JP2886229B2 - 防黴シート - Google Patents

防黴シート

Info

Publication number
JP2886229B2
JP2886229B2 JP34467089A JP34467089A JP2886229B2 JP 2886229 B2 JP2886229 B2 JP 2886229B2 JP 34467089 A JP34467089 A JP 34467089A JP 34467089 A JP34467089 A JP 34467089A JP 2886229 B2 JP2886229 B2 JP 2886229B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
latex
sheet
fungicide
antifungal
aggregate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP34467089A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03199497A (ja
Inventor
勝男 森山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Paper Mills Ltd filed Critical Mitsubishi Paper Mills Ltd
Priority to JP34467089A priority Critical patent/JP2886229B2/ja
Publication of JPH03199497A publication Critical patent/JPH03199497A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2886229B2 publication Critical patent/JP2886229B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Carpets (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Paper (AREA)
  • Building Environments (AREA)
  • Floor Finish (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は黴の発生を嫌うシート、特に床材の裏打ちシ
ートや壁材シートに関する。
(従来の技術) 最近の建築様式が洋風化し、また窓も金属サッシの普
及により室内の外気に対する機密性が良くなり、室内の
通気性がなくなって来て壁や床に結露の問題が発生して
いる。
結露が起こると黴が発生しやすくなり、壁紙や床材シ
ートが剥がれてきたり、室内に黴臭を漂わせたり、人体
に影響を与え健康上害を及ぼすと言った問題が発生す
る。そのため種々の防黴対策が取られている。その一つ
として床材の裏打ちシートや壁紙に使用されるシートに
防黴剤を含ませ、防黴シートを得ることが行われてい
る。
湿式不織布技術や湿式抄紙技術での抄造紙などを使用
する場合の床材の裏打ちシートや壁紙に使用されるシー
トに防黴剤を含ませる方法は一旦出来上がっているシー
トに防黴剤の溶液を含浸あるいは噴霧し、その後水、溶
剤などの溶媒を乾燥する方法、ロールコーター等のコー
ターで防黴剤の溶液を塗布し、その後溶媒を乾燥する方
法などが取られている。
(発明が解決しようとする課題) 床材の裏打ちシートや壁紙に使用されるシートに防黴
剤を含ませる方法は、一旦出来上がったシートに防黴剤
の溶液を含浸、噴霧あるいは塗布するため、湿式不織布
設備や湿式抄紙設備のほかに別の含浸用等の加工設備が
必要になる。このため原料中に防黴剤を添加し、一つの
工程で製造しようという試みも行われている。
しかし、湿式不織布製造や湿式抄紙での製造では原料
の中に防黴剤を添加しても防黴剤が水中に溶ける、ある
いは分散しているため、紙層形成時、ワイヤーから脱落
する割合が大きく、紙層に効率良くは留まらず有効な製
造方法にはなり得ない。
(課題を解決するための手段) 本発明は、湿式不織布製造や湿式抄紙での製造で、原
料の中に防黴剤を添加した時も防黴剤を効率良く、紙層
に留める方法を種々検討の結果、既存の技術であるラテ
ックスの凝集物を使用する方法を応用し、防黴剤をラテ
ックスと共に凝集することにより解決したものである。
即ち、本発明は、防黴剤をラテックスと共に共凝集し
たラテックス凝集物を含むスラリーを湿式抄紙して得ら
れた防黴シートであり、好ましくはそのラテックス凝集
物の大きさが100〜500μmの時である。
