JP2876239B2 - ベンゾセレナゾリン系スピロピラン化合物 - Google Patents

ベンゾセレナゾリン系スピロピラン化合物

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JP2876239B2 JP2050409A JP5040990A JP2876239B2 JP 2876239 B2 JP2876239 B2 JP 2876239B2 JP 2050409 A JP2050409 A JP 2050409A JP 5040990 A JP5040990 A JP 5040990A JP 2876239 B2 JP2876239 B2 JP 2876239B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ベンゾセレナゾリン系スピロピラン化合物
に関する。
従来の技術及びその問題点 光又は熱エネルギーにより可逆的に発消色する典型的
な有機化合物としてスピロピラン誘導体が最もよく知ら
れており、例えばG.H.Brown著のPhotochromism(John W
iley & Sons,Inc.1971年)にこれら誘導体の具体例や
物性がまとめられている。
しかしながら、従来のスピロピラン誘導体を、例えば
記録媒体として実用化する場合、光及び熱による発消
色(記録及び消去)を繰返すと、その過程で光照射によ
って起こる副反応によりスピロピラン誘導体が分解劣化
し、充分な繰返し耐久性が得られない、スピロピラン
誘導体をフォトクロミック媒体とする手段として高分子
物質中に分散させる方法が通常行なわれるが、その際高
分子物質中からのスピロピラン誘導体の溶出又はスピロ
ピラン誘導体と高分子物質との相溶性が一般に良くない
ため、相分離によってスピロピラン誘導体が析出する等
の難点がある。
問題点を解決するための手段 本発明のベンゾセレナゾリン系スピロピラン化合物
は、文献未記載の新規化合物であって、下記一般式
(I)で表わされる。
[式中、R1は炭素数1〜20のアルキル基又はアラルキ
ル基を示す。R2、R3、R4及びR5は、同一又は異なって、
水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、アリール基、ア
ラルキル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、ハロゲン原
子、シアノ基、トリクロルメチル基、トリフルオルメチ
ル基又はニトロ基を示す。R6及びR7は、同一又は異なっ
て、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、アリール
基、アラルキル基、ハロゲン原子、シアノ基又はニトロ
基を示す。Xは酸素原子又は硫黄原子を示す。] 本発明の化合物は、高密度光記録材料、光学フィルタ
ー、画像形成材料、感光材料、非線型光学素子、或いは
光エネルギーの力学エネルギーへの変換等の分野での利
用が期待される化合物である。
本発明の化合物を、単独で重合させるか、或いは必要
に応じて任意の重合性化合物と共重合させることによ
り、任意の構造及びスピロピラン基含有量を有する高分
子スピロピラン化合物とすることができる。
本発明の化合物は、従来のスピロピラン誘導体の如き
上記欠点を有していないものである。即ち、本発明化合
物を高分子の主鎖に化学結合によって導入することによ
り、その安定性が向上し且つ高分子物質中から溶出し
難くなり、加えてその高分子物質単独でフォトクロミ
ズム性を有するフィルム等の媒体が形成できる等の利点
の発現が期待できる。更に本発明化合物を高分子鎖に化
学結合させることにより、高分子化合物の構造や極性、
粘性、溶解性等の性質を光可逆的に制御することが可能
となる。
即ち、本発明の目的は、従来のフォトクロミック材料
の欠点を克服する高分子スピロピラン系化合物を容易に
製造し得る新規なスピロピラン化合物を提供することに
ある。
本発明の化合物は、ベンゾセレナゾリン系スピロベン
ゾピランもしくはベンゾセレナゾリン系スピロベンゾチ
オピランであることに加えて、スピロベンゾピラン骨格
又はスピロベンゾチオピラン骨格の8′位にメタクリロ
キシメチル基を有する点に特徴を有する。
重合性側鎖置換基を有するスピロピラン系化合物とし
ては、例えば日本化学会誌1323(1972)、J.Polym.Sci.
Polym.Chem.Ed.,12,2511(1974)、特開昭53−88895号
公報、特開昭59−227972号公報、特開昭61−76490号公
報等に開示されているが、いずれもインドリン系もしく
はベンゾチアゾリン系のスピロピラン化合物であり、本
発明化合物とは化学構造上非類似の化合物である。
本発明の化合物は、通常(室温下)発色しており、可
視光の照射により消色し、紫外線照射又は加熱により元
の発色種に戻る、所謂逆フォトクロミズムを示すという
特徴を有している。更に本発明の8′位にメタクリロキ
シメチル基を有するベンゾセレナゾリン系スピロピラン
化合物は、8′位が未置換の下記一般式(II)で表わさ
れる化合物に比し、分子吸光係数(ε値)が顕著に増大
するという特徴をも有している。
[式中R1、R2、R3、R4、R5、R6及びR7は前記に同
じ。] 上記一般式(I)で表わされる本発明の化合物は、下
記反応式に示すように、一般式(III)で表わされる四
級ベンゾセレナゾリウム塩誘導体と一般式(IV)で表わ
される3−メタクリロキシメチル−5−ニトロベンズア
ルデヒド誘導体とをアミン触媒下で縮合させることによ
り容易に製造される。
[式中R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7及びXは前記に同
じ。Aは塩素原子、臭素原子、沃素原子等のハロゲン原
子又はR8SO3基を示す。ここでR8はメチル基、エチル基
等の低級アルキル基、置換基として弗素原子、塩素原
子、臭素原子、沃素原子等のハロゲン原子又はC1〜C4
ルキル基を有していてもよいフェニル基を示す。] 出発原料として用いられる一般式(III)の四級ベン
ゾセレナゾリウム塩誘導体は、対応する2−メチルベン
ゾセレナゾール誘導体と、1倍モル量以上、好ましくは
1.05〜1.5倍モル量の一般式R1A(式中、R1及びAは前
記に同じ。)で表わされる化合物とを封管中、クロロホ
ルム等の溶媒中で、50〜150℃程度の温度にて10〜48時
間程度反応させることにより製造できる。上記2−メチ
ルベンゾセレナゾール誘導体は、例えばBer.,46,94(19
13)、J.Amer.Chem.Soc.,68,1536(1946)、英国特許第
1411957号(1975)明細書に記載される公知化合物であ
るか、又はこれら文献に記載の方法に従い容易に製造さ
れ得る化合物である。
また他の一方の出発原料である一般式(IV)で表わさ
れる3−メタクリロキシメチル−5−ニトロベンズアル
デヒド誘導体は、例えば一般式(V) [式中R6及びR7は前記に同じ。] で表わされるサリチルアルデヒド誘導体をクロルメチル
メチルエーテルと反応させて一般式(VI) [式中R6及びR7は前記に同じ。] で表わされる3−クロロメチル−5−ニトロサリチルア
ルデヒド誘導体とし、次に一般式(VI)の化合物にメタ
クリル酸銀を反応させることにより、一般式(VII) [式中R6及びR7は前記に同じ。] で表わされる3−メタクリロキシメチル−5−ニトロサ
リチルアルデヒド誘導体、即ち、一般式(IV)において
X=Oの化合物を得る。次に、一般式(IV)においてX
=Sの化合物を得るには、上記で得られる一般式(VI
I)の化合物に、例えば特開昭60−54388号公報に記載の
方法と同様にして、N,N−ジメチルチオカルバモイルク
ロライドを反応させて一般式(VIII) [式中R6及びR7は前記に同じ。] で表わされる2−O−(N,N−ジメチルチオカルバモイ
ル)ベンズアルデヒド誘導体とし、引き続きこれを加熱
して異性化して一般式(IX) [式中R6及びR7は前記に同じ。] で表わされる2−S−(N,N−ジメチルチオカルバモイ
