JPH10223818A - Icリードフレーム加工システム - Google Patents

Icリードフレーム加工システム

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JPH10223818A
JPH10223818A JP9311510A JP31151097A JPH10223818A JP H10223818 A JPH10223818 A JP H10223818A JP 9311510 A JP9311510 A JP 9311510A JP 31151097 A JP31151097 A JP 31151097A JP H10223818 A JPH10223818 A JP H10223818A
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  • Supply And Installment Of Electrical Components (AREA)
  • Lead Frames For Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】種類が異なるICリードフレームの機械加工を
1台で加工できるので多種類の切断、曲げ型を必要とせ
ず、種々のリード加工を行う。 【構成】複数のICチップを備え連結されたリードフレ
ーム2を積層して貯蔵した最上層位置のリードフレーム
2を1枚単位で分離手段で分離する。リードフレーム2
を1個単位のパッケージIC5の個片に個片カット手段
で切断する。切断されたパッケージIC5のリード線3
は切断加工用金型でピッチ部6のカット、ダム部7のカ
ット、先端部8のカット、及び曲げ加工装置でZ字状に
曲げ加工される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ICリードフレーム加
工システムに関する。更に詳しくは、本発明はリードフ
レームが付いた状態で一連に連結された製造工程中のI
C、又は1個のICのリードフレームを曲げ、切断加工
するためのICリードフレーム加工システムに関する。
【0002】
【従来の技術】種々の製造工程を経てICは製造される
が、リードフレームを備えているICのリードフレーム
部分の加工工程は、概略次のようなものである。ICチ
ップが完成すると、これをリードフレームに貼付け、配
線しこれを保護するためにプラスチックで被覆する。次
に、リードフレームの余分な箇所を切り落とし、次にピ
ン部分を曲げ型で所望の形に曲げてICは完成する。
【0003】これらのリードフレームの機械加工は、切
断装置、曲げ加工装置等加工に必要な装置をライン上に
並べて行う。このリードフレームの機械加工ラインは、
リードフレームの種類毎に設備される。この理由はIC
の種類毎にリードフレームの寸法、ピン数、ピン間隔が
まちまちであるため、これに適合させるためである。
【0004】リードフレームの種類毎に機械加工ライン
を設備すると膨大な設備投資を必要とする。また、その
ためのメインテナンスとそれに要するコストも容易では
ない。また、リードフレームの機械加工の生産量を増大
させようとするとすると、一つの加工ラインの生産能力
を上回る生産の場合は新たに同一の機械加工ラインを増
設しなければならない。生産能力を減少させる場合も1
ライン毎にしかできず生産量の微調整はできない。
【0005】本発明者は、各種仕様のICに適用できる
ICストッカ、IC取出位置決め装置及びIC供給シテ
テムを提案した(米国特許第5,645,393号)。
しかしながら、この提案は、ICリードフレームの供給
から最終的な機械加工までの一連の工程を1台で行う加
工システムではない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な技術背景で発明されたもりであり、次の目的を達成す
る。
【0007】本発明の目的は、IC製造装置において、
種類が異なるICリードフレームの機械加工を1台で加
工できるICリードフレーム加工システムを提供するこ
とにある。
【0008】本発明の他の目的は、ICリードフレーム
の生産数量を増大又は減少させようとする場合、単一の
加工システムとしてユニット化されたICリードフレー
ム加工装置の台数を増加又は減少するだけ対応できるI
Cリードフレーム加工システムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は上記課題を達
成するために、次のような手段を採る。
【0010】本発明のICリードフレーム加工システム
は、単体の加工システムとしてユニット化されたICリ
ードフレーム加工システムであって、複数のICチップ
を搭載したリードフレームを積層して貯蔵するための貯
蔵手段(30,45)と、貯蔵された前記リードフレー
ムを1枚単位で分離するための分離手段(100)と、
前記リードフレームを1個単位の前記ICチップの個片
に切断してパッケージICとするための個片カット手段
(160,580)と、切断された前記パッケージIC
のリード線を機械加工するための機械加工手段(21
0,260,330,295,360,400)と、前
記リードフレーム及び前記パッケージICを、前記分離
手段(100)、前記個片カット手段(160)、及び
前記機械加工手段(210,260,295,330,
360,400)間を移送するための移送手段(14
0,210,310)とからなる。
【0011】前記ICリードフレーム加工システムは、
前記分離手段と前記個片カット手段との間に配置され、
前記分離手段で分離された前記リードフレームを位置決
めするための幅寄せ装置とを配置するとより効果的であ
る。ただし、前記幅寄せ装置は必ずしも本発明のICリ
ードフレーム加工システムに必須なものではない。前記
移送手段は、2台以上のもので構成するのが望ましい
が、搬送効率を考慮しなければ1台でも良い。
【0012】更に、前記分離手段は、前記リードフレー
ムの最上層位置の前記リードフレームのみを1枚単位で
分離するために、前記貯蔵手段に積層された前記リード
フレームの最下面から押し上げて分離するためのIC押
上機構を配置すると良い。
【0013】更に、前記機械加工手段は、前記リード線
の隅部をカットし、前記リード線を相互に連結したダム
部をカットし、及び前記リード線の先端部をカットする
ための切断用の切断加工手段と、前記リード線の先端を
把持して移動させて前記リード線の曲げ加工を行うため
のリード曲げ装置とから構成すると、切断と曲げ加工が
分離されて良い。
【0014】更に、前記移送手段は、前記幅寄せ装置と
前記個片カット装置との間で前記リードフレームを移送
するための第1移送装置と、前記個片カット装置で切断
された前記パッケージICを前記機械加工手段に移送す
るための第2移送装置と、前記機械加工手段内の複数の
機械加工工程間で前記ICチップを移送するための第3
移送装置とから構成すると、より効率的な機械加工が実
現できる。
【0015】更に、前記切断加工手段は、前記パッケー
ジICを搭載し、切断加工を行うためにある平面で移動
可能に制御されるリード加工機テーブルと、前記リード
加工機テーブル上に載置された前記ICチップを実質的
に前記平面上での回転角度位置を割り出すためのリード
加工機割出テーブルと、前記パッケージICの前記リー
ド線を切断するための切断用金型とから構成されると良
い。
【0016】更に、前記切断加工手段は、前記リード線
の隅部のカットと、前記リード線のダム部のカットと、
及び前記リード線の先端部をカットするために、同一の
プレス装置で同時に駆動される切断用金型であると、機
構上簡素化されて良い。
【0017】更に、前記リード加工機割出テーブルは、
パッケージICの前記リード線の隅部であるピンチ部を
カットするために、前記パッケージICを実質的に前記
平面上での回転角度位置を割出す第1リード加工機割出
テーブルと、前記リード線が互いに分離しないように一
部を連結したダム部を切断するために、前記パッケージ
ICを実質的に前記平面上での回転角度位置を割出す第
2リード加工機割出テーブルと、前記リード線が分離し
ないように先端が連結されたリード先端部を切断するた
めに、前記パッケージICを実質的に前記平面上での回
転角度位置を割出す第3リード加工機割出テーブルと、
前記リード線の先端を曲げ加工するために、前記パッケ
ージICを実質的に前記平面上での回転角度位置を割出
す第4リード加工機割出テーブルとから構成すると良
い。
【0018】更に、前記第1リード加工機割出テーブ
ル、前記第3リード加工機割出テーブル、及び前記第4
リード加工機割出テーブルには、前記平面上での位置を
補正するための送り補正駆動機構を備えているとより切
断加工の位置決め精度が高い。
【0019】
【発明の実施の形態】
[加工プロセス]以下、本発明の実施の形態を図示にし
たがって説明する。図1(a)は、パッケージICが搭
載された長いリードフレームを各個別に切断し、かつ機
械加工するプロセスの概要を示すための斜軸投影図であ
り、本発明のリードフレーム加工システムの機能の概略
を説明するためのものである。リードフレームを切断し
てパッケージICとして、機械加工されるときの移動軌
跡の概略を示す図である。図1(b)は、加工前のパッ
ケージICの形状を示す平面図である。3個のICチッ
プ1は、リードフレーム2の中心部に一定間隔に配置さ
れリードフレーム2により連結されている。薄い金属板
で作られたリードフレーム2には、打抜き加工等により
複数のリード線3が予め形成されている。
【0020】リード線3はパッケージされたICチップ
1と電気的に接続され、かつプリント配線板(図示せ
ず)と半田付けにより接続させるためのものであり、電
気的な接続と機械的な固定の働きをもつものである。リ
ードフレーム2は、フープ材(コイル材)で作られてお
り穴抜き加工されたフープ材の中央部にICチップ1が
配置され、周辺部はリード線3が打抜き加工で形成され
ている。リードフレーム2は多段に積層されてカセット
45(図4参照)に収納されている。
【0021】リードフレーム2を積層して保持するカセ
ット45は、ICストッカ30(図5ないし図9参照)
によりセンタリングされて保持されている。カセット4
5の最下端からIC押上機構100(図10参照)によ
りリードフレーム2が上方向(矢印a方向)に押し上げ
られると、カセット45内の最上段のリードフレーム2
は幅寄せ装置120(図11ないし図15参照)の幅寄
せ板131a,131b(図11参照)に導入され、セ
ンタリングされた状態で位置決めされる。リードフレー
ム2を第1移送装置140(図11、12参照)のアー
ム150で掴み予め設定された先端認識位置bまで移送
する。
【0022】先端認識位置bにリードフレーム2の先端
が移送され位置されると、認識カメラ(図示せず)でそ
の先端位置及びパッケージIC5のピッチを撮像し、解
析装置(図示せず)がその映像を解析することによりは
正確にその切断位置c,dを認識する。このリードフレ
ーム2の切断位置が正確に測定及び認識されると、リー
ドフレーム2の切断位置c及び切断位置dの位置を確定
できる。なお、正確な切断位置c,dは、両ICチップ
1の間の中心位置であるスリット4を検知して検知され
る。次に、第1移送装置140は、リードフレーム2を
個片カット装置160(図16ないし図18参照)まで
移送する。個片カット装置160は、リードフレーム2
