JP2001121475A - 不定形食物原木のスライス装置及びスライス方法 - Google Patents

不定形食物原木のスライス装置及びスライス方法

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JP2001121475A JP29696299A JP29696299A JP2001121475A JP 2001121475 A JP2001121475 A JP 2001121475A JP 29696299 A JP29696299 A JP 29696299A JP 29696299 A JP29696299 A JP 29696299A JP 2001121475 A JP2001121475 A JP 2001121475A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不定形食肉塊からなる生ハムやベーコン用原
木のように、スライスしようとする部分の直径寸法や断
面積が不定形状の原木を、その厚みを所定の範囲内でス
ライスして所定重量のスライス製品を製造する装置及び
方法を提供すること。 【解決手段】 不定形原木をスライシングステーション
に移送・供給してスライスし、計量ステーションでスラ
イスされた一群のスライス食物の重量を計量し、計量デ
ータが所定値となるようにまずスライス厚を制御し、ス
ライス厚が所定の設定範囲を外れるときはスライス枚数
を制御する。スライス厚が所定の設定範囲の上限値を越
える場合はスライス枚数を1枚増やし、下限値を割り込
む場合は、スライス枚数を1枚減らし、スライス厚を初
期設定スライス厚に戻しスライスする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生ハム等の不定形
食物原木をスライスして、スライス生ハム等のスライス
食品を製造することができるスライス装置及びスライス
方法に関し、より詳細には、重量制御によりスライス厚
が規格から外れる場合に、枚数制御にて製品重量を一定
にしてスライスすることができるスライス装置及びスラ
イス方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、生ハム原木、ベーコン原木等の不
定形食物原木をスライス装置を用いてスライスハム、ベ
ーコン等を製造する場合、1〜2mの不定形柱状の生ハ
ム原木等を用い、一定速度で回転する切断刃に対し原木
を一定速度で移送・供給することにより、先端から順次
所定スライス厚に切断してスライスハム等を製造するこ
とが行われている。また、そのスライスハム等の密度も
しくは切断面の面積差によって厚みを変えることによ
り、スライスハム一枚当たりの重量や1パック当たりの
重量を一定にすることが行われている。そして、かかる
スライスハム等の製造に用いられる重量制御方法や重量
制御を含むスライサー周辺装置を含めたスライス装置と
しては、例えば以下のものが知られている。
【0003】特開昭53−9362号公報には、1パッ
ケージ(最終の目標重量K)分の約3/4までは所定の
厚みでベーコンを切断し、その時点で装置を停止して安
定な状態で重量W1を計量するとともに切断枚数S1を
カウントし、ベーコン1枚当たりの重量(W1/S1)
を算出し、次いでこのまま同じ厚みで切断する場合の最
終の予定枚数の計算値S2(CALC)=(K−W1)/(W
1/S1)を整数値S2(INT)にまるめ、整数値にまる
めることにより生じる、最終の目標重量Kとの重量誤差
を以後の厚みの変化で修正する切断計量装置が記載され
ている。
【0004】特開昭54−151175号公報には、肉
塊のスライス毎に肉片の重量及び厚さを検出する検出機
構と、スライス毎に前記両検出機構からの検出値により
単位厚さ当たりの重量を求め、この重量をもとにしてス
ライスしようとする肉片の重量が、予め設定した所定重
量になるように肉片の厚さを演算処理する制御回路とか
ら構成されている、スライスする肉片の厚さを制御する
ことができる食肉スライサーが記載され、また、特開昭
54−151176号公報には、機台上を往復運動する
肉箱内の肉塊を回転刃によりスライスし、スライスされ
た肉片の枚数及び該枚数を予め選定した所定枚数より差
し引いた枚数をカウンタにより出力し、スライス毎に肉
片の重量及び厚さを検出機構により検出して、単位厚さ
当たりの重量を求め、この単位厚さ当りの重量をもとに
してそれぞれの肉片の重量がほぼ等分となり、かつ前記
肉片の重量の合計が予め設定した所定重量になるように
それぞれの肉片の厚さを演算処理する制御回路とから構
成されている、スライスする肉片の厚さを制御すること
ができる食肉スライサーが記載されている。
【0005】特開昭57−8099号公報には、食肉塊
をスライサーで切断する際のスライス片の断面積を断面
積検出機構により検出し、その測定値と、演算回路に予
め入力させておいたスライス片の所定重量及び肉塊の比
重とを比較して、スライス片の重量が所定の重量になる
ようにスライサーの材料送り量を演算処理する制御回路
を備えた食肉スライサーが記載されている。また、特開
