JP2874897B2 - ハロゲン化銀写真材料及び方法 - Google Patents

ハロゲン化銀写真材料及び方法

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JP2874897B2 JP1155936A JP15593689A JP2874897B2 JP 2874897 B2 JP2874897 B2 JP 2874897B2 JP 1155936 A JP1155936 A JP 1155936A JP 15593689 A JP15593689 A JP 15593689A JP 2874897 B2 JP2874897 B2 JP 2874897B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、写真処理時に現像抑制剤部分を放出して画
像アキュータンスに悪影響を及ぼすことなく減少した層
間インターイメージ効果(interlayer interimage effe
ct)を与える新規写真カプラーを含んでなるハロゲン化
銀写真材料に関する。
写真技術において、現像抑制剤部分、例えば、メルカ
プトテトラゾール部分を放出することのできる各種化合
物特にカプラーが公知である。例えば、米国特許4,248,
962号明細書は、写真材料中における分子内求核置換反
応により現像抑制剤部分などの写真的に有用な基を放出
するカプラーなどの化合物を記載している。そのような
化合物は有利な画像特性を提供する。そのような化合物
の一例は下記のものである: 現像抑制剤部分を放出することのできるその他のカプラ
ー(DIRカプラー)も又公知であり、例えばベルギー特
許789,595号明細書及び米国特許4,409,323号明細書に記
載されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
カラーハロゲン化銀写真材料においては、(a)隣接
写真層における減少された現像抑制により示されるより
低い層間インターイメージ効果を、(b)画像アキュー
タンスを減少することなしに、与える必要性が存在して
いる。この特性の組合わせは、従来のDIRカプラーによ
っては提供されていなかった。これは特に、カラーネガ
ハロゲン化銀写真組成物において重要である。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、次式の現像抑制剤放出カプラー(A)を含
有するハロゲン化銀写真組成物: COUP−T−INH−CH2−Q [式中、 COUPはカプラー部分であり; Tはカップリング位置においてカプラー部分に結合
し、前記写真組成物の露光及び処理時にカプラー部分か
らの−INH−CH2−Qのタイミング放出を可能にするタイ
ミング基であり; −INH−CH2−Qは現像抑制剤部分であって、 Qは、(i)70質量単位より大きい分子量を有し、
(ii)処理時にイオン化される基を含有せず、そして
(iii)少なくとも一個の−C=C−もしくは−C=N
−二重結合を有するバラスト基である]を提供すること
によりこの問題を解決する。減少された層間インターイ
メージ効果(IIE)は、典型的にはハロゲン化銀写真材
料のもう一つのハロゲン化銀写真乳剤における画像ガン
マに対する主としてDIR化合物により影響を及ぼされる
ハロゲン化銀写真乳剤中における減少した画像ガンマに
より証明される。
〔作 用〕
説明されたカプラー(A)は、そのような有利な効果
を好ましくは少なくとも2種のハロゲン化銀写真乳剤層
よりなる写真要素、例えば少なくとも2種の色素形成ハ
ロゲン化銀写真乳剤層或いは米国特許3,227,554号明細
書中に記載されるような一層中のパターン化された独立
要素の配置よりなるカラーハロゲン化銀写真要素におい
て可能にする。この写真要素の層配置は、カプラー
(A)及び現像抑制剤部分(INH)が、説明された有利
な効果を与えることができるようなものである。説明さ
