JP2877793B1 - 超音波モータ - Google Patents

超音波モータ

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JP2877793B1
JP2877793B1 JP10047976A JP4797698A JP2877793B1 JP 2877793 B1 JP2877793 B1 JP 2877793B1 JP 10047976 A JP10047976 A JP 10047976A JP 4797698 A JP4797698 A JP 4797698A JP 2877793 B1 JP2877793 B1 JP 2877793B1
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Abstract

【要約】 【課題】 回転子を良好に回転制御すると共に両弾性体
の圧接面の劣化を防止して耐久性を向上する。 【解決手段】 弾性体5eの環状凸部5pと弾性体6e
の環状凸部6pの反対側の面6rを対向圧接して圧接面
を狭小にすると共に、両弾性体5e,6eを同一形状と
して固定子5と回転子6の固有振動数の一致を図る。こ
こで、振動子5v,6vに固定子5及び回転子6の共振
周波数の信号を各々供給すると、正常な進行波を圧接面
に形成できると共に進行波を合致できる。この進行波の
噛み合い位置を連続してシフトすれば、回転子6を良好
に回転制御できる。また、凸面5ppの内周縁5piが
対向面6rの内周縁6riより外周側に、凸面5ppの
外周縁5poが対向面6rの外周縁6roより内周側に
位置して、回転子6の回転時に、内外周縁同士が交差し
ない構成のため、内外周縁同士の擦れが防止され、圧接
面同士の劣化を防止できると共に圧接面積を一定にでき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波モータに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的な超音波モータとしては、
弾性体及びこの弾性体に設けた圧電素子(振動子)より
構成されるステータ(固定子)と、上記弾性体に対向し
圧接するロータ(回転子)と、を備え、上記圧電素子に
対して所定の周波数の信号を供給することによって、当
該圧電素子を振動させて上記弾性体の圧接面に進行波を
発生させ、この進行波によりロータを回転駆動するもの
が知られている。
【0003】また、例えば特開平2−179281号公
報には、上記超音波モータを発展させたものとして、上
記ロータを、弾性体及びこの弾性体に設けた圧電素子よ
り構成し、ステータ側圧電素子及びロータ側圧電素子の
双方に対して所定の周波数の信号を各々供給することに
よって、当該両圧電素子を振動させてステータ側弾性体
及びロータ側弾性体の双方の圧接面に進行波を発生さ
せ、この両進行波によりロータを回転駆動する超音波モ
ータが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平2−179281号公報に記載の超音波モータの構
成では、ステータ側及びロータ側弾性体の圧電素子を有
する側とは反対側の面(対向面)同士が全面接触してい
るため、励振側弾性体の振動が相手側弾性体に大部分伝
わって進行波の変位量が減衰してしまい、両弾性体に進
行波が形成されず、ロータが効率的に回転しないという
問題があった。
【0005】そこで、両弾性体に、同一形状の環状の凸
部を各々設けてこれら環状の凸部を対向配置して圧接さ
せ、圧接面を狭小にすることにより、進行波の変位量の
減衰を抑えて正常な進行波を両圧接面に形成することが
考えられるが、ステータ等の固定部分に対してロータ等
の回転部分を組み立てる際に、上記環状の凸部同士の軸
心が互いに多少ずれてしまった場合、ロータ回転時に、
一方の環状の凸部の凸面の内外周縁と他方の環状の凸部
の凸面の内外周縁とが擦れてしまい、圧接面同士の劣化
が促進されて、耐久性が低下するといった問題がある。
また、圧接面積が回転に従って変化するため、安定した
進行波が形成されず、ロータを良好に回転できないとい
った問題がある。
【0006】ここで、上記問題点に対処すべく、両弾性
体のうちの一方の凸部を無くすことが考えられるが、こ
の場合には、ロータを良好に回転制御するのが難しい
(詳しくは後述)。
【0007】本発明は、このような課題を解決するため
になされたものであり、回転子を良好に回転制御可能と
すると共に、両弾性体の圧接面の劣化が防止されて耐久
性を向上できる超音波モータを提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の超音波モータ