を切断位置cで切断する。
【0023】連結されたリードフレーム2が切断される
と1個のパッケージIC5となる。切断されたパッケー
ジIC5は、リード線3の部分は未加工であるので、こ
の機械加工のために次の加工工程に送られる。切断した
後の残りのリードフレーム2を前記した先端認識位置b
に第1移送装置140により戻し、前記した同様な切断
動作で前記切断位置dの切断加工が行われる。個片にカ
ットされたパッケージIC5は、直交する2軸線方向の
移動、すなわちX,Y軸線方向である平面移動及び回転
割出し(θ)が可能なリード加工機テーブル260(図
22ないし図26参照)の位置に、第2移送装置210
(図19ないし図21参照)で移送される。
【0024】リード加工機テーブル260の回転テーブ
ルに載置されたパッケージIC5は、CCDカメラであ
る認識カメラでパッケージIC5の部分の大きさ、位置
及びリード線3のピッチの認識を行う。この位置及びパ
ッケージIC5の種類を認識した結果でリード加工機割
出テーブル295(図22、図23参照)を駆動してパ
ッケージIC5の位置補正を行い、ピンチカット用の金
型339(図32参照)の位置まで搬送して、パッケー
ジIC5のリードフレーム2の4隅であるピンチ部6を
カットする。ピンチ部6をカットするときは、90度間
隔でパッケージIC5を鉛直軸を中心に水平面を含む面
内で、リード加工機テーブル260上のリード加工機割
出テーブル295の回転テーブルに載せて回転させて順
次切断用金型でカットする。
【0025】4隅のピンチ部6のカットが終了すると、
パッケージIC5は中間ポケットIの位置に戻された
後、第3移送装置310(図27ないし図30)により
中間ポケットIから中間ポケットII、すなわちリード加
工機割出テーブル296の回転テーブルの位置に搬送さ
れる。中間ポケットIIの位置に載置されたパッケージI
C5は、ダムカット用のダム切断刃350(図31参
照)の位置まで搬送してダム部7、すなわちリード線3
の中間位置でリード線3が分離しないように連結された
部分をカットする。4方向のダム部7の加工が終了した
パッケージIC5は、ダム切断刃350から中間ポケッ
トIIに戻され、更にこの中間ポケットIIから中間ポケッ
トIIIに搬送される。
【0026】中間ポケットトIIIから先端切断刃353
(図31参照)まで搬送してリード先端部8をカットす
る。中間ポケットトIIIから中間ポケットIVに搬送す
る。次に、中間ポケットIVからICリード曲げ装置40
0(図38参照)まで搬送して、リード曲げ装置400
の2軸制御のサーボモータでリード線3のフォーミン
グ、すなわちL字状にリード線3を曲げ加工する。IC
リード曲げ装置400から中間ポケットIVに戻して、中
間ポケットIVからパッケージIC5を反転装置560
(図44ないし図46参照)により反転させながら中間
ポケットIVから中間ポケット位置Vの仮置台561に仮
置きされる。仮置きされたパッケージIC5は、搬送装
置によりトレイに積層して収納される(図示せず)。
【0027】[リードフレーム加工機20]図2はリー
ドフレーム加工機20の外観を示す図である。リードフ
レーム加工機20は長方体状の形をした板金製のカバー
で覆われている。リードフレーム加工機20は、概略す
ると加工機箱21及びアンローディング箱22からな
る。
【0028】加工機箱21の上部位置にはCRT23が
配置されている。リードフレーム加工機20の制御装置
にデータ等を表示をするためのものである。CRT23
の横には制御装置用の制御パネル24が配置されてい
る。制御パネル24からリードフレーム2のサイズ、パ
ッケージIC5の大きさ等を入力するためのキーボード
等を備えている。
【0029】加工機箱21の前面の中段位置には、マガ
ジンに積層して収納されたパッケージIC5を加工機箱
21内に搬入するための搬入ドア25が配置されてい
る。搬入ドア25は蝶番で加工機箱21に連結されてい
るので開閉自在であり、この搬入ドア25からリードフ
レーム2を収納したカセット45(図4参照)を搬入す
るものである。加工機箱21の中段には金型交換のとき
使用する金型交換ドア26が配置されている。加工機箱
21の最下段には、切断したリードフレーム2の切屑を
排出するための切屑排出用ドア27が配置されている。
アンローディング箱22の中段に配置された搬出ドア2
8は、加工済みのマガジンに入れられたパッケージIC
5を取り出すためのものである。
【0030】図3は、リードフレーム加工装置の平面図
である。幅寄せ板131a,131bは、この下部に配
置されたICストッカ30(図5参照)から押し上げら
れて供給されたリードフレーム2を位置決め及びセンタ
リングし、次の工程への移送に備えるためのものであ
る。ICストッカ30は、幅寄せ装置120の下部に配
置されており、カセット45に積層して収納されたリー
ドフレーム2をセンタリングして、カセット45の上部
からリードフレーム2を1枚単位で送り出すためのもの
である。
【0031】幅寄せ装置120でセンタリングされた1
枚のリードフレーム2は、次の切断加工のために第1移
送装置140により押し出されて移送される。移送され
てきたリードフレーム2は、前記したように1個単位の
パッケージIC5として個片カット装置160で切断さ
れる(図16ないし図18参照)。切断された個片のパ
ッケージIC5は、第2移送装置210(図19参照)
によりリード加工機テーブル260(図22ないし図2
6参照)に移送される。
【0032】リード加工機テーブル260は、XY平面
内での移動及び垂直軸(Z軸線)に割り出し回転できる
ものである。リード加工機テーブル260に搭載された
パッケージIC5は、切断用金型330(図31ないし
図34参照)で加工される。切断用金型330は、上
型、下型からなるものである。切断用金型330は、前
記したようにパッケージIC5の4隅であるピンチ部6
のカットと、リードフレーム2のダム部7のカットと、
及びリード先端部8のカットの3つの加工を行うための
ものであり、これらの加工は同一のプレスで駆動され同
時に加工される。上型は、ねじプレス機360(図35
参照)により駆動される。
【0033】リード先端部のカットが終了し前記3工程
の加工が全て終了すると、パッケージIC5は、リード
曲げ装置400に搬送される。リード曲げ装置400
は、リード線3をL字状に曲げるための加工装置であ
る。切断用金型330(図31参照)及びリード曲げ装
置400(図38参照)の間のパッケージIC5の搬送
は定ピッチで行われる。パッケージIC5の搬送は、第
3移送装置310(図28ないし図30参照)で行われ
る。リード曲げ装置400でリード線3は、例えばL字
状に曲げられる。パッケージIC5は、更に反転装置5
60で反転され収納ケースに収納される。以下、前記し
た各装置の構造、機能の詳細を説明する。
【0034】[ICストッカ30]リードフレーム2
は、図1に示すような実例ではリードフレーム2に3連
式に接続された状態で前工程から送られてくる。図4に
示すように、ICチップ1が配置されたリードフレーム
2は、カセット45に多数枚数積層された状態で収納さ
れている。カセット45は、全体が箱状の形をしたもの
であり、後記するICストッカ30に手動で装着され
る。カセット45は、前方、底及び上方が開放された開
口部46が形成されている。
【0035】カセット45は開口部46が形成されてい
るので、後述するようにカセット45の底から後記する
押上部材111(図10参照)でリードフレーム2の1
枚分の厚さ量だけ最下層のリードフレーム2を押し上げ
ることにより、カセット45の上方から1枚づつリード
フレーム2を分離して取り出すことができる。リードフ
レーム2は、その種類によって形状、寸法が異なるの
で、カセット45の寸法も異なるものが用意されてい
る。カセット45は、ICストッカ30にカセット把持
機構65(図5ないし図9参照)により所定位置に把持
固定される。
【0036】以下、ICストッカ30の詳細な構造につ
いて説明する。ICストッカ30は、カセット45を上
下動させるカセット昇降機構48、及びカセット45を
把持するカセット把持機構65から構成されている。図
5、6及び7は、ICストッカ30を示す図であり、図
5は一部を破断した側面図であり、図6はカセット昇降
機構48を作動させてそれに搭載されているカセット把
持機構65を上昇させたときの状態を示す図であり、図
7は図5の右側面図である。ICストッカ30のフレー
ム44上には、板状の下支持台47が配置されている。
下支持台47と上支持台49の間には、上支持台49を
上下動させるためのカセット昇降機構48が配置されて
いる。上支持台49は2本からなる第1支持ロッド50
及び2本からなる第2支持ロッド51で支持されてい
る。
【0037】2本の第1支持ロッド50の上端は、上支
持台49の下面に揺動軸52により間隔を置いて揺動自
在に支持されている。2本の第2支持ロッド50の下端
は、移動ブロック53を挟み込むように配置され、揺動
軸54により間隔を置いて揺動自在に支持されている。
2本の第2支持ロッド51の上端は、上支持台49の下
面に揺動軸55により揺動自在に支持されている。2本
の第2支持ロッド51の下端は、移動ブロック56を挟
み込むように配置され、揺動軸57により揺動自在に支
持されている。移動ブロック53及び移動ブロック56
は、駆動ねじ58にねじ込まれている。駆動ねじ58に
は、右ねじ、左ねじの両方が形成されており、移動ブロ
ック53が一方の右ねじに、他方の移動ブロック56に
他方の左ねじがねじ込んである。
【0038】駆動ねじ58の両端は、下支持台47上に
固定された軸受59,59により回転自在に支持されて
いる。駆動ねじ58の一端には摘み60が固定されてい
る。前記の説明から理解されるように、摘み60を回す
と駆動ねじ58が回転駆動され移動ブロック53及び移
動ブロック56が下支持台47上を互いに接近、又は離
反するように駆動される。移動ブロック53及び移動ブ
ロック56が接近すると、図6に示すような状態となり
上支持台49は上昇し、その上のカセット把持機構65
を上に上昇させる。
【0039】フレーム44には上支持台49の上下動を
案内するための直線状の案内レール61が上下方向に固
定されている。上支持台49の側面にはリニア軸受62
が固定されている。上支持台49上には、第1垂直板6
6と第2垂直板67とが対向して配置されている(図7
参照)。第1垂直板66と第2垂直板67との間の空間
であるカセットスペース75は、カセット45(図4参
照)を保持するためのものである。第1垂直板66に
は、第1連結板68が固定されている。
【0040】同様に、第2垂直板67には第2連結板6
9が固定されている。第1連結板68及び第2連結板6
9には、それぞれリニア軸受70及びリニア軸受71が
それぞれ固定されている。リニア軸受70及びリニア軸
受71は、上支持台49の前面端72上をスライドす
る。第1連結板68及び第2連結板69の下端には、ナ
ットがそれぞれ固定されており、この両ナットには送り
ネジ73がねじ込まれている。送りネジ73は、互いに
逆方向にネジ山が形成されている。送りネジ73の両端
は、上支持台49に軸受で回転自在に支持されている。
また、送りネジ73の一端には回転つまみ74が固定さ
れている。したがって、回転つまみ74を回転させると
送りネジ73が回転させられ、第1連結板68及び第2
連結板69は、同時に同量だけ反対方向に移動させられ
て移動し、互いに接近又は離反をする。
【0041】この結果、第1垂直板66及び第2垂直板
67は、平行を保ちながら同時に相互に接近又は離反す
ることになる。第1垂直板66と第2垂直板67との間
には、カセットスペース75が形成されている。カセッ
トスペース75は、本例では1箇所配置されている。カ
セットスペース75内でカセット45は、2つの対向す
るカセット固定用の爪で把持されている。カセット45
が把持される位置は、カセットスペース75の奥行きで
ある前後、幅方向である左右の両方の中心位置である。
カセット45は、前記したようにリードフレーム2の形
状によって、幅及び長さの寸法が異なる。結局、カセッ
トスペース75は、どんな寸法のカセット45にも対応
できるように幅、長さを調節できる。カセットスペース
75の幅方向の位置決めは、前記した送りネジ73を用
いた連動機構で行う。奥行きの位置決めは、次記するカ
セット把持機構65を用いる。
【0042】[カセット把持機構65]図5は、第8図
のA方向から見た図であり第2垂直板67の一部破断図
である。図8は図5の平面図であり、図9は図5の左側
面図である。第2垂直板67内の上下には、2本のネジ
棒81a,81bが配置されている。ネジ棒81a,8
1bには、右ネジ、左ネジが形成されている。ネジ棒8
1aの一端には、回転つまみ82が固定されている。ネ
ジ棒81a,81bの他端には、タイミングプーリ83
a,83bがそれぞれ固定されている。2つのタイミン
グプーリ83a,83b間には、タイミングベルト84
が架け渡されている。ネジ棒81a,81bの右ネジ、
左ネジには、それぞれ4個のナット85a,85b,8
5c,85dがネジ込まれている。2個のナット85
a,85bには、L字状の形をした第1把持爪86が固
定されている。
【0043】更に、他の2個のナット85c,85dに
は、第2把持爪87が固定されている。第2把持爪87
は、軸88を中心に回動する(図8参照)。第2把持爪
87は、バネにより常にカセットスペース75側に押さ
れている。第2把持爪87の上部には、押圧板89が軸
90を中心に回動自在に設けられている。押圧板89
は、第2把持爪87を第1垂直板66側に押圧するよう
にバネが介在されている。結局、押圧板89をバネ圧に
抗して押すと、押圧板89は軸90を中心に揺動する。
押圧板89が第2把持爪87を押圧することにより、第
2把持爪87は軸88を中心に揺動するので、カセット
45はカセットスペース75に挿入できるが取り出しは
できない。カセット45をカセットスペース75に正面
から挿入するときはこの機能を使用する。
【0044】図9は、図5の左側面図である。第1垂直
板66と第2垂直板67との間でかつ後方位置には、第
3垂直板91が上支持台49上に搭載し配置されてい
る。第3垂直板91には、水平方向に4本案内ロッド9
2a,92b,92c,92dが平行に配置されてい
る。案内ロッド92a,92b,92c,92dには、
それぞれ移動部材93a,93b,93c,93dが軸
受を介して移動自在に挿入されている。移動部材93
a,93dの一端は、それぞれ第2垂直板67にビスで
固定されている。したがって、第2垂直板67と移動部
材93a,93dは一体となって移動する。
【0045】同様に、移動部材93b,93cの一端
は、それぞれ第1垂直板66にビスで固定されているの
で、第1垂直板66と移動部材93b,93cは一体と
なって移動する。一方、第3垂直板91の軸55a,5
5bには、回転自在に2本の連動リング56a,56b
が取り付けられている。連動リンク56a,56bの両
端にはU字状の溝が形成され、このU字状の溝にピン5
4a,54b,54c,54dが挿入されている。結
局、第1垂直板66又と第2垂直板67は、連動リンク
56a,56bにより連動して平行を保ちながら互いに
接近又は離反することになる。
【0046】[IC押上機構100]図10はIC押上
機構100を示す。カセット45に積層されたリードフ
レーム2は、上層部から1枚づつ第1移送装置140で
次の工程へ移送される。このとき、カセット45の最下
部からリードフレーム2を押し上げて取り出す必要があ
る。IC押上機構100はこのリードフレーム2の押上
げのための機構である。ストッカ30の側部の隅のフレ
ームには、垂直方向にボールネジ101の両端が軸受1
02,102により回転自在に支持されている。ボール
ネジ101の下端には、タイミングプーリ103が固定
されている。タイミングプーリ103には、タイミング
ベルト104が架け渡されている。タイミングベルト1
04は、サーボモータ105により回転駆動される(図
7参照)。ボールネジ101には、ボールナット107
がネジ込まれている。ボールナット107には、アーム
108が一体に固定されている。
【0047】アーム108の先端には、押上部材111
が一体に設けられている。押上部材111は、カセット
スペース75内に保持されたカセット45の最下層のリ
ードフレーム2を突き上げる。図8に示すようにアーム
108には、リニアベアリング109が固定され、リニ
アベアリング109はフレームに固定された上下案内レ
ール110に沿って案内される。したがって、サーボモ
ータ105を回転駆動すると、ボールナット107がボ
ールネジ101に沿って上下動し、押上部材111は上
下案内レール110に沿って上下方向に案内され移動す
る。
【0048】[幅寄せ装置120]カセットスペース7
5の上部には、幅寄せ装置120及び第1移送装置14
0が配置されている。幅寄せ装置120は、カセット4
5の最上部ヘ押し上げられたリードフレーム2を位置決
め及びセンタリングし、次の工程への移送に備えるため
のものである。第1移送装置140は、センタリングさ
れたリードフレーム2を個片カット装置160に移送す
るためのものである。図11は、幅寄せ装置120の平
面図である。図12は図11の正面図、図13は図11
の右側面図、図14は図12のA−A線で切断した断面
図である。フレーム121は、矩形状の形をしたもので
ある。フレーム121の上部側には平行な2本のネジ棒
122a,122bが回転自在に支持されて配置されて
いる(図11参照)。
【0049】ネジ棒122a,122bには、それぞれ
右ネジ、左ネジが切られている。一方のネジ棒122b
の一端には、回転つまみ123が固定されている。ネジ
棒122bの他端には、タイミングプーリ124が固定
されている。タイミングプーリ124には、タイミング
ベルト125が架け渡されている(図12参照)。タイ
ミングプーリ126と同軸にタイミングプーリ127が
固定されている。タイミングプーリ127にはタイミン
グベルト128が掛け渡されている。タイミングベルト
128は、更にタイミングプーリ129に掛け渡されて
いる(図13参照)。タイミングプーリ129は、ネジ
棒122aの一端に固定されているタイミングプーリ
(図示せず)に、タイミングベルトで掛け渡されてい
る。したがって、ネジ棒122aとネジ棒122bは連
動して同一方向に回転されることになる。
【0050】ネジ棒122a,122bの右ネジ、左ネ
ジには、それぞれナット130a,130b,130
c,130dがネジ込まれている。ナット130aとナ
ット130cには、断面形状が矩形の幅寄せ板131a
が連結されている。同様にナット130bとナット13
0dには、断面形状が矩形の幅寄せ板131bが連結さ
れている。幅寄せ板131a,131bの側面132
a,132bは、リードフレーム2の側面部分に接触し
て位置決めする。結局、回転つまみ123を回すと、ネ
ジ棒122bが回転させられ、この回転がタイミングプ
ーリ124、タイミングベルト125及びタイミングプ
ーリ126を介してタイミングプーリ127を回転駆動
する。
【0051】更に、タイミングプーリ127が回転され
ると、タイミングベルト128、タイミングプーリ12
9、タイミングベルト、タイミングプーリ(図示せず)
を介してネジ棒122aがネジ棒122bと同時に回転
駆動される。この2本のネジ棒122a,122bの回
転により、ナット130a,130b,130c及び1
30dが移動し、最終的に両幅寄せ板131a,131
bを中心線を挟んで接近又は離反させる運動を行う。こ
のため、リードフレーム2は常に幅寄せ装置120の中
心に位置されることになる。
【0052】[第1移送装置140]図11、図12、
図14には、第1移送装置140が示されている。第1
移送装置140は、幅寄せ装置120から個片カット装
置160にリードフレーム2を移送するためのものであ
り、両装置の横の位置に配置されている。サーボモータ
141の出力軸には継手142を介して送りネジ143
の一端が連結されている。送りネジ143の両端はフレ
ーム144に軸受145で支持されている。送りネジ1
43には、ナット146がねじ込まれている。ナット1
46には連結部材147が固定されている(図12参
照)。連結部材147の上端にはリニアベアリング14
8が連結されている。リニアベアリング148はレール
149上を移動案内される。レール149は送りネジ1
43の上部に配置され、その両端はフレーム144に固
定されている。リニアベアリング148には更にアーム
150の一端が固定されている。
【0053】アーム150の他端には図14に示すよう
にチャック151が設けられている。チャック151
は、エアーシリンダ152を備えており、エアーシリン
ダ152のピストンロッド153の先端には可動爪15
4が固定されている。可動爪154と対向する位置には
固定爪155がアーム150に設けられている。可動爪
154と固定爪155とでリードフレーム2を把持する
ものである。また、ナット146に固定された連結部材
147の下端にはドッグ156が固定されている。ドッ
グ156の移動位置に対応するフレーム144の位置に
は機械原点検出センサー157が配置されている。機械
原点検出センサー157は、アーム150の機械的な絶
対原点を検出するためのものであり、この検出位置から
アーム150の位置の移動量を決める。
【0054】以上の構造から明らかなように、サーボモ
ータ141を回転駆動すると、送りネジ143が回転
し、この送りネジ143にナット146がねじ込まれて
いるのでナット146が送りネジ143に沿って移動す
る。リニアベアリング148はレール149に沿って移
動するので、リニアベアリング148と一体のアーム1
50もレール149に沿って移動することになる。この
移動により、チャック151に把持されたICリードフ
レーム2は個片カット装置160へ移送される。
【0055】[個片カット装置160]図16、図17
及び図18は、リードフレーム2を1個単位に切断する
個片カット装置160を示すものであり、図16は正面
図、図17は平面図、図18は回転切断刃部分の断面図
である。個片カット装置160は、回転刃切断装置16
1及び駆動装置162とからなる。回転刃切断装置16
1は、リードフレーム2に一定ピッチ作られたパッケー
ジIC5(図1参照)を1個単位に切断して1個のパッ
ケージIC5とするためのものである。駆動装置162
は、リードフレーム2を切断するために回転刃切断装置
161を駆動するためのものである。
【0056】回転刃切断装置161の板状のベース16
3上の両端には支持部材164が立ち上げて配置されて
いる(図16参照)。両支持部材164の上部には回転
切断刃179及び回転切断刃181をガイドするための
ガイド部材165の両端が固定されている。ベース16
3の上にはガイドレール166が固定されている。ガイ
ドレール166のガイド面167には、リニアベアリン
グ168が移動自在に搭載されている。
【0057】リニアベアリング168上には下部板16
9の下面が固定されている。下部板169の上面一端に
は立板170の下端が固定されている。立板170の上
部には上部板171の一端が固定されている。下部板1
69、立板170、及び上部板171で一辺が開放した
矩形の移動可能な移動フレーム194を構成する。下部
板169の下面にはドッグ172が固定されており、ま
たベース163上には非接触センサー173が配置され
ている。移動フレーム194の移動はドッグ172と非
接触センサー173により検出され、移動フレーム19
4の機械原点を定める。上部板171の先端には2個の
軸支持部材175の一端が固定して平行に配置されてい
る。両軸支持部材175,175間には回転刃軸176
の両端が固定されている。回転刃軸176には回転切断
刃179がベアリング178により回転自在に支持され
ている。回転切断刃179の外周には環状の弾性部材1
80が巻かれて配置固定されている。
【0058】回転切断刃179と軸支持部材175との
間には、スラストベアリング177が配置され、回転刃
179の回転を円滑にしている。下部板169の上には
軸支持部材174が固定されている。軸支持部材174
の上部には回転切断刃181が回転自在に支持されてい
る。回転切断刃181の支持構造は回転切断刃179と
同様の構造であり、その説明は省略する。回転切断刃1
81の支持軸と回転切断刃179の支持軸とは平行であ
り、回転切断刃179の弾性部材180の外周面と回転
切断刃181の外周面は接触し、回転切断刃181の弾
性部材の外周面と回転切断刃179の外周面とは互いに
接している。回転切断刃181の外周には支持ローラー
182が接している。支持ローラー182は軸受183
により軸支持部材174に回転自在に支持されている。
【0059】支持ローラー182の外周はガイド部材1
65の上面に接し、支持されている。結局、支持ローラ
ー182は回転切断刃181をガイド部材165により
支持し、回転切断刃181の変形を防いでいる。ベース
163には2個の立部材185が配置され、立部材18
5の上部にはテーブル支持部材186が固定されてい
る。テーブル支持部材186には移送されてきたリード
フレーム2を載置し、固定するための切断テーブル18
7が固定されている。切断テーブル187の上面にはリ
ードフレーム2を載置するための載置面188が形成さ
れている。切断テーブル187の中心とテーブル支持部
材186には真空吸着路189が形成されている。吸着
路189を介して真空吸着口190から空気が吸い込ま
れ、その内部を負圧にしてリードフレーム2を載置面1
88で固定する。
【0060】移動フレーム194の立板170の背面に
は連結板195が固定されている(図17参照)。連結
板195にはU字状のU溝196が形成されている。U
溝196にはカムフロア197が挿入されている。カム
フロア197は連結板198の先端に固定されている。
連結板198には板材203の下端が固定されている。
板材203には被駆動部材204が一体に固定されてい
る。被駆動部材204はロッドレスシリンダ205によ
り駆動される被駆動部材である。ロッドレスシリンダ2
05の両端は、ベース201に固定されている。ベース
201にはレール200が固定されている。
【0061】連結板198の下面にはリニアベアリング
199が固定されている。リニアベアリング199はレ
ール200の上面である移動面202上を移動する。な
お、移動フレーム194の移動の両端は、移動端センサ
ー206,207で検出される。切断テーブル187の
上面にはリードフレーム2を載置すると吸着路189の
空気の負圧により、載置面188にリードフレーム2が
固定される。ロッドレスシリンダ205を駆動すると、
被駆動部材204がガイド面202上を駆動されて移動
し、この被駆動部材204の移動により、これに連結さ
れている移動フレーム194は移動される。移動フレー
ム194がレール166の上面リードフレーム2は、回
転切断刃179と回転切断刃181の間に挟まれて、せ
ん断により切断される。
【0062】[第2移送装置210]図19は、第2移
送装置210を示す正面図、図20は図19の平面図、
図21は図19の左側面図である。第2移送装置210
は、個片カットされたICチップ5を個片カット装置1
60からリード加工機割出テーブル295の回転テーブ
ルの位置に送るためのものである。ベース211上の両
端には支持台212が立てて設けられている。支持台2
12の上にはレール213が固定されている。レール2
13の上面の案内面214には、リニアベアリング21
5が移動自在に配置されている。リニアベアリング21
5は移動台226の下面に固定されている。レール21
3に平行にボールねじ216が配置され、この両端は軸
受218で回転自在に支持されている。
【0063】軸受218は軸受保持部材217に固定さ
れており、この軸受保持部材217はベース211上に
設けられている。結局、ボールねじ216はベース21
1上に回転自在に支持されている。ボールねじ216の
一端にはタイミングプーリ219が固定されている。他
方、ベース211上にはサーボモータ222が固定され
ている。サーボモータ222の出力軸にはタイミングプ
ーリ221が固定されている。タイミングプーリ219
及びタイミングプーリ221との間にはタイミングベル
ト220が掛け渡してある。移動台226の下面にはボ
ールナットケース225が固定され、ボールナットケー
ス225内に固定されたボールナットにボールねじ21
6がネジ込まれている。
【0064】移動台226の上面にはレール230が、
ボールねじ216と直交する方向に配置固定されてい
る。レール230の上面の移動面231上にはリニアベ
アリング232が移動自在に搭載されている。リニアベ
アリング232はクロス移動台233の下面に固定され
ている。結局、クロス移動台233はレール230に沿
って移動自在である。クロス移動台233上には連結板
234が固定され、連結板234は被駆動体235に連
結されている。被駆動体235はロッドレスシリンダ2
36の外周面をカバーするように配置されている。結
局、ロッドレスシリンダ236は、クロス移動台233
をレール230の案内面231に沿って駆動することに
なる。クロス移動台233の移動端にはストッパ241
が配置されている。
【0065】ストッパ241は移動台226に固定され
ている。ストッパ241の先端にはゴム材からなる緩衝
部材242が固定されている。両ストッパ241間に平
行してショックアブソーバ243が配置されている。シ
ョックアブソーバ243はクロス移動台233の移動を
受け止め、速度エネルギーを減衰するためのものであ
る。クロス移動台233の機械原点の位置の検出は、ク
ロス移動台233に固定したドッグ237と移動台22
6上に固定された非接触センサー238によって行う。
クロス移動台233にはコラム250が立方向に固定し
て設けられている。コラム250には立方向にレール2
58が配置されている。コラム250の近傍にはL字状
の上下移動部材251が配置されている。
【0066】上下移動部材251にはリニアベアリング
259が固定されており、リニアベアリング259はレ
ール258に案内されている。上下移動部材251とク
ロス移動台233との間には、引っ張りばね255が介
在され、上下移動部材251とクロス移動台233とは
相互に引っ張られている。上下移動部材251の下端に
は、L字状の連結部材を介して水平に配置されたアーム
部材252の一端が固定されている。アーム部材252
には空気路254が設けられている。アーム部材252
の先端には真空チャック253が設けられている。真空
チャック253はパッケージIC5を吸着して把持する
ものである。上下移動部材251は、エアシリンダ25
6のロッドに連結されている。上下移動部材251は、
エアシリンダ256によって上下に駆動される。上下移
動部材251の上端位置は上端接触センサー257で検
出され、上下移動部材251の下端位置は下端接触セン
サー249で検出される。
【0067】[第2移動装置210の作動]以上の構造
から理解されるように、サーボモータ222を回転駆動
するとタイミングプーリ221、タイミングベルト22
0、タイミングプーリ219を介してボールねじ216
を回転させる。このボールねじ216の回転により移動
台226をレール213に沿ってY軸線方向に移動させ
る。ロッドレスシリンダ236を起動すると、被駆動部
材235、連結板234を介してクロス移動台233を
レール230の案内面231に沿ってX軸線方向に移動
させる。真空チャック253で吸着されたパッケージI
C5は前記駆動により所望の平面位置に移送可能であ
る。パッケージIC5は所定の位置で真空チャック25
3で吸着されると、エアシリンダ256の駆動により上
方に移動される。所定の位置に移動された後、エアシリ
ンダ256で上下移動部材251を下方に駆動した後、
真空チャック253を開放してパッケージIC5の移送
を終了する。
【0068】[リード加工機テーブル260]図22、
図23、図24、図25及び図26(a),(b)は、
リード加工機テーブル260を示す図である。図22は
リード加工機テーブル260を示す正面図、図23は図
22の平面図、図24はリード加工機テーブルに搭載さ
れている4台のリード加工機割出テーブルを除去した状
態のテーブルの図である。
【0069】リード加工機テーブル260は、前記個片
カット装置160で切断され移送されてきたパッケージ
IC5のリード線3を主に切断加工するために切断用金
型330及びリード曲げ装置400の位置に移送し、か
つパッケージIC5の4辺のリード線3を各々切断加工
するために90度単位で割出し回転させための加工用テ
ーブルである。リード加工機テーブル260上には、4
台のリード加工機割出テーブル295、296、29
7、298が配置されている。リード加工機割出テーブ
ル295は、パッケージIC5の4隅であるピンチ部6
をL字形にカットするための割出しテーブルである。リ
ード加工機割出テーブル296は、パッケージIC5の
複数のリード線3が互いに分離しないようにその中間位
置の一部を連結した部分、すなわちダム部分7を切断す
るための割出しテーブルである。
【0070】リード加工機割出テーブル297は、パッ
ケージIC5の複数のリード線3が分離しないようにそ
の先端が連結されたリード先端部8を切断するための割
出しテーブルである。リード加工機割出テーブル298
は、パッケージIC5のリード線3をZ状にリード曲げ
装置400(後記する。)で折り曲げるための割出しテ
ーブルである。以下、リード加工機テーブル260の構
造、機能の詳細を説明する。リード加工機テーブル26
0のベース261上には3本のレール270が平行に配
置されている。レール270上にはリニアベアリング2
71を介して移動台272が移動自在に設けられてい
る。ベース261の下面にはボールねじ263が下面に
平行に、かつX軸線方向に配置されている。
【0071】ベース261の下面には軸受支持部材26
2が固定されている。ボールねじ263の両端は、軸受
支持部材262に設けられた軸受で回転自在に支持され
ている。ボールねじ263の一端は、継手を介してX軸
送りサーボモータ265の出力軸に連結されている。ボ
ールねじ263にはボールナット266がねじ込まれて
いる。ボールナット266は連結部材267で移動台2
72に固定されている。サーボモータ265を起動して
ボールねじ263を回転させると、ボールナット266
が移動して移動台272がレール270に沿って移動
し、移動台272は切断用金型330及びリード曲げ装
置400への方向(Y軸線方向)と直交する方向(X軸
線方向)に移送される。X軸送りサーボモータ265、
ボールねじ263、ボールナット266等でX軸送りサ
ーボ機構269を構成し、X軸送りサーボ機構269は
移動台272をX軸線方向に指令された移動量だけ駆動
する。
【0072】移動台272上には上下にスペースをおい
てクロス台275が搭載されている。この上下のスペー
スに、クロス台275を移動台272の移動方向とクロ
スする方向に駆動するためのX軸送りサーボ機構269
と実質的に同様なY軸送りサーボ機構280(図24参
照)が配置されている。クロス台275の下面には支持
部材274の上端が固定され、その下端にはリニアベア
リング281が固定されており、このリニアベアリング
281はクロスレール273上を移動自在である。Y軸
送りサーボ機構280は、サーボモータ276を起動す
ることによりクロス台275をレール273に沿ってY
軸線方向に駆動する。Y軸送りサーボ機構280につい
ては前記X軸送りサーボ機構269と実質的に同一なの
でその詳細な機構の説明は省略する。以上の説明から理
解されるように、クロス台275上に搭載された4台の
リード加工機割出テーブル295、296、297、2
98は、任意のXY平面位置に移動させることができ
る。
【0073】サーボモータ276で駆動されるY軸送り
サーボ機構280(図24)は、クロス台275を切断
用金型330及びリード曲げ装置400が配置されてい
る方向に移送する。リード加工機割出テーブル295
は、パッケージIC5の4隅であるピンチ部6をL字形
にカットするための割出しテーブルである。リード加工
機割出テーブル296は、パッケージIC5の複数のリ
ード線3が分離しないようにその中間位置の一部を連結
したダム部7を切断するための割出しテーブルである。
【0074】[リード加工機割出テーブル295のX軸
線方向補正駆動機構291]図22に示すようにクロス
台275の下面には軸受支持部材277が固定されてい
る。ボールねじ285の両端は、軸受支持部材277に
設けられた軸受で回転自在に支持されている。ボールね
じ285の一端は、継手286を介してサーボモータ2
87の出力軸に連結されている。ボールねじ285には
ボールナットがねじ込まれている。
【0075】ボールナットは連結部材288で割出テー
ブル台289に固定されている。テーブル台289はク
ロス台275の上に配置された2本のレール290に固
定されている。テーブル台289上にはリード加工機割
出テーブル295が搭載されている。結局、サーボモー
タ287等は、X軸線方向補正機構291を構成する。
X軸線方向補正駆動機構291は、リード加工機割出テ
ーブル295のX軸線方向の送りの補正を行い、リード
線3の加工位置を精密に補正する。
【0076】[リード加工機割出テーブル295]リー
ド加工機割出テーブル295は、パッケージIC5を固
定するテーブルであり、パッケージIC5のリード線3
の4隅であるピンチ部6をL字形にカットするために回
転角度位置を割り出し、かつY軸線方向の位置補正を行
う加工用のテーブルである。ピンチ部6をL字形に切断
するには、X,Y軸線方向ともに位置決めしなければな
らない。このY軸線方向の制御は、Y軸送りサーボ機構
280より行う(図24参照)。すなわち、サーボモー
タ276を起動することにより、クロス台275をレー
ル273に沿ってY軸線方向に駆動する。X軸方向の送
りの補正制御は、前記したX軸線方向送り補正機構29
1(図22)により行う。他の部分の構造機能は、後記
するリード加工機割出テーブル298と同一なのでその
詳細な説明及び図示は省略する。
【0077】[リード加工機割出テーブル296]図2
6(a)は、リード加工機割出テーブル296の側面図
であり、図26(b)は真空チャック部分の拡大図であ
る。リード加工機割出テーブル296は、パッケージI
C5を固定するテーブルであり、パッケージIC5の複
数のリード線3が互いに分離しないようにその中間位置
の一部を連結した部分、すなわち4ヶ所のダム部7を切
断するために回転角度位置を割り出すための加工用のテ
ーブルである。ダム部7を切断するには、このダム部7
のX,Y軸線方向の位置によりリード加工機割出テーブ
ル296の位置を決定する。このダム部7の位置を基準
にして、他のリード加工機割出テーブル295,29
7,298の位置決めを行う。
【0078】このX軸線方向の位置の決定は、X軸送り
サーボモータ265を駆動して移動台272を位置決め
することにより行い、Y軸線方向は、Y軸線サーボ機構
280により行う。したがって、ダム部7を切断するリ
ード加工機割出テーブル296は、X軸線方向、Y軸線
方向ともに位置補正機能は備えていない。
【0079】図26(a)は、リード加工機割出テーブ
ル296の側面図である。サーボモタ300aの回転
は、減速機構304aを介して回転テーブル305aを
回転割出して制御する。テーブル台384aは、クロス
台275a上に固定されており移動できない。回転テー
ブル305aの中心には、空気路306が構成されこの
空気路306から空気が吸引されて真空チャック307
を構成する。回転テーブル305aの上下駆動は、後記
する機構と同一であり回転テーブル上下駆動機構308
aによって行う。
【0080】[リード加工機割出テーブル297]リー
ド加工機割出テーブル297は、パッケージIC5を固
定するテーブルであり、パッケージIC5の複数のリー
ド線3は分離しないようにその先端が連結されており、
このリード先端部8を切断するために回転角度位置を割
り出し、Y軸線方向の位置を補正するための加工用のテ
ーブルである。パッケージIC5のリード線3の先端を
切断するためには、リード加工機割出テーブル297を
切断用金型330が配置されているY軸線方向に移動さ
せて位置決めする。リード加工機割出テーブル297
は、Y軸線方向の位置決めのみでX軸線方向の位置決め
は必要ない。
【0081】Y軸線方向の位置の補正は、Y軸線方向補
正駆動機構293により行う(図24参照)。Y軸線方
向補正駆動機構293は、リード加工機割出テーブル2
97のY軸線方向の微妙な位置を加工のとき補正するた
めのものである。したがって、リード加工機割出テーブ
ル297及びそのY軸線方向補正駆動機構293の構造
機能は、リード加工機割出テーブル298及びその後記
する送り補正機構380と実質的に同一でありその詳細
な説明及び図示は省略する。
【0082】[リード加工機割出テーブル298のY軸
線方向送り補正機構380]図25は、リード加工機割
出テーブル298の側面図である。リード加工機割出テ
ーブル298は、パッケージIC5を固定するテーブル
であり、パッケージIC5のリード線3の先端を曲げ加
工するために回転角度位置を割り出し、かつY軸線方向
を補正するための加工用のテーブルである。この曲げ加
工工程は機械加工の最後の加工工程である。クロス台2
75上には2本のリニアレール385が配置され、この
リニアレール385上にはリニアガイド386によりテ
ーブル台384がY軸線方向に移動自在に設けられてい
る。
【0083】テーブル台384にリード加工機割出テー
ブル298が搭載されている。テーブル台384には、
連結部材383を介してボールナット382に固定され
ている。ボールナット382は、ボールねじ381にね
じ込まれている。ボールねじ381は、クロス台275
に回転自在に支持され、Y軸補正用サーボモータ392
に連結されている。Y軸補正用サーボモータ392を回
転駆動すると、テーブル台384をY軸線方向に駆動す
ることになる。Y軸補正用サーボモータ392、ボール
ねじ381、ボールナット382、連結部材383等
は、Y軸線方向送り補正機構380を構成する。Y軸線
方向送り補正機構380は、リード加工機割出テーブル
298のY軸線方向の微妙な位置を加工のとき補正する
ためのものである。
【0084】[リード加工機割出テーブル298]テー
ブル台384上にリード加工機割出テーブル298が搭
載されている。テーブル台384には、4本の支持柱3
88の下端が固定されている。支持柱388には、矩形
の板部材309が上下動自在に軸受を介して支持されて
いる。板部材309は、リード加工機割出テーブル29
8の本体である。サーボモータ300の出力軸にはタイ
ミングプーリ301が固定されている。タイミングプー
リ301と離れた位置に、タイミングプーリ303が回
転自在に板部材309に設けられた軸に固定されてい
る。
【0085】タイミングプーリ301とタイミングプー
リ303との間には、タイミングベルト302が掛け渡
してあり、サーボモータ300の回転を減速して伝達す
る。更に、タイミングプーリ303の下部にはこれと同
軸にタイミングプーリが固定され、このタイミングプー
リの回転を回転テーブル305に伝達する。結局、タイ
ミングプーリ301、タイミングベルト302、タイミ
ングプーリ303等から回転テーブル305を所定角度
位置に割り出すための減速機構304を構成している。
【0086】回転テーブル305の割出し角度位置の検
出は、タイミングプーリ303の軸に連結された円板を
フォトセンサーである角度検出センサー391が検出し
て行う。減速機構304により回転テーブル305を所
定角度に回転させて所望の割出しを行う。回転テーブル
305は内蔵している真空チャックでパッケージIC5
を把持固定する。回転テーブル305に把持されたパッ
ケージIC5は、後記するICリード曲げ装置400に
移送(Y軸線方向)したのち、ICリード曲げ装置40
0の加工位置に移動させるために下降し、加工が終了し
たら上昇させなければならない。
【0087】この回転テーブル305の上下動は、回転
テーブル上下駆動機構308により行う。テーブル台3
84の上には、シリンダ387が搭載されている。シリ
ンダ387のピストンロッドの先端にはカム389が固
定されている。カム389には、カムフォロア390が
接している。カムフォロア390は、板部材309の裏
面に固定されている。シリンダ387を駆動すると、カ
ム389が移動しこのカム389の移動によりこれに接
しているカムフォロア390が追従するので、板部材3
09が上昇する。この上昇により板部材309に搭載さ
れた回転テーブル305が上昇する。回転テーブル30
5の下降は前記上昇とは逆の動作により行う。
【0088】[第3移送装置310]図27、図28
(a),(b)、図29(a),(b)、図30は第3
移送装置310を示し、図27はシステムに組まれたと
きの正面図、図28は左側面図、図29(a)は第3移
送装置の平面図、図29(b)は第3移送装置の正面
図、図30は図29のA−A線で切断した断面図であ
る。第3移送装置310は、後記するプレス360の前
面に固定配置されている。板金材で作られた矩形状のプ
