JP2887302B2 - カゼインホスホオリゴペプチド混合物、その製造法、及び該混合物を含有する健康食品 - Google Patents

カゼインホスホオリゴペプチド混合物、その製造法、及び該混合物を含有する健康食品

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JP2887302B2 JP3283687A JP28368791A JP2887302B2 JP 2887302 B2 JP2887302 B2 JP 2887302B2 JP 3283687 A JP3283687 A JP 3283687A JP 28368791 A JP28368791 A JP 28368791A JP 2887302 B2 JP2887302 B2 JP 2887302B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カルシウム不溶化防止
効果の高いカゼインホスホオリゴペプチド混合物、その
製造法、及びカゼインホスホオリゴペプチド混合物を含
有するカルシウム不溶化防止効果の高い健康食品に関す
る。
【0002】本明細書において、百分率は特に断りのな
い限り重量によるものである。
【0003】
【従来の技術】最近、日本人のカルシウム摂取量が不足
しているとの指摘がなされており、特に学童、妊産婦、
中高年齢の女性のカルシウム摂取不足が問題となってい
る。カルシウムの不足は種々の疾患を惹起し、特に骨粗
鬆症に起因する骨折は深刻化している。骨粗鬆症は、カ
ルシウム摂取量が少ないことにも起因しているが、摂取
したカルシウムの消化管における低い吸収性にも原因が
あるとも言われている。カルシウムが吸収される小腸内
のpHは中性から弱アルカリ性であり、カルシウムが沈
殿又は不溶化し易い状態にある。
【0004】一方、カゼインをトリプシンで加水分解し
て得られるカゼインホスホペプチド(以下、CPPと記
載することがある)が、カルシウムの吸収を促進する作
用を有することは、既に知られている(化学と生物、第
18巻、第551ページ、1980年)。 CPPの製
造法については、特開昭56ー123921号公報、特
開昭59ー159792号公報、特開昭59ー1597
93号公報、特開平2ー257854号公報、特公平2
ー7616号公報等に記載されている。従来知られてい
るCPPは、分子量が約3100、又は約4500であ
り、比較的分子量が大きく、2000が下限値であっ
た。
【0005】CPPを更に加水分解し、リン酸基が結合
した低分子量のペプチド(以下、このペプチドをカゼイ
ンホスホオリゴペプチドと言い、CPOPと記載するこ
とがある)については、従来殆ど知られておらず、リン
カゼインの1価陽イオン塩、またはその誘導体を含有す
るカゼインをベースとした物質を処理する方法(特公平
2ー51580号公報、以下、この公報を文献1と記載
する。)が知られているのみである。文献1において
は、加水分解物を限外濾過し、分子量2000〜500
00、望ましくは2000〜10000の画分を採取し
ている。
【0006】一方、CPPの製造を目的としないカゼイ
ンの加水分解方法は、多数開示されており、枚挙にいと
まがないが、本発明に関して適切と思われる文献には下
記のものがある。
【0007】特公昭54ー36235号公報(以下、文
献2と呼ぶ)には、乳酸菌菌体破砕物又は該破砕物から
抽出した蛋白質分解酵素、パンクレアチン、及びアスペ
ルギルス属に属する微生物から得た蛋白質分解酵素、の
3種の酵素混合物を蛋白質溶液に加え、40〜55℃に
保持し、全窒素量の少なくとも40%のアミノ態窒素が
生成するまで蛋白質を加水分解して、苦味及び抗原性の
ない蛋白質分解物の製造方法が開示されている。
【0008】更に特開平2ー138991号公報(以
下、文献3と呼ぶ)には、蛋白質を酵素で加水分解し、
分解物を分画し、分子量1000以下、遊離アミノ酸含
