JP2883781B2 - ドットプリンタ - Google Patents

ドットプリンタ

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JP2883781B2
JP2883781B2 JP5027431A JP2743193A JP2883781B2 JP 2883781 B2 JP2883781 B2 JP 2883781B2 JP 5027431 A JP5027431 A JP 5027431A JP 2743193 A JP2743193 A JP 2743193A JP 2883781 B2 JP2883781 B2 JP 2883781B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、用紙の厚みに応じて印
字ヘッドのインパクト力を調整可能としたドットプリン
タに関する。
【0002】
【従来の技術】ドットプリンタで印字される用紙には、
短冊状の単票紙と前後に長く連続した連続紙とがある。
ドットプリンタで使用される単票紙は一般に1枚の用紙
からなるものである。一方、連続紙は1枚の用紙のほか
に複写紙があり、複写紙は複写をとることを目的として
複数枚重ねられた用紙からなっている。そして、ドット
プリンタには、単票紙及び連続紙の双方の搬送を可能と
する搬送機構が設置されており、単票紙の搬送にはプラ
テンに巻き付けた用紙をピンチローラでプラテンに挟持
し摩擦力によって搬送するいわゆるフリクション送りを
用い、連続紙の搬送にはピンチローラを解除した状態で
用紙の両脇に設けられた送り穴に係合するトラクタ機
構、いわゆるトラクタ送りを使用するものである。
【0003】ところで、ドットプリンタは他の印字方式
に比べ、多くの面で実用的且つ低価格であり今日まで普
及してきたものであるが、近年は特にその複写能力が他
にない特徴となりつつあり、単票紙では1枚紙が主とな
っている反面で連続紙としては複写紙が主体となってき
ている。これらの用紙の厚さを比較すると、複写紙では
重ねられている各用紙に薄いものが用いられたとして
も、単票紙よりは厚くなる。したがって、複写紙の印字
の場合、印字ヘッドに設定すべきインパクト力は、単票
紙の場合より大きく設定することが印字品質を高める上
で必要である。このような前提から、従来のドットプリ
ンタでは、印字ヘッドは、複写紙の印字を想定したイン
パクト力が出るように設計されている。しかし、印字ヘ
ッドのインパクト力の大きさは、印字時の騒音発生を大
きなものとし、また、印字ヘッドのコイルに流す電流が
大きいために消費電力が大きく、電源容量を大きくする
欠点がある。そこで、操作パネル上にスイッチを設け
て、印字すべき用紙、即ち、単票紙か複写紙かにより、
ノーマルモードかマルチパートモードかを選択する方法
がとられてきた。
【0004】図5は、印字用紙に応じてインパクト力を
変更可能にした従来のドットプリンタの制御系統の一例
を示している。このドットプリンタには、データ処理を
行なうための主装置であるマイクロプロセッサユニット
(MPU)2が設置され、このMPU2で実行するため
の制御プログラムを格納したメモリ(ROM)4、検出
データや演算処理途上のデータを一時的に格納するメモ
リ(RAM)6、変更可能な固定的なデータを格納する
不揮発性メモリ(EEPROM)8が連係されている。
そして、MPU2におけるデータの入出力は、入出力ポ
ート(I/O)10を通して行なわれ、外部からの印字
データは外部インターフェイス(外部I/F)12を通
してI/O10に加えられ、前記制御プログラムの実行
によってRAM6に格納される。
【0005】そして、該制御プログラムに基づいて、R
AM6から印字データが読み出されると、MPU2から
I/O10を通してヘッドドライバ13に印字信号が送
られる。印字ヘッド14は、ヘッドドライバ13に加え
られる印字信号に応じて駆動され、図示しない用紙に印
字を行なう。
【0006】また、EEPROM8には、印字すべき用
紙に応じた印刷モード、即ち、1枚紙の印刷(ノーマル
モード)か、複写紙の印刷(マルチパートモード)かを
表す情報を記憶している。この情報の選択は、操作パネ
ル上のスイッチ16によって設定され、即ち、ノーマル
モード設定スイッチ18、マルチパートモード設定スイ
ッチ20の操作によって何れかが設定される。これらの
設定スイッチの操作によりEEPROM8内の所定の領
域に設けられたマルチパートフラグfに例えばノーマル
モードであればf=0、マルチパートモードであればf
=1といった選択情報が書き込まれる。
【0007】次に、図6は、このドットプリンタの印字
動作を示している。ステップS21では、EEPROM
