JP2883332B2 - 瓦屋根の施工方法 - Google Patents

瓦屋根の施工方法

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JP2883332B2 JP62334240A JP33424087A JP2883332B2 JP 2883332 B2 JP2883332 B2 JP 2883332B2 JP 62334240 A JP62334240 A JP 62334240A JP 33424087 A JP33424087 A JP 33424087A JP 2883332 B2 JP2883332 B2 JP 2883332B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は、陶器製等の瓦を用いた屋根の施工方法に係
り、詳しくは勾配方向下方に不規則な形状を有し、かつ
勾配方向下方から勾配方向上方にかけて溝を形成した平
板状の瓦を用いた瓦屋根の施工方法に関する。 (ロ)従来の技術 従来、屋根の瓦葺き作業を行う際には、桟瓦を野地板
に設けた瓦桟及びキズリ等に下段から載置して行くが、
この場合、前回葺いた桟瓦の勾配方向上方に、次行程で
葺く桟瓦の勾配方向下方を重ねて順次載置して行く。 そして、雨水を下方に向けて円滑に流したり、美観も
良くする等のため、桟瓦はその横方向は勿論のこと、縦
方向のラインも揃えて葺かれている。 (ハ)発明が解決しようとする問題点 このため、上述従来の屋根瓦の施工方法では、横方向
を揃えながら縦方向も揃えて葺くという面倒な作業を余
儀なくされており、特に屋根面が長方形ではない変形屋
根にあっては、屋根両側での納め方も異なって作業には
かなりの熟練を必要とし、かつ作業効率を向上すること
が困難になっている。これに起因して、1人前の屋根職
人になるには、大変に長い年月を必要とし、屋根職人不
足がネックとなって、全体的な建築計画にも支障をきた
している。 そこで、本発明は、瓦の勾配方向下方の形状を不規則
にする等により、瓦接合線等からなる縦方向のラインを
揃える必要を無くし、もって上述問題点を解消した瓦屋
根の施工方法を提供することを目的とするものである。 (ニ)問題点を解決するための手段 本発明は、上述事情に鑑みなされたものであって、例
えば第1図及び第2図に示すように、勾配方向下方7に
不規則な形状9a…を有し、かつ該勾配方向下方7から勾
配方向上方11にかけて溝6,6を形成した平板状の瓦3を
用い、前行程にて横方向揃えて葺いた平板状の瓦列に対
し、順次その勾配方向上方11に瓦を葺く瓦屋根の施工方
法において、前行程にて葺いた1列下段の瓦列及び2列
下段の瓦列の瓦3の前記溝6及び瓦接合線からなる縦方
向のラインを揃えることなく、前行程で葺いた瓦列から
独立して、横方向にその側端を一部重ねてそれぞれ接合
すると共にその勾配方向下方7を下段の瓦表面3aに重ね
て階段状にして、瓦を葺くことを特徴とする瓦屋根の施
工方法にある。 (ホ)作用 上述構成に基づき、屋根に多数枚葺かれた瓦3…は、
勾配方向下方7の不規則な形状9a…及び溝6…により、
外方から見た場合に、前行程にて葺いた瓦3の溝6及び
瓦接合線からなる縦方向のラインが目立つことがなく、
かつ雨水を支障なく勾配下方に流し、従って瓦敷設作業
は、前行程で葺いた下段の瓦列に縦方向ラインを規制さ
れることなく、下段の瓦列から独立して速やかに行われ
る。 (ヘ)実施例 以下、図面に沿って、本発明による実施例について説
明する。 瓦3は、第3図及び第4図(a)に示すように、陶器
製からなり、大型で比較的薄くかつ平板状に構成されて
いる。そして、瓦表面3aには、その略々全域に亘って岩
目状(又は木目状)の凹凸模様5が形成されていると共
に、該瓦表面3aを3等分するように縦溝6が形成され、
屋根を葺いた際、3枚の天然スレート瓦が葺かれてみえ
るように構成されている。更に、瓦3は、その勾配方向
下方(小口)7に、縦溝6から続く段差部10,10にて区
切られた垂れ9a…が形成され、また勾配方向上方(後
尻)11には、その全幅に亘って堤防状の突起12が形成さ
れていると共に釘孔13が形成されている。また、該堤防
状の突起12から前記凹凸模様5における後尻側にかけて
凹部14(第5図参照)が形成されており、かつ瓦3の幅
方向一側には、隣接する他の瓦3を接合する接合部15が
形成されている。 一方、瓦3の裏面3bには、第4図(b)に示すよう
に、縦リブ16,16及び横リブ17,17がそれぞれ形成され、
かつこれら縦リブ16及び横リブ17が交差する部分には突
起19,19,20,20形成されており、更に該突起20,20に隣接
して突起21,21が形成されている。また、前記縦リブ16,
16に挟まれた勾配方向上方11側には突起22が形成され、
かつ該突起22より更に勾配方向上方11側には突起23,23
が形成されている。また、勾配方向下方7には、その幅
方向に亘って縁部25及び細溝26が形成されており、かつ
幅方向他側には、他の瓦3の接合部15に重なって係合す
るように構成した係合突部27…が形成されている。 上述瓦3を用いて屋根の瓦葺き工事を行う際、第5図
に示すように、瓦3を野地板に設けた瓦桟28及びキズリ
29等に下段から載置して行くが、この場合、前回葺いた
瓦3の勾配方向上方11に、次行程で葺く瓦3の勾配方向
下方7をやや重ね、かつ隣接する他の瓦3の接合部15に
係合突部27が係合するようにして順次載置して行く。こ
の際、瓦3は不規則な形状とされた垂れ9a…及び縦溝6
を有しているため、施工時には、前行程で横方向を揃え
て葺いた瓦列に対し、縦溝6及び瓦接合線からなる縦方
向のラインを揃えることなく、前行程で葺いた瓦列から
独立して、その側端の係合突部27を隣接する瓦3の接合
部15に重ねて横方向に載置して行くだけでよく、従って
作業は簡単かつ迅速に行われる。そして、瓦3を敷設し
た屋根を下方から見た場合には、第2図に示すように、
少なくとも1列下段の瓦列及び2列下段の瓦列と縦方向
のラインが揃っておらず、階段状に葺かれた瓦3の垂れ
9a…が不規則に並んで見え、かつ第1図に示す平面視に
おいても、不規則に並んで見え、更に瓦3表面の岩目状
の凹凸模様5と相俟って、屋根にはあたかも高価な天然
スレート瓦を葺いたような自然の趣が表わされる。ま
た、勾配方向下方7の中央の垂れ9aは、両側の垂れ9a,9
aより勾配方向上方11側に後退して形成されているた
め、下段の瓦3との重ね部分で若干の隙間を作ることが
でき、これにより瓦裏面と野地板との間の通風性を良く
して瓦離面の結露現象等を防止することができる。 更に、屋根に載置した瓦3…は縦方向を不規則に並べ
られていても、それぞれの係合突部27が隣接する瓦3の
接合部15と接合され、かつそれぞれの勾配方向下方7が
下段の瓦3の表面3a上に重ねられているため、雨水は上
段に位置する瓦3の表面3aや接合部分を勾配下方に流れ
て下段の瓦3の表面3aに確実に導かれる。また、階段状
に載置した瓦3…は縦方向が短くかつ横方向が長く形成
されているため、その勾配方向上方11は上段に葺いた瓦
3の勾配方向下方7によって効果的に押えられるため、
瓦3…は勾配方向下方7を支点として前方に起き上がる
等の不具合を生じること無く、また該勾配方向下方7を
持ち上げようとしても容易に持ち上がることは無いた
め、瓦3…のうち特に勾配のきつい部分に葺いたものの
みを釘止めすれば良く、従って施工作業を一層効率良く
行うことができる。なお、瓦3は、縦方向と横方向の長
さの比率がバランス良く形成されているため、隅棟部等
に葺く際には、端部に葺く瓦3を1枚適宜の角度及び大
きさに切断するだけで、端部に葺く他の瓦3…も皆これ
と同じく切断して用いることができ、作業性を格段に向
上することができる。 また、本実施例では、同じ形状をした瓦3…を多数枚
屋根に葺いて、天然スレート状の自然な感触を出すよう
に構成していたが、第6図及び第7図に沿って、大き
さ、厚さの異なる瓦を用いて屋根を葺くようにした他の
実施例について説明する。 瓦3と瓦3の間に挿入する挿入用瓦4は、幅方向を瓦
3の略々1/3程度に形成されていると共に、その縦方向
の長さは瓦3に比して若干長く形成されており、かつそ
の厚さにおいては瓦3より厚く形成されている。更に、
挿入用瓦4には瓦3と同様に岩目状(又は木目状)の凹
凸模様5′が形成され、かつその勾配方向下方7には垂
れ9bが形成されている。 従って、屋根の瓦葺き工事を行う際、瓦3を野地板に
設けた瓦桟及びキズリ等に下段から載置して行くが、こ
の場合、瓦3と瓦3の間に挿入用瓦4を適宜挿入・載置
して葺いて行く。すると、下方から見た場合には、階段
状に葺かれた瓦3、挿入用瓦4の垂れ9a,9bが瓦の厚さ
や横幅の違いから不規則に並んで見え、かつ平面視にお
いても、瓦の大きさが違うことにより不規則に並んで見
え、更に瓦表面の岩目状の凹凸模様5,5′と相俟って、
屋根にはあたかも高価な天然スレート瓦を葺いたような
自然の趣が表わされる。そして、施工にあたっては、屋
根瓦3,挿入用瓦4の接合線等からなる縦方向のラインを
揃えることなく、独立して迅速に載置していくことがで
きる。 なお、瓦の形状の相違は、瓦3と挿入用瓦4との間の
みでの差異に限らず、瓦3より薄く(又は厚く)形成し
た瓦や、挿入用瓦4より薄く形成した挿入用瓦を用い
て、屋根に一層の凹凸が表われるように構成しても良
い。 (ト)発明の効果 以上説明したように、本発明によれば、不規則な形状
9a…と、溝6,6を形成した平板状の瓦3を用い、前行程
にて横方向揃えて葺いた平板状の瓦列に対して独立し
て、階段状に葺くようにしたので、瓦3の縦方向のライ
ンが揃っていなくても、該ラインのずれが逆に天然スレ
ート瓦らしさを出して外観をよくするため、瓦敷設作業
は、瓦の縦方向のラインを気に掛けること無く横方向に
順次並べて行くだけでよく、従って熟練を必要とするこ
とないスピーディな作業をすることができ、これにより
熟練者が年々減少している昨今にあって、瓦施工の作業
者を容易に増加せしめることができ、これに伴う大幅な
コストダウンも図ることができると共に、建築計画全体
でのネックを解消することができる。更に、瓦3は、隣
接する瓦とその側端を一部重ねて接合すると共に勾配方
向下方7を下段の瓦3に重ねて葺かれるので、雨水を、
上段に位置する瓦3の表面3aや接合部分を勾配下方に流
して下段の瓦3の表面3aに確実に導くことができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明に係る瓦を葺いた屋根を示す平面図、第
2図はその正面図、第3図は瓦を詳示する斜視図、第4
図(a)はその平面図、第4図(b)はその背面図、第
5図は瓦を屋根に葺いた状態を示す側面図である。そし
て、第6図は他の実施例を示す平面図であり、第7図は
その正面図である。 3……平板状の瓦(瓦)、6……溝(縦溝)、7……勾
配方向下方、9a……不規則な形状(垂れ)、11……勾配
方向上方、15……接合部、27……係合突部。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.勾配方向下方に不規則な形状を有し、かつ該勾配方
    向下方から勾配方向上方にかけて溝を形成した平板状の
    瓦を用い、前行程にて横方向揃えて葺いた平板状の瓦列
    に対し、順次その勾配方向上方に瓦を葺く瓦屋根の施工
    方法において、 前記前行程に葺いた1列下段の瓦列及び2列下段の瓦列
    の瓦の前記溝及び瓦接合線からなる縦方向のラインを揃
    えることなく、前行程で葺いた瓦列から独立して、横方
    向にその側端を一部重ねてそれぞれ接合すると共にその
    勾配方向下方を1列下段の瓦表面に重ねて階段状にし
    て、瓦を葺くことを特徴とする瓦屋根の施工方法。
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