量20%以下、及び芳香族アミノ酸含量が全アミノ酸含
量の1.0%以下の、抗原性のないペプチド組成物の製
造法が開示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】限外濾過により分画し
た文献1のペプチドは、分子量が2000以上であり、
文献2の加水分解物は、CPPとは無関係な食餌アレル
ギーの予防又は治療に有効な蛋白源として利用し得る抗
原性及び苦味のないペプチドであり、文献3のペプチド
は、文献2の加水分解物の浸透圧、風味、消化吸収を改
良したペプチドであって、ペプチドに結合しているリン
含量の多寡及びカルシウム不溶化防止に関しては何等考
慮されていない。
【0010】本発明の課題は、リン含量が高く、カルシ
ウム不溶化防止効果を有し、抗原性がなく、更に風味が
良好なCPOP混合物、その製造法及びCPOP混合物
を含有する健康食品を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の一局面において
は、カゼインを少なくとも2種の蛋白質分解酵素により
加水分解し、該加水分解物からリン含量が高く,カルシ
ウム不溶化防止効果を有し、抗原性がなく、更に風味が
良好なカゼインホスホオリゴペプチド混合物(分子量が
500〜1000の画分)を採取する。それによって得
られたカゼインホスホオリゴペプチド混合物は下記の理
化学的特性を有する。 (a) 分子量分布が500〜1000である (b) 窒素/リンの分子数比が5.0以下である (c) アミノ酸残基の数が5〜10であって、グルタ
ミン酸,セリン,アスパラギン酸,イソロイシンを主た
る構成アミノ酸としている (d) カルシウム不溶化防止効果を有する (e) エライザ(ELISA: Enzyme linked immunosorbe
nt assay)抑制試験法(以下、単にエライザ試験法と略
称する)により測定した抗原性残存活性が10-5以下で
ある。
【0012】本発明の他の局面においては、上記カゼイ
ンホスホオリゴペプチド混合物を含有する健康食品が提
供される。
【0013】本発明の方法においては、カゼインホスホ
オリゴペプチド混合物の原料として各種酸カゼイン、カ
ゼインナトリウム、カゼインカルシウム等の市販品、及
び牛乳,脱脂乳等を用いることができる。
【0014】牛乳,脱脂乳等は、そのまま蛋白質分解酵
素により加水分解し、原料カゼイン物質は5〜18%,
望ましくは10〜15%濃度の水性溶液として蛋白質分
解酵素により加水分解する。
【0015】本発明の方法においては、下記の酵素から
選択された少なくとも2種の酵素を組み合わせて用い
る。好ましくは、パンクレアチンとエキソペプチダーゼ
との組み合わせ、パンクレアチンとエキソペプチダーゼ
と他のプロテアーゼとの組み合わせを用いる。使用され
るエキソペプチダーゼとしては、カルボキシペプチダー
ゼ,アスペルギルス・プロテアーゼ,ストレプトコッカ
ス・プロテアーゼ,リゾープス・プロテアーゼ,乳酸菌
プロテアーゼ等があり、その他のプロテアーゼとして
は、例えば、トリプシン,キモトリプシン,ズブチリシ
ン,エラスターゼ,プロリン特異性プロテアーゼ,スタ
フィロコッカス・プロテアーゼ,パパイン,ペプシン,
サーモリシンが含まれる。
【0016】酵素の使用量は、制限的ではないが、蛋白
質分解酵素の活性単位の総和が蛋白質1g当たり120
0〜6000単位の範囲、望ましくは1500〜500
0単位の範囲で用いるのが良い。酵素処理は、制限的で
はないが、pH5.0〜8.0、望ましくは6.5〜
7.5の範囲で、40〜55℃、望ましくは45〜52
℃の温度で、12時間以上、望ましくは16〜18時間
保持して行うが、浸透圧の改善の観点から過度の分解を
避けるのが望ましく、酵素反応の停止は加熱により行う
のが良い。
【0017】得られた加水分解物から、本発明の目的と
する分子量500〜1000の画分を分別する方法とし
ては、分子量分画が望ましい。分子量分画には、限外濾
