JP2632156B2 - 超音波モータ - Google Patents

超音波モータ

Info

Publication number
JP2632156B2
JP2632156B2 JP62048514A JP4851487A JP2632156B2 JP 2632156 B2 JP2632156 B2 JP 2632156B2 JP 62048514 A JP62048514 A JP 62048514A JP 4851487 A JP4851487 A JP 4851487A JP 2632156 B2 JP2632156 B2 JP 2632156B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piezoelectric vibrator
ultrasonic motor
electrodes
wing
center hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP62048514A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63217981A (ja
Inventor
敬介 本多
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Electronics Co Ltd
Original Assignee
Honda Electronics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Electronics Co Ltd filed Critical Honda Electronics Co Ltd
Priority to JP62048514A priority Critical patent/JP2632156B2/ja
Publication of JPS63217981A publication Critical patent/JPS63217981A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2632156B2 publication Critical patent/JP2632156B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、リング状の圧電体振動子を固定子とする超
音波モータに関するものである。
(従来技術) 現在提案されている超音波モータは、円環形圧電セラ
ミックを交互に反転して分極し、それぞれの分極部分の
それぞれに電極群を装着し、それぞれの電極群に90度位
相が異なる2組の発振器から交流電圧を印加することに
よって、円環形圧電セラミックの周囲の表面に90゜位相
がずれた2つの定在波が発生し、これら2つの定在波が
合成されて進行波が発生するように構成し、この円環形
圧電セラミックの上に円環形の移動体を載置して圧接す
ることにより、移動体が発生した進行波によって移動す
るように構成している。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、この従来の超音波モータでは、複数の
電極と、これらの電極に交流電界を印加する2組の発振
器が必要であり、電極の構成が複雑で、また振動体の構
成も複雑であり、コストが高くなるという問題があっ
た。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、上記問題点を解決するために、厚み方向に
分極され、かつ両端面のそれぞれ全面に電極を設けたリ
ング状の圧電体振動子と、該圧電体振動子に前記電極を
介して前記圧電体振動子の共振周波数の交流電圧を印加
する1つの発振器と、上記圧電体振動子の中心を通る線
に対して一部が45゜に形成された複数の直線状または円
弧状の翼部を一方の面に装着し、かつ上記圧電体振動子
の中心孔を通る回転軸を回転自在にベアリングで支持し
た回転部と、該回転部の翼部を上記圧電体振動子の端面
に接触板に圧接させるばね部材を装着したことを特徴と
するものである。また、上記圧電体振動子の側面と中心
孔の内面との間で分極して、上記側面と上記中心孔の内
面にそれぞれ電極を装着し、上記回転部の翼部を上記圧
電体振動子の端面の接触板に接触させてもよい。さら
に、上記翼部を上記リング状の圧電体振動子の一方の端
面に直接または前記電極の上に装着し、上記翼部を上記
回転部に圧接してもよい。
(作用) 本発明によれば、両端面の全面または側面と中心孔の
内面のそれぞれ全面に電極を設けたリング状の圧電体振
動子にその共振周波数を持つ交流電圧を印加すると、圧
電体振動子の表面に中心方向へ移動する進行波が発生す
るので、圧電体振動子または回転子に設けた翼部のたわ
みによって、圧電体振動子に発生する中心方向へ進む進
行波を回転運動に変換して回転部を回転させるものであ
る。従って、本発明では、圧電体振動子の共振周波数を
有する1つの交流電源を使用すればよく、また、圧電体
振動子に翼部をもうけるだけで電極も分割する必要がな
い。
(実施例) 本発明の実施例を説明する前に原理を説明する。ま
ず、第1図に示した圧電セラミック等のリング状圧電体
振動子1の厚み方向に分極し、このリング状圧電体振動
子1の両端面に電極2、3を装着し、これらの電極2、
3にリング状圧電体振動子1の共振周波数を有する発振
器4より交流電圧を印加すると、第2図に示すように圧
電体振動子1の外周から中心孔の内周に向って矢印で示
すように表面進行波が発生することを発見した。
これを、第3図の圧電体振動子1の断面図で説明する
と、まず厚み方向、即ち矢印Aの方向に圧電体振動子1
が膨らむ時、外周面は点線aで示すように縮むが、中心
孔bの内径は変更しないので、圧電振動子1の外周面に
近い部分が大きく盛り上がるように膨らみ、中心孔bの
近傍はあまり膨らまないため、この膨みによる振動が内
径方向へ移動する表面変位、すなわち矢印Bの進行波と
なって現われ、圧電素子1が矢印Cの方向に縮む場合に
は、圧電素子1の中心孔bの内径は殆ど変わらず、外径
方向に膨らむため、この変位は表面には全く現われず、
従って内径方向へ移動する表面変位(矢印B)のみが圧
電素子1の両面に発生することになる。
なお、圧電素子1の中心孔bの内面と外周面に電極を
装着し、中心孔bの内面と外周面の方向に分極して、電
極に交流電圧を印加しても同様に圧電振動子1が膨張と
収縮を繰り返すため、内周方向へ移動する表面進行波が
発生する。
この圧電振動子1の内周に向う変位を回転に利用する
には、第4図(a)に示すように、回転体5の表面に中
心に対してほぼ45゜の角度を持つ直線状の翼部6aを複数
