JP2876573B2 - ドローバーを備えたパワーチャック - Google Patents

ドローバーを備えたパワーチャック

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JP2876573B2
JP2876573B2 JP35372891A JP35372891A JP2876573B2 JP 2876573 B2 JP2876573 B2 JP 2876573B2 JP 35372891 A JP35372891 A JP 35372891A JP 35372891 A JP35372891 A JP 35372891A JP 2876573 B2 JP2876573 B2 JP 2876573B2
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plunger
chuck
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drawbar
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輝男 花井
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Howa Kogyo KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はワークを把持するチャ
ック爪にシリンダ推力を伝達するドローバーを備えたパ
ワーチャックに関する。
【0002】
【従来の技術】図4を参考に従来の技術を説明する。ワ
ークWを把持しようとするとき、プランジャ移動軸10
によってプランジャ12Aを軸方向前方へ移動させる。
プランジャ12Aの引掛部15の押圧面15aがドロー
バー121の引掛溝部122の押圧面122aを押圧し
ドローバー121を前方へ移動させる。ドローバー12
1の移動によって前端のウエッジ部23が爪24を半径
方向内側へ移動させてワークWを把持するようになって
いる。この従来のものではドローバー121の両端部に
引掛溝122とウエッジ部23がそれぞれ設けられてい
るので、これ等に引掛部15及び爪24を装着できるよ
うにガイドブッシュ120の両端部が切欠いてある。そ
のためガイドブッシュ120のガイド穴120bにおい
て、ドローバー121のチャック半径方向中心側部分を
保持する部分の長さは引掛部22と爪24間に挾まれて
半径方向外方部分よりも短くなっている。又ドローバー
121の引掛溝122の押圧面122aは引掛部15の
移動方向に対して垂直面に形成してある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の技術ではウ
エジバーが前進してワーク外径を把持するとワーク締付
力の反力がドローバー前端のウエッジ部(くさび面)に
生じるが前記従来の構造ではドローバーのチャック中心
方向部分を受けるガイドブッシュ部分が短いためにこの
反力で生じるモーメントによりドローバーが傾き易くプ
ランジャの前方のドローバー支持部分Xに大きな力がか
かる結果、その部分の面圧が高くなって摩耗、へこみが
生じドローバーの動きが悪くなる問題があった。このた
めガイドブッシュにかかる締付力の反力による影響を小
さくするためにドローバーを長くしガイドブッシュのド
ローバー保持部を長くすることが考えられるが、そうす
るとドローバー保持部を長くした分だけチャックの厚み
を大きくしなければならない難点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
この発明はチャック本体内のガイド穴に爪移動用のドロ
ーバーを前後方向移動自在に嵌装し、かつ、チャック本
体中心にはプランジャを軸方向移動自在に装着し、プラ
ンジャの半径方向先端部と、ドローバーのチャック中心
方向部分におけるガイド穴後端から後方へ突出した部分
とのいずれか一方に引掛溝を、他方にこの引掛溝に嵌ま
り込む引掛部を設け、前記プランジャの軸方向移動によ
って爪が半径方向に移動するパワーチャックにおいて、
引掛部と引掛溝の、ワーク締付時に互いに押圧し合う押
圧面の少なくとも一方の押圧面を、爪の締付反力により
ドローバーに生じるモーメントを打消す方向のモーメン
トを生じさせる分力を発生する傾斜面に形成したことを
特徴とする。
【0005】
【作用】プランジャが軸方向に移動するとプランジャの
引掛部(引掛溝)がドローバーの引掛溝(引掛部)を押
圧してドローバーを前後方向に移動させ爪が半径方向に
移動してワーク外径を把持する。この時、プランジャ推
力によって引掛部と引掛溝の少なくとも一方に設けた傾
斜面に締付反力により生じるモーメントを打消す方向の
モーメントを生じさせる分力が発生し、これによってプ
ランジャ前方のドローバー支持部分の面圧を減少させて
摩耗、へこみを減少させ、ドローバーの軸方向の動きを
円滑にする。
【0006】
【実施例】図1において、パワーチャック1はチャック
本体2の中心孔2aにスリーブ3が嵌装され、一体固着
してある。スリーブ3の中心にはワークWの中心を押す
センタ4が軸方向摺動自在かつピン5と溝6により回り
止めして嵌装され、ばね7で図1の右方へ付勢してあ
る。センタ4の右方向の突出はスリーブ3の右端面に固
着したプレート8により規制されている。チャック本体
2の中心孔2aはチャック本体2の後部で太径孔2bと
されスリーブ3のこの太径孔2bと対応した軸部3a外
周にプランジャ移動軸10が軸方向摺動するように嵌装
されている。プランジャ移動軸10はフランジ部11を
有し、プランジャ12とこれと一体に締付けられる取付
プレート13とによってフランジ部11が前後から挾ま
れ、また、フランジ部11の背面と取付プレート13間
にはOリング14が介装され、Oリング14の弾性力で
フランジ部11の凸状球面部11aとプランジャ12の
凹状球面部12aとが圧接されるようにしてある。そし
てプランジャ移動軸10のフランジ部11及びその軸方
向前後部分とプランジャ12及び取付プレート13間に
は半径方向の隙間が与えられ、プランジャ12と取付プ
レート13がプランジャ移動軸10に対して前記凸状球
面部11aによって三次元傾動自在となっている。
【0007】プランジャ12は半径方向先端(外周部)
が全周にわたって図1に示すように軸方向両側を円弧面
15a,15bとした引掛部15に形成され、かつ、図
2に示すように全体が円板形状を成している。下端は一
部切欠かれ、この切欠溝16にチャック本体2から後方
へ突設した回り止めパイプ17が嵌め込まれ、プランジ
ャ12を回り止めしている。図2で示す一点鎖線18は
プランジャ12が傾いていない時の円弧面15aの稜線
を示す。
【0008】チャック本体2には、図2に示すように円
周方向を三等分する位置に夫々ガイド穴20bを有する
ガイドブッシュ20が設けられている。ガイドブッシュ
20の前記太径孔2bと対向する部分と後述の爪が装着
される部分はチャック1の半径方向内側が切欠かれ、こ
の切欠かれていない中間部分がガイドブッシュ支持部2
0aとしてドローバー21のチャック中心方向部分を支
持するようにしてある。各ガイドブッシュ20のガイド
穴20bにはドローバー21が軸方向摺動自在に嵌装さ
れ、ドローバー21の後部はチャック中心方向部分にお
けるガイド穴20bの後端面から後方に突出していると
共にガイドブッシュ20の前記切欠部から太径孔2b内
に突出している。このドローバー21の後部には前記プ
ランジャ12の引掛部15と係合する引掛溝22が形成
してある。各ドローバー21の先端にはT字状断面のウ
ェッジ部(楔面)23が形成され、このウェッジ部23
は各ドローバー21の前方でチャック本体2に半径方向
移動自在に装着した爪24のウェッジ溝に係合してお
り、ドローバー21の前進移動で各爪24が半径方向内
方へ移動してワークWの外径を把持するようになってい
る。
【0009】次にドローバー21の引掛溝22の形状に
ついて図3を基に説明する。ドローバー21後部の引掛
溝22の前側の押圧面は、ウエッジ部23の傾斜角方向
と反対方向の傾斜角を持った傾斜面22aに形成してあ
る。溝側面22bは傾斜面22aに対向して設けられド
ローバー21の移動方向に対して垂直に形成してある。
又引掛部15の円弧面(押圧面)15aが傾斜面22a
に押圧した状態で遊嵌できる溝巾にしてある。
【0010】このようなパワーチャック1は旋盤の主軸
に装着されプランジャ移動軸10が主軸後端に装着され
た回転シリンダとドローパイプ(図示せず)を介して接
続される。そしてアンチャッキングの状態でワークWを
センタ4と、他方のセンタ(図示なし)との間で受け
る。この状態で回転シリンダを作用させ、プランジャ移
動軸10を前進させる。これによりプランジャ12が前
進し、引掛部15の前側の円弧面15aが引掛溝22の
傾斜面22aを押してドローバー21を前進させ、ウェ
ッジ部23の作用で爪24を半径方向内方へ移動させて
ワークWをチャッキングする。
【0011】ワークWが爪24でチャッキングされると
ワーク締付力の反力が発生し爪24を介してドローバー
21のウエッジ部23に反力が伝達される。この反力に
よってドローバー21は点0を中心に反時計方向のモー
メントをうける。一方引掛部15の軸方向の押圧力はド
ローバー21の傾斜面22aによって半径方向外方の分
力Mを生じ点0まわりの前記モーメントを打消す方向の
モーメントを生じる。その結果、従来0点付近で生じて
いた高い面圧を小さくすることができ、ガイドブッシュ
20のガイドブッシュ支持部20aが短くてもドローバ
ー21のこじれ及び面圧によるへこみ等が少なくなりド
ローバー21の軸方向の動きが良くなる。
【0012】尚、この発明は前記実施例に限定されるも
のではなく図5に示すようにドローダウン型のチャック
に適用してもよい。すなわちプランジャ212の半径方
向先端に設けた引掛溝222のワーク外径把握時の押圧
面を傾斜面222aに形成しこの傾斜面に押圧されるド
ローバー221の引掛部215の押圧面も、傾斜面21
5aとして両者を係止してある。ドローバー221はチ
ャック本体202のガイド穴220に斜め前後方向に移
動自在に嵌装してある。この場合も、ドローバー221
の、チャック中心方向部分は短かな支持部220aで支
持されており、ワークWの外径把握時に締付反力により
ドローバー221を反時計方向へ回転させるモーメント
が生じるが、プランジャ推力によって傾斜面222a,
215aに半径方向外方の分力を生じ、前記モーメント
を打消す方向のモーメントが生じる。
【0013】
【発明の効果】以上のように本発明のパワーチャックに
よればドローバーとプランジャの引掛溝と引掛部の、ワ
ーク締付時に互いに押圧し合う押圧面の一方を傾斜面と
してワーク把持時に締付力の反力が発生したとき、これ
によるモーメントを打消すモーメントを生じさせるよう
にしたのでドローバーがこじれないようにできると共に
ガイド穴にかかる反力の影響を小さくできる。その結
果、ガイド穴支持部を短くしても支持部分がへこむこと
がなくガイド穴の全長を短くすることができ従ってチャ
ック厚みを薄くすることでパワーチャックの原価低減が
容易となる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパワーチャックの縦断面図である。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】ドローバーと引掛部の関係図である。
【図4】従来のドローバーを示す図である。
【図5】他の実施例の説明図である。
【符号の説明】
1 パワーチャック、 2 チャック本体、 10 プ
ランジャ移動軸、12 プランジャ、 15 引掛部、
20 ガイドブッシュ、21 ドローバー、 22
引掛溝、 22a 傾斜面、22b 溝側面、 23
ウエッジ部(楔面)、 24 爪、 W ワーク

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チャック本体内のガイド穴に爪移動用の
    ドローバーを前後方向移動自在に嵌装し、かつ、チャッ
    ク本体中心にはプランジャを軸方向移動自在に装着し、
    プランジャの半径方向先端部と、ドローバーのチャック
    中心方向部分におけるガイド穴後端から後方へ突出した
    部分とのいずれか一方に引掛溝を、他方にこの引掛溝に
    嵌まり込む引掛部を設け、前記プランジャの軸方向移動
    によって爪が半径方向に移動するパワーチャックにおい
    て、引掛部と引掛溝の、ワーク締付時に互いに押圧し合
    う押圧面の少なくとも一方の押圧面を、爪の締付反力に
    よりドローバーに生じるモーメントを打消す方向のモー
    メントを生じさせる分力を発生する傾斜面に形成したこ
    とを特徴とするドローバーを備えたパワーチャック。
JP35372891A 1991-12-17 1991-12-17 ドローバーを備えたパワーチャック Expired - Lifetime JP2876573B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP4811788B2 (ja) * 2006-04-03 2011-11-09 豊和工業株式会社 チャック
JP4895688B2 (ja) * 2006-05-30 2012-03-14 株式会社北川鉄工所 チャック装置

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