過、ゲル濾過等の方法が採用できるが、目的とする分画
の厳密で効率的な回収の観点からゲル濾過が特に推奨さ
れる。尚、分子量分画は、必要に応じ反復して不要な分
子量のペプチドの除去率を高めることができる。ゲル濾
過は、排除限界分子量10000以下、望ましくは10
00以下のゲル濾過剤を使用するが、望ましくは、芳香
族アミノ酸に吸着性を有する疎水性側鎖(例えば、カル
ボキシル基、ブチル基、フェニル基等)又は疎水的部位
を有するゲル濾過剤[例えば、オクチルセファロースC
L−4B、フェニルセファロースCL−4B、ブチルセ
ファロース4B(何れもファルマシア社製)]を使用す
る。溶出液は水又は芳香族アミノ酸に吸着性を高めるた
めに2〜15%濃度のエタノール溶液を用い、カラム高
10〜30cmのカラムで分画する。
【0018】得られた分画からのCPOP混合物の精製
は下記の通りである。得られた分画を陰イオン交換体、
望ましくは弱塩基性陰イオン交換体〔例えば、DEA
セファデックスA−25(ファルマシア社製)等〕に吸
着させ、1.0〜5.0%、望ましくは2.0〜4.0
%の塩溶液(例えば、食塩水溶液)を通液し、CPOP
混合物を溶出させる。得られた溶出液を公知の方法で脱
塩し、濃縮し、液状のCPOP混合物を得る。濃縮後、
公知の方法で乾燥し、粉末状のCPOP混合物を得るこ
ともできる。
【0019】かくて得られたCPOP混合物は下記の理
化学的性状を有する。 (1) アミノ酸残基数が5〜10であり (2) 主たる構成アミノ酸はグルタミン酸、セリン、
アスパラギン酸、イソロイシンであり (3) 分子量分布が500〜1000であり (4) 窒素/リンの分子数比が5.0以下であり (5) エライザ試験法で測定した抗原残存活性が10
-5以下であり (6) カルシウム不溶化防止効果を有し (7) 従来のCPPの約2倍のリンを含有している
(試験例1〜3を参照)。 本発明のCPOPを含有する健康食品は、菓子(錠菓、
ドロップ等のキャンデー、ビスケット,クラッカー,ウ
エハース等の焼菓子類、チョコレート、チューインガ
ム、スナック類等)、飲料(牛乳,加工乳,乳飲料,豆
乳,発酵乳,乳酸菌飲料,清涼飲料等)等の外、あらゆ
る食品であって良い。
【0020】CPOPを含有する健康食品を製造する場
合、その食品原料にCPOPを添加混合し、その食品の
通常の製法に従って製造することができ、また製品に直
接添加,混合することもできる。CPOPそのものに苦
味,臭気,抗原性がなく、安全性が高いので、CPOP
の添加量には制限はない。しかし、製造コストの点か
ら、菓子類の場合1〜20%、飲料の場合1〜10%の
割合が一応の目安となる。 次に、試験例を示して、本
発明を詳述する。
【0021】[試験例1]この試験は、カゼイン加水分
解物のカルシウム不溶化防止効果を調べるために行っ
た。
【0022】(1)試料の調製 試料1:実施例1と同一の方法によりCPOP混合物を
調製した。
【0023】試料2:市販の乳酸カゼイン(ニュージー
ランド産)1kgを10%の濃度で水に溶解し、pHを
8.5に調整し、豚の結晶トリプシン(ノボインダスト
リー社製)を基質に対して0.1%添加し、51℃で3
0分間保持した後、80℃で10分間加熱して酵素を失
活させ、常法により濃縮し、乾燥して、従来のCPPを
調製した。
【0024】試料3:試料2と同一の方法で調製した加
水分解物を含有する液(酵素を失活させたもの)から両
イオン交換樹脂(北越炭素社製KS−35)で苦味を除
去し、常法により濃縮,乾燥してCPPを調製した。
【0025】試料4:試料2と同一の方法で調製した加
水分解物を含有する液(酵素を失活させたもの)から不
純物をセライトを用いて濾過除去し、50%エタノール
の存在下で1%のカルシウムを添加して沈澱を回収し、
乾燥してCPPを調製した。
【0026】(2)試験方法 次の各種溶液を調製した。 塩化カルシウム溶液:試薬特級の塩化カルシウム(和光
