JP2880354B2 - 液晶表示素子及びその製造方法 - Google Patents

液晶表示素子及びその製造方法

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JP2880354B2
JP2880354B2 JP22047092A JP22047092A JP2880354B2 JP 2880354 B2 JP2880354 B2 JP 2880354B2 JP 22047092 A JP22047092 A JP 22047092A JP 22047092 A JP22047092 A JP 22047092A JP 2880354 B2 JP2880354 B2 JP 2880354B2
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polymerizable
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信明 山田
敏幸 平井
憲明 大西
修一 神崎
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Consejo Superior de Investigaciones Cientificas CSIC
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばプロジェクショ
ンテレビ、パソコン、ワードプロセッサ等の平面ディス
プレイ装置、シャッタ効果を利用した色調が変化する表
示板、窓、扉、壁等及び光コンピューティング等に利用
することが出来る液晶表示素子及びその製造方法に関す
る。更に詳しくは、電場による液晶の配向変化にともな
う複屈折の変化により色調が変化するECB(Electric
ally Controlled Birefringence;電界複屈折制御型)
方式の液晶表示素子及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】上述したECB方式は、液晶材料の複屈
折の電場による変化を直交ニコル下で検出する方式であ
り、従来から研究されて来た。この方式による場合は、
液晶の見かけ上の複屈折変化が起こるために、1画素お
いてカラーフィルターなしでカラー表示でき、また、通
常使われているTNモードやSTモードを用いたTFT
−カラーLCD、デューティカラーLCDに比べて同じ
画素数でも3倍の解像度が達成される。
【0003】このECB方式の液晶としては、△ε(誘
電率異方性)<0の液晶材料が使用される。よって、電
圧無印加時の配向状態がホメオトロピック配向であるこ
とが一般的である。そのため、電圧印加時に液晶材料が
ホメオトロピック配向からホモジニアス配向に変化する
とき、同じ方向に倒れて色斑を起こさないように垂直配
向膜に若干のプレチルトを持たせなければならない。し
かし、通常の垂直配向膜では、均一かつ同一角度のプレ
チルトを再現性良く持たせることは困難である。そこ
で、液晶材料を挟むように設けられた電極の形状に工夫
を加えてチルト角を付けるなどの各種方法が提案されて
いる(SID 91 DIGEST 758頁)。
【0004】一方、液晶材料を疑似的に固体化して、分
散した複数個の液晶を高分子材料からなる壁で各液晶毎
に包囲した構成、即ち高分子材料からなる壁で包囲され
た各液晶がドロップレットとなっている構成であるポリ
マー分散型の液晶表示素子が活発に研究されており、特
に液晶の複屈折性を利用し、透明または白濁状態をコン
トロールする方法が提案されている。
【0005】その一つの方法として、基本的には電圧印
加時に、液晶の配向が電場方向に揃うようにし、液晶分
子の常光屈折率と支持媒体の屈折率とを一致させて透明
状態を表示し、電圧無印加時には、液晶分子の配向の乱
れによる光散乱状態を利用して表示する方法がある(特
公平3−52843)。しかし、この方法による場合に
は、液晶材料が高分子材料の中に分散された液晶ドロッ
プレット中の液晶分子を任意に配向させることが難しい
という難点があった。
【0006】そこで、ポリマー分散型の液晶表示素子に
おいて、液晶を配向させる技術としては、種々の方法が
提案されている。その一つに、配向膜を形成した基板を
用いてポリマー分散型の液晶表示素子を作製する方法が
ある(17回 液晶討論会講演予稿集 320頁)。更
には、電極に対して垂直または水平方向から電場、又は
磁場をかけた状態で液晶と高分子物質を相分離させるこ
とにより、高分子壁を液晶分子が相分離後外部電場に応
答した配列、即ち△ε>0の場合に電極に対して液晶が
ホメオトロピック配列をとり、△ε<0の場合に電極に
対して液晶がホモジニアス配列になり易い環境を形成
し、電圧OFF時にダイレクター(長軸)を歪ませられ
ていた液晶分子が電圧ON時に電場方向にダイレクター
を再配列するように駆動電圧を低電圧化する方法がある
(リキッドクリスタル Vol.5、No.5、p1477−
1489、1989や、特開平3−210536な
ど)。
【0007】しかし、前者の方法による場合は、厳密な
プレチルトが要求されるECB方式の液晶表示素子には
不向きであった。一方、後者の方法による場合には、ポ
リマー分散型液晶表示素子の作製時と駆動時とで同じ極
性の△εを使用しているために、作製時に形成される液
晶の配向状態と、電場を印加して液晶材料が再配列され
る配向状態とが同一方向となるため、この方法で作成し
た液晶表示素子においては電圧ON−OFF時の変化が
小さくなるという欠点を有する。
【0008】更に、これらの欠点を補うものとして、2
周波駆動用液晶を使用したリバースモードの高分子分散
型の液晶表示素子が提案されている(17回 液晶討論
会講演予稿集 328頁)。この液晶表示素子において
は、作製時に△ε>0となる低周波の電圧を印加して液
晶分子をホメオトロピック配向となるようにし、駆動時
には、△ε<0となる高周波の電圧で駆動させることに
よりホモジニアス配向とさせることを特徴としている。
しかし、対向する電極で挟まれた液晶分子がその電極に
対して垂直に配向しているため、プレチルトを付けるこ
とができないでいた。なお、この液晶表示素子は、基本
的に偏光板を必要としない散乱−透過を制御する方式の
ものである。
【0009】更には、電圧ON−OFF時の応答速度を
早くして上記変化を大きくする目的で、印加する電圧の
周波数により△εの符号が変化する2周波駆動用の液晶
材料を用いる液晶表示素子が開発されている(Mol.Cris
t.Liq.Cryst.,Vol.89,pp77)。しかし、この液晶表示素
子においては、液晶材料の△εが0になる周波数f0
温度変化により大きく変動するため、液晶の配向状態を
変化させるために△ε>0、△ε<0となる2つの周波
数の電圧を使用した場合、温度変化により△ε=0とな
る周波数が大きく変化し実用に耐えないという難点があ
った。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の配向技術による場合には、ECB方式の液晶表示素子
に要求される、均一で低チルト角の配向を実現するのが
困難であり、ECB方式の液晶表示素子の実用化が阻ま
れてきた。
【0011】本発明は、このような従来技術の課題を解
決すべくなされたものであり、均一で低チルト角の配向
を実現することができるECB方式の液晶表示素子及び
その製造方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の液晶表示素子
は、対向配設された2枚の電極の少なくとも一方が透明
であり、両電極間に液晶ドロップレットが高分子からな
る壁で周囲を包囲されて電極平面上に規則的に1段に並
んで存在し、該液晶ドロップレットが2周波駆動用液晶
または誘電率異方性が正、かつ磁化率異方性が正である
液晶からなり、かつ、該液晶分子の分子軸が該電極から
垂直に下した線方向に対して70〜90°に配向した状
態とされ、更に両電極の外側にそれぞれ偏光板が設けら
れていると共に、該液晶に誘電率異方性を正とする周波
数の電場が付与されて動作する構成となっており、その
ことにより上記目的が達成される。
【0013】本発明の液晶表示素子の製造方法は、対向
配設された2枚の電極の少なくとも一方が透明であり、
両電極の間に液晶ドロップレットが高分子からなる壁で
周囲を包囲されて連続的又は非連続的に分散して存在す
る状態に形成されたECB方式の液晶表示素子の製造方
法であって、対向配設された両電極間に、2周波駆動用
液晶と、該液晶に溶解可能な重合性モノマー及び/又は
重合性オリゴマーとの混合物を注入する工程と、該液晶
の誘電率異方性を正とする周波数である電場、又は磁化
率異方性を正とする磁場を、該電極から垂直に下した線
方向に対して70〜90°の角度で該混合物に印加し、
該混合物中の重合性モノマー及び/又は重合性オリゴマ
ーを重合させて該液晶ドロップレットを形成する工程
と、該両電極のそれぞれの外側に偏光板を設ける工程
と、を含んでおり、そのことにより上記目的が達成され
る。
【0014】また、本発明の液晶表示素子の製造方法
は、以下の方法によっても行うことができる。
【0015】即ち、その1つとして、対向配設された2
枚の電極の少なくとも一方が透明であり、両電極の間に
液晶ドロップレットが高分子からなる壁で周囲を包囲さ
れて電極平面上に規則的に1段に並んで存在する状態に
形成されたECB方式の液晶表示素子の製造方法であっ
て、対向配設された両電極間に、2周波駆動用液晶と、
該液晶に溶解可能な重合性モノマー及び/又は重合性オ
リゴマーとの混合物を注入する工程と、規則性を持つド
ット状又は連続体の遮光部を有するホトマスクを一方の
電極上に設置し、該ホトマスク側から紫外線を照射する
と共に、該液晶の誘電率異方性を負とする周波数である
電場を該混合物に印加し、該混合物中の重合性モノマー
及び/又は重合性オリゴマーを重合させて該液晶ドロッ
プレットを電極平面上に規則的に1段に並んだ状態で
成する工程と、該両電極のそれぞれの外側に偏光板を設
ける工程と、を行う。
【0016】他の1つとして、対向配設された両電極間
に、誘電率異方性が正、かつ磁化率異方性が正である液
晶と、該液晶に溶解可能な重合性モノマー及び/又は重
合性オリゴマーとの混合物を注入する工程と、該電極か
ら垂直に下した線方向に対して70〜90°の角度で磁
場を該混合物に印加し、該混合物中の重合性モノマー及
び/又は重合性オリゴマーを重合させて該液晶ドロップ
レットを形成する工程と、該両電極のそれぞれの外側に
偏光板を設ける工程と、を行う。
【0017】更に他の1つとして、対向配設された両電
極上に、重合性モノマー及び/又は重合性オリゴマーを
塗布する工程と、該重合性モノマー及び/又は重合性オ
リゴマーを挟む両電極間に2周波駆動用液晶を注入する
工程と、該液晶の誘電率異方性を正とする周波数である
電場又は磁化率異方性を正とする磁場を、該電極から垂
直に下した線方向に対し70〜90°の角度で該両電極
間に印加して、該重合性モノマー及び/又は重合性オリ
ゴマーを重合させる工程と、該両電極のそれぞれの外側
に偏光板を設ける工程と、を行う。
【0018】更に他の1つとして、対向配設された両電
極上に、重合性モノマー及び/又は重合性オリゴマーを
塗布する工程と、該重合性モノマー及び/又は重合性オ
リゴマーを挟む両電極間に2周波駆動用液晶を注入する
工程と、規則性を持つドット状又は連続体の遮光部を有
するホトマスクを一方の電極上に設置し、該ホトマスク
側から紫外線を照射すると共に、該電極間に該液晶の誘
電率異方性を負とする周波数である電場を印加し、該重
合性モノマー及び/又は重合性オリゴマー混合物を重合
させて液晶ドロップレットを電極平面上に規則的に1段
に並んだ状態で形成する工程と、該両電極のそれぞれの
外側に偏光板を設ける工程と、を行う。
【0019】上述した各製造方法において、前記重合性
モノマー及び/又は重合性オリゴマーを重合させる際
に、規則性を持つドット状又は連続体の遮光部を有する
ホトマスクを一方の電極上に設置し、該ホトマスク側か
ら紫外線を照射するのが好ましい。
【0020】
【作用】本願発明者は、高分子分散型の液晶において、
液晶ドロップレット中を高分子壁に沿ってランダムに配
向している液晶分子を適した配向状態になるように鋭意
検討した結果、磁場や電場を配向させたい方向に印加し
ながらプレポリマーの重合や溶媒除去などの処理を行う
ことによりECB方式の液晶表示素子の作製を行うこと
により、望みの配向状態を達成できることを知見した。
【0021】そこで、本願発明者は、周波数の違いによ
り△εの符号が変化する2周波駆動用の液晶と、△ε>
0、△κ(磁化率異方性)>0である液晶とに注目し
た。高分子分散型の液晶表示素子の作製にあたり、△ε
<0となる周波数の電場、又は△κ>0となる磁場を用
いることにより液晶が均一に配向し、駆動時に△ε>0
となる周波数の電場を用いることにより駆動させること
ができるECB方式の液晶表示素子を作製できることに
到達した。
【0022】
【実施例】先ず、本発明の概略について説明する。
【0023】本発明の特徴は、二周波駆動用液晶または
△ε>0、△κ>0である液晶をECB素子に適した配
向状態を、外部から与える電場、磁場により制御するこ
とにある。即ち、高分子分散型の液晶(ドロップレッ
ト)を作製するにあたり高分子を相分離させるとき、又
は既に形成されているポリマー壁で包囲された液晶ドロ
ップレットを再配列させるにあたり、液晶を挟んで設け
られる電極に対して若干のチルト角をつけ得る方向を持
つ電場または磁場を、液晶部分に液晶ドロップレットが
形成されるときに加えるところにある。
【0024】このような処理により、液晶が、電極に対
して水平方向に近い方向に液晶の誘電率ε又は磁化率κ
の大きい分子軸を配向させ、それに伴い重合又は硬化を
起こしているポリマー壁の分子が上記電場、又は磁場に
より配列した液晶と最もエネルギー的に安定な配列をと
り、重合又は硬化後もこのポリマー壁の配列制御力が残
り、そのため、電極に水平な方向に液晶のε又はκの大
きい分子軸が配列する。この配向方向角はECB方式の
液晶表示素子の色レベルを決定する重要な因子であり、
好ましくは70〜90°とする。より望ましくは、多色