は、固定側弾性体及びこの固定側弾性体に設けた固定側
振動子より構成される固定子と、固定側弾性体に対向し
圧接する可動側弾性体及びこの可動側弾性体に設けた可
動側振動子より構成される回転子と、を備え、両振動子
に対して所定の周波数の信号を各々供給することにより
当該両振動子を振動させ、この振動に応じて各弾性体の
圧接面に発生する進行波により回転子を駆動する超音波
モータにおいて、固定側弾性体及び可動側弾性体は、表
裏面のうちの一方の面に環状の凸部を各々備えて互いに
同一形状を成すと共に、一方の弾性体の環状の凸部と他
方の弾性体の環状の凸部の反対側の面とが対向配置され
て圧接し、凸部の凸面の内周縁は凸部の反対側の面の内
周縁より外周側に位置し、凸面の外周縁は反対側の面の
外周縁より内周側に位置して、回転子の回転時に、凸面
の内外周縁と反対側の面の内外周縁とが交差しないよう
に構成されていることを特徴としている。
【0009】本発明の超音波モータによれば、一方の弾
性体の環状の凸部と他方の弾性体の環状の凸部の反対側
の面とが対向配置されて圧接する構成のため、圧接面が
特開平2−179281号公報のものに比して狭小にさ
れると共に、両弾性体は、互いに同一形状にされている
ため、固定子と回転子の固有振動数の一致が図られ得
る。従って、両振動子に固定子及び回転子の共振周波数
若しくはその近傍の周波数の信号を各々供給すると、変
位量の減衰が抑えられた正常な進行波が両圧接面に形成
されると共に、当該進行波が恰も歯車が噛み合った如く
ロックして(合致して)回転子が停止状態となり、ま
た、一方の信号の位相を他方に対して正または負にシフ
トすることにより、上記噛み合いロック位置が正転方向
または逆転方向にシフトし、このシフト量の連続により
回転子が正転または逆転する。すなわち、上記構成を採
用することにより、回転子は良好に回転制御され得るよ
うになる。
【0010】また、固定子、回転子の同心が、加工、組
立誤差等により多少ズレても、凸部の凸面の内周縁は凸
部の反対側の面の内周縁より外周側に位置し、凸面の外
周縁は反対側の面の外周縁より内周側に位置して、回転
子の回転時に、凸面の内外周縁と反対側の面の内外周縁
とが交差しないようにされているため、凸部の凸面の内
外周縁が、凸部の反対側の面の内外周縁に擦れることは
ない。このため、圧接面同士の劣化が防止されて、耐久
性が向上されると共に、圧接面積が回転に従って変化せ
ず、安定した進行波が形成されて、回転子が良好に回転
制御され得るようになる。また、両弾性体は互いに同一
形状であるため、部品が共通化され、低コスト化が図ら
れる。
【0011】ここで、固定側振動子及び可動側振動子
は、弾性体の対向側の面とは反対側の面に各々設けられ
ているのが好ましい。このような構成を採用した場合、
振動子を弾性体の対向側の面に設けた場合に比して、圧
接面に進行波を効率良く形成することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る超音波モータ
の好適な実施形態について添付図面を参照しながら説明
する。なお、図面の説明において、同一要素または同一
機能を有する要素には同一の符号を付し、重複する説明
は省略する。
【0013】図1は、第1実施形態に係る超音波モータ
を示す横断面図である。この超音波モータは、機械的駆
動機構から成る超音波モータ本体1及び超音波モータ本
体1の駆動を行う電気制御部2から構成される。
【0014】超音波モータ本体1は、超音波モータが適
用される例えばカメラ等の本体機器の固定側に固定され
る固定用ベース3と、この固定用ベース3を覆うように
当該固定用ベース3に固定されたカバー20と、を備え
ると共に、当該固定用ベース3及びカバー20により形
成される内部空間Xに、固定用ベース3に重ねて固定さ
れた外縁円形のステータ5と、固定用ベース3及びステ
ータ5の中央部を貫挿し、固定用ベース3に固定された
軸受7a、カバー20に固定された軸受7bにより回転
自在に支持された回転軸4と、この回転軸4に圧入固定
され上記ステータ5に対向する外縁円形のロータ6と
このロータ6をステータ5に圧接させる圧縮バネ11
と、ロータ用給電体51と、を概略備えている。
【0015】ロータ6は、ステータ5及びロータ6各々
の対向接触面円周方向に起振した進行波が噛合した状態
で、一方の進行波の位相を他方に対して正または負にシ
フトすることで、噛合位置を正転方向または逆転方向に
シフトし、このシフト量の連続により正転または逆転す
る(詳しくは後述)。
【0016】上記固定用ベース3の中央には、略中空円
筒形状の軸受ホルダ部3aが形成されており、この軸受
ホルダ部3aの穴部上部に、上記軸受7aが嵌合固定さ
れている。また、軸受ホルダ部3aの上面には、上記ス
テータ5が例えば螺子留め等により固定されている。
【0017】ステータ5は、セラミック圧電素子から成
る円環状の振動子5vと、振動子5vが裏面(図示下
面)外周部に貼着された金属から成る円環状の弾性体5
eと、から成る。この弾性体5eは、振動子5vが裏面
に貼着された円環状の外周部5oと、上記軸受ホルダ部
3aに固定された円環状の内周部5iと、この内周部5
iと外周部5oを繋ぐ円環状の中間部5mと、を備えて
いる。この中間部5mは、外周部5o及び内周部5iに
比して薄肉であり、当該中間部5mが外周部5oの振動
を容易にさせると共に、外周部5oと内周部5iとの間
の振動伝達を抑制している。また、弾性体5eは、外周
部5oの表面(図示上面)に、断面矩形の幅狭円環状の
凸部5pを備えており、上記振動子5vは、この凸部5
pの上下方向の延長線上より外周側に貼着されている。
【0018】上記ロータ6は、ステータ側振動子5vと
同一の材質から構成されて同一の形状を成すロータ側振
動子6vと、このロータ側振動子6vが貼着され、ステ
ータ側弾性体5eと同一の材質から構成されて同一の形
状を成すロータ側弾性体6eと、から成る。
【0019】ロータ6は、外周部6oの円環状の凸部6
pを有する面(以下ロータ6、ステータ5の当該面を単
に凸部側の面と呼ぶ)6dとは反対側の面(以下ロータ
6、ステータ5の当該面を単に反対面と呼ぶ)6rが、
上記ステータ5の円環状の凸部5p、すなわちステータ
5の凸部側の面5dに対向するように配置される。
【0020】凸部5p,6pは、その凸面5pp,6p
p内外周縁が凸部側の面5d、6dの内外周縁から所定
距離離間するように形成されている。この所定距離は、
ステータ5、ロータ6の同心が、加工、組立誤差等によ
りズレても、ロータ6の回転時に、ステータ側凸部5p
の凸面5pp内外周縁5pi,5poが、ロータ6の反
対面6rの内外周縁6ri,6roに交差しない距離で
ある。
【0021】上記ロータ側振動子6vは、凸部側の面6
dの凸部6pより外周側で上記ステータ側振動子5vと
径方向に同一の位置(振動子5vに対向する位置)に貼
着されている。また、ロータ6の外周部6oと内周部6
iとの間の薄肉中間部6mは、ステータ5の薄肉中間部
5mと同様に、外周部6oの振動を容易にさせると共
に、外周部6oと内周部6iとの間の振動伝達を抑制す
る。
【0022】このように、本実施形態では、両弾性体5
e,6eが同一形状を成しているため、ステータ5とロ
ータ6の固有振動数の一致が図られている。さらに、両
弾性体5e,6eが同一の材質より構成されているた
め、ステータ5とロータ6の固有振動数の一致がより図
られており、加えて、両振動子5v,6vは、貼着され
る弾性体の面が異なるだけで、同一の材質から構成され
て同一形状を成しているため、ステータ5とロータ6の
固有振動数は一致した状態にある。
【0023】上記回転軸4は、軸受ホルダ部3a、ステ
ータ5及びロータ6の中央部を貫挿し、軸受ホルダ部3
aに固定された軸受7a、カバー20に固定された軸受
7bにより回転自在に支持されている。この回転軸4の
下部軸受7aによる支承位置より上方には、円環状の第
1フランジ部4aが形成されており、この第1フランジ
部4aの上部には、当該第1フランジ部4aより大径の
円環状の第2フランジ部4bが形成されている。上記ロ
ータ側弾性体6eの内周部6iは、第2フランジ部4b
に当接するように第1フランジ部4aに圧入固定されて
いる。すなわち、ロータ6は、回転軸4に一体化されて
いる。
【0024】また、回転軸4の下部には、例えばCリン
グ等のスナップリング9が取り付けられており、このス
ナップリング9と上記下部軸受7aの内輪との間に、ブ
ッシュ10を介して圧縮バネ11が介挿されている。こ
の圧縮バネ11によって、回転軸4及びロータ6は常時
下方に付勢されている。
【0025】前述したステータ側凸部5pとロータ側の
反対面6rとの間には、例えば樹脂等より成る環状の緩
衝摩擦部材12が介在し、緩衝摩擦部材12はこれらと
圧接状態にある。すなわち、ロータ側の反対面6rは、
圧縮バネ11の弾性力によって緩衝摩擦部材12を介し
てステータ側凸部5pを押圧している。
【0026】この緩衝摩擦部材12は、ステータ側凸部
5pまたはロータ側の反対面6rに生じる進行波を相手
側に伝達し難く動作をする一種の振動のローパスフィル
タの役目を果たしており、ステータ側弾性体5eの進行
波とロータ側弾性体6eの進行波の相互干渉を防止して
正常な進行波を両者に発生させると共に、金属同士(凸
部5p、反対面6r)の直接接触を回避して異音の発生
