JP2780047B2 - 構造物の制振方法及び装置 - Google Patents

構造物の制振方法及び装置

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は高層建築物や搭状建築物あるいは高さに比
較して薄い建築物等が地震や強風により大きく振動する
のを防止するようにした構造物の制振方法及び装置に関
するもので、特に質量部材が変位した場合復元力を与え
るゴム状弾性を有するゴム部材を設けた制振装置の固有
振動数を最適な状態に調節するものである。
[従来の技術] 従来のこの種の装置としては特開昭63−171966号公報
に示されるように弾塑性支柱で質量部材を支持しこの弾
塑性支柱を適宜な位置で囲む適当個数の環状の電磁石を
設け、構造物の振動数を検出して特定の電磁石に通電し
てその電磁石より上部の部分で所定の振動数で振動させ
るようにした提案がある。しかしながら、構造物には前
後方向と左右方向で固有振動数が異なつたり、それぞれ
について種々の固有振動数があるためどんな振動数にで
も適応できるものではなかつた。
この発明者は特願昭63−240969号においてゴム部材に
連結した質量部材の重量をゴム部材を介することなく建
築物等が支持する制振装置の提案を行つた。
[発明が解決しようとする課題] この発明は構造物がどんな振動数で振動しても固有振
動数がそれに適応できるようにした構造物の制振方法及
び装置を提供するもので、特にゴム部材に連結した質量
部材をゴム部材を介することなく支持する場合に適する
ものである。また、構造物の制振装置を設置した後構造
物の固有振動数が予測した値と異なつている場合があ
り、このような場合にも対応できるようにした構造物の
制振方法も提供するものである。
[課題を解決するための手段] この発明は少くとも一つの水平方向に移動可能に支持
される質量部材と、この質量部材と構造物に対して両端
部をそれぞれ結合して質量部材が移動する方向とほぼ直
角方向に延びており質量部材が移動すると弾性変形して
復元力を与えることのできる部分があり全体としてゴム
状弾性を有する材料よりなるゴム部材とを設けたものに
おいて、このゴム部材のいずれか一方の端部からこれに
沿つて移動してゴム部材の有効な変形範囲を調節する調
節部材を設け、この調節部材を移動して固有振動数を調
節する段階を包含することを特徴とする構造物の制振方
法を提供するものである。
この発明はまた、少くとも一つの水平方向に移動可能
に支持される質量部材と、この質量部材と構造物に対し
て両端部をそれぞれ結合して質量部材が移動する方向と
ほぼ直角方向に延びており質量部材が移動すると弾性変
形して復元力を与えることのできる部分があり全体とし
てゴム状弾性を有する材料よりなるゴム部材とを設けた
ものにおいて、このゴム部材のいずれか一方の端部から
これに沿つて移動してゴム部材の有効な変形範囲を調節
する調節部材と、この調節部材を移動する駆動手段と、
前記構造物または質量部材の振動を検出する振動検出装
置と、この振動検出装置の出力から前記ゴム部材の有効
な変形範囲を調節する信号を発して駆動手段を動作させ
る制御装置とを包含することを特徴とする構造物の制振
装置を提供するものである。
[実施例] 以下図面を参照しながらこの発明の実施例について説
明する。
第1〜3図に示すこの発明の一実施例において、10は
基部11を構造物のある程度高い上端部あるいは中央部等
の床12上に固着した本体である。13はこの本体の上方部
分に下方へ延びるように形成した取付部、15は本体10の
基部11上に配置してあつてあらゆる方向に転動可能な多
数の鋼球16を有する複数個の支持部である。17はこの支
持部にあらゆる方向に移動可能に支持される重さの大き
い質量部材、18はこの質量部材と取付部13に両端部をそ
れぞれ結合して質量部材17が変位すると弾性復元力を与
えるゴム部材である。ゴム部材18としては例えばゴムの
みより成るものあるいはゴムと金属板を交互に積層した
積層ゴム等種々のものを用いることができる。20は減衰
装置で、本体10に設けた容器21内に高粘性流体22を収容
し、かつ質量部材17の下方に連結した可動部材23が高粘
性流体22内に移動可能に配置してある。したがつて、質
量部材18が振動すると減衰力を与えるようになつてい
る。
25は前記ゴム部材18の弾性変形をする範囲を調節する
調節部材で、下部には取付部13及びゴム部材18を囲む下
方に向かつて拡開した環状部26が形成してあり、上部に
は2個の案内部27が上方に延び上端で互いに結合してあ
る。案内部27は本体10の両側にあけた孔28を移動可能に
貫通している。一方の案内部27にはラツク30が取付けて
ある。
31は本体10の上部に設けた正逆転可能な電動機より成
る駆動装置で、減速機を内蔵しておりラツク30とかみ合
うピニオン32により調節部材25を昇降させるようになつ
ている。駆動装置31により調節部材25を第1図に鎖線で
示すように下降させると質量部材17の固有振動数は高く
なり、実線で示すように上昇させると固有振動数は低く
なる。
33は本体10の基部11上に設けたあつて構造物の床12の
振動を検出する振動検出装置である。35はコンピュータ
等より成る制御装置で、振動検出装置33が振動を検出す
ると質量部材17がこれに最も適合する固有振動数になる
ように調節部材25の配置を調節する信号を駆動装置31へ
送るようになつている。
前述したように構成したものにおいて、通常調節部材
25は図において下方にあつて最も高い固有振動数で振動
するように調整しておき、地震等により構造物の設置位
置での振動数を検出するとほぼこれに近い最適な固有振
動数になるように自動的に調節部材25を移動させるよう
になつている。
第4図と第5図に示すこの発明の他の実施例におい
て、質量部材17には車輪36が取り付けてあつてレール37
上を矢印で示す方向に直線的に移動できるようになつて
いる。ゴム部材18は四角形断面になつており、調節部材
25には質量部材17が移動する方向のみに拡開する部分が
形成してある。この制振装置はある一つの方向のみの制
振をするのに使用するもので、減衰装置20,振動検出装
置33,制御装置35等は省略して示してある。
この発明においては調節部材25を質量部材17と隣接し
て設けてもよく、あるいは振動検出装置33は質量部材17
の振動を検出するようにこの質量部材に取付けてあつて
もよい。これは構造物が振動する場合質量部材も構造物
とほぼ同一の振動数で振動するためである。また、質量
部材17を支持する支持部15には鋼球16を設けない場合も
あり、かつ減衰装置20としては種々のものを用いること
ができ、例えばゴム部材18として高減衰の積層ゴムを用
いてもよい。また、この発明は質量部材17を積層ゴムよ
り成るゴム部材18により支持する従来から公知な制振装
置に適用することもできる。一般に複数個のゴム部材18
を用いてよく、このような場合にはそれぞれに調節部材
25を設けて共通の振動検出装置33及び制御装置35により
共通またはそれぞれの駆動装置31により制御するように
すればよい。この発明においては駆動装置31、振動検出
装置33、及び制御装置35を設けることなく、例えば構造
物を設定した段階で計算した固有振動数に基づいて制振
装置を製作して構造物が完成した状態で設置し、構造物
の固有振動数を測定した結果設計値と相違するような場
合には調節部材25を例えば手動その他の手段により移動
させて固有振動数を適当に調節して固定するように構成
することも出来る。
[発明の効果] この発明は前述したように構成してあるから、構造物
の固有振動数に基づき制振装置の固有振動数を調節でき
るという効果を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を部分的に切り欠いて示す
正面図、第2図はその一部を切り欠いて示す平面図、第
3図は調節部材を示す斜視図、第4図はこの発明の他の
実施例を一部除去したり切り欠いて示す正面図、第5図
は第4図におけるA−A断面図である。 10は本体、13は取付部、15は支持部、17は質量部材、18
はゴム部材、25は調節部材、31は駆動装置、33は振動検
出装置、35は制御装置。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少くとも一つの水平方向に移動可能に支持
    される質量部材と、この質量部材と構造物に対して両端
    部をそれぞれ結合して質量部材が移動する方向とほぼ直
    角方向に延びており質量部材が移動すると弾性変形して
    復元力を与えることのできる部分があり全体としてゴム
    状弾性を有する材料よりなるゴム部材とを設けたものに
    おいて、このゴム部材のいずれか一方の端部からこれに
    沿つて移動してゴム部材の有効な変形範囲を調節する調
    節部材を設け、この調節部材を移動して固有振動数を調
    節する段階を包含することを特徴とする構造物の制振方
    法。
  2. 【請求項2】少くとも一つの水平方向に移動可能に支持
    される質量部材と、この質量部材と構造物に対して両端
    部をそれぞれ結合して質量部材が移動する方向とほぼ直
    角方向に延びており質量部材が移動すると弾性変形して
    復元力を与えることのできる部分があり全体としてゴム
    状弾性を有する材料よりなるゴム部材とを設けたものに
    おいて、このゴム部材のいずれか一方の端部からこれに
    沿つて移動してゴム部材の有効な変形範囲を調節する調
    節部材と、この調節部材を移動する駆動手段と、前記構
    造物または質量部材の振動を検出する振動検出装置と、
    この振動検出装置の出力から前記ゴム部材の有効な変形
    範囲を調節する信号を発して駆動手段を動作させる制御
    装置とを包含することを特徴とする構造物の制振装置。
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