JPH0669646B2 - 盛上げタップ - Google Patents

盛上げタップ

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JPH0669646B2
JPH0669646B2 JP25818888A JP25818888A JPH0669646B2 JP H0669646 B2 JPH0669646 B2 JP H0669646B2 JP 25818888 A JP25818888 A JP 25818888A JP 25818888 A JP25818888 A JP 25818888A JP H0669646 B2 JPH0669646 B2 JP H0669646B2
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茂 林
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は盛上げタップに係り、特に、食付き部の摩耗等
により寿命となっても再使用が可能な盛上げタップに関
するものである。
従来の技術 雌ねじを加工するための工具としてタップが多用されて
いるが、かかるタップの一種に、完全山部と、その完全
山部に連続して設けられた先端側程小径の食付き部とを
有するとともに、それ等の完全山部および食付き部に
は、突出部と逃げ部とがねじの進みに沿って等間隔で交
互に且つそれぞれ軸方向に連なるように設けられた雄ね
じが形成され、被加工物の下穴内にねじ込まれることに
より、前記突出部によってその下穴の内壁表層部を塑性
変形させて雌ねじを成形する盛上げタップがある。この
ような盛上げタップは、延性のある金属その他の材料に
有効に用いられる。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、かかる盛上げタップの雄ねじは、完全山
部から食付きに至るまで同じねじ山形となるように、換
言すれば食付き部においては先端に向かう程有効径が小
さくなるように設けられているため、食付き部を再研削
することが困難で再使用できないという問題があった。
すなわち、特別な異常事故でない限り食付き部の摩耗,
欠損,溶着等によりタップは寿命となるが、食付き部で
雄ねじのねじ山が次第に低くなる切削タップにおいては
切刃を再研削して再使用することができるのに対し、盛
上げタップでは再研削が困難なところから再使用でき
ず、一旦寿命になると廃棄しなければならなかったので
ある。
本発明は以上の事情を背景として為されたもので、その
目的とするところは、再使用が可能な盛上げタップを提
供することにある。
課題を解決するための手段 かかる目的を達成するために、本発明は、完全山部と、
その完全山部に連続して設けられた先端側程小径の食付
き部とを有するとともに、それ等の完全山部および食付
き部には、突出部と逃げ部とがねじの進みに沿って等間
隔で交互に且つそれぞれ軸方向に連なるように設けられ
た雄ねじが形成され、被加工物の下穴内にねじ込まれる
ことにより、前記突出部によって該下穴の内壁表層部を
塑性変形させて雌ねじを成形する盛上げタップにおい
て、前記軸方向に連なる一連の突出部をそれぞれ突出部
群とし、その突出部群を、軸心まわりにおいて等間隔で
存在する複数の突出部群から成る複数の組に分け、各組
の食付き部を軸方向において互いにずらして設けたこと
を特徴とする。
なお、かかる盛上げタップの好適な態様は、前記突出部
群の数が6以上12以下の偶数で、その突出部群を、軸心
まわりにおいて1つ飛びに存在する突出部群を1組とし
て2つの組に分け、それ等の食付き部を軸方向において
互いにずらして設けるのである。
また、各組の突出部群における食付き部の軸方向のずれ
量は、成形された雌ねじとの接触を防止する上で0.5山
以上、更には1山以上とすることが望ましい一方、タッ
プ寸法が長くなることを防止する等の上で最も短い食付
き部の山数の1/2以下とすることが望ましい。
作用および発明の効果 このような盛上げタップにおいては、各組毎に食付き部
の位置が軸方向においてずれているため、最初のタップ
使用時においては、食付き部が最も先端側に位置する組
の突出部群におけるその食付き部によって雌ねじが成形
され、他の組の突出部群における食付き部は雌ねじの成
形に何等寄与しない。1組の突出部群は、軸心まわりに
おいて等間隔で存在する複数の突出部群から成るため、
その1組の突出部群のみによって雌ねじは良好に成形さ
れる。
そして、上記雌ねじの成形に寄与している組の突出部群
の食付き部が摩耗,欠損等により寿命となった場合に
は、その組の突出部群の食付き部およびそれに続く完全
山部の一部を除去することにより、次の突出部群の食付
き部が先端側に位置させられ、その食付き部によって上
記と同様に雌ねじが成形されるようになる。突出部群が
3組以上に分けられている場合には、上記食付き部が寿
命になっても更にその食付き部およびそれに続く完全山
部の一部を除去することにより、次の組の突出部群の食
付き部が先端側に位置させられ、更に雌ねじを成形する
ことができる。
このように、本発明の盛上げタップによれば、食付き部
が段階的に設けられているため、先端側の食付き部が寿
命となってもそれを除去することにより再使用すること
が可能で、従来のように1回の寿命で廃棄する場合に比
較して極めて経済的なのである。また、再使用に際して
は、1組の突出部群における食付き部およびそれに続く
完全山部の一部を除去するだけで良いため、容易かつ短
時間でその作業を行うことができる。
一方、突出部群の数が6以上12以下の偶数、すなわち6,
8,10または12で、その突出部群を、軸心まわりにおいて
1つ飛びに存在する3,4,5または6つの突出部群を1組
して2つの組に分け、それ等の食付き部を軸方向におい
て互いにずらして設けた場合には、1組の突出部群数が
3以上であるため実用上充分な求心性が得られるととも
に、突出部群の総数が12以下であるため突出部から逃げ
部へ移行する部分の接線に対する角度、すなわち逃げ角
がタッピング性能上充分に確保される。このことは、突
出部群の総数が9または12で、その突出部群を、軸心ま
わりにおいて2つ飛びに存在する3つまたは4つの突出
部群を1組として3つの組に分け、それ等の食付き部を
軸方向において互いにずらして設けた場合にも同様であ
り、その場合には3回の使用が可能となる。
実施例 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第1図および第2図は、それぞれ本発明の一実施例であ
る盛上げタップ10の要部を示す正面図および先端側から
の視図である。この盛上げタップ10は、完全山部12と、
その完全山部12に連続して設けられた先端側小径の食付
き部14とを有するとともに、それ等の完全山部12および
食付き部14には、加工すべき雌ねじに対応する雄ねじ16
が形成されている。この雄ねじ16には、突出部18および
逃げ部20がねじの進みに沿って等間隔で交互に且つそれ
ぞれ軸方向に連なるように設けられている。本実施例で
は、上記突出部18と逃げ部20との間隔は30゜で、多数の
突出部18が軸方向に連なる6つの突出部群22a,22b,22c,
22d,22e,および22f(以下、特に区別しない場合には単
に突出部群22という)が軸心まわりに60゜間隔で存在す
る。
6つの突出部群22は、盛上げタップ10の軸心まわりにお
いて1つ飛びに存在する2組の突出部群22a,22c,22eと
突出部群22b,22d,22fとに分けられ、一方の組の突出部
群22b,22d,22fにおける食付き部14は、有効径が他方の
組の突出部群22a,22c,22eと等しい本来の位置から基端
側へ2山分だけずれた位置に設けられている。すなわ
ち、突出部群22b,22d,22fの食付き部14における有効径
は、軸方向の同じ位置における他方の組の突出部群22a,
22c,22eの有効径よりも小さいのである。第1図の12aお
よび14aは、それぞれ突出部群22aの完全山部および食付
き部を示したものであり、12dおよび14dは、それぞれ突
出部群22dの完全山部および食付き部を示したものであ
る。
そして、このような盛上げタップ10は、被加工物との間
にタッピング油が供給される状態で、食付き部14側から
その被加工物の下穴内にねじ込まれ、突出部18が順次下
穴の内壁表層部に食い込んで塑性変形させることにより
雌ねじを成形するが、突出部群22b,22d,22fの食付き部1
4における有効径は突出部群22a,22c,22eの食付き部14に
おける有効径よりも小さいため雌ねじの成形に寄与しな
い。したがって、最初のタップ使用時においては、3つ
の突出部群22a,22c,22eの食付き部14によって雌ねじが
成形されることとなる。この場合に、突出部群22a,22c,
22eは軸心まわりにおいて等間隔で存在するため実用上
充分な求心性が得られるとともに、突出部群22の総数が
6であるところから突出部18の先端における接線と逃げ
部20との間の逃げ角は30゜となり、摩擦熱の発生等が抑
制されて実用上充分なタッピング性能が得られる。
一方、上記突出部群22a,22c,22eの食付き部14が摩耗,
欠損等により寿命となった場合には、それ等の突出部群
22a,22c,22eの食付き部14およびそれに続く完全山部12
の一部、この場合には2山分以上を研削除去するととも
に、盛上げタップ10の先端部を2山分だけ切断する。こ
れにより、盛上げタップ10は、第3図および第4図に示
されているように、その他の突出部群22b,22d,22fの食
付き部14が先端側に位置させられるようになる。第3図
における一点鎖線は、比較のために元の形状を示したも
のである。
したがって、その新たに先端側に位置させられた突出部
群22b,22d,22fの食付き部14により、再び雌ねじを成形
できるようになる。この場合にも、優れた求心性,タッ
ピング性能が得られることは、前述した突出部群22a,22
c,22eによるタッピングの場合と同様である。
このように、本実施例の盛上げタップ10によれば、突出
部群22a,22c,22eの食付き部14等を除去することにより
2回のタッピングが可能で、従来のように1回の寿命で
廃棄する場合に比較して極めて経済的なのである。ま
た、再使用に際しては、突出部群22a,22c,22eの食付き
部14等を除去するだけで良いため、他の突出部群22b,22
d,22fを損傷することなく、容易かつ短時間でその作業
を行うことができる。
また、本実施例では等間隔で存在する3つの突出部群22
a,22c,22eまたは22b,22d,22fによってタッピングが行わ
れるとともに、逃げ部20の逃げ角は30゜であるため、実
用上充分な求心性,タッピング性能が得られるのであ
る。
更に、突出部群22a,22c,22eと突出部群22b,22d,22fとの
軸方向におけるずれ量は2山であるため、突出部群22a,
22c,22eによるタッピング時に突出部群22b,22d,22fにお
ける食付き部14が成形された雌ねじと接触する恐れがな
い一方、盛上げタップ10がコンパクトに構成され得ると
ともに再使用時における研削除去量が少なくて済む利点
がある。
以上、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明し
たが、これはあくまでも一つの例示であり、例えば突出
部群22b,22d,22fの食付き部14におけるねじ山は必ずし
も盛上げタップ10の先端まで形成する必要はないなど、
本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更,改良を加
えた態様で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例である盛上げタップの要部を
示す正面図である。第2図は第1図の盛上げタップの先
端側からの視図である。第3図および第4図は、第1図
の盛上げタップを再使用するために一部を除去した状態
を示す図で、それぞれ第1図および第2図に対応する図
である。 10:盛上げタップ 12,12a,12d:完全山部 14,14a,14d:食付き部 16:雄ねじ、18:突出部 20:逃げ部 22a,22b,22c,22d,22e,22f:突出部群

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】完全山部と、該完全山部に連続して設けら
    れた先端側程小径の食付き部とを有するとともに、それ
    等の完全山部および食付き部には、突出部と逃げ部とが
    ねじの進みに沿って等間隔で交互に且つそれぞれ軸方向
    に連なるように設けられた雄ねじが形成され、被加工物
    の下穴内にねじ込まれることにより、前記突出部によっ
    て該下穴の内壁表層部を塑性変形させて雌ねじを成形す
    る盛上げタップにおいて、 前記軸方向に連なる一連の突出部をそれぞれ突出部群と
    し、該突出部群を、軸心まわりにおいて等間隔で存在す
    る複数の突出部群から成る複数の組に分け、各組の食付
    き部を軸方向において互いにずらして設けたことを特徴
    とする盛上げタップ。
  2. 【請求項2】前記突出部群の数は6以上12以下の偶数で
    あり、該突出部群は、軸心まわりにおいて1つ飛びに存
    在する突出部群を1組として2つの組に分けられている
    請求項1に記載の盛上げタップ。
JP25818888A 1988-10-13 1988-10-13 盛上げタップ Expired - Lifetime JPH0669646B2 (ja)

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JPH02106219A JPH02106219A (ja) 1990-04-18
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US5664915A (en) * 1996-03-22 1997-09-09 Hawke; Terrence C. Tap and method of making a tap with selected size limits
EP0933157B1 (en) * 1997-07-16 2004-06-09 Osg Corporation Cold forming tap with inside diameter finish blade and method of manufacturing same
US8210779B2 (en) * 2008-10-14 2012-07-03 Kennametal Inc. Cutting tap and method of making same

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