JP2882106B2 - 薄板の分離方法 - Google Patents

薄板の分離方法

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JP2882106B2
JP2882106B2 JP19971891A JP19971891A JP2882106B2 JP 2882106 B2 JP2882106 B2 JP 2882106B2 JP 19971891 A JP19971891 A JP 19971891A JP 19971891 A JP19971891 A JP 19971891A JP 2882106 B2 JP2882106 B2 JP 2882106B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、所定の同一寸法に形成
し積み重ねた複数枚の角形可撓性薄板、特にリードフレ
ームを1枚ずつ供給するための分離方法に関する。
【0002】
【従来の技術】IC装置の製造プロセスのダイボンディ
ング工程において、例えばICチップを搭載するステー
ジおよび多数のリードを金属の薄板より形成したリード
フレームは、一般に複数のステージと該ステージのそれ
ぞれに対応するリード群を含む適当な寸法に切断して積
み重ね、それをリードフレームセパレータと呼ばれる自
動機により分離し、1枚ずつダイボンダーに供給してい
る。
【0003】かかるリードフレームは、IC装置の種別
によって長さ寸法および幅寸法が異なるため、リードフ
レームセパレータは、寸法の異なるリードフレームに対
応できるような構成が必要になる。
【0004】図5は従来のリードフレームセパレータに
おけるリードフレーム分離方法の説明図、図6は従来の
リードフレームセパレータにおけるリードフレームと分
離用爪具との関係を示す平面図である。
【0005】図5において、1は所定の同一寸法に形成
されたリードフレーム、2は積み重ねた複数枚のリード
フレーム1を挟持する第1の爪具、3は積み重ねた複数
枚のリードフレーム1の最下位の1枚を挟持する第2の
爪具である。リードフレーム1をその幅方向に挟持する
爪具2と3は、図6に示す如く、リードフレーム1の幅
方向の両側に各2個ずつ向い合せに配設されている。
【0006】第1の爪具(上爪)2は、積み重ねたリー
ドフレーム1に向けて前進,後退動作し、先端部には、
リードフレーム1を傷付けない,摩擦力を大きくするた
め、ゴムブロック4が固着されている。爪具2の前進,
後退動作は、例えばカムを利用する。
【0007】第2の爪具(下爪)3は、積み重ねたとき
最下位のリードフレーム1に向けて前進,後退動作およ
び上下動作するようになり、先端部には駒5を装着し、
駒5の上に切欠部3aが構成される。爪具3の前進,後
退動作および上下動作は、例えばカムを利用する。
【0008】切欠部3aは、先端が下方に傾斜する駒5
の上面5aと、上端部がやや前方に突出する爪具3の垂
下壁面3bの一部にて構成し、壁面3bの露呈寸法wは
リードフレーム1の厚さtと同一寸法である。リードフ
レーム1の厚さtによって決まる寸法wは、交換可能な
駒5により設定する。
【0009】図5(イ) において、リードフレーム1に向
けて前進した爪具2はその先端面が複数枚のリードフレ
ーム1を挟持する。その際、爪具3は後退し降下した状
態である。
【0010】次いで、爪具3は図5(ロ) に示す如く上昇
すると爪具2が後退する。そのため、積み重ねたリード
フレーム1は爪具2の駒5に載置されるようになる。次
いで、図5(ハ) に示す如くリードフレーム1に向けて爪
具3が前進し、最下位のリードフレーム1を対向する爪
具切欠部3aで挟持する。その際、切欠部3aに挟持さ
れたリードフレーム1は、図示する如く下方に湾曲する
ように、爪具3を前進させる。
【0011】次いで、爪具2が前進して図5(ニ) に示す
如く、最下位のリードフレーム1に積み重ねられた複数
枚のリードフレーム1を爪具2が挟持したのち、爪具3
が降下し後退すると、それまで爪具3に挟持されていた
リードフレーム1は、図5(ホ) に示す如く平板状に戻
り、傾斜面5aに支持されるようになり、図示しない適
当な送出手段によって、リードフレームセパレータから
送出される。
【0012】リードフレーム1は、搭載するICチップ
等によって、幅,長さ,厚さの異なるものが使用され
る。他方、従来の爪具2および3は決められた位置で前
進後退,上下動作し、その動作領域が変えられない従来
のリードフレームセパレータでは、図6に示す如く、寸
法が異なるリードフレーム1に対し、爪具2,3および
リードフレーム1の位置決め用ガイド6,7を交換して
いた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来のリードフレーム
セパレータにおいて、積み重ねられたリードフレーム1
の分離方法は、最下位の1枚を爪具3が挟持し分離させ
る方式であり、爪具2によって挟持されるリードフレー
ム1は、爪具3によって挟持された最下位リードフレー
ム1に積み重ねた状態で高さ方向の位置が決まる。
【0014】従って、分離前爪具2に挟持されるたリー
ドフレーム1は、上下方向に多少のばらつきの生じるこ
とが不可避である。そのため、爪具2によるリードフレ
ーム1の挟持が上方すぎて最下位のリードフレーム1が
落下したり、爪具2によるリードフレーム1の挟持が下
方すぎて爪具3による分離が行われ難くなったりして、
リードフレーム1を損傷させることがあった。
【0015】さらに、従来のリードフレームセパレータ
は、爪具2および3の前進後退動作機構が予め決められ
た位置で駆動する構成であるため、リードフレーム1の
外形寸法が異なるとき、爪具2と3およびガイド6,7を
交換しなければならないという煩わしさがあった。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明方法における第1
の解決手段は図1によれば、所定の同一寸法に形成し積
み重ねられた複数枚の角形可撓性薄板1を1枚ずつ分離
せしめるに際し、複数枚の薄板1の対向側を挟持する二
対の第1の爪具21と、積み重ねた最下位の薄板1の対向
側を挟持する二対の第2の爪具3を備え、最下位薄板1
の下面端部を受承する突起21a を設けた第1の爪具21は
複数枚の薄板1に向けて前進後退動作可能とし、先端に
薄板挟持用切欠部3aを設けた第2の爪具3は最下位薄板
1に向けて前進後退および上昇降下動作可能とし、第
2の爪具3が後退し降下した状態で、突起21a が受承し
た最下位薄板1を含む複数枚の薄板1を第1の爪具21が
挟持し、次いで、最下位薄板1に当接するまで第2の
爪具3を上昇せしめ、次いで、第1の爪具21が後退し
て第1の爪具21による複数枚の薄板1の挟持を解除し、
次いで、第2の爪具3を前進せしめて最下位薄板1が
下方に湾曲するように第2の爪具3の切欠部3aが最下位
薄板1を挟持し、次いで、第1の爪具21が前進して最
下位薄板1を除く複数枚の薄板1を第1の爪具21が挟持
し、次いで、最下位薄板1を挟持した第2の爪具3が
降下したのち後退して、第2の爪具3の切欠部3aによる
最下位薄板1の挟持を解除し、前記〜の動作を繰り
返す構成である。
【0017】本発明方法における第2の解決手段は図2
によれば、所定の同一寸法に形成し積み重ねられた複数
枚の角形可撓性薄板1を1枚ずつ分離せしめるに際し、
複数枚の薄板1の対向側を挟持する二対の第1の爪具2
と、積み重ねた最下位の薄板1の対向側を挟持する二対
の第2の爪具3を備え、第1の爪具2は複数枚の薄板1
に向けて前進後退動作可能とし、先端に薄板挟持用切欠
部3aを設けた第2の爪具3は最下位薄板1に向けて前進
後退および上昇降下動作可能とし、第2の爪具3が後
退し降下した状態で、複数枚の薄板1を第1の爪具2が
挟持し、次いで、第2の爪具3が所定位置まで上昇
し、次いで、第1の爪具2が後退して第1の爪具2に
よる複数枚の薄板1の挟持を解除して複数枚の薄板1を
第2の爪具3の上に搭載し、次いで、第1の爪具2を
前進せしめて複数枚の薄板1を第1の爪具2によって挟
持し、次いで、第2の爪具3を前進せしめて最下位薄
板1が下方に湾曲するように最下位薄板1を第2の爪具
3の切欠部3aが挟持し、次いで、最下位薄板1を挟持
した第2の爪具3が降下したのち後退して、第2の爪具
3の切欠部3aによる最下位薄板1の挟持を解除し、前記
〜の動作を繰り返す構成である。
【0018】さらに、寸法が異なる薄板1に対する爪具
共用化に係わる本発明方法の第3の手段は図4によれ
ば、右ねじと左ねじとを有する回転軸11, 該右ねじに螺
合する右ねじナット14,該左ねじに螺合する左ねじナッ
ト15,右ねじナット14に一端を揺動自在に接続した第1
のアーム16,左ねじナット15に一端を揺動自在に接続し
た第2のアーム17,第1のアーム16の中間部に設け回動
自在な第1のカムフォロア18,第2のアーム17の中間部
に設け回動自在な第2のカムフォロア19,第1のカムフ
ォロア18および第2のカムフォロア19が常時対称位置の
カム面に当接するカム20,第1のアーム16および第2の
アーム17の他端に揺動自在に接続した第1の爪具2また
は第2の爪具3,カム20の回転によって該第1の爪具2
または第2の爪具3が薄板1に向けて前進後退動作する
ガイド22とを、薄板分離装置に備えせしめ、回転軸11を
所望角度だけ回転させ、第1の爪具2および第2の爪具
3の前進後退動作領域を、薄板1の被挟持対向側寸法に
適応せしめる構成である。
【0019】
【作用】上記手段において、最下位薄板の挟持工程に係
わる前記第1,第2の手段は、積み重ねられた複数枚の
薄板を、最下位薄板挟持用である第2の爪具の上に載置
し、次いで第1の爪具にて複数枚の薄板を挟持したのち
または、第1の爪具にて複数枚の薄板を挟持する前に、
最下位薄板を第2の爪具で挟持する。
【0020】そのため、第2の爪具によって薄板が傷付
けられるという従来方法の問題点が解消されることにな
る。また、前記第3の手段によれば、薄板に対する第
1,第2の爪具の前進後退動作領域が、回転軸の回転に
よって調整可能である。従って、第1,第2の爪具が薄
板をその幅方向に挟持するとき、例えば幅寸法が40mmで
ある薄板の分離作業が終了し、次いで幅寸法が60mmの薄
板の分離作業を行うには、第1,第2の爪具の前進後退
動作領域が20mm広がるように、回転軸を所定方向に所定
角度だけ回転させる。その結果、幅40mmの薄板と幅60mm
の薄板に対し第1,第2の爪具は、共用できることにな
る。
【0021】
【実施例】図1は本発明方法の第1の実施例によるリー
ドフレーム分離方法の説明図、図2は本発明方法の第2
の実施例によるリードフレーム分離方法の説明図、図3
は本発明方法におけるリードフレームと分離用爪具との
関係を示す平面図、図4は本発明方法により爪具を共用
化する実施例機構の説明図である。各図において、前出
図と共通部分には同一符号を使用する。
【0022】図1(イ) において、爪具3が後退し降下し
た状態でリードフレーム1に向けて前進した爪具21は、
その先端面が複数枚のリードフレーム1を挟持する。リ
ードフレーム1が当接するゴムブロック4を先端部に設
けた爪具21は、先端の下端部より突起21aが突出し、突
起21aは最下位のリードフレーム1の下面端部を受承す
る。
【0023】次いで、図1(ロ) に示す如く爪具3が所定
位置まで上昇したのち、図1(ハ) に示す如く爪具21が後
退すると、爪具21に挟持されていた複数枚のリードフレ
ーム1は、爪具3の駒5の上面5aに搭載されるように
なる。
【0024】次いで、図1(ニ) に示す如く爪具3がリー
ドフレーム1に向けて前進すると、最下位のリードフレ
ーム1は対向する爪具3の切欠部3aに挟持される。挟
持された最下位リードフレーム1は、図示する如く下方
に湾曲し、突起21aより内側に位置する。
【0025】次いで、図1(ホ) に示す如く爪具21が前進
し、爪具3に挟持されないリードフレーム1を爪具21が
挟持すると、爪具3は降下,後退して図1(ヘ) に示す如
く、リードフレーム1は平板状に弾性復帰し傾斜面5a
に支持されるようになる。すると、図示しない適当な送
出手段によって、リードフレームセパレータから送出さ
れることになる。
【0026】以下、図1(イ) 〜(ホ) を用いて説明した動
作の繰り返しによって、複数枚のリードフレーム1は、
最下位のものが順次送出されることになる。図2(イ) に
おいて、爪具3が後退し降下した状態でリードフレーム
1に向けて前進した爪具2は、その先端面が複数枚のリ
ードフレーム1を挟持する。
【0027】次いで、図2(ロ) に示す如く爪具3が所定
高さ、即ち、最下位のリードフレーム1と爪具駒上面5
aとがリードフレーム1の厚さ分だけ開離する高さまで
上昇したのち、図2(ハ) に示す如く爪具2が後退する
と、爪具2に挟持されていた複数枚のリードフレーム1
は、爪具3の駒5の上面5aに載置されるようになる。
【0028】次いで、図2(ニ) に示す如く爪具2が前進
してリードフレーム1を挟持したのち、図2(ホ) に示す
如く爪具3が前進し、切欠部3aにて最下位のリードフ
レーム1を挟持する。挟持された最下位リードフレーム
1は、図示する如く下方に湾曲するようになる。
【0029】次いで、爪具3が降下,後退すると図2
(ヘ) に示す如く、リードフレーム1は平板状に弾性復帰
し傾斜面5aに支持されるようになる。そこで、図示し
ない適当な送出手段により、分離されたリードフレーム
1はリードフレームセパレータから送出されることにな
る。
【0030】図1および図2に示す爪具3と21または爪
具2と3は、図3に示す如くリードフレーム1の幅方向
の両側に各2個ずつ向かい合わせに配設する。そして、
図3(イ) および(ロ) に示す如く、外形寸法が異なるリー
ドフレーム1に対し、リードフレーム1の位置決め用の
ガイド8および、爪具3と21または2と3を共用化する
ことが望ましい。
【0031】L字形ガイド8の共用化は、リードフレー
ム1の幅方向端面をガイドするL字形ガイド8に、リー
ドフレーム1の長さ方向端面をガイドする摺動具9を設
け、ガイド8および摺動具9のそれぞれに装着用の長孔
を設け、ガイド8および摺動具9が該長孔の長さ方向に
摺動可能とし、該長孔を貫通するねじでガイド8および
摺動具9が固定されるように構成する。
【0032】爪具3と21または2と3の共用化は、カム
等を使用して爪具3と21または2と3の動作領域を変更
可能とすればよい。その実施例である図4において、寸
法の異なるリードフレームに対し共通の爪具を使用可能
にする爪具共用化機構は、右ねじ12と左ねじ13を形成し
た回転軸11、右ねじ12に螺合する右ねじナット14、左ね
じ13に螺合する左ねじナット15、右ねじナット14に下端
が揺動自在に接続するアーム16、左ねじナット15に下端
が揺動自在に接続するアーム17、アーム16の中間部に装
着し回動自在なカムフォロア18、アーム17の中間部に装
着し回動自在なカムフォロア19、カム面の対称位置にカ
ムフォロア18と19が当接するカム20を備え、アーム16と
17とに掛け渡した一対の引張コイルばね22により、カム
フォロア18と19は常時カム20に当接する。
【0033】対向する一対の爪具2(または3または2
1)は、それぞれ、水平方向に延在するガイド22に沿っ
て左右方向に摺動可能なスライダ23に固着し、スライダ
23からアーム24が垂下し、アーム16または17の上端部に
固着した軸25と一対のアーム24の下端とは、回動自在に
嵌合する。
【0034】かかる機構において、図示しないモーター
によりカム20を所定速度で回転させると、一対の爪具2
はその対向方向に往復 (前進後退) 動し、軸受26に支持
された回転軸11をハンドル27の操作によって回転させる
と、ナット14と15は回転することなく回転軸11の長さ方
向に移動し、回転軸11の回転方向によってナット14と15
は、近づいたり遠ざかるようになる。
【0035】従って、ハンドル27の操作によって図4
(イ) に示す如く、ナット14と15が近づく方向に回転軸11
を回転させると、対向間隔が開いた状態で爪具2が往復
動する。次いで、ハンドル27の操作によって図4(ロ) に
示す如く、ナット14と15が離れる方向に回転軸11を回転
させると、対向間隔が狭まった状態で爪具2が往復動す
るようになる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明方法によれ
ば、上下方向に対する爪具の配設精度が従来技術におけ
るそれよりも“ラフ”にすることが可能となり、分離工
程中における薄板の損傷をなくすことができる。
【0037】また、寸法が異なる薄板に対して爪具の交
換を不要としたことにより、薄板分離装置の段取り作業
を容易化した効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明方法の第1の実施例によるリードフレ
ーム分離方法の説明図である。
【図2】 本発明方法の第2の実施例によるリードフレ
ーム分離方法の説明図である。
【図3】 本発明方法におけるリードフレームと分離用
爪具との関係を示す平面図である。
【図4】 本発明方法により爪具を共用化する実施例機
構の説明図である。
【図5】 従来のリードフレームセパレータにおけるリ
ードフレーム分離方法の説明図である。
【図6】 従来のリードフレームセパレータにおけるリ
ードフレームと分離用爪具との関係を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
1はリードフレーム(薄板) 2,21は第1の爪具 3は第2の爪具 3aは第2の爪具の切欠部 11は回転軸 14は右ねじナット 15は左ねじナット 16,17 はアーム 18,19 はカムフォロア 20はカム 21a は第1の爪具の先端突起 22は爪具の前進後退動作ガイド

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の同一寸法に形成し積み重ねられた
    複数枚の角形可撓性薄板(1) を1枚ずつ分離せしめるた
    めの方法であって、 該複数枚の薄板(1) の対向側を挟持する二対の第1の爪
    具(21)と、積み重ねた最下位の該薄板(1) の対向側を挟
    持する二対の第2の爪具(3) を備え、 該最下位薄板(1) の下面端部を受承する突起(21a) を設
    けた該第1の爪具(21)は該複数枚の薄板(1) に向けて前
    進後退動作可能とし、 先端に該薄板挟持用切欠部(3a)を設けた該第2の爪具
    (3) は該最下位薄板(1)に向けて前進後退および上昇降
    下動作可能とし、 該第2の爪具(3) が後退し降下した状態で、該突起(2
    1a) が受承した該最下位薄板(1) を含む該複数枚の薄板
    (1) を該第1の爪具(21)が挟持し、 次いで、該最下位薄板(1) に当接するまで該第2の爪
    具(3) を上昇せしめ、 次いで、該第1の爪具(21)が後退して該第1の爪具(2
    1)による該複数枚の薄板(1) の挟持を解除し、 次いで、該第2の爪具(3) を前進せしめて該最下位薄
    板(1) が下方に湾曲するように該第2の爪具(3) の切欠
    部(3a)が該最下位薄板(1) を挟持し、 次いで、該第1の爪具(21)が前進して該最下位薄板
    (1) を除く該複数枚の薄板(1) を該第1の爪具(21)が挟
    持し、 次いで、該最下位薄板(1) を挟持した該第2の爪具
    (3) が降下したのち後退して、該第2の爪具(3) の切欠
    部(3a)による該最下位薄板(1) の挟持を解除し、 前記〜の動作を繰り返すことを特徴とする薄板の分
    離方法。
  2. 【請求項2】 所定の同一寸法に形成し積み重ねられた
    複数枚の角形可撓性薄板(1) を1枚ずつ分離せしめるた
    めの方法であって、 該複数枚の薄板(1) の対向側を挟持する二対の第1の爪
    具(2) と、積み重ねた最下位の該薄板(1) の対向側を挟
    持する二対の第2の爪具(3) を備え、 該第1の爪具(2) は該複数枚の薄板(1) に向けて前進後
    退動作可能とし、 先端に該薄板挟持用切欠部(3a)を設けた該第2の爪具
    (3) は該最下位薄板(1)に向けて前進後退および上昇降
    下動作可能とし、 該第2の爪具(3) が後退し降下した状態で、該複数枚
    の薄板(1)を該第1の爪具(2) が挟持し、 次いで、該第2の爪具(3) が所定位置まで上昇し、 次いで、該第1の爪具(2) が後退して該第1の爪具
    (2) による該複数枚の薄板(1) の挟持を解除して該複数
    枚の薄板(1) を該第2の爪具(3) の上に搭載し、 次いで、該第1の爪具(2) を前進せしめて該複数枚の
    薄板(1) を該第1の爪具(2) によって挟持し、 次いで、該第2の爪具(3) を前進せしめて該最下位薄
    板(1) が下方に湾曲するように該最下位薄板(1) を該第
    2の爪具(3) の切欠部(3a)が挟持し、 次いで、該最下位薄板(1) を挟持した該第2の爪具
    (3) が降下したのち後退して、該第2の爪具(3) の切欠
    部(3a)による該最下位薄板(1) の挟持を解除し、 前記〜の動作を繰り返すことを特徴とする薄板の分
    離方法。
  3. 【請求項3】 右ねじと左ねじとを有する回転軸(11),
    該右ねじに螺合する右ねじナット(14),該左ねじに螺合
    する左ねじナット(15),該右ねじナット(14)に一端を揺
    動自在に接続した第1のアーム(16),該左ねじナット(1
    5)に一端を揺動自在に接続した第2のアーム(17),該第
    1のアーム(16)の中間部に設け回動自在な第1のカムフ
    ォロア(18),該第2のアーム(17)の中間部に設け回動自
    在な第2のカムフォロア(19),該第1のカムフォロア(1
    8)および第2のカムフォロア(19)が常時対称位置のカム
    面に当接するカム(20),該第1のアーム(16)および第2
    のアーム(17)の他端に揺動自在に接続した前記第1の爪
    具(2) または第2の爪具(3),該カム(20)の回転によって
    該第1の爪具(2) または第2の爪具(3) が前記薄板(1)
    に向けて前進後退動作するガイド(22)とを、薄板分離装
    置に備えせしめ、 該回転軸(11)を所望角度だけ回転させ、該第1の爪具
    (2) および第2の爪具(3) の前進後退動作領域を、該薄
    板(1) の被挟持対向側寸法に適応せしめ設定することを
    特徴とする請求項1または請求項2記載の薄板の分離方
    法。
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