JPH05177849A - ドットインパクトプリンタ - Google Patents

ドットインパクトプリンタ

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JPH05177849A
JPH05177849A JP3358793A JP35879391A JPH05177849A JP H05177849 A JPH05177849 A JP H05177849A JP 3358793 A JP3358793 A JP 3358793A JP 35879391 A JP35879391 A JP 35879391A JP H05177849 A JPH05177849 A JP H05177849A
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JP
Japan
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paper
impact force
printing
sheet
feed
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Application number
JP3358793A
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English (en)
Inventor
Takamitsu Kawai
貴光 河合
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多パーツ紙に印刷することができるドットイ
ンパクトプリンタにおいて、給入される用紙のパーツ
数、種類、紙厚などに応じて、適正に印字時のインパク
ト力を変えることができ、プリンタを使用する際に発生
する印字騒音を、相応の高さに収めることができるドッ
トインパクトプリンタを提供する。 【構成】 用紙の給入される複数の用紙給入経路を具備
し、それぞれの用紙給入経路上に配設されたセンサの検
知に基づいて、給入された用紙の種類を判別し、該種類
に応じて印字時のインパクト力の強弱を適正に制御する
ことにより、1パーツ紙の場合には、多パーツ紙よりも
低い騒音にて印字する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンピュータの出力装
置等として用いられるドットインパクトプリンタに関す
るものであり、特に、印字ヘッドのインパクト力を制御
する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ドットインパクトプリンタは、1
枚の用紙(以下、1パーツ紙という)に印字する場合の
他に、複写紙、伝票等の多パーツ紙に印字する場合にも
使用される。このような複数の種類の用紙に印字するド
ットインパクトプリンタにおいては、印字ヘッドのイン
パクト力を、最も枚数の多い、すなわち強いインパクト
力を必要とする厚い用紙に合わせて、一定のインパクト
力で印刷する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなドットインパクトプリンタは、1パーツ紙へ印字
する時も、多パーツ紙と同様の強いインパクト力で印字
するため、常に高い印字騒音が発生する。また、用紙の
厚さを検知し、紙厚に応じてインパクト力を変えるよう
にしたプリンタも考えられるが、紙厚検知に誤差が発生
し易く、必ずしも適正なインパクト力が選択されないこ
とがある。さらに、給入される用紙の紙厚が厚くても、
印字インパクト力が弱くてよい場合(例えば厚手の1パ
ーツ紙)もある。
【0004】本発明は、上述した問題点を解決するもの
であり、給入される用紙のパーツ数、種類、紙厚などに
応じて、適正に印字時のインパクト力を変えることがで
き、プリンタを使用する際に発生する印字騒音を、相応
の大きさに収めることができるドットインパクトプリン
タを提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のドットインパクトプリンタは、複数箇所
に配設した用紙を給入する用紙給入手段と、いずれの用
紙給入手段より給紙されたかを検出する用紙給入検出手
段と、印字時におけるインパクト力の複数の値を記憶す
るインパクト力記憶手段と、前記用紙給入検出手段の出
力に応じて、前記インパクト力記憶手段の記憶する値か
ら適したものを選択するインパクト力選択手段と、該選
択値に基づいて印字ヘッドの駆動を調整する印字ヘッド
制御手段とを具備している。
【0006】
【作用】上記の構成によれば、ドットインパクトプリン
タにおける複数箇所の用紙給入手段のうち、どの用紙給
入手段によって用紙が給入されたかを、用紙給入検出手
段によって検知し、それにより、給入された用紙の種類
を判断する。続いて、インパクト力記憶手段の記憶する
値のうち該用紙の種類に適した値をインパクト力選択手
段により選択し、該選択値に基づいて印字ヘッド制御手
段により印字ヘッドを駆動制御する。これにより、用紙
のパーツ数に応じた適正なインパクト力によって印字す
ることが可能となる。
【0007】
【実施例】以下、本発明を適用した一実施例を図面を参
照して説明する。図1は本実施例によるドットインパク
トプリンタ内部の用紙搬送経路を示す該プリンタの概略
側断面図である。本体11内部への用紙給入手段として
は、本体11の前面(図中右側)に配設された手差し用
の用紙ガイド12、該用紙ガイド12の下方に装着され
た、オートカットシートフィーダ用のホッパ13と、そ
のホッパ13と本体11との境界付近に配設されたピッ
クアップローラ14aとフィードローラ14bとで構成
された自動給紙装置15、本体11内部の前部下方に配
設され、本体11の前面下方に設けられた前部トラクタ
16、本体内部の後部下方に配設された後部トラクタ1
7がある。
【0008】これらの用紙給入手段からの用紙給入の有
無を検知する用紙給入検出手段としては、用紙ガイド1
2にはセンサ18a、自動給紙装置15にはセンサ18
b、前部トラクタ16にはセンサ18c、後部トラクタ
17にはセンサ18dがそれぞれ配設されている。ま
た、用紙給入手段によって給入された用紙を搬送する経
路としては、用紙搬送経路101a〜101f,102
a,102b(以下、用紙経路という)があり、用紙経
路101c上にはフィードローラ111aとピンチロー
ラ111b、用紙経路101e上にはフィードローラ1
12aとピンチローラ112b、用紙経路101f上に
はフィードローラ113a、用紙送経路102a上には
フィードローラ114aとピンチローラ114b、用紙
経路102b上にはフィードローラ115aとピンチロ
ーラ115bがそれぞれ配設されている。
【0009】前記用紙経路101eの下流側末端には図
示しないモータによってライン方向に駆動される印字ヘ
ッド19が配設され、その対向位置にはプラテン20が
配設されている。また、用紙経路102a上には、用紙
の排出経路を選択するペーパーガイド21が回動可能に
配設されている。
【0010】上記の構成による本体11内部における用
紙の給入、搬送、および排出の経路について以下に説明
する。始めに、単票用紙について説明する。該プリンタ
の使用者によって手差し給入された場合は、用紙は本体
11の前面に配設された用紙ガイド12によって本体1
1内部の用紙経路101aに案内され、該用紙経路10
1aに連続した用紙経路101cに至る。続いて、該用
紙経路101c上に配設されたフィードローラ111a
とピンチローラ111bに挟まれつつフィードローラ1
11aの回転により用紙経路101eまで搬送される。
一方、自動給紙装置15によって給入される場合は、該
自動給紙装置15のホッパ13内に積層された用紙が、
ピックアップローラ14aにより用紙経路101bの入
り口まで送られ、該入り口にて分離ローラ14bの回転
により1枚ずつに分離されて用紙経路101b上に搬送
され、前記手差し給入と同様に用紙経路101cに至
る。続いて、同様に前記ローラ111aと111bによ
り用紙経路101eまで搬送される。
【0011】上記の動作により手差し給入、もしくは自
動給入後、用紙経路101eまで搬送された該用紙は、
用紙経路101e上において、フィードローラ112a
とピンチローラ112bに挟まれつつフィードローラ1
11aの回転により印字ヘッド19とプラテン20によ
って構成される印字部まで搬送され、印字後は用紙経路
102aを経路として、フィードローラ114aとピン
チローラ114bに挟まれつつフィードローラ114a
の回転により本体11の外部へ排出される。
【0012】次に、連続用紙の給入について説明する。
本体11の前面下部に設けられた入り口から給入された
用紙は、前部トラクタ16の駆動により用紙経路101
d内を搬送されて、単票用紙と同様に用紙経路101e
まで搬送される。この前部トラクタ16によって給入さ
れた連続用紙は、用紙経路101eまで搬送された後、
前述の単票用紙の経路と同様に、フィードローラ112
aとピンチローラ112bにより該印字部を経由した
後、フィードローラ114aとピンチローラ114bに
よって用紙経路102aを経路として排出される。
【0013】一方、本体11の後面下部に設けられた入
り口から給入された用紙は、後部トラクタ17の駆動に