8のマルチパートフラグfの内容を読み出し、その内容
をMPU2のフラグレジスタfに書き込む。ステップS
22では、fの内容を判断し、f=0(ノーマルモー
ド)か否かを判断する。f=0であれば、ステップS2
3に移行してインパクト力を小さくする。即ち、小さい
インパクト力で印字するため、それに対応する印字ヘッ
ド14のコイルの励磁時間データ(短い励磁時間)をR
OM4のデータテーブルから選択する。また、f≠0、
つまり、f=1(マルチパートモード)であるから、ス
テップS24に移行してインパクト力を大きくする。即
ち、大きいインパクト力で印字するため、それに対応す
る印字ヘッド14のコイルの励磁時間データ(長い励磁
時間)をROM4のデータテーブルから選択する。
【0008】ステップS25では、ステップS23又は
ステップS24で選択された励磁時間に基づいて駆動信
号をヘッドドライバ13に出力し、印字ヘッド14を駆
動して印字動作を行なう。
【0009】そして、マルチパートモードでは、電源容
量を抑えるため、印字速度を遅くしたり、数回に分けて
印字することが行なわれている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなモード設定は、使用者に印字すべき用紙に応じたモ
ード選択を強いることになり、用紙変更の度に設定をし
なければならず、面倒であるとともに、モード選択の忘
れや、設定間違いも生じやすい。しかも、ノーマルモー
ドが設定されている状態で複写紙を印字した場合には、
インパクト力が弱いため、印字品質が低下し、又は、単
票紙の印字を高インパクト力で行なうと、高騒音に悩ま
される欠点がある。
【0011】従来、インパクト力の選択方法としては、
ヘッドギャップ調整レバーに連動させる方法がある。即
ち、ヘッドギャップが小さく設定されたときには、ノー
マルモードと判断してインパクト力を小さくし、また、
ヘッドギャップが大きく設定されたときにはマルチパー
トモードと判断してインパクト力を大きくする方法であ
る。しかしながら、このようなヘッドギャップ調整レバ
ーに連動させる方法は、新たにヘッドギャップ調整レバ
ーに連動するギャップ検出機構が必要となり、部品コス
トが高くなる欠点がある。
【0012】そこで、本発明は、簡単な構成を以て、用
紙の選択に応じて印字ヘッドに適正なインパクト力を自
動的に設定できるようにしたプリンタを提供することを
目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のドットプリンタ
は、図1ないし図4に例示するように、印字する用紙の
種別に対応して印字ヘッドに設定すべき複数のインパク
ト力を表すデータが格納される記憶手段と、連続紙をト
ラクタによって搬送するトラクタモードと摩擦力によっ
て単票紙を搬送するフリクションモードとを有する用紙
搬送機構と、前記トラクタモード又は前記フリクション
モードを選択的に切り換えるモード切換手段と、このモ
ード切換手段で切り換えられた前記モードを検出するモ
ード検出手段と、複数のインパクト力のうち所望のイン
パクト力を予め手動で選択するインパクト力設定手段と
を備え、前記モード検出手段による前記トラクタモード
の検出に基づき、前記インパクト力設定手段により設定
されている前記インパクト力に対応する前記データを前
記記憶手段から読み出すことにより印字動作を行わせる
ことを特徴とする。
【0014】また、本発明のドットプリンタは、図1な
いし図4に例示するように、印字する用紙の種別に対応
して印字ヘッドに設定すべき複数のインパクト力を表す
データが格納される記憶手段と、連続紙をトラクタによ
って搬送するトラクタモードと摩擦力によって単票紙を
搬送するフリクションモードとを有する用紙搬送機構
と、前記トラクタモード又は前記フリクションモードを
選択的に切り換えるモード切換手段と、このモード切換
手段で切り換えられた前記モードを検出するモード検出
手段と、複数のインパクト力のうち所望のインパクト力
を選択するインパクト力設定手段とを備え、前記モード
検出手段による前記トラクタモードの検出に基づき、前
記インパクト力設定手段により設定されている前記イン
パクト力に対応する前記データを前記記憶手段から読み
出すことにより印字動作を行わせ、前記モード検出手段
によるフリクションモードの検出に基づき、前記インパ
クト力設定手段にはよらない固定したインパクト力によ
り印字動作を行わせることを特徴とする。
【0015】
【作用】記憶手段には予め単票紙かそれ以外の用紙、即
ち、複写紙かに応じて印字ヘッドに与えるべきインパク
ト力を表すデータを格納する。そして、プリンタには、
単票紙及び連続紙の双方の搬送を可能とする搬送機構が
設置されており、単票紙の搬送はフリクションモード、