れた写真要素の典型的な層配置は、支持体上に少なくと
も一つの赤感性ハロゲン化銀乳剤層、少なくとも一つの
緑感性ハロゲン化銀乳剤層及び少なくとも一つの青感性
乳剤層を含んでなる。
説明されたハロゲン化銀写真組成物は、好ましくは少
なくとも1種の色素形成カプラーを含んでなる。説明さ
れるような露光ハロゲン化銀写真組成物における画像の
現像方法は少なくとも1種の写真カプラー及び少なくと
も1種の説明されるようなカプラー(A)の存在下にお
いて、ハロゲン化銀発色現像主薬を用いて要素を現像す
る工程を含んでなる。
説明されるような典型的現像抑制剤放出カプラー
(A)は次式により表わされる: COUP−T−INH−CH2−Q 〔式中、 COUPはカプラー部分であり; Tはカップリング位置においてカプラー部分に結合
し、要素の露光及び処理時にカプラー部分からの−INH
−CH2−Qのタイミング放出を可能にするタイミング基
であり; INH−CH2−Qは現像抑制剤部分であり、茲にQは説明
する利点を可能にするバラスト基である〕。
Qは、(i)70質量単位より大きい分子量を有し、
(ii)処理時にイオン化される基を含有せず、(iii)
処理時に実質的に分解せず、及び(iv)少なくとも1個
の−C=C−或いは−C=N−二重結合を含有する基で
ある。
説明されるようなカプラー(A)の具体例は、次式に
より表わされる: COUP−Nu−X−E−INH−CH2−Q 〔式中、 COUPはカプラー部分であり; INHは少なくとも1個のヘテロ原子を含有する現像抑
制剤部分であり; NuはそれがCOUPと酸化発色現像主薬との反応の結果置
換されることのできる位置においてCOUPに結合する求核
基である; XはNuのCOUPから置換時に空間的にNu及びEを関連さ
せてINH及びE間の結合を切断する分子内求核置換反応
を行う結合基であり; EはINH中へのヘテロ原子に結合した求電子基であ
り;及び CH2−Qはカラーハロゲン化銀写真要素において、画
像アキュータンスを減少することなしに、前記の如き減
少された画像ガンマにより証明される減少した中間層イ
ンターイメージ効果を可能にする基である〕。
カプラー(A)は、アキュータンスを低下させない
で、前記したように画像ガンマを小さくすることによっ
て証明される層間インターイメージ効果の減少を、露光
及び処理時にそのような化合物を含有するハロゲン化銀
写真要素において観ることができるという大きな特徴を
有するこの特徴は、説明される−CH2−Q基の代りに単
純なフェニル基を含有する従来技術の抑制剤部分に比べ
て、−CH2−Qを有する抑制剤部分が写真要素の構造に
おいて減少された輸送性を有するということである。証
明されるような抑制剤部分のこれを与える特徴として
は、就中、(a)Q部分が好ましくは70質量単位より大
きい分子量を有し、(b)少なくとも1個の−C=C−
或いは−C=N−二重結合を有し、及び(c)好ましく
は写真処理時に典型的処理液により或いは処理液中で分
解或いは破壊される抑制剤でないことである。この抑制
剤部分のQ基は又好ましくは写真処理時にイオン化され
る基を含有しないことが好ましい。説明された特性を有
する特に好ましいINH−CH2−Q部分は1−p−メトキシ
ベンジル−5−メルカプトテトラゾール部分である。こ
の部分は特に好ましい輸送性特性を有し、同様に、好ま
しい輸送性を可能にするタイミング基(T)との組合わ
せにおいて好ましい。そのような好ましい部分は、より
低程度のインターイメージ効果、従ってより低程度の色
修正を可能にする。しかし、又、この部分は驚くべき程
高い程度のアキュータンスを有する画像を可能にする。
その結果、カプラー(A)は従来のDIRカプラー、例え
ば抑制剤部分としてフェニルメルカプトテトラゾールを
含有するDIRカプラーと同様に有効なアキュータンス向
上を可能にするが、しかし従来のDIRカプラーに見られ
た高いインターイメージ効果はない。
最も有効な画像はカプラー部分及び抑制剤部分が写真
