JP2886106B2 - 廃棄物溶融炉への廃棄物投入装置のシール構造 - Google Patents

廃棄物溶融炉への廃棄物投入装置のシール構造

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JP2886106B2 JP6745795A JP6745795A JP2886106B2 JP 2886106 B2 JP2886106 B2 JP 2886106B2 JP 6745795 A JP6745795 A JP 6745795A JP 6745795 A JP6745795 A JP 6745795A JP 2886106 B2 JP2886106 B2 JP 2886106B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、廃棄物溶融炉への廃棄
物、特に有害廃棄物や放射性廃棄物などの投入装置の改
良されたシール構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、廃棄物溶融炉への廃棄物投入装置
のシール構造として、例えば特開平2−298896号
公報によれば図5に示すようなシール構造が知られてい
る。これによれば、廃棄物溶融炉4の上方に密閉フード
5を設けて、この密閉フードの上方に外気に対してシー
ルされた状態で、廃棄物を収納したバケット21を炉内
に下降させるためのバケット昇降装置2を設けたもので
ある。この装置の場合には、密閉フードの内部に走行台
車51および走行台車が移動するに十分な空間を含むと
ともに、廃棄物溶融炉5の上部にバケット21が通過可
能に設けられている開口部を開閉するスライドダンパ3
1' やその作動機構をも収容しているため、かなり大き
な容積を占めざるを得なかった。
【0003】このような廃棄物溶融炉の運転に際して
は、炉内の燃焼ガスや未燃焼物質が外部に漏洩しないよ
う炉内部を若干の負圧、例えば約マイナス200mmAqに
維持し、燃焼排ガス等は所定の排ガス処理装置に導くよ
うに設計されている。ところが、廃棄物を収納したバケ
ット21を炉内に下降させるため廃棄物溶融炉の上部の
開口部に設けられたスライドダンパ32を開いた場合に
は、前記密閉フード5の内部の空気が炉内に流れ込むこ
ととなり、炉内の圧力が大気圧に近づく方向に変動する
ため炉内の燃焼状態が不安定となったり、燃焼排ガス等
が密閉フード5内に逆流するおそれがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点を解決するものであって、 廃棄物を収納したバケッ
トを炉内に下降させるため廃棄物溶融炉の入口に設けら
れたダンパを開いた場合に生じる炉内の圧力の変動を極
力抑制することにより、炉内の燃焼状態を安定に保ち、
かつ燃焼排ガス等が物溶融炉の上部の開口部から漏洩す
るのを防止することを目的になされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、廃棄物溶
融炉の上方に廃棄物を収容したバケットを前記溶融炉の
内部まで下降させるためのバケット昇降装置を配設する
とともに、前記溶融炉の上部には前記バケットが通過可
能な開口部が設けられ、かつその開口部上面には前記開
口部を開閉可能なダンパを収納するとともに上部には前
記バケットが通過可能な開口部を有するダンパ室を配設
した廃棄物溶融炉への廃棄物投入装置において、前記バ
ケット昇降装置によりチャックされたバケットを包囲す
るとともに上端において前記バケット昇降装置の外周面
に摺動可能に密接し、かつ下端において前記ダンパ室の
上部開口部を囲む周縁に密接可能なシールド体を設けた
ことを特徴とする廃棄物溶融炉への廃棄物投入装置のシ
ール構造によって解決することができる。
【0006】
【実施例】次に,本発明を図示の実施例に基づき詳細に
説明する。 (実施例1)図1および図2において、廃棄物溶融炉4
の上方に有害廃棄物あるいは放射性廃棄物などを収容し
たバケット21を前記溶融炉の内部まで下降させるため
のバケット昇降装置2が配設されている。このバケット
昇降装置2は円筒状のケースからなり、バケット21を
把持するチャック22が下面からシールされた状態で突
出して設けられ、またチャック22を操作する操作部
(図示せず)を内蔵している。そして、この溶融炉の上
部には前記バケットが通過可能な開口部41が設けられ
ており、その開口部上面にはダンパ31が備えられ、通
常は図2のごとく開口部41を閉鎖して炉内から燃焼ガ
ス等が上方に流れ出るのを防止している。また、バケッ
ト21を溶融炉の内部まで下降させるときには、ダンパ
31は図1のごとくピストン33によりスライドさせら
れ開口部41が上下に開口連通するので、バケット21
は昇降可能となる。
【0007】開口部41を開閉するためのダンパ31
は、そのスライド操作装置とともにダンパ室3に収容さ
れている。このダンパ室3は上部には前記バケット21
が上下に通過可能な開口部32を備えており、上方の密
閉フード5により囲まれた空間に常時連通しているが、
その他の部分は密閉された空間を構成している。密閉フ
ード5は、ダンパ室3の上方に位置してバケット21を
搬送する走行台車51などの装置群を包囲するもので、
その上部においてパッキンを介してバケット昇降装置2
が摺動可能に位置している。なお,図2においては、バ
ケット昇降装置2が上方に引き上げられ、バケット21
が走行台車51によってバケット昇降装置2の直下にセ
ットされ、開口部41がダンパ31により閉ざされてい
る状態が示されている。
【0008】この実施例におけるシールド体1は、ステ
ンレス鋼などの耐熱鋼から作られた、上下を開放した円
筒形状のケースであって、その内径は、バケット昇降装
置2およびバケット21が収容可能な寸法に設定されて
いる。このシールド体1は、図2の状態においては、バ
ケット昇降装置2を収容する状態で、シールド体1の上
端においてパッキン11を介してバケット昇降装置2と
摺動可能に密接している。また、シールド体1の下端に
は、後述の目的のために下方に向けたパッキン12を備
えている。
【0009】次に図2の状態から、バケット昇降装置2
を下降させてチャック22でバケット21を把持すると
ともに走行台車51を後退させた後、シールド体1の上
端をバケット昇降装置2に摺動させて降下させた状態が
図1に示してある。このように、シールド体1の下端を
ダンパ室の上部開口部32を囲む周縁に達するまで下降
させた場合には、シールド体1は、バケット昇降装置2
の直下に位置するバケット21を包囲するとともに上端
においてバケット昇降装置2とパッキン11を介して密
接しており、かつ下端において下方に向けたパッキン1
2を介してダンパ室の上面開口部32を囲む周縁に密接
することになるから、密閉フード5により囲まれた空間
とダンパ室3とを完全に遮断することができる。
【0010】続いて、ダンパ31をスライドさせて、廃
棄物溶融炉4の上部にある開口部41を開き、バケット
21を炉内に下降させてバケット内の廃棄物を投入する
操作をおこなうことになるが、上記の通りシールド体1
によって密閉フード5により囲まれた空間とダンパ室3
とは完全に遮断されているから、密閉フード5により囲
まれた空間の空気が開口部41を通じて炉内に流れ込む
ことはない。
【0011】以上実施例に基づいて説明した通り、本発
明によれば、廃棄物溶融炉4の開口部41に設けられた
ダンパ31を開いた場合、外部から開口部41にいたる
空気の流れはシールド体1によって完全に遮断されるか
ら、外部の空気が開口部41を通じて炉内に流れ込むこ
とがなく、僅かな空間しか有しないシールド体1とダン
パ室3の内部の空気が炉内の圧力に影響するだけである
から、従来の場合と比べ炉内圧力の変動を1/5以下に
抑制することが可能となり、炉内の燃焼状態が不安定と
なったり、燃焼排ガス等が漏洩するおそれが解消でき
る。
【0012】(実施例2)図1および図2に例示するシ
ールド体1では一体の金属製のケース構造を示したが、
シールド体1の水平方法断面の説明図である図3に示す
ように、シールド体1を縦方向に2分割して一方にヒン
ジ13を設けて、左右に開閉自在にした構造として具体
化することができる。この実施例においては、バケット
21をバケット昇降装置2の直下にセットする際に、単
にシールド体1をヒンジ13を支点として左右に開閉す
るだけでバケット21をその内部に収容できるから、実
施例1の場合に必要であったシールド体1の昇降機構や
シールド体1を上方に退避させるスペースが必要でなく
なり、装置全体のの高さを低く設計することが可能とな
る利点がある。
【0013】(実施例3)また、本発明のシールド体1
は、図4に示すように、その側壁14を蛇腹状に構成し
て上下に伸縮自在な構造のものに具体化することが可能
である。この場合にはシールド体1の高さを必要に応じ
て伸縮できるので、前記実施例1の場合に比較して密閉
フード5の高さをより低く設計でき、装置全体をコンパ
クトに設計できる利点がある。
【0014】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明のシール
構造によれば、廃棄物溶融炉の入口に設けられたダンパ
を開いた場合、炉内の圧力の変動を極力抑制することが
可能となり、炉内の燃焼状態を安定に維持し、燃焼排ガ
ス等の漏洩を防止できるほか、請求項2または3記載の
発明によれば、装置全体をコンパクトに構成できるから
工業的価値大なものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の縦断面説明図。
【図2】実施例1の縦断面説明図。
【図3】実施例2の水平断面説明図。
【図4】実施例3の縦断面説明図。
【図5】従来のシール構造の説明図。
【符号の説明】
1:シールド体、14:側壁、2:バケット昇降装置、
21:バケット、3:ダンパ室、31:ダンパ、32:
開口部、4:廃棄物溶融炉、41:開口部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G21F 9/30 G21F 9/32 F23G 5/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃棄物溶融炉の上方に廃棄物を収容した
    バケットを前記溶融炉の内部まで下降させるためのバケ
    ット昇降装置を配設するとともに、前記溶融炉の上部に
    は前記バケットが通過可能な開口部が設けられ、かつそ
    の開口部上面には前記開口部を開閉可能なダンパを収納
    するとともに上部には前記バケットが通過可能な開口部
    を有するダンパ室を配設した廃棄物溶融炉への廃棄物投
    入装置において、前記バケット昇降装置によりチャック
    されたバケットを包囲するとともに上端において前記バ
    ケット昇降装置の外周面に摺動可能に密接し、かつ下端
    において前記ダンパ室の上部開口部を囲む周縁に密接可
    能なシールド体を設けたことを特徴とする廃棄物溶融炉
    への廃棄物投入装置のシール構造。
  2. 【請求項2】 上記シールド体が縦方向に2分割されて
    左右に開閉自在なシールド体である請求項1記載の廃棄
    物溶融炉への廃棄物投入装置のシール構造。
  3. 【請求項3】 上記シールド体の側面が蛇腹形状を有
    し、上下に伸縮自在なシールド体である請求項1記載の
    廃棄物溶融炉への廃棄物投入装置のシール構造。
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