を防止し、さらに圧接部の耐久性を向上させる。なお、
緩衝摩擦部材12は、凸部5p、反対面6rの何れにも
固定されずに、凸部5p、反対面6r間に介在している
構成でも、何れか一方に固定している構成でも良い。
【0027】また、回転軸4の第2フランジ部4bとカ
バー20の上壁内面との間には、ロータ用給電体として
の摺電装置(接触回転給電体)51が配設されている。
この摺電装置51は、ステータ側給電体51Aと、ロー
タ側給電体51Bと、から成る。
【0028】ロータ側給電体51Bは、回転軸4の第2
フランジ部4b上面に回転軸4と同軸に固定された円環
状のベース54と、このベース54の図示上面に同軸に
形成された3個の円環状の導電体55a〜55cと、を
備えている。
【0029】一方、ステータ側給電体51Aは、カバー
20の上壁内面に固定され上記円環状のベース54の一
部に対向するブラシ用ベース52と、このブラシ用ベー
ス52の下面に植設され上記導電体55a〜55cに各
々摺接する3個の導電性ブラシ53a〜53cと、を備
えている。導電性ブラシ53a〜53cは、各々第2駆
動信号の第1成分供給用のブラシ、第2駆動信号の第2
成分供給用のブラシ、グランド用のブラシである。ここ
で、第1成分及び第2成分は、90°位相差を有し、正
弦波であることが好ましいが、これらは方形波であって
も良い。
【0030】図2は、前述したステータ側振動子5vま
たはロータ側振動子6vの一方面側の平面図である。振
動子5v,6vは、円環状の圧電セラミック板CMと、
圧電セラミック板CMの一方面上に形成された各々4個
の第1電極部S1〜S4及び第2電極部C1〜C4とを
備えている。第1電極部S1〜S4及び第2電極部C1
〜C4は、振動子が周方向全体で5波長(5λ)の定在
波を発生し得るように機械角で36゜で等配されてい
る。第1電極部S1〜S4、第2電極部C1〜C4は、
各々隣り合う領域で厚み方向の分極方向が互いに逆向き
(図示+−参照)となるように予め分極処理が施されて
いる。なお、各電極S1〜S4及びC1〜C4は、円環
圧電セラミック板CMの内縁及び外縁との間に隙間を空
けることなく設けられている。
【0031】図3は、ステータ側振動子5vまたはロー
タ側振動子6vの他方面側の平面図である。円環状の圧
電セラミック板CMの他方面上には、圧電セラミック板
CMの一方面上の第1電極部S1〜S4の形成領域全体
に対向する第1側電極部SSと、第2電極部C1〜C4
の形成領域全体に対向する第2側電極部CCとが設けら
れている。第1側電極部SSと第2側電極部CCとの間
には、機械角で18゜、電気角で90゜を成して互いに
対向するフィードバック用電極部FB,FB’が設けら
れている。
【0032】図1を再び参照すると、ステータ側振動子
5vの上記一方面は、その全面が金属弾性体5eの反対
面5rに接着剤または導電性接着剤で接着されている。
一般には非導電性接着剤を用いても、接着剤厚が薄いた
め機械加工面の荒小部分が接触し、電気的には導通す
る。金属弾性体5eは、固定用ベース3に電気的に接続
されており、従ってステータ側振動子5vの一方面に形
成された電極部S1〜S4,FB,C1〜C4は、グラ
ンドに接続されている。
【0033】一方、ステータ側振動子5vの第1側電極
部SS及び第2側電極部CCは駆動回路16に接続され
ている。
【0034】駆動回路16は、グランドとステータ側振
動子5vの第1側電極部SSとの間に第1駆動信号の第
1成分である正弦波電圧信号を印加し、グランドと第2
側電極部CCとの間にこれと90°の位相差を有する第
1駆動信号の第2成分である正弦波電圧信号を印加す
る。この駆動回路16には、振動子5vの変位量に応じ
てフィードバック用電極部FB,FB’間に発生した変
位検出信号としての圧電電圧信号が入力され、入力され
た変位検出信号に基づいてステータ側振動子5vに供給
される正弦波電圧信号の周波数及び位相を一定に維持す
る。
【0035】また、ロータ側振動子6vの上記一方面
は、その全面が金属弾性体6eの凸部側の面6dに接着
剤または導電性の接着剤を用いて接着されている。金属
弾性体6eは、これに電気的に順次接続された内部配線
14c、導電体55c、導電性ブラシ53c、内部配線
14ccを介して固定用ベース3に電気的に接続されて
おり、従ってロータ側振動子6vの一方面に形成された
電極部S1〜S4、FB、C1〜C4は、グランドに接
続されている。
【0036】一方、ロータ側振動子6vの第1側電極部
SSは、これに電気的に順次接続された内部配線14
a、導電体55a、導電性ブラシ53aを介して駆動回
路16に接続されている。ロータ側振動子6vの第2側
電極部CCは、これに電気的に順次接続された内部配線
14b、導電体55b、導電性ブラシ53bを介して駆
動回路16に接続されている。
【0037】駆動回路16は、グランドとロータ側振動
子6vの第1側電極部SSとの間に第2駆動信号の第1
成分としての正弦波電圧信号を印加し、グランドと第2
側電極部CCとの間にこれと90°の位相差を有する第
2駆動信号の第2成分としての正弦波電圧信号を印加す
る。
【0038】次に、このように構成された超音波モータ
の動作について、駆動回路16と共にさらに詳しく説明
する。駆動回路16から振動子5vの第1側電極部SS
に第1駆動信号の第1成分としての第1駆動電源を供給
すると、振動子5vが励振し弾性体図示上面に周方向に
沿って5波長の定在波が発生する。
【0039】ここで、前述したように、薄肉中間部5m
により、振動子5vが貼着された外周部5oが振動する
ようにしているため、定在波は、ステータ5の外周部5
oの凸部5pを含む凸部側の面5dに発生する。
【0040】また、第2側電極部CCに第1駆動電源に
対して90°位相差を有する第1駆動信号の第2成分と
しての第2駆動電源を供給すると、ステータ5の外周部
5oの凸部5pを含む凸部側の面5dに円周方向に沿っ
て5波長の定在波が発生する。前述したように、上記第
1側電極部SSと第2側電極部CCとは、電気角で90
゜離間しているため、上記定在波間には90゜の位相差
がある。
【0041】従って、駆動回路16からステータ側振動
子5vに第1駆動電源、第2駆動電源を同時に供給する
と、ステータ5の外周部5oの凸部5pを含む凸部側の
面5dに合成波による回転進行波が形成される。また、
ロータ側振動子6vに第1駆動電源、第2駆動電源を、
摺電装置51を介して、同時に供給すると、ロータ6の
外周部6oの反対面6rに合成波による回転進行波が形
成される。
【0042】この時、緩衝摩擦部材12を間に介したス
テータ5とロータ6の圧接面は、特開平2−17928
1号公報のものに比して狭小であるため、相手側に進行
波が殆ど伝わらず、変位量の減衰が抑えられた正常な進
行波が両圧接面に形成されることになる。
【0043】ここで、本実施形態では、先ず、駆動回路
16からステータ側振動子5vに供給される2相の第1
駆動信号の周波数をf、ロータ側振動子6vに供給され
る2相の第2駆動信号の周波数を同様にfとなるよう
に、制御回路17が駆動回路16を制御する。
【0044】すると、前述したように、ステータ5とロ
ータ6の固有振動数が一致しているため、上記周波数f
を、ステータ5及びロータ6の共振周波数若しくはその
近傍の周波数とすれば、図4に示すように、ステータ側
外周部5oの凸部5pに生じる回転進行波Aとロータ側
外周部6oの反対面6rに生じる回転進行波Bは、恰も
歯車が噛み合った如く合致してロックする。このため、
ロータ6は停止状態となる。ここで、本実施形態では、
上記周波数fを例えば50kHzとしている。
【0045】この状態で、駆動回路16からステータ側
振動子5vに供給される2相の第1駆動信号の周波数を
f、ロータ側振動子6vに供給される2相の第2駆動信
号の周波数を(f+Δf)とするように、制御回路17
が駆動回路16を制御すると、上記噛み合っていた回転
進行波A,Bのうちの、ロータ側の回転進行波Bがステ
ータ側の回転進行波Aに対して相対的に進もうとするた
め、ステータ5不動の状態で、回転進行波A,Bの噛み
合いロック位置が進行波の進行方向に進み、ロータ6は
正転する。
【0046】この時、ステータ5、ロータ6の同心が、
加工、組立誤差等によりズレても、ロータ6の回転時
に、ステータ側凸部5pの凸面5pp内外周縁5pi,
5poは、ロータ6の反対面6rの内外周縁6ri,6
roには交差せず、ステータ側凸部5pの凸面5pp内
周縁5piは、ロータ6の反対面6rの内周縁6riよ
り外周側に位置し、ステータ側凸部5pの凸面5pp外
周縁5poは、ロータ6の反対面6rの外周縁6roよ
り内周側に位置する。すなわち、ステータ側凸部5pの
凸面5pp内外周縁5pi,5poがロータ6の反対面
6rの内外周縁6ri,6roに擦れることなくロータ
6は正転する。
【0047】一方、駆動回路16からステータ側振動子
5vに供給される2相の第1駆動信号の周波数をf、ロ
ータ側振動子6vに供給される2相の第2駆動信号の周
波数を(f−Δf)とするように、制御回路17が駆動
回路16を制御すると、上記噛み合っていた回転進行波
A,Bのうちの、ロータ側の回転進行波Bがステータ側
の回転進行波Aに対して相対的に遅れようとするため、
ステータ5不動の状態で、回転進行波A,Bの噛み合い
ロック位置が進行波の進行方向とは逆方向に進み、ロー
タ6は逆転する。この時、正転時と同様に、ステータ側
