JP2877584B2 - タイヤ滑り止め具 - Google Patents
タイヤ滑り止め具Info
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- JP2877584B2 JP2877584B2 JP25934891A JP25934891A JP2877584B2 JP 2877584 B2 JP2877584 B2 JP 2877584B2 JP 25934891 A JP25934891 A JP 25934891A JP 25934891 A JP25934891 A JP 25934891A JP 2877584 B2 JP2877584 B2 JP 2877584B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用タイヤに巻き
付けられて使用されるタイヤ滑り止め具に関するもので
ある。
付けられて使用されるタイヤ滑り止め具に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】積雪、氷結した路面等でのタイヤ滑り止
めに使用するタイヤ滑り止め具としては、接地領域がラ
ダー形状になっているものと網目形状になっているもの
とがあり、ラダー形状の方が網目形状より直進滑り防止
効果が高く、網目形状の方がラダー形状より横滑り防止
効果が高いことが知られている。
めに使用するタイヤ滑り止め具としては、接地領域がラ
ダー形状になっているものと網目形状になっているもの
とがあり、ラダー形状の方が網目形状より直進滑り防止
効果が高く、網目形状の方がラダー形状より横滑り防止
効果が高いことが知られている。
【0003】そこで、従来においては、タイヤ滑り止め
具をタイヤ軸方向中央に周方向間隔をおいて配置され且
つタイヤ軸方向と略平行なラダー部と、ラダー部間の空
間と、ラダー部及び空間のタイヤ軸方向両側方の網目部
とで形成し、ラダー部と両網目部のラダー部接続部とを
接地領域とし、巻き付けた状態で一方の網目部をタイヤ
の外側に他方の網目部を内側に夫々配置し、ラダー形状
と網目形状の長所を取り入れたものが考えられている。
具をタイヤ軸方向中央に周方向間隔をおいて配置され且
つタイヤ軸方向と略平行なラダー部と、ラダー部間の空
間と、ラダー部及び空間のタイヤ軸方向両側方の網目部
とで形成し、ラダー部と両網目部のラダー部接続部とを
接地領域とし、巻き付けた状態で一方の網目部をタイヤ
の外側に他方の網目部を内側に夫々配置し、ラダー形状
と網目形状の長所を取り入れたものが考えられている。
【0004】ところで、このようなタイヤ滑り止め具
は、タイヤが偏平になると被さる深さが浅くなり、旋回
時、横滑り時等に偏心して外れることがある。特に、掛
け具に弾性環を用いるタイヤ外側(車体を基準にして外
側方)は、弾性環の伸びもあって外れ易い。これを防止
するにはタイヤ滑り止め具の左右幅を広くすれば良いの
であるが、タイヤの内側方(車体側)には車のサスペン
ションがあり、リムフランジより径内側に掛け具を配置
することは困難である。
は、タイヤが偏平になると被さる深さが浅くなり、旋回
時、横滑り時等に偏心して外れることがある。特に、掛
け具に弾性環を用いるタイヤ外側(車体を基準にして外
側方)は、弾性環の伸びもあって外れ易い。これを防止
するにはタイヤ滑り止め具の左右幅を広くすれば良いの
であるが、タイヤの内側方(車体側)には車のサスペン
ションがあり、リムフランジより径内側に掛け具を配置
することは困難である。
【0005】そのため、従来技術においては、実開平2
ー21103号公報に示されているように、掛け具を係
合する掛止部をタイヤ内側用よりもタイヤ外側用を長く
形成し、中央から掛止部までを左右非対称形状に形成し
ている。
ー21103号公報に示されているように、掛け具を係
合する掛止部をタイヤ内側用よりもタイヤ外側用を長く
形成し、中央から掛止部までを左右非対称形状に形成し
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術において
は、タイヤ外側の掛止部を長く形成しているので、多少
の外れ防止には役立つが、掛止部までの部分はタイヤの
ショルダ部、サイドウォール部等との摩擦抵抗が小さ
く、外れ防止を確実にすることは困難である。本発明
は、タイヤの外側に位置する外側網目部を、ラダー部接
続部から掛止部までの幅が内側網目部のそれよりも広く
なるように設定することにより、外側網目部の被さりを
深くすると共に、外側網目部とタイヤのショルダ部、サ
イドウォール部等との摩擦抵抗を大きくして、外れをよ
り確実に防止できるようにしたタイヤ滑り止め具を提供
することを目的とする。
は、タイヤ外側の掛止部を長く形成しているので、多少
の外れ防止には役立つが、掛止部までの部分はタイヤの
ショルダ部、サイドウォール部等との摩擦抵抗が小さ
く、外れ防止を確実にすることは困難である。本発明
は、タイヤの外側に位置する外側網目部を、ラダー部接
続部から掛止部までの幅が内側網目部のそれよりも広く
なるように設定することにより、外側網目部の被さりを
深くすると共に、外側網目部とタイヤのショルダ部、サ
イドウォール部等との摩擦抵抗を大きくして、外れをよ
り確実に防止できるようにしたタイヤ滑り止め具を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明における課題解決
のための第1の具体的手段は、タイヤ軸方向中央に周方
向間隔をおいて配置され且つタイヤ軸方向と略平行なラ
ダー部2と、ラダー部2間の空間3と、ラダー部2及び
空間3のタイヤ軸方向両側方の網目部4、5とを有し、
両網目部4、5の外側部に止め輪6を掛ける掛け具7の
掛止部8を形成し、ラダー部2と両網目部4、5のラダ
ー部接続部4a、5aとを接地領域Aとし、一方の網目
部4をタイヤ11の外側に他方の網目部5を内側に配置
したタイヤ滑り止め具において、前記外側網目部4はラ
ダー部接続部4aから掛止部8までの幅Bが内側網目部
5のそれよりも広く設定していることである。
のための第1の具体的手段は、タイヤ軸方向中央に周方
向間隔をおいて配置され且つタイヤ軸方向と略平行なラ
ダー部2と、ラダー部2間の空間3と、ラダー部2及び
空間3のタイヤ軸方向両側方の網目部4、5とを有し、
両網目部4、5の外側部に止め輪6を掛ける掛け具7の
掛止部8を形成し、ラダー部2と両網目部4、5のラダ
ー部接続部4a、5aとを接地領域Aとし、一方の網目
部4をタイヤ11の外側に他方の網目部5を内側に配置
したタイヤ滑り止め具において、前記外側網目部4はラ
ダー部接続部4aから掛止部8までの幅Bが内側網目部
5のそれよりも広く設定していることである。
【0008】本発明における課題解決のための第2の具
体的手段は、第1の具体的手段に加えて、外側網目部4
と内側網目部5とは同一数の網目10を有し、外側網目
部4の網目10を内側網目部5のそれよりタイヤ軸方向
に長く形成していることである。
体的手段は、第1の具体的手段に加えて、外側網目部4
と内側網目部5とは同一数の網目10を有し、外側網目
部4の網目10を内側網目部5のそれよりタイヤ軸方向
に長く形成していることである。
【0009】
【作用】タイヤ滑り止め具1は、タイヤ11のトレッド
部12上に位置するラダー部2と両網目部4、5のラダ
ー部接続部4a、5aとが直進走行時に接地し、旋回時
には網目部4、5が主に接地する。前記外側網目部4は
ラダー部接続部4aから掛止部8までの幅Bが、内側網
目部5のそれよりも広く設定されていて、タイヤ11に
深く被さり、タイヤ11のショルダ部13、サイドウォ
ール部14等との接触面積が広くなり、摩擦抵抗を大き
くしており、タイヤ11とタイヤ滑り止め具1との横方
向のずれ動きを防止する。
部12上に位置するラダー部2と両網目部4、5のラダ
ー部接続部4a、5aとが直進走行時に接地し、旋回時
には網目部4、5が主に接地する。前記外側網目部4は
ラダー部接続部4aから掛止部8までの幅Bが、内側網
目部5のそれよりも広く設定されていて、タイヤ11に
深く被さり、タイヤ11のショルダ部13、サイドウォ
ール部14等との接触面積が広くなり、摩擦抵抗を大き
くしており、タイヤ11とタイヤ滑り止め具1との横方
向のずれ動きを防止する。
【0010】外側網目部4と内側網目部5とは同一数の
網目10を有し、外側網目部4の網目10は内側網目部
5のそれよりタイヤ軸方向に長くなっており、外側網目
部4の幅Bを内側網目部5の幅Cよりも広くしても、内
外の掛止部8の位置を同一にしておける。
網目10を有し、外側網目部4の網目10は内側網目部
5のそれよりタイヤ軸方向に長くなっており、外側網目
部4の幅Bを内側網目部5の幅Cよりも広くしても、内
外の掛止部8の位置を同一にしておける。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1、2において、11はタイヤ滑り止め具1を
装着した自動車用タイヤで、トレッド部12、左右のシ
ョルダ部13、サイドウォール部14及びビード部15
を有し、リム16に嵌着されて車軸に取り付けられてお
り、図2の右側が車体側となる内側、左側が外側であ
る。
する。図1、2において、11はタイヤ滑り止め具1を
装着した自動車用タイヤで、トレッド部12、左右のシ
ョルダ部13、サイドウォール部14及びビード部15
を有し、リム16に嵌着されて車軸に取り付けられてお
り、図2の右側が車体側となる内側、左側が外側であ
る。
【0012】前記タイヤ滑り止め具1はタイヤ11のタ
イヤ軸方向(左右方向)中央に配置されるラダー部2
と、その左右の網目部4、5とを有している。ラダー部
2はタイヤ周方向間隔をおいて配置され且つタイヤ軸方
向と略平行であり、ラダー部2間は空間3となってお
り、ラダー部2及び空間3のタイヤ軸方向両側方には網
目部4、5のラダー部接続部4a、5aが位置し、この
ラダー部接続部4a、5aによって周方向に隣合うラダ
ー部2同志が接続されていれる。タイヤ滑り止め具1の
周方向両端には連結部9が形成されている。
イヤ軸方向(左右方向)中央に配置されるラダー部2
と、その左右の網目部4、5とを有している。ラダー部
2はタイヤ周方向間隔をおいて配置され且つタイヤ軸方
向と略平行であり、ラダー部2間は空間3となってお
り、ラダー部2及び空間3のタイヤ軸方向両側方には網
目部4、5のラダー部接続部4a、5aが位置し、この
ラダー部接続部4a、5aによって周方向に隣合うラダ
ー部2同志が接続されていれる。タイヤ滑り止め具1の
周方向両端には連結部9が形成されている。
【0013】前記ラダー部2と両網目部4、5のラダー
部接続部4a、5aとはタイヤ11のトレッド部12上
に位置し、直線走行時にはタイヤ滑り止め具1が接地す
る領域Aとなっており、所要位置にスパイク17が設け
られており、それらによって囲まれている空間3は略六
角形になっている。ラダー部接続部4a、5aを除く内
外網目部4、5は、タイヤ11のショルダ部13及びサ
イドウォール部14の径外側に当接しており、各網目1
0は略菱形であり、各網目10を形成する網目線はタイ
ヤ周方向に対して傾斜している。内外各網目部4、5の
側縁には掛止部8が形成され、この掛止部8に掛け具7
が掛止され、外側網目部4の掛け具7にはゴム等の弾性
環製の止め輪6Aが、内側網目部5の掛け具7にはロー
プ製の止め輪6Bが掛けられる。
部接続部4a、5aとはタイヤ11のトレッド部12上
に位置し、直線走行時にはタイヤ滑り止め具1が接地す
る領域Aとなっており、所要位置にスパイク17が設け
られており、それらによって囲まれている空間3は略六
角形になっている。ラダー部接続部4a、5aを除く内
外網目部4、5は、タイヤ11のショルダ部13及びサ
イドウォール部14の径外側に当接しており、各網目1
0は略菱形であり、各網目10を形成する網目線はタイ
ヤ周方向に対して傾斜している。内外各網目部4、5の
側縁には掛止部8が形成され、この掛止部8に掛け具7
が掛止され、外側網目部4の掛け具7にはゴム等の弾性
環製の止め輪6Aが、内側網目部5の掛け具7にはロー
プ製の止め輪6Bが掛けられる。
【0014】前記外側網目部4はラダー部接続部4aか
ら掛止部8までの幅B(掛止部8を除く)が、内側網目
部5のラダー部接続部4aから掛止部8までの幅Cより
も広く設定されている。内外網目部4、5の網目10の
数は同数であり、そのため、外側網目部4の網目10は
内側網目部5の網目10より左右方向に長く引き伸ばさ
れた菱形になっている。そして、内外の掛止部8は同一
数で、互いに対応した位置にある。
ら掛止部8までの幅B(掛止部8を除く)が、内側網目
部5のラダー部接続部4aから掛止部8までの幅Cより
も広く設定されている。内外網目部4、5の網目10の
数は同数であり、そのため、外側網目部4の網目10は
内側網目部5の網目10より左右方向に長く引き伸ばさ
れた菱形になっている。そして、内外の掛止部8は同一
数で、互いに対応した位置にある。
【0015】従って、タイヤ滑り止め具1はラダー部2
の左右方向中央を基準にして左右非対称であり、その中
央をタイヤ11の中央に合わせると、内側網目部5は略
全域がショルダ部13及びサイドウォール部14に当接
し、掛け具7はリム16のフランジ近傍又は径外側に位
置する。外側網目部4はショルダ部13及びサイドウォ
ール部14に当接し、更にリム16のフランジより径内
側に延びている。
の左右方向中央を基準にして左右非対称であり、その中
央をタイヤ11の中央に合わせると、内側網目部5は略
全域がショルダ部13及びサイドウォール部14に当接
し、掛け具7はリム16のフランジ近傍又は径外側に位
置する。外側網目部4はショルダ部13及びサイドウォ
ール部14に当接し、更にリム16のフランジより径内
側に延びている。
【0016】内側の止め輪6Bはロープであるので、タ
イヤ11が旋回等をしてタイヤ滑り止め具1を外方向に
ずらすような力が作用しても、タイヤ滑り止め具1は余
りずれるとはない。外側の止め輪6Aは弾性環であるの
で、タイヤ滑り止め具1は横方向の力が加わるとずれを
起こすが、外側網目部4が径内方向に大きく延びている
ので、ずれてもタイヤ11から外れることがなく、弾性
環の引っ張りで元の位置に戻ることができる。
イヤ11が旋回等をしてタイヤ滑り止め具1を外方向に
ずらすような力が作用しても、タイヤ滑り止め具1は余
りずれるとはない。外側の止め輪6Aは弾性環であるの
で、タイヤ滑り止め具1は横方向の力が加わるとずれを
起こすが、外側網目部4が径内方向に大きく延びている
ので、ずれてもタイヤ11から外れることがなく、弾性
環の引っ張りで元の位置に戻ることができる。
【0017】周方向両端の連結部9はタイヤ滑り止め具
1をタイヤ11に巻き付けたときに対向し、その端部に
掛止した掛け具7が内外の止め輪6に掛けられる。この
両連結部9は互いに連結具18で連結したり、掛け具と
連結具とを兼ねる金具で連結しても良い。図3は本発明
の第2実施例を示しており、このタイヤ滑り止め具1は
内外網目部4、5の網目10が同一形状に形成されてお
り、外側網目部4の側部は内側網目部5の側部より更に
広く、即ち、網目10の数が多くなっている。そのた
め、掛止部8の数は半減しているが、タイヤ11の外側
面により広く被さり、タイヤ滑り止め具1の外れを防止
できる。
1をタイヤ11に巻き付けたときに対向し、その端部に
掛止した掛け具7が内外の止め輪6に掛けられる。この
両連結部9は互いに連結具18で連結したり、掛け具と
連結具とを兼ねる金具で連結しても良い。図3は本発明
の第2実施例を示しており、このタイヤ滑り止め具1は
内外網目部4、5の網目10が同一形状に形成されてお
り、外側網目部4の側部は内側網目部5の側部より更に
広く、即ち、網目10の数が多くなっている。そのた
め、掛止部8の数は半減しているが、タイヤ11の外側
面により広く被さり、タイヤ滑り止め具1の外れを防止
できる。
【0018】
【比較例】図4、5には比較例を示しており、高偏平タ
イヤに有用なタイヤ滑り止め具21を例示している。こ
のタイヤ滑り止め具21は左右対称形状で、各網目部
4、5の一つの掛止部8を形成している網目線と周方向
に隣合う掛止部8の網目線との交点Eは、トレッド部1
2とサイドウォール部14の間、即ち、略ショルダ部1
3上に位置されている。
イヤに有用なタイヤ滑り止め具21を例示している。こ
のタイヤ滑り止め具21は左右対称形状で、各網目部
4、5の一つの掛止部8を形成している網目線と周方向
に隣合う掛止部8の網目線との交点Eは、トレッド部1
2とサイドウォール部14の間、即ち、略ショルダ部1
3上に位置されている。
【0019】通常、タイヤ滑り止め具は左右方向両端が
タイヤ11のサイドウォール部14の最大幅部に位置
し、その取り付け状態が得られるならば、タイヤ11の
形状が異なっても同一のタイヤ滑り止め具が使用されて
いる。高偏平タイヤにそのような使用の仕方をすると、
高偏平タイヤはトレッド部12からサイドウォール部1
4の最大幅部までの径方向距離が短いため、タイヤ滑り
止め具の被さりが浅くなり、旋回時に外れることがあ
る。
タイヤ11のサイドウォール部14の最大幅部に位置
し、その取り付け状態が得られるならば、タイヤ11の
形状が異なっても同一のタイヤ滑り止め具が使用されて
いる。高偏平タイヤにそのような使用の仕方をすると、
高偏平タイヤはトレッド部12からサイドウォール部1
4の最大幅部までの径方向距離が短いため、タイヤ滑り
止め具の被さりが浅くなり、旋回時に外れることがあ
る。
【0020】旋回時にはタイヤ11のトレッド部12の
側部からサイドウォール部14の径外部にかけて接地
し、ずれ動かす力を受けるので、この部分に対応するタ
イヤ滑り止め具21とタイヤ11との横方向摩擦抵抗を
大きくすることが、外れ防止に役立つことになる。従っ
て、この部分に網目線が集合した部分(交点E)を配置
することにより、摩擦抵抗を大きくすることが可能にな
る。
側部からサイドウォール部14の径外部にかけて接地
し、ずれ動かす力を受けるので、この部分に対応するタ
イヤ滑り止め具21とタイヤ11との横方向摩擦抵抗を
大きくすることが、外れ防止に役立つことになる。従っ
て、この部分に網目線が集合した部分(交点E)を配置
することにより、摩擦抵抗を大きくすることが可能にな
る。
【0021】また、タイヤ滑り止め具21はタイヤ11
に装着した状態で、トレッド部12からサイドウォール
部14にかけて湾曲しており、掛止部8を径内側に引っ
張ることにより、網目部4、5をタイヤ11に押し当て
る力が生じるが、その力は掛止部8間の交点Eで最も大
きく作用することになり、その交点Eがトレッド部12
にあると摩擦抵抗は得難く、トレッド部12とサイドウ
ォール部14の交点よりサイドウォール部14側にある
と大きな摩擦抵抗が得られる。
に装着した状態で、トレッド部12からサイドウォール
部14にかけて湾曲しており、掛止部8を径内側に引っ
張ることにより、網目部4、5をタイヤ11に押し当て
る力が生じるが、その力は掛止部8間の交点Eで最も大
きく作用することになり、その交点Eがトレッド部12
にあると摩擦抵抗は得難く、トレッド部12とサイドウ
ォール部14の交点よりサイドウォール部14側にある
と大きな摩擦抵抗が得られる。
【0022】そこで、掛止部8の数を倍増して周方向間
隔を狭くし、交点Eを倍増すると共に網目部4、5の側
縁により近ずけることにより、摩擦抵抗をより大きくす
ることが可能になる。しかしながら、この比較例のタイ
ヤ滑り止め具21は、タイヤ11との間の摩擦抵抗以上
の力が加わると、トレッド部12までの距離が短いため
に、ずれ動いて外れることがあり、ずれ動いても外れな
い前記実施例のタイヤ滑り止め具1に比して外れ防止効
果は低い。しかし、タイヤ滑り止め具1より製作が容易
で安価である。
隔を狭くし、交点Eを倍増すると共に網目部4、5の側
縁により近ずけることにより、摩擦抵抗をより大きくす
ることが可能になる。しかしながら、この比較例のタイ
ヤ滑り止め具21は、タイヤ11との間の摩擦抵抗以上
の力が加わると、トレッド部12までの距離が短いため
に、ずれ動いて外れることがあり、ずれ動いても外れな
い前記実施例のタイヤ滑り止め具1に比して外れ防止効
果は低い。しかし、タイヤ滑り止め具1より製作が容易
で安価である。
【0023】尚、本発明は前記実施例に限定されるもの
ではなく、種々変形することができる。例えば、外側の
掛止部8を内側のそれより長く形成しても良く、高偏平
タイヤに使用して、比較例のように、内側網目部5の一
つの掛止部8を形成している網目線と周方向に隣合う掛
止部8の網目線との交点を、ショルダ部13又はサイド
ウォール部14に当接するように配置しても良い。
ではなく、種々変形することができる。例えば、外側の
掛止部8を内側のそれより長く形成しても良く、高偏平
タイヤに使用して、比較例のように、内側網目部5の一
つの掛止部8を形成している網目線と周方向に隣合う掛
止部8の網目線との交点を、ショルダ部13又はサイド
ウォール部14に当接するように配置しても良い。
【0024】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、タイヤ滑
り止め具1はタイヤ11の外側に位置する外側網目部4
のラダー部接続部4aから掛止部8までの幅Bが、内側
網目部5のそれよりも広く設定されているので、タイヤ
11に対する被さりが深くなると共に、外側網目部4と
タイヤ11のショルダ部13、サイドウォール部14等
との摩擦抵抗が大きくなり、止め輪6が弾性環であって
も、タイヤ11からの外れをより確実に防止できる。
り止め具1はタイヤ11の外側に位置する外側網目部4
のラダー部接続部4aから掛止部8までの幅Bが、内側
網目部5のそれよりも広く設定されているので、タイヤ
11に対する被さりが深くなると共に、外側網目部4と
タイヤ11のショルダ部13、サイドウォール部14等
との摩擦抵抗が大きくなり、止め輪6が弾性環であって
も、タイヤ11からの外れをより確実に防止できる。
【0025】また、外側網目部4と内側網目部5とは同
一数の網目10を有し、外側網目部4の網目10を内側
網目部5のそれよりタイヤ軸方向に長く形成しているの
で、外側網目部4の幅Bを内側網目部5の幅Cより広く
しても、内外の掛止部8の位置を同一にして対応させて
おくことができ、巻き付けのバランスを良好に保持でき
る。
一数の網目10を有し、外側網目部4の網目10を内側
網目部5のそれよりタイヤ軸方向に長く形成しているの
で、外側網目部4の幅Bを内側網目部5の幅Cより広く
しても、内外の掛止部8の位置を同一にして対応させて
おくことができ、巻き付けのバランスを良好に保持でき
る。
【図1】本発明の実施例を示す平面図である。
【図2】同タイヤに巻き付けた状態を示す断面図であ
る。
る。
【図3】本発明の第2実施例を示す平面図である。
【図4】比較例を示す平面図である。
【図5】同タイヤに巻き付けた状態を示す断面図であ
る。
る。
1 タイヤ滑り止め具 2 ラダー部 3 空間 4 外側網目部 5 内側網目部 6 止め輪 7 掛け具 8 掛止部 11 タイヤ 12 トレッド部 13 ショルダ部 14 サイドウォール部
Claims (2)
- 【請求項1】 タイヤ軸方向中央に周方向間隔をおいて
配置され且つタイヤ軸方向と略平行なラダー部(2)
と、ラダー部(2)間の空間(3)と、ラダー部(2)
及び空間(3)のタイヤ軸方向両側方の網目部(4)
(5)とを有し、両網目部(4)(5)の外側部に止め
輪(6)を掛ける掛け具(7)の掛止部(8)を形成
し、ラダー部(2)と両網目部(4)(5)のラダー部
接続部(4a)(5a)とを接地領域(A)とし、一方
の網目部(4)をタイヤ(11)の外側に他方の網目部
(5)を内側に配置したタイヤ滑り止め具において、 前記外側網目部(4)はラダー部接続部(4a)から掛
止部(8)までの幅(B)が内側網目部(5)のそれよ
りも広く設定していることを特徴とするタイヤ滑り止め
具。 - 【請求項2】 外側網目部(4)と内側網目部(5)と
は同一数の網目(10)を有し、外側網目部(4)の網
目(10)を内側網目部(5)のそれよりタイヤ軸方向
に長く形成していることを特徴とする請求項1記載のタ
イヤ滑り止め具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25934891A JP2877584B2 (ja) | 1991-10-07 | 1991-10-07 | タイヤ滑り止め具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25934891A JP2877584B2 (ja) | 1991-10-07 | 1991-10-07 | タイヤ滑り止め具 |
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1991
- 1991-10-07 JP JP25934891A patent/JP2877584B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH0596916A (ja) | 1993-04-20 |
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