純薬工業社製)を精製水に20mMの濃度で溶解した。 試料溶液 :試料1〜4をそれぞれ表1に示すよ
うに0〜10mg/mlの割合で精製水に溶液した。 リン酸緩衝液 :20mMの濃度(pH7.0)に調
製した。 希塩酸溶液 :0.1Nの濃度に調製した。
【0027】塩化カルシウム溶液1mlと試料溶液1m
lを試験管に取り、リン酸緩衝液2mlを添加し、37
℃で2時間保持した。反応液をフィルター(0.45μ
m)で濾過し、濾液0.5mlに希塩酸溶液0.1ml
を添加し、濾液のカルシウム量を平沼Ca−Mgカウン
ター(平沼産業社製)で測定した。最初に添加した塩化
カルシウム溶液中のカルシウム量に対する,最初に添加
した塩化カルシウム溶液中のカルシウム量と濾液中のカ
ルシウムの量との差、の百分率を算出し、各試料のカル
シウムの可溶化率を測定した。
【0028】(3)試験結果 この試験の結果は表1に示すとおりであった。表1から
明らかなように、試料1(本発明のCPOP混合物)
は、試料2及び試料3(何れも精製されていない従来の
CPP)と比較して、低い濃度において顕著に高いカル
シウム不溶化防止効果(換言すれば高い可溶化率)が認
められ、試料4(高度に精製された従来のCPP)と比
較しても同等濃度で本発明のCPOP混合物の方が高い
カルシウム不溶化防止効果を有することが確認された。
【0029】
【表1】 [試験例2]この試験は、CPOP混合物の抗原性を調
べるために行った。
【0030】(1)試料の調製 試料1 :実施例1により調製した本発明のCPOP混
合物 試料2 :試験例1の試料4と同一の方法で調製した従
来のCPP試料 (2)試験方法 抗原残存活性をエライザ試験法により測定した。96穴
プレート(ヌンク社製)にカゼインをコーティングし、
洗浄し、ウサギ抗カゼイン血清と試料との混合液をプレ
ートの穴に供給して反応させ、洗浄後アルカリホスファ
ターゼ標識ヤギ抗ウサギIgG抗体(ツァイメド・ラボ
ラトリー社製)を反応させた後、洗浄し、p−ニトロフ
ェニルリン酸ナトリウムを添加し、30分後に5N水酸
化ナトリウムを添加して反応を停止させ、反応生成物を
マイクロプレートリーダー(MTP−32。コロナ電気
社製)で測定した。
【0031】(3)試験結果 試料1の抗原残存活性は10-5、試料2の抗原残存活性
は10-2であった。即ち、本発明のCPOP混合物(試
料1)は、実質的に抗原活性がない(極めて低い)こと
が判明した。
【0032】[試験例3]この試験は、カルシウムの可
溶化率及び抗原残存活性以外のCPOP混合物の理化学
的性質を調べるために行った。
【0033】(1)試料の調製 実施例1と同一の方法により調製したCPOP混合物を
試料とした。
【0034】(2) 試験方法 1)分子量分布 試料の分子量分布を高速液体クロマトグラフィー(宇井
信生等編、「タンパク質・ペプチドの高速液体クロマト
グラフィー」、化学増刊第102号、第241ページ、
株式会社化学同人、1984年)により次の条件で測定
し、分子量500未満のペプチド画分が全ペプチドに占
める割合を算出した。
【0035】ポンプ:Shimazu LC7A(島津
製作所社製) 検出器:Shodex RI SE−61(昭和電工社
製) カラム:Asahipak GS−320(旭化成工業
社製)排除限界分子量:4000 温度:室温 流速:0.65ml/分 解析機:クロマトパックC−R4AX(島津製作所社
製)。
【0036】2)窒素分析 オートアナライザー(TECHNICON、TRAAc
s800TM、テクニコン社製)を用い、試料をケルダー
ル分解し、分解液のアンモニウムイオンを比色定量し
た。
【0037】3)リン分析 常法により原子吸光光度計(日立製作所製A−1800
型)を用いて分析した。
【0038】4)アミノ酸組成 6規定塩酸で110℃、24時間分解し、分解液をアミ
ノ酸分析機(HITACHI、835Amino Ac
id Analyzer、日立製作所製)によりニンヒ
ドリンで発色して比色定量した。
【0039】(3)試験結果 この試験の結果は、次のとおりであった。
【0040】 a)分子量分布:500〜1000 b)窒素/リンの分子数比:4.0 c)アミノ酸組成(モル%) アスパラギン酸 5.3 スレオニン 3.1 セリン 31.1 グルタミン酸 37.5 グリシン 3.5 アラニン 3.4 バリン 2.7 シスチン 0.3 メチオニン 0.2 イソロイシン 7.2 ロイシン 2.5 チロシン 0 フェニルアラニン 0.1 トリプトファン 0.1 リジン 0.7 ヒスチジン 0.6 アルギニン 0.1 プロリン 1.6 この結果から、この試料の分子量分布は500〜100
0であり、窒素とリンとの比率は4.0であり、アミノ
酸組成から主たる構成アミノ酸はグルタミン酸、セリ
ン、アスパラギン酸、及びイソロイシンであることが判
明した。
【0041】[試験例4]この試験は、CPOP混合物
の風味を調べるために行った。
【0042】(1)試料の調製 試料1:試験例1の試料2と同一の方法で調製したCP
P(従来品)、 試料2:実施例1と同一の方法で調製したCPOP混合
物 試料3:実施例2と同一の方法で調製したCPOP混合
物 試料4:実施例3と同一の方法で調製したCPOP混合
物 試料5:実施例4と同一の方法で調製したCPOP混合
物 上記各試料を、冷水で1%の濃度に溶解した。
【0043】(2)試験方法 年令20〜40才の男女各10名からなるエキスパート
・パネルにより官能試験を行い、「苦味あり」、「やや
苦味あり」、「苦味ほとんどなし」、及び「苦味なし」
の4段階で評価を行った。
【0044】(3)試験結果 この試験の結果は、表2に示すとおりであった。表2か
ら明らかなように、試料1(従来のCPP)と比較して
試料2〜試料5は、何れも苦味がなく、風味が良好であ
った。
【0045】
【表2】 [試験例5]この試験は、中性及び弱アルカリ性におけ
るCPOP及びCPPのカルシウム可溶化率を調べるた
めに行った。
【0046】(1)試料の調整 試料1:実施例1と同一の方法により調製したCPOP 試料2:試験例1と同一の方法により調製したCPP (2)試験方法 次の各種溶液を調製した。 試料溶液 :上記各試料を表3に示す割合で精製
水に溶解し、各試料の溶液を調製した。 塩化カルシウム溶液:試薬特級の塩化カルシウム(和光
純薬工業社製)を精製水に20mMの濃度で溶解した。 リン酸緩衝液 :20mMリン酸緩衝液(pH7.0
及び8.0)を夫々調製した。 希塩酸溶液 :0.1N塩酸溶液を調製した。
【0047】塩化カルシウム溶液1mlと試料溶液1m
lを試験管に取り、リン酸緩衝液2mlを添加し、37
℃で2時間保持した。反応液をフィルター(0.45μ
m)で濾過し、濾液0.5mlに希塩酸溶液0.1ml
を添加し、濾液のカルシウム量を平沼Ca−Mgカウン
ター(平沼産業社製)で測定した。最初に添加した塩化
カルシウム溶液中のカルシウム量に対する、最初に添加
した塩化カルシウム溶液中のカルシウム量と濾液中のカ
ルシウムの量との差、の百分率を算出し、各試料のカル
シウムの可溶化率を測定した。
【0048】(3)試験結果 この試験の結果は表3に示すとおりであった。表3から
明らかなように、試料1(本発明のCPOP混合物)
は、試料2(精製されていない従来のCPP)と比較し
て、中性ないし弱アルカリ性において低濃度でも顕著に
高いカルシウム不溶化防止効果(換言すれば高い可溶化
率)が認められ、pHの影響も少なかった。
【0049】
【表3】 [試験例6]この試験は、消化酵素のCPOP混合物に
及ぼす影響を調べるために行った。 (1)試料の調製 CPOP混合物試料溶液:実施例1と同一の方法により
調製したCPOP混合物を5%の濃度で生成水に溶解し
た。
【0050】人工胃液 :塩化ナトリウム
2.0g、ペプシン3.2g、10%塩酸240mlに
精製水を加えて1000mlに調整した(pH約1.
2)。尚、この人工胃液は、使用時に調製した。
【0051】人工腸液 :炭酸水素ナトリウ
ム15.0g、パンクレアチン2.8gに精製水を加え
て1000mlに調整した(pH8.3)。尚、この人
工腸液は、使用時に調製した。
【0052】(2)試験方法 CPOP溶液1mlを試験管に採取し、人工胃液または
人工腸液9mlを添加し、40℃で2時間又は5時間保
持した後、沸騰水に浸漬して酵素を失活させ、ケイソウ
土で濾過し、濾液1mlを用いて試験例5と同一の方法
によりpH7.0でカルシウムの可溶化度を測定した。
【0053】(3)試験結果 この試験の結果は表4に示すとおりであった。表4から
明らかなようにCPOPのカルシウム可溶化能は、人工
胃液または人工腸液によりほとんど影響されないことが
認められた。したがって、本発明のCPOPは消化管内
での消化酵素の影響を受けないものと判断される。
【0054】
【表4】 以下に典型的なCPOP混合物の製造例を示す。ただし
本発明の方法はこれらの方法に限定するものではない。
【0055】[参考例1]市販の乳酸カゼイン(ニュー
ジーランド産)200gを10%水酸化ナトリウム水溶
液に10%の濃度で加温しながら溶解し、得られた溶液
のpHを8.0に調整し、90℃で10分間加熱殺菌
し、45℃に冷却した。このカゼイン溶液にパンクレア
チンF(商標、天野製薬社製)10g、プロテアーゼN
アマノ(商標、天野製薬社製)2g及び参考例2と同一
の方法で調製した乳酸菌抽出物4gを加え(合計49
0,000活性単位)、45℃で24時間加水分解した
後、90℃で5分間加熱して酵素を失活させ、濾過して
沈澱物を除去し、凍結乾燥し、分解物約170gを得
た。この分解物18gを20%の濃度で水に溶解し、不
溶物を除去し、セファデックスG−10(ファルマシア
社製)を充填したカラム(10×12cm)に通液して
吸着させ、イオン交換水を用いて10ml/分の流速で
溶出し、200〜500mlの分画を集め、凍結乾燥
し、低分子量ペプチド粉末約6gを得た。
【0056】尚、上記において用いた乳酸菌抽出物の調
製方法を参考までに記載する。
【0057】[参考例2]市販のラクトバチルス・ヘル
ベティカスを常法により脱脂乳を用いて培養し、得られ
た培養液を遠心分離して乳酸菌を集めた。培地と等量の
滅菌水に菌体を懸濁し、遠心分離して乳酸菌を集め、こ
の操作を2回反復して菌体を洗浄した。得られた菌体を
滅菌水に20%の濃度で懸濁し、ダイノミル[商標、ス
イス国、ワイリー・バハンフェン・エンジニアリング・
ワークス(Willy Bachnーfen Engi
neering Works)社製、KDL型]を用い
て菌体を破壊し、遠心分離して不溶物を除去し、凍結乾
燥し、粉末の菌体破壊物を得た。この菌体破壊物1g
は、25,000単位の蛋白質分解活性をもっていた。
以下に本発明の実施例を示して本発明を更に詳述する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
【0058】
【実施例】
[実施例1]参考例1と同一の方法を反復して得られた
低分子量ペプチド粉末70gを、14%(重量/容量)
の濃度で水に溶解し、pHを8.0に調整し、予め弱塩
基性陰イオン交換体であるDEAEセファデックスA−
25(ファルマシア社製)100gを膨潤させ、pHを
8.0に調整して充填したカラム(直径10cm,高さ
10cm)にSV=2で通液し、CPOP混合物を交換
体に吸着させた後カラムを水洗した。次いで1.8%
(重量/容量)の濃度の食塩水溶液2lをSV=2で通
液し、CPOP以外のペプチドを溶出させ、次いで3.
0%(重量/容量)の食塩水溶液2lをSV=2で通液
し、CPOP混合物を溶出させた。この溶出液を常法に
より電気透析機を用いて脱塩し、濃縮し、凍結乾燥し、
CPOP混合物約9gを得た。
【0059】得られたCPOP混合物について前記試験
例と同一の方法で分析,測定した結果は下記の通りであ
った。
【0060】分子量分布:500〜1000 窒素/リン比:4.1 アミノ酸組成:グルタミン酸、セリン、アスパラギン
酸、アイソロイシンを主たる構成アミノ酸とする5〜1
0のアミノ酸残基からなる 抗原性残存活性:10-5
【0061】[実施例2]DEAEセファデックス(フ
ァルマシア社製)をDEAEセファセル(ファルマシア
社製)に変更した以外は実施例1と同一の方法によりC
POP混合物8.5gを得た。
【0062】得られたCPOP混合物について前記試験
例と同一の方法で分析,測定した結果は下記のとおりで
あった。
【0063】分子量分布:500〜1000 窒素/リン比:4.0 アミノ酸組成:グルタミン酸、セリン、アスパラギン
酸、イソロイシンを主たる構成アミノ酸とする5〜10
のアミノ酸残基からなる 抗原性残存活性:10-5
【0064】[実施例3]低分子量ペプチド粉末溶液の
pHを8.5に調整したことを除き、実施例1と同一の
方法によりCPOP混合物約8.0gを得た。
【0065】得られたCPOP混合物について前記試験
例と同一の方法により分析,測定した結果は下記のとお
りであった。
【0066】分子量分布:500〜1000 窒素/リン比:3.9 アミノ酸組成:グルタミン酸、セリン、アスパラギン
酸、イソロイシンを主たる構成アミノ酸とする5〜10
のアミノ酸残基からなる 抗原性残存活性:10-5
【0067】[実施例4]実施例1と同一の方法により
得たCPOP混合物を水に溶解し、実施例1の方法を反
復し、CPOP混合物約3gを得た。
【0068】得られたCPOP混合物について前記試験
例と同一の方法で分析,測定した結果は下記のとおりで
あった。
【0069】分子量分布:500〜1000 窒素/リン比:3.5 アミノ酸組成:グルタミン酸、セリン、アスパラギン
酸、イソロイシンを主たる構成アミノ酸とする5〜10
のアミノ酸残基からなる 抗原性残存活性:10-5
【0070】[実施例5]小麦粉1200g、ショート
ニング210g、粉糖260g、シラップ30g、粉乳
30g、食塩9g、重曹9g、炭酸カルシウム30g、
及び実施例1と同一の方法により製造したCPOP20
gに水250gを加えて、混練してドウを調製し、以下
常法により焼き上げて、約1900gのビスケットを得
た。尚、原料はCPOPを除き全て市販品を使用した。
【0071】[実施例6]砂糖125g、水飴175
g、練乳150g、バター30g、小麦粉20g、炭酸
カルシウム15g、実施例2と同一の方法により調製し
たCPOP10g、少量の食塩、及び少量の香料を均一
に混合し、煮詰め、以下常法により約500gのキャラ
メルを得た。尚、原料はCPOPを除き全て市販品を使
用した。
【0072】[実施例7]牛乳4000mlに砂糖40
0g、及び実施例3と同一の方法で製造したCPOP1
30gを加え、加熱殺菌し、35℃に冷却し、プレーン
ヨーグルト300gを加えて均一に混合した後、90g
ずつ容器に充填し、密封し、35〜40℃で10時間保
持し、冷却し、50個のヨーグルトを得た。尚、原料
は、CPOPを除き全て市販品を使用した。
【0073】[実施例8]牛乳5lに水5lを加え、加
熱殺菌し、粉末コーヒー100g、砂糖600g、及び
実施例3と同一の方法で、製造したCPOP100gを
添加,溶解,冷却し、ラクトコーヒー約10lを得た。
尚、原料は、CPOPを除き全て市販品を使用した。
【0074】[実施例9]プレーンヨーグルト4.5k
gを二重釜に入れ、撹拌しながら砂糖4.5kg及び実
施例4と同一の方法で製造したCPOP100gを添加
して均一に混合し、80℃で10分間撹拌しながら加熱
し、常温に冷却した後、クエン酸75gと水75gの混
合物を撹拌しながら徐々に添加し、さらにレモンエッセ
ンス10mlを同様に添加し、濃厚乳酸飲料約9kgを
得た。尚、この乳酸飲料は5〜6倍に希釈して飲用す
る。また、原料は、CPOPを除き全て市販品を使用し
た。
【0075】
【発明の効果】本発明によって奏せられる効果は、下記
のとおりである。 1)カルシウム不溶化防止効果の高いCPOP混合物が
得られる。 2)実質的に抗原性のないCPOP混合物が得られる。 3)従来のCPPの約2倍のリンを含有するCPOP混
合物が得られる。 4)カルシウム不溶化防止効果の高い健康食品が得られ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 弘子 神奈川県川崎市麻生区百合ケ丘2−7− 4 (56)参考文献 特開 昭61−17522(JP,A) 特開 平2−234642(JP,A) 特開 平2−138991(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A23L 1/305

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともパンクレアチン及びエキソペ
    プチダーゼの2種類の酵素によりカゼインを加水分解
    し、該加水分解物をゲル濾過により分子量500〜10
    00の画分を分画し、該画分を弱塩基性陰イオン交換体
    に吸着させ、2.0〜4.0%の塩溶液を通液し、リン
    含量の高い分子量500〜1000の画分を溶出し、こ
    れを採取することにより製造され、次の(a)〜
    (e)、 (a)分子量分布が500〜1000であること、 (b)窒素/リンの分子数比が5.0以下であること (c)アミノ酸残基の数が5〜10であって、グルタミ
    ン酸、セリン、アスパラギン酸、イソロイシンを主たる
    構成アミノ酸とすること、 (d)カルシウム不溶化防止効果を有すること、 (e)エライザ(ELISA:Enzyme link
    ed immunosorbent assay)抑制
    試験法により測定した抗原性残存活性が10-5以下であ
    こと、 の理化学的性質を有することを特徴とするカルシウム不
    溶化防止効果の高いカゼインホスホオリゴペプチド混合
    物。
  2. 【請求項2】 少なくともパンクレアチン及びエキソペ
    プチダーゼの2種類の酵素によりカゼインを加水分解
    し、該加水分解物をゲル濾過により分子量500〜10
    00の画分を分画し、該画分を弱塩基性陰イオン交換体
    に吸着させ、2.0〜4.0%の塩溶液を通液し、リン
    含量の高い分子量500〜1000の画分を溶出し、こ
    れを採取することを特徴とする請求項1に記載のカゼイ
    ンホスホオリゴペプチド混合物の製造法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のカゼインホスホオリゴ
    ペプチド混合物を含有する健康食品。
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