また、好ましくはガラス混抄紙であり、床材用裏打ち
シートまた壁材用シートに使用される防黴シートであ
る。
特開昭51−105406号公報に記載されているようにアニ
オンラテックスを該ラテックスの最低造膜温度以上に加
熱後、攪拌しつつ水溶性カチオンポリマーまたは多価金
属塩を添加することにより粒径100μ〜500μの凝集物を
得た後、これとは別に調成された繊維スラリー中に該凝
集物を添加し、湿式の抄紙機により抄紙、乾燥しラテッ
クス含浸紙を得る技術は既に知られているが、単にラテ
ックスの凝集物をつくる手段にとどまっている。
本発明は上記の技術を更に発展させ、ラテックスと防
黴剤を混合してこの2成分を共凝集し、防黴剤を歩留り
良くシートに含有させたものである。
即ち、アニオンラテックスと防黴剤を混合し該ラテッ
クスの最低造膜温度以上に加熱後、攪拌しつつ水溶性カ
チオンポリマーまたは多価金属塩を添加することによっ
て防黴剤をアニオンラテックスと共に共凝集した粒径10
0μ〜500μアニオンラテックス共凝集物を得ることがで
きる。この場合、炭酸カルシウム、カオリン、等の無機
填料を添加しても良い。
またカチオン性ラテックスと防黴剤を混合し、該ラテ
ックスの最低造膜温度以上に加熱後、攪拌しつつ水溶性
アニオンポリマーを添加することによって防黴剤をカチ
オンラテックスと共に共凝集した粒径100μ〜500μカチ
オンラテックス凝集物を得る方法でもよい。この場合も
炭酸カルシウム、カオリン等の無機填料を添加して良
い。
防黴剤は微粉末になるものであれば、どのようなタイ
プのものでも可能であるが、特に水分散型が望ましい。
親油性の強いタイプでは防黴剤の分散状態が不安定で分
散にむらが生じる。水溶性タイプでは共凝集する防黴剤
の比が小さくあまり効果的でない。
本発明においてラテックス凝集物の大きさは100〜500
μmが望ましい。
100μm未満ではワイヤーからの脱落する割合が大き
く、シートへの留まりが少ない。500μmを超える凝集
物ではシートへの歩留りは良いが、得られるシートにみ
にくい斑点がみられ、またドライヤーの表面への粘着等
のトラブルが起こりやすい。
なお、凝集物の粒径は顕微鏡下に凝集物をおき、凝集
物の中心を通る最大径として測定する。
また、本発明において防黴剤の量はシートの0.02%以
上(重量比)が望ましく、更に望ましくは0.2%以上で
ある。0.02%未満では防黴の効果が小さい。
本発明においては、NBKP、LBKPなどの植物繊維を主と
した洋紙にも適用できるが、洋紙の場合、ラテックス粒
子を含浸することから、不織布に使用するのが適当であ
り、そのうちでもガラス混抄紙は原料の中に防黴剤を添
加しても紙層に留まる割合が特に少ないので、特に有効
である。ガラス混抄紙の場合、ガラス比率は50%以上が
適当であり、50%未満ではガラス混抄紙の特徴である外
気湿度に対する伸縮の安定が大きくなってしまい適当で
ない。
このように防黴剤を含んだシートは、室内に使用され
る結露のため黴の発生が問題となるシートに有効に適用
できる。即ち、塩化ビニルシート等と貼り合わせて床材
を製造する場合の裏打ち材として、また単独に壁材用シ
ートとしてあるいは塩化ビニルシート等と貼り合わせて
壁材を製造する場合の裏打ち材として使用できる。壁材
用シートや裏打ち材として使用する場合に水酸化アルミ
ニウムその他の難燃剤を含浸し、難燃処理することは付
加価値が向上し有益である。
(作用) 水分散型の防黴剤をラテックスと共凝集することによ
り防黴剤を含有したラテックス凝集物が得られる。凝集
物を得た後、これとは別に調成された繊維スラリー中に
該凝集物を添加して湿式の抄紙機により抄紙することに
より該凝集物は紙層の繊維に邪魔されて水と一緒に落下
することなく、紙層に効率良く留り、乾燥することによ
り防黴効果をもったラテックス含有紙が得られる。
(実施例) 以下実施例で本発明を詳細に説明する。
実施例1 アニオン系スチレンブタジエンラテックス(SBラテッ
クス620 旭化成(株)製)の3%希釈液に水分散型の
防黴剤(ネオシントールEP 神東染料(株)製)を重量
比で4部(ラテックス100部に対して)を混合し泡だた
ない程度に攪拌しつつ60℃に加温した。これにポリアミ
ド ポリアミンエピクロヒドリン系樹脂(ポリフィック
ス201昭和高分子(株)製)を対ラテックス8部(ラテ
ックス100部に対して)添加し平均粒径200μmのラテッ
クス凝集物を得た。
別に調成したガラス繊維(径9μm 長さ13mm 富士
ファイバー(株)製)60部、天然繊維 NBKP 20部、PVA
繊維(フィブリボンド 105−1×3 クラレ(株)
製)20部のスラリーの中にラテックス凝集物を重量比20
部(対繊維100部)混合し円網抄紙機で90g/m2のシート
を製造した。
