JP2022054896A - 印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】印刷されないカットシートを排出トレイに排出するための構造を新たに設けることなく、排出トレイに排出されたカットシートを容易に仕分けすることが可能な印刷装置を実現する。【解決手段】印刷装置(1)は、給送トレイ(11)と、搬送部(21)と、印刷部(31)と、カッター(41)と、排出トレイ(51)と、コントローラと、を備え、コントローラは、印刷及び切断されたカットシートを、搬送部(21)により排出トレイ(51)に排出した後、搬送部(21)によって給送トレイ(11)から搬送されたカットシートであって印刷されないカットシートを、搬送部(21)により排出トレイ(51)に排出する。【選択図】図1
Description
本発明は印刷装置に関する。
特許文献1には、給紙トレイから給紙された用紙に複数のページ画像を形成する画像形成部と、給紙トレイから給紙された用紙を断裁して分割用紙を生成する断裁部と、挿入紙を給紙可能なインサーターと、を備える画像形成装置が開示されている。当該画像形成装置は、断裁部により生成された分割用紙の間にインサーターにより挿入紙を給紙する。
特許文献1に開示されている画像形成装置は、インサーターにより分割用紙の間に挿入紙を給紙する。このため、断裁される用紙が収容されていた給紙トレイとは別のインサーターを新たに設ける必要がある。
本発明の一態様は、印刷されないカットシートを排出トレイに排出するための構造を新たに設けることなく、排出トレイに排出されたカットシートを容易に仕分けすることが可能な印刷装置を実現することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る印刷装置は、カットシートを支持する給送トレイと、前記給送トレイに支持されたカットシートを搬送する搬送部と、前記搬送部により搬送されるカットシートに印刷する印刷部と、前記搬送部により搬送されるカットシートを切断するカッターと、前記搬送部により搬送されるカットシートが排出される排出トレイと、前記搬送部、前記印刷部及び前記カッターの動作を制御するコントローラと、を備え、前記コントローラは、前記印刷部により印刷されると共に前記カッターにより切断されたカットシートを、前記搬送部により前記排出トレイに排出した後、前記搬送部によって前記給送トレイから搬送されたカットシートであって印刷されないカットシートを、前記搬送部により前記排出トレイに排出する。
印刷及び切断されたカットシートが排出トレイに排出された後、印刷されないカットシートが排出トレイに排出される。これにより、排出トレイに排出されるカットシートのうち、印刷されないカットシートが目印になるため、ユーザは、排出トレイに排出されたカットシートを容易に仕分けすることができる。
また、コントローラは、給送トレイから搬送されたカットシートを、印刷されないカットシートとして排出トレイに排出する。これにより、印刷及び切断されるカットシートと同じ場所から印刷されないカットシートが排出される。このため、印刷されないカットシートを排出トレイに排出するための構造を新たに設けることなく、排出トレイに排出されたカットシートを容易に仕分けすることが可能な印刷装置を実現することができる。
前記カッターにより切断されて分かれるカットシートを第1カットシート及び第2カットシートとすると、前記コントローラは、第1カットシートに、前記印刷部により印刷して、印刷された第1カットシートを、前記搬送部により前記排出トレイに排出した後、第2カットシートには、前記印刷部により印刷せず、第2カットシートを、前記搬送部により前記排出トレイに排出してもよい。
切断されて分かれるカットシートのうち第2カットシートを、排出トレイに排出されたカットシートを容易に仕分けするための目印にすることができるため、印刷されない第2カットシートについても有効に活用することができる。
前記印刷装置は、前記排出トレイに向けてカットシートが排出される排出口を備え、前記コントローラは、第2カットシートにおける前記排出トレイ上の位置が、第1カットシートにおける前記排出トレイ上の位置よりも前記排出口から遠くなるように、前記搬送部を制御してもよい。
印刷されない第2カットシートが、第1カットシートよりも排出口から遠くに飛び出るように排出トレイに排出される。このため、ユーザは、排出トレイに排出されたカットシートの中から第1カットシートを容易に取り出すことができる。
前記搬送部は、前記カッターにより切断されたカットシートを、前記排出口を介して前記排出トレイに排出する、排出ローラを有し、前記コントローラは、第2カットシートを排出する場合の前記排出ローラの回転速度を、第1カットシートを排出する場合の前記排出ローラの回転速度よりも速くしてもよい。コントローラが搬送部を制御することによって、印刷されない第2カットシートを、第1カットシートよりも排出口から遠くに飛び出るように排出トレイに排出することができる。
前記コントローラは、前記印刷部により印刷されると共に前記カッターにより切断されたカットシートを、前記搬送部により前記排出トレイに排出した後、印刷及び切断されないカットシートを、前記搬送部により前記排出トレイに排出してもよい。
印刷及び切断されないカットシートは、印刷及び切断されたカットシートよりも大きく、排出トレイに排出される。このため、搬送部による特別な制御を行うことなく、印刷及び切断されないカットシートを、排出トレイに排出されたカットシートを容易に仕分けするための目印にすることができる。
前記カッターにより切断されて分かれるカットシートを第1カットシート及び第2カットシートとすると、前記コントローラは、印刷ジョブに基づく、前記カッターにより切断された状態のカットシートの総印刷枚数が奇数または偶数のいずれであるかを判定し、前記総印刷枚数が偶数であると判定した場合、前記印刷ジョブの最終の印刷ページの後に全面が単色画像であるページを挿入し、第1カットシートに、挿入された前記ページを前記印刷部により印刷して、印刷された第1カットシートを、前記搬送部により前記排出トレイに排出した後、第2カットシートには、前記印刷部により印刷せず、第2カットシートを、前記搬送部により前記排出トレイに排出してもよい。
カットシートの総印刷枚数が偶数である場合、給送トレイから搬送されたカットシートが切断されたときに印刷対象ではないカットシートが余ることがない。そこで、印刷ジョブの最終の印刷ページの後に全面が単色画像であるページを挿入することにより、カットシートが切断されたときにカットシートを余らせることができる。余ったカットシートを排出トレイに排出することにより、その余ったカットシートを、排出トレイに排出されたカットシートを容易に仕分けするための目印にすることができる。