個設けるか、または第第4図(b)に示すように回転体
5の表面に円弧状の翼部6bを複数個設ける。この円弧状
の翼部6bは少なくともその一部が圧電体振動子1の外周
から内周に向って動く進行波に対してほぼ45゜の角度に
なるように構成される。そして、この回転体5の翼部6a
または6bを圧電体振動子1に接触させて、圧電体振動子
1の厚み方向または径方向に交流電圧をかけると、圧電
体振動子1の表面に発生した進行波によって回転子5の
翼部6aまはた6bが押され、回転子5を回転することがで
きる。
なお、直線状の翼部6aまたは円弧状の翼部6bを圧電体
振動子1に固着し、回転体5には何も装着しないで、翼
部6aまたは6bを回転体5に圧接してもよい。
第5図は、上記原理を使用した本発明の1実施例の超
音波モータの断面図で、厚み方向の両側に電極2、3が
設けられたリング状の圧電体振動子1がケース7に支持
体8によって固定され、電極2の上に金属または他の部
材の接触板9が設けられる。この接触板9は電極2と一
体にしてもよい。またリング状の圧電体振動子1の中心
孔1cを通して回転体5の回転軸10がケース7に設けられ
たベアリング11で支持され、回転体5の翼部6を接触板
9に接触させる。この回転体5の翼部6と接触板9の接
触を強くするため、回転子5の背後にボール12を設け、
板ばね13によってボール12を押圧するように構成する。
なお、板ばね13はコイルばねでもよい。
このように構成した本実施例の超音波モータでは、電
極2、3に発振器4から交流電界が印加されると、前述
の原理により回転子5が回転するので、この回転トルク
を回転軸10より取り出すことができる。
本実施例の超音波モータは、1つの発振器からリング
状の圧電体振動子1の厚み方向に交流電圧を印加する簡
単な構成であるため、製造が容易であり、小型のモータ
から大型のモータまで容易に製造することができる。ま
た発振器4からの交流電圧をオン−オフするだけで、回
転子5が板ばね13で押圧されているため、交流電圧をオ
フにすると急停止し、回転子5の回転、停止を簡単に行
うことができる。
第6図は、本発明の他の実施例の超音波モータの断面
図で、1は圧電体振動子、2、3は電極、5は回転体、
6は翼部、7はケース、8は支持体、9は接触板、10は
回転軸、11はベアリングであり、これらの構成は上記実
施例とほぼ同じであるので説明は省略するが、本実施例
では、回転子5の回転軸10を貫通して設け、この回転軸
10の一方はベアリング11でケース7に支持され、他方は
ベアリング14でケース7に支持されている。そして、回
転子5の背面にそれぞれローラ支持体15で支持されたロ
ーラ16をその回転方向に沿って接触させ、またローラ支
持体15はそれぞればね17で回転子5を押圧するように、
ケース7とローラ支持体15の間にばね17が設けられてい
る。
このように構成した本実施例の超音波モータにおいて
も前記実施例の超音波モータ同様の原理で回転すること
ができる。
なお、上記第5図及び第6図の実施例においても、圧
電体振動子1の外周と中心孔の内周面の間に交流電圧を
印加してもよい。
(発明の効果) 以上の説明から明らかなように、本発明は、リング状
の圧電体振動子の厚み方向または径方向に交流電界をか
けることにより発生する中心方向へ移動する進行波によ
って、回転子に設けた翼部を中心方向へ押すことにより
回転子を回転する簡単な構成であるので、製造が容易
で、コストを安くすることができるばかりでなく、トル
クを大きく取ることができ、また性能の良い超音波モー
タを提供することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はリング状の圧電体振動子の断面図、第2図はリ
ング状の圧電体振動子の平面図、第3図の本発明の超音
波モータの原理を説明するための図、第4図は本発明の
超音波モータの回転子の平面図、第5図は本発明の実施
例の超音波モータの断面図、第6図は本発明の他の実施
例の超音波モータの断面図である。 1……圧電体振動子、2、3……電極、4……発振器、
5……回転体、6……翼部、7……ケース、8……支持
体、9……接触板、10……回転軸、11……ベアリング、
12……ボール、13……板ばね、14……ベアリング、15…
…ローラ支持体、16……ローラ、17……ばね。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】厚み方向に分極され、かつ両端面のそれぞ
    れ全面に電極を設けたリング状の圧電体振動子と、該圧
    電体振動子に前記電極を介して前記圧電体振動子の共振
    周波数の交流電圧を印加する1つの発振器と、上記圧電
    体振動子の中心を通る線に対して一部が45゜に形成され
    た複数の直線状または円弧状の翼部を一方の面に装着
    し、かつ上記圧電体振動子の中心孔を通る回転軸を回転
    自在にベアリングで支持した回転部と、該回転部の翼部
    を上記圧電体振動子の端面に接触板に圧接させるばね部
    材を装着したことを特徴とする超音波モータ。
  2. 【請求項2】上記圧電体振動子の側面と中心孔の内面と
    の間で分極して、上記側面と上記中心孔の内面にそれぞ
    れ電極を装着し、上記回転部の翼部を上記圧電体振動子
    の端面の接触板に接触させたことを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載の超音波モータ。
  3. 【請求項3】上記翼部を上記リング状の圧電体振動子の
    一方の端面に直接または前記電極の上に装着し、上記翼
    部を上記回転部に圧接したことを特徴とする特許請求の
    範囲第1項及び第2項のいずれか1項記載の超音波モー
    タ。
JP62048514A 1987-03-02 1987-03-02 超音波モータ Expired - Lifetime JP2632156B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62048514A JP2632156B2 (ja) 1987-03-02 1987-03-02 超音波モータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62048514A JP2632156B2 (ja) 1987-03-02 1987-03-02 超音波モータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63217981A JPS63217981A (ja) 1988-09-12
JP2632156B2 true JP2632156B2 (ja) 1997-07-23

Family

ID=12805478

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62048514A Expired - Lifetime JP2632156B2 (ja) 1987-03-02 1987-03-02 超音波モータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2632156B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103595293B (zh) * 2013-11-21 2015-06-24 河北大学 双环型压电超声电机

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60200779A (ja) * 1984-03-23 1985-10-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd 超音波駆動モ−タ
JPS61207186A (ja) * 1985-03-12 1986-09-13 Hitachi Maxell Ltd クリ−ナを備えた超音波モ−タ
JPS6237075A (ja) * 1985-08-05 1987-02-18 Canon Inc 振動波モ−タ−

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63217981A (ja) 1988-09-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2632156B2 (ja) 超音波モータ
US4888515A (en) Rotary power unit
JPH03107347A (ja) 振動型偏平ブラシレスモータ
JPH0721114Y2 (ja) 超音波モータ
JP2994023B2 (ja) 超音波モータ
JP2585583B2 (ja) 超音波モ−タ
JPH02294280A (ja) パイプ状電歪公転子およびモータ
JP2724731B2 (ja) 超音波モータ
JPS6223382A (ja) 回転型アクチユエ−タ
JP2532425B2 (ja) 超音波モ−タ
JP2632158B2 (ja) 超音波モータ
JPH06189569A (ja) 超音波モータ
JPS63242185A (ja) 圧電モ−タ
JP2601659B2 (ja) 超音波駆動装置
JP2585574B2 (ja) リング状圧電体振動子を使用する超音波駆動装置
JP2564535Y2 (ja) 超音波モータ
JPH062478Y2 (ja) 超音波モ−タ
JP2724730B2 (ja) 超音波モータ
JP2779417B2 (ja) 超音波モータ
JP2779416B2 (ja) 超音波モータ
JPH0628952Y2 (ja) 超音波モ−タ
JP2607087B2 (ja) 超音波駆動装置
JPH02303364A (ja) 超音波モータ
JP2978177B2 (ja) 表面進行波駆動アクチュエータ
JPH04101679A (ja) 圧電モータ

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term