昭59−227399号公報には、ベーコン塊のような
一様でない製品を秤量し、その全体の長さを測定し、こ
れらの測定値をその種の製品の重量分布関数と併用して
その製品の予想重量分布を決定し、その予想重量分布に
関連させてスライサーを通る製品の送り速さを制御する
方法が記載されている。
【0006】特開平2−59297号公報には、多数の
薄片が所望の重量に依存して薄片化されるべき食品片か
ら切り離され、かつ薄片化されるべき個々の食品片の送
りが所望重量からの偏差に依存して変化する、薄片化食
品、とくにそれの長さに渡って変化する周辺輪郭を有す
る食品の一定重量部分または薄片を得る方法において、
露出される切断面の寸法が切断工程中に少なくとも周期
的に決定され、かつ所望の重量を得るのに必要な送りが
切り刻むべき個々の食品の切断面寸法と特定重量からも
コンピュータを使用して連続的切断の間に計算され、か
つ制御パラメータとして使用されることを特徴とする薄
片化食品の一定重量または薄片を得る方法が記載されて
いる。
【0007】特開平5−277990号公報には、スラ
イスする製品のカット面をカメラを使って撮像するこ
と;およびカメラからの画像データーを処理してカット
面に個有なパラメーターを求めること、この画像データ
ー処理ステップはこの画像データーを輝度しきい値と比
較することによりこの画像データーを分類すること、お
よびその輝度しきい値を異なる分類の所定のデーター母
集団に従って自動的に変更することを含み;かつその所
定のパラメーターに従ってスライス機械の動作を制御す
るための制御信号を発生することを含むスライス機械の
制御方法が記載されている。
【0008】特開平10−217190号公報には、送
給機構で受台上に支持された円柱状の原料ハムを切断位
置へ向かって間欠送給しながら、切断位置へ達した原料
ハムを自転しながら公転するカッターで間欠的に切断す
るハム切断方法であって、切断位置の近傍手前で、原料
ハムの周長を測長機構で計測し、測長機構の計測結果に
基づいて送給機構の次回送給量をコントローラで設定
し、原料ハムの周長の変化に対応して送給量を変化させ
ながら原料ハムの切断を行うことを特徴とするハム切断
方法が記載されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】最近、原木状の固形食
物をスライスしたスライスハム等の製造工程における自
動化・高速化が図られている。特に、自動重量の制御工
程や自動整列工程においては、搬送手段のコンベア等の
工夫により自動的に製品の制御や高速化が図られてお
り、スライス装置においても25枚/秒との高速化が図
られている。そして、生ハムやベーコン用の肉塊からな
る不定形原木のように、スライスしようとする部分の直
径寸法や断面積が不定形状の原木を高速でスライスする
場合であっても、1パックの重量を所定の重量に調整す
る必要があり、重量等において規格外の製品が生じるこ
とがないように、通常1パックの重量が製品表示重量の
3〜4%増しになるように予めスライス厚を補正・制御
し、1パックの重量がマイナス気味にばらつく場合に
も、表示重量が確保できるように原木スライスが行われ
ている。
【0010】しかし、従来公知のスライス装置を用いて
のこれら重量制御は、前述のように、そのスライスハム
等の密度又は切断面の径若しくは面積を測定することに
より、あるいはスライスハム等の重量を測定することに
より、切断刃への原木供給速度を変化させてスライス厚
を変化させ、スライスハム1枚当たりの重量を一定にす
る方法や、1パック当たりの重量を一定にする方法によ
り行われていたが、その面積が2倍ほど異なる原木等の
種々の不定形原木をスライス厚のみにより制御する場合
には限界があり、原木の密度もしくは切断面積が小さい
部分ではその厚みが厚くなりすぎたり、反対に原木の密
度もしくは切断面積が大きい部分ではその厚みが薄くな
りすぎたりして、製品の食感や美観等が損なわれる結
果、規格外の製品となって無駄や手間が増加するといっ
た問題があった。
【0011】本発明の課題は、不定形食肉塊からなる生
ハムやベーコン用原木のように、スライスしようとする
部分の直径寸法や断面積が不定形状の固形食品を高速で
スライスする場合に、1パック当たりの重量を所定の重
量に制御することができるばかりでなく、その厚みを所
定の範囲内とし、その厚みが厚くなりすぎたりあるいは
薄くなりすぎたりして製品の食感や美観等が損なわれる
ことがない、生ハム等の食物原木のスライス装置及びス
ライス方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、従前より
ハムスライス装置について改善・改良を進めてきたが、
現状の生ハム用スライス装置が抱える重量の均一化の問
題はスライス厚を変化させるという対応では解決できな
いという結論に達し、食感や美観を損ねることなく、原
木両端部分等の半端になったハムを捨てるという無駄を
なくし、生産ライン全体を通じて規格に適合した製品を
高速生産するには、生ハム原木をそのスライス厚のみに