前記カッターにより切断されて分かれるカットシートを第1カットシート及び第2カットシートとすると、前記コントローラは、印刷ジョブに基づく、前記カッターにより切断された状態のカットシートの総印刷枚数が奇数または偶数のいずれであるかを判定し、前記総印刷枚数が奇数であると判定した場合、第1カットシートに、前記印刷部により印刷して、印刷された第1カットシートを、前記搬送部により前記排出トレイに排出した後、第2カットシートには、前記印刷部により印刷せず、第2カットシートを、前記搬送部により前記排出トレイに排出し、前記総印刷枚数が偶数であると判定した場合、印刷されないカットシートを前記排出トレイに排出しなくてもよい。
カットシートの総印刷枚数が偶数である場合、給送トレイから搬送されたカットシートが切断されたときに印刷対象ではないカットシートが余ることがない。このため、カットシートの総印刷枚数が奇数である、つまり、カットシートが余る場合のみ、印刷されないカットシートを排出トレイに排出することにより、カットシートの消費量を低減することができる。
前記カッターにより切断されて分かれるカットシートを第1カットシート及び第2カットシートとすると、前記コントローラは、印刷ジョブに基づく、前記カッターにより切断された状態のカットシートの総印刷枚数が奇数または偶数のいずれであるかを判定し、前記総印刷枚数が奇数であると判定した場合、第1カットシートに、前記印刷部により印刷して、印刷された第1カットシートを、前記搬送部により前記排出トレイに排出した後、第2カットシートには、前記印刷部により印刷せず、第2カットシートを、前記搬送部により前記排出トレイに排出し、前記総印刷枚数が偶数であると判定した場合、(1)前記印刷部により印刷されると共に前記カッターにより切断されたカットシートを、前記搬送部により前記排出トレイに排出した後、印刷及び切断されないカットシートを、前記搬送部により前記排出トレイに排出する、または(2)印刷されないカットシートを前記排出トレイに排出しなくてもよい。
カットシートの総印刷枚数が奇数である場合と偶数である場合とで、印刷されないカットシートの排出方法が上記の通り変更される。これにより、両方の場合で、印刷されないカットシートを、排出トレイに排出されたカットシートを容易に仕分けするための目印にすることができる。
本発明の一態様によれば、印刷されないカットシートを排出トレイに排出するための構造を新たに設けることなく、排出トレイに排出されたカットシートを容易に仕分けすることが可能な印刷装置を実現することができる。
〔実施形態1〕
<印刷装置の構成>
図1は、本発明の実施形態1に係る印刷装置1の内部構造を示す断面図である。印刷装置1は、プリント機能及びスキャン機能を有するMFP(Multi-Function Peripheral)である。印刷装置1は、印刷ジョブにより指定された印刷データを、例えばインクを吐出することにより、カットシートPに記録するインクジェットプリンタである。カットシートPは定型サイズの用紙であり、ロール紙とは異なるものである。なお、印刷装置1は、インクジェットプリンタに限らず、電子写真方式によってカットシートPに印刷データを印刷するレーザープリンタであってもよい。
<印刷装置の構成>
図1は、本発明の実施形態1に係る印刷装置1の内部構造を示す断面図である。印刷装置1は、プリント機能及びスキャン機能を有するMFP(Multi-Function Peripheral)である。印刷装置1は、印刷ジョブにより指定された印刷データを、例えばインクを吐出することにより、カットシートPに記録するインクジェットプリンタである。カットシートPは定型サイズの用紙であり、ロール紙とは異なるものである。なお、印刷装置1は、インクジェットプリンタに限らず、電子写真方式によってカットシートPに印刷データを印刷するレーザープリンタであってもよい。
また、印刷装置1は、カットシートPに対してカラー印刷が可能なものであってもよく、モノクロ印刷専用のものであってもよい。以下、説明の便宜上、図1の矢印に示されるように、印刷装置1の上下方向及び前後方向を定義する。また、図1の紙面奥行方向を印刷装置1の右方向、図1の紙面手前方向を印刷装置1の左方向とする。
図1に示すように、印刷装置1は、給送トレイ11と、搬送部21と、搬送路R1と、印刷部31と、カッター41と、排出トレイ51と、排出口EXと、を備える。給送トレイ11は、カットシートPを支持するケースであり、上方が開放している。給送トレイ11は載置部12を有し、載置部12に載置されたカットシートPを支持する。
カットシートPのサイズは、例えばA4サイズであるが、A3サイズまたはB4サイズであってもよい。給送トレイ11及び排出トレイ51は、印刷装置1の前方に、前後方向に移動可能に配置されている。なお、カットシートPは紙媒体に限らず、他にも、例えばOHP(Over Head Projector)シートのような樹脂媒体であってもよい。
搬送部21は、給送トレイ11に支持されたカットシートPを搬送する。搬送部21は、給送ローラ22と、給送アーム23と、軸24と、第1搬送ローラ対25と、第2搬送ローラ対26と、排出ローラ対27と、を有する。給送ローラ22は、給送トレイ11に支持されたカットシートPを搬送路R1へ給送するためのローラである。
給送ローラ22は、給送アーム23の先端部に回転可能に支持されている。給送アーム23は、印刷装置1のフレームに支持された軸24に回動可能に支持されている。給送アーム23は、自重またはバネ等による弾性力によって給送トレイ11へ向けて回動付勢されている。
給送ローラ22は、図2に示す給送モータ28が駆動することにより正回転する。給送ローラ22が正回転することにより、給送トレイ11に支持されたカットシートPが1枚ずつ搬送路R1へ給送される。搬送路R1へ給送されたカットシートPは、湾曲部材81,82の間を通過した後、後述するヘッドキャリッジ32とプラテン34との間を搬送方向DDに搬送される。搬送方向DDは、印刷装置1の後方から前方に向かう方向である。
搬送路R1は、湾曲部材81,82の間を通過すると共に、ヘッドキャリッジ32及びプラテン34の間を通過する経路である。また、搬送路R1は、給送トレイ11の後端部から上方に延び、湾曲部材81,82で区画される領域にて湾曲すると共に、ヘッドキャリッジ32及びプラテン34の間から前方向に直線状に延びて排出トレイ51に至る経路である。
第1搬送ローラ対25は、搬送路R1において湾曲部材81,82と印刷部31との間に設けられている。第1搬送ローラ対25は第1搬送ローラ25A,25Bから構成される。第1搬送ローラ対25は、カットシートPを挟持して搬送方向DDに搬送する。第1搬送ローラ25Aは搬送路R1の上側に配置されており、第1搬送ローラ25Bは、第1搬送ローラ25Aに対向すると共に搬送路R1の下側に配置されている。
第1搬送ローラ25Aは、図2に示す搬送モータ29によって駆動される。第1搬送ローラ25Bは第1搬送ローラ25Aの回転に伴って回転する。第1搬送ローラ25A,25Bが正回転することにより、カットシートPは第1搬送ローラ25A,25Bに挟持されて搬送方向DDに搬送される。なお、第1搬送ローラ25Bが搬送モータ29によって駆動されてもよい。この場合、第1搬送ローラ25Aは第1搬送ローラ25Bの回転に伴って回転する。
印刷部31は、搬送路R1において第1搬送ローラ対25と第2搬送ローラ対26との間に設けられ、第1搬送ローラ対25により搬送されるカットシートPに画像を印刷する。印刷部31は、ヘッドキャリッジ32と、記録ヘッド33と、プラテン34と、を有する。記録ヘッド33は、ヘッドキャリッジ32に搭載される。
記録ヘッド33の下面には、図示しない複数のノズルが設けられている。記録ヘッド33は、ピエゾ素子等の振動素子を振動させることによって、ノズルからインク滴を吐出する。プラテン34は、カットシートPが載置される矩形板状の部材である。プラテン34に支持されたカットシートPに対して、ヘッドキャリッジ32が移動する過程において、記録ヘッド33がインク滴を選択的に吐出することによって、カットシートPに画像が印刷される。
ヘッドキャリッジ32は、図2に示すヘッドキャリッジモータ35の駆動力が伝達されることによって印刷装置1の左右方向、つまり、走査方向に往復移動する。カットシートPへの画像印刷において、図2に示すコントローラ7は、カットシートPの搬送が停止している状態でヘッドキャリッジ32を走査方向に移動させながら記録ヘッド33からインクを吐出させ、1行分の画像をカットシートPに印刷させる。
第2搬送ローラ対26は、搬送路R1において印刷部31とカッター41との間に設けられている。第2搬送ローラ対26は第2搬送ローラ26A,26Bから構成される。第2搬送ローラ対26は、カットシートPを挟持して搬送方向DDに搬送する。第2搬送ローラ26Bは、図2に示す搬送モータ29によって駆動される。第2搬送ローラ26Aは第2搬送ローラ26Bの回転に伴って回転する。なお、第2搬送ローラ26Aが搬送モータ29によって駆動されてもよい。この場合、第2搬送ローラ26Bは第2搬送ローラ26Aの回転に伴って回転する。
カッター41は、搬送路R1において第2搬送ローラ対26と排出ローラ対27との間に設けられている。カッター41は、第2搬送ローラ対26によって搬送されるカットシートPを切断する。カッター41は、図2に示すカッターキャリッジモータ42の駆動力が伝達されることによって印刷装置1の左右方向に往復移動する。これにより、カットシートPがカッター41によって印刷装置1の左右方向に沿って切断される。
排出ローラ対27は、搬送方向DDにおいてカッター41よりも下流に設けられている。排出ローラ対27は排出ローラ27A,27Bから構成される。排出ローラ対27は、カットシートPを挟持して搬送方向DDに搬送することにより、カッター41により切断されたカットシートPを、排出口EXを介して排出トレイ51に排出する。排出ローラ27Aは搬送路R1の上側に配置されており、排出ローラ27Bは、排出ローラ27Aに対向すると共に搬送路R1の下側に配置されている。
排出ローラ27Bは、図2に示す搬送モータ29によって駆動される。排出ローラ27Aは排出ローラ27Bの回転に伴って回転する。排出ローラ27A,27Bが正回転することにより、カットシートPは排出ローラ27A,27Bに挟持されて排出トレイ51に排出される。排出ローラ27Bには、排出ローラ27Bの回転を検出するエンコーダ61が設けられている。エンコーダ61は、排出ローラ27Bの回転に応じてパルス信号をコントローラ7へ出力する。
なお、排出ローラ27Aが搬送モータ29によって駆動されてもよい。この場合、排出ローラ27Bは排出ローラ27Aの回転に伴って回転し、エンコーダ61は排出ローラ27Aに設けられると共に、エンコーダ61は、排出ローラ27Aの回転に応じてパルス信号をコントローラ7へ出力する。
排出口EXは、排出トレイ51に向けてカットシートPが排出される開口部である。排出口EXは、搬送方向DDにおいて、排出ローラ対27と排出トレイ51との間に形成されている。また、排出口EXは、印刷装置1のフレームに形成されている。
排出トレイ51は、搬送方向DDにおいて排出ローラ対27よりも下流に配置されると共に、排出ローラ対27よりも下方に設けられる。また、排出トレイ51は給送トレイ11の上方に配置される。排出トレイ51には、搬送部21により搬送されるカットシートPが排出される。
<印刷装置の電気的構成>
図2は、図1に示す印刷装置1の電気的構成を示すブロック図である。図2に示すように、印刷装置1は、コントローラ7と、カッターキャリッジモータ42と、エンコーダ61と、ネットワークインターフェース(I/F)62と、を備える。
図2は、図1に示す印刷装置1の電気的構成を示すブロック図である。図2に示すように、印刷装置1は、コントローラ7と、カッターキャリッジモータ42と、エンコーダ61と、ネットワークインターフェース(I/F)62と、を備える。
コントローラ7は、CPU(Central Processing Unit)71と、ROM(Read Only Memory)72と、RAM(Random Access Memory)73と、EEPROM(登録商標,Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)74と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)75と、を有する。コントローラ7は、搬送部21、印刷部31及びカッター41の動作を制御する。
ROM72は、CPU71が各種動作を制御するためのプログラム等を格納している。RAM73は、CPU71が上記プログラムを実行する際に用いるデータ及び信号等を一時的に格納する格納領域、またはデータ処理の作業領域として使用される。EEPROM74は、電源オフ後も保持すべき設定情報を格納する。
コントローラ7は、ROM72から読み出した制御プログラムに基づいて、給送モータ28、搬送モータ29、ヘッドキャリッジモータ35、記録ヘッド33及びカッターキャリッジモータ42を制御する。ASIC75は、給送モータ28、搬送モータ29、ヘッドキャリッジモータ35、記録ヘッド33、カッターキャリッジモータ42、エンコーダ61及びネットワークI/F62と接続されている。
ASIC75は、給送モータ28、搬送モータ29、ヘッドキャリッジモータ35及びカッターキャリッジモータ42に対して駆動電流が供給されるように制御する。給送モータ28、搬送モータ29、ヘッドキャリッジモータ35及びカッターキャリッジモータ42は、供給される駆動電流が大きいほど回転速度が速くなり、供給される駆動電流が小さいほど回転速度が遅くなるDCモータである。
コントローラ7は、例えばPWM(Pulse Width Modulation)制御によって、給送モータ28、搬送モータ29、ヘッドキャリッジモータ35及びカッターキャリッジモータ42の回転を制御する。また、コントローラ7は、記録ヘッド33の振動素子に駆動電圧を印加することによってノズルからインク滴を吐出させる。コントローラ7は、エンコーダ61から出力されるパルス信号に基づいて排出ローラ27Bの回転量を検知する。また、コントローラ7は、エンコーダ61から出力されるパルス信号に基づいて、カットシートPの搬送速度を推定する。
搬送部21は給送モータ28及び搬送モータ29を有する。印刷部31はヘッドキャリッジモータ35を有する。ネットワークI/F62は、LAN(Local Area Network)等のネットワークに接続され、印刷装置1用のドライバが組み込まれた外部装置との接続を可能にしている。印刷装置1は、ネットワークI/F62を介して、カットシートPの種類を識別する識別情報を含む印刷ジョブを受信可能である。
<印刷装置の処理>
図3は、図1に示す印刷装置1の処理を示すフローチャートである。ここでは、印刷装置1がカットシートPの片面に対して印刷するものとして説明する。ただし、本発明の一態様は、カットシートPの片面に対して印刷する印刷装置に適用範囲が限定されるものではなく、カットシートPの両面に対して印刷する印刷装置にも適用されるものである。外部装置から受信した印刷ジョブが複数部数の印刷を指示する内容である場合、1部ごとに図3に示す印刷装置1の処理が繰り返される。
図3は、図1に示す印刷装置1の処理を示すフローチャートである。ここでは、印刷装置1がカットシートPの片面に対して印刷するものとして説明する。ただし、本発明の一態様は、カットシートPの片面に対して印刷する印刷装置に適用範囲が限定されるものではなく、カットシートPの両面に対して印刷する印刷装置にも適用されるものである。外部装置から受信した印刷ジョブが複数部数の印刷を指示する内容である場合、1部ごとに図3に示す印刷装置1の処理が繰り返される。
図3に示すように、コントローラ7は、カットモードの設定がオンになっているか否かを判定する(S1)。カットモードは、カットシートPに対してカッター41により切断が行われるモードである。カットモードの設定はEEPROM74に記憶されており、ユーザによる印刷装置1の操作により変更可能である。ユーザによる印刷装置1の操作に従ってコントローラ7がカットモードの設定を変更する。
コントローラ7がカットモードの設定がオンになっていると判定した場合(S1にてYES)、コントローラ7は、外部装置から受信した印刷ジョブに設定された印刷ページのページ数である印刷ページ数Nを2で割ったときの余りが1である否かを判定する(S2)。これにより、コントローラ7は、印刷ページ数Nが奇数または偶数のいずれであるかを判定している。
コントローラ7が、印刷ページ数Nを2で割ったときの余りが1であると判定した場合(S2にてYES)、コントローラ7は図4に示すカット印刷処理を実行する(S3)。カット印刷処理については、図4及び図5を用いて説明する。
<カット印刷処理>
図4は、図1に示す印刷装置1が実行するカット印刷処理を示すフローチャートである。図5は、図1に示す印刷装置1によって切断されるカットシートPを示す模式図である。ここでは一例として、印刷ページ数Nが3であり、図5の符号101に示すように、カットシートPが切断されるものとする。また、1枚目のカットシートPがカッター41により切断されて第1カットシートP1及び第2カットシートP2に分かれ、2枚目のカットシートPがカッター41により切断されて第1カットシートP3及び第2カットシートP4に分かれるものとする。
図4は、図1に示す印刷装置1が実行するカット印刷処理を示すフローチャートである。図5は、図1に示す印刷装置1によって切断されるカットシートPを示す模式図である。ここでは一例として、印刷ページ数Nが3であり、図5の符号101に示すように、カットシートPが切断されるものとする。また、1枚目のカットシートPがカッター41により切断されて第1カットシートP1及び第2カットシートP2に分かれ、2枚目のカットシートPがカッター41により切断されて第1カットシートP3及び第2カットシートP4に分かれるものとする。
図4に示すように、コントローラ7は、印刷ページ数Nについて、Nページの印刷が完了したか否かを判定する(S21)。コントローラ7が、Nページの印刷が完了していないと判定した場合(S21にてNO)、コントローラ7は、Nページのうち印刷対象のページであるXページ目について、「X+1≦N」であるか否かを判定する(S22)。
「X=1」である場合、「X+1≦N」について「2≦3」となり、コントローラ7は「X+1≦N」であると判定する。コントローラ7が「X+1≦N」であると判定した場合(S22にてYES)、コントローラ7は、搬送部21によりカットシートPを給紙する(S23)。Xは次のステップS24で初めに印刷される印刷ページの番号を示しており、自然数である。
コントローラ7は、給送モータ28を制御することにより給送ローラ22を回転させ、搬送モータ29を制御することにより第1搬送ローラ25Aを回転させる。これにより、カットシートPは、給送ローラ22及び第1搬送ローラ25Aにより給送トレイ11から印刷部31まで搬送される。よって、カットシートPは印刷部31まで給紙され、1枚目のカットシートPの前半部分、つまり、図5のP1に示す部分がプラテン34に載置される。
コントローラ7が搬送部21により印刷部31までカットシートPを給紙した後、コントローラ7は、印刷部31によりカットシートPに対して、NページのうちXページ目及びX+1ページ目を印刷する(S24)。コントローラ7は、ヘッドキャリッジモータ35を制御することによりヘッドキャリッジ32を駆動させる。
これにより、プラテン34に載置されたカットシートPに対してXページ目及びX+1ページ目が印刷される。つまり、コントローラ7は、印刷部31により1枚目のカットシートPに対して、3ページの印刷ページのうち1ページ目及び2ページ目を印刷する。このとき、3ページの印刷ページのうち1ページ目及び2ページ目が、図5のP1及びP2に示す部分に印刷される。
コントローラ7が、印刷部31によりカットシートPに対してXページ目及びX+1ページ目を印刷した後、コントローラ7は、カッター41によりカットシートPを切断する(S25)。コントローラ7は、カッターキャリッジモータ42を制御することにより、カッター41を移動させる。
ここで、カッター41により切断されて分かれるカットシートPを第1カットシート及び第2カットシートとする。つまり、1枚目のカットシートPがカッター41により切断され、図5に示す第1カットシートP1及び第2カットシートP2に分けられる。例えば、カットシートPのサイズがA4サイズである場合、第1カットシートP1及び第2カットシートP2のサイズは共にA5サイズとなる。