このシートを下記の試験方法により黴菌培養試験を行
った。防黴効果の評価結果は表1の通りであった。
「黴菌培養試験方法」 ASTM G21−70 無機塩寒天培地の上に上記の方法で作
ったシート(5cm四方大)を載せ、2種混合菌(Aspergi
llum migerとPenicillium Cilrium)を均一に散布した
後、28℃で培養し28日間観察した。
防黴効果の判定基準は、 0 試験片上に黴の発生を認めない。
1 試験片の1/4以下に黴の発生が認められる。
2 試験片の1/4〜1/2に黴の発生が認められる。
3 試験片の1/2〜3/4に黴の発生が認められる。
4 試験片の3/4以上に黴の発生が認められる。
実施例2 アニオン系ラテックスを塩化ビニルラテックス(ゼオ
ン576 日本ゼオン(株)製)に変更した以外実施例1
と同様の方法でシートを製造し黴菌培養試験を行い、防
黴評価をおこなった。結果は表1の通りであった。
実施例3 テトロン繊維(繊度1.5デニール 長さ5mm 帝人
(株)製)50部ビニロン繊維(繊度0.5デニール 長さ3
mm クラレ(株)製)30部 PVA繊維 フィブリボンド
105−1×3 クラレ製)20部のスラリーに実施例1
と同様の凝集ラテックスを同量混合し、実施例1と同様
の方法でシートを製造し、黴菌培養試験を行い、防黴評
価を行った。結果は表1の通りであった。
実施例4 スラリーをNBKP 5部(濾水度350ml)、(LBKP濾水
度2800ml)95部、沈降性炭酸カルシウムを対パルプ12
部、アルキルケテンダイマー系サイズ剤、サイズ剤用定
着剤(カチオン化澱粉)に変更した以外、実施例1と同
様の方法でシートを製造し、防黴評価を行った。結果は
表1の通りであった。
比較例1 防黴剤を添加しない以外実施例1と同様の方法でラテ
ックス凝集物を作成し、実施例1と同様の方法でシート
を製造し防黴評価を行った。結果は表1の通りであっ
た。
比較例2 防黴剤を添加しない以外実施例1と同様の方法でラテ
ックス凝集物を作成した。その後実施例1と同等の量の
防黴剤を添加して混合し防黴剤を混合したラテックス凝
集物を得た。この防黴剤を混合したラテックス凝集物を
使用し、実施例1と同様の方法でシートを製造し防黴評
価を行った。結果は表1の通りであった。
実施例5 実施例1と同様の方法でラテックス凝集物を得たが、
実施例1の場合より攪拌を強くしたためラテックス凝集
物の平均粒径は50μmだった。このラテックス凝集物を
実施例1と同様に添加しシートを得、防黴評価を行っ
た。結果は表1の通りであった。
実施例6 実施例1と同様の方法でラテックス凝集物を得たが、
実施例1の場合より攪拌を弱くしたためラテックス凝集
物の平均粒径は700μmだった。このラテックス凝集物
を実施例1と同様に添加し、シートを得、防黴評価を行
った。結果は表1の通りであった。
(発明の効果) 本発明のように防黴剤をラテックスとともに共凝集し
たラテックス凝集物を含むスラリーを湿式抄紙して得ら
れた防黴シートは一工程で製造できる防黴シートであ
り、防黴剤のシートへの留まりに優れた防黴シートであ
って、従来の二次加工により含浸した防黴シートに比べ
て極めて優れたものである。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】防黴剤をラテックスと共に共凝集したラテ
    ックス凝集物を含むスラリーを湿式抄紙して得られた防
    黴シート。
  2. 【請求項2】ラテックス凝集物の大きさが100〜500μm
    である請求項1記載の防黴シート。
  3. 【請求項3】防黴シートがガラス混抄紙である請求項1
    または2記載の防黴シート。
  4. 【請求項4】床材用裏打ちシートまたは壁材用シートで
    ある請求項1,2または3記載の防黴シート。
JP34467089A 1989-12-27 1989-12-27 防黴シート Expired - Fee Related JP2886229B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34467089A JP2886229B2 (ja) 1989-12-27 1989-12-27 防黴シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34467089A JP2886229B2 (ja) 1989-12-27 1989-12-27 防黴シート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03199497A JPH03199497A (ja) 1991-08-30
JP2886229B2 true JP2886229B2 (ja) 1999-04-26

