JP2886142B2 - コンクリートブロック側端面の化粧ブロック組付構造 - Google Patents

コンクリートブロック側端面の化粧ブロック組付構造

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JP2886142B2
JP2886142B2 JP9042776A JP4277697A JP2886142B2 JP 2886142 B2 JP2886142 B2 JP 2886142B2 JP 9042776 A JP9042776 A JP 9042776A JP 4277697 A JP4277697 A JP 4277697A JP 2886142 B2 JP2886142 B2 JP 2886142B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、コンクリートブ
ロックで塀や壁体等を構築する際の、コンクリートブロ
ック側端面に対する化粧ブロックの組付構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】塀や壁体に使用したコンクリートブロッ
クでは、その側端面がそのまま露出していると見映えが
悪いために、従来では該コンクリートブロック側端面に
化粧ブロックを取付ることがあった。その場合は、一般
的に化粧ブロックをコンクリートブロック側端面に接着
用モルタルで接着させることが多いが、化粧ブロックは
コンクリートブロック側端面(鉛直面)に接着されるた
めに、その接着作業が面倒となり、しかも接着用モルタ
ルが固化するまで化粧ブロックを保持させておくための
補助具が必要となる、等の問題があった。
【0003】又、この種の化粧ブロック組付構造とし
て、従来から図5に示すものが公知となっている(実公
昭63−21620号公報)。図5は、公知例の化粧ブ
ロック組付構造の平面図を示しているが、この化粧ブロ
ック組付構造では、コンクリートブロック101側にお
いては、その側端面に内方側114が外方側113より
広幅とした凹入部112を設ける一方、化粧ブロック1
02側においては、化粧面部121の背面に先端側12
4が基端側123より広幅な突出部122を設けてい
る。そして、この公知の化粧ブロック組付構造では、化
粧ブロック102の突出部122をコンクリートブロッ
ク101側の凹入部112に対して上方から落とし込む
ことで、突出部122側の広幅部124が凹入部112
側の狭幅部113に抜け出し不能に係止されるようにな
っている。
【0004】ところで、コンクリート製のブロック10
1(化粧ブロック102も含む)は、成形型を使用して
形成されるが、成形されたブロックの肌面はコンクリー
ト特有の粗面となっており、従って非常に滑りにくくな
っている。他方、図5に示す公知の化粧ブロック組付構
造で使用される、コンクリートブロック101と化粧ブ
ロック102の凹凸嵌合部(113と123、114と
124)は、組付け状態でガタつきを無くすために、係
合面間にできるだけ余裕(隙間)が生じない寸法に成形
するのが好ましいが、この公知例のものでは、化粧ブロ
ック102を上方から落とし込み可能にするために、上
記係合面間にはかなりの隙間が形成されているのが現状
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図5に示す
公知の化粧ブロック組付構造では、コンクリートブロッ
ク101の側端面に形成した凹入部112に化粧ブロッ
ク102の突出部122を上方から落とし込んで、突出
部122側の広幅部124を凹入部112側の狭幅部1
13に係合させるが、その突出部122の落とし込み時
において、コンクリート肌面同士は非常に滑りにくいの
で、その係合作業(落とし込み作業)が極めて難しくな
る。特に、コンクリート製のブロックでは、肌面に材料
屑(コンクリート屑)が突出状態で付着しているものが
あるが、このように材料屑が突出していると組付け途中
で引っ掛かってしまい、その場合には該組付け途中の化
粧ブロックを外して、材料屑を除去した後、再度組付け
作業を行う必要がある。又、化粧ブロック102の組付
け時には、該化粧ブロック102の姿勢がコンクリート
ブロック101の凹入部112に対して少しでも前後又
は左右に傾斜していると、化粧ブロック側の突出部12
2をコンクリートブロック101側の凹入部112内に
嵌入させることができない。このように、図5に示す公
知の化粧ブロック組付構造では、その化粧ブロックの組
付け作業が面倒であり、且つその組付け作業に長時間を
要したり熟練を要するという問題があった。
【0006】又、化粧ブロック102突出部122をコ
ンクリートブロック101の凹入部112に対して上方
から落とし込み易くするために、該突出部122と凹入
部112の凹凸嵌合部(113と123、114と12
4)間に大きな隙間を取ろうとすると、該化粧ブロック
102をコンクリートブロック101の側端面に組付け
たときに、そのままでは化粧ブロック102が自重で前
後又は左右に傾斜してしまい、この場合は、接着モルタ
ルが固化するまでは該化粧ブロック102を姿勢保持さ
せておくための補助具が必要となる。
【0007】本願発明は、上記した公知の化粧ブロック
組付構造の問題点に鑑み、コンクリートブロック側端面
に対して化粧ブロックを組付ける際に、姿勢保持用の補
助具を使用することなく、しかも熟練者でなくても簡単
且つ短時間で行えるようにした化粧ブロック組付構造を
提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記課題を
解決するための手段として次の構成を有している。
【0009】本願請求項1の発明 本願請求項1の発明は、コンクリートブロックの側端面
に組付けられる化粧ブロックの組付構造において、コン
クリートブロックの側端面にブロック長さ方向の内方側
に凹入する縦向きの凹入部を形成する一方、化粧ブロッ
クの背面に前記凹入部の前方側から該凹入部内に嵌入し
得る突出部を形成している。この凹入部と突出部の各高
さ幅は同じである(該各高さ幅は、例えばそれぞれ19
0mmに設定している)。又、コンクリートブロック側の
凹入部は、その対向内面が奥行き方向に向けて相互に平
行(あるいは奥行き方向に向けてごく僅かに狭くなるよ
うなテーパー状でも可)に成形されている。他方、化粧
ブロック側の突出部も、その各外側面が突出方向に向け
て相互に平行(あるいは突出方向に向けてごく僅かに小
さくなるようなテーパー状でも可)に成形されている。
尚、凹入部の内面間隔は、突出部の外側面幅より例えば
2〜4mm程度大きくしており、該突出部を凹入部に対し
てその前方側から容易に嵌入せしめ得るようにしてい
る。
【0010】又、凹入部の対向する各内面と突出部の各
外側面には、突出部を凹入部内に所定深さまで嵌入させ
たときに、相互に合体して縦向きの合成穴を形成し得る
各半割り凹溝をそれぞれ形成している。尚、この各側の
半割り凹溝は、平面視においてそれぞれ半円状のもので
も矩形形状のものでもよい。又、この各側の半割り凹溝
は、上端部と下端部のそれぞれ所定小長さ範囲だけでも
よいが、凹入部内面あるいは突出部外側面の全高さ範囲
に亘って形成したものでもよい。さらに、各側の半割り
凹溝によって形成される合成穴の直径は、例えば8mm程
度のものでよい。
【0011】そして、本願請求項1の化粧ブロック組付
構造では、コンクリートブロック側の凹入部内に化粧ブ
ロック側の突出部を嵌入させて、各側の半割り凹溝によ
る各合成穴を形成し、その左右の各合成穴内にそれぞれ
係止ピンを挿入して、コンクリートブロック側端面に化
粧ブロックを組付けている。尚、係止ピンには、少なく
とも合成穴の内径より細い部分を有しており、該合成穴
内に係止ピンを挿入させた状態では、該係止ピンが各側
の半割り凹溝にそれぞれ係合して、化粧ブロックがコン
クリートブロックの側端面から外側に外れないようにな
っている。
【0012】この本願請求項1の化粧ブロック組付構造
では、コンクリートブロックの側端面に形成した凹入部
に対して、その前側から化粧ブロックの突出部を嵌入さ
せて各側の半割り凹溝を合体させ、その左右の各合成穴
にそれぞれ係止ピンを挿入させることで、化粧ブロック
を抜け出し不能に組付けることができる。従って、その
化粧ブロックの組付け作業が簡単となる。
【0013】本願請求項2の発明 本願請求項2の発明は、請求項1の化粧ブロック組付構
造において、係止ピンを、合成穴の内径より大きい大径
部の上下各側に、上下各先端が合成穴の内径より小さく
且つ該各先端から大径部に向けて漸次太くなるようなテ
ーパー状の係入部を一体成形したものを使用している。
【0014】このように、係止ピンとして、合成穴内に
挿入される係入部をテーパー状にすると、化粧ブロック
の突出部をコンクリートブロック側の凹入部内に嵌入さ
せたときに、各側の半割り凹溝同士が完全に合致してい
ないとき、即ち各半割り凹溝が相互に対面しているもの
の僅かに位置ずれしているときでも(合成穴が変形して
いる)、該係止ピンを変形している合成穴内に挿入させ
ることができ、しかも該係止ピンを合成穴内に強く打ち
込むことにより、化粧ブロックをコンクリートブロック
側端面に対して正常位置まで自動的に移動させることが
できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図4を参照して、本
願実施形態の化粧ブロック組付構造を説明する。この実
施形態の化粧ブロック組付構造は、図3に示すように、
多数のコンクリートブロック1,1・・を縦横に組付け
て塀や壁体のようなブロック壁Yを構築するものにおい
て、そのブロック壁Yの側端面に各化粧ブロック2,2
・・を組付けるようにしたものを対象にしている。
【0016】ブロック壁Yの主体ブロックとなるコンク
リートブロック1は、図1に示すように略直方体に成形
されている。このコンクリートブロック1の左右側端面
11,11には、それぞれブロック長さ方向の内方側に
向けて所定長さの凹入部12,12が形成されている。
この凹入部12は、各コンクリートブロック1,1を左
右に連続設置したときに、縦鉄筋挿通穴となるとともに
接着用のモルタルを充填する空所となる。又、ブロック
壁Yの端部に位置するコンクリートブロック1における
外端面側の凹入部12は、後述するように化粧ブロック
2の突出部22を組付けるための空所となる。この実施
形態では、凹入部12の対向内面13,13は、相互に
平行となっている。又、該凹入部12の寸法は、開口幅
が54〜56mmで、奥行き深さが77〜79mmに設定さ
れている。尚、図示例では、凹入部12を、上下全長に
亘ってそれぞれ同じ開口幅と奥行き深さで記載している
が、実際には、該開口幅と奥行き深さは、型抜きのため
にそれぞれ上方側が若干(2mm程度)大きくなってい
る。
【0017】凹入部12の対向内面13,13には、コ
ンクリートブロック側端面11から奥行き方向に例えば
20mm程度寄った位置にそれぞれ縦向きの半割り凹溝1
4,14が形成されている。この各半割り凹溝14,1
4は、平面視において半径が4mm程度の半円形で全高さ
範囲に亘って引き通している。尚、この各半割り凹溝1
4,14は、後述する化粧ブロック突出部22側の各半
割り凹溝24,24と合体して、円形の合成穴4(直径
が約8mm)を形成するものである。
【0018】コンクリートブロック1の前後各側面に
は、それぞれ左右2箇所に矩形の化粧面部15,15が
形成されている。この化粧面部15は、その各範囲の全
面に亘って不規則に小凹凸部を形成している。尚、左右
の化粧面部15,15間には縦溝16が形成され、又コ
ンクリートブロックの前後側面における各化粧面部1
5,15の下方には10〜15mm幅の残余部分17が形
成されていて、意匠的に変化を付与している。
【0019】化粧ブロック2は、化粧面部21の背面側
に突出部22を一体形成している。化粧ブロック2の化
粧面部21は、コンクリートブロック1側の化粧面部1
5と同高さで凹入部12の開口幅より大きい横幅を有し
ている。尚、この化粧ブロック2の化粧面部21の外面
にも、不規則な小凹凸部を形成している。
【0020】化粧ブロック2の突出部22は、上記凹入
部12の開口幅(54〜56mm)より僅かに小さい左右
幅(52mm)で、突出長さが40mm程度、高さがコンク
リートブロック1の全高(190mm)と同じに設定され
ている。この突出部22の各外側面23,23は、相互
に平行となっている。又、この各外側面23,23に
は、それぞれ上記凹入部各内面13,13の半割り凹溝
14,14と同様な縦向きの半割り凹溝24,24が全
高さ範囲に亘って形成されている。この突出部22側の
各半割り凹溝24,24は、該突出部22をコンクリー
トブロック1側の凹入部12内に所定深さまで(化粧ブ
ロック2の化粧面部21背面がコンクリートブロック1
の側端面11に接合するまで)嵌入させたときに、凹入
部各内面13,13の半割り凹溝14,14とそれぞれ
合体して合成穴4,4を形成するためのものである。
【0021】又、この実施形態の化粧ブロック組付構造
では、上記した合成穴4,4内に挿入するための係止ピ
ン3が使用される。この係止ピン3は、例えばプラスチ
ック材料あるいは鋼材等の、ブロック壁Y内に埋め込ん
でも支障のない材料で形成される。又、この係止ピン3
は、この実施形態では全長が58mm程度の長さで、上下
中間部に鍔状に張出した大径部31の上下にそれぞれ先
細テーパー状の係入部32,33を一体形成したものが
使用されている。大径部31は、上下厚さが8mmで外径
が20mmの円形に形成されている。上下の各係入部3
2,33は、それらの先端径が5mm程度で各付け根部の
径が上記合成穴4の内径とほぼ同じかそれよりやや大き
い程度(8〜14mm)としている。尚、この係止ピン3
は、他の実施形態では、大径部31の径が合成穴4より
大きいものであれば、鍔状に張出さないものでもよい。
【0022】そして、この実施形態の化粧ブロック組付
構造は、化粧ブロック2をコンクリートブロック1の側
端面11に対して次のようにして組付けられる。図3に
示すブロック壁Yは、各コンクリートブロック1,1・
・及び化粧ブロック2を横一列づつ組付け、順次同様に
上段側を積み上げて構築する。そして、化粧ブロック2
を組付ける際に、最下段の場合は、端部に位置するコン
クリートブロック1の外側端面11の凹入部12内に、
図1に鎖線図示するように、化粧ブロック2の突出部2
2を該凹入部前方側から嵌入させる。すると、図2に示
すように、突出部各外側面23,23の各半割り凹溝2
4,24が凹入部各内面13,13の各半割り凹溝1
4,14と合体して、両半割り凹溝14,24でそれぞ
れ合成穴4,4を形成するようになる。そして、その状
態で、各合成穴4,4にそれぞれ上方から係止ピン3,
3の下側係入部33を挿入する。その場合、突出部22
が正常位置まで嵌入されずに、各側の半割り凹溝(14
と24)が少し(例えば2〜3mm程度まで)ぐらい位置
ずれしていても、合成穴4は多少変形した状態で合成さ
れている。そして、下側係入部33の先端は先細テーパ
ー状に形成しているので、該下側係入部33の先端を合
成穴4の上端内に臨ませて、この係止ピン3をハンマー
で打ち込むと、該下側係入部33のテーパー面の作用に
より、化粧ブロック2の上部側が自動的に内方側に引き
寄せられて正常位置に組付けられるようになる。尚、こ
の状態では、各係止ピン3,3の上側係入部32,32
はそれぞれ上向きに突出している。次に、第2段目のコ
ンクリートブロック1,1・・を目地モルタルM(図4
参照)を介して積み上げていくが、その端部コンクリー
トブロック1は、例えば図3に示すように上方から降ろ
して、その外側部分の各半割り凹溝14,14の下端部
を先に取付けた各係止ピン3,3の上側係入部32,3
2にそれぞれ係合させる。次に、化粧ブロック2を組付
けるが、その際、突出部22の下端面が各係止ピン3,
3の上端よりやや高位置になる高さで該突出部22を先
に設置した端部コンクリートブロック1の外側凹入部1
2内にその前方側から嵌入させ、続いて化粧ブロック2
全体を下方にスライドさせて、各半割り凹溝24,24
の下端部を係止ピン3,3の各上側係入部32,32に
係合させる。この化粧ブロック2の組付け状態では、1
つの係止ピン3が凹入部12側の半割り凹溝14と突出
部22側の半割り凹溝24とに跨がって係合している。
そして、順次同様にして各横列のコンクリートブロック
及び化粧ブロックを所定段数だけ組付けてブロック壁Y
を完成させる。
【0023】この実施形態の化粧ブロック組付構造で
は、化粧ブロック突出部22の各外側面23,23とコ
ンクリートブロック凹入部12に各内面13,13とが
それぞれ平行状態であるので、化粧ブロック2をコンク
リートブロック側端面11に組付ける際に、突出部22
を凹入部12の前方側から嵌入させることができる。
又、化粧ブロック2の突出部22を凹入部12内に嵌入
させたときに、各側の半割り凹溝14,24が合体して
合成穴4,4を形成し、その各合成穴4,4に係止ピン
3,3を挿入することで、化粧ブロック2がコンクリー
トブロック側端面11から外れないようになる。従っ
て、この化粧ブロック組付構造では、化粧ブロック2の
組付け作業が簡単且つ短時間で行える。又、この実施形
態では、1つの化粧ブロック2に対して、上下左右の4
つの係止ピン3,3・・で係止され、しかも、各係止ピ
ン3の上下係入部32,33が各合成穴4,4に対して
隙間なしに嵌入しているので、組付けられた化粧ブロッ
ク2がガタつくことがなく、しかも強固に固定される。
【0024】
【発明の効果】本願請求項1の発明では、化粧ブロック
2をコンクリートブロック1の側端面11に組付けるの
に、化粧ブロック2側の突出部22をコンクリートブロ
ック側端面11の凹入部12内にその前方側から嵌入さ
せ、そのとき各側の半割り凹溝14,24が合体して形
成された合成穴4に係止ピン3を挿入することで、化粧
ブロック2を組付けることができる。従って、化粧ブロ
ック2の組付け作業を熟練者でなくとも簡単に行え、し
かも組付け時に引っ掛かり等のトラブルが発生しないの
で組付け作業を短時間で行えるとともに、従来のように
接着モルタルが固化するまで化粧ブロックを姿勢保持し
ておくための補助具が不要となる、等の効果がある。
【0025】又、本願請求項2の発明では、係止ピン3
として、大径部31の上下各側にテーパー状の係入部3
2,33を一体形成したものを使用しているので、化粧
ブロック2の突出部22をコンクリートブロック1の凹
入部12内に嵌入させたときに、化粧ブロック2側の半
割り凹溝24とコンクリートブロック1側の半割り凹溝
14とが完全に合致しない状態(少しずれた状態)で合
成穴4が形成された場合でも、該合成穴4内に先細テー
パー状の係入部32,33の先端部を挿入できれば、該
係止ピン3を打ち込むことによって化粧ブロック2を正
常位置まで自動的に移動させることができる。従って、
該係止ピン3で化粧ブロック2の位置補正を行え、しか
も係止ピン3が合成穴4に対して隙間なしに嵌合するの
で、組付けた化粧ブロック2がガタつかなくなるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願実施形態の化粧ブロック組付構造の分離状
態を示す斜視図である。
【図2】図1の化粧ブロック組付け状態の一部平面図で
ある。
【図3】図1の化粧ブロック組付構造を採用したブロッ
ク壁の斜視図である。
【図4】図3のIV−IV拡大断面図である。
【図5】公知の化粧ブロック組付構造の平面図である。
【符号の説明】
1はコンクリートブロック、2は化粧ブロック、3は係
止ピン、4は合成穴、11はコンクリートブロックの側
端面、12は凹入部、13は凹入部の内面、14は半割
り凹溝、21は化粧面部、22は突出部、23は突出部
の外側面、24は半割り凹溝、31は大径部、32,3
3は係入部である。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリートブロック(1)の側端面
    (11)に組付けられる化粧ブロック(2)の組付構造
    であって、 前記コンクリートブロック(1)の側端面(11)にブ
    ロック長さ方向の内方側に凹入する縦向きの凹入部(1
    2)を形成する一方、前記化粧ブロック(2)の背面に
    前記凹入部(12)の前方側から該凹入部(12)内に
    嵌入し得る突出部(22)を形成し、 前記凹入部(12)の対向する各内面(13,13)と
    前記突出部(22)の各外側面(23,23)に、前記
    突出部(22)を前記凹入部(12)内に嵌入させたと
    きに相互に合体して縦向きの合成穴(4)を形成し得る
    各半割り凹溝(14,14、24,24)をそれぞれ形
    成するとともに、 前記各側の半割り凹溝(14,24)を合体させてなる
    各合成穴(4,4)内にそれぞれ係止ピン(3,3)を
    挿入して、コンクリートブロック側端面(11)に化粧
    ブロック(2)を抜け出し不能に組付けた、ことを特徴
    とするコンクリートブロック側端面の化粧ブロック組付
    構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、係止ピン(3)は、
    合成穴(4)の内径より大きい大径部(31)の上下各
    側に、上下各先端が前記合成穴(4)の内径より小さく
    且つ該各先端から大径部(31)に向けて漸次太くなる
    ようなテーパー状の係入部(32,33)を一体成形し
    たものを使用することを特徴とするコンクリートブロッ
    ク側端面の化粧ブロック組付構造。
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