コントローラ7がカッター41によりカットシートPを切断した後、コントローラ7は、Xページ目が印刷された第1カットシートを搬送部21により排出トレイ51に排出する(S26)。具体的には、コントローラ7は、搬送モータ29を制御することにより排出ローラ27Bを回転させる。これにより、1ページ目の印刷ページが印刷された第1カットシートP1は、排出ローラ27Bにより排出トレイ51に排出される。
コントローラ7が搬送部21により第1カットシートを排出トレイ51に排出した後、印刷部31により第2カットシートに対して、X+1ページ目の残りを印刷する(S27)。図5の符号101に示す一例で説明すると、コントローラ7は、印刷部31により第2カットシートP2に対して、2ページ目の印刷ページの残りを印刷する。ステップS27の印刷方法はステップS24の印刷方法と同様である。
コントローラ7が、印刷部31により第2カットシートに対してX+1ページ目の残りを印刷した後、コントローラ7は、搬送部21によりX+1ページ目が印刷された第2カットシートを排出トレイ51に排出する(S28)。具体的には、コントローラ7は、搬送モータ29を制御することにより、第2搬送ローラ26Bを回転させると共に排出ローラ27Bを回転させる。これにより、2ページ目の印刷ページが印刷された第2カットシートP2は、第2搬送ローラ26B及び排出ローラ27Bにより排出トレイ51に排出される。ステップS28の処理の後、ステップS21の処理に戻る。
上述の通り、3ページの印刷ページのうち1ページ目及び2ページ目が印刷されたため、ステップS21において、コントローラ7は、3ページの印刷が完了していないと判定する(S21にてNO)。次に、1ページ目及び2ページ目が印刷されたことから、ステップS22において「X=3」となるため、「X+1≦N」について「4≦3」となり、コントローラ7は「X+1≦N」ではない、つまり、「X+1>N」であると判定する。
コントローラ7が「X+1>N」であると判定した場合(S22にてNO)、コントローラ7は、ステップS23と同様に、搬送部21によりカットシートPを給紙する(S29)。つまり、コントローラ7は、搬送部21により2枚目のカットシートPを給紙する。このときX=Nであり、コントローラ7は、印刷部31により2枚目のカットシートPの前半部分に対して、印刷ジョブに設定された印刷ページのうちNページ目を印刷する(S30)。このとき、3ページの印刷ページのうち3ページ目が、図5のP3に示す部分に印刷される。
コントローラ7が、印刷部31によりカットシートPの前半部分に対してNページ目を印刷した後、コントローラ7は、ステップS25と同様に、カッター41によりカットシートPを切断する(S31)。これにより、2枚目のカットシートPがカッター41により切断され、図5に示す第1カットシートP3及び第2カットシートP4に分けられる。
コントローラ7は、カッター41によりカットシートPを切断することにより、Nページ目が印刷された第1カットシートを排出トレイ51に排出する(S32)。つまり、3ページ目の印刷ページが印刷された第1カットシートP3は、排出ローラ27Bにより排出トレイ51に排出される。ステップS32の処理の後、ステップS21の処理に戻る。
上述の通り、3ページの印刷ページのうち3ページ目が印刷されたため、ステップS21において、コントローラ7は、3ページの印刷が完了したと判定する。コントローラ7は、Nページの印刷が完了したと判定した場合(S21にてYES)、コントローラ7は、カット印刷処理を終了する。
ここで、印刷ページ数Nは、印刷ジョブに基づく、カッター41により切断された状態のカットシートの総印刷枚数と定義することもできる。印刷ページ数Nが3である場合、図5の符号101に示すように、カッター41により切断された状態のカットシートについて、印刷されたカットシートはP1~P3の3枚である。つまり、カッター41により切断された状態のカットシートの総印刷枚数は印刷ページ数Nと一致する。
図3に戻り、コントローラ7が図4に示すカット印刷処理を終了した後、コントローラ7は、ステップS31においてカットシートPの切断後に残った第2カットシートをセパレータ用シートとして排出ローラ27Bにより排出トレイ51に排出する(S4)。つまり、コントローラ7は、図5に示す第2カットシートP4を排出ローラ27Bにより排出トレイ51に排出する。第2カットシートP4は印刷部31により印刷されない。
ステップS3及びステップS4で説明した内容から次のことが言える。コントローラ7は、印刷部31により印刷されると共にカッター41により切断されたカットシートPを、搬送部21により排出トレイ51に排出する。コントローラ7は、当該カットシートPを搬送部21により排出トレイ51に排出した後、搬送部21によって給送トレイ11から搬送されたカットシートPであって印刷されないカットシートPを、搬送部21により排出トレイ51に排出する。
上記構成によれば、印刷及び切断されたカットシートPが排出トレイ51に排出された後、印刷されないカットシートPが排出トレイ51に排出される。これにより、排出トレイ51に排出されるカットシートPのうち、印刷されないカットシートPが目印になるため、ユーザは、排出トレイ51に排出されたカットシートPを容易に仕分けすることができる。
続いて、コントローラ7は、給送トレイ11から搬送されたカットシートPを、印刷されないカットシートPとして排出トレイ51に排出する。これにより、印刷及び切断されるカットシートPと同じ場所から印刷されないカットシートPが排出される。このため、印刷されないカットシートPを排出トレイ51に排出するための構造を新たに設けることなく、排出トレイ51に排出されたカットシートPを容易に仕分けすることが可能な印刷装置1を実現することができる。
また、ステップS2にてYESの場合、コントローラ7は、第1カットシートに、印刷部31により印刷して、印刷された第1カットシートを、搬送部21により排出トレイ51に排出する。コントローラ7は、当該第1カットシートを搬送部21により排出トレイ51に排出した後、第2カットシートには、印刷部31により印刷せず、第2カットシートを、搬送部21により排出トレイ51に排出する。
上記構成によれば、切断されて分かれるカットシートのうち第2カットシートを、排出トレイ51に排出されたカットシートを容易に仕分けするための目印にすることができるため、印刷されない第2カットシートについても有効に活用することができる。
<印刷されない第2カットシートの排出に関する制御>
ステップS4において、コントローラ7は、以下に説明する通り搬送部21を制御することが好ましい。コントローラ7は、印刷されない第2カットシートにおける排出トレイ51上の位置が、第1カットシートにおける排出トレイ51上の位置よりも排出口EXから遠くなるように、搬送部21を制御する。
