JP2876086B2 - 食肉スライサー - Google Patents
食肉スライサーInfo
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Description
【発明の詳細な説明】 ＜産業上の利用分野＞ 本発明は、例えば食肉スライサー本体に自公転自在に
設けられた丸刃を有する高速食肉スライサー等に用いら
れ、スライスされたスライス片を、皿載位置まで搬送す
るための搬送装置を具えた食肉スライサーに関する。
設けられた丸刃を有する高速食肉スライサー等に用いら
れ、スライスされたスライス片を、皿載位置まで搬送す
るための搬送装置を具えた食肉スライサーに関する。
＜従来の技術＞ 従来の食肉スライサーは、スライスされたスライス片
を、皿載位置まで搬送するための搬送装置を具え、搬送
装置で皿載位置まで搬送されたスライス片を作業者が手
作業により受皿に並べている。
を、皿載位置まで搬送するための搬送装置を具え、搬送
装置で皿載位置まで搬送されたスライス片を作業者が手
作業により受皿に並べている。
＜発明が解決しようとする課題＞ 上記従来の食肉スライサーにおいて、作業者が自ら受
皿にスライス片を盛付けることは、所謂腰のない生肉の
場合、指先の器用さを要するとともに、結果として作業
性が低下することになるといつた課題がある。
皿にスライス片を盛付けることは、所謂腰のない生肉の
場合、指先の器用さを要するとともに、結果として作業
性が低下することになるといつた課題がある。
本発明は上記課題に鑑み、作業者自らが受皿でスライ
ス片を受ける作業を省くとともに、腰のないスライス片
であつても、スライスされたままの形状で受皿に盛付け
ることにより、大巾な作業性の向上を図るとともに省力
化を図り得る食肉スライサーの提供を目的とする。
ス片を受ける作業を省くとともに、腰のないスライス片
であつても、スライスされたままの形状で受皿に盛付け
ることにより、大巾な作業性の向上を図るとともに省力
化を図り得る食肉スライサーの提供を目的とする。
＜課題を解決するための手段＞ 本発明における課題解決手段は、食肉スライサー本体
１に、食肉ｍをスライスするための丸刃２と、該丸刃２
でスライスされたスライス片maを皿載位置Ｘまで搬送す
るための搬送装置３とを具え、該搬送装置３が前記丸刃
２側に配置された第一ローラーR1と、該第一ローラーR1
に離間してその搬送側に配置された第二ローラーR2と、
前記第一ローラーR1および第二ローラーR2に掛巻された
搬送ベルト４と、該搬送ベルト４の駆動モーターＳとか
ら構成されている。
１に、食肉ｍをスライスするための丸刃２と、該丸刃２
でスライスされたスライス片maを皿載位置Ｘまで搬送す
るための搬送装置３とを具え、該搬送装置３が前記丸刃
２側に配置された第一ローラーR1と、該第一ローラーR1
に離間してその搬送側に配置された第二ローラーR2と、
前記第一ローラーR1および第二ローラーR2に掛巻された
搬送ベルト４と、該搬送ベルト４の駆動モーターＳとか
ら構成されている。
また前記第二ローラーR2は、皿載位置Ｘに位置付けら
れた通常姿勢Ｙと、該通常姿勢Ｙから第一ローラーR1側
に一定距離ｔだけ後退した切替姿勢Ｚとに切替自在に構
成され、前記第一ローラーR1を通常姿勢Ｙと切替姿勢Ｚ
とに切替るための切替手段５が設けられ、前記食肉スラ
イサー本体１にスライス片maの皿載位置到着を検出する
ための検出器６が設けられ、該検出器６の搬送側に、前
記搬送ベルト４に近接してスライス片maの剥離体７が配
置され、前記検出器６からの検出信号で前記切替手段５
に後退切替信号を出力する機能を有せしめられた制御装
置８が設けられている。
れた通常姿勢Ｙと、該通常姿勢Ｙから第一ローラーR1側
に一定距離ｔだけ後退した切替姿勢Ｚとに切替自在に構
成され、前記第一ローラーR1を通常姿勢Ｙと切替姿勢Ｚ
とに切替るための切替手段５が設けられ、前記食肉スラ
イサー本体１にスライス片maの皿載位置到着を検出する
ための検出器６が設けられ、該検出器６の搬送側に、前
記搬送ベルト４に近接してスライス片maの剥離体７が配
置され、前記検出器６からの検出信号で前記切替手段５
に後退切替信号を出力する機能を有せしめられた制御装
置８が設けられている。
＜作用＞ 上記構成において、食肉ｍのスライスを開始すると、
丸刃２が自転するとともに図示しない支軸を中心に公転
し、所定枚数のスライス片maをカウントする。所定枚数
のスライス片maが搬送ベルト４に載る間、制御装置８
は、駆動モーターＳに小送り信号を出力するので、第１
図の様にスライス片maの一部が重なり合う。所定枚数を
カウントした後は、制御装置８は駆動モーターＳに大送
り信号を出力し、次の所定枚数のスライス片maが搬送ベ
ルト４に載るまで再び駆動モーターＳに小送り信号を出
力する。
丸刃２が自転するとともに図示しない支軸を中心に公転
し、所定枚数のスライス片maをカウントする。所定枚数
のスライス片maが搬送ベルト４に載る間、制御装置８
は、駆動モーターＳに小送り信号を出力するので、第１
図の様にスライス片maの一部が重なり合う。所定枚数を
カウントした後は、制御装置８は駆動モーターＳに大送
り信号を出力し、次の所定枚数のスライス片maが搬送ベ
ルト４に載るまで再び駆動モーターＳに小送り信号を出
力する。
そして小送り大送りを繰り返し、最先端のスライス片
ma1が皿載位置Ｘまで搬送されると、検出器６がスライ
ス片ma1の到着を検出する。この後、制御装置８は一定
時間だけ駆動モーターＳに継続して駆動信号を出力す
る。この駆動時間は、最先端のスライス片ma1が剥離体
７にわずかに重なるように設定しておく。
ma1が皿載位置Ｘまで搬送されると、検出器６がスライ
ス片ma1の到着を検出する。この後、制御装置８は一定
時間だけ駆動モーターＳに継続して駆動信号を出力す
る。この駆動時間は、最先端のスライス片ma1が剥離体
７にわずかに重なるように設定しておく。
一定時間だけ駆動モーターＳに継続して駆動信号を出
力した後、制御装置は切替手段５に後退切替信号を出力
する。そうすると第二ローラーR2が後方に案内されて、
第２図のように通常姿勢Ｙから一定距離ｔだけ後退して
切替姿勢Ｚとなる。このとき上述した通り、第２図の如
く最先端にあるスライス片ma1が剥離体７にわずかに重
なつているので、第二ローラーR2が後退するとき、スラ
イス片ma1の剥離が補助され搬送ベルト４に付着するこ
となく、従つて最先端のスライス片maが搬送ベルト４に
巻き込まれることなく、搬送ベルト４に落下した形状の
まま受皿26に落下する。
力した後、制御装置は切替手段５に後退切替信号を出力
する。そうすると第二ローラーR2が後方に案内されて、
第２図のように通常姿勢Ｙから一定距離ｔだけ後退して
切替姿勢Ｚとなる。このとき上述した通り、第２図の如
く最先端にあるスライス片ma1が剥離体７にわずかに重
なつているので、第二ローラーR2が後退するとき、スラ
イス片ma1の剥離が補助され搬送ベルト４に付着するこ
となく、従つて最先端のスライス片maが搬送ベルト４に
巻き込まれることなく、搬送ベルト４に落下した形状の
まま受皿26に落下する。
＜実施例＞ 以下本発明食肉スライサーの実施例を、第１図の全体
側面図、第２図のスライス片の落下状態説明図、第３図
の制御回路図、第４図の制御フローチヤートに基いて説
明する。
側面図、第２図のスライス片の落下状態説明図、第３図
の制御回路図、第４図の制御フローチヤートに基いて説
明する。
そして図示の如く本発明の実施例における食肉スライ
サーは、食肉スライサー本体１に、食肉ｍをスライスす
るための丸刃２と、該丸刃２でスライスされたスライス
片maを皿載位置Ｘまで搬送するための搬送装置３とを具
え、該搬送装置３が前記丸刃２側に配置された第一ロー
ラーR1と、該第一ローラーR1に離間してその搬送側に配
置された第二ローラーR2と、前記第一ローラーR1および
第二ローラーR2に掛巻された搬送ベルト４と、該搬送ベ
ルト４の駆動モーターＳとから構成されている。
サーは、食肉スライサー本体１に、食肉ｍをスライスす
るための丸刃２と、該丸刃２でスライスされたスライス
片maを皿載位置Ｘまで搬送するための搬送装置３とを具
え、該搬送装置３が前記丸刃２側に配置された第一ロー
ラーR1と、該第一ローラーR1に離間してその搬送側に配
置された第二ローラーR2と、前記第一ローラーR1および
第二ローラーR2に掛巻された搬送ベルト４と、該搬送ベ
ルト４の駆動モーターＳとから構成されている。
また前記第二ローラーR2は、皿載位置Ｘに位置付けら
れた通常姿勢Ｙと、該通常姿勢Ｙから第一ローラーR1側
に一定距離ｔだけ後退した切替姿勢Ｚとに切替自在に構
成され、前記第一ローラーR1を通常姿勢Ｙと切替姿勢Ｚ
とに切替るための切替手段５が設けられ、前記食肉スラ
イサー本体１にスライス片maの皿載位置到着を検出する
ための検出器６が設けられ、該検出器６の搬送側に、前
記搬送ベルト４に近接してスライス片maの剥離体７が配
置され、前記検出器６からの検出信号で前記切替手段５
に後退切替信号を出力する機能を有せしめられた制御装
置８が設けられたものである。
れた通常姿勢Ｙと、該通常姿勢Ｙから第一ローラーR1側
に一定距離ｔだけ後退した切替姿勢Ｚとに切替自在に構
成され、前記第一ローラーR1を通常姿勢Ｙと切替姿勢Ｚ
とに切替るための切替手段５が設けられ、前記食肉スラ
イサー本体１にスライス片maの皿載位置到着を検出する
ための検出器６が設けられ、該検出器６の搬送側に、前
記搬送ベルト４に近接してスライス片maの剥離体７が配
置され、前記検出器６からの検出信号で前記切替手段５
に後退切替信号を出力する機能を有せしめられた制御装
置８が設けられたものである。
前記搬送装置３は、前記第一ローラーR1および第二ロ
ーラーR2と、第一ローラーR1および第二ローラーR2の間
でかつ下側に配置された第三ローラーR3と、該第三ロー
ラーR3の下側に配置された第四ローラーR4と、前記駆動
モーターＳと、前記第四ローラーR4の支軸12および駆動
モーターＳのモーター軸Saのそれぞれに外嵌固定された
歯車13と、該両歯車13に渡して掛けられたチエン14と、
第一ローラーR1ないし第四ローラーR4に掛巻された前記
搬送ベルト４とから構成されている。
ーラーR2と、第一ローラーR1および第二ローラーR2の間
でかつ下側に配置された第三ローラーR3と、該第三ロー
ラーR3の下側に配置された第四ローラーR4と、前記駆動
モーターＳと、前記第四ローラーR4の支軸12および駆動
モーターＳのモーター軸Saのそれぞれに外嵌固定された
歯車13と、該両歯車13に渡して掛けられたチエン14と、
第一ローラーR1ないし第四ローラーR4に掛巻された前記
搬送ベルト４とから構成されている。
前記切替手段５は、食肉スライサー本体１に設けられ
て前記第二ローラーR2の支軸15を第一ローラー側に案内
するために本体１に設けられた上ガイド16と、同じく食
肉スライサー本体１に設けられて前記第三ローラーR3の
支軸17を第二ローラーR2の支軸15と平行に案内するため
に本体１に設けられ前記上ガイド16と同長に形成された
下ガイド18と、前記第二ローラーR2の支軸15と第三ロー
ラーR3の支軸17との間に差渡して取付けられた連結体19
と、該連結体19を水平方向に移動させるために電磁弁20
のオンオフ操作に従動するシリンダー21とから構成され
ている。
て前記第二ローラーR2の支軸15を第一ローラー側に案内
するために本体１に設けられた上ガイド16と、同じく食
肉スライサー本体１に設けられて前記第三ローラーR3の
支軸17を第二ローラーR2の支軸15と平行に案内するため
に本体１に設けられ前記上ガイド16と同長に形成された
下ガイド18と、前記第二ローラーR2の支軸15と第三ロー
ラーR3の支軸17との間に差渡して取付けられた連結体19
と、該連結体19を水平方向に移動させるために電磁弁20
のオンオフ操作に従動するシリンダー21とから構成され
ている。
前記検出器６は、本実施例では色素センサーを用い、
赤色又は白色系（食肉の赤身や白身）に反応し、この検
出器６は、第二ローラーR2の支軸15のほぼ真上に配設さ
れている。
赤色又は白色系（食肉の赤身や白身）に反応し、この検
出器６は、第二ローラーR2の支軸15のほぼ真上に配設さ
れている。
前記剥離体７は合成樹脂等から成り、搬送ベルト４と
ほぼ等しい巾で薄板状に形成され、剥離体７の先端は、
第１図および第２図の如くスライス片maの搬送面25より
わずかに下がつた位置に配置されている。
ほぼ等しい巾で薄板状に形成され、剥離体７の先端は、
第１図および第２図の如くスライス片maの搬送面25より
わずかに下がつた位置に配置されている。
前記第一ローラーR1の下側に、第二ローラーR2の後退
距離とほぼ等しい長さに形成された受皿26が取替自在に
設けられ、図示しないが受皿をスライス片maの搬送方向
と直角な方向に一枚づつ自動的に送り出す手段が設けら
れている。なお、前記搬送面25から受皿26までの高さＨ
は可及的に低く設定するのが望ましい。
距離とほぼ等しい長さに形成された受皿26が取替自在に
設けられ、図示しないが受皿をスライス片maの搬送方向
と直角な方向に一枚づつ自動的に送り出す手段が設けら
れている。なお、前記搬送面25から受皿26までの高さＨ
は可及的に低く設定するのが望ましい。
第１図中の27は、前記食肉ｍを載置して丸刃２に向け
て送り出すための載置コンベアーである。
て送り出すための載置コンベアーである。
前記制御装置８は、第３図の如く入力側に食肉スライ
サー本体１に設けられたスライス開始スイツチ30と、前
記検出器６と、前記上ガイド16の第一ローラーR1側（後
側）に設置されて第二ローラーR2の後退終了を検出する
ための後退検出センサー31とが接続され、前記制御装置
８の出力側に、前記丸刃２を自公転させるための丸刃モ
ーター32と、前記駆動モーターＳと、電磁弁20と、前記
載置コンベア27を駆動させるための送り出し駆動部27a
とが接続されている。
サー本体１に設けられたスライス開始スイツチ30と、前
記検出器６と、前記上ガイド16の第一ローラーR1側（後
側）に設置されて第二ローラーR2の後退終了を検出する
ための後退検出センサー31とが接続され、前記制御装置
８の出力側に、前記丸刃２を自公転させるための丸刃モ
ーター32と、前記駆動モーターＳと、電磁弁20と、前記
載置コンベア27を駆動させるための送り出し駆動部27a
とが接続されている。
この制御装置８は、前記スライス開始スイツチ30から
の駆動信号を丸刃モーター32および送り出し駆動部27a
に出力する丸刃回転手段33と、前記丸刃２の公転回数を
検出するカウント手段34と、該カウント手段34からの所
定公転回数（例えば５回）を検出するまで前記駆動モー
ターＳに小刻みな駆動（以下、小送りという）を出力す
る小送り手段35と、所定公転回数を検出した後、駆動モ
ーターＳに大送り駆動を出力するための大送り手段36
と、前記検出器６からのスライス片検出信号を検出した
後、所定時間だけ待機して前記電磁弁20にオン信号とし
て出力するための遅延タイマー手段37とを有している。
の駆動信号を丸刃モーター32および送り出し駆動部27a
に出力する丸刃回転手段33と、前記丸刃２の公転回数を
検出するカウント手段34と、該カウント手段34からの所
定公転回数（例えば５回）を検出するまで前記駆動モー
ターＳに小刻みな駆動（以下、小送りという）を出力す
る小送り手段35と、所定公転回数を検出した後、駆動モ
ーターＳに大送り駆動を出力するための大送り手段36
と、前記検出器６からのスライス片検出信号を検出した
後、所定時間だけ待機して前記電磁弁20にオン信号とし
て出力するための遅延タイマー手段37とを有している。
上記構成において、食肉ｍを載置コンベアー27に載置
し、スライス開始スイツチ30をオンすると載置コンベア
ー27が駆動し、丸刃２が自転するとともに図示しない支
軸を中心に公転する。そしてカウント手段34で丸刃２の
公転回数すなわちスライスされたスライス片maの枚数を
カウントする。このとき制御装置８は、小送り手段35に
より駆動モーターＳに小送り信号を出力するので、第１
図の様にスライス片maの一部が重なり合つて搬送ベルト
４に落下し、所定枚数のスライス片maの第一グループG1
が形成される。所定枚数をカウントした後は、制御装置
８の大送り手段36が駆動モーターＳに大送り信号を出力
する。そうすると、次のスライス片maが落下してくるま
での間に搬送ベルト４が大巾に移動して次のスライス片
maによつて形成される第二グループG2までの間に間隔Ｐ
が形成される。なおこの間隔Ｐは、第二ローラーR2の後
退距離ｔよりも大に設定しておく。
し、スライス開始スイツチ30をオンすると載置コンベア
ー27が駆動し、丸刃２が自転するとともに図示しない支
軸を中心に公転する。そしてカウント手段34で丸刃２の
公転回数すなわちスライスされたスライス片maの枚数を
カウントする。このとき制御装置８は、小送り手段35に
より駆動モーターＳに小送り信号を出力するので、第１
図の様にスライス片maの一部が重なり合つて搬送ベルト
４に落下し、所定枚数のスライス片maの第一グループG1
が形成される。所定枚数をカウントした後は、制御装置
８の大送り手段36が駆動モーターＳに大送り信号を出力
する。そうすると、次のスライス片maが落下してくるま
での間に搬送ベルト４が大巾に移動して次のスライス片
maによつて形成される第二グループG2までの間に間隔Ｐ
が形成される。なおこの間隔Ｐは、第二ローラーR2の後
退距離ｔよりも大に設定しておく。
上記動作を繰返した後、最先端のスライス片ma1が皿
載位置Ｘまで搬送されると、検出器６がスライス片ma1
の到着を検出する。ここで、制御装置８は遅延タイマー
手段37によつて一定時間だけ駆動モーターＳに送りスピ
ードを低下させる小刻みな駆動（以下スローダウンとい
う）信号を出力し、その後に電磁弁20にオン信号を出力
する。このスローダウンの時間は、最先端のスライス片
ma1が剥離体７にわずかに重なるように設定しておく。
電磁弁20がオンするとすると、シリンダー21のピストン
ロツド21aで連結体19が引かれ、第二ローラーR2の支軸1
5および第三ローラーR3の支軸17のそれぞれが、上ガイ
ド16および下ガイド18に案内されて、第２図のように通
常姿勢Ｙから切替姿勢Ｚへ後退する。このとき上述した
ように第２図の如く最先端にあるスライス片ma1が剥離
体７にわずかに重なつているので、スライス片ma1が搬
送ベルト４に付着することなく、かつ最先位置のスライ
ス片maが搬送ベルト４に巻き込まれることなく、ほぼ搬
送ベルト４に落下した形状のまま受皿26に落下する。
載位置Ｘまで搬送されると、検出器６がスライス片ma1
の到着を検出する。ここで、制御装置８は遅延タイマー
手段37によつて一定時間だけ駆動モーターＳに送りスピ
ードを低下させる小刻みな駆動（以下スローダウンとい
う）信号を出力し、その後に電磁弁20にオン信号を出力
する。このスローダウンの時間は、最先端のスライス片
ma1が剥離体７にわずかに重なるように設定しておく。
電磁弁20がオンするとすると、シリンダー21のピストン
ロツド21aで連結体19が引かれ、第二ローラーR2の支軸1
5および第三ローラーR3の支軸17のそれぞれが、上ガイ
ド16および下ガイド18に案内されて、第２図のように通
常姿勢Ｙから切替姿勢Ｚへ後退する。このとき上述した
ように第２図の如く最先端にあるスライス片ma1が剥離
体７にわずかに重なつているので、スライス片ma1が搬
送ベルト４に付着することなく、かつ最先位置のスライ
ス片maが搬送ベルト４に巻き込まれることなく、ほぼ搬
送ベルト４に落下した形状のまま受皿26に落下する。
そして後退検出センサー31が第二ローラーR2の後退を
検出すると、この信号が電磁弁20に出力されて電磁弁20
がオフし、ピストンロツド21aが連結体19を押し、第一
ローラーR1の支軸15および第三ローラーR3の支軸17のそ
れぞれが上ガイド16および下ガイド18に案内されて切替
姿勢Ｚから通常姿勢Ｙへ前進復帰する。所定枚数のスラ
イス片maを受けた受皿26は、自動的に搬送方向と直角な
方向に送り出され、次の受皿26が第一ローラーR1の下に
位置するまで運ばれる。
検出すると、この信号が電磁弁20に出力されて電磁弁20
がオフし、ピストンロツド21aが連結体19を押し、第一
ローラーR1の支軸15および第三ローラーR3の支軸17のそ
れぞれが上ガイド16および下ガイド18に案内されて切替
姿勢Ｚから通常姿勢Ｙへ前進復帰する。所定枚数のスラ
イス片maを受けた受皿26は、自動的に搬送方向と直角な
方向に送り出され、次の受皿26が第一ローラーR1の下に
位置するまで運ばれる。
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、例え
ば遅延タイマー手段36を省き、検出器６でスライス片ma
1を検出したら直ちに電磁弁20に駆動信号を出力しても
よい。これは、検出器６の検出からシリンダー21の駆動
までに実際にはある程度の時間を要するので、この時間
を予め考慮しておき、これに応じて検出器６から剥離体
７までの距離を設定するものである。このことから、検
出器６がスライス片ma1を検出すると直ちに第二ローラ
ーR2が後退する切替手段５を用いるのであれば、検出器
６から剥離体７までの距離は零であつてもよい。
ば遅延タイマー手段36を省き、検出器６でスライス片ma
1を検出したら直ちに電磁弁20に駆動信号を出力しても
よい。これは、検出器６の検出からシリンダー21の駆動
までに実際にはある程度の時間を要するので、この時間
を予め考慮しておき、これに応じて検出器６から剥離体
７までの距離を設定するものである。このことから、検
出器６がスライス片ma1を検出すると直ちに第二ローラ
ーR2が後退する切替手段５を用いるのであれば、検出器
６から剥離体７までの距離は零であつてもよい。
また前記検出器６は一個に限定されるものではなく、
任意の距離だけ第一ローラーR1側に離間させて別に設け
てもよく、剥離体７側の検出器６の手前では大送りにな
らないよう制御してもよい。
任意の距離だけ第一ローラーR1側に離間させて別に設け
てもよく、剥離体７側の検出器６の手前では大送りにな
らないよう制御してもよい。
ところで食肉ｍはその材料毎に高さが異なる。つまり
搬送ベルト４に載置された夫々のグループG1,G2,・・・
が形成する距離や、最先端のスライス片ma1から第二グ
ルーブG2の先端のスライス片maまでの間隔Ｐが変化し、
これらの値は食肉ｍによつて固有のものとなる。そして
搬送距離が一定であるので、小送り、大送りのスピード
や距離が一定であると、場合によっては受皿26に所望の
位置に、又は所望の量のスライス片maが載らないことに
なる。このため、食肉ｍの高さを検出する検出器を設
け、制御装置に、検出器からの高さ信号に応じて前述し
た固有の値を演算する演算手段を設けておき、この演算
結果から前述した固有の値に応じた駆動制御をするよう
にしてもよい。この際、必要があれば同時に載置コンベ
ア27の駆動を制御することも考えられることは勿論であ
る。
搬送ベルト４に載置された夫々のグループG1,G2,・・・
が形成する距離や、最先端のスライス片ma1から第二グ
ルーブG2の先端のスライス片maまでの間隔Ｐが変化し、
これらの値は食肉ｍによつて固有のものとなる。そして
搬送距離が一定であるので、小送り、大送りのスピード
や距離が一定であると、場合によっては受皿26に所望の
位置に、又は所望の量のスライス片maが載らないことに
なる。このため、食肉ｍの高さを検出する検出器を設
け、制御装置に、検出器からの高さ信号に応じて前述し
た固有の値を演算する演算手段を設けておき、この演算
結果から前述した固有の値に応じた駆動制御をするよう
にしてもよい。この際、必要があれば同時に載置コンベ
ア27の駆動を制御することも考えられることは勿論であ
る。
また剥離体７は、食肉スライサー本体１に固定した
が、例えば連結体19に設け、第二ローラーR2の後退と同
期してスライス片ma1の先端から離れるよう構成しても
よい。
が、例えば連結体19に設け、第二ローラーR2の後退と同
期してスライス片ma1の先端から離れるよう構成しても
よい。
なお本発明は食肉スライサーに限定されるものではな
く、食肉スライス片と同等の物性を有するものについて
も適用できる。
く、食肉スライス片と同等の物性を有するものについて
も適用できる。
＜発明の効果＞ 以上の説明から明らかな通り、本発明は食肉スライサ
ー本体に、食肉をスライスするための丸刃と、該丸刃で
スライスされたスライス片を皿載位置まで搬送するため
の搬送装置とを具え、該搬送装置が前記丸刃側に配置さ
れた第一ローラーと、該第一ローラーに離間してその搬
送側に配置された第二ローラーと、前記第一ローラーお
よび第二ローラーに掛巻された搬送ベルトと、該搬送ベ
ルトの駆動モーターとから構成され、前記第二ローラー
は、皿載位置に位置付けられた通常姿勢と、該通常姿勢
から第一ローラー側に一定距離だけ後退した切替姿勢と
