JP2880890B2 - 半導体レーザモジュール - Google Patents
半導体レーザモジュールInfo
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Description
に関し、特にパッケージ内にペルチェ素子を有し半導体
レーザ素子の温度制御を行う半導体レーザモジュールに
関するものである。
信号を増幅させる度に電気/光変換を行っていたが、近
年光信号を直接増幅する光増幅器,特に希土類であるエ
ルビウムを添加させた光ファイバを用いた光ファイバ増
幅器(Eribium−Doped Faiber A
mplifier:EDFAと称す)が、幹線系,海底
ケーブル,光CATV等に採り入れられてきている。
めの光源として、大出力の半導体レーザモジュールが必
要であり、現在高温環境下でも動作する高出力半導体レ
ーザモジュールの開発・商品化が行われている。
0mW以上の高光出力を得るために、レーザダイオード
チップに0.5A程度の電流を注入するため、チップの
発熱が著しく、チップの温度を下げて制御するためのペ
ルチェ素子を内蔵している。
°Cに制御されるため、高い環境温度下で半導体レーザ
モジュールを動作せさるためには、大型で高性能のペル
チェ素子を用いてモジュール内部を冷却する必要があ
る。
ため、ペルチェ素子も限られた大きさのものしか使用で
きず、また、ペルチェ素子単体の冷却能力向上にも限界
があるため、高温環境下での高出力動作は困難なもので
あった。
内部構造概略図である。図5を参照すると、レーザダイ
オードチップ1は、熱伝導率の高い窒素化ボロン(B
N)や窒化アルミ(AlN)等のヒートシンク2に融着
され、ヒートシンク2は鉄等の金属製チップキャリア1
0に融着され、さらに、チップキャリア10は、レンズ
4のホルダも兼ねた鉄製あるいは50%鉄ニッケル製,
あるいはステンレス製の金属製基板6の上にAnSnソ
ルダを用いて融着される。
ップキャリア5が融着されており、更にファイバ7が光
学結合する位置にYAG溶接固定されてあり、この金属
製基板6が、パッケージ内放熱板上に融着されたペルチ
ェ素子8上に融着された構造となっている。
た熱は、ヒートシンク2,金属製チップキャリア10,
金属製基板6を経てペルチェ素子8にて吸熱され、パッ
ケージの放熱板(図示せず)から半導体レーザモジュー
ル外部へ放出される。
ほぼ同一の構造の半導体レーザモジュールが開示されて
おり、ヒートシンクをチップキャリアを介さずに直接ペ
ルチェ素子に固定された基板に取付けた構造が示されて
いる。
介した場合に、レーザダイオードチップとヒートシン
ク,ヒートシンクとチップキャリア,チップキャリアと
基板の順に夫々融着されるため、融着させるためのソル
ダの融点を順次低くしていかなくてはならないために、
信頼性の低いソルダを使わざるおえない状況が生じ、あ
る使用条件下で半田クリープによる光学結合劣化が生
じ、所要信頼度を確保できないため、開示された構造に
より、使用するソルダの種類を減らし、クリープを起こ
しにくいソルダのみの使用を実現するものである。
ザモジュールでは、図5に示す通り金属製チップキャリ
ア10と金属製基板6が、材質として熱伝導率が低く、
部材同士の接着部による熱抵抗の増加も相まって、レー
ザダイオードチップ1の温度が上昇するために、レーザ
ダイオードチップ1近傍を25°Cの温度に保ったま
ま、高い環境温度の下で半導体レーザモジュールを動作
させるためには、ペネチェ素子8に大電力が必要とな
り、ベルチェ素子8単体の冷却能力の限界から環境温度
50°C以上で動作させるのは困難であるという欠点が
ある。
ずに直接基板に取付けクリープを起こしにくいソルダを
使用しても、上述した欠点の解決には直接結びつかな
い。
目し、ペルチェ素子上部に搭載される部材の材質及び構
造を、熱設計的に最適化する半導体レーザモジュールを
提供することである。
ジュールは、半導体レーザ素子をヒートシンクに搭載
し、前記ヒートシンクを所定熱伝導率を有する部材に搭
載し、前記部材をこれよりも熱伝導率の低い基板に搭載
し、前記基板をペルチェ素子に搭載したことを特徴とす
る。
する。
レーザモジュールの内部構造概略図である。なお、図5
と同等部分は同一符号にて示している。
(AlN)のヒートシンク2に融着され、ヒートシンク
2はペルチェ素子8の上部に融着されたレンズ4のホル
ダも兼ねた金属製基板6から突出した同材質の基板突出
部3の上部に融着してある。
ップキャリア5が融着されており、更にファイバ7が光
学結合する位置にYAG溶接固定してある。
ているため、融着面は無くなり、熱抵抗は小さくなる。
ここで金属製基板6の材質には、30%銅タングステン
(熱伝導率約270W/mK)を選ぶ。
り、レーザダイオードチップ1の温度がどのように変化
するか、熱伝導解析プログラムを用いてシミュレーショ
ンを行ったところ、図3に示す結果が得られた。
ーションのグラフである。図3を参照すると、熱伝導率
が約300W/mK以上あれば、レーザダイオードチッ
プ1の温度上昇にほとんど差異のないことがわかる。
が300W/mKに比較的近いのは、30%銅タングス
テンであり、セラミック材料ではシリコンカーバイト
(SiC:270W/mK)である。
レーザモジュールの内部構造概略図である。図1と同等
部分は同一符号により示す。図2を参照すると、金属製
基板6と図1の突出部3のように一体化せず、レーザダ
イオードチップ1を融着したヒートシンク2を、熱伝導
率約270W/mK以上の金属またはセラミック製ブロ
ック9上に融着し、そのブロック9を熱伝導率の低い鉄
等の金属製基板6上に融着しており、その他の部分は図
1と同様の構造となっている。
が、金属またはセラミック製ブロック9,金属製基板6
の各場所でどのような温度勾配になるか、シミュレーシ
ョン解析したところ、金属またはセラミック製ブロック
9の熱伝導率の大小によって温度勾配はほぼ支配され、
金属製基板6の熱伝導率の影響は小さいことがわかっ
た。
6の材質は鉄でもよく、部材コストを低く抑えられる特
徴がある。
ーション結果を示す各部材の温度分布を表わす図であ
る。図4を参照すると、図2で示す構成の半導体レーザ
モジュールにおいて、金属またはセラミック製ブロック
9と金属製基板6の材質を、図5で示す従来例と同じ鉄
材と鉄材にした場合を示す曲線11に比較して、上記材
質を鉄と銅タングステンにした場合を示す曲線12と、
銅タングステンと鉄にした場合13について、レーザダ
イオードチップ1からペルチェ素子8に向かって温度勾
配がどうなるかをシミュレーションしている。
ら銅タングステンに変更した温度分布を示す曲線12
は、ヒートシンク2からブロック9の間の熱伝導効率を
約2°C改善しているものの、金属またはセラミック製
ブロック9のみを銅タングステンに変更した温度分布を
示す曲線13は約17°C改善していることから、金属
またはセラミック製ブロック9の熱伝導率の大小によっ
て熱伝導率の温度勾配がほぼ支配されることが証明され
た。
板6より大きくすることが、効果的であることがわか
る。そのために、基板6の材質は鉄でも良いために、部
材コストを低く抑えることができるのことになる。
プで融着したヒートシンクが約270W/mK以上の熱
伝導率を有する金属またはセラミック材質でできた部分
に取付けられることにより、より高温環境下で高出力動
作を得ることが可能であるという効果がある。
ュールの内部構造概略図である。
ュールの内部構造概略図である。
ラフである。
図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 半導体レーザ素子をヒートシンクに搭載
し、前記ヒートシンクを所定熱伝導率を有する部材に搭
載し、前記部材をこれよりも熱伝導率の低い基板に搭載
し、前記基板をペルチェ素子に搭載したことを特徴とす
る半導体レーザモジュール。 - 【請求項2】 前記部材は30%銅タングステン或いは
シリコンカーバイドにて形成されていることを特徴とす
る請求項1記載の半導体レーザモジュール。 - 【請求項3】 前記基板は鉄、50%鉄ニッケル或いは
ステンレスにて形成されることを特徴とする請求項1又
は2記載の半導体レーザモジュール。
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP5311308A JP2880890B2 (ja) | 1993-11-17 | 1993-11-17 | 半導体レーザモジュール |
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JPH07140362A JPH07140362A (ja) | 1995-06-02 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP5311308A Expired - Fee Related JP2880890B2 (ja) | 1993-11-17 | 1993-11-17 | 半導体レーザモジュール |
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-
1993
- 1993-11-17 JP JP5311308A patent/JP2880890B2/ja not_active Expired - Fee Related
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