ル)ベンズアルデヒド誘導体に導き、引き続いてアルカ
リ加水分解処理することにより製造される。
一般式(III)の化合物と一般式(IV)の化合物との
反応は、これら両者を適当な溶媒に溶解し、室温〜該溶
媒の沸点温度にて、これにアミンを加え1〜24時間程度
加熱すればよい。一般式(III)の化合物は、一般式(I
V)の化合物1モルに対し0.9〜1.1モル程度使用するの
が好ましい。上記溶媒としては、一般式(III)及び(I
V)の化合物を溶解し得るもの、例えばメタノール、ア
セトン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、酢酸ブチ
ル、ジクロルメタン、ジメチルホルムアミド等が好適に
使用できる。また上記アミンとしては、例えばピペリジ
ン、モルホリン、トリエチルアミン、ピリジン、ルチジ
ン、1,4−ジアザビシクロ[2,2,2]オクタン、1,5−ジ
アザビシクロ[4,3,0]ノネン、1,8−ジアザビシクロ
[5,4,0]ウンデセン等が好適に使用でき、その使用量
は一般式(III)の化合物1モルに対し1〜10倍モル程
度とするのがよい。
斯くして得られる本発明の化合物は、慣用の分離精製
手段に従い、反応混合物から容易に単離、精製される。
本発明のスピロピラン系化合物は、それ自体で記録材
料、感光材料、光学フィルター、光学スイッチング素
子、装飾材料等の材料に利用できる。また本発明の化合
物を単独重合又は他の重合性化合物と共重合させて、高
分子スピロピラン系化合物を製造することができ、光学
素子や力学素子への応用が可能となる。
実施例 以下に実施例を掲げて本発明をより一層明らかにす
る。
実施例1 5−ニトロサリチルアルデヒド12.0g及びクロルメチ
ルメチルエーテル100mlの混合物を氷浴上で冷却しなが
ら、これに無水塩化アルミニウム43.9gを少量ずつ加
え、室温で10分攪拌した後、22時間加熱還流した。次に
反応液を氷浴で冷却し、これに水200mlをよく攪拌しな
がら加えると、白色の結晶が析出した。この白色結晶を
取出し、熱ヘキサンに溶解させて過した後、母液を冷
却することにより、3−クロロメチル−5−ニトロサリ
チルアルデヒドが無色針状晶として14.9g得られた(収
率72%)。1 H−NMR(CDCl3);δppm 4.72(s,2H,−CH2Cl) 8.56(s,2H,ArH) 10.00(s,1H,CHO) 12.10(s,1H,OH) 実施例2 3−クロロメチル−5−ニトロサリチルアルデヒド1
0.5gをトルエン100mlに溶解させ、これにメタクリル酸
銀11.4gを加えた。この混合物を120℃で2.5時間加熱し
た後、室温まで冷却し、生じた沈澱物を別して除去し
た。得られたトルエン溶液を減圧下で濃縮することによ
り、3−メタクリロキシメチル−5−ニトロサリチルア
ルデヒドが淡黄色粉末として12.7g得られた(収率98
%)。1 H−NMR(CDCl3);δppm 2.00(t,3H,CH3) 5.34(s,2H,−CH2−) 5.67(t,1H,ビニル) 6.22(m,1H,ビニル) 8.53(m,2H,ArH) 10.00(s,1H,CHO) 実施例3 2−メチルベンゾセレナゾール10.1gをクロロホルム1
00mlに溶解させた後、沃化メチル10.0gを加えてオート
クレーブ中で80℃で5日間加熱した。反応で生じた結晶
を別して取り出し、エーテルで洗浄後に乾燥すると、
沃化2,3−ジメチルベンゾセレナゾリウムが16.4g生成し
ていた(収率94%)。1 H−NMR(D2O);δppm 3.13(s,3H,2−メチル) 4.16(s,3H,3−メチル) 7.73(t,1H,ArH) 7.83(d,1H,ArH) 8.13(d,1H,ArH) 8.15(t,1H,ArH) 実施例4 3−メタクリロキシメチル−5−ニトロサリチルアル
デヒド10.6g及び沃化2,3−ジメチルベンゾセレナゾリウ
ム13.6gをメタノール200mlに加え、この混合物を加熱還
流させながらこれにピペリジン34.2gをメタノール50ml
に溶解させたものを少しずつ滴下した。27時間加熱還流
を継続した後、反応液を室温まで冷却し、生成した茶色
結晶を分離すると、8′−メタクリロキシメチル−3−
メチル−6′−ニトロ−1−セレナスピロ−[2H−1′
−ベンゾピラン−2,2′−ベンゾセレナゾリン]が18.0g
生成していた(収率100%)。1 H−NMR(DMSO);δppm 1.91(s,3H,メタクリル−CH3) 4.10(s,3H,N−CH3) 5.03(s,2H,−CH2−) 5.70(s,1H,ビニル) 6.06(s,1H,ビニル) 7.58(t,1H,6−H) 7.71(t,1H,5−H) 7.90(d,1H,3′−H) 8.05(d,1H,4−H) 8.17(d,1H,7′−H) 8.32(d,1H,7−H) 8.53(d,1H,4′−H) 8.70(d,1H,5′−H) 得られた化合物のIRスペクトルを第1図に示す。
実施例5 実施例4で得られた化合物のフォトクロミック特性を
測定した。該化合物の塩化メチレン溶液(青紫色)に50
0nm以上の可視光を透過させるカットオフフィルターを
装着した500W超高圧水銀灯を用いて可視光を照射すると
無色化した。この無色化した溶液を24℃に保つと再び青
紫色を呈した。発色状態が平衡に到達した場合のスペク
トルを第2図に示した。
この結果から本発明化合物は逆フォトクロミズムを示
し、λmax=571nm、この波長における分子吸光係数ε=
23000であった。
一方、上記発色した溶液を0℃に保ち、上記の可視光
を1分間照射して得た無色透明溶液は、この温度におい
て極めて安定であり、6時間経過後も全く着色は認めら
れず、無色状態を維持していた。この無色溶液に0℃で
350nm付近の紫外光を透過させるカットオフフィルター
を装着した500W超高圧水銀灯を用いて1分間紫外光を照
射したところ、再び青紫色透明に変化した。更に可視光
による消色、紫外光による発色のサイクルを100回繰返
したところ、発色状態における吸光度はその間全く低下
することなく、再現性をもって繰返せた。
また、上記室温で青紫色透明の塩化メチレン溶液を、
0℃にて上記と同様に可視光照射して無色透明溶液と
し、次いで25℃にて保持すると、もとの青紫色透明に戻
った。これを一つのサイクルとする繰返しは少なくとも
30回は再現性をもって行なうことができ、その間、発色
状態における吸光度の低下は全く認められず、更に該サ
イクルを多数回繰返すことができる状態であった。
実施例6 別途合成した沃化3−イソプロピル−2−メチルベン
ゾセナゾリウム3.66g及び先に合成した3−メタクリロ
キシメチル−5−ニトロサリチルアルデヒド2.66gをメ
タノール50mlに加え、この混合物を加熱還流させながら
これにピペリジン0.86gをメタノール10mlに溶解させた
ものを少しずつ滴下した。実施例4と同様に反応及び処
理を行なうことにより、3−イソプロピル−8′−メタ
クリロキシメチル−6′−ニトロ−1−セレナスピロ−
[2H−1′−ベンゾピラン−2,2′−ベンゾセレナゾリ
ン](式(X))が4.51g生成した(収率93%)。
MS(70eV);486(M+) IR(KBr);3045−3090,1728,1598,1561,1490,1325cm-1 このもののクロロホルム溶液は室温(24℃)で紫色に
