JP2880122B2 - 盛上げタップ - Google Patents

盛上げタップ

Info

Publication number
JP2880122B2
JP2880122B2 JP8083552A JP8355296A JP2880122B2 JP 2880122 B2 JP2880122 B2 JP 2880122B2 JP 8083552 A JP8083552 A JP 8083552A JP 8355296 A JP8355296 A JP 8355296A JP 2880122 B2 JP2880122 B2 JP 2880122B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
female screw
screw
tap
blade
main body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP8083552A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09155640A (ja
Inventor
輝雄 沢辺
功 横山
一利 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TANOI SEISAKUSHO KK
Original Assignee
TANOI SEISAKUSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TANOI SEISAKUSHO KK filed Critical TANOI SEISAKUSHO KK
Priority to JP8083552A priority Critical patent/JP2880122B2/ja
Priority to EP96115154A priority patent/EP0767024B1/en
Priority to DE69621092T priority patent/DE69621092T2/de
Priority to US08/721,373 priority patent/US5797710A/en
Publication of JPH09155640A publication Critical patent/JPH09155640A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2880122B2 publication Critical patent/JP2880122B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23GTHREAD CUTTING; WORKING OF SCREWS, BOLT HEADS, OR NUTS, IN CONJUNCTION THEREWITH
    • B23G7/00Forming thread by means of tools similar both in form and in manner of use to thread-cutting tools, but without removing any material
    • B23G7/02Tools for this purpose
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T408/00Cutting by use of rotating axially moving tool
    • Y10T408/89Tool or Tool with support
    • Y10T408/904Tool or Tool with support with pitch-stabilizing ridge
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T408/00Cutting by use of rotating axially moving tool
    • Y10T408/89Tool or Tool with support
    • Y10T408/904Tool or Tool with support with pitch-stabilizing ridge
    • Y10T408/9046Tool or Tool with support with pitch-stabilizing ridge including tapered section
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T408/00Cutting by use of rotating axially moving tool
    • Y10T408/89Tool or Tool with support
    • Y10T408/904Tool or Tool with support with pitch-stabilizing ridge
    • Y10T408/9048Extending outwardly from tool-axis

