JP2877524B2 - 分割型ポリエステル複合繊維 - Google Patents
分割型ポリエステル複合繊維Info
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- JP2877524B2 JP2877524B2 JP2409987A JP40998790A JP2877524B2 JP 2877524 B2 JP2877524 B2 JP 2877524B2 JP 2409987 A JP2409987 A JP 2409987A JP 40998790 A JP40998790 A JP 40998790A JP 2877524 B2 JP2877524 B2 JP 2877524B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、繊維断面においてポリ
アルキレンテレフタレート成分がアルカリ易溶性ポリエ
ステル成分によって複数個に分割された複合形態を有す
る分割型ポリエステル複合繊維に関するものである。
アルキレンテレフタレート成分がアルカリ易溶性ポリエ
ステル成分によって複数個に分割された複合形態を有す
る分割型ポリエステル複合繊維に関するものである。
【0002】繊維断面においてポリエチレンテレフタレ
ート又はポリブチレンテレフタレートのようなポリアル
キレンテレフタレート成分がアルカリ易溶性ポリエステ
ル成分によって複数個に分割された複合形態を有する分
割型ポリエステル複合繊維を用いた布帛をアルカリ水溶
液で処理してアルカリ易溶性ポリエステル成分を除去
し、極細繊維や異形断面繊維を生成させ、種々の機能を
有する布帛を得る方法は周知であり、このような分割型
ポリエステル複合繊維についても種々提案されている。
ート又はポリブチレンテレフタレートのようなポリアル
キレンテレフタレート成分がアルカリ易溶性ポリエステ
ル成分によって複数個に分割された複合形態を有する分
割型ポリエステル複合繊維を用いた布帛をアルカリ水溶
液で処理してアルカリ易溶性ポリエステル成分を除去
し、極細繊維や異形断面繊維を生成させ、種々の機能を
有する布帛を得る方法は周知であり、このような分割型
ポリエステル複合繊維についても種々提案されている。
【0003】例えば、特開昭62−78213号公報及び特開
平2−145812号公報には、ポリエチレンテレフタレート
とスルホン酸塩基を有するイソフタル酸成分が共重合さ
れ、分子量8000以上又は1000〜20000のポリアルキレン
グリコールが添加されたポリエチレンテレフタレート系
コポリエステルとからなる分割型複合繊維が開示されて
いる。しかし、この繊維では、アルカリ易溶性成分であ
るコポリエステルにおけるポリアルキレングリコールが
混合された状態で存在するため、延伸時や後加工工程に
おいて白粉を析出したり、糸切れを起こしたりし易いと
いう問題があった。
平2−145812号公報には、ポリエチレンテレフタレート
とスルホン酸塩基を有するイソフタル酸成分が共重合さ
れ、分子量8000以上又は1000〜20000のポリアルキレン
グリコールが添加されたポリエチレンテレフタレート系
コポリエステルとからなる分割型複合繊維が開示されて
いる。しかし、この繊維では、アルカリ易溶性成分であ
るコポリエステルにおけるポリアルキレングリコールが
混合された状態で存在するため、延伸時や後加工工程に
おいて白粉を析出したり、糸切れを起こしたりし易いと
いう問題があった。
【0004】特開平2−145812号公報に記載されている
ように、低分子量のポリアルキレングリコールを使用す
れば,ポリエステルと反応し、白粉の発生等の問題は解
消されるが,低分子量のポリアルキレングリコールは耐
熱性が悪く、ポリエステルの合成時に熱分解によりポリ
エステルを着色させたり、粘度低下を起こしたりすると
いう問題が発生する。
ように、低分子量のポリアルキレングリコールを使用す
れば,ポリエステルと反応し、白粉の発生等の問題は解
消されるが,低分子量のポリアルキレングリコールは耐
熱性が悪く、ポリエステルの合成時に熱分解によりポリ
エステルを着色させたり、粘度低下を起こしたりすると
いう問題が発生する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、操業性良く
製造することができ、高強力で、アルカリ易溶性ポリエ
ステルの溶解性が良好で、溶解斑を起こさない分割型ポ
リエステル複合繊維を提供しようとするものである。
製造することができ、高強力で、アルカリ易溶性ポリエ
ステルの溶解性が良好で、溶解斑を起こさない分割型ポ
リエステル複合繊維を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するために鋭意研究の結果、アルカリ易溶性ポ
リエステルとして、スルホン酸塩基を有するイソフタル
酸成分とビスフェノール類のエチレンオキシド付加物と
を共重合したポリエチレンテレフタレート系コポリエス
テルを用いることが効果的であることを見出し、本発明
に到達した。
題を解決するために鋭意研究の結果、アルカリ易溶性ポ
リエステルとして、スルホン酸塩基を有するイソフタル
酸成分とビスフェノール類のエチレンオキシド付加物と
を共重合したポリエチレンテレフタレート系コポリエス
テルを用いることが効果的であることを見出し、本発明
に到達した。
【0007】すなわち、本発明の要旨は、次のとおりで
ある。繊維断面においてポリアルキレンテレフタレート
成分がアルカリ溶易性ポリエステル成分によって複数個
に分割された複合形態を有する分割型ポリエステル複合
繊維において、アルカリ易溶性ポリエステルが、酸成分
に対してAモル%のスルホン酸塩基を有するイソフタル
酸成分とジオール成分に対してBモル%のビスフェノー
ル類のエチレンオキシド2〜40モル付加物とが共重合さ
れ、下記式及びを満足するポリエチレンテレフタレ
ート系コポリエステルであることを特徴とする分割型ポ
リエステル複合繊維。 A≦3 5/A≦B≦10
ある。繊維断面においてポリアルキレンテレフタレート
成分がアルカリ溶易性ポリエステル成分によって複数個
に分割された複合形態を有する分割型ポリエステル複合
繊維において、アルカリ易溶性ポリエステルが、酸成分
に対してAモル%のスルホン酸塩基を有するイソフタル
酸成分とジオール成分に対してBモル%のビスフェノー
ル類のエチレンオキシド2〜40モル付加物とが共重合さ
れ、下記式及びを満足するポリエチレンテレフタレ
ート系コポリエステルであることを特徴とする分割型ポ
リエステル複合繊維。 A≦3 5/A≦B≦10
【0008】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明における難溶性ポリエステルのポリアルキレンテレ
フタレートとしては、ポリエチレンテレフタレート及び
ポリブチレンテレフタレートが好ましく用いるが、アル
カリ溶解性をあまり大きくしない範囲で、共重合成分等
が含まれているものでもよい。
発明における難溶性ポリエステルのポリアルキレンテレ
フタレートとしては、ポリエチレンテレフタレート及び
ポリブチレンテレフタレートが好ましく用いるが、アル
カリ溶解性をあまり大きくしない範囲で、共重合成分等
が含まれているものでもよい。
【0009】また、本発明におけるアルカリ易溶性ポリ
エステルは、ポリエチレンテレフタレートにスルホン酸
塩基を有するイソフタル酸成分とビスフェノール類のエ
チレンオキシド付加物とが共重合されたものである。
エステルは、ポリエチレンテレフタレートにスルホン酸
塩基を有するイソフタル酸成分とビスフェノール類のエ
チレンオキシド付加物とが共重合されたものである。
【0010】スルホン酸塩基を有するイソフタル酸成分
としては、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、5−カ
リウムスルホイソフタル酸、5−リチウムスルホイソフ
タル酸及びこれらのエステル形成性誘導体が使用され
る。特に、汎用性があり、アルカリ溶解性及び製糸性の
良好なコポリエステルを与える点で、5−ナトリウムス
ルホイソフタル酸又はその誘導体が好ましい。
としては、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、5−カ
リウムスルホイソフタル酸、5−リチウムスルホイソフ
タル酸及びこれらのエステル形成性誘導体が使用され
る。特に、汎用性があり、アルカリ溶解性及び製糸性の
良好なコポリエステルを与える点で、5−ナトリウムス
ルホイソフタル酸又はその誘導体が好ましい。
【0011】ビスフェノール類のエチレンオキシド付加
物としては、次の一般式で表される化合物が使用され
る。
物としては、次の一般式で表される化合物が使用され
る。
【0012】
【化1】
【0013】ここで、m、nはそれらの和が2〜40と
なる1以上の整数、Xは−C(CH3)2−、−SO
2−、−O−、−CO−、−S−、−CH2CH2−又は
−CH2−を示す。
なる1以上の整数、Xは−C(CH3)2−、−SO
2−、−O−、−CO−、−S−、−CH2CH2−又は
−CH2−を示す。
【0014】特に、汎用性がある点で、ビスフェノール
A又はビスフェノールSにエチレンオキシドを付加した
化合物が好ましく用いられる。そして、エチレンオキシ
ドの付加モル数(m+n)は2〜40とすることが必要で
あり、付加モル数が2未満であるとコポリエステルを製
造する際に重合度が上がり難く、40を超えると均一に共
重合することが困難となり、紡糸時に発煙したり、、延
伸時に白粉を発生したり、得られる複合繊維の強度が低
下したりする。
A又はビスフェノールSにエチレンオキシドを付加した
化合物が好ましく用いられる。そして、エチレンオキシ
ドの付加モル数(m+n)は2〜40とすることが必要で
あり、付加モル数が2未満であるとコポリエステルを製
造する際に重合度が上がり難く、40を超えると均一に共
重合することが困難となり、紡糸時に発煙したり、、延
伸時に白粉を発生したり、得られる複合繊維の強度が低
下したりする。
【0015】本発明のアルカリ易溶性ポリエステルは、
ポリエチレンテレフタレートに前記式及びを満足す
るように、スルホン酸塩基を有するイソフタル酸成分と
ビスフェノール類のエチレンオキシド付加物とを共重合
したものであることが必要である。
ポリエチレンテレフタレートに前記式及びを満足す
るように、スルホン酸塩基を有するイソフタル酸成分と
ビスフェノール類のエチレンオキシド付加物とを共重合
したものであることが必要である。
【0016】すなわち、スルホン酸塩基を有するイソフ
タル酸成分の量Aは酸成分の3モル%以下でなければな
らない。この量が3モル%を超えるとアルカリ溶解性は
増大するものの、複合繊維を延伸する際に延伸倍率を大
きくすることができず、アルカリ溶解後に残るポリアル
キレンテレフタレート繊維の強度が小さく、伸度が大き
いものとなり、寸法安定性の悪い布帛しか得られない。
なお、式を満足させるためには、この量が0.5モル%
以上でなければならないが、1.0モル%以上とするのが
好ましい。
タル酸成分の量Aは酸成分の3モル%以下でなければな
らない。この量が3モル%を超えるとアルカリ溶解性は
増大するものの、複合繊維を延伸する際に延伸倍率を大
きくすることができず、アルカリ溶解後に残るポリアル
キレンテレフタレート繊維の強度が小さく、伸度が大き
いものとなり、寸法安定性の悪い布帛しか得られない。
なお、式を満足させるためには、この量が0.5モル%
以上でなければならないが、1.0モル%以上とするのが
好ましい。
【0017】一方、ビスフェノール類のエチレンオキシ
ド付加物の量Bは、ジオール成分の5/A〜10モル%の
範囲でなければならない。この量がこの範囲より少なす
ぎるとアルカリ溶解性が不十分となり,完全に溶解させ
るには長時間を要するようになって好ましくなく、逆に
多すぎるとアルカリ易溶性ポリエステルの物性が低下
し、紡糸が困難となったり、得られる複合繊維の強度が
低下して好ましくない。
ド付加物の量Bは、ジオール成分の5/A〜10モル%の
範囲でなければならない。この量がこの範囲より少なす
ぎるとアルカリ溶解性が不十分となり,完全に溶解させ
るには長時間を要するようになって好ましくなく、逆に
多すぎるとアルカリ易溶性ポリエステルの物性が低下
し、紡糸が困難となったり、得られる複合繊維の強度が
低下して好ましくない。
【0018】アルカリ易溶性ポリエステルは、常法によ
って製造することができる。例えば、テレフタル酸とエ
チレングリコールとのエステル化反応物に5−ナトリウ
ムスルホイソフタル酸のビス(β−ヒドロキシエチル)
エステルのエチレングリコール溶液及びビスフェノール
Aのエチレンオキシド付加物を添加し、重縮合反応触媒
の存在下、高減圧下で加熱して重縮合反応を行う方法に
より得られる。この際の重縮合反応触媒としては、三酸
化アンチモン等の金属化合物の他、スルホサリチル酸、
o−スルホ安息香酸無水物等の有機スルホン酸化合物を
使用することができ、有機スルホン酸化合物を使用する
と触媒に起因する異物を含有しない紡糸性の良好なポリ
エステルを得ることができる。
って製造することができる。例えば、テレフタル酸とエ
チレングリコールとのエステル化反応物に5−ナトリウ
ムスルホイソフタル酸のビス(β−ヒドロキシエチル)
エステルのエチレングリコール溶液及びビスフェノール
Aのエチレンオキシド付加物を添加し、重縮合反応触媒
の存在下、高減圧下で加熱して重縮合反応を行う方法に
より得られる。この際の重縮合反応触媒としては、三酸
化アンチモン等の金属化合物の他、スルホサリチル酸、
o−スルホ安息香酸無水物等の有機スルホン酸化合物を
使用することができ、有機スルホン酸化合物を使用する
と触媒に起因する異物を含有しない紡糸性の良好なポリ
エステルを得ることができる。
【0019】本発明の複合繊維は,繊維断面においてポ
リアルキレンテレフタレート成分がアルカリ易溶性ポリ
エステル成分によって複数個に分割された複合形態とな
るように両成分を常法によって複合紡糸することにより
得られる。
リアルキレンテレフタレート成分がアルカリ易溶性ポリ
エステル成分によって複数個に分割された複合形態とな
るように両成分を常法によって複合紡糸することにより
得られる。
【0020】図は、本発明の複合繊維の具体例の横断面
を模式的に示す図であり、1はポリアルキレンテレフタ
レート成分、2はアルカリ易溶性ポリエステル成分を示
している。図1において、(A)は3葉断面、(B)は4葉
断面、(C)は中空円形断面の繊維である。
を模式的に示す図であり、1はポリアルキレンテレフタ
レート成分、2はアルカリ易溶性ポリエステル成分を示
している。図1において、(A)は3葉断面、(B)は4葉
断面、(C)は中空円形断面の繊維である。
【0021】ポリアルキレンテレフタレート成分とアル
カリ易溶性ポリエステル成分との割合は、複合繊維の単
糸繊度、分割数、アルカリ溶解後に残る繊維の単糸繊度
等を考慮して決定されるが、通常、95:5〜30:70、好
ましくは90:10〜50:50の重量比の範囲で決定される。
カリ易溶性ポリエステル成分との割合は、複合繊維の単
糸繊度、分割数、アルカリ溶解後に残る繊維の単糸繊度
等を考慮して決定されるが、通常、95:5〜30:70、好
ましくは90:10〜50:50の重量比の範囲で決定される。
【0022】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。なお、実施例においてポリエステルの特性値は次
のようにして測定した。 (a)極限粘度〔η〕 フェノールと四塩化エタンとの等重量混合物を溶媒とし
て,温度20.0℃で測定した。 (b)複合繊維の強伸度 JIS L1015・7・7法で測定した。 (c)アルカリ水溶液への溶解性 延伸糸約3gを精秤し、70℃の水酸化ナトリウム20重量
%水溶液100cm3中に入れて、所定時間処理した後、水
洗、乾燥して重量を測定し、処理前の重量に対する減量
率を求めた。
する。なお、実施例においてポリエステルの特性値は次
のようにして測定した。 (a)極限粘度〔η〕 フェノールと四塩化エタンとの等重量混合物を溶媒とし
て,温度20.0℃で測定した。 (b)複合繊維の強伸度 JIS L1015・7・7法で測定した。 (c)アルカリ水溶液への溶解性 延伸糸約3gを精秤し、70℃の水酸化ナトリウム20重量
%水溶液100cm3中に入れて、所定時間処理した後、水
洗、乾燥して重量を測定し、処理前の重量に対する減量
率を求めた。
【0023】実施例1〜3 極限粘度0.68のポリエチレンテレフタレートと5−ナト
リウムスルホイソフタル酸成分を 2.5モル%及びヒスフ
ェノールAのエチレンオキシド10モル付加物を5モル%
共重合したポリエチレンテレフタレート系コポリエステ
ルとを、特開平2−169719号公報に記載されたような複
合紡糸口金装置を用いて、表1に示す条件で紡糸して未
延伸繊維を得た。得られた未延伸繊維を10万デニールの
トウに集束して2.8倍に延伸し、押し込み式クリンパー
で捲縮を付与した後、切断して長さ51mm、繊度2デニー
ルの短繊維を得た。得られた短繊維の強伸度及びアルカ
リ溶解性を表2に示す。
リウムスルホイソフタル酸成分を 2.5モル%及びヒスフ
ェノールAのエチレンオキシド10モル付加物を5モル%
共重合したポリエチレンテレフタレート系コポリエステ
ルとを、特開平2−169719号公報に記載されたような複
合紡糸口金装置を用いて、表1に示す条件で紡糸して未
延伸繊維を得た。得られた未延伸繊維を10万デニールの
トウに集束して2.8倍に延伸し、押し込み式クリンパー
で捲縮を付与した後、切断して長さ51mm、繊度2デニー
ルの短繊維を得た。得られた短繊維の強伸度及びアルカ
リ溶解性を表2に示す。
【0024】実施例4〜9 コポリエステルの組成を表1に示したように変更した以
外は、実施例2と同様に実施した。結果を表2に示す。
外は、実施例2と同様に実施した。結果を表2に示す。
【0025】比較例1〜4 コポリエステルの組成及び製糸条件を表1に示したよう
に変更して、実施例1に準じて短繊維を得た。結果を表
2に示す。
に変更して、実施例1に準じて短繊維を得た。結果を表
2に示す。
【0026】比較例5 実施例1におけるコポリエステルの代わりに、5−ナト
リウムスルホイソフタル酸成分を2.5モル%共重合した
ポリエチレンテレフタレート系コポリエステルに分子量
8000のポリエチレングリコールを10重量%添加したポリ
エステル組成物を使用して,実施例1に準じて短繊維を
製造した。その結果、延伸工程でガイドに多量の白粉が
析出し、糸切れが発生して操業性が極めて悪かった。
リウムスルホイソフタル酸成分を2.5モル%共重合した
ポリエチレンテレフタレート系コポリエステルに分子量
8000のポリエチレングリコールを10重量%添加したポリ
エステル組成物を使用して,実施例1に準じて短繊維を
製造した。その結果、延伸工程でガイドに多量の白粉が
析出し、糸切れが発生して操業性が極めて悪かった。
【0027】
【表1】