着色しており、λmax=615nmであった。
また、実施例5と同様にして2種類の発消色の繰返し
実験を行なったところ、同様に、消色状態の安定性及び
発色状態における吸光度は共に全く低下することなく再
現性良く繰返すことができた。
実施例7 別途合成した沃化3−イソプロピル−5−メトキシ−
2−メチルベンゾセナゾリウム3.96g及び先に合成した
3−メタクリロキシメチル−5−ニトロサリチルアルデ
ヒド2.66gをメタノール50mlに加え、この混合物を加熱
還流させながらこれにピペリジン0.86gをメタノール10m
lに溶解させたものを少しずつ滴下した。実施例4と同
様に反応及び処理を行なうことにより、3−イソプロピ
ル−8′−メタクリロキシメチル−5−メトキシ−6′
−ニトロ−1−セレナスピロ−[2H−1′−ベンゾピラ
ン−2,2′−ベンゾセレナゾリン](式(XI))が4.63g
生成した(収率90%)。
MS(70eV);516(M+) IR(KBr);3010−3085,1735,1605,1560,1498,1320cm-1 このもののクロロホルム溶液は室温(24℃)で紫色に
着色しており、λmax=640nmであった。
また、実施例5と同様にして2種類の発消色の繰返し
実験を行なったところ、同様に、消色状態の安定性及び
発色状態における吸光度は共に全く低下することなく再
現性良く繰返すことができた。
実施例8 封管中に5−メトキシ−2−メチルベンゾセレナゾー
ル2.26g、パラトルエンスルホン酸メチル1.93g及びクロ
ロホルム10mlを入れて均一溶液とし、100℃で2日間加
熱した。反応液は濃縮し、残渣をエーテルで洗浄した
後、減圧乾燥することにより、5−メトキシ−2,3−ジ
メチルベンゾセレナゾリウムパラトルエンスルホネート
を紫色粉末として4.07g得た(収率99%)。
実施例9 窒素で置換した反応容器に3−メタクリロキシメチル
−5−ニトロサリチルアルデヒド0.80g、5−メトキシ
−2,3−ジメチルベンゾセレナゾリウムパラトルエンス
ルホネート1.25g及びメタノール15mlを加えて均一溶液
とした。これにピペリジン0.28gをメタノールに溶かし
た液を加えて20時間加熱還流した。反応液を室温まで冷
却し、生じた濃紫色結晶を遠心分離によって単離し、メ
タノールで洗浄した後、真空乾燥すると、8′−メタク
リロキシメチル−5−メトキシ−2−メチル−6′−ニ
トロ−1−セレナスピロ[2H−1′−ベンゾピラン−2,
2′−ベンゾセレナゾリン]が1.40g得られた(収率96
%)。1 H−NMR(DMSO);δppm 1.91(s,3H,メタクリル−CH3) 3.89(s,3H,O−CH3) 4.07(s,3H,N−CH3) 5.06(s,2H,−CH2−) 5.70(s,1H,ビニル) 6.05(s,1H,ビニル) 7.17(dd,1H,6−H) 7.50(d,1H,4−H) 7.83(d,1H,5′又は7′−H) 8.05(d,1H,3′又は4′−H) 8.12(d,1H,7−H) 8.42(d,1H,7′又は5′−H) 8.64(d,1H,4′又は3′−H) MS(70eV);487(M+) このもののクロロホルム溶液は、室温(23℃)で紫色
に着色しており、λmax=587nmであり、この波長におけ
る分子吸光係数ε=33000であった。
また、実施例5と同様にして2種類の発消色の繰返し
実験を行なったところ、同様に、消色状態の安定性及び
発色状態における吸光度は共に全く低下することなく再
現性良く繰返すことができた。
実施例10 封管中に2,5−ジメチルベンゾセレナゾール4.20g(20
ミリモル)、パラトルエンスルホン酸メチル3.90g(21.
0ミリモル)及びクロロホルム20mlを入れ、実施例8と
同様にして反応と処理を行なうことにより、2,3,5−ト
リメチルベンゾセレナゾリウムパラトルエンスルホネー
トを桃色粉末として7.62g得た(収率96%)。
実施例11 窒素で置換した反応容器に3−メタクリロキシメチル
−5−ニトロサリチルアルデヒド0.80g、2,3,5−トリメ
チルベンゾセレナゾリウムパラトルエンスルホネート1.
20g及びメタノール15mlを加えて均一溶液とした。これ
にピペリジン0.28gをメタノール5mlに溶かした液を加え
て24時間加熱還流した。反応液を室温まで冷却し、生じ
た濃紫色結晶を遠心分離によって単離し、メタノールで
洗浄した後、真空乾燥すると、2,5−ジメチル−8′−
メタクリロキシメチル−6′−ニトロ−1−セレナスピ
ロ[2H−1′−ベンゾピラン−2,2′−ベンゾセレナゾ
リン]が1.38g得られた(収率98%)。1 H−NMR(DMSO);δppm 1.91(s,3H,メタクリル−CH3) 2.49(s,3H,5−CH3) 4.05(s,3H,N−CH3) 5.02(s,2H,−CH2−) 5.70(s,1H,ビニル) 6.06(s,1H,ビニル) 7.36(d,1H,6−H) 7.83(d,1H,4−H) 7.84(d,1H,5′又は7′−H) 8.06(d,1H,3′又は4′−H) 8.13(d,1H,7−H) 8.41(d,1H,7′又は5′−H) 8.65(d,1H,4′又は3′−H) MS(70eV);471(M+) このもののクロロホルム溶液は、室温(23℃)で紫色
に着色しており、λmax=579nmであった。またこの波長
における分子吸光係数ε=23000であった。
また、実施例5と同様にして2種類の発消色の繰返し
実験を行なったところ、同様に、消色状態の安定性及び
発色状態における吸光度は共に全く低下することなく再
現性良く繰返すことができた。
実施例12 3−メタクリロキシメチル−5−ニトロサリチルアル
デヒド13.8g及び1,4−ジアザビシクロ[2,2,2]オクタ
ン11.2gをジメチルホルムアミド300mlに溶解させて50℃
に加熱した。このものに、N,N−ジメチルチオカルバモ
イルクロライド12.9gをジメチルホルムアミド50mlに溶
解したものを徐々に加え、その後50℃で2時間加熱し
た。反応液に水80mlを加えた後、酢酸エチルで抽出し、
抽出液は飽和食塩水で洗浄して減圧下で濃縮すると、2
−O−(N,N−ジメチルチオカルバモイル)−3−メタ
クリロキシメチル−5−ニトロベンズアルデヒドが17.6
g得られた(粗収率96%)。1 H−NMR(CDCl3);δppm 2.0(m,3H,CH3) 3.5(d,6H,N−CH3) 5.3(d,2H,−CH2−) 5.7(m,1H,ビニル) 6.2(m,1H,ビニル) 8.6(d,1H,ArH) 8.7(d,1H,ArH) 10.0(s,1H,CHO) 実施例13 2−O−(N,N−ジメチルチオカルバモイル)−3−
メタクリロキシメチル−5−ニトロベンズアルデヒド1
2.6g及びエタノール100mlの混合物を21時間加熱還流さ
せた。反応液を減圧下で濃縮して得た残渣を真空乾燥
し、シリカゲルカラムで精製すると、2−S−(N,N−
ジメチルチオカルバモイル)−3−メタクリロキシメチ
ル−5−ニトロベンズアルデヒドが10.7g得られた(収
率85%)。1 H−NMR(CDCl3);δppm 2.0(s,3H,CH3) 3.1(d,6H,N−CH3) 5.5(s,2H,−CH2−) 5.7(m,1H,ビニル) 6.2(m,1H,ビニル) 8.6(d,1H,ArH) 8.7(d,1H,ArH) 10.3(s,1H,CHO) IR(KBr);1720,1690,1660,1535,1345cm-1 実施例14 2−S−(N,N−ジメチルチオカルバモイル)−3−
メタクリロキシメチル−5−ニトロベンズアルデヒド1
4.1g及びメタノール200mlの混合溶液に0.64規定水酸化
ナトリウム水溶液140mlを室温下で添加した。次に0.49
規定塩酸380mlを加えて反応液をpH2に酸性化した後、減
圧下で濃縮した。得られた残渣をエーテルで抽出し、抽
出液は水洗した後、減圧下で濃縮することにより、3−
メタクリロキシメチル−5−ニトロチオサリチルアルデ
ヒド9.79gを橙色結晶として得た(収率87%)。1 H−NMR(CDCl3);δppm 2.0(m,3H,CH3) 5.3(s,2H,−CH2−) 5.7(m,1H,ビニル) 6.2(m,1H,ビニル) 8.4(m,2H,ArH) 10.1(s,1H,CHO) 実施例15 窒素で置換した反応器に5−メトキシ−2,3−ジメチ
ルベンゾセレナゾリニウムパラトルエンスルホネート3.
05g及び3−メタクリロキシメチル−5−ニトロチオサ
リチルアルデヒド2.09gを加え、これに2−ブタノン300
mlを加えて暗所の氷浴上で攪拌した。この混合物にピペ
リジン0.72gを2−ブタノン100mlに溶解させた液を徐々
に加え、氷水浴上で4時間攪拌し、更に室温下で24時間
攪拌した。反応液を減圧下で濃縮し、残渣にメタノール
300mlを加えて攪拌した。生じた沈殿を過して単離
し、メタノールで洗浄して乾燥することにより、8′−
メタクリロキシメチル−5−メトキシ−3−メチル−
6′−ニトロスピロ[ベンゾセレナゾリン−2,2′
(2′H)−1′−ベンゾチオピラン]が2.09g得られ
た(収率56%)。
MS(70eV);504(M+) IR(KBr);1721,1637,1585,1521,1340cm-1 1 H−NMR(CDCl3);δppm 1.95(s,3H,CH3−C=) 3.82(s,3H,CH3N) 3.84(s,3H,CH3O) 5.20(s,2H,CH2) 5.66(s,1H,ビニル) 6.22(s,1H,ビニル) 7.04(d,1H,3′又は4′−H) 8.09(d,1H,4′又は3′−H) 7.1〜8.8(5H,ArH) このもののクロロホルム溶液は室温(23℃)で赤系統
色に着色しており、λmax=599nmであった。この溶液に
500nm以上の可視光を透過させるカットオフフィルター
を装着した超高圧水銀灯を用いて可視光照射したとこ
ろ、先の極大吸収ピークは消失し、無色透明溶液となっ
た。この無色溶液は、室温(23℃)に保つと、再び元の
赤系統色に着色した。
また、実施例5と同様にして2種類の発消色の繰返し
実験を行なったところ、同様に、消色状態の安定性及び
発色状態における吸光度は共に全く低下することなく再
現性良く繰返すことができた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例4で得られた化合物のIRスペクトルで
ある。第2図は実施例5における無色化した溶液を24℃
に保ち発色状態が平衡に到達した時の吸収スペクトルで
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07D 498/10,513/10,517/10 C09B 57/00 C09K 9/02 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 [式中、R1は炭素数1〜20のアルキル基又はアラルキル
    基を示す。R2、R3、R4及びR5は、同一又は異なって、水
    素原子、炭素数1〜6のアルキル基、アリール基、アラ
    ルキル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、ハロゲン原
    子、シアノ基、トリクロルメチル基、トリフルオルメチ
    ル基又はニトロ基を示す。R6及びR7は、同一又は異なっ
    て、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、アリール
    基、アラルキル基、ハロゲン原子、シアノ基又はニトロ
    基を示す。Xは酸素原子又は硫黄原子を示す。] で表わされるベンゾセレナゾリン系スピロピラン化合
    物。
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