表示を実現すべく△n(屈折率異方性)・d(セル厚)
を大きくするために80〜90°で、極力電極に対して
水平に近い角度とする。
【0025】電場、磁場の強度としては、液晶分子がそ
の電場、磁場方向に十分に配向できる程度でよい。電場
の場合には、最小ピーク値が1kV/cm以上、最大ピ
ーク値が100kV/cm以下の電場が好ましく、磁場
の場合には500〜100000ガウスの磁場が好ましい。電場
ON時には、△ε>0となる周波数の電場を印加するこ
とにより、電場(セル面)に垂直な方向に液晶の分子軸
が多く配列する。OFF状態からON状態に至る間に△
n・dが変化し、直交ニコル電極セルを観察すると色調
が連続的に変化する。
【0026】以下に、本発明の実施例を図面に基づいて
説明する。
【0027】(実施例1)図1(a)は、本実施例の液
晶表示素子における駆動前の状態を示す概略断面図であ
る。この液晶表示素子は、2つの基板11、11が対向
配設され、両基板11、11の内面側に透明電極11
a、11bが形成されている。図下側の透明電極11a
は絵素電極であり、図上側の透明電極11bは対向電極
である。これら透明電極11a、11bにより挟まれた
箇所には、高分子からなる壁12で周囲を包囲された液
晶ドロップレット13が分散状態で設けられ、その液晶
ドロップレット13の配向は透明電極11a、11bに
対して水平方向となっている。また、両基板11、11
の外側には、偏光板10、10が設けられている。
【0028】図1(b)は上記液晶表示素子における駆
動時の状態を示す概略断面図である。つまり、上記液晶
表示素子の透明電極11aと11bとの間に△ε>0と
なる周波数の電場を印加して駆動した場合は、液晶ドロ
ップレット13の配向方向が変化している。
【0029】次に、このように構成された液晶表示素子
の製造方法について説明する。
【0030】先ず、液晶として2周波駆動用のNR−1
012XX(チッソ石油化学製)を使用し、重合性ポリ
マーとしてTMPT(トリメチロールプロパントリアク
リレート:新中村化学製)と2−エチルヘキシルアクリ
レート(日本化薬製)とを使用して混合した。混合は、
例えばNR−1012XXを4.3g、TMPTを0.
2g、2−エチルヘキシルアクリレートを0.5gとし
て行った。
【0031】次に、その混合した物に、0.05gのU
V硬化剤(チバガイギー製のIrgacure 184)を80
℃で均一混合する。
【0032】次に、ITO(酸化インジュウム及び酸化
スズの混合物)からなる透明電極11a、11bが付い
た2枚のガラス基板11、11(日本板ガラス製フリン
トガラス)を使用し、セル厚が5μmとなるように両基
板11、11の間にスペーサーを挟んでセルを作製し、
2枚の透明電極11a、11bの間に、上述のようにし
て最終的に混合された物を注入する。
【0033】次に、この状態のセルに、電極11a又は
11bから垂直に下した線方向に対して90°の角度
で、つまり電極11a又は11bに対して水平な方向か
ら20000ガウスの静磁場をかけ、その状態のまま電
極11a又は11bに対して垂直な方向から、セル面上
で20mW/cm2(365nmの波長で)になるよう
に高圧水銀灯によりUV照射した。これにより、上記重
合性ポリマーが重合し、液晶ドロップレット13が高分
子からなる壁12で周囲を包囲されて非連続的に分散し
て存在する状態になる。また、各液晶ドロップレット1
3の配向方向としては、上記静磁場をかけてUV照射し
ているので、電極11a又は11bに対して平行な状態
となる。
【0034】次に、セルの両外側に2枚の偏光板10、
10を直交ニコル状態に、例えば貼着により設置した。
【0035】このようにして作製された液晶表示素子
は、図2に示すように2つの電極11aと11bとの間
に、例えば50kHzの電圧を印加しながら、絵素電極
である下側の透明電極11a側から、つまり背面側から
図示しない光源により光をあてると、表示状態としては
色むらのない良好な表示が得られた。なお、2つの電極
11a、11bのうちの一方は、表示が行えるように透
明なものを使用する。このことは、以下に説明する各実
施例においても同様である。
【0036】ところで、高分子分散型液晶の光散乱強度
は、液晶と高分子材料との混合比に因っても変化し、液
晶比率が60〜70%の範囲で強くなる。よって、本発
明のECB方式の液晶表示素子にあっては、散乱強度を
弱くするのが望ましく、液晶比率が60%以下では液晶
分率が少なく駆動電圧が高くなり実用に耐えないことか
ら80%以上、特に好ましくは90〜95%とするのが
よい。
【0037】液晶ドロップレットについては、光散乱強
度の点で、電極間で円柱、角柱などの柱状に分布してい
ることが好ましく、特に、絵素部分の大部分が液晶だけ
であり、絵素以外の部分にポリマー材料が存在するとい
う状態が最もよい。この状態の場合は、液晶とポリマー
との間での光散乱を低下させることができる利点があ
る。
【0038】なお、上記状態を実現するためには、液晶
とプレポリマーの混合物を重合させるにあたり、規則性
を持つドット状又は連続体の遮光部を有するホトマスク
を使用すると共に、そのホトマスクを一方の電極上に設
置し、電場や磁場を液晶分子を配向させたい方向に印加
した状態で該ホトマスク側からUV光を照射するとよ
い。このように光照射を行うと、ホトマスクで覆われた
部分に光が当たらず、覆われていない遮光部分で重合反
応が起こるため、相分離した液晶が遮光部分に集中し
て、結果的に遮光部分にのみ液晶の柱状構造が形成され
る。この場合、相分離速度は低速であるほどホトマスク
に忠実な液晶ドロップレット形状となって好ましく、そ
の達成条件としては、例えば周波数が365nmのとき
に光照射部分で20mW/cm2以下となる強度で低U
V照射を行うこと、或は相分離速度が遅いメタアクリレ
ートをポリマーとして使用すること、若しくは低温のU
V照射を行うことなどが挙げられる。
【0039】(実施例2)本発明の他の実施例について
説明する。本実施例2では、液晶の材料を実施例1とは
異ならせて作製している。具体的には、以下の通りであ
る。
【0040】液晶としてはZLI−4792を使用し、
重合性モノマーとしては同様のTMPTと2−エチルヘ
キシルアクリレートとを使用している。これらの混合
は、ZLI−4792を4.3g、TMPTを0.2
g、2−エチルヘキシルアクリレートを0.5gして行
い、更にこの混合物に、UV硬化剤(チバガイギー製Ir
agacure 184)を0.05g加えて、80℃で均一
混合した。
【0041】その後、かかる混合物を、実施例1と同様
なセルに注入した。それ以降も、実施例1と同様にし
て、静磁場を加えた状態でUV照射してセルを作製し、
そのセルの両側に偏光板を直交ニコル状態に設けてEC
B方式の液晶表示素子を作製した。
【0042】本実施例2の液晶表示素子においても、両
電極間に50kHzの電圧を印加しながら背面側から光
を当てると、良好な色むらのない表示が得られた。
【0043】(実施例3)本実施例3では、対向配設さ
れた両電極間に、液晶や重合性モノマーを注入する状態
を変えている。以下に具体的に説明する。
【0044】先ず、重合性モノマーとしてのTMPT
と、重合性オリゴマーとしてのNKオリゴU−122A
(新中村化学工業製)とを、7:3の比率で混合する。
【0045】次に、その混合物を溶媒であるn-ヘキサ
ンの5%溶液となし、スピンコート法により2枚の透明
電極付きガラス基板上に塗布し、溶媒を蒸発させること
により薄膜を形成する。
【0046】次に、透明電極を内側にして両基板を対向
させて、両基板の間に、例えば直径が10μmの球状を
したスペーサーを介装し、2枚の基板を貼り合わせてセ
ル化する。
【0047】次に、セルの両基板間に、実施例1と同じ
液晶を注入し、電極に対して平行な方向から20000
ガウスの静磁場をかけ、その状態のまま、電極(液晶表
示素子面)に対して垂直な方向から、20mW/cm2
になるように高圧水銀灯でUV照射した。
【0048】次に、セルの両側に偏光板を、実施例1と
同様に設けた。
【0049】以上のようにして作製された液晶表示素子
は、実施例1と同様に電圧を印加した結果、良好な色む
らのない表示が得られた。
【0050】(実施例4)本実施例4は、以上の各実施
例ではUV照射の際に静磁場を加えているのに代えて、
電場を加えている。以下に具体的に説明する。
【0051】先ず、実施例1と同様の液晶等の材料や基
板などを使用してセルを作製する。次に、両電極間に6
0kHz、実効値50Vの電場を印加した状態を保持
し、電極の垂直方向からセル上で20mW/cm2にな
るように電圧水銀灯でUV照射した。次に、セルの両側
に偏光板を設けて液晶表示素子を作製した。
【0052】このように作製された液晶表示素子を、実
施例1と同様に電圧を印加した結果、良好な色むらのな
い表示が得られた。
【0053】(実施例5)本実施例5は、相分離速度を
低速としてホトマスクに忠実な形状の液晶ドロップレッ
トを形成させる場合の一例を示している。具体的には、
以下のように行った。
【0054】先ず、実施例1と同様の液晶等の材料や基
板などを使用してセルを作製する。次に、セル上に、1
ドットが直径30μmであり、各ドット間の距離が10
μmで格子状にドットが配列されたホトマスクを被せ、
光線平行度の優れたUV光源を用い、セル上で5mW/
cm2になるようにUV照射した。
【0055】次に、得られたセルの両側に偏光板を設け
て液晶表示素子を作製した。
【0056】このように作製された液晶表示素子を実施
例1と同様に電圧を印加した結果、良好な色むらのない
表示が得られ、特に、液晶とポリマー材料間での散乱が
少なく、ON時の黒レベルが優れていた。
【0057】また、作製された液晶表示素子を液体窒素
中で剥離し、アセトンで液晶ドロップレットを洗い流
し、SEMにより観察した。その結果、直径約25μm
の液晶ドロップレットが規則的に形成されているのが確
認された。
【0058】上記各実施例では液晶として2周波駆動用
の液晶であるNR−1012XXや△ε>0、△κ>0
であるネマティック液晶ZLI−4792を使用してい
るが、本発明はこれらに限らず、他の2周波駆動用の液
晶や、△ε>0、△κ>0である液晶を使用することが
可能である。なお、2周波駆動用の液晶を使用する場合
は、上述した実施例の静磁場に代えて、液晶の誘電率異
方性を正とするような周波数である電場を加えるように
してもよい。一方、△ε>0、△κ>0である液晶を使
用する場合は、電場では本発明に示す水平配向をとらせ
ることが困難であるという理由により、電場ではなく磁
場を加えるようにするのが好ましい。
【0059】上述したように本発明で用い得る液晶は、
2周波駆動用の液晶と△ε>0、△κ>0である液晶と
である。具体的には、2周波駆動用の液晶としてはNR
−1012XX等であり、△ε>0、△κ>0である液
晶としてはE8、E7(メルク社製)である。さらに液
晶中に化学的に安定な分子中にF、Clを含むビフェニ
ル系、ターフェニル系、フェニルシクロヘキサン系、ジ
フェニルシクロヘキサン系、トラン系ネマティック液晶
等のうち、△nの大きな液晶が適している。さらに、液
晶の△ε、△nの符号が正負いずれの組み合わせも用途
に合わせて使用することができる。
【0060】また、本発明で用い得る重合性モノマー及
び重合性オリゴマーとしては、光重合性、放射線重合
性、熱重合性のものが該当し、使用する液晶に合わせた
親和性、例えば液晶のSP値に対して±2以内の親和性
を有する反応性有機物がよい。具体的には、重合性オリ
ゴマーとしては、上述した実施例で使用したNKオリゴ
U−122Aの他に、ウレタンアクリルレートやポリオ
キシエチレンアクリレートなどが利用できる。
【0061】一方、重合性モノマーとしては、アクリル
酸及びアクリル酸エステルの誘導体である、アクリル酸
イソブチル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸ラウリ
ル、アクリル酸イソアミル、n−ブチルメタクリレー
ト、n−ラウリルメタクリレート、トリデシルメタクリ
レート、n−ステアリルメタクリレート、シクロヘキシ
ンメタクリレート、ベンジルメタクリレート、2−エチ
ルヘキシルアクリレート(実施例で使用)、2−フェノ
キシエチルメタクリレート、ビスフェノールAジメタク
リレート、イソボルニルアクリレート、イソボルニルメ
タクリレートおよびビスフェノールAジアクリレートな
どが挙げられる。更に、ポリマーの物理的強度を高め得
る2官能以上の多官能性樹脂、例えば、1、4−ブタン
ジオールジメタクリレート、1、6−ヘキサンジオール
ジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタク
リレート、トリメチロールプロパントリアクリレート
(実施例で使用)、テトラメチロールメタンテトラアク
リレート等が利用できる。熱硬化性モノマーとしては、
エチレングリコールジグリシジルエーテル、トリメチロ
ールプロパントリグリシジルエーテル、1、6−ヘキサ
ンジオールジグリシジルエーテルなどのグリシジルエー
テル類を代表とするエポキシ樹脂およびイソシアネート
基を有するウレタン樹脂、例えばキシリレンジイソシア
ナート、Siを含む2重結合を有するシリコーン樹脂な
どが使用できる。これらの樹脂のうち硬化後のTg(ガ
ラス転移温度)が60℃以上であることが好ましい。
【0062】特に、上述した重合性モノマー及び重合性
オリゴマーのうちでも、作製後における液晶の配向効果
を出すためには、製造工程における加工温度付近または
室温で、電場または磁場により分子が、電場または磁場
方向に配列する特性である液晶性を示す光重合性、放射
線重合性、熱重合性のものを利用することが好ましい。
具体的には、ビフェニル基、ターフェニル基、フェニル
シクロヘキサン基、ジフェニルシクロヘキサン基、トラ
ン骨格などのメソーゲン基にアクリレート、メタクリレ
ート、エポキシなどの重合性基が分子末端に結合した化
合物が該当する。また、このような化合物を用いる場合
は、製造後において、電場OFF時の液晶の配列をより
強固にすることができる。
【0063】上記実施例3のように、ポリマーと溶剤と
の混合物から溶剤を除去する場合に使用されるポリマー
としては、溶剤に溶解可能なポリマーであればよく、具
体的にはアラビアゴム、合成ゴム、ゼラチン、ポリビニ
ルアルコール、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレー
ト、ポリ酢酸ビニルなどである。
【0064】上記説明では明言していないが、本発明の
液晶表示素子のセル厚は、散乱強度を低下させるために
20μm以下であることが好ましく、更には1〜12μ
mの範囲であることが望ましい。その理由は、セル厚が
厚い場合に、2枚の直交ニコル偏光板間に光散乱体をお
くと、一方の偏光板で直線偏光に変換され、その直線偏
光が光散乱体に当たることにより自然光に変換され、も
う一方の偏光板を一部通過して、結果的に黒レベルが悪
化するからである。
【0065】また、上記説明では明言していないが、液
晶ドロップレットの形状としては、光散乱を低く設定す
べく、長軸方向の長さが可視光の波長より十分長いか、
又は逆に短くなる状態が好ましい。即ち、長軸方向の長
さが可視光の波長より短い液晶ドロップレットでは、駆
動させるための電圧が高くなり、駆動回路に使用するI
Cの耐電圧が高くなり実用的ではない。液晶ドロップレ
ットの長軸方向の平均直径としては5μm以上、更には
12μm以上が好ましい。この場合の液晶ドロップレッ
トの立体的な形状としては、“わらじ”状の形状とな
る。
【0066】
【発明の効果】本発明のECB方式の液晶表示素子は、
セル内の液晶ドロップレットが均一で低チルト角の配向
を持ったものとなり、これにより表示むらの少ない良好
な表示が得られる。また、低チルト角の厳密な配向を制
御することを必要としない場合は、電極に対して平行な
水平方向に近い配向状態から電圧印加による垂直方向へ
の配向状態への制御が可能なモードとなるように、液晶
ドロップレットを高分子からなる壁の中に閉じ込めて液
晶を疑似的な固体状にすればよく、このため大きな基板
中に広い面積で液晶ドロップレットを配することが可能
となり、これによりECB方式の液晶表示素子の大面積
化が図れる。
【0067】なお、本発明にかかる液晶表示素子は、例
えばプロジェクションテレビ、パソコン、ワードプロセ
ッサ等の平面ディスプレイ装置、シャッタ効果を利用し
た色調が変化する表示板、窓、扉、壁等及び光コンピュ
ーティング等に利用することができ、特に、平面ディス
プレーにおいては、単独絵素ごとにカラー表示が可能と
なりカラーフィルターを必要とせず実質的に3倍の解像
度を得られるディスプレーに利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の液晶ドロップレット中の液
晶の電場OFF時の配向状態の断面模式図、(b)は、
本発明の液晶ドロップレット中の液晶の電場ON時の配
向状態の水面断面模式図である。
【符号の説明】
10 偏光板 11 基板 11a 透明電極 11b 透明電極 12 高分子からなる壁 13 液晶ドロップレット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神崎 修一 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−11694(JP,A) 特開 平3−116018(JP,A) 特開 平4−42213(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02F 1/1333 G02F 1/1337 G02F 1/137

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向配設された2枚の電極の少なくとも
    一方が透明であり、両電極間に液晶ドロップレットが高
    分子からなる壁で周囲を包囲されて電極平面上に規則的
    に1段に並んで存在し、該液晶ドロップレットが2周波
    駆動用液晶または誘電率異方性が正、かつ磁化率異方性
    が正である液晶からなり、かつ、該液晶分子の分子軸が
    該電極から垂直に下した線方向に対して70〜90°に
    配向した状態とされ、更に両電極の外側にそれぞれ偏光
    板が設けられていると共に、該液晶に誘電率異方性を正
    とする周波数の電場が付与されて動作する構成となって
    いるECB方式の液晶表示素子。
  2. 【請求項2】 対向配設された2枚の電極の少なくとも
    一方が透明であり、両電極の間に液晶ドロップレットが
    高分子からなる壁で周囲を包囲されて連続的又は非連続
    的に分散して存在する状態に形成されたECB方式の液
    晶表示素子の製造方法であって、 対向配設された両電極間に、2周波駆動用液晶と、該液
    晶に溶解可能な重合性モノマー及び/又は重合性オリゴ
    マーとの混合物を注入する工程と、 該液晶の誘電率異方性を正とする周波数である電場、又
    は磁化率異方性を正とする磁場を、該電極から垂直に下
    した線方向に対して70〜90°の角度で該混合物に印
    加し、該混合物中の重合性モノマー及び/又は重合性オ
    リゴマーを重合させて該液晶ドロップレットを形成する
    工程と、 該両電極のそれぞれの外側に偏光板を設ける工程と、 を含むECB方式の液晶表示素子の製造方法。
  3. 【請求項3】 対向配設された2枚の電極の少なくとも
    一方が透明であり、両電極の間に液晶ドロップレットが
    高分子からなる壁で周囲を包囲されて電極平面上に規則
    的に1段に並んで存在する状態に形成されたECB方式
    の液晶表示素子の製造方法であって、 対向配設された両電極間に、2周波駆動用液晶と、該液
    晶に溶解可能な重合性モノマー及び/又は重合性オリゴ
    マーとの混合物を注入する工程と、規則性を持つドット状又は連続体の遮光部を有するホト
    マスクを一方の電極上に設置し、該ホトマスク側から紫
    外線を照射すると共に、 該液晶の誘電率異方性を負とす
    る周波数である電場を該混合物に印加し、該混合物中の
    重合性モノマー及び/又は重合性オリゴマーを重合させ
    て該液晶ドロップレットを電極平面上に規則的に1段に
    並んだ状態で形成する工程と、 該両電極のそれぞれの外側に偏光板を設ける工程と、 を含むECB方式の液晶表示素子の製造方法。
  4. 【請求項4】 対向配設された2枚の電極の少なくとも
    一方が透明であり、両電極の間に液晶ドロップレットが
    高分子からなる壁で周囲を包囲されて連続的又は非連続
    的に分散して存在する状態に形成されたECB方式の液
    晶表示素子の製造方法であって、 対向配設された両電極間に、誘電率異方性が正、かつ磁
    化率異方性が正である液晶と、該液晶に溶解可能な重合
    性モノマー及び/又は重合性オリゴマーとの混合物を注
    入する工程と、 該電極から垂直に下した線方向に対して70〜90°の
    角度で磁場を該混合物に印加し、該混合物中の重合性モ
    ノマー及び/又は重合性オリゴマーを重合させて該液晶
    ドロップレットを形成する工程と、 該両電極のそれぞれの外側に偏光板を設ける工程と、 を含むECB方式の液晶表示素子の製造方法。
  5. 【請求項5】 対向配設された2枚の電極の少なくとも
    一方が透明であるECB方式の液晶表示素子の製造方法
    であって、 対向配設された両電極上に、重合性モノマー及び/又は
    重合性オリゴマーを塗布する工程と、 該重合性モノマー及び/又は重合性オリゴマーを挟む両
    電極間に2周波駆動用液晶を注入する工程と、 該液晶の誘電率異方性を正とする周波数である電場又は
    磁化率異方性を正とする磁場を、該電極から垂直に下し
    た線方向に対し70〜90°の角度で該両電極間に印加
    して、該重合性モノマー及び/又は重合性オリゴマーを
    重合させる工程と、 該両電極のそれぞれの外側に偏光板を設ける工程と、 を含むECB方式の液晶表示素子の製造方法。
  6. 【請求項6】 対向配設された2枚の電極の少なくとも
    一方が透明であるECB方式の液晶表示素子の製造方法
    であって、 対向配設された両電極上に、重合性モノマー及び/又は
    重合性オリゴマーを塗布する工程と、 該重合性モノマー及び/又は重合性オリゴマーを挟む両
    電極間に2周波駆動用液晶を注入する工程と、規則性を持つドット状又は連続体の遮光部を有するホト
    マスクを一方の電極上に設置し、該ホトマスク側から紫
    外線を照射すると共に、 該電極間に該液晶の誘電率異方
    性を負とする周波数である電場を印加し、該重合性モノ
    マー及び/又は重合性オリゴマー混合物を重合させて
    晶ドロップレットを電極平面上に規則的に1段に並んだ
    状態で形成する工程と、 該両電極のそれぞれの外側に偏光板を設ける工程と、 を含むECB方式の液晶表示素子の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記重合性モノマー及び/又は重合性オ
    リゴマーを重合させる際に、規則性を持つドット状又は
    連続体の遮光部を有するホトマスクを一方の電極上に設
    置し、該ホトマスク側から紫外線を照射する請求項2、
    4又は5に記載のECB方式の液晶表示素子の製造方
    法。
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