より用紙経路101f上を搬送され、用紙経路101f
の下流末端においてフィードローラ113の回転により
印字部へ送られて印字された後、用紙経路102bに送
られる。該用紙の搬出経路は、適時選択されるようにな
っている。すなわち、用紙経路102aに配設されたペ
ーパーガイド21が、図1の点線にて示された位置に配
設されている場合は、搬送されてきた印字後の用紙が、
該ペーパーガイド21によって搬送方向を変えられ、用
紙経路102bに送られるとともに、用紙経路102b
の上流部に配設されたフィードローラ115aとピンチ
ローラ115bに挟まれつつフィードローラ115aの
回転により本体11の外部へ排出される。一方、該ペー
パーガイド21が、図1の実線にて示された位置に配設
されている場合は、印字後の用紙がフィードローラ11
4aとピンチローラ114bに挟まれつつフィードロー
ラ114aの回転により用紙経路102aへ送られ、本
体11の外部へ排出される。
【0014】上述したように本実施例による該プリンタ
においては、手差し給入、自動用紙給入、前部トラクタ
16による連続用紙の給入、および後部トラクタ17に
よる連続用紙の給入の4つの用紙給入手段が具備されて
おり、さらに、それぞれの用紙給入手段には、用紙の給
入を検知する手段としてセンサ18a〜18dが併設さ
れている。すなわち、手差しによる給入の場合は、用紙
が用紙経路101a上を搬送されるので、該用紙経路1
01a上に配設されたセンサ18aが検知信号を出力
し、自動給紙装置15から用紙が給入された場合は、用
紙経路101b上に配設されたセンサ18bが該用紙給
入を検知する。同様に、前部トラクタ16からの連続用
紙の給入はセンサ18c、後部トラクタ17からの用紙
の給入はセンサ18dによって検知される。
【0015】次に、本実施例によるプリンタの用紙給入
手段と用紙の種類との関係について説明する。該プリン
タにおいて使用される用紙は、単票の1パーツ紙、単票
の多パーツ紙、連票の1パーツ紙、連票の多パーツ紙で
ある。手差しによる用紙給入では、前述の種類のうち、
単票1パーツ紙、もしくは単票多パーツ紙が使用され、
自動給紙装置15からの自動給入では、単票1パーツ紙
のみが使用される。前部トラクタ16からの給入では、
連票1パーツ紙、もしくは連票多パーツ紙が使用され、
後部トラクタ17から給入される用紙は、連票の1パー
ツ紙である。従って、多パーツ紙は、手差しによる給入
と前部トラクタによる給入の場合にのみ使用され、他の
用紙給入手段では使用されることはない。
【0016】一方、後部トラクタ17から給入される用
紙(以下、コンカレント用紙という)は、他の用紙の印
字控えとして、もしくは印刷内容の履歴として用いられ
るもので、1パーツ紙が使用される。そして、このコン
カレント用紙は、他の用紙と重ねられて印字される場合
と、単独で印字される場合とがあり、それぞれで、適切
なインパクト力が異なる。まず、コンカレント用紙が単
独でプラテン20上に存在する場合においては、大きな
インパクト力は必要としないので、騒音低減のため弱い
インパクト力で印字される。また、控えとして他の用紙
給入手段から給紙されたカーボンレスペーパー等と重ね
て印字される場合にあっては、鮮明な印字を得るために
強いインパクト力を要する。また、このコンカレント用
紙は、上記のような使用目的から一般に切断されること
なく使用されるので、他の用紙に印字する場合にあって
もプラテン20上より退避させることはできない。その
ような場合にあっては、実際に印字する用紙が1パーツ
紙であっても、強いインパクト力が必要である。
【0017】図2は、本実施例の印字ヘッド制御手段の
ブロック構成を示す。制御装置21は、CPU22とR
OM23によって構成され、該CPU22には、用紙給
入検出手段として、手差し用紙給入検出センサ18a、
オートカットシートフィーダ用紙給入検出センサ18
b、前部トラクタ用紙給入検出センサ18c、後部トラ
クタ用紙給入検出センサ18dが接続されている。さら
にCPU22には、印字ヘッド駆動回路24が接続さ
れ、該印字ヘッド駆動回路24は、圧電素子駆動回路2
5と接続されている。
【0018】上記の構成によって、用紙の給入を検出し
て該用紙の種類を判断し、該用紙の種類に応じて印字ヘ
ッドを制御する手段について説明する。前述したよう
に、手差し給入、自動給紙、前部トラクタ給入、および
後部トラクタ給入の各用紙給入手段による本体11への
用紙給入は、それぞれセンサ18a,18b,18c,
18dによって検知される。該センサ18a等によって
出力された用紙検知信号は、制御装置21のCPU22
にて受信され、該CPU22では、前記の複数の用紙給
入手段のうち、どの手段によって用紙が給入されたかを
検出し、その用紙給入手段に対応した用紙の種類を判断
する。
【0019】続いて、該CPU22は、制御装置21の
ROM23に記憶されている印字時のインパクト力の値
から、該用紙の種類に適した値を選択して読み込む。さ
らに、該CPU22は、選択したインパクト力の値を印
字ヘッド駆動回路24へ出力し、該印字ヘッド駆動回路
24が該値に基づいた圧電素子駆動指令を圧電素子駆動
回路25へ出力する。これにより、用紙給入手段から給
入された用紙の種類に応じて印字ヘッド19の印字イン
パクト力を調整する。なお、詳細な説明は省略するが、
用紙に種類に応じて適正なヘッドギャップに調整される
ような機能を備えていることが望ましい。
【0020】以下に印字ヘッド19の印字動作について
説明する。図3は、本実施例によるドットインパクトプ
リンタに装着した印字ヘッド19の構成を示す断面図で
あり、図4は、該印字ヘッド19の内部に配設された印
字ユニット31の構成を示す。印字ヘッド19は、円盤
状のヘッド本体32と有底円筒状の放熱カバー33によ
り、外形を円筒状に構成されている。印字ユニット31
は、ヘッド本体32に放射状に所定数配置されている。
ヘッド本体32の中央位置には、中空状のノーズ部34
が、用紙に対向する位置に突設されている。
【0021】印字ユニット31は、圧電セラミックスを
積層して相互に接着し、電圧が印加されることにより、
その長手方向に伸縮変位する圧電素子41と、該圧電素
子41の伸縮変位に連動する印字ワイヤ42と、圧電素
子41の伸縮変位を印字ワイヤ42へ伝達する変位伝達
機構43と、圧電素子41と変位伝達機構43とを支持
する支持フレーム44とから構成されている。支持フレ
ーム44は、圧電素子41の積層方向の両側面部と後端
部を囲むようにして、主フレーム部44aと副フレーム
部44bと連設部44cによってコ字状に一体形成され
ている。
【0022】前記変位伝達機構43は、先端に印字ワイ
ヤ42を固着したアーム45と、そのアーム45に連接
された弾性体の板バネ47a,47bと、圧電素子41
の前面部(図4において上方)に装着された可動子48
とによって構成されている。アーム45に固着された印
字ワイヤ42は、前記ノーズ部34内を挿通され、印字
ヘッド19の前後方向(図3の左右方向)に移動可能に
配設されている。
【0023】上記の構成により、圧電素子41に電圧が
印加されると、該圧電素子41は、積層方向に伸長し、
該変位により可動子48が前方へ押出される。それにと
もなって該可動子48に固着された板バネ47bが前方
向に押出されることにより、図4においてアーム45に
反時計方向の回転モーメントが生じ、これにより印字ワ
イヤ42が前方へ突出される。そして、圧電素子41の
電圧を放出(放電)させると、該圧電素子41が収縮
し、印加時とは逆に、可動子48が後方へ戻され、それ
に連動して板バネ47bが印加前の非作用位置に戻り、
該動作がアーム45を介して印字ワイヤ42に伝達さ
れ、該印字ワイヤ42が後方へ引込められる。
【0024】次に、圧電素子41の駆動方法について述
べる。図5は、前記圧電素子41の駆動回路を示す。同
図において、直流電源51、トランジスタTr1、ダイ
オードD5、コイル52、および圧電素子41が順次直
列に接続され、直流電源51の負極と圧電素子41の負
極となるべき電極とが接地されている。トランジスタT
r1の順方向は直流電源51の正極から圧電素子41の
正極となるべき電極に向かう順方向(以下、回路の順方
向という)としている。さらに、トランジスタTr1と
コイル52の接続点は、スイッチ素子であるトランジス
タTr2を経て接地されている。トランジスタTr2の
順方向は、トランジスタTr1とコイル52の接地点に
向かう方向としている。
【0025】トランジスタTr1,Tr2には、それぞ
れダイオードD1,D2が並列に接続されており、該ダ
イオードD1,D2の順方向は、該トランジスタTr
1,Tr2の順方向に対して逆の方向とされている。ま
た、直流電源51の正極側と圧電素子41の正極となる
べき電極とはダイオードD3を介して接続されており、
そのダイオードD3の順方向は、同図に示す回路の順方
向に対して逆の方向とされている。さらに、圧電素子4
1に並設する位置にダイオードD4が接続されており、
該ダイオードD4の順方向は、圧電素子41の負極とな
るべき電極から正極となるべき電極に向かう方向とされ
ている。
【0026】上記の構成により、印字ヘッド駆動回路2
4から圧電素子41へ通電指令が出力されると、まず、
トランジスタTr1がONされ、それによってトランジ
スタTr1、ダイオードD5、およびコイル52を経て
該圧電素子41に通電され、該通電によりコイル52と
圧電素子41とが共振しつつ充電され、該圧電素子41
が伸長変位する。該変位が、前述した該圧電素子41の
作用により、印字ワイヤ42に伝達され、用紙へ印字さ
れる。なお、圧電素子41の両端電位差がほぼ直流電源
51の電圧に達すると、コイル52の作用により電流は
ダイオードD3トランジスタTr1を介した閉ループを
流れ続け、コイル52に流れる電流が保持される。
【0027】該トランジスタTr1を所定時間ONした
後、該トランジスタTr1がOFFされ、印字を充分に
行うだけの一定時間該状態を保持する。この状態では、
コイル52、ダイオードD3、直流電流51、およびダ
イオードD2を含む閉回路によりコイル52の電気エネ
ルギーが直流電源51に回生され、また、圧電素子41
の電圧は、その電気エネルギーが消費されるにつれて低
下する。その後、トランジスタTr2が所定時間OFF
され、これにより圧電素子41に充電されていた電荷が
放電され、電圧によって伸長していた圧電素子41が電
圧印加前の状態へ復元される。続いて、トランジスタT
r2をOFFする。
【0028】印字時のインパクト力を変える方法につい
て以下に述べる。印字ヘッド19の印字動作において、
圧電素子41の変位量、すなわち印字ワイヤ42が印字
する際のインパクト力は、圧電素子41に印加される電
圧の大きさに関係する。従って、直流電源51を可変電
源としておき、回路に印加する電圧を可変することによ
り、インパクト力を可変することができる。あるいは、
また、トランジスタTr1のON時間、つまり圧電素子
41への充電時間を長くすることによっても、インパク
ト力を強くすることができる。
【0029】図6は、本実施例によるドットインパクト
プリンタの印刷動作を示すフローチャートである。同図
に基づいて、該印字動作について以下に説明する。該プ
リンタによる印刷動作が開始されて用紙が給入される
と、用紙経路101a等に配設されたセンサ18a等の
検知により、手差しによる給紙(#61)、自動給紙装
置15からの給紙(#62)、前部トラクタ16からの
給紙(#63)、および後部トラクタ17からのコンカ
レント用紙の給紙(#64)のいずれかを制御装置21
において判別し、手差しによる給紙(#61)、もしく
は前部トラクタ16からの給紙(#63)であると判断
した場合は、多パーツ紙に印字するための強いインパク
ト力になるように印字ヘッド19を制御する(#6
6)。
【0030】一方、自動給紙装置15からの給紙である
(#62)と判断した場合は、後部トラクタ17からの
給紙の有無を判別し、後部トラクタ17からも給紙され
ていれば(#65にてYES)、多パーツ紙に印字する
時と同様に強いインパクト力になるように印字ヘッドを
制御し、後部トラクタ17からは給紙されていなければ
(#65にてNO)、1パーツ紙に印字するための弱い
インパクト力になるように印字ヘッド19を制御する
(#67)。また、後部トラクタ17からの給紙のみで
ある場合は(#64にてYES)、1パーツ紙に応じた
弱いインパクト力に制御する(#67)。
【0031】上記の印字ヘッド19のインパクト力制御
は、用紙が用紙給入手段により本体11内部に給入さ
れ、所定の経路を通って印字部に送られてくるまでに完
了しており、該印字部に用紙が至るとインパクト力を制
御された印字ヘッド19により用紙に印字された後、本
体11の外部へと排出される(#68)。これら一連の
印刷動作を印刷指令が入力されている間(#69にてY
ES)は続行し、該印刷指令が停止されるか(#69に
てNO)、用紙の給入が停止(#64にてNO)された
場合は、印刷動作を終了する。
【0032】本発明は、前述した実施例のみならず、条
件を変えることにより種々の応用を図ることができる。
例えば、印字時のインパクト力について、本実施例で
は、強弱の2種類を制御するようにしたが、該プリンタ
の用途によっては、3種類以上のインパクト力を具備し
てもよい。
【0033】さらに、印字ヘッドのインパクト力を制御
する方法として、印字ヘッド19の印字ワイヤ42のス
トローク量を変えるために圧電素子駆動回路24におけ
る印加電圧を可変するものの他に、同回路中のコイル5
2について、インダクタンスの値を可変なコイルを具備
し、印字時に用紙の種類に応じてコイルのインダクタン
スを選択することにより圧電素子41の変位量を制御し
てもよい。
【0034】また、本実施例においては、用紙選択はス
イッチにより行うが、実際に印字される用紙の判断は、
用紙給入検出センサ18a等により行っている。これ
は、上記スイッチの情報だけではコンカレント用紙の装
着状態が判断できないからである。しかし、制御装置2
1がその情報を把握するように構成すれば、スイッチの
状態によりインパクト力を決定するように構成すること
も勿論可能である。
【0035】さらに、本実施例にあっては、圧電素子4
1を用いた印字ヘッド19を有する装置に本発明を具体
化したが、電磁式のものであっても勿論よい。この場合
にあっても、インパクト力は、印字ヘッドの電磁ソレノ
イドの駆動電圧、あるいは駆動電圧により変更できる。
【0036】また、コンカレント用紙に印字する方法と
して、プラテン20の幅方向に他の用紙と並べて印字す
る構成も考えられる。そのような場合には、用紙が1パ
ーツ紙の場合は低インパクト力、多パーツ紙の場合は、
強インパクト力とするようにしてもよく、さらにキャリ
ッジの位置によりどちらの用紙に印字するかを判断し
て、それぞれに対し適切なインパクト力で印字するよう
に切り替えてもよい。
【0037】さらにまた、制御装置21において、イン
パクト力を記憶する手段として読み出し専用のROM2
3を具備したが、書き込み、および読み出しが可能な不
揮発性のRAMを使用して、該プリンタの組み立て後で
あっても、例えば該プリンタに装着したパネルスイッチ
等から該インパクト力を変更可能にすれば、使用する用
紙の種類が変更された場合等に速かに対応することがで
き、さらに該プリンタの用途が拡大する。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のドットイ
ンパクトプリンタによれば、用紙の給入される経路によ
り用紙の種類を判別し、それに応じて印字時のインパク
ト力の強弱を適正に制御することにより、1パーツ紙の
場合には、多パーツ紙よりも低い騒音にて印字すること
ができる。これにより、従来、使用される用紙の中で、
最も強いインパクト力を必要とする用紙に合わせて、一
貫して強いインパクト力で印字し、常時高い印字騒音を
発生していたプリンタと比べて、使用者、および近隣者
に与える影響を軽減できる。また、多パーツ紙への印刷
を、騒音による支障がない時間帯を選択して行うことも
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるドットインパクトプリ
ンタの概略側断面図である。
【図2】同印字ヘッド制御手段の構成を示すブロック図
である。
【図3】同印字ヘッドの断面図である。
【図4】同印字ユニットの側面図である。
【図5】同圧電素子の駆動回路図である。
【図6】本発明の一実施例によるドットインパクトプリ
ンタの印刷動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
12 用紙ガイド 15 自動給紙装置 16 前部トラクタ 17 後部トラクタ 18a 手差し用紙給入検知センサ 18b オートカットシートフィーダ用紙給入検知セン
サ 18c 前部トラクタ用紙給入検知センサ 18d 後部トラクタ用紙給入検知センサ 19 印字ヘッド 21 制御装置 22 CPU 23 ROM 24 印字ヘッド駆動回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多パーツ紙に印刷することができるドッ
    トインパクトプリンタにおいて、複数箇所に配設した用
    紙を給入する用紙給入手段と、いずれの用紙給入手段よ
    り給紙されたかを検出する用紙給入検出手段と、印字時
    におけるインパクト力の複数の値を記憶するインパクト
    力記憶手段と、前記用紙給入検出手段の出力に応じて、
    前記インパクト力記憶手段の記憶する値から適したもの
    を選択するインパクト力選択手段と、該選択値に基づい
    て印字ヘッドの駆動を調整する印字ヘッド制御手段とを
    具備したことを特徴とするドットインパクトプリンタ。
JP3358793A 1991-12-28 1991-12-28 ドットインパクトプリンタ Withdrawn JPH05177849A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06218955A (ja) * 1993-01-22 1994-08-09 Star Micronics Co Ltd ドットプリンタ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06218955A (ja) * 1993-01-22 1994-08-09 Star Micronics Co Ltd ドットプリンタ

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