連続紙の搬送はトラクタモードである。フリクションモ
ードは、トラクタを用いないで摩擦力によって搬送し、
トラクタモードはトラクタを用いて搬送する。
【0016】本発明は、搬送モードと印字される用紙と
の間に特定の関係があり、この関係を用いて印字ヘッド
に付与すべきインパクト力を設定する。そこで、インパ
クト力設定手段を備え、印字すべき用紙の種類に対応し
てインパクト力を変更することを可能とし、搬送機構に
は搬送モードを切り換えるモード切換手段と切り換られ
たモードを検出するモード検出手段とを備えている。モ
ード検出手段でトラクタモードが検出されると、インパ
クト力設定手段に設定されたインパクト力に対応するデ
ータを記憶手段から読み出し印字動作を行う。したがっ
て、用紙の種類に応じて適切なインパクト力を以て印字
され、このインパクト力の設定は、トラクタモードの選
択により自動的に設定される。
【0017】また、本発明は、フリクションモードの検
出に基づき、インパクト力設定手段にはよらない固定し
たインパクト力により印字動作を行うので、フリクショ
ンモードに対応する最適な印字動作が得られる。
【0018】
【実施例】以下、本発明を図面に示した実施例を参照し
て詳細に説明する。
【0019】図1は、本発明のドットプリンタの一実施
例を示している。このドットプリンタにおいて、図5に
示したドットプリンタと同一部分には同一符号を付して
ある。このドットプリンタには、ホストコンピュータと
のデータの授受等のデータ処理や印字ヘッド14に設定
すべきインパクト力の制御等を行なう制御手段としてマ
イクロプロセッサユニット(MPU)2が設置され、こ
のMPU2で実行するための制御プログラムや印字ヘッ
ド14に設定すべき各種のインパクト力を表すデータ等
を格納した記憶手段としてのメモリ(ROM)4、検出
データや演算処理途上のデータを一時的に格納する記憶
手段としてメモリ(RAM)6、印字すべき用紙に応じ
た印刷モードを表す情報を格納する記憶手段として不揮
発性メモリ(EEPROM)8を備えている。
【0020】MPU2における印字データ等の入出力
は、ROM4に格納されているプログラムの実行に基づ
き、入出力ポート(I/O)10を通して行なわれ、ホ
ストコンピュータ等の外部装置からの印字データは外部
インターフェイス(外部I/F)12を通してI/O1
0に取り込まれ、前記制御プログラムの実行によってR
AM6に格納される。
【0021】そして、該制御プログラムに基づいて、R
AM6から印字データが読み出され、MPU2からI/
O10を通してヘッドドライバ13に印字信号が送られ
る。印字ヘッド14は、ヘッドドライバ13に加えられ
る印字信号に応じて駆動され、印字用紙として単票紙又
は連続紙等に印字を行なう。
【0022】また、EEPROM8は連続紙を扱うトラ
クタモードのときに、1枚紙の印刷(ノーマルモード)
か、複写紙の印刷(マルチパートモード)かを指定する
情報を記憶する手段であって、この情報の選択は、操作
パネル上のスイッチ16におけるノーマルモード設定ス
イッチ18、マルチパートモード設定スイッチ20の操
作によって設定される。
【0023】そして、このドットプリンタは、用紙の搬
送モードを検出するモード検出手段としてレリースレバ
ースイッチ22を備えている。このレリースレバースイ
ッチ22は、用紙の搬送モードがフリクションモードか
トラクタモードかの選択によって切り換えられるもので
あって、通常、ドットプリンタには取り付けられている
既存のものである。ここで、フリクションモードは、用
紙の搬送をトラクタを用いないでプラテンとピンチロー
ラの摩擦力を以て行なう搬送モード、トラクタモード
は、用紙の搬送をトラクタを以て行なう搬送モードであ
る。
【0024】次に、図2に示すように、このドットプリ
ンタは印字する用紙を搬送する搬送手段として用紙搬送
機構23を備えている。図2の(A)に示すように、円
筒体であるプラテン24に対して印字ヘッド14が設置
されており、印字すべき用紙26はプラテン24の背面
側からその周面を経て印字ヘッド14とプラテン24の
間に導かれる。プラテン24の下側には、ローラホルダ
28に取り付けられたピンチローラ30、32が設けら
れている。そして、ローラホルダ28には支持手段とし
てのスプリング34が設けられているとともに、断面が
半円形を成すレリース軸36が設けられている。
【0025】図2の(A)は、矢印aに示すように、ロ
ーラホルダ28がプラテン24側にスプリング34の弾
性力で押し上げられており、ピンチローラ30、32と
プラテン24との間に加圧状態で用紙26を挟み込んで
摩擦力で搬送するモード、即ち、フリクションモードを
示している。
【0026】また、図2の(B)は、矢印bに示すよう
に、ローラホルダ28がプラテン24側から離れた状態
に設定され、トラクタ38の搬送力によって用紙26を
搬送するモード、即ち、トラクタモードを示している。
このトラクタモードでは、レリース軸36が、その支持
手段であるサイドフレームの孔を中心に90°だけ回転
してローラホルダ28が下方に押し下げられている。即
ち、この場合、搬送手段はトラクタ38である。そし
て、重要な点は、このトラクタモードが搬送対象とする
用紙26は、両縁部にトラクタ38の突起40が挿入さ
れる孔を持つ連続用紙、たとえば、複写紙であり、単票
紙ではないということである。
【0027】次に、図3は、レリースレバー42とレリ
ースレバースイッチ22の関係を示している。レリース
レバー42は、支持軸44を中心に回転可能であり、こ
の支持軸44にはレリーズギヤ46が取り付けられてい
る。このレリーズギヤ46には、レリース軸36で支持
されたレリーズギヤ48がかみ合っているとともに、そ
の回転によって操作されるレリースレバースイッチ22
が設けられている。即ち、レリースレバー42を矢印c
で示す方向に回転させると、レリーズギヤ46は矢印d
で示す方向に回転し、レリーズギヤ48はレリース軸3
6とともに90°だけ回転し、図2の(B)に示すトラ
クタモードが設定される。このとき、レリーズギヤ46
は、レリースレバースイッチ22の接点22a、22b
を接近させ、両者を閉じる。この接点22a、22bが
閉じることで、トラクタモードであること、即ち、連続
紙が搬送されることを検出する。
【0028】ここで、用紙26に応じてインパクト力を
変更する制御動作を図4を参照して説明する。ステップ
S1では、レリースレバースイッチ22がオフか否かを
判断する。オフである場合には、ステップS2に移行し
てフリクションモードの設定を行なう。このフリクショ
ンモードでは、ステップS3に移行して用紙26の設定
は、ノーマルモードとして単票紙であると判断し、RA
M6のフラグFに“0”を設定し、ノーマルモード設定
スイッチ18で設定された場合と同様のインパクト力が
設定される。この場合、インパクト力は、印字ヘッドの
コイルの励磁時間によって設定され、小さいインパクト
力のノーマルモードでは、短い励磁時間となる。
【0029】また、図2の(B)に示すように、レリー
スレバースイッチ22が閉じた場合には、トラクタモー
ドとしてステップS4に移行する。即ち、トラクタモー
ドでは、ステップS5に移行し、EEPROM8のマル
チパートフラグfの内容を読み出し、フラグFに書き込
む。
【0030】そして、ステップS6ではフラグFの内容
が“0”か否かを判断し、F=0の場合、即ち、ノーマ
ルモードの場合には、ステップS7に移行してインパク
ト力を小さくして印字するため、印字ヘッド14のコイ
ルの励磁時間として短い励磁時間をROM4のデータテ
ーブルから選択する。また、F=1の場合、即ち、トラ
クタモードの場合には、ステップS8に移行してインパ
クト力を大きくして印字するため、印字ヘッド14のコ
イルの励磁時間として長い励磁時間をROM4のデータ
テーブルから選択する。
【0031】そして、ステップS9では、選択した励磁
時間に基づいて、ヘッドドライバ13に駆動信号を出力
し、印字ヘッド14を駆動して印字動作を行なう。
【0032】このようにフリクションモードかトラクタ
モードかに基づいて印字される用紙の種類、即ち、単票
紙か連続紙かを判断すれば、概ねその判断に誤りはな
く、適正なインパクト力を以て印字されることになり、
インパクト力の誤りによる印字品質の低下や高騒音に悩
まされることもない。実施例のように、レリースレバー
スイッチ22をモード検出手段として用いた場合には、
新たな検出機構を設置する必要がなく、構造が簡単にな
る利点がある。
【0033】用紙搬送と用紙26の種別は一元的に決定
される訳ではない。フリクションモードで搬送される用
紙26は単票紙に限定されるのが一般的であり、トラク
タモードでは、連続紙であり、この場合には1枚紙か複
写紙の双方があり得る。しかしながら、経験上、同一ユ
ーザーでは1枚紙と複写紙を頻繁に変更する頻度は少な
い。レリースレバー42によって、フリクションを選択
した場合には、印字ヘッド14のインパクト力が弱いノ
ーマルモードに自動設定するようにすれば、ノーマルモ
ード設定スイッチ18を操作する必要が無い点で有利で
ある。
【0034】また、トラクタモードを選択した場合に
は、当初、デフォルト値(例えば、マルチパートモー
ド)が選択されるが、スイッチ16を以てEEPROM
8の設定値を変更すれば、次回の印刷からEEPROM
8に書き込まれたデータに基づいて、ノーマルモード又
はマルチパートモード選択させるようにすれ、モー
ド設定上便利である。
【0035】なお、実施例ではモード検出手段としてレ
リースレバースイッチ22を用いた場合を示したが、レ
リースレバースイッチ22以外のスイッチを設置し、モ
ード検出を行なうようにしてもよい。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る本
発明によれば、トラクタモードが検出された場合、イン
パクト力設定手段に設定されているインパクト力に対応
するデータを読み出すことにより印字動作を行わせるの
で、印字すべき用紙の種類に対応して最適なインパクト
力により印字動作を行うことができ、また簡単な構成に
より、印字ヘッドのインパクト力を自動的に設定可能と
することができるので、トラクタモード選択に伴うイン
パクト力の設定を迅速かつ誤りなく行なうことができ
る。
【0037】また、請求項2に係る本発明によれば、
リクションモードが設定された場合、インパクト力設定
手段の設定内容を無視するので、印字される用紙の種類
が限定されるような場合、常に固定されたインパクト力
により印字動作を行わせることができ、インパクト力の
設定誤りによる印字品質の劣化や高騒音の発生を防止で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプリンタの一実施例を示すブロック図
である。
【図2】図1に示したプリンタにおける用紙搬送機構を
示す図である。
【図3】図2に示した用紙搬送機構に付随して設置され
るレリースレバースイッチの開閉機構を示す図である。
【図4】図1に示したプリンタの動作を示すフローチャ
ートである。
【図5】従来のプリンタを示すブロック図である。
【図6】図5に示したプリンタの動作を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
2 MPU(制御手段) 4 ROM(記憶手段) 8 EEPROM(記憶手段) 13 ヘッドドライバ(制御手段) 14 印字ヘッド 22 レリースレバースイッチ(モード検出手段) 23 用紙搬送機構

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印字する用紙の種別に対応して印字ヘッ
    ドに設定すべき複数のインパクト力を表すデータが格納
    される記憶手段と、 連続紙をトラクタによって搬送するトラクタモードと摩
    擦力によって単票紙を搬送するフリクションモードとを
    有する用紙搬送機構と、 前記トラクタモード又は前記フリクションモードを選択
    的に切り換えるモード切換手段と、 このモード切換手段で切り換られた前記モードを検出す
    るモード検出手段と、複数のインパクト力のうち所望の
    インパクト力を予め手動で選択するインパクト力設定手
    段と、 を備え、前記モード検出手段による前記トラクタモード
    の検出に基づき、前記インパクト力設定手段により設定
    されている前記インパクト力に対応する前記データを前
    記記憶手段から読み出すことにより印字動作を行わせる
    ことを特徴とするドットプリンタ。
  2. 【請求項2】 印字する用紙の種別に対応して印字ヘッ
    ドに設定すべき複数のインパクト力を表すデータが格納
    される記憶手段と、 連続紙をトラクタによって搬送するトラクタモードと摩
    擦力によって単票紙を搬送するフリクションモードとを
    有する用紙搬送機構と、 前記トラクタモード又は前記フリクションモードを選択
    的に切り換えるモード切換手段と、 このモード切換手段で切り換えられた前記モードを検出
    するモード検出手段と、 複数のインパクト力のうち所望のインパクト力を選択す
    るインパクト力設定手段と、 を備え、前記モード検出手段による前記トラクタモード
    の検出に基づき、前記インパクト力設定手段により設定
    されている前記インパクト力に対応する前記データを前
    記記憶手段から読み出すことにより印字動作を行わせ、
    前記モード検出手段による前記フリクションモードの検
    出に基づき、前記インパクト力設定手段にはよらない固
    定したインパクト力を以て印字動作を行わせることを特
    徴とするドットプリンタ。
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JPH05177849A (ja) * 1991-12-28 1993-07-20 Brother Ind Ltd ドットインパクトプリンタ

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