JP2883653B2 - 免震装置の平行維持装置 - Google Patents

免震装置の平行維持装置

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JP2883653B2 JP31457589A JP31457589A JP2883653B2 JP 2883653 B2 JP2883653 B2 JP 2883653B2 JP 31457589 A JP31457589 A JP 31457589A JP 31457589 A JP31457589 A JP 31457589A JP 2883653 B2 JP2883653 B2 JP 2883653B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は地震時免震対象とする床を平行に維持する免
震装置の平行維持装置に係わり、特に滑車とワイヤーを
用いた平行維持装置に関する。
〔従来の技術〕
上下の地震動に対して免震床は水平を保つことが望ま
しい。水平を保てない場合、例えば1つの軸を中心にロ
ーリングが生じると床の一部は上方へ、他部は下方とい
うように床の部分部分に上下動を生じてしまう。
この解決方法として特開昭59−47543号公報に平行ク
ランク機構を用いた技術が開示されている。その内容を
第7図を用いて簡単に説明する。第7図は上下動に対す
る免震装置の部分を示す。この部分の下部には水平動に
対する免震装置が設けられており、両者が一体となっ
て、水平および上下動に対する免震装置を構成する。コ
ンピュータ等の免震対象機器は機器設置架台1上に設置
される。機器設置架台1は圧縮ばね2で支持架台3より
支持されている。この支持架台3は水平動に対して免震
構造となっている。機器設置架台1と支持架台3は圧縮
ばね2を中心として左右に平行クランク装置10で結ばれ
ており、このため、機器設置架台1は支持架台3に対し
て平行に相対変位を行う。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述の平行クランク機構の互いに接触する部分は機械
加工等の精度の高い加工を必要とする。さらに、この平
行クランク装置を機器設置架台1と支持架台に取り付け
る場合も取り付け精度を十分よくしないと、その機能を
十分発揮できない。また、機器設置架台1の面積が大き
くなると、多数の平行クランク装置を設けなければなら
ない。第8図は、多数の平行クランク装置を取り付けた
機器設置架台1の平面図である。第7図で示す装置全体
を1つのユニットとし、このユニット11を7個設置した
状態を示す。それぞれのユニット11は基準線に対してそ
れぞれある角度をもって取り付けられている。この角度
は取り付け誤差角度であり、これは0度とすることが望
ましいが実際の工事においては必ずこのような誤差角度
を生じ、この角度を少なくするためには、取り付け作業
量が増し、また作業時間も長くなる。
本発明は滑車とワイヤーを組合わせることにより製
作、および取り付けが容易で、かつ複数個でも容易に取
り付けられ所用の精度を維持できる免震装置の平行維持
装置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために本発明の免震装置の平行を
維持する部材との接続位置より上方に設けられた2個の
滑車と、前記接続位置より下方に設けられた2個の滑車
と、全ての前記滑車に1本でループ状にワイヤーがけし
たワイヤーと、を備え、前記ワイヤーの同じ方向に移動
する少なくても2箇所の位置を前記接続位置としたこと
を特徴とするものである。また、前記ワイヤーにあらか
じめ所定の張力を加えておくとよい。また、前記ワイヤ
ーをチェンとしてもよい。
〔作用〕
平行を維持する部材との接続位置より上方に設けられ
た2個の滑車と、前記接続位置より下方に設けられた2
個の滑車と、全ての前記滑車に1本でループ状にワイヤ
ーがけしたワイヤーと、を備え、前記ワイヤーの同じ方
向に移動する少なくても2箇所の位置について考えてみ
ると、これらはすべて同じ量だけ同じ方向に移動する。
このため、これらのワイヤーの同じ方向に移動する少な
くても2箇所に平行部材を固着すると、この平行部材は
平行に移動することになる。
ワイヤーは使用しているうちに延びるものなのであら
かじめ張力を加えておくと、ワイヤーのゆるみが生じな
くなる。また、ワイヤーの代わりにチェンを用いても同
様の効果となる。
〔実施例〕
以下、本発明の原理と実施例を第1図〜第6図を用い
て説明する。まず、第4図〜第6図を用いて原理につい
て説明する。
第4図は4個の滑車とワイヤーで本発明を実現する図
である。(a)図は滑車63と64は同軸上に設けられてい
るが、別々の軸としてもよい。矢印はワイヤーの移動方
向を示す。平行部材12はワイヤーと黒点で結ばれてお
り、各黒点の移動方向は同じ方向であり、移動量は、1
本のワイヤーでループ状になっているため、ワイヤーの
どの位置の移動量も同じである。このため、2つの黒点
に固着された平行部材は平行移動を行う。(b)図は4
つの滑車をたすきがけ状にワイヤーで結んでループとし
たもので、2つの黒点は同じ方向に同じ量だけ移動す
る。故に平行部材12は平行移動する。
第5図は4個以上の滑車を用いた平行移動装置の原理
図である。(a)図は6個の滑車を図のように配置し、
1本のワイヤーでループ状に結んだものである。2つの
黒点は同じ方向に同じ量だけ移動するので、この黒点部
で結合された平行部材12は、平行移動を行う。(b)図
は(a)図を拡張して平行移動する黒点を3個とした場
合であり、9個の滑車を1本のワイヤーでループ状に結
んだものである。このようにすれば平行移動をする点を
多数有する装置を容易に作ることができる。
第6図は、第5図(a)を2つの平面にそれぞれ設け
1本のワイヤーでループ状に結んだものである。それぞ
れの面の平行部材12の平行移動は同じとなる。以上は2
平面であるが容易に3平面にも拡張できる。
次に第1図を用いて第1実施例を説明する。(a)図
において、機器設置架台1はコンピュータ等の免震対象
物を置く台である。この機器設置架台1は圧縮ばね2を
介して支持架台3により支持され、圧縮ばね2は上下方
向の免震機構を構成する。支持架台3はローラ4等によ
り、基礎床5より加わる水平力に対し免震支持され上下
力のみ伝達する。平行維持装置は6個の滑車6とこの滑
車をループ状に結ぶワイヤー7,このワイヤー7に張力を
与える締付具8および同じ方向に移動するワイヤーの位
置と機器設定架台1を固着する固着部材9,9′より構成
される。なお各滑車6は支持架台3に固定されている。
(b)図は締付具8の具体例としてターンバックルを
用いた場合を示したものであり(c)図は、固いばねを
用いた場合を示したものである。もちろん両方を用いて
もよい。
次に動作について説明する。
機器設置架台1と支持架台3が上下方向に相対変位す
る場合、固着部材9,9′において上下方向の移動量は同
じであるため、機器設置架台1は支持架台3に対して常
に平行を維持して上下動を行う。
次に第2図を用いて第2実施例を説明する。
本実施例は、第6図に示す2平面に設けた場合の原理
を応用したものである。
X,Y,Z座標を用い、XY平面が支持架台3の存在平面と
する。XZ面,YZ面は支持架台3の壁であり、この両壁に
本発明の平行維持装置を設け両者を1本のワイヤー7で
ループ状に結んでいる。各滑車6はそれぞれの壁に取り
付けられている。機器設置架台1を支持架台3に平行に
し、ワイヤー7と黒点で示す位置で結合する。図示して
いないが機器設置架台1は第1図に示すように圧縮ばね
2で支持架台3より支持されている。
以上の構成により機器設置架台1はZ軸方向の振動に
対し、常に支持架台3に対して平行を維持して振動す
る。
なお、本実施例は機器設置架台1の周囲の直交する2
つの劈に平行維持装置を設けた場合を示したが、四周の
壁に設けてもよいし、また対面する壁に設けてもよい。
次に第3図を用いて第3実施例を説明する。
本実施例は、第4図(b)の原理を応用したものであ
る。
本実施例は比較的細長い支持架台3を矢印で示す水平
方向に平行に移動させる場合を示す。支持架台3は滑車
6を支持する床からローラ支持され、矢印方向に移動で
きるよう取り付けられている。支持架台3はワイヤー7
と黒点で示す位置で固着されている。
通常図示したように細長い床が矢印方向に移動すると
必ず回転運動を生じ矢印方向に平行移動しなくなる。こ
のような場合本実施例に示すように平行維持装置を設け
ることにより平行移動するようにすることができる。
本実施例によれば平行維持装置は滑車とワイヤーから
構成されるため、取付精度をそれ程必要とせず、さらに
多数の平行維持装置を1つの架台に取付けても相互の取
付精度をそれ程必要としない。これはワイヤーという可
撓性のある部材で滑車間を結ぶため取付誤差が吸収され
るからである。本実施例は、水平面を維持するために用
いたが、水平面に限らず、いずれの平面内の平行を維持
することにも用いることがてきることは明らかである。
〔発明の効果〕
以上の説明から明らかなように本発明によれば、滑車
とワイヤーを主体として平行維持を行うため、製作、取
り付けが容易であり、かつ平行維持装置が多くなっても
相互の取付精度をそれ程上げることなく、平行維持機能
を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例を示す構成図、第2図は本
発明の第2実施例を示す図、第3図は本発明の第3実施
例を示す図、第4図〜第6図は本発明の原理図、第7図
は従来例を示す構成図、第8図は従来例の取付誤差の説
明図である。 1……機器設置架台、2……圧縮ばね 3……支持架台、4……ローラ 5……基礎床、6……滑車 7……ワイヤー、8……締付具 9……固着部材

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平行を維持する部材との接続位置より上方
    に設けられた2個の滑車と、前記接続位置より下方に設
    けられた2個の滑車と、全ての前記滑車に1本でループ
    状にワイヤーがけしたワイヤーと、を備え、前記ワイヤ
    ーの同じ方向に移動する少なくても2箇所の位置を前記
    接続位置としたことを特徴とする免震装置の平行維持装
    置。
  2. 【請求項2】前記ワイヤーにあらかじめ所定の張力を加
    えておくことを特徴とする請求項1に記載の免震装置の
    平行維持装置。
  3. 【請求項3】前記ワイヤーをチェンとすることを特徴と
    する請求項1に記載の免震装置の平行維持装置。
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JP2015190502A (ja) * 2014-03-27 2015-11-02 株式会社昭電 免震装置

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