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被加工素材の下穴
を塑性変形させて雌ねじを形成する盛上げタップに関
し、雌ねじ内径の精度向上を企図したものである。
【0002】
【従来の技術】雌ねじを形成する工具の一つに盛上げタ
ップがあり、盛上げタップには、その本体外周に、形成
すべき雌ねじに対応するラジアル部がねじ状に配設され
て雄ねじが形成されている。被加工素材には、雌ねじの
有効径に略等しい下穴が設けられ、盛上げタップを被加
工素材の下穴にねじ込むことにより、下穴の内周面を塑
性変形させて雌ねじを形成する。盛上げタップを用いて
雌ねじを形成した場合、切削加工に比べて切屑が発生す
ることがなく、また、雌ねじの拡大代が小さく加工精度
が安定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】盛上げタップは、被加
工素材の内周面にねじ山を盛り上げて雌ねじを形成する
ため、図14(a) に示したように、雌ねじ1の頂部にシ
ーム部2が生じていた。シーム部2はばりの原因となり
不良品の対象となったり、雄ねじとの螺合により脱落し
て製品に悪影響を与える虞があった。また、雌ねじが形
成された部品を鍍金加工した場合、シーム部2に鍍金液
が残留して錆の発生原因になることがあった。このよう
なことから、被加工素材の全数を検査して雌ねじの頂部
1に生じたシーム部2を切除することが実施されてい
る。シーム部2の切除は、盛上げタップを用いて雌ねじ
を形成した後に、リーマ工具によってシーム部2を切削
除去している。しかしこの場合、雌ねじの形成が2工程
になって作業能率が著しく低下してしまう問題があっ
た。
【0004】本発明は上記状況に鑑みてなされたもの
で、工程を分けることなく雌ねじを形成する同一工程下
で雌ねじの頂部に生じたシーム部を切除することがで
き、しかも、工具長が長くなることがない盛上げタップ
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するため
の本発明の構成は、本体の外周に複数のラジアル部がね
じ状に配設されてねじ部が形成され、前記本体を一方向
に回転させて素材の内周面を前記ねじ部に配設された前
記ラジアル部によって塑性変形させることにより雌ねじ
を形成する盛上げタップにおいて、前記ねじ部の周方向
における前記ラジアル部間の少なくとも一箇所以上に前
記雌ねじの頂部を切除する刃部を形成したことを特徴と
し、ラジアル部によって雌ねじを盛上げた後に、ラジア
ル部間に形成された刃部によって雌ねじの頂部を切除す
る。
【0006】また、前記ねじ部には、先端部に先端に向
かって漸次小径となる食付き部が形成され、前記刃部
は、前記雌ねじの内径寸法と略等しい外径を有し、前記
本体を他方向に回転させた際に前記雌ねじの頂部が切除
される状態に前記食付き部に設けられていることを特徴
とし、また、前記本体の周方向には該本体の軸方向に沿
って延びる溝が複数形成され、前記食付き部の隣接する
前記溝の間における前記ラジアル部の位置に前記刃部が
設けられていることを特徴とする。そして、本体を一方
向に回転させてラジアル部によって雌ねじを盛上げる過
程では、食付き部の刃部が雌ねじに当接することなくラ
ジアル部によって雌ねじが有効深さまで盛上げられ、本
体を他方向に回転させた際に刃部によって雌ねじの頂部
が切除されて本体が雌ねじから抜ける。尚、前記食付き
部の谷を平行ねじ部の谷より浅く形成して当該谷部に前
記刃部を形成すると、雌ねじの頂部を山形状の刃先によ
りバリを生じないで切除することができて好適である。
【0007】更に、前記ねじ部には、後端部に後端に向
かって漸次小径となる逃げ部が形成され、前記刃部は、
前記雌ねじの内径寸法と略等しい外径を有し、前記本体
を一方向に回転させる際に前記雌ねじを形成した後に該
雌ねじの頂部が切除される状態に前記逃げ部に設けられ
ていることを特徴とし、本体を一方向に回転させてラジ
アル部によって雌ねじを盛上げる過程では、逃げ部の刃
部が雌ねじに当接することなくラジアル部によって雌ね
じが有効深さまで盛上げられ、更に本体を一方向に回転
させる際に刃部によって雌ねじの頂部が切除されて本体
が雌ねじから抜ける。
【0008】
【発明の実施の形態】図1には本発明の一実施例に係る
盛上げタップの全体構成、図2には図1中の要部拡大状
態、図3には図2中のII-II 線矢視、図4には図2中の
IV-IV 線矢視を示してある。
【0009】図1に示すように、本体11の外周部には
ねじ部12が形成され、ねじ部12は、先端側(図中右
側)が先端に向かって漸次小径となる食付き部13とな
り、食付き部13に連続して平行ねじ部14となってい
る。また、本体11の周方向には本体11の軸方向に延
びる油溝15が複数形成され、食付き部13の隣接する
油溝15の間の一箇所には刃部としてのリーマ刃16が
形成されている。図示の盛上げタップは、メートル細目
ねじM10、ピッチ1mm、食付き部13の長さ2mm
のタップである。
【0010】図2乃至図4に示すように、ねじ部12
は、ラジアル部17がねじ状に配設されて形成され、リ
ーマ刃16は、食付き部13の隣接する油溝15の間の
ラジアル部17が位置する部位に形成されている。リー
マ刃16が形成された部位に対応する油溝15の間にお
ける平行ねじ部14には、ラジアル部17がねじ状に配
設されている。
【0011】リーマ刃16には、本体11の回転方向前
側に逃げ18が設けられ、回転方向後側に切刃が形成さ
れている。つまり、本体11の一方向の回転によってね
じ状に配設されたラジアル部17で雌ねじが形成される
際には、リーマ刃16の刃部は雌ねじに干渉することが
ない。また、リーマ刃16は食付き部13の最終のラジ
アル部17に対応する部位に形成されている。リーマ刃
16の直径は、JIS 規格6H級の雌ねじ内径引っ掛かり率
100%(8.917mm) から78.3%(9.153mm)を満足させるため
に、引っ掛かり率85% (雌ねじの内径寸法と略等しい)
外径としている。
【0012】図5乃至図7に基づいて上記構成の盛上げ
タップにより止まり穴に雌ねじを形成する場合の作用を
説明する。本実施例では、アルミ合金鋳物に引っ掛かり
率が95% から100%になるように下穴21を設けた被加工
材を用いて雌ねじ22を形成する場合について説明す
る。図5には雌ねじを形成している状態の断面、図6に
は盛上げタップを抜いている状態の断面、図7には盛上
げタップの各部の寸法説明を示してある。
【0013】図示しないタッピングマシン等に盛上げタ
ップを取付け、盛上げタップを一方向(図5中矢印A方
向)に回転させて食付き部13から下穴21に進入(図
5中矢印X方向)させる。被加工材は、ねじ状のラジア
ル部17による塑性流動によって盛上がり、ねじ山の形
成が始まる。図7に示したように、食付き部13での盛
上がり内径は、下穴21の径を引っ掛かり率100%に設定
した時であっても、有効径及び外径共に食付き部13の
テーパ角度に応じて小さくなるため、食付き部13では
最大80% しかねじ山は盛り上がらない。従って、リーマ
刃16と盛上がり途中の雌ねじ22の内径とには隙間が
あいて接触することがない。
【0014】続いて平行ねじ部14が進入すると、被加
工材のねじ山は更に盛上がり、平行ねじ部14にはリー
マ刃16が存在しないので、頂部が切除されることなく
雌ねじ22が形成される(図5の状態)。この時、雌ね
じ22の頂部には深さ約0.15〜0.2mm のシーム部23が
存在している。
【0015】盛上げタップの先端が下穴21の底部に達
すると、盛上げタップを他方向(図6中矢印B方向)に
逆回転させて下穴21から盛上げタップを抜き始める
(図6中矢印Y方向)。盛上げタップが抜けるにしたが
って、雌ねじ22の頂部に存在するシーム部23は回転
方向後側に切刃が形成されたリーマ刃16によって切除
され、盛上げタップが被加工材から抜けて雌ねじ22の
形成が完了する。リーマ刃16の直径は、引っ掛かり率
が85%(9.078mm)になっているため、加工後の雌ねじ22
の内径は、9.08〜9.10mmの範囲に切除されて一定の内径
寸法に加工することができる。また、図14(b) に示し
たように、雌ねじ22の頂部に存在するシーム部23も
ほとんど切除される。
【0016】従って、上述した盛上げタップによると、
食付き部13にリーマ刃16を設けたことにより、雌ね
じ22を形成して盛上げタップを逆回転させることで、
雌ねじ22の頂部に存在するシーム部23を切除するこ
とができる。このため、止まり穴であっても雌ねじ22
の形成とシーム部23の切除が一工程で行なえると共
に、雌ねじ22の形成と雌ねじ22の内径部の加工を同
一工程で行なうために雌ねじ22と内径の同芯度が一致
する。また、下穴21の径が多少ばらついていても、雌
ねじ22の内径を一定に加工することができ、しかも、
盛上げタップの工具長が長くなることがない。
【0017】上記実施例が請求項3に相当する。尚、上
述した実施例では、互いに隣接する油溝15の間のラジ
アル部17が位置する部位にリーマ刃16を形成した
が、ラジアル部17間の油溝15にリーマ刃16を形成
するようにしてもよい(請求項2)。また、リーマ刃1
6が形成された部位に対応する油溝15の間における平
行ねじ部14には、ラジアル部17がねじ状に配設され
ている例を示したが、図8乃至図10に示したように、
リーマ刃16が形成された部位に対応する油溝15の間
における平行ねじ部14にラジアル部17を設けること
なく逃げ溝24とすることも可能である。図8には逃げ
溝24を設けた盛上げタップの要部拡大状態、図9には
図8中のIX-IX 線矢視、図10には図8中のX-X 線矢視
を示してある。この場合、逃げ溝24によってシーム部
を切除した際の切屑の排出性能が優れたものとなる。ま
た、上記実施例では本体11の周方向一箇所にリーマ刃
16を設けた例を挙げて説明したが、二箇所以上(少な
くとも一箇所以上)にリーマ刃16を設けてもよい。更
に、油溝15を軸方向に沿って形成したが、渦巻き状に
油溝15を形成すると共に渦巻き状の油溝15に対応さ
せてラジアル部17を配置することも可能である。ま
た、場合によっては油溝15を設けずに、切粉の排出手
段だけを設けることも可能である。
【0018】図11及び図12は、前記食付き部13の
谷を平行ねじ部14の谷より浅く形成して当該谷部に前
記リーマ刃16を形成したもの(請求項4)で、図11
には盛上げタップの要部拡大状態、図12には図11中
のXII-XII 線矢視を示してある。
【0019】これによれば、ねじ部12における食付き
部13の谷を平行ねじ部14の谷より浅く(幅広く)形
成して、食付き部13の隣接する油溝15間のラジアル
部17が位置する部位に、周方向一箇所だけラジアル部
17を形成しないでその谷部をリーマ刃16としてい
る。リーマ刃16が形成された部位に対応する油溝15
間における平行ねじ部14には、ラジアル部17がねじ
状に配設されている。
【0020】リーマ刃16には、本体11の回転方向前
側に逃げ18が設けられ、回転方向後側に山形状の切刃
16aが形成されている。つまり、本体11の一方向の
回転によってねじ状に配設されたラジアル部17が被加
工材の下穴21に食い付き、かつ雌ねじ22を形成する
際には、リーマ刃16の切刃16aは雌ねじ22に干渉
することがない。また、リーマ刃16は食付き部13の
最終の谷部に雌ねじ22の内径寸法と略等しい外径で形
成されている。
【0021】従って、盛上げタップを一方向に回転させ
て食付き部13から下穴21に進入して、食付き部13
から平行ねじ部14に亙るラジアル部17による塑性流
動によって雌ねじ22が形成された後、盛上げタップを
他方向に逆回転させて下穴21から盛上げタップを抜く
際に、先の実施例と同様に、雌ねじ22の頂部に存在す
るシーム部23は回転方向後側に切刃16aが形成され
たリーマ刃16によって切除されることになる。
【0022】本実施例では、上記切除の際には、山形状
の切刃16aで雌ねじ22の頂部を拘束した(密接し
た)状態で切除することになるので、バリ等の発生が抑
制される。また、リーマ刃16は食付き部13の最終の
谷部にのみ形成されるので、複数の谷部に設けた場合に
比べて、切削トルクが小さくて済む。
【0023】加えて、本実施例の盛上げタップは、食付
き部13の谷部を浅く、言い換えれば谷部を太く形成し
たので、食付き部13の強度アップが図れると共に、タ
ップ研削にあたって、研削工数削減や不良品発生低減等
で研削性の向上が図れる。
【0024】上述した盛上げタップは、止まり穴であっ
ても雌ねじ22の形成及びシーム部23の切除が一工程
で行なえるように、食付き部13に逆向きに刃部が形成
されたリーマ刃16を設けたものである。これに対しナ
ット等、貫通穴で盛上げタップを逆転することなく雌ね
じ22の形成及びシーム部23の切除を行なう場合の盛
上げタップの例を図13に示す(請求項5)。
【0025】図13に示すように、本体31の外周部に
は、ラジアル部38がねじ状に配設されたねじ部32が
形成されており、ねじ部32は、先端側(図中右側)が
先端に向かって漸次小径となる食付き部33となり、食
付き部33に連続して平行ねじ部34となっている。ま
た、ねじ部32は、平行ねじ部34に連続して後端側
(図中左側)が後端に向かって漸次小径となる逃げ部3
5となっている。一方、本体31の周方向には本体31
の軸方向に延びる油溝36が複数形成され、逃げ部35
の隣接する油溝36の間の一箇所には刃部としてのリー
マ刃37が形成されている。リーマ刃37には回転方向
前側に切刃が形成され、本体31の一方向の回転によっ
て雌ねじの頂部が切除される。尚、リーマ刃37を逃げ
部35ではなく平行ねじ部34の後端側に設けることも
可能である。
【0026】上述した盛上げタップでは、盛上げタップ
を一方向に回転させて食付き部33から下穴に進入させ
て盛上げを開始し、続いて平行ねじ部34を進入させて
被加工材のねじ山を更に盛上げて雌ねじを形成する。盛
上げタップを一方向に回転させ続けると、逃げ部35の
部位でリーマ刃37によって雌ねじの頂部に存在するシ
ーム部が切除されて盛上げタップが雌ねじを通り抜け
る。
【0027】これにより、前述した盛上げタップと同様
に、雌ねじの形成とシーム部の切除が一工程で行なえる
と共に、雌ねじの形成と雌ねじの内径部の加工を同一工
程で行なうために雌ねじと内径の同芯度が一致する。
【0028】
【発明の効果】本発明の盛上げタップは、ねじ部の周方
向におけるラジアル部間に雌ねじの頂部を切除する刃部
を形成し、ラジアル部によって雌ねじを盛上げた後に、
ラジアル部間に形成された刃部によって雌ねじの頂部を
切除するようにしたので、工具長を長くすることなく雌
ねじ形成と雌ねじ内径部の加工とを一工程で実施するこ
とができると共に、下穴の径が多少ばらついていても雌
ねじの内径を一定に加工できる。この結果、雌ねじの頂
部の切除が能率良く行なえると共に、雌ねじの精度が向
上する。
【0029】また、本体を他方向に回転させた際に雌ね
じの頂部が切除される状態に食付き部に刃部を設けたの
で、本体を一方向に回転させてラジアル部によって雌ね
じを盛上げる過程では、食付き部の刃部が雌ねじに当接
することなくラジアル部によって雌ねじが有効深さまで
盛上げられ、本体を他方向に逆回転させた際に刃部によ
って雌ねじの頂部が切除されて本体が雌ねじから引き抜
かれる。この結果、止まり穴であっても、雌ねじの形成
と雌ねじの頂部の切除とを一工程で実施することができ
る。また、前記食付き部の谷を平行ねじ部の谷より浅く
形成して当該谷部に前記刃部を形成することで、雌ねじ
の頂部を山形状の刃先によりバリを生じないで切除する
ことができる一方で、食付き部の研削性や耐久性が向上
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す盛上げタップの全体構
成図である。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】図2中のIII-III 線矢視図である。
【図4】図2中のIV-IV 線矢視図である。
【図5】雌ねじを形成している状態の断面図である。