【0028】表1において、記号は次の化合物を示す。 SIP:5−ナトリウムスルホイソフタル酸 BAEO:ビスフェノールAのエチレンオキシド付加物 PET:ポリエチレンテレフタレート CPET:コポリエステル
【0029】
【表2】
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、繊維断面においてポリ
アルキレンテレフタレート成分がアルカリ易溶性ポリエ
ステル成分によって複数個に分割された複合形態を有す
る分割型ポリエステル複合繊維であって、操業性良く製
造することができ、高強力で、アルカリ易溶性ポリエス
テルの溶解性が良好で、溶解斑を起こさない分割型ポリ
エステル複合繊維が提供される。
アルキレンテレフタレート成分がアルカリ易溶性ポリエ
ステル成分によって複数個に分割された複合形態を有す
る分割型ポリエステル複合繊維であって、操業性良く製
造することができ、高強力で、アルカリ易溶性ポリエス
テルの溶解性が良好で、溶解斑を起こさない分割型ポリ
エステル複合繊維が提供される。
【図1】本発明の複合繊維の具体例の横断面を模式的に
示す図である。
示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−107019(JP,A) 特開 昭63−105114(JP,A) 特開 平1−156573(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D01F 8/14 D01F 6/86 D01F 11/38
Claims (1)
- 【請求項1】繊維断面においてポリアルキレンテレフタ
レート成分がアルカリ易溶性ポリエステル成分によって
複数個に分割された複合形態を有する分割型ポリエステ
ル複合繊維において、アルカリ易溶性ポリエステルが、
酸成分に対してAモル%のスルホン酸塩基を有するイソ
フタル酸成分とジオール成分に対してBモル%のビスフ
ェノール類のエチレンオキシド2〜40モル付加物とが共
重合され、下記式及びを満足するポリエチレンテレ
フタレート系コポリエステル であることを特徴とする分割型ポリエステル複合繊維。 A≦3 5/A≦B≦10
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2409987A JP2877524B2 (ja) | 1990-12-11 | 1990-12-11 | 分割型ポリエステル複合繊維 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2409987A JP2877524B2 (ja) | 1990-12-11 | 1990-12-11 | 分割型ポリエステル複合繊維 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04209825A JPH04209825A (ja) | 1992-07-31 |
JP2877524B2 true JP2877524B2 (ja) | 1999-03-31 |
Family
ID=18519227
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2409987A Expired - Lifetime JP2877524B2 (ja) | 1990-12-11 | 1990-12-11 | 分割型ポリエステル複合繊維 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2877524B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CA2141768A1 (en) * | 1994-02-07 | 1995-08-08 | Tatsuro Mizuki | High-strength ultra-fine fiber construction, method for producing the same and high-strength conjugate fiber |
DE19781925T1 (de) | 1996-08-27 | 1999-09-23 | Chisso Corp | Vliesstoff und diesen verwendender absorbierender Artikel |
-
1990
- 1990-12-11 JP JP2409987A patent/JP2877524B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04209825A (ja) | 1992-07-31 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |