシアンインクと、マゼンタ染
    料、これを、溶解又は分散させる水および水溶性有機溶
    剤より組成されるインクジェット用インクにおいて、平
    均分子量2000〜5000、かつ酸化エチレン基の含
    有量が平均分子量の20〜50重量%の範囲内にある酸
    化プロピレンと酸化エチレンとのブロック共重合体を
    0.8〜5重量%含有し、20℃での表面張力が30〜
    40dyne/cmかつ粘度が1〜5センチポイズであ
    るマゼンタインクと、イエロー染料、これを、溶解又は
    分散させる水および水溶性有機溶剤より組成されるイン
    クジェット用インクにおいて、平均分子量2000〜5
    000、かつ酸化エチレン基の含有量が平均分子量の2
    0〜50重量%の範囲内にある酸化プロピレンと酸化エ
    チレンとのブロック共重合体を0.8〜5重量%含有
    し、20℃での表面張力が30〜40dyne/cmか
    つ粘度が1〜5センチポイズであるイエローインクの3
    色、またはブラックインクを加えた4色のインクの組み
    合わせよりなり、フルカラー画像形成時の混色画像を形
    成するフルカラー用インクジェット記録用インクセッ
JP12281691A 1991-04-26 1991-04-26 インクジェット記録用インク Expired - Fee Related JP2887939B2 (ja)

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