レート311は、プレス機360のベース361に固定
されている。
【0089】プレート311の前面には、2本のレール
312が垂直方向に配置固定されている。レール312
の案内面にはリニアベアリング313が移動自在に配置
されている。プレート311には取付部材314により
空気圧で駆動されるシリンダ315が固定されている。
シリンダ315は、レール312と平行に配置されてい
る。両リニアベアリング313には取付部材を介して上
下移動アーム317が固定されている。上下移動アーム
317には、シリンダ315のピストンロッド316が
固定されている。
【0090】プレート311の前面には、L字状の取付
部材318を介してショックアブソーバー319、スト
ッパ320が固定されている。一方、上下移動アーム3
17には、Z字状に曲げられたドッグ支持部材321の
下端が固定されている。ドッグ支持部材321の上端に
は、ドッグ322が固定されている。シリンダ315を
駆動することにより、上下移動アーム317が上下移動
し、ドッグ322がショックアブソーバー319に最初
に衝突してその速度は減速された後、ストッパ320に
よりドッグ322はその位置に止められる。
【0091】上下移動アーム317の下面にはL字状の
取付部材323を介して真空チャック325が固定され
ている。真空チャック325は前記4台のリード加工機
割出テーブル295、296、297、298の回転テ
ーブル305が配置されている間隔に合致するように等
間隔位置に3個配置されている。
【0092】したがって、第3移送装置310は、同時
に3個のパッケージIC5を同時に真空チャック325
で把持し、シリンダ315の上下駆動(Z軸線方向)で
パッケージIC5を上下させ、かつリード加工機テーブ
ル260の横の移動(X軸線方向)によりパッケージI
C5を次の回転テーブル305に移送する。すなわち、
把持又は開放時の上下運動はエアシリンダ315で行
い、リード加工機テーブル260の横の移動で横方向の
移送をする。したがって、第3移送装置310の真空チ
ャック325は、シリンダ315の上下駆動運動しなが
ら同時に3個のパッケージIC5を同時に真空チャック
325で把持して、リード加工機割出テーブル295な
いし298の各割出しテーブル305に1ピッチ単位で
移送する。
【0093】第3移送装置310と同じベース311の
側面には、CCDカメラ326が配置されている。CC
Dカメラ326の下部位置には、光源であるライト32
7が配置されている。CCDカメラ326は、リード加
工機割出テーブル295上に載置されライト327で照
射されたパッケージIC5の中心位置、及びパッケージ
IC5の種類等を特定するためのものである。パッケー
ジ、リードフレーム2等の形状、リード線3の本数、大
きさ等を計測して、予め入力されているデータと比較し
てその種類を特定する。
【0094】パッケージIC5の中心位置が計測される
と、この中心位置に合致するように、リード加工機割出
テーブル295ないし298の各割出しテーブル305
を位置決めする。本実施例では、この計測結果によりダ
ム部7のX,Y軸の位置を基準にして他の3台のリード
加工機割出しテーブル295、297、298の位置決
めを行う。
【0095】[切断用金型330]図31、図32、図
33、図34は切断用金型330を示し、図31は全体
の正面図、図32はパッケージIC5の4隅をL字形に
切断するピンチ部をカットするための切断用金型の部分
断面図、図33はダム部7をカットするための切断用金
型の部分断面図、図34はリード先端部8をカットする
ための切断用金型の部分断面図である。金型のベース3
31には切断したとき排出される切粉を受け入れるため
の排出空間が形成されている。ベース331の上には金
型保持台340が搭載されている。
【0096】金型保持台340は切断用の金型を保持す
るためのものである。金型保持台340には前記排出空
間に対応して孔が形成されているので、切断用金型で切
断された切粉を排出できる。金型保持台340の上面に
はピンチカット下型339が固定配置されている。ベー
ス331には、2本のスリーブ332の下端が固定され
ている。スリーブ332には、可動台333が上下動自
在に案内されている。可動台333の上部には後記する
プレス機360(図35参照)で駆動するための継手3
34が一体に形成されている。
【0097】継手334の内部にはT字状のソケット3
35が形成されている。このソケット335にプレス機
360の継手が接続される。可動台333の下面には金
型保持台342が固定されている。金型保持台342に
はピッチカット上型341が固定配置されている。金型
保持台342の下面にはストリッパー343が上下動自
在に配置されている。ストリッパー343は、ボルト3
45を介してTボルト344に固定されている。
【0098】Tボルト344の上部位置には可動台33
3に内装されたコイルスプリング346が配置されてい
る。コイルスプリング346は常時Tボルト344を下
方に押している。したがって、ストリッパー343は切
断時に被加工物を固定し、切断後被加工物であるパッケ
ージIC5を押圧して刃物から分離するためのストッリ
ッパー機構を構成することになる。ブッシュ孔336は
ストリッパー343を案内するための孔である(図33
参照)。ダム切断刃350は、切断部分が狭いために比
較的薄く櫛刃(フォーク)状の刃である。先端切断刃3
53は下刃354と共同してリード先端部8を直線に切
り落とすためのものであり、幅の広い切刃を備えてい
る。
【0099】[プレス機360]図35、図36、図3
7は、ねじプレス機360を示し、図35は正面断面
図、図36は図35のA−A線で切断した断面図、図3
7は右側面図である。ベース361の上には、円筒状の
下部が開放された円筒本体362が固定されている。円
筒本体362にはねじ軸363が軸受364により回転
自在に支持されている。ねじ軸363の上端にはタイミ
ングプーリ367が固定されている。サーボモータ37
1の出力軸370にはタイミングプーリ369が固定さ
れている。タイミングプーリ369とタイミングプーリ
367の間にはタイミングベルト368が掛け渡してあ
る。サーボモータ371を起動するとタイミングプーリ
369、タイミングベルト368、及びタイミングプー
リ367を回転駆動しねじ軸363を回転駆動する。
【0100】ねじ軸363には、ナット部材366がね
じ込まれている。ナット部材366はラム399に一体
に固定されており、ラム399は更にラム399が回転
しないように、その外周面にキー372が固定されてい
る。キー372は、キー溝部材374に形成されたキー
溝373に挿入され、摺動自在に上下動する。キー溝部
材374は円筒部材362に固定されている。ラム39
9の下部は軸受365に上下動自在に挿入されている。
回転角度を検出してラム399の上下位置を制御するも
のである。また、タイミングプーリ367の外周には、
固定部材378を介して非接触センサー379が配置さ
れ、タイミングプーリ367の回転角度を検知する。ま
た、ラム399の外周にはドッグ375が固定されてお
り、ドッグ375は、円筒本体362に固定された上接
触センサー376、下接触センサー377により、上下
の終端位置が検知される。
【0101】ラム399の下端には、連結ボルト397
がねじ込んで固定されている。連結ボルト397の頭3
98は、切断用金型330のソケット335に挿入して
連結するためのものである。サーボモータ371を起動
するとタイミングプーリ369、タイミングベルト36
8、及びタイミングプーリ367を回転駆動しねじ軸3
63を回転駆動する。ねじ軸363の回転駆動により、
ナット部材366がキー溝373に沿って上下動して切
断用金型330の上型である可動台333を駆動する。
【0102】[ICリード曲げ装置400]図38は、
ICリード曲げ装置の全体斜視図である。ICリード曲
げ装置400はリード線3をZ字状に曲げるための曲げ
加工装置である。本加工機のフレームの上には、基板4
01が固定されている。基板401上には移動板402
が水平面上の1方向(Y軸線方向)に移動可能に設置さ
れている。基板401上にはまた、リード支持基台45
3が固定されており、そのリード支持基台453上にリ
ード支持固定部材451とリード支持可動部材452か
ら成るリード把持手段が設置されている。Y軸線方向
は、移動板402がリード把持手段に対して接近離反す
る方向に設定されている。パッケージIC5のリード線
3は前記した回転テーブル305の上に位置決めされて
固定載置される。パッケージIC5のリード線3は根元
部分をリード支持固定部材451とリード支持可動部材
452とによって上下から挟持されて把持される。
【0103】図39は、ICリード曲げ装置の側面から
の断面図である。基板401上には、Y軸線方向にY軸
ガイド411が設けられており、Y軸ガイド411上に
はY軸線方向に移動可能にY軸スライダ412が案内さ
れている。Y軸スライダ412は移動板402の下面に
固定されており、これによって移動板402はY軸線方
向に滑らかに移動することが可能である。移動台402
のY軸方向の駆動は、Y軸サーボモータ421の動力に
よる。Y軸サーボモータ421の出力軸は、Y軸カップ
リング422によりY軸ボールネジ423に接続され、
回転が伝達される。Y軸ボールネジ423にはY軸ボー
ルナット424が螺合しており、Y軸ボールナット42
4は連結部材425を介して移動台402に回転不能に
固定されている。したがって、Y軸サーボモータ421
の回転により、移動台402はY軸線方向に直線駆動さ
れる。
【0104】リード線3は、先端部を下部リード保持部
材441および上部リード保持部材442によって保持
され、所定の形状に曲げ加工を施される。その際、リー
ド線3の根元部分はリード支持固定部材451とリード
支持可動部材452によって挟持され動かないように支
持されている。下部リード保持部材441とリード支持
可動部材452は、Z軸サーボモータ431によって垂
直方向であるZ軸方向に駆動される。Z軸サーボモータ
431の出力軸は、Z軸カップリング432によりZ軸
ボールネジ433に接続されている。また、上部リード
保持部材442は、シリンダ装置443によりシリンダ
シャフト444を介してZ軸線方向に駆動される。
【0105】図40は、下部リード保持部材441およ
び上部リード保持部材442、ならびにリード支持可動
部材452のZ軸方向駆動機構の拡大図である。移動台
402には、垂直方向のZ軸ガイド435が4本固定さ
れている。Z軸ガイド435は円柱形状であり、下部移
動板481、上部移動板491およびローラ保持板56
1をZ軸方向に案内する。Z軸サーボモータ431によ
って駆動されるZ軸ボールネジ433は中央部の上下
に、下部ボールネジ461と上部ボールネジ462とを
有している。下部ボールネジ461と上部ボールネジ4
62とは、互いに逆ネジであり、ピッチは同じである。
【0106】下部ボールネジ461には下部ボールナッ
ト471が螺合しており、下部ボールナット471は回
転不能に下部移動板481に固定されている。下部移動
板481の先端部には下部リード保持部材441が固定
されている。したがって、Z軸サーボモータ431によ
ってZ軸ボールネジ433を回転駆動することにより、
下部リード保持部材441をZ軸方向に移動させること
ができる。また、上部ボールネジ462には上部ボール
ナット472が螺合しており、上部ボールナット472
は回転不能にローラ保持板561に固定されている。ロ
ーラ保持板561の先端部には駆動ローラ456が回転
自在に軸支されている。したがって、Z軸サーボモータ
431によってZ軸ボールネジ433を回転駆動するこ
とにより、駆動ローラ456をZ軸方向に移動させるこ
とができる。
【0107】下部ボールネジ461と上部ボールネジ4
62とが互いに逆ネジであるから、Z軸ボールネジ43
3の回転により駆動ローラ456と下部リード保持部材
441とは上下逆方向に等距離だけ移動することにな
る。駆動ローラ456は係合部材454の係合溝541
に係合しており、駆動ローラ456をZ軸線方向に移動
させることにより、バネ455を介してリード支持可動
部材452をリード支持固定部材451に向けて押圧付
勢することができる。駆動ローラ456と係合溝541
の係合機構は、移動板402のY軸線方向の移動に無関
係にリード支持可動部材452を付勢するためのもので
ある。
【0108】係合溝541によって、移動板402のY
軸線方向の移動を吸収している。上部リード保持部材4
42を先端部に固定した上部移動板491は、シリンダ
装置443によりシリンダシャフト444を介してZ軸
線方向に押圧駆動される。これにより、上部リード保持
部材442が下部リード保持部材441に対して押圧付
勢される。このように空気圧等により上部リード保持部
材442が下部リード保持部材441に付勢された状態
では、下部リード保持部材441が移動すればその移動
に追従して上部リード保持部材442も付勢状態のまま
一緒に移動することになる。
【0109】図41は、ICリードの曲げ加工を行う際
に、リードの根元部分を固定支持するリード把持手段の
拡大正面図であり、一部を断面で表している。また、図
42は、図41のリード把持手段のA−A矢視断面図で
ある。リード把持手段はリード支持基台453上に設置
されている。リード支持基台453は基板401に固定
設置されている。リード把持手段は、下側の位置固定の
リード支持固定部材451と、上側のリード支持可動部
材452とから成る。リード支持可動部材452は前述
のように、Z軸サーボモータ431およびZ軸ボールネ
ジ433により、リード支持固定部材451に向けて押
圧付勢される。
【0110】係合部材454にはZ軸線方向にガイド棒
457が固定されている。上部リード支持部材取付部5
21と下部リード支持部材取付部511はガイド棒45
7に対して相対移動可能に嵌合している。このガイド棒
457により、係合部材454とリード支持可動部材4
52は、リード支持固定部材451に対してZ軸線方向
に移動可能に案内される。係合溝541内に係合した駆
動ローラ456を下降させることによって係合部材45
4を下降させ、さらにバネ455を介してリード支持可
動部材452を下降させることによってリード根元部の
固定支持を行う。リード支持可動部材452がリード根
元部に接触してからも、バネ455による支持力が所定
の大きさになるまで、係合部材454をさらに下降させ
る。
【0111】上部リード支持部材取付部521と下部リ
ード支持部材取付部511の内部は、空間522と空間
512が形成されており、これらの空間522、512
の内部を上部リード保持部材442と下部リード保持部
材441がY軸線、Z軸線方向に自由に移動できるよう
に構成されている。図43は、パッケージIC5のリー
ド曲げの様子を示す図である。パッケージIC5は回転
テーブル305の上に位置決めされて固定支持される。
【0112】回転テーブル305は、真空吸着等によっ
てパッケージIC5を吸着支持するものであり、パッケ
ージIC5の加工すべきリードLを加工位置に割り出す
割り出し回転を行う機能がある。リードLの根元部をリ
ード支持固定部材451とリード支持可動部材452に
より押圧支持した状態で、リードLの先端部を下部リー
ド保持部材441と上部リード保持部材442とによっ
て挟持する。そして、下部リード保持部材441と上部
リード保持部材442とを図43に図示するように円弧
状の軌跡を描くようにY軸サーボモータ421、Z軸サ
ーボモータ431を制御して、リードLの曲げ加工を行
う。
【0113】[反転装置560]図44、図45、図4
6は、反転装置560を示すものであり、図44は平面
図であり、図45は正面図であり、図46は側面図であ
る。反転装置560は、加工が完了してパッケージIC
5を反転させながら仮置台561に仮置きするためのも
のである。仮置きされたパッケージIC5は、搬送装置
によりトレイに積層して収納される(図示せず)。ロー
タリーアクチュエータ562は、エアーで作動するもの
で揺動回転する出力軸563を備えたものである。出力
軸563には、揺動アーム564が固定されている。揺
動アーム先端には、パッケージIC5を把持するための
真空チャック565が配置されている。
【0114】仮置台561は、揺動アーム564の先端
が貫通するように貫通孔566が形成されている。した
がって、揺動アーム564がパッケージIC5を把持し
て揺動すると、この貫通孔566を貫通してパッケージ
IC5のみを仮置台561に載置することになる。出力
軸563の根本には、揺動アーム564と一体に揺動す
るドッグ578が固定されている。ロータリアクチュエ
ータ562を固定しているフレーム559に、ドッグ5
78の揺動を受け止めるためのショックアブソーバ56
7が配置固定されている。加工が完了したパッケージI
C5を真空チャック565で把持した揺動アーム564
がパッケージIC5を仮置台561に載置する時、ショ
ックアブソーバ567は、ドッグ578の先端を受け止
めて揺動を緩衝する。
【0115】[他の実施の形態]前記実施の形態では幅
寄せ装置120を備えているが、前記説明から理解され
るようにリードフレーム2はカセット把持機構65で位
置決め、すなわちセンタリングされているので前記幅寄
せ装置120は必ずしも必要ない。前記切断用金型33
0は1台で構成されたものであったが、複数のもので構
成しても良い。また、前記切断加工の内容は前記加工に
限定されず、パッケージIC5の内容によって変えられ
る。
【0116】[個片ローラーカット装置580]前記し
た個片カット装置160は、2個の回転切断刃の間に挟
んでせん断加工により、リードフレーム2を切断して個
々のパッケージIC5とするものであった。図47、図
48、図49に示すものは、円板刃をリードフレーム2
上で転動させて切断するタイプの他の実施の形態を示す
個片ローラーカット装置580である。図47は、個片
ローラーカット装置580の平面図であり、図48は図
47の正面図、図49は図48の右側面断面図である。
ベース板581は、システムのフレームに固定されてい
る。
【0117】ベース板581には、平行に2本の断面が
円形のコラム582の下端が固定配置されており、その
上部は横板583により連結固定されている。横板58
3の最上部には、エアシリンダ584が固定配置されて
いる。エアシリンダ584の出力軸であるピストンロッ
ド585には、上下移動台586の上端に固定されてい
る。上下移動台586は、略立方体状の形をしたもので
あり、フレーム構造のものである。
【0118】上下移動台586の後部の上下位置には、
4ヶ所にコラム582上を上下移動台586が上下動す
るための軸受587が設けられている。結局、エアシリ
ンダ584の駆動により、上下移動台586がコラム5
82上を上下動することになる。上下移動台586の内
部には、レール590が固定されている。レール590
上には、リニアベアリング591が移動自在に配置され
ている。
【0119】リニアベアリング591には、連結部材5
92が固定されており、この連結部材592は背部に配
置された被駆動部材593に固定されている。被駆動部
材593は、リニアベアリング591を駆動するための
ものである。一方、ロッドレスシリンダ595の両端が
上下移動台586に固定されている。連結部材592の
下面には、切断刃支持部材597が固定されている。切
断刃支持部材597には、切断刃支持軸598が固定さ
れており、この切断刃支持軸598には切断刃599が
回転自在に軸受により支持されている。
【0120】したがって、ロッドレスシリンダ595、
被駆動部材593、連結部材592は、上下移動台58
6に搭載され共に上下動し、ロッドレスシリンダ595
の駆動により切断刃599は、レール590に案内され
て移動する。コラム582の下部には、上下動テーブル
600が上下動自在に配置されている。上下動テーブル
600の上部には加工テーブル601が配置されてい
る。
【0121】加工テーブル601上には、リードフレー
ム2を固定するための真空吸着チャック602が配置さ
れており、切断加工中にリードフレーム2を加工テーブ
ル601上に固定する。加工テーブル601には、スリ
ット603が形成されている。スリット603は、リー
ドフレーム2を切断するときに切断刃599を挿入する
ためのものである。
【0122】上下動テーブル600の下部には、テーブ
ル上下駆動機構610が配置されている。テーブル上下
駆動機構610は、リードフレーム2を加工テーブル6
01に搭載するときに、干渉しないようにテーブル60
0を下方に移動させるためのものである。テーブル60
0の下面に直線カム611が固定されている。直線カム
611には、ローラであるカムフォロア612が接して
いる。カムフォロア612は、移動台613上に回転自
在に支持されている。移動台613は、ベース板581
に固定された2本のレール614上をリニアベアリング
615に案内されて移動する。
【0123】移動台613は、エアシリンダ616の出
力ロッドに連結されており、この駆動によりレール61
4上を移動する。この駆動により、カムフォロア612
が移動すると、直線カム611を押し上げてテーブル6
00全体を押し上げ、又は下げることになる。
【0124】[回転テーブル上下駆動機構620]前記
した回転テーブル305(図25、図26参照)では、
パッケージIC5を加工のために切断用金型330に載
置するとき、カム機構からなる回転テーブル上下駆動機
構308により上下動させている。しかしながら、この
回転テーブル305の上下動は、カム機構ではなくても
良い。図50に示すものは、エアシリンダにより回転テ
ーブル上下させる例である。回転テーブル621の回転
中心軸625には空気を吸入するための真空孔622が
形成されている。この真空孔622から空気を吸い込ん
でパッケージIC5を回転テーブル621に吸着する。
【0125】回転中心軸625には、ピストン623が
形成されており、このピストン623はシリンダ624
に挿入されている。したがって、シリンダ624に空気
を導入するとピストン623が移動し、回転テーブル6
21を上下させる。回転中心軸625の下部には、歯車
626が固定されており、歯車626は更に歯車627
は更に電動サーボモータ(図示せず)により回転駆動さ
れる。したがって、回転テーブル621は、歯車627
により割出し駆動されることになる。
【0126】
【発明の効果】以上詳記したように、本発明は、1台の
加工システムで寸法、形状の異なるパッケージICを大
量に効率良く位置決め及びセンタリングさせて機械加工
ができるので、異なる設備が必要でなく加工システムが
簡素化される。生産量を増大しようとするときは、新た
な設備は必要ではなく設置台数を増加させるのみで対応
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、本発明のICリードフレーム加
工システムの動作の概要を示す図である。図1(b)
は、パッケージICの正面図である。
【図2】図2は、ICリードフレーム加工装置の外観を
示す図である。
【図3】図3は、ICリードフレーム加工装置の平面図
である。
【図4】図4は、ICカセットを示す斜軸投影図であ
る。
【図5】図5は、ICストッカを示す図である。
【図6】図6は、ICストッカのカセット昇降機構を作
動し上昇させたときの状態を示す図である。
【図7】図7は、図5の右側面図である。
【図8】図8は、図5の平面図である。
【図9】図9は、図5のカセット把持機構部分の左側面
図である。
【図10】図10は、IC押上機構の正面図である。
【図11】図11は、幅寄せ装置の平面図であり、図1
2のB−B線で切断したときの断面図である。
【図12】図12は、図11の正面図である。
【図13】図13は、図12のA−A線で切断した側面
図である。
【図14】図14は、第1搬送装置のアーム先端の断面
図である。
【図15】図15は、幅寄せ装置の切断断面図である。
【図16】図16は、リードフレームを1個単位に切断
する個片カット装置の一部断面した正面図である。
【図17】図17は、図16の平面図である。
【図18】図18は、回転切断刃部分の断面図である。
【図19】図19は、第2移送装置を示す正面図であ
る。
【図20】図20は、図19の平面図である。
【図21】図21は、図19の左側面図である。
【図22】図22は、リード加工機テーブルを示す正面
図である。
【図23】図23は、図22の平面図である。
【図24】図24は、リード加工機テーブルに搭載され
ている4台のリード加工機割出テーブルを除去したとき
の図である。
【図25】図25は、リード加工機割出テーブルの側面
図である。
【図26】図26(a)は、リード加工機割出テーブル
の側面図であり、図26(b)は真空チャック部分の拡
大断面図である。
【図27】図27は、第3移送装置をICリードフレー
ム加工システムに配置したときの正面図である。
【図28】図28は、図27の左側面図である。
【図29】図29(a)は、第3移送装置の平面図であ
り、図29(b)は、第3移送装置の正面図である。
【図30】図30は、図29(b)のA−A線で切断し
た断面図である。
【図31】図31は、切断用金型を示す正面図である。
【図32】図32は、図31の断面図でありパッケージ
ICのピンチ部をカットするための切断用金型部分の断
面図である。
【図33】図33は、図31の断面図でありパッケージ
ICのダム部をカットするための切断用金型部分の断面
図である。
【図34】図34は、図31の断面図でありリード先端
部をカットするための切断用金型部分の断面図である。
【図35】図35は、ねじプレス機を示す正面断面図で
ある。
【図36】図36は、図35のA−A線で切断した断面
図である。
【図37】図37は、図35の右側面断面図である。
【図38】図38は、本発明のICリード曲げ装置の全
体を示す斜軸投影図である。
【図39】図39は、ICリード曲げ装置の側面からの
断面図である。
【図40】図40は、リード保持部材のY軸方向駆動機
構およびリード支持部材の駆動機構の拡大図である。
【図41】図41は、リード支持部材の拡大正面図であ
る。
【図42】図42は、図41のリード支持部材をA−A
線で切断した断面図である。
【図43】図43は、ICリード曲げの様子を示す図で
ある。
【図44】図44は、加工済のパッケージICの反転装
置を示すものである。
【図45】図45は図44の正面図である。
【図46】図46は、図44の側面図である。
【図47】図47は、他の個片ローラーカット装置の他
の実施の形態を示すものであり、個片ローラーカット装
置の平面図である。
【図48】図48は、図47の正面図である。
【図49】図49は、図48の右側面断面図である。
【図50】図50は、回転テーブルの他の実施例であ
る。
【符号の説明】
1…ICチップ 2…リードフレーム 5…パッケージIC 20…リードフレーム加工機 30…ICカセット 65…カセット把持機構 100…IC押上機構 120…幅寄せ装置 140…第1移送装置 160…個片カット装置 210…第2移送装置 260…リード加工機テーブル 295,296,297,298…リード加工機割出テ
ーブル 310…第3移送装置 330…切断用金型 360…プレス機 400…ICリード曲げ装置 580…個片ローラーカット装置

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】単体の加工システムとしてユニット化され
    たICリードフレーム加工システムであって、 複数のICチップを搭載したリードフレームを積層して
    貯蔵するための貯蔵手段(30,45)と、 貯蔵された前記リードフレームを1枚単位で分離するた
    めの分離手段(100)と、 前記リードフレームを1個単位の前記ICチップの個片
    に切断してパッケージICとするための個片カット手段
    (160,580)と、 切断された前記パッケージICのリード線を機械加工す
    るための機械加工手段(210,260,330,29
    5,360,400)と、 前記リードフレーム及び前記パッケージICを、前記分
    離手段(100)、前記個片カット手段(160)、及
    び前記機械加工手段(210,260,295,33
    0,360,400)間を移送するための移送手段(1
    40,210,310)とからなることを特徴とするI
    Cのリードフレーム加工システム。
  2. 【請求項2】請求項1に記載されたICリードフレーム
    加工システムにおいて、 前記分離手段(100)と前記個片カット手段(16
    0)との間に配置され、前記分離手段(100)で分離
    された前記リードフレームを位置決めするための幅寄せ
    装置(120)とからなることを特徴とするICリード
    フレーム加工システム。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載されたICリードフ
    レーム加工システムにおいて、 前記分離手段(100)は、 前記リードフレームの最上層位置の前記リードフレーム
    のみを1枚単位で分離するために、前記貯蔵手段(3
    0,100)に積層された前記リードフレームの最下面
    から押し上げて分離するためのIC押上機構(100)
    であることを特徴とするICリードフレーム加工システ
    ム。
  4. 【請求項4】請求項1又は2に記載されたICリードフ
    レーム加工システムにおいて、 前記機械加工手段(210,260,330,295,
    360,400)は、 前記リード線の隅部をカットし、前記リード線を相互に
    連結したダム部をカットし、及び前記リード線の先端部
    をカットするための切断用の切断加工手段(260,2
    95,330)と、前記リード線の先端を把持して移動
    させて前記リード線の曲げ加工を行うためのリード曲げ
    装置(400)とからなることを特徴とするICリード
    フレーム加工システム。
  5. 【請求項5】請求項2に記載されたICリードフレーム
    加工システムにおいて、 前記移送手段(140,210,310)は、 前記幅寄せ装置(120)と前記個片カット装置(16
    0)との間で前記リードフレームを移送するための第1
    移送装置(140)と、 前記個片カット装置(160)で切断された前記パッケ
    ージICを前記機械加工手段(210,260,33
    0,295,360,400)に移送するための第2移
    送装置(210)と、 前記機械加工手段(210,260,330,295,
    360,400)内の複数の機械加工工程間で前記パッ
    ケージICを移送するための第3移送装置(310)と
    からなることを特徴とするICリードフレーム加工シス
    テム。
  6. 【請求項6】請求項4に記載されたICリードフレーム
    加工システムにおいて、 前記切断加工手段(260,295,330)は、 前記パッケージICを搭載し、切断加工を行うためにあ
    る平面で移動可能に制御されるリード加工機テーブル
    (260)と、 前記リード加工機テーブル(260)上に載置された前
    記パッケージICを実質的に前記平面上での回転角度位
    置を割り出すためのリード加工機割出テーブル(295
    〜298)と、 前記リード線を切断するための切断用金型(330)と
    からなることを特徴とするICリードフレーム加工シス
    テム。
  7. 【請求項7】請求項4に記載されたICリードフレーム
    加工システムにおいて、 前記切断加工手段(260,295,330)は、前記
    リード線の隅部のカットと、前記リード線のダム部のカ
    ットと、及び前記リード線の先端部をカットするため
    に、同一のプレス装置(360)で同時に駆動される切
    断用金型(330)であることを特徴とするICリード
    フレーム加工システム。
  8. 【請求項8】請求項6に記載されたICリードフレーム
    加工システムにおいて、 前記リード加工機割出テーブル(295〜298)は、 前記リード線の隅部であるピンチ部(6)をカットする
    ために、前記パッケージICを実質的に前記平面上での
    回転角度位置を割出す第1リード加工機割出テーブル
    (295)と、 前記リード線が互いに分離しないように一部を連結した
    ダム部を切断するために、前記パッケージICを実質的
    に前記平面上での回転角度位置を割出す第2リード加工
    機割出テーブル(296)と、 前記リード線が分離しないように先端が連結されたリー
    ド先端部を切断するために、前記パッケージICを実質
    的に前記平面上での回転角度位置を割出す第3リード加
    工機割出テーブル(297)と、 前記リード線の先端を曲げ加工するために、前記パッケ
    ージICを実質的に前記平面上での回転角度位置を割出
    す第4リード加工機割出テーブル(298)とからなる
    ことを特徴とするICリードフレーム加工システム。
  9. 【請求項9】請求項8に記載されたICリードフレーム
    加工システムにおいて、 前記第1リード加工機割出テーブル(295)、前記第
    3リード加工機割出テーブル(297)、及び前記第4
    リード加工機割出テーブル(298)の前記平面上での
    位置を補正するための送り補正駆動機構(291,38
    0)とを備えていることを特徴とするICリードフレー
    ム加工システム。
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JP2002237560A (ja) * 2000-12-05 2002-08-23 Ueno Seiki Kk 電子部品のリード電極切断装置
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