ステップS4において、コントローラ7は、以下に説明する通り搬送部21を制御することが好ましい。コントローラ7は、印刷されない第2カットシートにおける排出トレイ51上の位置が、第1カットシートにおける排出トレイ51上の位置よりも排出口EXから遠くなるように、搬送部21を制御する。
これにより、例えば、図5の符号102に示すように、印刷されない第2カットシートP4が、他のカットシートP1~P3よりも排出口EXから遠くに飛び出るように排出トレイ51に排出される。このため、ユーザは、排出トレイ51に排出されたカットシートの中から他のカットシートP1~P3を容易に取り出すことができる。上記構成は、カットシートPがカッター41により2等分されることにより、第1カットシートと第2カットシートとが略同じサイズになる場合において特に効果的である。
より具体的には、コントローラ7は、印刷されない第2カットシートを排出する場合の排出ローラ27Bの回転速度を、第1カットシートを排出する場合の排出ローラ27Bの回転速度よりも速くする。この構成を実現するためにコントローラ7は、印刷されない第2カットシートを排出する場合に搬送モータ29に供給される駆動電流が、第1カットシートを排出する場合に搬送モータ29に供給される駆動電流よりも大きくなるように搬送モータ29を制御する。
上記構成によれば、コントローラ7が搬送部21を制御することによって、印刷されない第2カットシートを、第1カットシートよりも排出口EXから遠くに飛び出るように排出トレイ51に排出することができる。
一方、コントローラ7が、印刷ページ数Nを2で割ったときに余りがないと判定した場合(S2にてNO)、コントローラ7はカット印刷処理を実行する(S5)。ステップS5において、コントローラ7は、ステップS3と同様に、図4に示すカット印刷処理を実行する。この場合、印刷ページ数Nを2で割ったときに余りがないため、ステップS5の処理の後に印刷されない第2カットシートが余ることがない。
コントローラ7がステップS5のカット印刷処理を実行した後、コントローラ7は、ステップS23と同様に、搬送部21によりカットシートPを給紙する(S7)。当該カットシートPは、印刷部31により印刷されずに、カッター41により切断されず、セパレータ用シートとして用いられる。
コントローラ7が搬送部21によりカットシートPを給紙した後、コントローラ7は、搬送部21によりカットシートPを排出トレイ51に排出する(S8)。具体的には、コントローラ7は、搬送モータ29を制御することにより第2搬送ローラ26B及び排出ローラ27Bを回転させる。これにより、印刷及び切断されないカットシートPは、第2搬送ローラ26B及び排出ローラ27Bにより排出トレイ51に排出される。
ステップS5~S8で説明した内容から次のことが言える。コントローラ7は、印刷部31により印刷されると共にカッター41により切断されたカットシートPを、搬送部21により排出トレイ51に排出する。コントローラ7は、当該カットシートPを排出トレイ51に排出した後、印刷及び切断されないカットシートPを、搬送部21により排出トレイ51に排出する。
これにより、例えば、図5の符号103に示すように、印刷及び切断されないカットシートPNは、印刷及び切断されたカットシートPTよりも大きく、排出トレイ51に排出される。このため、搬送部21による特別な制御を行うことなく、印刷及び切断されないカットシートPNを、排出トレイ51に排出されたカットシートPTを容易に仕分けするための目印にすることができる。
一方、コントローラ7がカットモードの設定がオフになっていると判定した場合(S1にてNO)、コントローラ7は、図6に示す通常印刷処理を実行する(S6)。通常印刷処理については、図6を用いて説明する。
<通常印刷処理>
図6は、図1に示す印刷装置1が実行する通常印刷処理を示すフローチャートである。図6に示すように、コントローラ7は、ステップS21と同様に、印刷ページ数Nについて、Nページの印刷が完了したか否かを判定する(S41)。コントローラ7が、Nページの印刷が完了していないと判定した場合(S41にてNO)、ステップS23と同様に、搬送部21によりカットシートPを給紙する(S42)。
図6は、図1に示す印刷装置1が実行する通常印刷処理を示すフローチャートである。図6に示すように、コントローラ7は、ステップS21と同様に、印刷ページ数Nについて、Nページの印刷が完了したか否かを判定する(S41)。コントローラ7が、Nページの印刷が完了していないと判定した場合(S41にてNO)、ステップS23と同様に、搬送部21によりカットシートPを給紙する(S42)。
コントローラ7が搬送部21によりカットシートPを給紙した後、コントローラ7は、ステップS24と同様に、印刷部31によりカットシートPに印刷する(S43)。コントローラ7が印刷部31によりカットシートPに印刷した後、コントローラ7は、搬送部21によりカットシートPを排出トレイ51に排出する(S44)。
ステップS44の処理の後、ステップS41の処理に戻る。コントローラ7は、Nページの印刷が完了したと判定した場合(S41にてYES)、コントローラ7は、通常印刷処理を終了する。
〔実施形態2〕
本発明の実施形態2について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、実施形態1にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
本発明の実施形態2について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、実施形態1にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
ステップS2において、コントローラ7が、印刷ページ数Nを2で割ったときに余りがないと判定した場合(S2にてNO)、つまり、コントローラ7が、上述した総印刷枚数が偶数であると判定した場合を考える。この場合、コントローラ7は、印刷ジョブの最終の印刷ページの後に全面が単色画像であるページを挿入してもよい。全面が単色画像であるページは、例えば全面が白色画像であるページである。
例えば、印刷ページ数Nが2である場合、コントローラ7は、印刷ジョブの最終の印刷ページである2ページ目の印刷ページの後に、全面が単色画像であるページを挿入する。これにより、印刷ページ数Nが2から3に変更となり、ステップS5のうちステップS30において、コントローラ7は、第1カットシートP3に、挿入された、全面が単色画像であるページを印刷部31により印刷する。
コントローラ7は、ステップ31において、カッター41により2枚目のカットシートPを切断して、カットシートPを第1カットシートP3及び第2カットシートP4に分ける。コントローラ7がカッター41によりカットシートPを切断した後、コントローラ7は、ステップS32において、印刷された第1カットシートP3を、搬送部21により排出トレイ51に排出する。
コントローラ7が印刷された第1カットシートP3を搬送部21により排出トレイ51に排出した後、コントローラ7は、ステップS8において、第2カットシートP4には、印刷部31により印刷せず、第2カットシートP4を、搬送部21により排出トレイ51に排出する。
カットシートの総印刷枚数が偶数である場合、給送トレイ11から搬送されたカットシートPが切断されたときに印刷対象ではないカットシートが余ることがない。そこで、印刷ジョブの最終の印刷ページの後に全面が単色画像であるページを挿入することにより、カットシートPが切断されたときにカットシートを余らせることができる。余ったカットシートを排出トレイ51に排出することにより、その余ったカットシートを、排出トレイ51に排出されたカットシートを容易に仕分けするための目印にすることができる。
〔実施形態3〕
本発明の実施形態3について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、実施形態1,2にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
本発明の実施形態3について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、実施形態1,2にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
ステップS2において、コントローラ7が、印刷ページ数Nを2で割ったときに余りがないと判定した場合(S2にてNO)、つまり、コントローラ7が、上述した総印刷枚数が偶数であると判定した場合を考える。この場合、コントローラ7は、ステップS7及びS8の処理を実行しなくてもよい。換言すると、コントローラ7は、印刷されないカットシートPを排出トレイ51に排出しない。
カットシートの総印刷枚数が偶数である場合、給送トレイ11から搬送されたカットシートPが切断されたときに印刷対象ではないカットシートが余ることがない。このため、カットシートの総印刷枚数が奇数である、つまり、カットシートが余る場合のみ、印刷されないカットシートPを排出トレイ51に排出することにより、カットシートPの消費量を低減することができる。
また、コントローラ7は、(1)印刷部31により印刷されると共にカッター41により切断されたカットシートを、搬送部21により排出トレイ51に排出した後、印刷及び切断されないカットシートPを、搬送部21により排出トレイ51に排出する、または(2)印刷されないカットシートを排出トレイ51に排出しない。
実施形態1~3にて説明した構成により、カットシートの総印刷枚数が奇数である場合と偶数である場合とで、印刷されないカットシートの排出方法が変更される。これにより、両方の場合で、印刷されないカットシートを、排出トレイ51に排出されたカットシートを容易に仕分けするための目印にすることができる。
〔実施形態4〕
本発明の実施形態4について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、実施形態1~3にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
本発明の実施形態4について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、実施形態1~3にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
印刷装置1は、図示しないガイド部材を備えていてもよい。ガイド部材は、印刷部31により印刷されると共に、排出トレイ51に排出された第1カットシート及び第2カットシートの先端をガイドするためのものである。ガイド部材は、排出トレイ51における搬送方向DDの下流側の端部に対して回動可能に接続されている。コントローラ7は、ガイド部材に接続されたモータを制御することにより、排出トレイ51に対してガイド部材を回動させ、ガイド部材を所定の位置に固定させることが可能であってもよい。
印刷部31により印刷された第1カットシート及び第2カットシートが排出トレイ51に排出される場合、当該第1カットシート及び第2カットシートがガイド部材に当たることが好ましい。このため、ガイド部材は、排出トレイ51の載置面に対して上方に傾斜する位置で固定されていることが好ましい。印刷された第1カットシート及び第2カットシートが排出ローラ27Bにより搬送された場合、当該第1カットシート及び第2カットシートがガイド部材に当たって排出トレイ51に排出される。
また、印刷部31により印刷されない第2カットシートが排出トレイ51に排出される場合、当該第2カットシートの先端がガイド部材に支持されるように、ガイド部材は、排出トレイ51の載置面と平行な状態となる位置で固定されていることが好ましい。このように、ガイド部材は、印刷部31により印刷されない第2カットシートの先端を支持するためのものでもある。これにより、印刷されない第2カットシートを、第1カットシートよりも排出口EXから遠くに飛び出るように排出トレイ51に排出することができる。
さらに、印刷部31により印刷されず、カッター41により切断されないカットシートPが排出トレイ51に排出される場合を考える。この場合においても、当該カットシートPの先端がガイド部材に支持されるように、ガイド部材は、排出トレイ51の載置面と平行な状態となる位置で固定されていることが好ましい。
〔ソフトウェアによる実現例〕
印刷装置1の制御ブロック(特にコントローラ7)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
印刷装置1の制御ブロック(特にコントローラ7)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、印刷装置1は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータを備えている。このコンピュータは、例えば1つ以上のプロセッサを備えていると共に、上記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を備えている。そして、上記コンピュータにおいて、上記プロセッサが上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記プロセッサとしては、例えばCPUを用いることができる。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、ROM等の他、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムを展開するRAMなどをさらに備えていてもよい。また、上記プログラムは、当該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 印刷装置
7 コントローラ
11 給送トレイ
21 搬送部
27A、27B 排出ローラ
31 印刷部
41 カッター
51 排出トレイ
EX 排出口
P カットシート
P3 第1カットシート
P4 第2カットシート
7 コントローラ
11 給送トレイ
21 搬送部
27A、27B 排出ローラ
31 印刷部
41 カッター
51 排出トレイ
EX 排出口
P カットシート
P3 第1カットシート
P4 第2カットシート
Claims (8)
- カットシートを支持する給送トレイと、
前記給送トレイに支持されたカットシートを搬送する搬送部と、
前記搬送部により搬送されるカットシートに印刷する印刷部と、
前記搬送部により搬送されるカットシートを切断するカッターと、
前記搬送部により搬送されるカットシートが排出される排出トレイと、
前記搬送部、前記印刷部及び前記カッターの動作を制御するコントローラと、を備え、
前記コントローラは、
前記印刷部により印刷されると共に前記カッターにより切断されたカットシートを、前記搬送部により前記排出トレイに排出した後、
前記搬送部によって前記給送トレイから搬送されたカットシートであって印刷されないカットシートを、前記搬送部により前記排出トレイに排出することを特徴とする印刷装置。 - 前記カッターにより切断されて分かれるカットシートを第1カットシート及び第2カットシートとすると、
前記コントローラは、
第1カットシートに、前記印刷部により印刷して、印刷された第1カットシートを、前記搬送部により前記排出トレイに排出した後、
第2カットシートには、前記印刷部により印刷せず、第2カットシートを、前記搬送部により前記排出トレイに排出することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。 - 前記排出トレイに向けてカットシートが排出される排出口を備え、
前記コントローラは、第2カットシートにおける前記排出トレイ上の位置が、第1カットシートにおける前記排出トレイ上の位置よりも前記排出口から遠くなるように、前記搬送部を制御することを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。 - 前記搬送部は、前記カッターにより切断されたカットシートを、前記排出口を介して前記排出トレイに排出する、排出ローラを有し、
前記コントローラは、第2カットシートを排出する場合の前記排出ローラの回転速度を、第1カットシートを排出する場合の前記排出ローラの回転速度よりも速くすることを特徴とする請求項3に記載の印刷装置。 - 前記コントローラは、
前記印刷部により印刷されると共に前記カッターにより切断されたカットシートを、前記搬送部により前記排出トレイに排出した後、
印刷及び切断されないカットシートを、前記搬送部により前記排出トレイに排出することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。 - 前記カッターにより切断されて分かれるカットシートを第1カットシート及び第2カットシートとすると、
前記コントローラは、
印刷ジョブに基づく、前記カッターにより切断された状態のカットシートの総印刷枚数が奇数または偶数のいずれであるかを判定し、
前記総印刷枚数が偶数であると判定した場合、
前記印刷ジョブの最終の印刷ページの後に全面が単色画像であるページを挿入し、
第1カットシートに、挿入された前記ページを前記印刷部により印刷して、印刷された第1カットシートを、前記搬送部により前記排出トレイに排出した後、
第2カットシートには、前記印刷部により印刷せず、第2カットシートを、前記搬送部により前記排出トレイに排出することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。 - 前記カッターにより切断されて分かれるカットシートを第1カットシート及び第2カットシートとすると、
前記コントローラは、
印刷ジョブに基づく、前記カッターにより切断された状態のカットシートの総印刷枚数が奇数または偶数のいずれであるかを判定し、
前記総印刷枚数が奇数であると判定した場合、
第1カットシートに、前記印刷部により印刷して、印刷された第1カットシートを、前記搬送部により前記排出トレイに排出した後、
第2カットシートには、前記印刷部により印刷せず、第2カットシートを、前記搬送部により前記排出トレイに排出し、
前記総印刷枚数が偶数であると判定した場合、
印刷されないカットシートを前記排出トレイに排出しないことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。 - 前記カッターにより切断されて分かれるカットシートを第1カットシート及び第2カットシートとすると、
前記コントローラは、
印刷ジョブに基づく、前記カッターにより切断された状態のカットシートの総印刷枚数が奇数または偶数のいずれであるかを判定し、
前記総印刷枚数が奇数であると判定した場合、
第1カットシートに、前記印刷部により印刷して、印刷された第1カットシートを、前記搬送部により前記排出トレイに排出した後、
第2カットシートには、前記印刷部により印刷せず、第2カットシートを、前記搬送部により前記排出トレイに排出し、
前記総印刷枚数が偶数であると判定した場合、
(1)前記印刷部により印刷されると共に前記カッターにより切断されたカットシートを、前記搬送部により前記排出トレイに排出した後、
印刷及び切断されないカットシートを、前記搬送部により前記排出トレイに排出する、または
(2)印刷されないカットシートを前記排出トレイに排出しないことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
Priority Applications (1)
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JP2020162156A JP2022054896A (ja) | 2020-09-28 | 2020-09-28 | 印刷装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2020162156A JP2022054896A (ja) | 2020-09-28 | 2020-09-28 | 印刷装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2020162156A Pending JP2022054896A (ja) | 2020-09-28 | 2020-09-28 | 印刷装置 |
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2020
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