【図6】盛上げタップを抜いている状態の断面図であ
る。
【図7】盛上げタップの各部の寸法説明図である。
【図8】逃げ溝24を設けた盛上げタップの要部拡大図
である。
【図9】図8中のIX-IX 線矢視図である。
【図10】図8中のX-X 線矢視図である。
【図11】本発明の別の実施例を示す盛上げタップの要
部拡大図である。
【図12】図11中のXII-XII 線矢視図である。
【図13】本発明の更に別の実施例を示す盛上げタップ
の全体構成図である。
【図14】雌ねじの形状説明図である。
【符号の説明】
11、31 本体 12、32 ねじ部 13、33 食付き部 14、34 平行ねじ部 15、36 油溝 16、37 リーマ刃 17、38 ラジアル部 18 逃げ 21 下穴 22 雌ねじ 23 シーム部 35 逃げ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−216126(JP,A) 実開 昭63−50615(JP,U) 実開 昭63−41422(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23G 7/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体の外周に複数のラジアル部がねじ状
    に配設されてねじ部が形成され、前記本体を一方向に回
    転させて素材の内周面を前記ラジアル部によって塑性変
    形させることにより雌ねじを形成する盛上げタップにお
    いて、前記ねじ部の周方向における前記ラジアル部間の
    少なくとも一箇所以上に前記雌ねじの頂部を切除する刃
    部を形成したことを特徴とする盛上げタップ。
  2. 【請求項2】 前記ねじ部には、先端部に先端に向かっ
    て漸次小径となる食付き部が形成され、前記刃部は、前
    記雌ねじの内径寸法と略等しい外径を有し、前記本体を
    他方向に回転させた際に前記雌ねじの頂部が切除される
    状態に前記食付き部に設けられていることを特徴とする
    請求項1に記載の盛上げタップ。
  3. 【請求項3】 前記本体の周方向には該本体の軸方向に
    沿って延びる溝が複数形成され、前記食付き部の隣接す
    る前記溝の間における前記ラジアル部の位置に前記刃部
    が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の盛
    上げタップ。
  4. 【請求項4】 前記食付き部の谷を平行ねじ部の谷より
    浅く形成して当該谷部に前記刃部を形成したことを特徴
    とする請求項2又は3に記載の盛上げタップ。
  5. 【請求項5】 前記ねじ部には、後端部に後端に向かっ
    て漸次小径となる逃げ部が形成され、前記刃部は、前記
    雌ねじの内径寸法と略等しい外径を有し、前記本体を一
    方向に回転させた際に前記雌ねじを形成した後に該雌ね
    じの頂部が切除される状態に前記逃げ部に設けられてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の盛上げタップ。
JP8083552A 1995-10-02 1996-04-05 盛上げタップ Expired - Fee Related JP2880122B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8083552A JP2880122B2 (ja) 1995-10-02 1996-04-05 盛上げタップ
EP96115154A EP0767024B1 (en) 1995-10-02 1996-09-20 Thread forming tap
DE69621092T DE69621092T2 (de) 1995-10-02 1996-09-20 Gewindebohrer
US08/721,373 US5797710A (en) 1995-10-02 1996-09-26 Thread forming tap

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25509395 1995-10-02
JP7-255093 1995-10-02
JP8083552A JP2880122B2 (ja) 1995-10-02 1996-04-05 盛上げタップ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09155640A JPH09155640A (ja) 1997-06-17
JP2880122B2 true JP2880122B2 (ja) 1999-04-05

Family

ID=26424585

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8083552A Expired - Fee Related JP2880122B2 (ja) 1995-10-02 1996-04-05 盛上げタップ

Country Status (4)

Country Link
US (1) US5797710A (ja)
EP (1) EP0767024B1 (ja)
JP (1) JP2880122B2 (ja)
DE (1) DE69621092T2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020078836A (ja) * 2018-11-12 2020-05-28 株式会社田野井製作所 タップ、タップの不要部位除去体並びにタップ素材

Families Citing this family (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BR9711292A (pt) * 1997-07-16 1999-08-17 Osg Corp Macho de conforma-Æo a frio que tem aresta de corte de acabamento interno e m-todo de produ-Æo do mesmo
JP3457178B2 (ja) * 1998-04-30 2003-10-14 株式会社田野井製作所 切削タップ
US6257809B1 (en) 1999-07-31 2001-07-10 Howard Silken Tapping apparatus and method
DE10002756A1 (de) * 2000-01-22 2001-07-26 Zahnradfabrik Friedrichshafen Gewindefurcher
JP3457248B2 (ja) * 2000-03-09 2003-10-14 株式会社田野井製作所 盛上げタップ及びねじ加工方法
SE519067C2 (sv) 2001-05-22 2003-01-07 Sandvik Ab Gängtapp med lobformat tvärsnitt och gängslappningsparti
JP3609366B2 (ja) * 2001-10-22 2005-01-12 オーエスジー株式会社 盛上げタップ
US6688988B2 (en) 2002-06-04 2004-02-10 Balax, Inc. Looking thread cold forming tool
DE10332930A1 (de) * 2003-07-19 2005-02-03 Sandvik Ab Gewindebohrer
GB2404604B (en) * 2003-08-04 2006-03-08 Adcock Tech Ltd A tap and a method of tapping
JP4663991B2 (ja) * 2004-01-23 2011-04-06 有限会社寿精工 ねじ穴の形成方法
US7144208B2 (en) * 2004-06-07 2006-12-05 Kennametal Inc. Low torque tap
JP4644448B2 (ja) * 2004-07-09 2011-03-02 濱中ナット株式会社 タップ
KR100670264B1 (ko) * 2005-01-05 2007-01-16 삼성에스디아이 주식회사 장착부재의 제조 방법
JP4996740B2 (ja) 2008-03-21 2012-08-08 オーエスジー株式会社 盛上げタップ
WO2010049989A1 (ja) * 2008-10-27 2010-05-06 オーエスジー株式会社 スパイラルタップ
DE102010031316B4 (de) * 2010-07-14 2013-01-24 Hilti Aktiengesellschaft Herstellungsverfahren für ein längliches Halbzeug
DE102012100734A1 (de) * 2012-01-30 2013-08-01 EMUGE-Werk Richard Glimpel GmbH & Co. KG Fabrik für Präzisionswerkzeuge Werkzeug zur spanlosen Erzeugung oder Nachbearbeitung eines Gewindes an einem Werkstück, insbesondere Gewindefurcher oder Gewindeformer
KR20150032882A (ko) * 2012-08-01 2015-03-30 가부시키가이샤 에무 에이치 센타 암나사의 가공법 및 그 장치
CN104107966A (zh) * 2013-04-18 2014-10-22 上海工程技术大学 一种四棱挤压丝锥
US9481044B2 (en) * 2013-05-07 2016-11-01 Dc Swiss Sa Method for obtaining a complete threading profile by milling and milling tool
CN105209202B (zh) * 2013-05-24 2018-06-08 Osg株式会社 螺纹切削用丝锥
US9682435B2 (en) * 2014-08-28 2017-06-20 Kennametal Inc. Thread forming taps
DE102016009738A1 (de) * 2016-08-10 2018-02-15 Audi Ag Verfahren sowie Werkzeug zur Erzeugung eines Innengewindes in einer Werkstück-Vorbohrung
EP3300825B1 (en) * 2016-09-28 2021-07-07 Walter Ag A thread forming tool
DE102016122701B4 (de) 2016-11-24 2023-10-26 EMUGE-Werk Richard Glimpel GmbH & Co. KG Fabrik für Präzisionswerkzeuge Gewindeformer und Verfahren zur Herstellung eines Gewindeformers
CN110520235B (zh) * 2017-04-18 2022-01-07 Osg株式会社 成形丝锥
DE102017007419B4 (de) * 2017-08-05 2021-08-12 Audi Ag Verfahren zur Erzeugung einer Gewindebohrung
DE102018126927A1 (de) * 2018-10-29 2020-04-30 EMUGE-Werk Richard Glimpel GmbH & Co. KG Fabrik für Präzisionswerkzeuge Gewindeformer mit Bördelstegen
CN112756712B (zh) * 2019-10-21 2022-04-22 贵州捷盛钻具股份有限公司 数控车床加工无退刀槽盲孔波形螺纹的方法

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3097426A (en) * 1963-07-16 A hill
US1718536A (en) * 1927-07-25 1929-06-25 More Tap & Tool Company Du Tap
US1968103A (en) * 1932-02-04 1934-07-31 Dardelet Threadlock Corp Tap
US2058351A (en) * 1934-12-01 1936-10-20 Harvey E Pruitt Tap
USRE23210E (en) * 1943-05-19 1950-03-21 Thread cutter
US3067509A (en) * 1959-11-23 1962-12-11 Besly Welles Corp Hole diameter reducing tool
US3245099A (en) * 1963-12-26 1966-04-12 Zagar Inc Root diameter reamer tap
FR2161387A5 (ja) * 1971-11-24 1973-07-06 Vleet John Van
DE2414635C3 (de) * 1974-03-26 1980-06-26 Prototyp-Werke Gmbh, 7615 Zell Spanlos-Gewindeformer
JPS5853974B2 (ja) * 1978-10-20 1983-12-02 本田技研工業株式会社 鋳抜き穴用タツプ工具
US4539832A (en) * 1983-09-19 1985-09-10 Balax, Inc. Hole sizing tool
JPH0692308B2 (ja) * 1986-08-06 1994-11-16 イハラケミカル工業株式会社 抗高脂血症剤
US5562371A (en) * 1995-06-07 1996-10-08 Lock-N-Stitch International Tap with a non-cutting pilot
US5664915A (en) * 1996-03-22 1997-09-09 Hawke; Terrence C. Tap and method of making a tap with selected size limits

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020078836A (ja) * 2018-11-12 2020-05-28 株式会社田野井製作所 タップ、タップの不要部位除去体並びにタップ素材
JP7454204B2 (ja) 2018-11-12 2024-03-22 株式会社田野井製作所 タップ、タップの不要部位除去体並びにタップ素材

Also Published As

Publication number Publication date
DE69621092D1 (de) 2002-06-13
EP0767024B1 (en) 2002-05-08
US5797710A (en) 1998-08-25
EP0767024A1 (en) 1997-04-09
DE69621092T2 (de) 2003-01-02
JPH09155640A (ja) 1997-06-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2880122B2 (ja) 盛上げタップ
JP3457178B2 (ja) 切削タップ
JP4553251B2 (ja) ねじ切りカッタ
US20110200404A1 (en) Spiral tap
JP3146222U (ja) 盛上げタップ
JP3309064B2 (ja) 下穴さらい刃および雌ねじ内径さらい刃を具える盛上げタップ
JPH09272016A (ja) 盛上げタップ
JP2601117Y2 (ja) 通り穴用穿孔ねじ切り結合工具
JP2006198685A (ja) ねじ加工工具
JP3403586B2 (ja) リーマ
JPH078447B2 (ja) 薄板加工用ドリル
JP2000052127A (ja) エンドミル
JP6499117B2 (ja) 雌ねじ加工工具
JP6581497B2 (ja) 切削タップ
JP4324337B2 (ja) 切削・転造複合タップ
JPH0212023Y2 (ja)
JP4685989B2 (ja) 内径仕上げ刃付き盛上げタップ
WO2024004890A1 (ja) 盛上げタップ
WO2023100909A1 (ja) タップ
EP4155018A1 (en) Thread milling cutting tool
JPH0637858Y2 (ja) バニシ刃付きねじれ溝タップ
JPH0669646B2 (ja) 盛上げタップ
JPH09141527A (ja) バリ取り方法および工具
JP4180039B2 (ja) 盛上げタップ
JPH06173923A (ja) リーマ付きドリルねじ

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19981222

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080129

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090129

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090129

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100129

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110129

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120129

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130129

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140129

Year of fee payment: 15

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees