JP2000006092A - ハム等のスライス方法並びに装置 - Google Patents

ハム等のスライス方法並びに装置

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JP2000006092A
JP2000006092A JP17499298A JP17499298A JP2000006092A JP 2000006092 A JP2000006092 A JP 2000006092A JP 17499298 A JP17499298 A JP 17499298A JP 17499298 A JP17499298 A JP 17499298A JP 2000006092 A JP2000006092 A JP 2000006092A
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ham
cutter
log
speed
orifice
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JP17499298A
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Shozo Omori
昌三 大森
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Omori Machinery Co Ltd
Original Assignee
Omori Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 スライスされたハム等を積層するために従来
必要とされていた製品受取装置を不要として低コストと
することができるハム等の切断方法並びに装置を提供す
る。 【解決手段】 原木11の下端において原木と直交する
方向に回転するカッター12と、カッターを回転駆動す
る可変速モータMと、カッターが原木と交差して回転し
た数をカウントするカウンターと、カッターの下方に配
設された搬出コンベア17とを備え、カウンターが所定
の数をカウントしたときに第1のサーボモータの回転方
向を逆転して送りベルト4a、4bをハム等のスライス
1枚相当分上方に搬送し、次いでカッター12を原木と
交差する位置にて少なくとも1回空転させるとともにこ
の空転の間に搬出コンベア17を所定の距離駆動して積
層されたスライスハム等を所定位置に搬出し、その後に
第1のサーボモータを再び正転させるといった制御を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はハム、ベーコン、ソ
ーセージ等の柱状の原木の外周を複数の送りベルトで挾
持しながら下方に供給する間に原木と直交する方向に回
転するカッターによってハム等を所定の厚さに切断する
スライス方法並びにスライス装置の改良に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】上記のハム等のスライス方法及び装置に
おいては、送りベルトで所定速度で連続的に下方に送ら
れるハム等の柱状の原木はオリフィスと称される高さ3
0〜40mmの円筒状のガイド孔内に押し込まれ、その
オリフィスの下端において所定速度で回転するカッター
によって所定の厚さに切断される。
【0003】そして、カッターの下方には切断されたス
ライスハム等を順次積重ねながら受け取る製品受け取り
装置が設けられ、スライスハム等が所定の枚数だけ積層
されたときにこの積層されたハム等をその下方の搬出コ
ンベアに排出するようにしている。
【0004】この製品受取装置としては、例えば、実開
平3−55197号公報に示されているように、左右一
対の受取板を上下動自在で、回転自在な支持ロッドで支
承している。そして、ハムがスライスされる時には、左
右の受取板が相対向した位置にあって落下してきたハム
を受取り、スライスハムを1枚受け取る毎に支持ロッド
が所定量降下するようにし、所定枚数のスライスハムが
積層された時に左右の受取板が瞬時に回転して相互に離
間し、受取板からその下方の搬出コンベア上に積層され
たハムを落下させる。次いで左右の受取板は相対向する
位置に回転して戻ると共にカッターの近傍の所定位置ま
で上昇して、最初のスライスハムが切断されるのを待機
し、以後上記と同じ動作を繰り返し、所定枚数積層され
たハムをその下方の搬出コンベアに順次排出するように
なっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のハ
ム等のスライス方法及び装置においては、以下のような
2つの大きな問題を抱えていた。
【0006】その第1の問題は、前記の製品受取装置が
左右一対の受取板とこれらを昇降かつ回転させる一対の
ロッドとからなり、そのロッドをハム等のスライスに応
じて昇降かつ回転させる機構が複雑で、製品受取装置自
体がハム等のスライス装置のコストアップの原因となっ
ていた。
【0007】その第2の問題は、ハム等の原木の周囲を
複数の送りベルトによって挾持した状態でハム等をスラ
イスしているときには良いが、この原木の最終段階で原
木の後端部がオリフィス内に入ると、最早その原木を送
りベルトで挾持することができなくなる。これにより、
スライスの際に生じる抵抗によってハム等が所定量以上
オリフィスから引き出されて切断されたりして、ハム等
の厚みにばらつきが生じることになる。このような、厚
みにばらつきがあるハムが他の正規に切断されたスライ
スハムに混入すると商品価値を損なうことになるので、
排除する必要があるが、その作業は面倒で能率の悪いも
のとなっていた。
【0008】また、前記オリフィスから下方へ押し出さ
れるハム原木の終端部(通称ヘタ)は最後にはある長さ
(例えば30〜40mm)のまま落下してしまうことに
なる。この時にはオリフィスで保持されなくなるので、
カッターの切断時の力により振り回されるようになりな
がら落下するので、切り口も斜めになってしまったり、
落ちる方向もまちまちで完全に廃棄品になってしまって
いた。
【0009】本発明は上記のような問題点に鑑みてなさ
れたもので、その第1の目的はハム等のスライス装置の
製造コストを低減することができる方法並びに装置を提
供するにある。
【0010】本発明の他の目的は、ハム等の柱状の原木
の終端部が不規則な厚みに切断されないようにそしてハ
ム等の終端部分のヘタが正しい形状を維持したまま極め
て効率的に排除される方法並びに装置を提供するにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明ではハム等の柱状の原木の外周を挾持する送
り装置によって該原木を所定の速度で下方に搬送する間
に、該原木の下端において該原木と直交する方向に回転
するカッターによって該原木を所定の肉厚に順次スライ
スし、スライスしたハム等を該カッターの下方に配設し
た搬出装置上に積層するようにしてなる方法において、
該カッターの回転によって該ハム等のスライス片が所定
の枚数に達したときに該原木を該送り装置の反転によっ
て僅かに上昇させて該カッターを少なくとも1回転だけ
空転させ、この空転の間に前記搬出装置を所定量搬送し
て積層したスライスハム等を所定位置に搬出し、その後
直ちに該原木を該送り装置によって再び下方に搬送して
該カッターによって原木のスライスを再開するといった
動作を繰り返し行うようにしてなるのである。
【0012】また、本発明の装置では、ハム等の柱状の
原木の外周を挾持して該原木をオリフィスを通して上下
方向に搬送可能な送りベルトと、該送りベルトを所定の
速度で下方の正転と上方の逆転とに選択的に駆動可能な
サーボモータと、該オリフィスの下端において該原木と
直交する方向に回転するカッターと、該カッターを回転
駆動する可変速モータと、該カッターが該オリフィスと
交差して回転した数を計算するカウンターと、該カッタ
ーの下方に配設された搬出装置とを備え、該カウンター
が所定の数を計算したときに前記サーボモータの回転方
向を瞬時に逆転して該送りベルトを少なくともハム等の
スライス1枚相当分程上方に搬送し、次いで該カッター
を該オリフィスと交差させて少なくとも1回空転させる
とともにこの空転の間に該搬出装置を所定の距離駆動し
て積層されたスライスハム等を所定位置に搬出し、その
後に該サーボモータを再び正転させるといった制御を行
うようにしてなるのである。
【0013】本発明では上記のような方法及び装置を採
用することによって、従来必要とされていた構造複雑で
高コストの原因となっていた製品受取装置を不要とする
ことができる。
【0014】また、本発明の好適な方法では、ハム等の
柱状の原木を順次連続して前記送り装置によって下方に
搬送する間に、前記送り装置の下端に先行する原木の終
端部が位置するに至ったときに、前記カッターの回転速
度を減速するとともに該送り装置を高速で駆動して前記
先行する原木の終端部を下方に落下分離して排出し、そ
の後前記カッターの回転速度並びに前記送り装置の搬送
速度を正規の速度に戻してスライスを再開するようにし
てなるのである。
【0015】また、本発明の好適な装置では、前記送り
ベルトに近接して前記原木の端部を検知するセンサーを
設け、該センサーを介して該原木の終端部が該送りベル
トの下端部に到達したことを認識したときに、この認識
信号を前記可変速モータに伝達して前記カッターの回転
速度を減速するとともに前記信号を前記サーボモータに
伝達して前記送りベルを高速で駆動し、前記原木の終端
部を下方に排出した後に前記第1のサーボモータ及び前
記可変速モータを正規の回転速度に復帰させるように制
御することである。
【0016】このような本発明の好適な方法及び装置で
は、ハム等の原木の終端部がオリフィスの下端において
カッターによって不規則な厚みに切断されて商品価値の
無いハムくず等になるのを防止している。即ち、本発明
の装置などから排出された原木の終端部のヘタは正規の
形状を保っているので別途集められて、別の手動式の小
型のスライス装置によってスライスされて商品化するこ
とができるのである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好適な実施形態に
ついて、添付の図面を参照にして以下に説明する。
【0018】図1は本発明を適用したハムスライス装置
を示し、この装置では本体基台1の上に門形の受台2が
取付けられ、この受台のほぼ中央部には円形の透孔が形
成され、そこにリング状の枠体が固着されて所謂オリフ
ィス3が形成されている。オリフィス3を挾んで相対向
する前後には一対のエンドレスのハム送りベルト4a、
4bが垂直に配設され、各ハム送りベルトの上下端はプ
ーリー5a、5bに回転自在に架設されている。また、
オリフィス3を挾む左右の位置には一対の縦方向に細長
い固定ハムガイドプレート6が配設されている。
【0019】ハム送りベルト4a、4bの下方のプーリ
ー5a、5bは、図2に示すように、ユニバーサルジョ
イントを介して連結された回転軸7a、7bに夫々結合
されている。そして、夫々の回転軸の端部にはモーター
ケース8内において互いに噛合する平歯車9a、9bが
固着され、一方の回転軸7aの端部は第1のサーボモー
タM1の出力軸にキー結合されている。これにより、サ
ーボモータM1の出力軸が回転すると回転軸7a、7b
は平歯車9a、9bを介して反対方向に回転し、プーリ
ー5a、5b及びこれに架設されたエンドレスのハム送
りベル4a、4bを反対方向に駆動する。
【0020】オリフィス3の上方にはオリフィスの径と
ほぼ同じかこれよりも若干大きな径の柱状のハム原木1
1がハム送りベルト4a、4bに挟まれており、第1の
サーボモータM1が正方向に駆動されたときに一対のハ
ム送りベルトが所定の速度でハム原木11を下方に送る
方向に駆動され、ハム原木11はガイドプレート6によ
って案内されながらオリフィス3内を垂直方向下方に送
られるようになっている。
【0021】オリフィス3の下方には、図3に示すよう
に、水平方向に回転駆動されるカッター12が配設され
ている。このカッター12は、図2の一点鎖線で示すよ
うに、インボリュート形をして、その回転の中心12a
はオリフィス3から離れた位置にあり、カッター12の
最も外側の軌跡は二点鎖線で示すようにオリフィスとほ
ぼ内接するような位置関係にあり、矢印方向に回転する
ようになっている。このカッター12の回転軸13は、
図3に示すように、プーリー14及びベルト15を介し
て可変速モータMの出力軸と連結されている。
【0022】また、オリフィス3の延長線と交差するカ
ッター12の下方には、揺動自在な第1の搬出コンベア
17が配設され、この第1の搬出コンベア17に連接し
て固定的な第2の搬出コンベア18が配設されている。
第1の搬出コンベア17のカッター12側のプーリー軸
17aはエアーシリンダ19のピストンロッド19a先
端に結合され、第1の搬出コンベア17はピストンロッ
ド19aが伸張されているときは水平状態にあり、ピス
トンロッド19aが収縮されると第2の搬出コンベア1
8側のプーリー軸17bを中心として下方に所定角度傾
斜するようになっている。そして、第1の搬出コンベア
17の前記プーリー軸17bには第2のサーボモータM
2の出力軸が連結されている。また、揺動自在な第1の
搬出コンベア17の下方には中空の湾曲した排出シュー
ト21が設けられている。この第1の搬出コンベア17
は、スライスハムを筒状に積層する場合にはハムのスラ
イス作業中は停止させておき、スライスハムを上下でず
らして階段状に積層する場合には第2のサーボモータに
よって低速で運転する。
【0023】尚、図示を省略したが、カッター12の回
転軸13にはカッターの回転と回転位置を検出する電子
カムが設けられており、カッター12の最外周がオリフ
ィス3を横切ったときに1つのパルス信号を発生するよ
うにしている。また、ハム送りベルト4の上方部近傍に
はハム原木11の端部を検知するセンサーを設けてい
る。
【0024】カッター12は、ハム原木をスライスする
定速時には、例えば一分間に600〜800回転程度の
高速回転をするように可変速モータMによって駆動さ
れ、またこのカッター12によってハム原木から厚さ約
1ミリ程度のスライスハムが切断されるようにハム送り
ベルト4の速度がサーボモータM1によって設定されて
いる。
【0025】次に、本発明の装置によりハム原木11か
ら1mmの厚さにハムをスライスし、このスライスハム
を例えば10枚づつ筒状に積層して搬出する例につい
て、図4のフローチャートを参照にして説明する。
【0026】まず、可変速モータ(カッターモータ)M
を駆動してカッター12を所定の設定速度まで上昇させ
る。この時、第2のサーボモータM2は前記のようにス
ライスハムを筒状に積層するため水平状態で停止させて
おく。次に、第1のサーボモータM1を駆動してハム送
りベルト4を起動する。第1のサーボモータM1の回転
速度は可変速モータMの設定速度に比例して制御される
ようになっている。
【0027】ハム送りベルト4の駆動によってハム原木
の始端位置がハム送りベルトの近傍に設けられたセンサ
ー(図示省略)によって検出されると、その検出信号が
第1のサーボモータM1に送られ、第1のサーボモータ
の所定量の回転によってハム原木11がハム送りベルト
4によりスタート位置まで送られる。この例では、ハム
原木の始端は予め所定の直径を有する部分において水平
切断されており、上記スタート位置はハム原木の上記水
平切断面がオリフィスの下面と実質的に同一平面上とな
る位置である。
【0028】このスタート位置において、可変速モータ
Mの回転軸に取り付けた電子カム(図示省略)によって
インボリュート形カッター12の最外周端がオリフィス
3の下面を通過した位置、即ち図2で示す位置(ハム送
りスタート位置)、が検出されると、第1のサーボモー
タM1によってハム送りベルト4の定速回転が始まり、
既に定速回転しているカッター12によりハム原木11
の始端から厚さ1mmのスライスハムが切り離されて第
1の搬出コンベア17の上に水平に落下し、その上に次
々と切断されたスライスハムが積層されていく。カッタ
ー12の回転は前述した電子カムによって検出され、電
子カムからのパルス信号はそれに接続されたカウンター
によって計算される。カウンターのパルス数が10に達
したときに、カウンターから第1のサーボモータM1に
その回転方向を逆転する信号が送られる。この信号によ
りサーボモータM1の回転方向が瞬時に逆転すると、ハ
ム送りベルト4a、4bの送り方向も逆転し、これによ
りハム原木11は上方に移動するようになる。このサー
ボモータM1の逆転量、即ち、ハム送りコンベア4の逆
転移動量は、少なくともスライスハム1枚の厚さの1m
mに設定される。このようにハム原木11が上昇する間
にカッター12は従前と同様に回転を続けて1回分空回
りをすることになる。前記のカウンターからの信号はま
た第2のサーボモータM2に送られて、この第2のサー
ボモータM2は第1の搬出コンベア17を高速駆動して
10枚積層されたスライスハムを連続回転する第2の搬
出コンベア18に移載して次のスライスハムを受け止め
るために停止する。第2の搬出コンベア18から積層さ
れたハムは所定の位置に搬出される。
【0029】上記の第1のサーボモータM1の所定量の
逆転が終わると、これは再び通常の回転に戻り、ハム原
木11をハム送りベルト4によって下降させ、カッター
12によるスライスハムの切断が再び開始する。この
時、前記サーボモータM1の逆転はハム原木を1mmだ
け、即ちスライスハム1枚分の厚さだけ、上昇させ、そ
の間にカッターは1回だけ空回りするから、次のカッタ
ーの回転の時には丁度1mm相当のハム原木がオリフィ
ス3の下方に露出して、1mmの厚さのスライスハムの
切断がなされる。このスライスハムは静止している第1
の搬出ベルト17の上に落下し、以後はその上に順次ス
ライスハムが積層され、10枚目に達すると前記と同じ
動作を繰り返す。
【0030】なお、スライスハムを順次ずらして積層す
る場合には、第1の搬出ベルト17をずらし量に相当す
る分だけ緩やかに移動させておき、10枚目に達したと
きに早送りすればよい。
【0031】前記のようなハムのスライスが繰り返し行
われ、ハム原木11の長さが所定の寸法よりも短くなる
と後続のハム原木が継ぎ足され、先行するハム原木と後
続のハム原木とは直線状に連なってハム送りベルト4に
より送られる。そして更にスライスが行われると、先行
するハム原木11の終端部がリング状のオリフィス3に
近づいてハム送りベルト4a、4bにより先行するハム
原木11を挾持できない位置に達する。この位置は、前
記ハム送りベルトに近接して設けたセンサーによって検
知される。即ち、このセンサーとオリフィスとの間の垂
直距離は予め定められており、また第1のサーボモータ
M1の1回転によるハム送りベルトの移動量は一定であ
るから、前記センサーがハム原木の終端部を検知してか
ら第1のサーボモータが所定の回転数だけ回転したとき
にハム原木の終端部がハム送りベルトによって挾持され
ない位置に至ることを確認できる。この挾持されない位
置にできるだけ近い位置において1パック分(この例で
はスライスハム10枚)のハムの送りが確認されると、
その確認信号によって第1のサーボモータM1を逆転さ
せてハム原木をスライス1枚分だけ上昇させてこの位置
で待機させる。この時、前述のように第2のサーボモー
タM2は第1の搬出コンベア17を高速駆動して10枚
積層されたスライスハムを連続回転する第2の搬出コン
ベア18に移載する。それと同時に、前記信号をカッタ
ーの可変速モータMに送ってその回転速度を減速させ
る。また、この信号は第1の搬出コンベア17に取り付
けたエアシリンダ19に作動信号として送られ、エアシ
リンダ19のピストンロッド19aが収縮されて第1の
搬出コンベア17が排出シュート21に向けて傾斜され
る。
【0032】ついで、カッター12の回転軸に取り付け
た電子カムが、図2に示すハム送り開始位置を検出する
と、第1のサーボモータM1に増速信号が送られ、ハム
送りベルト4で挾持された後続のハム原木が所定距離高
速で降下され、先行のハム原木の終端部でオリフィス3
内に位置しているハムの端部ブロックがオリフィス3か
ら強制的に落下排除される。落下したハムの端部ブロッ
クは排出シュート21に入り、それによって所定の位置
に誘導排出される。上記、第1のサーボモータM1によ
ってハム送りベルト4を高速で駆動する量は、後続のハ
ムブロックの予め水平に切断された始端部がオリフィス
3の下端面と実質的に同一平面上となる目標位置までで
ある。
【0033】後続のハム原木を前記目標位置まで高速で
送った後、前記エアシリンダ19が駆動され、そのピス
トンロッド19aが伸張されて第1の排出コンベア17
が水平位置を占め、その後に落下してくるスライスハム
を受承するために待機する。そして、第1のサーボモー
タM1と可変速モータMが正規の駆動速度に復帰して、
後続のハム原木から所定の厚さのスライスハムを所定枚
数切断して、第1の搬出コンベア17上にて積層する動
作を行い、このスライスハムの枚数が所定数に達したと
きに、前記と同様な動作を繰り返すのである。
【0034】尚、本発明の上記実施例では切断されるも
のとしてハムを挙げたが、ハム以外にベーコン、ソーセ
ージなどにも適用することは可能である。
【0035】また、本発明は上記実施形態に限られるも
のでなく、例えば、第1の搬出コンベアを揺動自在とす
ることなく常時水平に維持して、その上にハム等の原木
の端部を受承するようにし、第1の搬出ベルトの後方に
おいて正規に積層されたスライスハム等と分離するよう
にしても良い。
【0036】また、第1の搬出コンベア17の代わりに
回転テーブルのような搬出装置を使用することもでき
る。
【0037】更にまた、前記実施形態ではハム原木を垂
直に搬送すると共にカッターを水平に配設してハム原木
からスライスハムを切り離しているが、このハム原木の
搬送方向は必ずしも垂直である必要はなく、後続の包装
装置との関係で傾斜配設することも可能である、この場
合はカッターはハム原木の軸線に対して直交する方向に
回転すればよいことになる。
【0038】
【発明の効果】本発明の方法並びに装置では、原木の送
り装置の駆動系とカッターの回転駆動系を制御すること
によって、従来必要とされていた製品受取装置を不要と
し、ハムスライス装置全体のコストを大幅に低減させる
ことができる。
【0039】また、本発明の好適な方法及び装置では、
ハム等の原木の終端部がオリフィスの下端においてカッ
ターによって不規則な厚みに切断されて商品価値の無い
ハムくず等になるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施形態に係るハムスライス装
置の概略を示す斜視図。
【図2】図1に係るハムスライス装置におけるハム送り
ベルトの駆動機構を説明するための要部平面図
【図3】図1に係るハムスライス装置における駆動機構
を説明するための要部立面図。
【図4】本発明に係る装置の作動を説明するためのフロ
ーチャート。
【符号の説明】
3 オリフィス 4a、4b ハム送りベルト 11 ハム原木 12 カッター 17 第1の搬出コンベア 19 エアーシリンダ 21 排出シュート M 可変速モータ M1 第1のサーボモータ M2 第2のサーボモータ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハム等の柱状の原木の外周を挾持する送
    り装置によって該原木を所定の速度で下方に搬送する間
    に、該原木の下端において該原木と直交する方向に回転
    するカッターによって該原木を所定の肉厚に順次スライ
    スし、スライスしたハム等を該カッターの下方に配設し
    た搬出装置上に積層するようにしてなる方法において、
    該カッターの回転によって該ハム等のスライス片が所定
    の枚数に達したときに該原木を該送り装置の反転によっ
    て僅かに上昇させて該カッターを少なくとも1回転だけ
    空転させ、この空転の間に前記搬出装置を所定量搬送し
    て積層したスライスハム等を所定位置に搬出し、その後
    直ちに該原木を該送り装置によって再び下方に搬送して
    該カッターによって原木のスライスを再開するといった
    動作を繰り返し行うようにしてなることを特徴とするハ
    ム等のスライス方法。
  2. 【請求項2】 ハム等の柱状の原木を順次連続して前記
    送り装置によって下方に搬送する間に、前記送り装置の
    下端部に先行する原木の終端部が位置するに至ったとき
    に、前記カッターの回転速度を減速するとともに該送り
    装置を高速で駆動して前記先行する原木の終端部を下方
    に落下分離して排出し、その後前記カッターの回転速度
    並びに前記送り装置の搬送速度を正規の速度に戻してス
    ライスを再開することを特徴とする請求項1記載のハム
    等のスライス方法。
  3. 【請求項3】 ハム等の柱状の原木の外周を挾持して該
    原木をオリフィスを通して上下方向に搬送可能な送りベ
    ルトと、該送りベルトを所定の速度で下方の正転と上方
    の逆転とに選択的に駆動可能なサーボモータと、該オリ
    フィスの下端において該原木と直交する方向に回転する
    カッターと、該カッターを回転駆動する可変速モータ
    と、該カッターが該オリフィスと交差して回転した数を
    計算するカウンターと、該カッターの下方に配設された
    搬出装置とを備え、該カウンターが所定の数を計算した
    ときに前記サーボモータの回転方向を瞬時に逆転して該
    送りベルトを少なくともハム等のスライス1枚相当分程
    上方に搬送し、次いで該カッターを該オリフィスと交差
    させて少なくとも1回空転させるとともにこの空転の間
    に該搬出装置を所定の距離駆動して積層されたスライス
    ハム等を所定位置に搬出し、その後に該サーボモータを
    再び正転させるといった制御を行うようにしてなること
    を特徴とするハム等のスライス装置。
  4. 【請求項4】 前記送りベルトに近接して前記原木の端
    部を検知するセンサーを設け、該センサーを介して該原
    木の終端部が該送りベルトの下端部に到達したことを認
    識したときに、この認識信号を前記可変速モータに伝達
    して前記カッターの回転速度を減速するとともに前記信
    号を前記サーボモータに伝達して前記送りベルを高速で
    駆動し、前記原木の終端部を下方に排出した後に前記第
    1のサーボモータ及び前記可変速モータを正規の回転速
    度に復帰させるように制御してなることを特徴とする請
    求項3記載のハム等のスライス装置。
  5. 【請求項5】 前記搬出装置を上下方向に揺動自在な搬
    出コンベアとし、該搬出コンベアの下方で前記原木の延
    長線上に原木の切断端部排出手段を設け、前記原木の終
    端が排出されるときに、前記搬出コンベアを下方に揺動
    して該原木の終端部が下方に落下したときに該原木の終
    端部を該切断端部排出手段にて受容するようにしてなる
    ことを特徴とする請求項4記載のハム等のスライス装
    置。
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