凸部5pの凸面5pp内外周縁5pi,5poがロータ
6の反対面6rの内外周縁6ri,6roに擦れること
なくロータ6は逆転する。
【0048】さらに、上記周波数の可変量±Δfを増減
させると、ロータ6の回転速度が増減する。±Δf値に
よる回転速度(rpm)は、60×Δf/波数で定まる
シンクロナス回転速度を示し、例えば図2の5波タイプ
では、Δfが1Hzの時、60×1/5=12rpmと
なる。
【0049】このように、本実施形態においては、両弾
性体5e,6eを互いに同一形状とすることにより、ス
テータ5とロータ6の固有振動数の一致を図っているた
め、両振動子5v,6vにステータ5及びロータ6の共
振周波数若しくはその近傍の周波数の信号を各々供給す
ることにより、発生する進行波A,Bが恰も歯車が噛み
合った如くロックして(合致して)ロータ6が停止状態
となり、また、一方の信号の位相を他方に対して正また
は負にシフトすることにより、上記噛み合いロック位置
が正転方向または逆転方向にシフトし、このシフト量の
連続によりロータ6が正転または逆転するようになって
いる。
【0050】すなわち、ステータ5及びロータ6の双方
に振動子5v,6vを各々備えた超音波モータにおい
て、両弾性体5e,6eを互いに同一形状とすること
で、ロータ6を良好に回転制御できるようになってい
る。
【0051】ここで、ステータ5とロータ6の固有振動
数は、温度、湿度、負荷、加圧力やドライブのパワー等
の影響によりシフトされるため、ステータ5とロータ6
の固有振動数シフト量が異なると、進行波A,Bの噛み
合いロックが崩れてしまう虞があるが、前述のように、
両振動子5v,6vを、互いに同一材質より構成して同
一形状とすると共に、両弾性体5e,6eを、互いに同
一材質より構成して同一形状としているため、両固有振
動数は互いに同一方向に同量シフトされる。
【0052】すなわち、本実施形態によれば、進行波
A,Bの噛み合いロックは崩れることはなく、ロータ6
を常に良好に回転制御できるようになっている。
【0053】また、両振動子5v,6v及び両弾性体5
e,6eを、各々共通化できるため、低コスト化を図れ
るようになっている。
【0054】また、特に、本実施形態によれば、ステー
タ5、ロータ6の同心が、加工、組立誤差等によりズレ
ても、ロータ6の回転時に、ステータ側凸部5pの凸面
5pp内外周縁5pi,5poが、ロータ6の反対面6
rの内外周縁6ri,6roに交差しないように凸部5
pを構成しているため、圧接面同士の劣化が防止され
て、耐久性を向上できると共に、圧接面積が回転に従っ
て変化せず、安定した進行波が形成されて、ロータ6を
より良好に回転制御できるようになっている。
【0055】また、両振動子5v,6vは、両外周部5
o,6oの対向側の面とは反対側の面、すなわちステー
タ5の反対面5r及びロータ6の凸部側の面6dに各々
設けられているため、両振動子5v,6vを両外周部5
o,6oの対向側の面、すなわちステータ5の凸部側の
面5d及びロータ6の反対面6rに設けた場合に比し
て、圧接面に進行波を効率良く形成することができ、ロ
ータ6をより良好に回転制御できるようになっている。
【0056】さらに、ステータ側凸部5pがロータ6の
反対面6rに圧接する構成のため、圧接面が特開平2−
179281号公報のものに比して狭小にされて、変位
量の減衰が抑えられた正常な進行波が両圧接面に形成さ
れ、ロータ6をより良好に回転制御できるようになって
いる。
【0057】図5は、第2実施形態に係る超音波モータ
のステータ5及びロータ6部分を抽出して示す拡大横断
面図である。この第2実施形態の超音波モータが第1実
施形態のそれと違う点は、ステータ側及びロータ側凸部
の形状を変えると共に、弾性体の振動子を貼着する位置
を変えた点である。
【0058】すなわち、ステータ側及びロータ側外周部
5o,6oは、各々図示上面外周側に、互いに同一形状
を成す断面台形の円環状の凸部25p,26pを備えて
おり、ステータ側凸部25pとロータ6の反対面6rと
が緩衝摩擦部材12を介して圧接されている。
【0059】このステータ側凸部25pの底部の外周縁
は、ロータ6の外周部6oの外周面と同径となっている
が、凸部25pの凸面25ppの外周縁25poは、当
該凸部25pが断面台形のため、ステータ6の反対面6
rの外周縁6roより内周側に位置している。
【0060】この凸部25pの凸面25ppの外周縁2
5poとステータ6の反対面6rの外周縁6roとの間
の距離、当該凸面25ppの内周縁25piとステータ
6の反対面6rの内周縁6riとの間の距離は、第1実
施形態と同様に、ステータ5、ロータ6の同心が、加
工、組立誤差等によりズレても、ロータ6の回転時に、
ステータ側凸部25pの凸面25ppの内外周縁25p
i,25poが、ロータ6の反対面6rの内外周縁6r
i,6roに交差しない距離に設定されている。
【0061】また、ロータ側振動子6vaは、ステータ
側凸部26pに対する対向面(反対面)6rに進行波を
効率良く形成すべく、ロータ側凸部26pの凸面26p
pに貼着され、ステータ側振動子5vaは、ステータ5
の反対面5rの上記ロータ側振動子6vaと径方向に同
一の位置(振動子6vaに対向する位置)に貼着されて
いる。
【0062】なお、ロータ側振動子6vaがロータ側凸
部25pの凸面25ppに貼着される関係上、両振動子
5va,6vaは、第1実施形態に比して、径方向の幅
が短くされている。
【0063】このように構成しても、両振動子5va,
6vaが貼着される弾性体の面が異なるだけで、両弾性
体5e,6eが同一形状であるという点は第1実施形態
と同様であり、しかも、ロータ6の回転時に、ステータ
側凸面25ppの内外周縁25pi,25poが、ロー
タ6の反対面6rの内外周縁6ri,6roより内側に
位置する(内外周縁同士が交差しない)という関係も第
1実施形態と同様であるため、第1実施形態と同様な効
果を得ることができる。
【0064】なお、両振動子5va,6vaを径方向に
小さくし、ロータ側振動子6vaをロータ6の凸部側の
面6dに貼着し、ステータ側振動子5vaをステータ5
の反対面5rの上記ロータ側振動子6vaと径方向に同
一の位置に貼着するようにしても良い。
【0065】図6は、第3実施形態に係る超音波モータ
のステータ5及びロータ6部分を抽出して示す拡大横断
面図である。この第3実施形態の超音波モータが第1実
施形態のそれと違う点は、ステータ5及びロータ6の反
対面も各々凸部形状にすると共に、弾性体の振動子を貼
着する位置を変えた点である。
【0066】すなわち、ステータ側及びロータ側外周部
5o,6oは各々、図示上面外周側に、互いに同一形状
を成す断面矩形の円環状の凸部35p,36pを備える
と共に、凸部とは反対側の面の内周側に円環状の凹部5
s,6sを設けることにより外周側に形成された円環状
の凸部5q,6qを備えている。この凸部5q,6qの
凸面、すなわち凸部35p,36pの反対面45r,4
6rは、凸部35p,36pの凸面35pp,36pp
に比して幅広であり、ステータ側凸部35pとロータ6
の反対面46rとが緩衝摩擦部材12を介して圧接され
ている。
【0067】凸部35pの凸面35ppの外周縁35p
oとステータ6の反対面46rの外周縁46roとの間
の距離、凸面35ppの内周縁35piとステータ6の
反対面46rの内周縁46riとの間の距離は、第1実
施形態と同様に、ステータ5、ロータ6の同心が、加
工、組立誤差等によりズレても、ロータ6の回転時に、
ステータ側凸部35pの凸面35ppの内外周縁35p
i,35poが、ロータ6の反対面46rの内外周縁4
6ri,46roに交差しない距離に設定されている。
【0068】また、円環状のステータ側振動子5vb
は、外周部5oの円環状の凹部5sに収容される形状に
されて当該凹部5sに貼着され、ロータ側振動子6vb
は、ロータ6の凸部側の面6dの上記ステータ側振動子
5vbと径方向に同一の位置(振動子5vbに対向する
位置)に貼着されている。
【0069】このように構成しても、第1実施形態と同
様な効果を得ることができるというのはいうまでもな
い。
【0070】以上、本発明者によってなされた発明を実
施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施
形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない
範囲で種々変更可能であるというのはいうまでもなく、
例えば、上記実施形態においては、ステータ側凸部5
p,25p,35pとロータ6の反対面6r,46rと
が圧接するようにしているが、ステータ5及びロータ6
の上下を各々逆にして、ロータ側凸部6p,26p,3
6pとステータ5の反対面5r,45rとが圧接するよ
うにしても良い。この場合には、圧接面に進行波を効率
良く形成すべく、振動子5v,6v〜5vb,6vbを
上記実施形態とは反対側の面に貼着するのが好ましい。
【0071】また、凸部5p,6p〜35p,36pを
外周部5o,6oの中央に設けるようにしても良く、ま
た、外周側にある凸部を内周側に、内周側にある凸部を
外周側に、各々設けるようにしても良い。なお、この凸
部位置の変更により振動子5v,6v〜5vb,6vb
は径方向に大きくまたは小さくされて同一面内に貼着さ
れる。