に切替自在に構成され、前記第一ローラーを通常姿勢と
切替姿勢とに切替るための切替手段が設けられ、前記食
肉スライサー本体にスライス片の皿載位置到着を検出す
るための検出器が設けられ、前記搬送ベルトに近接して
スライス片の剥離体が配置され、前記検出器からの検出
信号で前記切替手段に後退切替信号を出力する機能を有
せしめられた制御装置が設けられたものであるので、ス
ライス片が皿載位置まで搬送されると、第二ローラーが
後退しこのときスライス片は剥離体によつて搬送ベルト
からの剥離を補助され、スライス片はスライスされたま
まの形を保持して落下するので、作業者が自ら受皿でス
ライス片を受けることを必要とせず、かつスライス片を
並べ直す必要がないので、大巾な作業性の向上を図り得
るといつた優れた効果がある。
ー本体に、食肉をスライスするための丸刃と、該丸刃で
スライスされたスライス片を皿載位置まで搬送するため
の搬送装置とを具え、該搬送装置が前記丸刃側に配置さ
れた第一ローラーと、該第一ローラーに離間してその搬
送側に配置された第二ローラーと、前記第一ローラーお
よび第二ローラーに掛巻された搬送ベルトと、該搬送ベ
ルトの駆動モーターとから構成され、前記第二ローラー
は、皿載位置に位置付けられた通常姿勢と、該通常姿勢
から第一ローラー側に一定距離だけ後退した切替姿勢と
に切替自在に構成され、前記第一ローラーを通常姿勢と
切替姿勢とに切替るための切替手段が設けられ、前記食
肉スライサー本体にスライス片の皿載位置到着を検出す
るための検出器が設けられ、前記搬送ベルトに近接して
スライス片の剥離体が配置され、前記検出器からの検出
信号で前記切替手段に後退切替信号を出力する機能を有
せしめられた制御装置が設けられたものであるので、ス
ライス片が皿載位置まで搬送されると、第二ローラーが
後退しこのときスライス片は剥離体によつて搬送ベルト
からの剥離を補助され、スライス片はスライスされたま
まの形を保持して落下するので、作業者が自ら受皿でス
ライス片を受けることを必要とせず、かつスライス片を
並べ直す必要がないので、大巾な作業性の向上を図り得
るといつた優れた効果がある。
第１図は本発明の実施例を示す食肉スライサーの全体
図、第２図は同じく一部詳細図、第３図は同じく制御回
路図、第４図は同じく制御フローチャートである。 1:食肉スライサー本体、2:丸刃、3:搬送装置、4:搬送ベ
ルト、5:切替手段、6:検出器、7:剥離体、8:制御装置、
16:上ガイド、18:下ガイド、19:連結体、20:電磁弁、2
7:載置コンベア、37:遅延タイマー手段、G1:第一グルー
プ、G2:第二グループ、R1:第一ローラー、R2:第二ロー
ラー、R3:第三ローラー、R4:第四ローラー、m:食肉、m
a:スライス片、S:駆動モーター、X:皿載位置、Y:通常姿
勢、Z:切替姿勢。
図、第２図は同じく一部詳細図、第３図は同じく制御回
路図、第４図は同じく制御フローチャートである。 1:食肉スライサー本体、2:丸刃、3:搬送装置、4:搬送ベ
ルト、5:切替手段、6:検出器、7:剥離体、8:制御装置、
16:上ガイド、18:下ガイド、19:連結体、20:電磁弁、2
7:載置コンベア、37:遅延タイマー手段、G1:第一グルー
プ、G2:第二グループ、R1:第一ローラー、R2:第二ロー
ラー、R3:第三ローラー、R4:第四ローラー、m:食肉、m
a:スライス片、S:駆動モーター、X:皿載位置、Y:通常姿
勢、Z:切替姿勢。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) B26D 7/32 B26D 7/18
Claims (1)
- 【請求項１】食肉スライサー本体に、食肉をスライスす
るための丸刃と、該丸刃でスライスされたスライス片を
皿載位置まで搬送するための搬送装置とを具え、該搬送
装置が前記丸刃側に配置された第一ローラーと、該第一
ローラーに離間してその搬送側に配置された第二ローラ
ーと、前記第一ローラーおよび第二ローラーに掛巻され
た搬送ベルトと、該搬送ベルトの駆動モーターとから構
成され、前記第二ローラーは、皿載位置に位置付けられ
た通常姿勢と、該通常姿勢から第一ローラー側に一定距
離だけ後退した切替姿勢とに切替自在に構成され、前記
第一ローラーを通常姿勢と切替姿勢とに切替るための切
替手段が設けられ、前記食肉スライサー本体にスライス
片の皿載位置到着を検出するための検出器が設けられ、
前記搬送ベルトに近接してスライス片の剥離体が配置さ
れ、前記検出器からの検出信号で前記切替手段に後退切
替信号を出力する機能を有せしめられた制御装置が設け
られたことを特徴とする食肉スライサー。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18449290A JP2876086B2 (ja) | 1990-07-11 | 1990-07-11 | 食肉スライサー |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18449290A JP2876086B2 (ja) | 1990-07-11 | 1990-07-11 | 食肉スライサー |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0469196A JPH0469196A (ja) | 1992-03-04 |
| JP2876086B2 true JP2876086B2 (ja) | 1999-03-31 |
Family
ID=16154126
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18449290A Expired - Lifetime JP2876086B2 (ja) | 1990-07-11 | 1990-07-11 | 食肉スライサー |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2876086B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011120560A (ja) * | 2009-12-08 | 2011-06-23 | Nihon Career Ind Co Ltd | コマギレ肉のトレー盛付装置 |
| JP2012035404A (ja) * | 2010-08-06 | 2012-02-23 | Nihon Career Ind Co Ltd | スライス肉片の移送装置とスライス肉片の移送方法 |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5288562B2 (ja) * | 2009-11-06 | 2013-09-11 | 株式会社日本キャリア工業 | 食肉スライサー |
| JP5467401B2 (ja) * | 2010-01-29 | 2014-04-09 | 株式会社日本キャリア工業 | スライス肉片のトレー盛付装置 |
| JP6008295B2 (ja) * | 2012-05-25 | 2016-10-19 | 株式会社日本キャリア工業 | 食肉スライサーにおける肉片のトレー盛付装置 |
| JP7098115B2 (ja) * | 2018-01-26 | 2022-07-11 | 株式会社日本キャリア工業 | スライス肉の搬送装置 |
-
1990
- 1990-07-11 JP JP18449290A patent/JP2876086B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011120560A (ja) * | 2009-12-08 | 2011-06-23 | Nihon Career Ind Co Ltd | コマギレ肉のトレー盛付装置 |
| JP2012035404A (ja) * | 2010-08-06 | 2012-02-23 | Nihon Career Ind Co Ltd | スライス肉片の移送装置とスライス肉片の移送方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0469196A (ja) | 1992-03-04 |
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