よる重量制御に加えてそのスライス枚数の制御をも併せ
て行えばよいとの知見に辿りつき、かかる知見に基づい
て製品重量を一定にすることができる生ハム等の不定形
食物原木のスライス装置及びスライス方法について鋭意
研究し、本発明を完成するに至った。
【0013】すなわち本発明は、不定形食物原木を制御
された速度でスライシングステーションに移送・供給す
ることができる送給手段と、スライシングステーション
に移送・供給されてきた不定形食物原木をスライスする
ことができるスライス手段と、スライスされた一群のス
ライス食物の重量を計量することができる計量手段と、
計量データに基づいてスライス厚及びスライス枚数を制
御しうる制御手段とを備えたことを特徴とするスライス
装置(請求項1)や、制御手段が、スライス厚及びスラ
イス枚数を予め設定された上限値及び下限値と比較する
ことができる演算処理プログラムを備えたことを特徴と
する請求項1記載のスライス装置(請求項2)や、計量
手段が、スライシングステーションの下方に配設されて
いるスライスされた一群のスライス食物の受取ステーシ
ョンに隣接して配設されている計量ステーションに備え
られていることを特徴とする請求項1又は2記載のスラ
イス装置(請求項3)や、計量手段が、スライスされた
一群のスライス食物の重量を測定することができる計量
機構と、重量測定後の一群のスライス食物を次工程へ搬
送するための搬送機構とを備えたことを特徴とする請求
項1〜3のいずれか記載のスライス装置(請求項4)
や、不定形食物原木をスライシングステーションに移送
・供給するための複数の不定形食物原木を支持する複数
の支持レーンを備えたサポートステーションを有するこ
とを特徴とする請求項1〜4のいずれか記載のスライス
装置(請求項5)や、食物が食肉塊であることを特徴と
する請求項1〜5のいずれか記載のスライス装置(請求
項6)に関する。
【0014】また本発明は、不定形食物原木をスライシ
ングステーションに移送・供給し、スライシングステー
ションで移送・供給されてきた不定形食物原木をスライ
スし、計量ステーションでスライスされた一群のスライ
ス食物の重量を計量し、計量データが所定値となるよう
にまずスライス厚を制御し、スライス厚が所定の設定範
囲を外れるときはスライス枚数を制御することを特徴と
するスライス方法(請求項7)や、計量データが所定値
となるように制御されたスライス厚が所定の設定範囲の
上限値を越える場合は、スライス枚数を1枚増やし、か
つスライス厚を初期設定スライス厚に戻し、以後計量デ
ータが所定値となるようにスライス厚を制御しながらス
ライスすることを特徴とする請求項7記載のスライス方
法(請求項8)や、計量データが所定値となるように制
御されたスライス厚が所定の設定範囲の下限値を割り込
む場合は、スライス枚数を1枚減らし、かつスライス厚
を初期設定スライス厚に戻し、以後計量データが所定値
となるようにスライス厚を制御しながらスライスするこ
とを特徴とする請求項7又は8記載のスライス方法(請
求項9)や、スライス枚数が所定の設定範囲を外れると
きは、スライス厚を初期設定スライス厚とした場合に計
量データが所定値となるように初期設定スライス枚数を
再設定することを特徴とする請求項7〜9のいずれか記
載のスライス方法(請求項10)や、複数の不定形食物
原木を個別制御下にスライスすることを特徴とする請求
項7〜10のいずれか記載のスライス方法(請求項1
1)や、食物が食肉塊であることを特徴とする請求項7
〜11のいずれか記載のスライス方法(請求項12)に
関する。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明における不定形食物原木と
しては、スライスしようとする部分の直径寸法が一定せ
ず、またその断面が不定形状の食物原木であれば特に制
限されず、またスライスすることによりスライス形状の
食品となるものであればどのようなものでもよく、生ハ
ム・ベーコン、スモークサーモン等の加工肉類用の食肉
塊の他、チーズ類、れんこん、たくわん等のスライス食
品用の原木を例示することができ、かかる食物原木の形
状としては、その断面が不定形、円形、楕円形、ほぼ矩
形の柱状のものを挙げることができる。以下、不定形食
物原木として代表的な生ハム原木を例にとって、本発明
のスライス装置及びスライス方法について説明する。
【0016】本発明のスライス装置は、不定形の生ハム
原木をスライシングステーションに制御された速度で移
送・供給することができる送給手段と、スライシングス
テーションに移送・供給されてきた生ハム原木をスライ
スすることができるスライス手段と、スライスされた一
群のスライス生ハムの重量を測定することができる計量
手段と、計量データに基づいて生ハムのスライス厚及び
スライス枚数を制御しうる制御手段とを備えたことを特
徴とするが、これら手段の他、例えば、スライシングス
テーションに生ハム原木を所定の姿勢で供給するための
サポートステーションや、スライスされた生ハムの受取
ステーションをも備えることが好ましい。
【0017】また、本発明のスライス装置としては、1
本の生ハム原木用のスライス装置や複数の生ハム原木用
のスライス装置を挙げることができるが、包装等の高速
生産ラインにも対応しうる複数の生ハム原木用のスライ
ス装置が好ましい。以下、異なる形状等の3本の不定形
生ハム原木を個別に制御しながらスライスしうるスライ
ス装置を例にとって、本発明のスライス装置及びスライ
ス方法を説明する。
【0018】図1は本発明のスライス装置の概略斜視図
である。図2は本発明のスライス装置の側断面図であ
る。図3は本発明のスライス装置の概略平面図である。
図4は断面形状が有底V字状の支持レーン上に断面略楕
円形の生ハム原木が載置された状態の概略斜視図であ
る。図5は図4の状態のハム原木がスライスされた斜め
シングリングスライスハム製品の形状を示す図である。
図6は本発明の計量器の機構を説明するための模式図で
ある。図7は本発明のスライス方法におけるフローチャ
ートを示す図である。
【0019】図1〜6において、1は生ハム原木、2は
スライスハム、3は斜めシングリングハム製品、4はス
タックハム製品、10はスライシングステーション、1
1は切断刃、12は切断刃の回転軸、13は切断刃取付
用回転体、14は切断刃取付用回転体の軸心、20はサ
ポートステーション、21は支持レーン、22はオリフ
ィス、23は支持レーン傾き調節手段、24は原木ロー
ダ、25は原木ローダ駆動手段、30は生ハム原木移送
駆動機構、31はメイン移送駆動手段、32はガイド
部、33はメイン移送部、34はメイン移送駆動部、3
5はサブ移送駆動手段、36は生ハム原木押動部、37
はサブ移送駆動部、38は押動ロッド、40は受取ステ
ーション、41はスライスハム受取部、42は受取部駆
動手段、50は計量ステーション、51は個別計量部を
備えた計量器、52はワイヤーコンベア、53はプーリ
ー、54は張架部材を示す。
【0020】本発明におけるスライシングステーション
10は、切断刃11と切断刃11を所定の切断経路に沿
って駆動する切断刃駆動手段とを備えている。切断刃1
1としては、通常、円板状に形成された切断刃が用いら
れ、この切断刃11を切断刃駆動手段を用いて、自転さ
せながら公転させることにより、スライシングステーシ
ョンに移送・供給されてきた生ハム原木をスライスする
ようになっている。切断刃11を自転させながら公転さ
せるため、切断刃の回転軸12は切断刃取付用回転体1
3の一側に軸心14より所定距離はなして回転自在に支
承される構造が通常採用されており、かかる構造からし
て、スライス中に切断刃11の位置や角度を可変とする
構造とすることは装置の大型化を招くことになるから、
ふつう切断刃11の位置や角度はスライス中固定されて
いる。
【0021】切断刃の公転数及び自転数は、通常それぞ
れ1500rpm及び2000rpm程度であり、1本
の生ハム原木1をスライスするスライス装置において
は、スライスハムの生産性は1秒当り25枚であり、こ
れに対して、例えば3本の生ハム原木を同時にスライス
することができるスライス装置においては、同じ生産性
をあげるには、切断刃の公転数を1/3に設定、すなわ
ち公転数及び自転数をそれぞれ500rpm及び200
0rpm程度に設定すればよく、かかる低速スライスに
設定することにより、スライスの仕損じの可能性を著し
く低下させることができる。
【0022】本発明におけるサポートステーション20
は、複数の生ハム原木1をスライシングステーション1
0へ移動させるための複数の生ハム原木を支持する複数
の支持レーン21、好ましくは3本以上の平行に設けら
れた支持レーン21を備えている。生ハム原木1等が載
置される支持レーン21の表面形状は、例えば円柱に近
い円錐台状の原木の場合は断面円弧状等、原木の形状に
合わせて形成しておくことが、スライシングステーショ
ン10に移送・供給されていく原木の姿勢を所定の姿勢
とすることができることから好ましいが、底面が平らな
形状の原木を併用する場合は平面に構成する一方で、該
原木の上方に位置して形状の異なる複数の上方ガイド部
材(図示せず)を配設しておき、スライシングに際して
は、原木の形状に見合った2以上の上方ガイド部材を原
木上側に当接させることにより、スライシングステーシ
ョンに移送・供給されていく原木の姿勢を所定の姿勢と
することができる。
【0023】また、図4に示すように、原木1の断面形
状がほぼ楕円形、ほぼ長方形等縦方向と横方向の長さが
異なる原木の場合、縦(横)方向の中心線が傾斜した姿
勢のまま該原木をスライシングステーション10に移送
・供給することができるように、支持レーン21表面の
断面形状が有底V字状となるように形成することもでき
る。この場合、支持レーン21のスライシングステーシ
ョン側にオリフィス22を設けておくこともできる。こ
の傾斜した姿勢のまま生ハム原木をスライスし、シング
リングすると、図5に示すような斜めシングリングハム
製品3を得ることができる。
【0024】また、サポートステーション20には、複
数の支持レーン21の傾きを調節することができる支持
レーン傾き調節手段23を備えることが好ましい。支持
レーン傾き調節手段23は、支持レーン21を坦持する
原木ローダ24と原木ローダ駆動手段25から構成さ
れ、本発明のスライス装置を用いたスライシングに際し
ては、生ハム原木1を楽な姿勢でセットすることができ
るように、まず支持レーン21がほぼ水平になる位置ま
で原木ローダ24が駆動されている。次ぎに、原木ロー
ダ駆動手段25により、支持レーン21が所定の位置及
び傾斜角となるように原木ローダ24が駆動された後、
生ハム原木1がスライシングステーション10に移送・
供給されていく。また、スライスされたスライスハム2
が、スムーズにかつ素早く落下し、受取ステーション4
0に生ハム原木の断面形状を維持してシングリングする
ことができるように、切断刃の円板面が傾斜するように
切断刃11が配設され、該円板面と垂直になるように、
スライシングステーション側よりもその反対側が高くな
るように支持レーン21を傾斜させておくことが好まし
い。
【0025】本発明における生ハム原木送給手段30と
しては、不定形食物原木を制御された速度でスライシン
グステーションに移送・供給することができるものであ
ればどのようなものでもよく、例えば、メイン移送駆動
手段31と3本の支持レーン21に対応する3本のサブ
移送駆動手段35とを具備したものを例示することがで
き、かかるメイン移送駆動手段31とサブ移送駆動手段
35とを備えることにより、3本の生ハム原木を効率良
く個別に制御することが可能となる。
【0026】メイン移送駆動手段31としては、生ハム
原木1の移送方向とほぼ平行に設けられた1又は2以上
のガイド部32、例えば移送される複数の生ハム原木の
両側に配設された2本のガイドロッドと、該ガイド部3
2とほぼ直交する方向に配設され、該ガイド部32にガ
イドされ、連続的又は間欠的にスライシングステーショ
ン10の方に移動することができ、複数のサブ移送駆動
手段35を持設しているメイン移送部33、例えばメイ
ン移送バーと、制御部(図示せず)からの指令によりメ
イン移送部33を駆動するメイン移送駆動部34とを有
するものを例示することができる。メイン移送駆動部3
4としては、制御下にメイン移送部33を駆動すること
ができるサーボモータを有するものが好ましい。また、
メイン移送部33の初発位置は通常支持レーン21上に
セットされた生ハム原木から、支持レーン21に沿う方
向に数10cm離れた位置にあり、かかる初発位置から
メイン移送部33は通常低速でスライシングステーショ
ンの方に移動し、スライシングステーションから数10
cm離れた位置が終点位置となる。
【0027】サブ移送駆動手段35としては、生ハム原
木押動部36と、該生ハム原木押動部36とメイン移送
部33との間隔を連続的又は間欠的に調節することがで
き、メイン移送部33を介して生ハム原木押動部36と
反対側に位置するサブ移送駆動部37と、これら生ハム
原木押動部36とサブ移送駆動部37との間に設けら
れ、メイン移送部33に進退自在に保持されている押動
ロッド38とを有するものを例示することができる。
【0028】生ハム原木押動部36は、支持レーン21
上の生ハム原木1のスライシングステーション10と反
対側端部に当接している。そして、該押動部に連結され
ている押動ロッド38の連続的又は間欠的な進退に応じ
て、生ハム原木押動部36が連続的又は間欠的に進退す
ることにより、生ハム原木1を個別制御下にスライシン
グステーション10に移送することができる。また、生
ハム原木押動部36には、グリッパー等の生ハム原木の
端部を把持する手段(図示せず)を設けておくことが好
ましく、支持レーン21が傾いた状態の場合であって
も、生ハム原木を把持した生ハム原木押動部36の連続
的又は間欠的な進退に伴い、個別制御下に生ハム原木を
連続的又は間欠的にスライシングステーション10に確
実に移送することができる。
【0029】サブ移送駆動部37は、制御部からの指令
により、押動ロッド38を連続的又は間欠的に進退させ
得るものであればどのようなものでもよく、駆動源とし
ては制御のし易さや良好な応答性からしてサーボモータ
や流体圧シリンダを有するものが好ましい。例えば、サ
ーボモータを用いる場合、押動ロッド38は螺合により
メイン移送部33に進退自在に保持され、サーボモータ
に軸支されている押動ロッド38の回転により、サブ移
送駆動部37も押動ロッド38と共に連続的又は間欠的
に進退する(図3参照)。また、流体圧シリンダを用い
る場合、押動ロッド38は遊嵌状態でメイン移送部33
に進退自在に保持され、メイン移送部33に固着されて
いるサブ移送駆動部37内の流体圧シリンダのピストン
に連結された押動ロッドは、ピストンの連続的又は間欠
的な進退に応じて進退する(図1参照)。かかるピスト
ンの進退は共に流体により制御され、圧力媒体としての
流体としては空気、油、水など通常用いられるものを例
示することができる。
【0030】本発明におけるスライスハムの受取ステー
ション40は、スライシングステーション10の下方に
配設される。受取ステーション40は、回転切断刃11
により切り離されたスライスハムの受取部41と、該受
取部上のシングリング状(ずらして積層)ハム製品3や
スタック状(ずらさずに積層)ハム製品4等の一群のス
ライスハム2を隣接して配設されている計量ステーショ
ンへ搬出するための搬出手段とを有する。
【0031】受取ステーション40に隣接して配設され
ている計量ステーション50には、計量手段が備えら
れ、該計量手段としては、重量測定後の一群のスライス
ハムを次工程へ搬送するための搬送手段と、複数の支持
レーンに対応する複数の個別計量部を有する計量器51
を備えたものが好ましい。そして、搬送手段としてワイ
ヤーコンベア52を用い、ワイヤーコンベア52上に複
数の個別計量部51を露出させるための手段を有するも
のが特に好ましい。ワイヤーコンベア52上に複数の個
別計量部51を露出させるための手段としては、図6に
示すように、ワイヤーコンベア52が巻架されたプーリ
ー53間の2つの張架部材54を上下させる構造のもの
を具体的に例示することができる。
【0032】図6(a)は張架部材54が上部に位置し、
測定前後のスタックハム製品4が搬送されているときの
状態を示し、図6(b)は張架部材54が下部に位置し、
測定対象のスタックハム製品4が計量器51の個別計量
部上で計量されているときの状態を示す。かかる構造を
採用することにより、計量器51自体を上下させること
なく、ワイヤーコンベア52を上下させるだけでワイヤ
ーコンベア52上に複数の個別計量部51を露出させる
ことができることから、個別重量の測定と次工程への搬
送を速やかに切り換えることができる。そして、図6に
示される計量ステーションは、1本スライサーの場合は
もちろん、食品その他の計量装置としても有利に用いる
ことができる。
【0033】本発明のスライス装置には、一群のスライ
スハムの計量データに基づいて、少なくともスライス厚
及びスライス枚数を制御しうる制御手段が備えられてい
る。かかる制御手段としては、計量された重量値データ
に基づいて生ハム原木移送駆動機構における駆動を制御
し得るプログラムの他、各種駆動を制御するプログラム
が予め組み込まれている制御部(図示せず)を例示する
ことができる。このプログラムは計量ステーション50
から送られてくる信号に基づき生ハム原木移送駆動手段
におけるサブ移送駆動手段及び/又はメイン移送駆動手
段における駆動を制御することができるようになってお
り、また、スライス厚及びスライス枚数を予め設定され
た上限値及び下限値と比較することができる演算処理機
能を備えている。そして、これら計量データ及び演算処
理結果に基づいて、図7に示すフローチャートに従って
不定形原木をスライスできるように、サブ移送駆動手段
及び/又はメイン移送駆動手段における駆動を制御する
ことができるようになっている。
【0034】上記の個別原木毎に制御を行うことができ
るプログラムは、それぞれの支持レーンが独立して、次
のような計量データに基づく制御を行うことができるよ
うに設定されている。計量ステーションから送られて
くる、支持レーン毎に対応する計量データに基づいて、
それぞれ対応するサブ駆動手段に指令を出力する。あ
るレーンにおける重量が所定値より不足している場合
は、サブ駆動手段による送り量を増やし、スライス厚を
不足量に相当する分だけ大きくする。逆に、重量が所
定値よりも超過している場合は、サブ駆動手段による送
り量を減らし、スライス厚を超過量に相当する分だけ小
さくする。演算処理の結果、計量データに基づくスラ
イス厚が所定の設定範囲の上限値を越えると判断される
場合は、スライス枚数を1枚増やし、かつスライス厚を
初期設定スライス厚に戻し、以後上記のようにスラ
イス厚を制御しながらスライスする。演算処理の結
果、計量データに基づくスライス厚が所定の設定範囲の
下限値を割り込む場合は、スライス枚数を1枚減らし、
かつスライス厚を初期設定スライス厚に戻し、以後上記
のようにスライス厚を制御しながらスライスする。
スライス枚数が所定の設定範囲を外れるときは、スラ
イス厚を初期設定スライス厚とした場合に計量データが
所定値となるように初期設定スライス枚数を再設定す
る。
【0035】このように本発明のスライス方法は、不定
形食物原木をスライシングステーションに移送・供給
し、スライシングステーションで移送・供給されてきた
不定形食物原木をスライスし、計量ステーションでスラ
イスされた一群のスライスハムの重量を計量し、計量デ
ータが所定値(一定値)となるようにまずスライス厚を
制御し、スライス厚が所定の設定範囲を外れるときはス
ライス枚数を制御することを特徴とする。
【0036】本発明のスライス方法を、前記した図7に
示すフローチャートに沿って以下詳細に説明する。初期
設定スライス枚数S0かつ初期設定スライス厚T0でスラ
イスを開始し、このスライスされたスライス群の重量W
iを計量ステーションで計量し、計量された重量値Wi
基づいてスライス群の重量が所定値WCとなるように、
スライス枚数をS0に固定したままスライス厚を変化さ
せてスライスし、以後、計量された重量値Wiに基づく
スライス厚Tiが所定の設定値TN<Ti<TMの範囲にある
間はスライス枚数を初期設定枚数S0に固定したままス
ライス厚の制御下でのスライスを繰り返し行う(図7中
の太い線)。計量された重量値Wiに基づくスライス厚
iが、演算処理の結果、所定の設定範囲の上限値TM
越えるT i>TMの場合は、スライス枚数を1枚増やしS0
+1とし、かつスライス厚を初期設定スライス厚T0
戻し、以後上記のようにスライス厚を制御しながらスラ
イスする。反対に、計量された重量値Wiに基づくスラ
イス厚Tiが、演算処理の結果、所定の設定範囲の下限
値TNを割り込むTN>Tiの場合は、スライス枚数を1枚
減らしS0−1とし、かつスライス厚を初期設定スライ
ス厚に戻し、以後上記のようにスライス厚を制御しなが
らスライスする。そして、スライス枚数Siが所定の設
定値SN<Si<SMの範囲を外れるときは、スライス厚を
初期設定スライス厚T0とした場合に計量データが所定
値となるように演算処理し、初期設定スライス枚数を再
設定し、以後上記のようにスライス厚を制御しながらス
ライスする。
【0037】例えば、その先端部分と後端部分における
断面積において2倍程度の開きがある、−12℃〜−8
℃前後に冷凍した生ハム原木を切断して、パック詰め生
ハムスライス製品を製造する場合、所定重量値WC=7
4.0g、初期設定スライス枚数S0=10枚、初期設
定スライス厚T0=1.2mmとし、また、スライス厚
上限値TM=1.3mm、スライス厚下限値TN=1.1
mm、スライス枚数上限値SM=13枚、スライス枚数
下限値SN=8枚と予め設定してスライスすることがで
きる。
【0038】また、本発明のスライス装置においては、
複数の生ハム原木を一度にスライスするため、シングリ
ング間(初めのシングリングと次のシングリング)の時
間が長く、かつ計量ステーションが受取ステーションに
隣接して設けられているので、スライスハムが切り離さ
れてから短時間のうちに個別計量が行われるため、計量
データが速やかにフィードバックされ、次のシングリン
グの重量制御を行うことができる。
【0039】本発明においては、また、長さの異なる生
ハム原木を同時にスライスすることもできる。この場合
の生ハム原木移送駆動機構におけるプログラムは、次の
ように設定することができる。 メイン移送駆動手段が複数列供給される生ハム原木の
一番長い原木をサーチし、メイン移送駆動部によるメイ
ン駆動を停止する。 メイン駆動停止後、個別に配置されたサブ移送駆動部
によりサブ駆動し押動ロッドを進出させて、押動部がそ
れぞれの列の生ハム原木をサーチし停止した後に生ハム
原木の端部を把持する。 全列のサーチが完了した後、メイン駆動は、所定重量
値、初期設定スライス枚数、初期設定スライス厚で送り
を開始する。
【0040】さらに本発明においては、支持レーン毎に
異なる種類及び/又は形状の食肉塊からなる原木を用
い、支持レーン毎に異なる設定条件でスライスすること
ができる。この場合、自然観のある原木等の特定の種類
及び/又は形状の食肉の列だけ、枚数を多くしたり少な
くしたり、あるいはスライス厚を大きくしたり小さくし
たりすることができる。1つのパックで種類及び/又は
形状の異なる食肉製品をパック詰めする製品の場合、従
来予め個別にスライスしておいた種類及び/又は形状の
異なるスライスハムを人手で枚数等を調整することによ
り多種類の組み合わせを行わなければならないが、本発
明によると、特定の支持レーンにおけるサブ駆動手段に
よる移送を間欠的に行う(一次停止する)ことで、個別
制御を容易に達成することができる。
【0041】
【発明の効果】本発明によると、生ハムやベーコン用等
の食物原木のように、スライスしようとする部分の直径
寸法や断面積が不定形状の食肉塊原木を高速でスライス
する場合に、1パック当たりの重量を所定の重量に制御
することができるばかりでなく、その厚みを所定の範囲
内とし、その厚みが厚くなりすぎたりあるいは薄くなり
すぎたりして食感や美観等が損なわれることがない製品
を得ることができる。また、個別に重量制御、個別に厚
さ制御、個別に枚数制御など個別に制御しながら、同時
に長さや種類の異なる複数の原木をスライスすることが
できる。さらに、本発明によると、受取ステーションに
隣接して計量ステーションが配設され、この計量ステー
ションからの個別計量データに基づく指令により速やか
に個別制御が行われることから、既存のスライス装置を
用いた場合に比べて歩留まりが著しく向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスライス装置の概略斜視図である。
【図2】本発明のスライス装置の側断面図である。
【図3】本発明のスライス装置の概略平面図である。
【図4】断面形状が有底V字状の支持レーン上に断面楕
円形の生ハム原木が載置された状態の概略斜視図であ
る。
【図5】図4の状態の生ハム原木がスライスされた斜め
シングリングスライスハム製品の形状を示す図である。
【図6】本発明の計量器の機構を説明するための模式図
である。
【図7】本発明のスライス方法のフローチャートを示す
図である。
【符号の説明】
1 生ハム原木 2 スライス
ハム 3 斜めシングリングハム製品 4 スタック
ハム製品 10 スライシングステーション 11 切断刃 12 切断刃の回転軸 13 切断刃取
付用回転体 14 切断刃取付用回転体の軸心 20 サポート
ステーション 21 支持レーン 22 オリフィ
ス 23 支持レーン傾き調節手段 24 原木ロー
ダ 25 原木ローダ駆動手段 30 生ハム原
木移送駆動機構 31 メイン移送駆動手段 32 ガイド部 33 メイン移送部 34 メイン移
送駆動部 35 サブ移送駆動手段 36 生ハム原
木押動部 37 サブ移送駆動部 38 押動ロッ
ド 40 受取ステーション 41 スライス
ハム受取部 42 受取部駆動手段 50 計量ステ
ーション 51 個別計量部を備えた計量器 52 ワイヤー
コンベア 53 プーリー 54 張架部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鳥井 弘隆 茨城県土浦市中向原635番地 プリマハム 株式会社内 (72)発明者 寒沢 信二 茨城県土浦市中向原635番地 プリマハム 株式会社内 Fターム(参考) 4B011 EA02

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不定形食物原木を制御された速度でスラ
    イシングステーションに移送・供給することができる送
    給手段と、スライシングステーションに移送・供給され
    てきた不定形食物原木をスライスすることができるスラ
    イス手段と、スライスされた一群のスライス食物の重量
    を計量することができる計量手段と、計量データに基づ
    いてスライス厚及びスライス枚数を制御しうる制御手段
    とを備えたことを特徴とするスライス装置。
  2. 【請求項2】 制御手段が、スライス厚及びスライス枚
    数を予め設定された上限値及び下限値と比較することが
    できる演算処理プログラムを備えたことを特徴とする請
    求項1記載のスライス装置。
  3. 【請求項3】 計量手段が、スライシングステーション
    の下方に配設されているスライスされた一群のスライス
    食物の受取ステーションに隣接して配設されている計量
    ステーションに備えられていることを特徴とする請求項
    1又は2記載のスライス装置。
  4. 【請求項4】 計量手段が、スライスされた一群のスラ
    イス食物の重量を測定することができる計量機構と、重
    量測定後の一群のスライス食物を次工程へ搬送するため
    の搬送機構とを備えたことを特徴とする請求項1〜3の
    いずれか記載のスライス装置。
  5. 【請求項5】 不定形食物原木をスライシングステーシ
    ョンに移送・供給するための複数の不定形食物原木を支
    持する複数の支持レーンを備えたサポートステーション
    を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか記載
    のスライス装置。
  6. 【請求項6】 食物が食肉塊であることを特徴とする請
    求項1〜5のいずれか記載のスライス装置。
  7. 【請求項7】 不定形食物原木をスライシングステーシ
    ョンに移送・供給し、スライシングステーションで移送
    ・供給されてきた不定形食物原木をスライスし、計量ス
    テーションでスライスされた一群のスライス食物の重量
    を計量し、計量データが所定値となるようにまずスライ
    ス厚を制御し、スライス厚が所定の設定範囲を外れると
    きはスライス枚数を制御することを特徴とするスライス
    方法。
  8. 【請求項8】 計量データが所定値となるように制御さ
    れたスライス厚が所定の設定範囲の上限値を越える場合
    は、スライス枚数を1枚増やし、かつスライス厚を初期
    設定スライス厚に戻し、以後計量データが所定値となる
    ようにスライス厚を制御しながらスライスすることを特
    徴とする請求項7記載のスライス方法。
  9. 【請求項9】 計量データが所定値となるように制御さ
    れたスライス厚が所定の設定範囲の下限値を割り込む場
    合は、スライス枚数を1枚減らし、かつスライス厚を初
    期設定スライス厚に戻し、以後計量データが所定値とな
    るようにスライス厚を制御しながらスライスすることを
    特徴とする請求項7又は8記載のスライス方法。
  10. 【請求項10】 スライス枚数が所定の設定範囲を外れ
    るときは、スライス厚を初期設定スライス厚とした場合
    に計量データが所定値となるように初期設定スライス枚
    数を再設定することを特徴とする請求項7〜9のいずれ
    か記載のスライス方法。
  11. 【請求項11】 複数の不定形食物原木を個別制御下に
    スライスすることを特徴とする請求項7〜10のいずれ
    か記載のスライス方法。
  12. 【請求項12】 食物が食肉塊であることを特徴とする
    請求項7〜11のいずれか記載のスライス方法。
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