Family

ID=18371074

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34467089A Expired - Fee Related JP2886229B2 (ja) 1989-12-27 1989-12-27 防黴シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2886229B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7780816B2 (en) 2004-10-12 2010-08-24 Certainteed Corporation Fibrous insulation with fungicide
EP1859103B1 (en) * 2005-01-05 2015-04-08 Dow Global Technologies LLC Enhanced efficacy of fungicides in paper and paperboard
JP6472604B2 (ja) * 2014-04-17 2019-02-20 リケンテクノス株式会社 抗菌性樹脂組成物、及びそのフィルム

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03199497A (ja) 1991-08-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2400725C (en) A dual layer acoustical ceiling tile having an improved sound absorption value
US3749638A (en) Formation of non-woven structures from fibrous glass dispersion
US4247364A (en) Method of making a smooth, dimensionally stable, mica-filled, glass fiber sheet
US3257267A (en) Retarding liberation of an additament in forming a fibrous web by embedding the additament in a gel matrix prior to addition to the fibers
WO2007046602A1 (en) Aqueous foam wallpaper having enhanced embossing formability and fabricating method thereof
CN100519936C (zh) 涂覆的纤维网及其制备方法
US3949014A (en) Binder
JP2886229B2 (ja) 防黴シート
JPH08100389A (ja) ビニル壁紙裏打ち用難燃紙
JP5841507B2 (ja) 発泡プラスティック系断熱面材用基布およびその製造方法
US2409628A (en) Manufacture of coated board
JP3394404B2 (ja) 床材用裏打ち基材及びその製造方法
JPH07279090A (ja) 難燃性シート
JP3252871B2 (ja) 抗菌性壁紙用難燃裏打紙
JP4240442B2 (ja) ガラス繊維混抄塗工紙
JP2003213593A (ja) 珪藻土を含む珪藻土紙、珪藻土と無機質材料を含む高填料紙およびそれらの製造方法
JPH1060796A (ja) 全熱交換素子用素材
JP2933188B2 (ja) 難燃紙及びその製造方法
JPH10273896A (ja) 壁紙用裏打ち紙
CA1095715A (en) Method of making a smooth, dimensionally stable, mica- filled, glass fiber sheet
JP3864515B2 (ja) 低密度壁紙及びその製造方法
JPH08100394A (ja) ビニル壁紙裏打ち用難燃紙
FI85387B (fi) Foerfarande foer tillverkning av mineralullprodukter.
JPH07197399A (ja) 壁紙用裏打紙
JP2680403B2 (ja) ガラスシート基材の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees