JP2023157756A - 印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷性能が低下するのを抑えつつ、スループットを向上させることが可能な印刷装置を提供する。【解決手段】印刷装置(1)は、搬送部と、印刷部(3)と、切断機構(100)と、制御部と、を備える。制御部は、基準位置(P0)からの切断位置(P1)までの距離と、基準位置(P0)からの切断予定位置(PC)までの距離と、を用いて算出された印刷用紙の搬送量に対して、印刷部(3)による印字幅に対応する搬送量(A)が大きい場合、搬送部にて切断位置(P1)まで搬送する第1搬送処理を実行した後、切断機構(100)により印刷用紙(P)を第1用紙と第2用紙とに切断する切断処理と、切断後の第2用紙を、印刷部(3)による印刷処理の印刷開始位置である印字位置へ搬送する第2搬送処理とを含む処理を実行する。【選択図】図4

Description

本開示は、印刷装置に関する。
近年、画像形成装置等の印刷装置には、印刷媒体を切断する切断部を実装したものがある。また、特許文献1には、印刷媒体に印刷処理を実行した後、切断部にて切断処理を行うことにより、各々印刷処理された、2つの印刷媒体を生成して排紙する印刷装置が開示されている。
特開2018-186448号公報
ところが、上記のような従来の印刷装置では、切断処理を含んだ、2つの印刷媒体に分割する分割処理を実行する場合において、スループットを向上させることについては開示されていなかった。
本開示は、分割処理を実行する場合でも、印刷性能が低下するのを抑えつつ、スループットを向上させることが可能な印刷装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本開示の印刷装置は、印刷媒体を搬送する搬送部と、前記搬送部により搬送方向に搬送される前記印刷媒体に印刷ジョブに含まれる印刷データを印刷する印刷部と、前記印刷部により印刷データが印刷されて、前記搬送部により搬送される前記印刷媒体を分割するものであり、前記印刷部よりも前記搬送方向の下流に設けられた分割部と、制御部と、を備え、前記制御部は、予め設定された所定の基準位置からの前記印刷媒体の前記分割部による分割位置までの距離と、前記基準位置からの前記印刷媒体の前記分割部による分割予定位置までの距離と、を用いて算出された前記印刷媒体の搬送量に対して、前記印刷部による前記搬送方向の印字幅に対応する搬送量が大きい場合、前記搬送部にて前記印刷媒体を前記分割位置まで搬送する第1搬送処理を実行した後、前記分割部により前記印刷媒体を第1用紙と第2用紙とに分割する分割処理と、分割後の前記第2用紙を、前記印刷部による印刷処理の印刷開始位置である印字位置へ搬送する第2搬送処理と、を含む処理を実行する構成である。
上記構成によれば、制御部は印刷媒体の搬送量と印字幅に対応する搬送量との比較を行う。そして、制御部は印字幅に対応する搬送量が印刷媒体の搬送量より大きいことを判別した場合、制御部は、第1搬送処理を実行することにより、印刷媒体の印字位置への搬送処理よりも優先して、印刷媒体を分割位置まで搬送する。更に、制御部は、第2搬送処理を実行することにより、分割処理された第2用紙を印字位置へ搬送する。これにより、分割処理を実行する場合でも、印刷性能が低下するのを抑えつつ、スループットを向上させることが可能な印刷装置を構成することができる。
本開示の印刷装置は、前記制御部は、前記基準位置からの前記印刷媒体の先端までの距離を用いて、前記印刷媒体の前記搬送量を算出してもよい。
上記構成によれば、制御部は、現時点での印刷媒体の先端位置を考慮して、搬送量の算出を行うことができる。これにより、搬送量の算出を高精度に行うことができ、印刷媒体を精度よく切断することができる。
本開示の印刷装置は、前記分割部は、分割刃と、前記分割刃を移動させるモータと、を備え、前記制御部は、前記モータを駆動させることにより、前記分割刃が停止状態から所定の移動速度に達するまでの加速期間において、前記搬送部による前記印刷媒体の搬送処理を実行させてもよい。
上記構成によれば、制御部は、搬送部による印刷媒体の搬送処理を加速期間において実行する。これにより、分割処理を実行する場合でも、印刷性能が低下するのを抑えつつ、スループットをより向上させることが可能な印刷装置を構成することができる。
本開示の印刷装置は、前記分割部は、分割刃と、前記分割刃を移動させるモータと、を備え、前記制御部は、前記分割刃が所定の移動速度から停止状態に達するまでの減速期間において、前記搬送部による前記印刷媒体の搬送処理を実行させてもよい。
上記構成によれば、制御部は、搬送部による印刷媒体の搬送処理を減速期間において実行する。これにより、分割処理を実行する場合でも、印刷性能が低下するのを抑えつつ、スループットをより向上させることが可能な印刷装置を構成することができる。
本開示の印刷装置は、印刷媒体を搬送する搬送部と、前記搬送部により搬送方向に搬送される前記印刷媒体に印刷ジョブに含まれる印刷データを印刷する印刷部であって、前記印刷媒体に液体を吐出するとともに、前記搬送方向に沿って整列された複数のノズルを具備した液体吐出ヘッドを備える印刷部と、前記印刷部により印刷データが印刷されて、前記搬送部により搬送される前記印刷媒体を分割するものであり、前記印刷部よりも前記搬送方向の下流に設けられた分割部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記印刷ジョブに含まれる前記印刷データに基づいて、前記複数のノズルのうち、前記搬送方向での第1領域に含まれたノズルまたは前記搬送方向での第2領域に含まれたノズルの少なくとも一方のノズルを、前記印刷媒体に前記液体を吐出する吐出ノズルとして決定する決定処理と、予め設定された所定の基準位置からの前記印刷媒体の前記分割部による分割位置までの距離と、前記基準位置からの前記印刷媒体の前記分割部による分割予定位置までの距離と、を用いて算出された前記印刷媒体の搬送量に対して、前記印刷部による前記搬送方向の印字幅に対応する搬送量が大きい場合、前記搬送部にて前記印刷媒体を前記分割位置まで搬送する第1搬送処理を実行した後、前記分割部により前記印刷媒体を第1用紙と第2用紙とに分割する分割処理と、前記決定処理で決定した前記吐出ノズルを用いて前記液体を吐出することにより、前記印刷媒体に印刷データを印刷する印刷処理と、を含む処理を実行する。
上記構成によれば、制御部は、決定処理を行うことにより、液体吐出ヘッドの複数のノズルのうち、印刷処理に実際に使用される吐出ノズルを決定する。これにより、分割処理を実行する場合でも、印刷性能が低下するのを抑えつつ、スループットをより向上させることが可能な印刷装置を構成することができる。
本開示の印刷装置は、前記制御部は、前記基準位置からの前記印刷媒体の先端までの距離を用いて、前記印刷媒体の前記搬送量を算出してもよい。
上記構成によれば、制御部は、現時点での印刷媒体の先端位置を考慮して、搬送量の算出を行うことができる。これにより、搬送量の算出を高精度に行うことができ、印刷媒体を精度よく切断することができる。
本開示の印刷装置は、前記分割部は、分割刃と、前記分割刃を移動させるモータと、を備え、前記制御部は、前記モータを駆動させることにより、前記分割刃が停止状態から所定の移動速度に達するまでの加速期間において、前記搬送部による前記印刷媒体の搬送処理を実行させてもよい。
上記構成によれば、制御部は、加速期間において搬送部による印刷媒体の搬送処理を実行する。これにより、分割処理を実行する場合でも、印刷性能が低下するのを抑えつつ、スループットの向上をより確実に行うことが可能な印刷装置を構成することができる。
本開示の印刷装置は、前記制御部は、前記分割刃が所定の移動速度で回転して前記印刷媒体に対する分割処理を実行する分割期間において、前記印刷部による前記印刷媒体への印刷処理を実行させてもよい。
上記構成によれば、制御部は、分割期間に重畳して印刷部による印刷処理を実行する。これにより、分割処理を実行する場合でも、印刷性能が低下するのを抑えつつ、スループットのさらなる向上をより確実に行うことが可能な印刷装置を構成することができる。
本開示の印刷装置は、前記制御部は、前記決定処理として、前記第2領域よりも前記搬送方向の上流側に設けられた前記第1領域に含まれたノズルを、前記印刷媒体に液体を吐出する吐出ノズルとして決定してもよい。
上記構成によれば、制御部は、決定処理において、液体吐出ヘッドの複数のノズルのうち、搬送方向の上流側の第1領域に含まれたノズルが吐出ノズルを決定する。これにより、分割処理を実行する場合でも、印刷性能が低下するのを抑えつつ、スループットをより向上させることが可能な印刷装置を構成することができる。
本開示の印刷装置は、前記制御部は、前記決定処理として、前記第1領域よりも前記搬送方向の下流側に設けられた前記第2領域に含まれたノズルを、前記印刷媒体に液体を吐出する吐出ノズルとして決定してもよい。
上記構成によれば、制御部は、決定処理において、液体吐出ヘッドの複数のノズルのうち、搬送方向の下流側の第2領域に含まれたノズルが吐出ノズルを決定する。これにより、分割処理を実行する場合でも、印刷性能が低下するのを抑えつつ、スループットをより向上させることが可能な印刷装置を構成することができる。
本開示の印刷装置は、前記印刷部よりも前記搬送方向の上流に設けられ、前記印刷媒体の先端及び後端を検知する検知部を、さらに備え、前記制御部は、前記検知部の検知結果に基づいて、前記印刷媒体の前記搬送方向の長さである印刷媒体長さを取得する取得処理を実行してもよい。
上記構成によれば、制御部は、検知部の検知結果を基に印刷媒体長さを取得するので、印刷媒体長さにばらつきがある場合でも、制御部は印刷媒体長さを精度よく取得することができる。この結果、搬送量の算出を高精度に行うことができ、印刷媒体を精度よく切断することができる。
本開示の印刷装置は、前記制御部は、前記取得処理において、前記検知部の検知結果を基に複数の前記印刷媒体長さを取得した場合、前記複数の印刷媒体長さの平均値を算出して、算出した平均値を前記印刷媒体長さとしてもよい。
上記構成によれば、制御部は、検知部の検知結果から得られる複数の印刷媒体長さの平均値を印刷媒体長さとして取得するので、印刷媒体長さにばらつきがある場合でも、制御部は印刷媒体長さをより精度よく取得することができる。この結果、搬送量の算出をより高精度に行うことができ、印刷媒体をより精度よく切断することができる。
本開示の印刷装置は、前記分割部が組み付けられる筐体と、前記筐体に対する前記分割部の組み付け状態に応じて、前記印刷媒体の前記分割位置までの前記距離を調整する調整量を表す調整情報を記憶可能なメモリと、をさらに備え、前記制御部は、前記メモリに記憶された前記調整情報を用いて、前記搬送量を算出してもよい。
上記構成によれば、制御部は、メモリに記憶された調整情報を用いて搬送量を算出するので、筐体への分割部の組み付け状態により、分割部の分割位置にばらつきがある場合でも、上記搬送量を精度よく取得することができる。この結果、搬送量の高精度な算出を容易に行うことができ、印刷媒体の高精度な切断をも容易に行うことができる。
本開示の一態様によれば、印刷性能が低下するのを抑えつつ、スループットを向上させることが可能な印刷装置を提供することができる。
本開示の実施形態1に係る印刷装置の内部構造を示す断面図である。 印刷装置の電気的構成を示すブロック図である。 図1に示した記録ヘッドの構成例を説明する図である。 図2に示した制御部による印刷用紙の搬送位置判別処理及び切断処理を説明する図である。 印刷装置の基本的な動作例を示すフローチャートである。 (A)~(F)は、印刷装置での印刷用紙に対する、一連の具体的な動作例を説明する図である。 本実施形態1の変形例1の動作例を説明するタイミングチャートである。 本開示の実施形態2に係る印刷装置の基本的な動作例を示すフローチャートである。 (A)~(E)は、図8に示した印刷装置での印刷用紙に対する、一連の具体的な動作例を説明する図である。 本実施形態2の変形例2の動作例を説明するタイミングチャートである。 本実施形態2の変形例3の動作例を説明するタイミングチャートである。 本開示の実施形態3に係る印刷装置の基本的な動作例を示すフローチャートである。 (A)~(E)は、図12に示した印刷装置での印刷用紙に対する、一連の具体的な動作例を説明する図である。
〔実施形態1〕
以下、本開示の実施形態1について図1及び図2を参照して説明する。図1は、本開示の実施形態1に係る印刷装置1の内部構造を示す断面図である。図2は、印刷装置1の電気的構成を示すブロック図である。なお、以下の説明では、印刷装置1として、フルカラー画像の印刷処理を行うカラープリンタを例示するが、本実施形態はこれに限定されるものではなく、例えば、モノクロ画像の印刷処理を行うモノクロプリンタであってもよい。
また、印刷装置1は、例えば、スキャン機能、プリント機能、コピー機能、及びファックス機能などの複数の機能を有する複合機(MFP:Multifunction Printer)である。また、以下の説明では、印刷装置1が使用可能に設置された図1の状態を基準として、印刷装置1の上下方向及び前後方向を定義している。
また、印刷装置1は、本開示の印刷媒体の一例である印刷用紙Pに対して、印刷ジョブにより指定される印刷データを、例えば、インクを吐出することにより、印刷処理を施すインクジェット方式のプリンタを構成している。なお、この説明以外に、印刷装置1は、例えば、電子写真方式にて印刷用紙Pに画像を記録するレーザプリンタであってもよい。また、印刷媒体としては、印刷用紙Pなどの紙媒体に限らず、他にも、例えばOHPシート等のプラスチックからなる樹脂媒体であってもよい。
また、以下の説明では、分割部としての切断機構100により、印刷用紙Pを2つの第1印刷用紙と第2印刷用紙とに完全に分けて切断する場合を例示して説明する。しかしながら、本開示は、これに限定されるものではない。例えば、印刷用紙Pに折り目加工などを施すために、切断機構100(分割部)が、第1印刷用紙と第2印刷用紙との境界線をミシン目状に分けることにより、第1印刷用紙と第2印刷用紙とを完全に切断することなく、第1印刷用紙を含む部分と第2印刷用紙を含む部分とに印刷用紙Pを分割する構成でもよい。
〔印刷装置1の構成〕
図1に示すように、印刷装置1は、給送トレイ21と、排出トレイ22とを備えている。給送トレイ21は、印刷用紙Pを収容するためのケースであり、上面が開放している。給送トレイ21は、載置部210を有し、載置部210に載置された印刷用紙Pを収容する。印刷用紙Pのサイズは、例えば、A4サイズである。給送トレイ21及び排出トレイ22は、印刷装置1の前面に形成された、図示しない開口に対し前後方向に移動されることにより、脱着可能になっている。
また、印刷装置1は、給送ローラ24と、搬送路Rと、第1搬送ローラ60と、印刷部3と、第2搬送ローラ62と、排出ローラ64と、切断機構100とを備えている。印刷装置1では、外容器を構成する筐体1Aに各部が収容されている。給送ローラ24、第1搬送ローラ60、第2搬送ローラ62、及び排出ローラ64は、印刷用紙Pを搬送方向に搬送する搬送部の一例である。切断機構100は、分割部の一例である。
給送ローラ24は、給送トレイ21に収容された印刷用紙Pを、搬送路Rへ給送するためのローラである。給送ローラ24は、給送アーム25の先端部に回転可能に支持されている。給送アーム25は、印刷装置1のフレームに支持された軸26に回動可能に支持されている。給送アーム26は、自重又はバネ等による弾性力によって、給送トレイ21へ向けて回動付勢されている。
給送ローラ24は、給送モータ101(図2)が駆動することにより正回転する。給送ローラ24が正回転することにより、給送トレイ21に収容された印刷用紙Pが1枚ずつ搬送路Rへ給送される。搬送路Rへ給送された印刷用紙Pは、搬送方向、つまり印刷装置1の後方から前方へ向かう方向に搬送される。
搬送路Rは、ガイド部材51、52、53、54、及び印刷部3等によって形成される空間をいう。搬送路Rは、給送トレイ21の後端部から上方に延び、ガイド部材51及び52で区画される領域にて湾曲し、印刷部3の位置を経由して、ガイド部材53及び54で区画される領域にて直線状に延び、排出トレイ22に至る経路である。
搬送路Rにおける印刷部3よりも搬送方向の上流には、第1搬送ローラ60が配置されている。第1搬送ローラ60の下部と対向する位置には、ピンチローラ61が配置されている。第1搬送ローラ60は、搬送モータ102(図2)によって駆動される。ピンチローラ61は、第1搬送ローラ60の回転に伴って回転する。第1搬送ローラ60及びピンチローラ61が正回転することにより、印刷用紙Pは、第1搬送ローラ60及びピンチローラ61に挟持されて、印刷部3まで搬送される。また、第2搬送ローラ62及び排出ローラ64には、図示しない伝達機構を介在させて搬送モータ102の回転力が伝えられ、第2搬送ローラ62及び排出ローラ64は、各々搬送モータ102によって駆動される。
印刷部3は、搬送路Rにおいて第1搬送ローラ60と第2搬送ローラ62との間に設けられ、印刷用紙Pに印刷ジョブに含まれる印刷データを印刷する。印刷部3は、ヘッドキャリッジ31と、記録ヘッド32と、プラテン33とを有している。記録ヘッド32は、ヘッドキャリッジ31に搭載される。記録ヘッド32の下面は、後に詳述するように、複数のノズルが設けられた後述のノズル面を構成している。記録ヘッド32は、ピエゾ素子等の振動素子を振動させることによって、複数の各ノズルから液体としてのインク滴を吐出する。
プラテン33は、印刷用紙Pが載置されて印刷用紙Pを支持する矩形板状の部材である。印刷部3では、プラテン33に支持された印刷用紙Pに対して、ヘッドキャリッジ31が移動する過程において、記録ヘッド32がインク滴を選択的に吐出することにより、印刷データに応じた画像が印刷用紙Pに形成される。
また、プラテン33は、搬送路Rと平行な状態である第1位置(図1の実線参照)と、当該第1位置から所定角度だけ下方に回動した第2位置(図1の点線参照)との間で回動可能に配置されている。プラテン33は、印刷用紙Pの搬送時及び印刷時には、第1位置にある。一方、印刷用紙Pの紙詰まり等が生じた際には、ユーザは、プラテン33を第2位置にある状態にさせ、紙詰まりした印刷用紙Pを取り除く処理を行うことが可能になっている。
ヘッドキャリッジ31は、ヘッドキャリッジモータ103(図2)の駆動力が伝達されることによって、走査方向に往復移動するように構成されている。なお、走査方向とは、上下方向及び前後方向に直交する方向であり、記録ヘッド32の後述のノズル面と平行で、且つ印刷用紙Pの搬送方向と直交する、図1の紙面に垂直な印刷用紙Pの幅方向である。
また、印刷装置1では、印刷用紙Pへの印刷において、制御部7(図2)は、印刷用紙Pの搬送が停止している状態でヘッドキャリッジ31を走査方向に移動させながら記録ヘッド32からインク滴を吐出させる。そして、制御部7は、所定の印字幅に対応した印字データを印刷用紙Pに印刷させる印刷処理と、第1搬送ローラ60及び第2搬送ローラ62を駆動させて印刷用紙Pを所定の改行量だけ搬送する改行処理とを繰り返す。
ここで、図3を参照して、記録ヘッド32について具体的に説明する。図3は、図1に示した記録ヘッド32の構成例を説明する図である。なお、図3では、印刷装置1の下側から上側を見た場合での記録ヘッド32のノズル面32aの構成を示している。
図3において、記録ヘッド32は、印刷用紙Pに液体を吐出する液体吐出ヘッドの一例である。また、記録ヘッド32では、印刷用紙Pに対向するノズル面32aにおいて、ブラック色のインク滴を吐出するブラックのノズル32K、イエロー色のインク滴を吐出するイエローのノズル32Y、シアン色のインク滴を吐出するシアンのノズル32C、及びマゼンタ色のインク滴を吐出するマゼンタのノズル32Mの各吐出口が設けられている。これらのノズル32K、ノズル32Y、ノズル32C、及びノズル32Mは、各々搬送方向に沿って複数整列されている。なお、以下の説明では、ノズル32K、ノズル32Y、ノズル32C、及びノズル32Mについて、ノズル32Nで総称する。
具体的にいえば、ノズル32Nは、例えば、搬送方向での中心位置HCを境界として、搬送方向の上流側及び下流側にそれぞれ設けられた第1領域H1A及び第2領域H2Aの各領域に複数設けられている。そして、複数の各ノズル32Nは、制御部7からの指示に従って、印刷用紙Pにインク滴を吐出する吐出ノズルとして機能する。
なお、後掲の実施形態2及び3では、制御部7において、それぞれ第1領域H1A及び第2領域H2Aに含まれた複数のノズル32Nのうち、少なくとも1つのノズル32Nが吐出ノズルとして、選択されて決定される。また、吐出ノズルとして決定された少なくとも1つのノズル32Nにおける、ノズル面32aでの搬送方向の長さ寸法が、印刷部3による印刷処理での印字幅となる。
また、上記の説明では、図3に示したように、ノズル32K、ノズル32Y、ノズル32C、及びノズル32Mの各色のノズル32Nを1列に整列した構成について説明した。しかしながら、本開示の実施形態はこれに限定されるものではなく、各色のノズル32Nにおいて、各々複数列とした構成でもよい。
図1に戻って、搬送路Rにおける印刷部3より搬送方向の下流には、第2搬送ローラ62が配置されている。第2搬送ローラ62の上部と対向する位置には、拍車ローラ63が配置されている。第2搬送ローラ62は、上述したように、搬送モータ102(図2)によって駆動される。拍車ローラ63は、第2搬送ローラ62の回転に伴って回転する。第2搬送ローラ62及び拍車ローラ63が正回転することにより、印刷用紙Pは、第2搬送ローラ62及び拍車ローラ63に挟持されて、切断機構100へ搬送される。
切断機構100は、搬送路Rにおいて、印刷部3の搬送方向の下流に配置されている。具体的には、切断機構100は、第2搬送ローラ62と排出ローラ64との間に配置されている。切断機構100は、周知のカッター機構であり、上下一対のブレード100a及び100bと、カッターキャリッジ10(図2)とを有し、切断刃(カッター)としてのブレード100a及び100bによって切断処理を実行して、印刷用紙Pを切断する。切断刃は、分割刃の一例である。切断処理は、分割処理の一例である。
具体的にいえば、切断機構100は、カッターキャリッジモータ104(図2)の回転力を用いてカッターキャリッジ10を印刷用紙Pの幅方向に移動させることで、印刷用紙Pを幅方向に切断する。これにより、印刷用紙Pは、搬送方向で前後する、第1用紙である第1印刷用紙P1と第2用紙である第2印刷用紙P2とに完全に分けられる。
なお、ブレード100aまたは100bの少なくとも一方は、カッターキャリッジモータ104が回転してカッターキャリッジ10を移動させることにより、カッターキャリッジ10とともに移動して切断処理を実行する。つまり、カッターキャリッジモータ104は、切断刃を移動させるモータの一例である。
また、上記の説明以外に、切断機構100は、上側又は下側のいずれか一方のブレード100a及び100bだけを有する構成であってもよい。
搬送路Rにおける切断機構100より搬送方向の下流には、排出ローラ64が配置されている。排出ローラ64の上部と対向する位置には、拍車ローラ65が配置されている。排出ローラ64は、上述したように、搬送モータ102(図2)によって駆動される。拍車ローラ65は、排出ローラ64の回転に伴って回転する。排出ローラ64及び拍車ローラ65が正回転することにより、印刷用紙P、第1印刷用紙P1、または第2印刷用紙P2は、排出ローラ64及び拍車ローラ65に挟持されて、排出トレイ22へ排出される。図1に示すように、給送トレイ21の上方には、排出トレイ22が配置されている。排出トレイ22は、排出ローラ64によって排出された印刷用紙P、第1印刷用紙P1、または第2印刷用紙P2を収容する。
搬送路Rにおける印刷部3の上流には、レジセンサ106が設けられている。レジセンサ106は、検知部の一例であり、印刷用紙Pの前端及び後端を検知する。レジセンサ106としては、印刷用紙Pが当接することで揺動するアクチュエータを有するセンサや、光センサ等を用いることができる。
また、レジセンサ106は、印刷用紙Pがレジセンサ106の位置を通過している状態でON信号を出力し、印刷用紙Pがレジセンサ106の位置を通過していない状態でOFF信号を出力する。即ち、印刷用紙Pの前端がレジセンサ106の位置に到達したタイミングから印刷用紙Pの後端がレジセンサ106の位置を通過するまでの間はON信号を出力し、それ以外の間はOFF信号を出力する。レジセンサ106による検知信号は、制御部7へ出力される。
また、第1搬送ローラ60には、第1搬送ローラ60の回転を検出するロータリエンコーダ105(図2)が設けられている。ロータリエンコーダ105は、第1搬送ローラ60の回転に応じてパルス信号を制御部7へ出力する。ロータリエンコーダ105は、エンコーダディスクと、光学センサとを有する(図示せず)。エンコーダディスクは、第1搬送ローラ60の回転と共に回転する。光学センサは、回転するエンコーダディスクを読み取ってパルス信号を生成し、生成したパルス信号を制御部7に出力する。これにより、制御部7は、後に詳述するように、パルス信号に基づいて、搬送路Rを搬送される印刷用紙Pの搬送位置判別処理及び切断機構100による印刷用紙Pの切断処理を実行する。
〔印刷装置1の電気的構成〕
図2に示すように、印刷装置1は、上述した各部に加え、制御部7と、給送モータ101と、搬送モータ102と、ヘッドキャリッジモータ103と、カッターキャリッジモータ104と、を備えている。また、印刷装置1は、ネットワークI/F107と、表示部108と、操作受付部109と、を備えている。
制御部7は、CPU(Central Processing Unit)71、ROM(Read Only Memory)72、RAM(Random Access Memory)73、EEPROM74(登録商標)、及びASIC75を有し、これらが内部バスによって接続されている。ROM72には、CPU71が各種動作を制御するためのプログラム等が格納されている。RAM73は、CPU71がプログラムを実行する際に用いるデータや信号等を一時的に記録する記憶領域、又はデータ処理の作業領域として使用される。
EEPROM74には、電源OFF後も保持すべき設定情報が格納される。EEPROM74は、メモリの一例であり、後述の調整量を表す調整情報を設定情報に含めて予め保持する。制御部7は、ROM72から読み出した制御プログラムに基づいて、搬送部、印刷部3、及び切断機構100等の印刷装置1の各部を制御する。
ASIC75には、給送モータ101、搬送モータ102、ヘッドキャリッジモータ103、及び記録ヘッド32が接続されている。また、ASIC75には、カッターキャリッジモータ104、ロータリエンコーダ105、レジセンサ106、ネットワークI/F107、表示部108、及び操作受付部109が接続されている。
ASIC75は、給送モータ101、搬送モータ102、ヘッドキャリッジモータ103、及びカッターキャリッジモータ104に駆動電流を供給する。給送モータ101、搬送モータ102、ヘッドキャリッジモータ103、及びカッターキャリッジモータ104は、供給される駆動電流が大きいほど回転速度が速くなり、供給される駆動電流が小さいほど回転速度が遅くなるDCモータである。制御部7は、例えば、PWM(Pulse Width Modulation)制御によって、給送モータ101、搬送モータ102、ヘッドキャリッジモータ103、及びカッターキャリッジモータ104の回転を制御する。
また、制御部7は、記録ヘッド32の振動素子に駆動電圧を印加することによって、ノズル32Nからインク滴を吐出させる。制御部7は、ロータリエンコーダ105から出力されるパルス信号に基づいて第1搬送ローラ60の回転量を検知する。制御部7は、レジセンサ106から出力される検出信号に基づいて、印刷用紙Pが第1搬送ローラ60との当接位置を通過したことを検知する。そして、制御部7は、レジセンサ106からON信号が出力された後、ロータリエンコーダ105から出力されるパルス信号に基づいて、搬送路Rにおける印刷用紙Pの搬送量を推定する(詳細は後述。)。
ネットワークI/F107は、LAN(Local Area Network)等のネットワークまたはUSBメモリなどに接続可能に構成され、印刷装置1用のドライバが組み込まれた外部装置との接続を可能にしている。印刷装置1は、ネットワークI/F107を介して、印刷用紙Pの種類を識別する識別情報を含む印刷ジョブを受信可能である。
表示部108は、液晶パネルなどの表示パネルを含んでおり、制御部7の指示に従って、所定の情報を表示する。操作受付部109は、ユーザからの印刷ジョブなどの指示を入力する入力装置であり、入力した指示を受け付けて制御部7に出力する。操作受付部109は、操作ボタンや表示パネル上に載置されたタッチパネルを用いて構成されている。
〔印刷装置1の動作例〕
次に、図4~図6も参照して本実施形態1の印刷装置1の動作例について具体的に説明する。図4は、図2に示した制御部7による印刷用紙Pの搬送位置判別処理及び切断処理を説明する図である。図5は、印刷装置1の基本的な動作例を示すフローチャートである。図6(A)~図6(F)は、印刷装置1での印刷用紙Pに対する、一連の具体的な動作例を説明する図である。なお、以下の説明では、切断処理により、A4サイズの印刷用紙PをA5サイズの第1印刷用紙P1と第2印刷用紙P2とにカットするとともに、第1印刷用紙P1及び第2印刷用紙P2の各々に印刷処理を行う場合を例示して説明する。
〔印刷用紙Pの搬送位置判別処理及び切断処理〕
まず、図4を用いて、制御部7による印刷用紙Pの搬送位置判別処理及び切断処理について具体的に説明する。なお、図4では、切断機構100のブレード100a及び100bのうち、ブレード100aのみ図示している。
図4に示すように、制御部7は、搬送路R上の印刷用紙Pの搬送位置について、搬送路R上の予め設定された所定の基準位置P0を基準に判別する。具体的には、制御部7は、例えば、第1搬送ローラ60の搬送路R上の位置を基準位置P0とする。制御部7は、ロータリエンコーダ105からのパルス信号を基に第1搬送ローラ60の回転量を検知することにより、レジセンサ106を通過した印刷用紙Pの先端PMの搬送路R上の位置を判別する。このように、制御部7は、現時点での搬送路R上の印刷用紙Pの先端PMの位置を判別する搬送位置判別処理を行う。
また、制御部7は、搬送位置判別処理の結果に基づき、切断機構100による切断処理を実行するか否かについて判断する。具体的にいえば、制御部7は、下記(1)式を用いて印刷用紙Pの搬送量Bを算出する。
B=Y+Z/2-X+TV1+TV2 ---(1)式
但し、Yは、基準位置P0から印刷用紙Pの切断機構100による搬送路R上の切断位置P1(X)までの距離である。Zは、印刷用紙Pの搬送方向の長さ(印刷媒体長さ)である(例えば、A4サイズでは、297mmである。)。Xは、現時点での基準位置P0から印刷用紙Pの先端PMまで距離である。なお、距離Xは、印刷用紙Pの搬送動作でのロータリエンコーダ105の累積搬送量の値で得ることができる。すなわち、距離Xは、印刷用紙Pの搬送動作において、印刷用紙Pの先端PMを示す、ロータリエンコーダ105からのパルス信号の合計数を用いて求めることができる。
また、TV1は、筐体1Aに対する切断機構100の組み付け状態に応じて、印刷用紙Pの切断位置P1(X)までの距離を調整する調整量を示す調整値である。TV2は、レジセンサ106(検知部)の検知結果に応じた印刷用紙長さの補正量を示す補正値である。切断位置P1(X)は、分割位置の一例である。
より具体的にいえば、制御部7は、EEPROM74に格納されている設定情報を参照することにより、距離Yを取得する。また、制御部7は、例えば、印刷ジョブを参照することにより、印刷ジョブに含まれた印刷用紙Pの搬送方向の長さZを取得する。更に、制御部7は、例えば、取得した長さZから算出することにより、長さZ/2を取得する。また、制御部7は、搬送位置判別処理の結果を基に、距離Xを取得する。また、制御部7は、EEPROM74に格納されている調整情報を参照することにより、調整値TV1を取得する。また、制御部7は、後述するように、レジセンサ106を用いた実測値を求めて、実測値の平均値である、長さ(印刷媒体長さ)Z及び補正値TV2を取得する。
また、制御部7は、EEPROM74に格納されている設定情報を参照することにより、印刷部3による搬送方向の印字幅に対応する搬送量Aを取得する。そして、制御部7は、搬送量A(印字幅)が印刷用紙Pの搬送量Bより大きいことを判別した場合、制御部7は、印刷部3による印刷処理を実行せずに、搬送部にて搬送量Bだけ印刷用紙Pを搬送することで切断位置P1(X)まで搬送する第1搬送処理を実行する。その後、制御部7は、切断機構100により、印刷用紙Pを第1印刷用紙P1と第2印刷用紙P2とに切断する切断処理を実行する。
更に、制御部7は、搬送部にて切断後の第2印刷用紙P2を搬送量Aから搬送量Bを引き算した差の値の搬送量だけ搬送することにより、印刷部3による印刷処理の印刷開始位置である印字位置へ第2印刷用紙P2を搬送する第2搬送処理を実行する。なお、この第2搬送処理では、第1印刷用紙もまた、搬送部により、排出トレイ22側に搬送される。
一方、制御部7は、搬送量Aが搬送量B以下であることを判別した場合、切断処理を実行せずに、印刷部3による印刷処理を実行する。このように、制御部7は、搬送位置判別処理の結果に基づき、切断機構100による切断処理を実行するか否かについて判断する。
〔印刷装置1の基本的な動作例〕
次に、図5も参照して、本実施形態1の印刷装置1の基本的な動作例について具体的に説明する。なお、以下の説明では、制御部7が、ネットワークI/F107または操作受付部109を介してユーザからの印刷ジョブを受け付けた後の動作について説明する。
図5のステップS1に示すように、制御部7は、搬送部を制御することにより、給送トレイ21から搬送路Rに印刷用紙Pを給紙する。
次に、制御部7は、レジセンサ106の検知結果に基づいて、印刷用紙Pの搬送方向の長さZである印刷媒体長さZを取得する取得処理を実行する(ステップS2)。尚、このステップS2の動作は、印刷装置1が最初の印刷処理を実行する場合に実行される。また、印刷装置1において、複数の印刷用紙Pに対する複数の印刷処理が実行される場合には、取得処理は、後述のステップS7の後において、ステップS200で実行される。
具体的にいえば、印刷装置1が最初の印刷処理を実行する場合には、制御部7は、ステップS2として、例えば、EEPROM74に格納されている設定情報を参照することにより、取得処理の結果として、印刷用紙Pの印刷媒体長さZのデフォルト値(297mm(A4サイズ))を得る。
また、印刷装置1において、印刷処理が継続して行われると、制御部7は、ステップS200に示すように、印刷用紙Pごとに、レジセンサ106の検知結果から印刷媒体長さZの実測値を得て、例えば、RAM73に逐次記録する。
更に、制御部7は、ステップS200に示す取得処理において、レジセンサ106の検知結果を基に複数の印刷媒体長さZ(実測値)を取得した場合、複数の印刷媒体長さZ(実測値)の平均値を算出して、算出した平均値を印刷媒体長さZとする。
つまり、制御部7は、図4に示した印刷用紙Pの先端PM及び後端PUをレジセンサ106によって各々検知した検知時間と、その印刷用紙Pを先端PMから後端PUまで搬送した搬送部の搬送時間とを用いて、印刷媒体長さZの実測値を求める。そして、制御部7は、求めた実測値をRAM73に保持する。そして、制御部7は、2回目以降の印刷処理の際に、デフォルト値とRAM73に記録した少なくとも1つの実測値との平均値を算出し、取得処理の結果として、算出した平均値を長さ(印刷媒体長さ)Zとして用いる。
更に、制御部7は、取得した印刷媒体長さZを基に、(1)式の補正値TV2を算出する。具体的には、制御部7は、取得した印刷媒体長さZが298mmである場合、例えば、JIS規格で規定された印刷媒体長さZである297mmとの比較を行い、補正値TV2として、1mm(=298mm-297mm)を採用する。
なお、上記の説明以外に、例えば、制御部7が、給送トレイ21の開閉時または操作受付部109に対するユーザからの指示をトリガとして、デフォルト値を用いる構成でもよい。また、上記の説明以外に、上述したように、制御部7は、印刷ジョブを参照することにより、印刷用紙Pの搬送方向の長さである印刷媒体長さZを取得する構成でもよい。
続いて、制御部7は、基準位置P0からの印刷用紙Pの切断機構100による切断位置P1(X)までの距離Yと、基準位置P0からの印刷用紙Pの切断機構100による切断予定位置PC(図4)までの距離(Z/2)と、基準位置P0からの、現時点での印刷用紙Pの先端PMまでの距離Xを用いて、印刷用紙Pの搬送量Bを算出する(ステップS3)。切断予定位置PCは、分割予定位置の一例であり、印刷用紙Pの先端PMと後端PUの中間位置である。
具体的にいえば、制御部7は、(1)式に対して、距離Y、距離(Z/2)、及び距離Xを代入する。更に、制御部7は、EEPROM74から取得した調整値TV1と、取得処理で算出した補正値TV2とを、(1)式に代入することにより、搬送量Bを求める。
次に、制御部7は、所定の印字幅に対応した印字データを印刷用紙Pに印刷させる印刷処理を実行する(ステップS4)。続いて、制御部7は、印刷用紙Pに対して、印刷ジョブで指定された1ページ分の印刷処理が完了しているか否かについて判断する(ステップS5)。制御部7は、1ページ分の印刷処理が完了していると判断した場合(ステップS5でYES)、制御部7は、印刷用紙Pが第1印刷用紙P1と第2印刷用紙P2とに切断済みか否かについて判断する(ステップS6)。
そして、制御部7は、第1印刷用紙P1と第2印刷用紙P2とに切断済みであると判断した場合(ステップS6でYES)、制御部7は、搬送部を制御することにより、第1印刷用紙P1及び第2印刷用紙P2を排出トレイ22に排紙する(ステップS7)。
一方、制御部7は、第1印刷用紙P1と第2印刷用紙P2とに切断済みでないと判断した場合(ステップS6でNO)、制御部7は、搬送部を制御することにより、切断位置P1(X)が切断予定位置PCに一致するまで印刷用紙Pを搬送する(ステップS8)。その後、制御部7は、切断機構100により、印刷用紙Pを第1印刷用紙P1と第2印刷用紙P2とに切断して(ステップS9)、ステップS7に進む。
また、制御部7は、1ページ分の印刷処理が完了していないと判断した場合(ステップS5でNO)、制御部7は、印刷用紙Pが第1印刷用紙P1と第2印刷用紙P2とに切断済みか否かについて判断する(ステップS10)。そして、制御部7は、第1印刷用紙P1と第2印刷用紙P2とに切断済みであると判断した場合(ステップS10でYES)、制御部7は、搬送部を制御することにより、第2印刷用紙P2を、次の印字位置まで搬送して(ステップS11)、ステップS4に進む。
一方、制御部7は、第1印刷用紙P1と第2印刷用紙P2とに切断済みでないと判断した場合(ステップS10でNO)、制御部7は、次搬送後の印刷用紙Pは切断位置P1(X)を超えるか否かについて判別する。つまり、制御部7は、搬送量A(印字幅)と印刷用紙Pの搬送量Bとを比較することにより、搬送量Aが搬送量Bより大きいかどうかについて判別する(ステップS12)。そして、制御部7は、搬送量Aが搬送量B以下であることを判別した場合(ステップS12でNO)、ステップS11に進む。
一方、制御部7は、搬送量Aが搬送量Bより大きいことを判別した場合(ステップS12でYES)、制御部7は、搬送部を制御することにより、第1搬送処理を実行する(ステップS13)。つまり、制御部7は、搬送部にて印刷用紙Pを切断位置P1(X)まで搬送する。その後、制御部7は、切断機構100により、印刷用紙Pを第1印刷用紙P1と第2印刷用紙P2とに切断して(ステップS14)、ステップS11に進む。但し、この場合、ステップS11では、ステップS14での切断処理の後、搬送部によって、第2印刷用紙P2を搬送量(A-B)だけ搬送させる、第2搬送処理が実行される。
なお、ステップS12において、制御部7が、次搬送後の印刷用紙Pとして、印字幅に対応した搬送量Aを用いているので、ステップS11及びこれに続くステップS4での印刷処理を適切に行うことができ、印刷性能が低下するのを抑制することができる。
すなわち、次搬送後の印刷用紙Pの搬送位置を判断する際に、制御部7は搬送ピッチの整数倍となる搬送量を搬送量Aとして用いるのではなく、搬送方向において互いに隣接する2つのノズル32Nの搬送方向の離間距離で定められるノズルピッチに対応した搬送量Aを用いている。これにより、制御部7は、印刷部3に対して、所定の印字幅に合致した搬送量A分の印字データを印刷用紙Pに正確に印刷させることができて、印刷性能が低下するのを抑制することができる。なお、搬送ピッチは、制御部7が、搬送モータ102の駆動により制御可能な印刷用紙Pの最小の搬送量のことである。
〔印刷用紙Pに対する、一連の具体的な動作例〕
次に、図6も用いて、本実施形態1の印刷装置1での印刷用紙Pに対する、一連の動作例について具体的に説明する。
図6(A)において、本実施形態1の印刷装置1では、印刷部3から搬送方向の上流に吐出した印刷用紙Pの部分に、印字データが印刷された印刷領域P1A及びP2A1を形成している。その後、本実施形態1の印刷装置1では、制御部7が、図6(B)の矢印H1にて示すように、印刷部3による印刷処理を行わせることにより、印字データが印刷された印刷領域P2A2が、印刷用紙Pの部分に形成される。
次に、制御部7は、ステップS12を行って搬送量Aが搬送量Bより大きいことを判別した場合、図6(C)に示すように、制御部7は、第1搬送処理を実行する。つまり、制御部7は、搬送部にて搬送量Bの搬送処理を印刷用紙Pに行うことで、切断予定位置PCが切断位置P1(X)に到達するように、印刷用紙Pを搬送する。
次に、制御部7は、図6(D)の矢印C1にて示すように、切断機構100による切断処理を行わせることにより、第1印刷用紙P1と第2印刷用紙P2とに分断する。その後、制御部7は、図6(E)に示すように、第2搬送処理を実行する。つまり、制御部7は、搬送部にて搬送量(A-B)の搬送処理を第2印刷用紙P2に行うことで、第2印刷用紙P2の位置を、次回の印刷動作での印字位置に合わせる。
最後に、制御部7が、図6(F)の矢印H2にて示すように、印刷部3による印刷処理を行わせることにより、印字データが印刷された印刷領域P2A3が、第2印刷用紙P2の部分に形成される。
以上のように、本実施形態1の印刷装置1は、印刷部3と、切断機構100と、制御部7と、を備えている。また、制御部7は、印刷部3による印字幅に対応する搬送量Aと、基準位置P0からの切断位置P1(X)までの距離及び基準位置P0からの切断予定位置PCまでの距離を用いて算出された印刷用紙Pの搬送量Bとを比較する。制御部7は、印刷用紙Pの搬送量Bに対して搬送量Aが大きいことを判別した場合、制御部7は、搬送部にて搬送量Bだけ印刷用紙Pを搬送して切断位置P1(X)まで印刷用紙Pを搬送する第1搬送処理を実行する。続いて、制御部7は、切断機構100により印刷用紙Pを第1印刷用紙P1と第2印刷用紙P2とに切断する切断処理を実行する。更に、制御部7は、搬送部にて搬送量(A-B)だけ第2印刷用紙P2を搬送して、印刷部3による印刷処理の印刷開始位置である印字位置へ第2印刷用紙P2を搬送する第2搬送処理を実行する。
以上の構成により、本実施形態1の印刷装置1では、搬送量A(印字幅)が印刷用紙Pの搬送量Bより大きいことが判別されると、制御部7は、第1搬送処理を実行することにより、印刷用紙の印字位置への搬送処理及びその印字位置での印刷処理よりも優先して、印刷用紙Pを切断位置まで搬送する。更に、制御部7は、切断処理及び第2搬送処理を順次実行することにより、切断処理された第2印刷用紙P2を印字位置へ搬送する。この結果、本実施形態1の印刷装置1では、切断処理を実行する場合でも、印刷性能が低下するのを抑えつつ、スループットを向上させることができる。
また、本実施形態1の印刷装置1では、制御部7は、基準位置P0からの印刷用紙Pの先端PMまでの距離を用いて、印刷用紙Pの搬送量Bを算出している。これにより、本実施形態1の印刷装置1では、制御部7は、現時点での印刷用紙Pの先端PMの搬送位置を考慮して、搬送量Bの算出を行うことができる。この結果、本実施形態1の印刷装置1では、搬送量Bの算出を高精度に行うことができ、印刷用紙Pを精度よく切断することができる。
また、本実施形態1の印刷装置1では、制御部7は、レジセンサ106の検知結果に基づいて、印刷用紙Pの搬送方向の長さである印刷媒体長さを取得する取得処理を実行している。これにより、本実施形態1の印刷装置1では、印刷媒体長さにばらつきがある場合でも、制御部7は印刷媒体長さを精度よく取得することができる。この結果、本実施形態1の印刷装置1では、搬送量Bの算出を高精度に行うことができ、印刷用紙Pを精度よく切断することができる。
また、本実施形態1の印刷装置1では、制御部7は、取得処理において、レジセンサ106の検知結果を基に複数の印刷媒体長さを取得した場合、複数の印刷媒体長さの平均値を算出して、算出した平均値を印刷媒体長さとしている。これにより、本実施形態1の印刷装置1では、印刷媒体長さにばらつきがある場合でも、制御部7は印刷媒体長さをより精度よく取得することができる。この結果、本実施形態1の印刷装置1では、搬送量Bの算出をより高精度に行うことができ、印刷用紙Pをより精度よく切断することができる。
また、本実施形態1の印刷装置1では、制御部7は、EEPROM74に記憶された調整値TV1を用いて搬送量Bを算出する。これにより、本実施形態1の印刷装置1では、筐体1Aへの切断機構100の組み付け状態により、切断機構100の切断位置P1(X)にばらつきがある場合でも、制御部7は、搬送量Bを精度よく取得することができる。この結果、本実施形態1の印刷装置1では、搬送量Bの高精度な算出を容易に行うことができ、印刷用紙Pの高精度な切断をも容易に行うことができる。
以上のように、本実施形態1の印刷装置1では、印刷用紙Pの搬送状態などに応じて、動的に変化する搬送量Bの算出を高精度に行うことができる。この結果、本実施形態1の印刷装置1では、制御部7は、印刷用紙Pごとに、切断位置を精度よく決定して、印刷用紙Pから第1印刷用紙P1及び第2印刷用紙P2の高精度な切断を容易に行うことができる。更に、本実施形態1の印刷装置1では、第1印刷用紙P1及び第2印刷用紙P2に対する、各印刷処理も高精度に実行することが可能となって、第1印刷用紙P1及び第2印刷用紙P2での各印刷性能の低下を抑えることができる。
〔変形例1〕
本開示の実施形態1の変形例1について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、実施形態1にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
図7は、本実施形態1の変形例1の動作例を説明するタイミングチャートである。図7において、本変形例1と実施形態1との主な相違点は、制御部7が搬送部による搬送処理と切断機構100での動作処理とを重複したタイミングで実施した点である。
図7に示すように、本変形例1では、ヘッドキャリッジモータ103のON時間において、印刷部3による印刷処理PPが実行される。また、搬送モータ102は、時点T1で回転を開始して、時点T2で回転を停止する。すなわち、印刷用紙Pは、搬送部によって時点T1から時点T2までの間において、搬送路R上で搬送される。
また、制御部7は、カッターキャリッジモータ104を駆動させることにより、ブレード100a及び100bが停止状態から所定の移動速度に達するまでの加速期間において、搬送部による印刷用紙Pの搬送処理を実行する。すなわち、図7に示すように、搬送モータ102が回転駆動する時点T3から時点T4までの間において、カッターキャリッジモータ104では、ブレード100a及び100bが所定の移動速度に達するまでの加速期間が設定されている。この加速期間では、ブレード100a及び100bが印刷用紙Pに接触せずに、実質的に切断処理CPが行われていない期間である。そして、本変形例1では、制御部7は、時点T4の少し経過した時点から切断処理CPを開始する。
また、制御部7は、カッターキャリッジモータ104を制御することにより、ブレード100a及び100bが所定の移動速度から停止状態に達するまでの減速期間において、搬送部による印刷用紙Pの搬送処理を実行する。すなわち、図7に示すように、搬送モータ102が回転駆動する時点T5以降の期間において、カッターキャリッジモータ104では、ブレード100a及び100bが所定の移動速度から停止状態に達するまでの減速期間が設定されている。この減速期間では、ブレード100a及び100bが印刷用紙Pに接触せずに、実質的に切断処理CPが行われていない期間である。そして、本変形例1では、制御部7は、時点T5となる少し前の時点で切断処理CPを終了する。
以上のように、本変形例1では、制御部7は、搬送部による印刷用紙Pの搬送処理を加速期間において実行する。これにより、本変形例1では、切断処理を実行する場合でも、印刷性能が低下するのを抑えつつ、スループットをより向上させることが可能な印刷装置1を構成することができる。
また、本変形例1では、制御部7は、搬送部による印刷用紙Pの搬送処理を減速期間において実行する。これにより、本変形例1では、切断処理を実行する場合でも、印刷性能が低下するのを抑えつつ、スループットをより向上させることが可能な印刷装置1を構成することができる。
なお、上記の説明以外に、加速期間または減速期間の少なくとも一方において、印刷用紙Pにブレード100a及び100bを接触させて実質的に切断処理CPを行う構成でもよい。この場合には、搬送路R上において、搬送部及び切断機構100をコンパクトに配置して、印刷装置1の小型化を容易に図ることができる。
〔実施形態2〕
本開示の実施形態2について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、実施形態1にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
図8は、本開示の実施形態2に係る印刷装置1の基本的な動作例を示すフローチャートである。図9(A)~図9(E)は、図8に示した印刷装置1での印刷用紙Pに対する、一連の具体的な動作例を説明する図である。
図において、本実施形態2と実施形態1との相違点は、印刷部3での印刷処理において、実際に使用する吐出ノズルを決定する決定処理を実行する点である。
図8のステップS21に示すように、制御部7は、搬送量Bの算出を行った後、印刷ジョブに含まれる印刷データに基づいて、複数のノズル32Nのうち、第2領域H2A(図3)よりも搬送方向の上流側に設けられた第1領域H1A(図3)に含まれたノズル32Nを、印刷用紙Pにインク滴を吐出する吐出ノズルとして決定する決定処理を実行する。すなわち、制御部7は、印刷データに基づいて、第1領域H1Aに含まれた複数のノズル32Nのうち、少なくとも1つのノズル32Nを吐出ノズルとして決定する。これにより、本実施形態2の印刷装置1では、印字幅及び印字幅に対応する搬送量Aは、決定した吐出ノズルに応じて変化する。
次に、制御部7は、印刷用紙Pが第1印刷用紙P1と第2印刷用紙P2とに切断済みか否かについて判断する(ステップS22)。そして、制御部7は、第1印刷用紙P1と第2印刷用紙P2とに切断済みであると判断した場合(ステップS22でYES)、ステップS4に進む。
一方、制御部7は、第1印刷用紙P1と第2印刷用紙P2とに切断済みでないと判断した場合(ステップS22でNO)、制御部7は、次搬送後の印刷用紙Pは切断位置P1(X)を超えるか否かについて判別する。つまり、制御部7は、決定した吐出ノズルの数に応じて、変化した搬送量A(印字幅)と印刷用紙Pの搬送量Bとを比較することにより、変化した搬送量Aが搬送量Bより大きいかどうかについて判別する(ステップS23)。そして、制御部7は、変化した搬送量Aが搬送量B以下であることを判別した場合(ステップS23でNO)、ステップS4に進む。
一方、制御部7は、変化した搬送量Aが搬送量Bより大きいことを判別した場合(ステップS23でYES)、制御部7は、第1領域H1Aのノズル32Nで印刷処理を実行する(ステップS24)。つまり、制御部7は、決定した吐出ノズルにより、印刷処理を実行する。
次に、制御部7は、搬送部を制御することにより、第1搬送処理を実行する(ステップS25)。つまり、制御部7は、搬送部にて印刷用紙Pを切断位置P1(X)まで搬送する。その後、制御部7は、切断機構100により、印刷用紙Pを第1印刷用紙P1と第2印刷用紙P2とに切断して(ステップS26)、ステップS22に進む。
図9(A)において、本実施形態2の印刷装置1では、印刷部3から搬送方向の上流に吐出した印刷用紙Pの部分に、印字データが印刷された印刷領域P1A及びP2A1を形成している。その後、本実施形態2の印刷装置1では、制御部7が、図9(B)の矢印H3にて示すように、印刷部3による印刷処理を行わせることにより、印字データが印刷された印刷領域P2A4が、印刷用紙Pの部分に形成される。この印刷処理では、ステップS21において、吐出ノズルとして決定された第1領域H1Aのノズル32Nが使用されて実行される。
次に、制御部7は、ステップS23を行って変化した搬送量Aが搬送量Bより大きいことを判別した場合、図9(C)に示すように、制御部7は、第1搬送処理を実行する。つまり、制御部7は、搬送部にて搬送量Bの搬送処理を印刷用紙Pに行うことで、切断予定位置PCが切断位置P1(X)に到達するように、印刷用紙Pを搬送する。
次に、制御部7は、図9(D)の矢印C1にて示すように、切断機構100による切断処理を行わせることにより、第1印刷用紙P1と第2印刷用紙P2とに分断する。その後、制御部7が、図9(E)の矢印H4にて示すように、印刷部3による印刷処理を行わせることにより、印字データが印刷された印刷領域P2A5が、第2印刷用紙P2の部分に形成される。この印刷処理では、印刷部3に含まれた全てのノズル32Nが吐出ノズルとして使用されて実行される。
以上の構成により、本実施形態2の印刷装置1は、実施形態1と同様な効果を奏する。また、本実施形態2の印刷装置1では、印刷ジョブに含まれる印刷データに基づいて、複数のノズル32Nのうち、第1領域H1Aに含まれたノズル32Nを、印刷用紙Pにインク滴を吐出する吐出ノズルとして決定する決定処理を実行している。これにより、本実施形態2の印刷装置1では、切断処理を実行する場合でも、印刷性能が低下するのを抑えつつ、スループットをより向上させることができる。
また、本実施形態2の印刷装置1では、制御部7が、動的に変化する、印刷データを基に第1領域H1Aで吐出ノズルを適切に決定しているので、図9に示したように、実施形態1と異なり、第2搬送処理を実行する必要がない。この結果、本実施形態2の印刷装置1では、実施形態1の印刷装置1に比べて、搬送処理回数を削減することができ、印刷装置1での動作を高速化することができる。
また、本実施形態2の印刷装置1では、動的に変化する印刷データに応じて、搬送量A(印字幅)を変化しているので、実施形態1の印刷装置1に比べて、印刷ジョブに応じた印刷処理及び切断処理をより適切に実行することができる。
なお、上記の説明では、図9(B)に示したように、吐出ノズルとして決定された第1領域H1Aのノズル32Nを用いて、印刷領域P2A4を第2印刷用紙P2に形成した場合を説明したが、本実施形態2はこれに限定されるものではない。例えば、制御部7は、ステップS21の後にステップS23及びステップS24を実行することにより、吐出ノズルとして決定された第1領域H1Aのノズル32Nを用いて、印刷領域P2A4を第1印刷用紙P1に形成する構成でもよい。
〔変形例2〕
本開示の実施形態2の変形例2について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、実施形態2にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
図10は、本実施形態2の変形例2の動作例を説明するタイミングチャートである。図10において、本変形例2と実施形態2との主な相違点は、制御部7が搬送部による搬送処理と切断機構100での動作処理とを重複したタイミングで実施した点である。
図10に示すように、本変形例2では、ヘッドキャリッジモータ103のON時間において、印刷部3による印刷処理PPが実行される。また、搬送モータ102は、時点T6で回転を開始して、時点T7で回転を停止する。すなわち、印刷用紙Pは、搬送部によって時点T6から時点T7までの間において、搬送路R上で搬送される。
また、制御部7は、カッターキャリッジモータ104を駆動させることにより、ブレード100a及び100bが停止状態から所定の移動速度に達するまでの加速期間において、搬送部による印刷用紙Pの搬送処理を実行する。すなわち、図10に示すように、搬送モータ102が回転駆動する時点T8から時点T9までの間において、カッターキャリッジモータ104では、ブレード100a及び100bが所定の移動速度に達するまでの加速期間が設定されている。この加速期間では、ブレード100a及び100bが印刷用紙Pに接触せずに、実質的に切断処理CPが行われていない期間である。そして、本変形例2では、制御部7は、時点T9の少し経過した時点から切断処理CPを開始する。
また、制御部7は、カッターキャリッジモータ104を制御することにより、ブレード100a及び100bが所定の移動速度から停止状態に達するまでの減速期間において、印刷部3による印刷処理を実行する。すなわち、図10に示すように、制御部7は、切断処理CPを実行中に、ヘッドキャリッジモータ103を回転駆動させて、時点T10を少し経過した時点で印刷部3による印刷処理PPを開始させる。そして、制御部7は、時点T11でカッターキャリッジモータ104を停止状態とした後も、印刷処理PPを継続して実行する。
以上のように、本変形例2では、制御部7は、加速期間において搬送部による印刷用紙Pの搬送処理を実行する。これにより、本変形例2では、切断処理を実行する場合でも、印刷性能が低下するのを抑えつつ、スループットをより向上させることが可能な印刷装置1を構成することができる。
〔変形例3〕
本開示の実施形態2の変形例3について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、実施形態2にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
図11は、本実施形態2の変形例3の動作例を説明するタイミングチャートである。図11において、本変形例3と実施形態2との主な相違点は、制御部7が印刷部3による印刷処理と切断機構100での切断処理とを重複したタイミングで実施した点である。
図11に示すように、本変形例3では、ヘッドキャリッジモータ103のON時間において、印刷部3による印刷処理PPが実行される。また、搬送モータ102は、時点T12で回転を開始して、時点T13で回転を停止する。すなわち、印刷用紙Pは、搬送部によって時点T12から時点T13までの間において、搬送路R上で搬送される。
また、制御部7は、カッターキャリッジモータ104を駆動させることにより、ブレード100a及び100bが停止状態から所定の移動速度に達するまでの加速期間において、搬送部による印刷用紙Pの搬送処理を実行する。すなわち、図11に示すように、搬送モータ102が回転駆動する時点T14から時点T15までの間において、カッターキャリッジモータ104では、ブレード100a及び100bが所定の移動速度に達するまでの加速期間が設定されている。この加速期間では、ブレード100a及び100bが印刷用紙Pに接触せずに、実質的に切断処理CPが行われていない期間である。そして、本変形例2では、制御部7は、時点T15の少し経過した時点から切断処理CPを開始する。
また、制御部7は、ヘッドキャリッジモータ103を駆動させることにより、切断機構100による切断処理CPの実行期間中に、印刷部3による印刷処理PPを実行する。つまり、図11に示すように、制御部7は、切断処理CPと印刷処理PPとを同時に実行する。また、制御部7は、時点T16から時点T17までのブレード100a及び100bが所定の移動速度から停止状態に達するまでの減速期間において、印刷処理PPを終了する。この減速期間では、ブレード100a及び100bが印刷用紙Pに接触せずに、実質的に切断処理CPが行われていない期間である。
以上のように、本変形例3では、制御部7は、切断処理CPを実行中の切断期間に重畳して印刷部3による印刷処理PPを実行する。これにより、本変形例3では、切断処理CPを実行する場合でも、印刷性能が低下するのを抑えつつ、スループットのさらなる向上をより確実に行うことが可能な印刷装置1を構成することができる。
なお、変形例2及び変形例3は、後掲の実施形態3にも適用することができる。
〔実施形態3〕
本開示の実施形態3について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、実施形態2にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
図12は、本開示の実施形態3に係る印刷装置1の基本的な動作例を示すフローチャートである。図13(A)~図13(E)は、図12に示した印刷装置1での印刷用紙Pに対する、一連の具体的な動作例を説明する図である。
図において、本実施形態3と実施形態2との相違点は、決定処理において、第2領域H2Aに含まれたノズル32Nを吐出ノズルとして決定する点である。
図12のステップS30に示すように、制御部7は、搬送量Bの算出を行った後、印刷ジョブに含まれる印刷データに基づいて、複数のノズル32Nのうち、第1領域H1A(図3)よりも搬送方向の下流側に設けられた第2領域H2A(図3)に含まれたノズル32Nを、印刷用紙Pにインク滴を吐出する吐出ノズルとして決定する決定処理を実行する。すなわち、制御部7は、印刷データに基づいて、第2領域H2Aに含まれた複数のノズル32Nのうち、少なくとも1つのノズル32Nを吐出ノズルとして決定する。これにより、本実施形態3の印刷装置1では、印字幅及び印字幅に対応する搬送量Aは、決定した吐出ノズルに応じて変化する。
また、制御部7は、第1印刷用紙P1と第2印刷用紙P2とに切断済みでないと判断した場合(ステップS10でNO)、制御部7は、次搬送後の印刷用紙Pは切断位置P1(X)を超えるか否かについて判別する。つまり、制御部7は、決定した吐出ノズルの数に応じて、変化した搬送量A(印字幅)と印刷用紙Pの搬送量Bとを比較することにより、変化した搬送量Aが搬送量Bより大きいかどうかについて判別する(ステップS31)。そして、制御部7は、変化した搬送量Aが搬送量B以下であることを判別した場合(ステップS31でNO)、ステップS11に進む。
一方、制御部7は、変化した搬送量Aが搬送量Bより大きいことを判別した場合(ステップS31でYES)、制御部7は、搬送部を制御することにより、第1搬送処理を実行する(ステップS32)。つまり、制御部7は、搬送部にて印刷用紙Pを切断位置P1(X)まで搬送する。その後、制御部7は、切断機構100により、印刷用紙Pを第1印刷用紙P1と第2印刷用紙P2とに切断する(ステップS33)
次に、制御部7は、第2領域H2Aのノズル32Nで印刷処理を実行する(ステップS34)。つまり、制御部7は、決定した吐出ノズルにより、印刷処理を実行する。そして、制御部7は、ステップS5に進む。
図13(A)において、本実施形態3の印刷装置1では、印刷部3から搬送方向の上流に吐出した印刷用紙Pの部分に、印字データが印刷された印刷領域P1A及びP2A1を形成している。その後、本実施形態3の印刷装置1では、制御部7が、図13(B)の矢印H1にて示すように、印刷部3による印刷処理を行わせることにより、印字データが印刷された印刷領域P2A2が、印刷用紙Pの部分に形成される。
次に、制御部7は、ステップS31を行って変化した搬送量Aが搬送量Bより大きいことを判別した場合、図13(C)に示すように、制御部7は、第1搬送処理を実行する。つまり、制御部7は、搬送部にて搬送量Bの搬送処理を印刷用紙Pに行うことで、切断予定位置PCが切断位置P1(X)に到達するように、印刷用紙Pを搬送する。
次に、制御部7は、図13(D)の矢印C1にて示すように、切断機構100による切断処理を行わせることにより、第1印刷用紙P1と第2印刷用紙P2とに分断する。その後、制御部7が、図13(E)の矢印H5にて示すように、印刷部3による印刷処理を行わせることにより、印字データが印刷された印刷領域P2A6が、第2印刷用紙P2の部分に形成される。この印刷処理では、ステップS30において、吐出ノズルとして決定された第2領域H2Aのノズル32Nが使用されて実行される。
以上の構成により、本実施形態3の印刷装置1は、実施形態2と同様な効果を奏する。また、本実施形態3の印刷装置1では、印刷ジョブに含まれる印刷データに基づいて、複数のノズル32Nのうち、第2領域H2Aに含まれたノズル32Nを、印刷用紙Pにインク滴を吐出する吐出ノズルとして決定する決定処理を実行している。これにより、本実施形態3の印刷装置1では、切断処理を実行する場合でも、印刷性能が低下するのを抑えつつ、スループットをより向上させることができる。
また、本実施形態3の印刷装置1では、実施形態2と異なり、決定処理で決定した吐出ノズルによる印刷処理を第1搬送処理の後に実行しているので、実施形態2に比べて、決定処理を容易に行うことが可能となり、制御部7の負荷を軽減することができる。
本開示は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、各実施形態に開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる構成についても本開示の技術的範囲に含まれる。
1 印刷装置
1A 筐体
3 印刷部
7 制御部
24 給送ローラ(搬送部)
33K、33Y、33C、33M、33N ノズル
60 第1搬送ローラ(搬送部)
62 第2搬送ローラ(搬送部)
64 排出ローラ(搬送部)
74 EEPROM
100 切断機構(分割部)
100a、100b ブレード(分割刃)
104 カッターキャリッジモータ(モータ)
P 印刷用紙(印刷媒体)
P1 第1印刷用紙(第1用紙)
P2 第2印刷用紙(第2用紙)

Claims (13)

  1. 印刷媒体を搬送する搬送部と、
    前記搬送部により搬送方向に搬送される前記印刷媒体に印刷ジョブに含まれる印刷データを印刷する印刷部と、
    前記印刷部により印刷データが印刷されて、前記搬送部により搬送される前記印刷媒体を分割するものであり、前記印刷部よりも前記搬送方向の下流に設けられた分割部と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    予め設定された所定の基準位置からの前記印刷媒体の前記分割部による分割位置までの距離と、前記基準位置からの前記印刷媒体の前記分割部による分割予定位置までの距離と、を用いて算出された前記印刷媒体の搬送量に対して、前記印刷部による前記搬送方向の印字幅に対応する搬送量が大きい場合、前記搬送部にて前記印刷媒体を前記分割位置まで搬送する第1搬送処理を実行した後、前記分割部により前記印刷媒体を第1用紙と第2用紙とに分割する分割処理と、
    分割後の前記第2用紙を、前記印刷部による印刷処理の印刷開始位置である印字位置へ搬送する第2搬送処理と、
    を含む処理を実行する、印刷装置。
  2. 前記制御部は、
    前記基準位置からの前記印刷媒体の先端までの距離を用いて、前記印刷媒体の前記搬送量を算出する、請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記分割部は、分割刃と、前記分割刃を移動させるモータと、を備え、
    前記制御部は、
    前記モータを駆動させることにより、前記分割刃が停止状態から所定の移動速度に達するまでの加速期間において、前記搬送部による前記印刷媒体の搬送処理を実行させる、請求項1に記載の印刷装置。
  4. 前記分割部は、分割刃と、前記分割刃を移動させるモータと、を備え、
    前記制御部は、
    前記分割刃が所定の移動速度から停止状態に達するまでの減速期間において、前記搬送部による前記印刷媒体の搬送処理を実行させる、請求項1に記載の印刷装置。
  5. 印刷媒体を搬送する搬送部と、
    前記搬送部により搬送方向に搬送される前記印刷媒体に印刷ジョブに含まれる印刷データを印刷する印刷部であって、前記印刷媒体に液体を吐出するとともに、前記搬送方向に沿って整列された複数のノズルを具備した液体吐出ヘッドを備える印刷部と、
    前記印刷部により印刷データが印刷されて、前記搬送部により搬送される前記印刷媒体を分割するものであり、前記印刷部よりも前記搬送方向の下流に設けられた分割部と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記印刷ジョブに含まれる前記印刷データに基づいて、前記複数のノズルのうち、前記搬送方向での第1領域に含まれたノズルまたは前記搬送方向での第2領域に含まれたノズルの少なくとも一方のノズルを、前記印刷媒体に前記液体を吐出する吐出ノズルとして決定する決定処理と、
    予め設定された所定の基準位置からの前記印刷媒体の前記分割部による分割位置までの距離と、前記基準位置からの前記印刷媒体の前記分割部による分割予定位置までの距離と、を用いて算出された前記印刷媒体の搬送量に対して、前記印刷部による前記搬送方向の印字幅に対応する搬送量が大きい場合、前記搬送部にて前記印刷媒体を前記分割位置まで搬送する第1搬送処理を実行した後、前記分割部により前記印刷媒体を第1用紙と第2用紙とに分割する分割処理と、
    前記決定処理で決定した前記吐出ノズルを用いて前記液体を吐出することにより、前記印刷媒体に印刷データを印刷する印刷処理と、
    を含む処理を実行する、印刷装置。
  6. 前記制御部は、
    前記基準位置からの前記印刷媒体の先端までの距離を用いて、前記印刷媒体の前記搬送量を算出する、請求項5に記載の印刷装置。
  7. 前記分割部は、分割刃と、前記分割刃を移動させるモータと、を備え、
    前記制御部は、
    前記モータを駆動させることにより、前記分割刃が停止状態から所定の移動速度に達するまでの加速期間において、前記搬送部による前記印刷媒体の搬送処理を実行させる、請求項5に記載の印刷装置。
  8. 前記制御部は、
    前記分割刃が所定の移動速度で回転して前記印刷媒体に対する分割処理を実行する分割期間において、前記印刷部による前記印刷媒体への印刷処理を実行させる、請求項7に記載の印刷装置。
  9. 前記制御部は、
    前記決定処理として、前記第2領域よりも前記搬送方向の上流側に設けられた前記第1領域に含まれたノズルを、前記印刷媒体に液体を吐出する吐出ノズルとして決定する、請求項5に記載の印刷装置。
  10. 前記制御部は、
    前記決定処理として、前記第1領域よりも前記搬送方向の下流側に設けられた前記第2領域に含まれたノズルを、前記印刷媒体に液体を吐出する吐出ノズルとして決定する、請求項5に記載の印刷装置。
  11. 前記印刷部よりも前記搬送方向の上流に設けられ、前記印刷媒体の先端及び後端を検知する検知部を、さらに備え、
    前記制御部は、
    前記検知部の検知結果に基づいて、前記印刷媒体の前記搬送方向の長さである印刷媒体長さを取得する取得処理を実行する、請求項1から10のいずれか1項に記載の印刷装置。
  12. 前記制御部は、
    前記取得処理において、前記検知部の検知結果を基に複数の前記印刷媒体長さを取得した場合、前記複数の印刷媒体長さの平均値を算出して、算出した平均値を前記印刷媒体長さとする、請求項11に記載の印刷装置。
  13. 前記分割部が組み付けられる筐体と、
    前記筐体に対する前記分割部の組み付け状態に応じて、前記印刷媒体の前記分割位置までの前記距離を調整する調整量を表す調整情報を記憶可能なメモリと、をさらに備え、
    前記制御部は、
    前記メモリに記憶された前記調整情報を用いて、前記搬送量を算出する、請求項10に記載の印刷装置。
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