JP2878513B2 - 矢板に取り付けるための取付具とこの取付具を利用した被覆防食方法 - Google Patents

矢板に取り付けるための取付具とこの取付具を利用した被覆防食方法

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JP2878513B2
JP2878513B2 JP35976391A JP35976391A JP2878513B2 JP 2878513 B2 JP2878513 B2 JP 2878513B2 JP 35976391 A JP35976391 A JP 35976391A JP 35976391 A JP35976391 A JP 35976391A JP 2878513 B2 JP2878513 B2 JP 2878513B2
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welding
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昭一 玉利
敏雄 鈴木
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Nippon Corrosion Engineering Co Ltd
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Nippon Corrosion Engineering Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、岸壁の護岸用の矢板と
して使用されている鋼矢板あるいは鋼管矢板を防食材及
び樹脂カバーで被覆防食するにあたって、樹脂カバーを
矢板に取りつけるための取付具とこの取付具を利用した
被覆防食方法とに関する。
【0002】
【従来の技術】護岸用の矢板を防食する手段の提案に特
公昭62−27210号公報(特許第1418705
号)がある。これはフラットバーに複数のボルトを突設
するとともにボルトを挾んで上下に溶接用孔を設けた取
付具を鋼矢板表面に溶接用孔の内周縁を溶接することに
よって固着した後、鋼矢板表面に防食材(主成分はペト
ロラタム)を被覆し、さらに防食材の上にボルト貫通孔
を設けたガラス繊維強化熱可塑性樹脂から成る保護カバ
ーを重ね、ナットで締結することによって鋼矢板に取付
けるようにしたものである。その要旨とするところは、
図10,11に示す如く、相隣合う矢板1,…の接続部
分において表側の接続片の表面に複数のボルト2を突設
した溶接用孔を有する取付具3を溶接によって固着する
とした点にある。当該取付具3の特徴は図12に示され
る如く、ボルト2を挾んで上下に溶接用孔4,…が穿孔
されてなる点で、これは従来品が前記の溶接用孔4が無
くフラットバーの両側端にて溶接していたのに比し、次
の利点を有するとされている。つまり、矢板に取付具の
フラットバーを溶接で固着するにあたってフラットバー
の側端を溶接するようにすると、溶接作業は斜め向きに
おこなわなければならなくなってこの作業はフラットバ
ーよりも表側へ突出する矢板があるために困難なことが
多いが、フラットバーに溶接用孔を穿設し、溶接用孔の
内周縁に施した溶接で矢板に取付具を固着するようにし
てあるので、溶接作業はフラットバーに穿孔した溶接用
孔に正面からおこなうことができ、矢板への取付具の溶
接固着作業を容易におこなうことができるからである。
尚、図11中5は矢板1の上部のコンクリート、6は当
該コンクリート5と矢板1との間をシールする水中硬化
型エポキシ樹脂である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】叙上の従来の手段にあ
っては、取付具を矢板表面に固着する場合、溶接用孔の
内周縁を溶接するので、 (1)溶接作業の時間が長く、かなりの労力を必要とす
る。 (2)このような取付具は元来、矢板同士の結合部のよ
うな狭いところで使用されることが多いので、そのよう
なところでは取付具の巾も小さくなるため、必然的に溶
接用孔も小さくなるので、溶接作業に著しい時間がかか
り、その労力は非常に大きく、取付具の溶接施工は大変
なものである。 (3)溶接点がフラットバー中央線上のみとなるため、
固着強度は弱く、したがって長期に亘って安定した防食
効果は期し難い。 等の問題点がある。本発明は、矢板表面に取付具を固着
するに際して、溶接の施工性が著しく良く、長期に亘っ
て安定した防食効果が得られる矢板の防食手段を提供す
ることを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の取付具とこれを利用した防食方法において
は、フラットバーの表側にボルトを突設するとともに該
フラットバーの両側端に溶接部としての切欠部を設ける
ことにしたものである。また、防食材で被覆された矢板
表面をガラス繊維強化合成樹脂製保護カバーで被覆する
防食施工法においてフラットバーの表側にボルトを突設
するとともに該フラットバーの両側端に溶接部としての
切欠部を設けた取付具を矢板表面に配設して該切削部を
溶接で固着し、保護カバーを矢板表面と該保護カバーの
裏面との間に防食材が挾着される状態で矢板表面に重
ね、該保護カバーに形成した貫通孔に上記ボルトを通し
てナットで締結するとしたものである。
【0005】
【作用】矢板表面への取付具の固着は取付具のフラット
バー側端より内寄りにある溶接部としての切欠部を溶接
すれば良いので、正面からのみならず、溶接棒が入る余
地さえあれば、側部からでも、斜側部からでも溶接でき
著しく施工性が良くなる。また、その溶接点はフラット
バー両側端であるので、その固着強度は高く、長期安定
の防食効果が期し得る。
【0006】
【実施例】実施例について図面を参照して説明する。図
1〜図8において、本発明の取付具7はフラットバー8
の表側にボルト2,…を突設すると共に両側端に溶接部
として内側に切り込みした切欠部9,…を設けてなる。
各図は該切欠部9の部位,数,形状等を種々変更するこ
とができ、また左右が対称、非対称でも良く、そのバリ
エーション例を示す。しかして、従来法のように内周縁
全体を溶接する必要はなく、単に該切欠部9を溶接すれ
ば良く、施工性の良い溶接部が提供されるとともに、当
該溶接部はフラットバー8の両側に確保されているので
強力な固着が達成され、ひいては長期安定の防食をもた
らす。図9は、かかる取付具7を矢板1,…の接合部に
固着した態様を示す。固着したならば、従来の技術で述
べたと同様の工程、つまり、保護カバーを矢板表面と該
保護カバーの裏面との間に防食材が挾着される状態で矢
板表面に重ね、該保護カバーに形成した貫通孔にボルト
を通してナットで締結することで、矢板の被覆防食を完
了する。なお、保護カバーはガラス繊維入熱硬化性樹脂
でも、またガラス繊維入熱可塑性樹脂のいずれでも有効
に使用することができる。
【0007】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。す
なわち、取付具の溶接固着が施工性良く、固着効果も強
固であり、長期安定の防食効果を享受することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明取付具の正面図である。
【図2】本発明取付具の正面図である。
【図3】本発明取付具の正面図である。
【図4】本発明取付具の正面図である。
【図5】本発明取付具の正面図である。
【図6】本発明取付具の正面図である。
【図7】本発明取付具の正面図である。
【図8】本発明取付具の正面図である。
【図9】本発明取付具を矢板接合部に固着した態様を示
す岸壁正面図である。
【図10】取付具の設置部位を示した護岸平面図であ
る。
【図11】護岸側面図である。
【図12】従来の取付具の要部詳示図である。
【符号の説明】
1 矢板 2 ボルト 3 取付具 4 溶接用孔 5 コンクリート 6 水中硬化型エポキシ樹脂 7 取付具 8 フラットバー 9 切欠部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02D 31/06 E02D 5/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フラットバーの表側にボルトを突設する
    とともに該フラットバーの両側端に溶接部としての切欠
    部を設けるとしたことを特徴とする矢板に取り付けるた
    めの取付具。
  2. 【請求項2】 防食材で被覆された矢板表面をガラス繊
    維強化合成樹脂製保護カバーで被覆する防食施工法にお
    いて、フラットバーの表側にボルトを突設するとともに
    該フラットバーの両側端に溶接部としての切欠部を設け
    た取付具を矢板表面に配設して該切欠部を溶接で固着
    し、保護カバーを矢板表面と該保護カバーの裏面との間
    に防食材が挾着される状態で矢板表面に重ね、該保護カ
    バーに形成した貫通孔に上記ボルトを通してナットで締
    結するとしたことを特徴とする矢板の被覆防食方法。
JP35976391A 1991-12-27 1991-12-27 矢板に取り付けるための取付具とこの取付具を利用した被覆防食方法 Expired - Lifetime JP2878513B2 (ja)

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