JP2887425B2 - ファクシミリ装置における読取部の構造 - Google Patents

ファクシミリ装置における読取部の構造

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JP2887425B2
JP2887425B2 JP4069356A JP6935692A JP2887425B2 JP 2887425 B2 JP2887425 B2 JP 2887425B2 JP 4069356 A JP4069356 A JP 4069356A JP 6935692 A JP6935692 A JP 6935692A JP 2887425 B2 JP2887425 B2 JP 2887425B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファクシミリ装置にお
ける読取部の構造に関し、特に、読取部の密着センサの
保持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の読取部の構造は、原稿
を読取る密着センサと、この密着センサに密着して原稿
を送る読取ローラと、この読取ローラと前記密着センサ
とを圧接する板ばねとから概略構成され、読取ローラ
は、フレームの軸受部に回転自在に支持され、一方、密
着センサは、フレームに開閉自在なカバーに支持され、
カバーを閉じたときに、フレームに取付けられた板ばね
の付勢力によって、密着センサが読取ローラに圧接し
て、原稿の読取を行っている。そして、カバーに取付け
られ板ばねは、カバーの開閉にともなって、密着センサ
を読取ローラに円滑にかつ確実に付勢するために、その
取付方向がカバーの開閉方向、すなわち、密着センサの
長手方向と直行する方向となるように、カバーに取付け
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の読取部の構造は、板ばねの取付方向が、密着センサの
長手方向と直行する方向となるように、カバーに取付け
られているので、板ばねの取付方向にデッドスペースが
生じ、このために、装置の小型化に支障をきたすといっ
た欠点があった。また、密着センサを付勢する板ばね
は、密着センサを直接支持する部材に取付けられていな
いので、組立による積重ね誤差が発生し、このために、
調整を必要とする欠点があった。
【0004】したがって、本発明は、上記したような従
来の欠点あるいは問題点に鑑みてなされたものであり、
その目的とするところは、密着センサを付勢する板ばね
の取付スペースを必要最低限とし、かつ一定の付勢力が
得られ、もって、小型で、かつ密着センサと読取ローラ
との密着力が安定したファクシミリ装置における読取部
の構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明に係るファクシミリ装置における読取部の構
造は、原稿を読取る密着センサと、この密着センサに圧
接され原稿を送る読取ローラと、この読取ローラと前記
密着センサとを圧接する圧接手段とを備えるファクシミ
リ装置における読取部の構造であって、前記密着センサ
の両側面部に支軸が突設された保持ブラケットを取付
け、この保持ブラケットの支軸を枢支する支持溝が形成
された一対の側面部とこれら両側面部を連結する連結部
とを有する取付ブラケットを備え、この取付ブラケット
の前記支持溝に、前記読取ローラを回転自在に支持する
軸受を保持する軸受部を連設し、前記取付ブラケットの
連結部に前記密着センサの長手方向に延在しこの密着セ
ンサを前記読取ローラに圧接する板ばねを取付けたもの
である。
【0006】
【作用】本発明においては、密着センサを支持する取付
ブラケットに密着センサを読み取りローラに圧接するた
めの板ばねを密着センサの長手方向に取付けたので、装
置内の密着センサの長手方向のスペースを板ばねの長手
方向の取付けスペースとして利用できて、密着センサの
長手方向と直行する方向に、板ばね用の新たな取付スペ
ースを設ける必要がなくなる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図に基づいて説明
する。図1は本発明に係るファクシミリ装置の側断面
図、図2は同じく読取部の分解斜視図、図3は同じく読
取部の組立方法を説明する正断面図、図4は同じく読取
部の背面図、図5は同じく読取部の動作を説明する側断
面図、図6は同じく印字部の分解斜視図、図7は同じく
印字部の動作を説明する側断面図である。
【0008】これらの図において、符号1で示すファク
シミリ装置は、ファクシミリ機能を搭載した本体部2
と、通信回線で接続したセンターとの処理内容を表示す
る表示部3とで構成されている。本体部2の上部には、
表示部3との間で形成された原稿挿入口11が設けられ
ており、挿入された原稿5は、原稿挿入口11に連設さ
れた原稿ガイド部12に案内され、原稿ガイド部12の
終端に配設された密着センサ45と読取ローラ41とで
構成される原稿読取部40で読み取られ、筐体10に穿
設した原稿排出口14から排出される。
【0009】本体部2の前面中央部には、ロール16を
収納する凹陥状に形成されたロール収納部15が設けら
れており、ロール16の記録紙17は、一対の記録紙ガ
イド125と155との間を案内され、印字ヘッド13
0とプラテンローラ150とで構成される印字部100
で印字されて、記録紙排出口18から排出される。ま
た、本体部2内には、プリント基板20、21、読取ロ
ーラ41とプラテンローラ150の回転駆動源となるモ
ータ22および電源23が配設されている。
【0010】表示部3の前面部には、表示パネル31が
設けられており、表示パネル31の奥方には、タッチパ
ネル32、液晶パネル33およびプリント基板34が配
設され、背面部には、原稿ガイド部12を構成する一対
のガイド部材36、37が具備されており、この表示部
3は、下端部を中心として原稿挿入口11側を開くよう
に本体部2に開閉自在に支持されており、この表示部3
を開くことにより、一方のガイド部材37もロール収納
部15の前面側を開放して、ロール16の交換を可能と
する。
【0011】以下、読取部40の詳細な構成について説
明する。読取部40は、読取ローラ41、密着センサ4
5、取付ブラケット50、板ばね65および操作レバー
70から概略構成されている。読取ローラ41の回転支
軸42には、外周面がHカット状に形成された軸受43
が嵌挿され、回転支軸42には、前記モータ22からの
回転駆動が図示しない歯車列により伝達されて、読取ロ
ーラ41を回転させる。密着センサ45の両側面には、
段付き支軸47と受部48とを有する略L字状の保持ブ
ラケット46が、また、背面中央部には、舌片49がそ
れぞれ取付けられている。
【0012】取付ブラケット50は、一対の側面部51
とこれら両側面部51を連結する連結部52とで構成さ
れている。側面部51の中央には、開口部54aを有
し、図5(a)に詳細を示すように前記軸受43と同一
形状で中心軸がαずれた軸受部54と軸受部54よりも
細い幅で形成された緩やかに湾曲した軸受溝55からな
る支持溝53が設けられており、外側面には、支持孔5
7、ねじ孔58およびダボ59がそれぞれ設けられてい
る。連結部52には、連結部52の表面と後述する板ば
ね65の厚みよりもやや大なる間隙hを有する切起片6
0が切起こされ、切起片60の切起根元部には、係合口
61が、また切起片60と対向して切起口62がそれぞ
れ設けられている。63はダボで、64はスリットであ
る。
【0013】板ばね65は、細幅状の先端部66aを有
する基部66と傾斜した押圧部67とからなり、基部6
6の先端には、係合突起68が立設され、中央には位置
決め孔69が穿設されている。操作ブラケット70は、
前面側の操作板71と側面を形成する操作レバー72と
からなり、操作板71は、左半分の図示を省略している
が、前記密着センサ45とほぼ同一の長さに形成されて
おり、操作レバー72の中央下面には、前記保持ブラケ
ット46の受部48に当接する当接部73と、一端側に
穿設した支持孔74と、他端側に突出形成した規制片7
5を備えている。
【0014】読取部40は、以上のように構成されてお
り、以下に組立方法を説明する。まず、図3(a)に示
すように、板ばね65を取付ブラケット50に対して、
板ばね65の係合突起68を切起口62に斜め上方から
挿入し、係合突起68を切起片60の係合孔61に下方
から係合させるようにして、位置決め孔69をダボ63
に嵌合させて、図中二点鎖線で示すように、基部66を
取付ブラケット50の連結部52に連結部52の長手方
向に延在するように位置決めして仮載置する。
【0015】このとき、板ばね65の基部66の先端部
66aが細幅状に形成されているので、切起孔62への
挿入は容易に行えると共に、仮載置された板ばね65
は、基部66の幅広部分が連結部52に載置されるの
で、切起片60と連結部52とで挟持され、安定して載
置されている。また、圧接手段としての板ばね65は、
連結部52の長手方向に延在するように配置したので、
密着センサ45の長手方向のスペースを有効に利用で
き、従来のように密着センサ45と直行する方向に配置
した場合と比較してデッドスペースが発生することがな
く、装置が大型化することがない。なお、本実施例で
は、読取ローラ41を密着センサ45と同一の取付ブラ
ケット50に支持した構造としているが、読取ローラ4
1を別部材に支持しても、同様な効果を得られることは
勿論である。
【0016】次に、同図(b)に示すように、保持ブラ
ケットの支軸47を、支持溝53の開口部54aから挿
入し、軸受溝55に挿入保持して、二点鎖線で示すよう
に、密着センサ45を取付ブラケット50に支持する。
このとき、密着センサ45の舌片49は取付ブラケット
50のスリット64に挿入されて、密着センサ45が支
軸47を中心として回動しないようにしている。
【0017】次に、読取ローラ41の回転支軸42を軸
受部54に位置させて、軸受43を取付ブラケット50
の側面部51の外側から、軸線方向に沿って回転支軸4
2に挿入すると共に、軸受部54に嵌合させ、同図
(c)に示すように、読取ローラ41を取付ブラケット
50の両側面部51に回転自在に支持し、読取ローラ4
1を密着センサ45に密着させる。このとき、図5
(a)に示すように、軸受部54に嵌合した軸受43
は、上下、左右方向の動きが規制されて軸受部54に固
定されるので、密着センサ45は、読取ローラ41と板
ばね65とで、挟持されるようにして保持される。同時
に、板ばね65も密着センサ45の上方からの押圧力に
より、基部66が切起片60と連結部52の表面とで、
挟持保持される。
【0018】密着センサ45と読取ローラ41とを支持
して、ユニット化した取付ブラケット50の側面部51
を、ダボ59を位置決め孔83に嵌合させ、ねじ81を
ねじ孔58に螺合させることにより、ファクシミリ装置
1内のフレーム80に取付固定する。しかるのち、操作
レバー72の当接部73を保持ブラケット46の受部4
8に載置するようにして、フレーム80の取付孔82か
ら挿入したスリーブ突きねじ84を支持孔57および支
持孔74に挿入し、ナット76で締結して、操作ブラケ
ット70をねじ84を中心として揺動自在に支持する。
【0019】このように組み込まれた操作ブラケット7
0の操作板71は、図1に示すように、原稿排出口14
から臨むように配設されており、この原稿排出口14か
ら操作板71を操作することができると共に、この操作
板71が原稿排出用ガイドとして機能する。
【0020】上述したように、取付ブラケット50に対
して、板ばね65、密着センサ45および読取ローラ4
1を一方向から積重ねるようにして組込み、密着センサ
45を板ばね65と読取ローラ41とで、挟持するよう
にして保持し組立てたので、組立が挿入と積重ねだけで
でき、組立がきわめて容易となる。また、密着センサ4
5と読取ローラ41とは、同一部材である取付ブラケッ
ト50に支持されるので、組立による積重ね誤差が除去
され、密着センサ45と読取ローラ41との密着性が向
上し、読取ミスが低減する。
【0021】次に、読取部40において原稿5の紙詰ま
りが発生して、これを取り除く場合の操作ブラケット7
0による密着センサ45の読取ローラ41からの離間動
作を説明する。原稿排出口14から操作板71を図5
(b)に示すように、下方に押圧すると、操作レバー7
2は、ねじ84を中心として、反時計方向に揺動し、当
接部73が保持ブラケット46の受部48を板ばね65
に抗して下方に押圧し、これにより、支軸47が軸受溝
55に沿って下方に移動して、密着センサ45が読取ロ
ーラ41から離間し、詰まった原稿を原稿排出口14か
ら取り除くことが可能となる。
【0022】このように、原稿排出口14を原稿詰まり
時の操作用窓として兼用し、しかも詰まった原稿をこの
原稿排出口から取り除くようにして、装置の開閉機構を
不要としたので、構造上大幅に簡易化され、部品点数お
よび組立工数の大幅な削減と装置の小型化を図ることが
可能となると共に、使い勝手の向上が図れる。また、操
作板71は、原稿排出ガイドとしても兼用でき、このた
め、新たなガイド機構を必要としないので、部品点数の
削減を図ることができる。
【0023】次に、印字部100の詳細な構成について
説明する。印字部100は、取付ブラケット110、板
ばね122、上下一対の記録紙ガイド125、155、
印字ヘッド130、操作ブラケット140およびプラテ
ンローラ150から概略構成されている。取付ブラケッ
ト110は、一対の両側面部111とこれらを連結する
連結部112とからなり、側面部111には、開口部1
14aを有するHカット状の軸受部114と取付板11
5が設けられており、取付板115には、ガイド取付孔
116と図示しない装置フレームに取付けられる取付孔
117が穿設されている。連結部112には、取付孔1
18、119とスリット120が穿設されている。
【0024】傾斜した押圧部122aを有する板ばね1
22は、前記取付孔118にねじ締めされる。上側の記
録紙ガイド125は、取付部126と側面視湾曲したガ
イド部127とからなり、取付部126が取付孔119
にねじ締めされて、取付ブラケット110に取付けられ
ている。印字ヘッド130の両側面部には、U字状軸受
溝132と受部133とを有する保持ブラケット131
が、また中央部には、先端に係合突起136を有する規
制片135がそれぞれ取付けられている。
【0025】操作ブラケット140は、それぞれU字状
軸受溝142、147およびカム部143、148が設
けられた一対の側面部141、146を有し、一方の側
面部141の前面部は延長されて操作部144が設けら
れており、操作レバー141を形成している。下側の記
録紙ガイド155は、前記上側の記録紙ガイド125の
ガイド部127と同一形状に湾曲したガイド部156
と、プラテンローラ150が突出する矩形状の窓157
と、一対の取付部158、159とからなり、一方の取
付部158が取付孔116にねじ締めされて、取付ブラ
ケット110に取付けられると共に、他の取付部159
が図示しない装置のフレームに取付けられている。プラ
テンローラ150の回転軸151には、前記軸受部11
4と同一形状の外形形状の軸受152が挿入され、この
回転軸151には、前記モータ22からの回転が図示し
ない歯車列により伝達されてプラテンローラ150を回
転させる。
【0026】印字部100は以上なような構成をしてお
り、以下に組立方法を説明する。まず、上下の記録紙ガ
イド125、155を取付けた取付ブラケット110の
軸受部114に開口部114aから挿入したプラテンロ
ーラ150の回転軸151を位置させて、軸受152を
回転軸151に挿入させて、軸受部114に嵌合固定
し、プラテンローラ150を取付ブラケット110に回
転自在に支持する。次に、保持ブラケット131のU字
状軸受溝132を軸受152に挿入し、かつ、規制片1
35の係合突起136をスリット120に挿入し、密着
センサ130をプラテンローラ150に対向させるよう
にして、取付ブラケット110に支持する。
【0027】次に、カム部143、148が保持ブラケ
ット131の受け部133に当接するようにして、両側
面部141、146のU字状軸受溝142、147を軸
受152に挿入し操作ブラケット155を取付ブラケッ
ト110に揺動自在に支持する。最後に、押圧部122
aで印字ヘッド130をプラテンローラ150に圧接さ
せるようにして、板ばね122を取付ブラケット110
に取付ける。
【0028】このように、印字ヘッド130をプラテン
ローラ150の軸受152に直接支持するようにしたの
で、組立上の積重ね誤差が発生せずに、印字ヘッド13
0とプラテンローラ150との密着性が向上し、印字ミ
スが低減される。取付ブラケット110に対して、板ば
ね122、印字ヘッド135およびプラテンローラ15
0を一方向から積重ねるようにして組込み、印字ヘッド
135を板ばね122とプラテンローラ150とで、挟
持するようにして保持し組立てたので、組立が挿入と積
重ねだけででき、組立がきわめて容易となる。
【0029】以下、操作ブラケット140の操作方法を
説明する。記録紙17を印字部100にセットすると
き、あるいは記録紙17が印字部100で紙詰まりを生
じたときには、図7(b)に示すように、表示部3を開
くと、ガイド部37も開き、ロール収納部15が開口す
る。この状態で、操作ブラケット140の操作部144
を図中上方に持ち上げると、操作ブラケット140は、
軸受152を中心として、時計方向に揺動し、カム部1
43が、板ばね122に抗して受部133を上方に押圧
し、印字ヘッド130を上方に移動させて、プラテンロ
ーラ150から離間させる。この離間状態で、記録紙1
7のセットあるいは紙詰まりを除去する。
【0030】図8および図9に示す印字部の第2の実施
例では、取付ブラケット160の連結部162に、4個
の切起片167が切起こされており、この切起片167
の切起し根元部には、係合孔169が設けられており、
一方、この切起片167に取付けられる板ばね170
は、基部172と傾斜した押圧部171とからなり、基
部172の中央部には、凸部173が、また、先端に
は、Lの字状の突起174がそれぞれ形成されている。
【0031】取付ブラケット160の両側面部161に
は、軸受152が嵌合する軸受部161aが設けられ、
取付板163のねじ孔163aには、図示しない下方の
記録紙ガイドが取付られ、ねじ孔163bを介して図示
しない装置のフレームに取付ブラケットが取付けられて
おり、連結部162のねじ孔162aには、図示しない
上方の記録紙ガイドが取付けられる。
【0032】そして、凸部173の高さh1 と切起片1
67と連結部162との間隙hとは、h1>hに、基部
172の長さL1と連結部162の端面から切起片16
7のね本部までの距離Lとは、L1>Lに、また、突起
174の水平方向の突出量l1と切起片167の端面と
切起孔168の端面との距離lとは、l>l1 にそれぞ
れ形成されている。
【0033】このように構成された板ばね170は、連
結部162の長手方向に延在するように、先端の突起1
74を斜め上方から切起口168に挿入し、凸部173
を切起片167と連結部162の表面とで挟持して、係
合口169に係合させ固定する。板ばね170を連結部
162の長手方向に延在させて、取付ブラケット160
に固定することにより、印字ヘッド130の長手方向と
直行する方向のデッドスペースが排除されて、印字部の
小型化を図ることが可能となる。
【0034】図10は、板ばね185の別の保持構造を
示し、この第3の実施例では、切起片181を取付ブラ
ケット180の下方に突出形成し、板ばね185の突起
188を切起口183の斜め下方から挿入し、ダボ18
4に位置決め孔189を嵌合させ、係合口182に突起
188を係合させて、基部187を切起片181と取付
ブラケット180の裏面とで挟持して保持したものであ
る。このような構成とすることにより、上述した第2の
実施例と比べて、高さ方向を小型化することが可能とな
る。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、密着センサの両側面部に支軸が突設された保
持ブラケットを取付け、この保持ブラケットの支軸を枢
支する支持溝が形成された一対の側面部とこれら両側面
部を連結する連結部とを有する取付ブラケットを備え、
この取付ブラケットの前記支持溝に、前記読取ローラを
回転自在に支持する軸受を保持する軸受部を連設し、前
取付ブラケットの連結部に前記密着センサの長手方向
に延在しこの密着センサを前記読取ローラに圧接する板
ばねを取付けたことにより、板ばねによるデッドスペー
スが生ぜず、このため、印字部全体の小型化を図ること
ができる。また、読取ローラと密着センサとが同じ支持
溝に支持され、同一部材である取付ブラケットに支持さ
れるので、組立による積重ね誤差が除去され、密着セン
サと読取ローラとの密着性が向上し、読取ミスが低減す
るとともに、密着センサおよび読取ローラの組付けが容
易になる。また、請求項2記載の発明によれば、密着セ
ンサの両側面部に支軸が突設された保持ブラケットを取
付け、この保特ブラケットの支軸を枢支する支持溝が形
成された一対の側面部とこれら両側面部を連結する連結
部とを有する取付ブラケットを備え、この取付ブラケッ
トの連結部に前記密着センサの長手方向に延在しこの密
着センサを前記読取ローラに圧接する板ばねを設け、こ
の板ばねの先端に係合突起を形成するとともに、前記取
付ブラケットの連結部に、板ばねの係合突起が係合する
係合孔が設けられた切起片と、この切起片に対応した切
起口とが形成され、前記板ばねの先端部を切起片と取付
ブラケットの連結部とで挟持したことにより、板ばねの
組付けが容易になるとともに、取り外しも容易になり保
守性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るファクシミリ装置の側断面図であ
る。
【図2】本発明に係るファクシミリ装置の読取部の分解
斜視図である。
【図3】本発明に係るファクシミリ装置の読取部の組立
を方法を示す正断面図である。
【図4】本発明に係るファクシミリ装置の読取部の背断
面図である。
【図5】本発明に係るファクシミリ装置の読取部の動作
状態を示す側断面図である。
【図6】本発明に係るファクシミリ装置の印字部の分解
斜視図である。
【図7】本発明に係るファクシミリ装置の印字部の動作
状態を示す側断面図である。
【図8】本発明に係るファクシミリ装置の印字部の第2
の実施例を示す分解斜視図である。
【図9】本発明に係るファクシミリ装置の印字部の第2
の実施例を示し、(a)は要部斜視図、(b)は背断面
図である。
【図10】本発明に係るファクシミリ装置の印字部の第
3の実施例を示し、(a)は要部斜視図、(b)は要部
背断面図である。
【符号の説明】
1 ファクシミリ装置 5 原稿 11 原稿挿入口 14 原稿排出口 17 記録紙 18 記録紙排出口 40 読取部 41 読取ローラ 45 密着センサ 50 取付ブラケット 65 板ばね 70 操作ブラケット 100 印字部 110 取付ブラケット 122 板ばね 130 印字ヘッド 140 操作ブラケット 150 プラテンローラ 160 取付ブラケット 170 板ばね 180 取付ブラケット 185 板ばね

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を読取る密着センサと、この密着セ
    ンサに圧接され原稿を送る読取ローラと、この読取ロー
    ラと前記密着センサとを圧接する圧接手段とを備えるフ
    ァクシミリ装置における読取部の構造において、前記密
    着センサの両側面部に支軸が突設された保持ブラケット
    を取付け、この保持ブラケットの支軸を枢支する支持溝
    が形成された一対の側面部とこれら両側面部を連結する
    連結部とを有する取付ブラケットを備え、この取付ブラ
    ケットの前記支持溝に、前記読取ローラを回転自在に支
    持する軸受を保持する軸受部を連設し、前記取付ブラケ
    ットの連結部に前記密着センサの長手方向に延在しこの
    密着センサを前記読取ローラに圧接する板ばねを取付け
    たことを特徴とするファクシミリ装置における読取部の
    構造。
  2. 【請求項2】 原稿を読取る密着センサと、この密着セ
    ンサに圧接され原稿を送る読取ローラと、この読取ロー
    ラと前記密着センサとを圧接する圧接手段とを備えるフ
    ァクシミリ装置における読取部の構造において、前記密
    着センサの両側面部に支軸が突設された保持ブラケット
    を取付け、この保持ブラケットの支軸を枢支する支持溝
    が形成された一対の側面部とこれら両側面部を連結する
    連結部とを有する取付ブラケットを備え、この取付ブラ
    ケットの連結部に前記密着センサの長手方向に延在しこ
    の密着センサを前記読取ローラに圧接する板ばねを
    け、この板ばねの先端に係合突起を形成するとともに、
    前記取付ブラケットの連結部に、板ばねの係合突起が係
    合する係合孔が設けられた切起片と、この切起片に対応
    した切起口とが形成され、前記板ばねの先端部を切起片
    と取付ブラケットの連結部とで挟持したことを特徴とす
    るファクシミリ装置における読取部の構造。
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