【0072】また、上記実施形態においては、2相の駆
動信号により進行波を発生する超音波モータに対する適
用が述べられているが、3相以上の駆動信号により進行
波を発生する超音波モータに対しても同様に適用でき
る。
【0073】
【発明の効果】本発明による超音波モータは、一方の弾
性体の環状の凸部と他方の弾性体の環状の凸部の反対側
の面とを対向配置して圧接する構成のため、圧接面を特
開平2−179281号公報のものに比して狭小にでき
ると共に、両弾性体を互いに同一形状にしているため、
固定子と回転子の固有振動数の一致を図り得る。このた
め、両振動子に固定子及び回転子の共振周波数若しくは
その近傍の周波数の信号を各々供給すると、変位量の減
衰が抑えられた正常な進行波を両圧接面に形成できると
共に当該進行波を合致できる。その結果、進行波の噛み
合いロック位置を連続してシフトすれば、回転子を良好
に回転制御することが可能となる。
【0074】また、固定子、回転子の同心が、加工、組
立誤差等により多少ズレても、凸部の凸面の内周縁が凸
部の反対側の面の内周縁より外周側に位置し、凸面の外
周縁が反対側の面の外周縁より内周側に位置して、回転
子の回転時に、凸面の内外周縁と反対側の面の内外周縁
とが交差しないように構成しているため、凸部の凸面の
内外周縁が、凸部の反対側の面の内外周縁に擦れること
はない。このため、圧接面同士の劣化が防止されて、耐
久性を向上できると共に、圧接面積が一定にされて、安
定した進行波を形成でき、回転子を良好に回転制御する
ことが可能となる。さらにまた、固定子及び回転子の部
品が共通化されるため、低コスト化を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る超音波モータを示す横断面
図である。
【図2】ステータ側振動子またはロータ側振動子の一方
面側の平面図である。
【図3】ステータ側振動子またはロータ側振動子の他方
面側の平面図である。
【図4】進行波が発生している際のステータ/ロータ接
触部分を円周方向に沿って切った断面図である。
【図5】第2実施形態に係る超音波モータのステータ及
びロータ部分を抽出して示す拡大横断面図である。
【図6】第3実施形態に係る超音波モータのステータ及
びロータ部分を抽出して示す拡大横断面図である。
【符号の説明】
1…超音波モータ本体、2…電気制御部、5…ステータ
(固定子)、5e…ステータ側弾性体(固定側弾性
体)、5p,6p,25p,26p,35p,36p…
凸部、5pi,25pi,35pi…凸面の内周縁、5
po,25po,35po…凸面の外周縁、5pp,6
pp,25pp,26pp,35pp,36pp…凸
面、5r,6r,45r,46r…反対面(凸部の反対
側の面)、5v,5va,5vb…ステータ側振動子
(固定側振動子)、6…ロータ(回転子)、6e…ロー
タ側弾性体(可動側弾性体)、6ri,46ri…反対
面の内周縁(凸部の反対側の面の内周縁)、6ro,4
6ro…反対面の外周縁(凸部の反対側の面の外周
縁)、6v,6va,6vb…ロータ側振動子(可動側
振動子)。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定側弾性体及びこの固定側弾性体に設
    けた固定側振動子より構成される固定子と、前記固定側
    弾性体に対向し圧接する可動側弾性体及びこの可動側弾
    性体に設けた可動側振動子より構成される回転子と、を
    備え、前記両振動子に対して所定の周波数の信号を各々
    供給することにより当該両振動子を振動させ、この振動
    に応じて前記各弾性体の圧接面に発生する進行波により
    前記回転子を駆動する超音波モータにおいて、 前記固定側弾性体及び前記可動側弾性体は、表裏面のう
    ちの一方の面に環状の凸部を各々備えて互いに同一形状
    を成すと共に、一方の弾性体の環状の凸部と他方の弾性
    体の環状の凸部の反対側の面とが対向配置されて圧接
    し、 前記凸部の凸面の内周縁は前記凸部の反対側の面の内周
    縁より外周側に位置し、前記凸面の外周縁は前記反対側
    の面の外周縁より内周側に位置して、前記回転子の回転
    時に、前記凸面の内外周縁と前記反対側の面の内外周縁
    とが交差しないように構成されていることを特徴とする
    超音波モータ。
  2. 【請求項2】 前記固定側振動子及び前記可動側振動子
    は、前記弾性体の対向側の面とは反対側の面に各々設け
    られていることを特徴とする請求項1記載の超音波モー
    タ。
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