処理時にキャリア部分からの抑制剤部分の好ましい放出
タイミングを可能にする基により隔てられている場合に
見られる。カプラー(A)と酸化(された)発色現像主
薬との反応はキャリア部分とタイミング基との間の結合
を切断する。次いでタイミング基と抑制剤部分の間の結
合が分子内求核置換反応により切断され、現像抑制剤部
分がその意図された機能を行うことを可能にする。タイ
ミング基と抑制剤部分間の結合切断は酸化発色現像主薬
の作用を含まない。
好ましいカプラー(A)は説明されるような式により
表わされ、式中COUPはカプラー部分である。本発明にお
いて用いられる「カプラー」及び「カプラー化合物」と
いう用語はカプラー部分、タイミング基及び抑制剤部分
を含む全化合物を指すのに対し、「カプラー部分」はタ
イミング基及び抑制剤部分以外の化合物の部分を指す。
カプラー部分は酸化発色現像試薬と反応してタイミン
グ基とカプラー部分間の結合を切断する任意の部分であ
り得る。それは、無(呈)色生成物を生成する通常の発
色カプラーに用いられるカプラー部分並びに酸化発色現
像主薬と反応時に着色生成物を生成するカプラー部分を
包含する。両タイプのカプラー部分は写真技術の当業者
に公知である。
カプラー部分は、未バラスト化状態であっても或いは
油溶性即ち脂肪−未端基でバラスト化されることができ
る。それは、単量体であり得、或いは二量体、オリゴマ
ー或いは重合体カプラーの一部を形成しうるが、その場
合には1個より多くのINH基がカプラー中に含有される
ことができ、或いは又それはタイミング及び抑制剤基が
二つのカプラー部分間を結合するビス化合物の一部を形
成することができる。
特別のカプラー部分、特別の発色現像主薬及び処理の
種類に応じてカプラー部分と酸化発色現像主薬の反応生
成物は、(1)着色され且つ非拡散性である(その場合
には、それはそれが形成された位置に留どまる)、
(2)着色され且つ拡散性である(その場合には、それ
は処理時にそれが形成された位置から除去されるか或い
は異った位置に移動させられてよい)、或いは(3)無
色であり且つ拡散性或いは非拡散性である(その場合に
はそれは画像濃度に寄与する)。(2)及び(3)の場
合には、反応生成物は当初着色され及び/又は非拡散性
であるが、しかし処理の途中で無色及び/又は拡散性生
成物に転換される。
タイミング基は、カプラー部分にカプラーから酸化発
色現像主薬との反応により放出される基が結合される任
意の位置において結合される。好ましくは、タイミング
基はカプラーと酸化発色現像主薬との反応時にタイミン
グ基が置換されるようにカプラー部分のカプリング位置
に結合されているのがよい。しかしながら、タイミング
基はその位置からカプラーと酸化発色現像主薬との反応
の結果置換されるカプラー部分の非−カプリング位置に
あることができる。タイミング基がカプラー部分の非−
カプリング位置にある場合において、通常のカプリング
離脱基或いは本発明の説明された抑制剤部分に含まれる
ものと同種或いは異種の抑制剤部分を包含するその他の
基はカプリング位置にありうる。或いは又、カプラー部
分は、カプリング位置及び非−カプリング位置の各々に
タイミング及び抑制基を有しうる。従って、上記の如き
カプラーはカプラーの分子当り1分子より多い抑制剤を
放出することができる。抑制剤は同種或いは異種である
ことができ、又同一或いは異った時間及び速度で放出す
ることができる。
タイミング基は、COUPを抑制剤部分に連結するのに役
立ち且つCOUPから切断後、好ましくは、例えば米国特許
4,248,962号明細書に記載されているタイプの分子内求
核置換反応により、或いは例えば米国特許4,409,323号
明細書に記載されているような共役鎖を下る電子転位に
よりCOUPから切断する任意の有機基でありうる。
本発明において用いられる「分子内求核置換反応」と
いう用語は、ある化合物の求核中心が求電子中心である
その化合物上のもう一つの部位において直接或いは介在
分子を介して間接的に反応して求電子中心に結合した基
或いは原子の置換を行う反応を指す。そのような化合物
は反応近接性を促進する分子の立体配置により空間的に
関連されている求核基及び求電子基を有する。好ましく
は、求核基及び求電子基は環状有機環或いは一時的な環
状有機環が求核中心及び求電子中心を含む分子内反応に
より容易に形成することのできるように化合物内に配置
されているのがよい。
タイミング基(T)の有用な例示群は下記構造により
表わされ: Nu−X−E 〔式中、 NuはCOUPと酸化発色現像主薬との反応時にそれが置換
されるCOUP上の位置に結合した求核基であり; Eは説明されたような抑制剤部分に結合し、NuがCOUP
から置換した後にNuによりそれから置換可能である求電
子基であり;及び XはNuのCOUPからの置換時に空間的にNu及びEを関連
させて分子内求核置換反応を行わせて3−乃至7−員環
を形成する結合基である〕、 それにより抑制剤部分を放出する。
求核基(Nu)は、その一つが電子に富んだ原子団であ
ると理解される。この原子が求核中心と称される。空電
子基(E)は、その一つが電子欠乏している原子団と理
解される。この原子は求電子中心と称される。
このように、説明されるような写真カプラーにおいて
は、タイミング基は相互に結合基(X)により空間的に
関連された求核基及び求電子基を含有することができ、
その結果カプラー部分から放出時に求核中心及び求電子
中心が反応して抑制剤部分のタイミング基からの置換を
行う。求核中心はカプラー部分から放出するまで求電子
中心と反応することが防止されるべきであり、又求電子
中心は加水分解などの外部攻撃に対して耐性であるべき
である。早期反応は、タイミング基及び抑制部分のカプ
ラー部分からの切断が求核中心を脱保護し、それを電子
中心と反応させるようにカプラー部分をタイミング基の
求核中心或いは求核中心に関連した原子に結合させるこ
とにより、或いは求核基及び求電子基をそれらが放出さ
れるまで反応性の近接状態にされることを防止するよう
に配置することにより防止することができる。タイミン
グ基は追加の置換基例えば追加の写真的に有用な基(PU
G)或いはその前駆体を含有することができ、それらは
タイミング基に結合して残るか或いは放出されてよい。
タイミング基においては、分子内反応が求核基と求電
子基の間に起こるために、これらの基は相互に反応でき
るようにカプラーから切断後、空間的に関連付けられる
べきである。好ましくは、求核基及び求電子基は分子内
求核置換反応が3−乃至7−員環、最も好ましくは5−
或いは6−員環の形成を含むようにタイミング基内に空
間的に関連付けられるのがよい。
更に、写真処理時における水性アルカリ性環境におい
て、分子内反応が生ずるためには閉環の自由エネルギー
プラス求核基及び求電子基間に形成される結合の結合エ
ネルギーが求電子基及びその他の基の間の結合エネルギ
ーよりも大きいように熱力学があるべきであり、又、そ
れらの基が選択されるべきである。可能性のあるあらゆ
る求核基、結合基及び求電子基の組合わせが求電子基と
抑制剤部分間の結合の破壊に好ましい熱力学的関係をも
たらすものではない。しかしながら、上記エネルギー関
係を考慮に入れ乍ら適当な組合わせを選択することはこ
の技術分野の技術水準内のものである。
代表的Nu基は電子に富んだ酸素、イオウ及び窒素原子
を含有する。代表的なE基は電子欠乏性カルボニル、チ
オカルボニル、ホスホニル及びチオホスホニル部分を含
有する。その他の有用なNu及びE基は当業者に明らかで
あろう。
以下の代表的Nu及びE基の一覧表において、それらの
基はNuの左手側結合がCOUPに連結し、及びNuの右手側結
合がXに連結し、一方Eの左手側結合がXに連結し、及
びEの右手側結合がINHに連結しているように配向して
いる。
代表的Nu基としては下記のものが挙げられる: 式中、各Raは独立に水素原子、アルキル基、例えば置
換アルキルを含む1〜20個の炭素原子のアルキル、例え
ばメチル、エチル、プロピル、ヘキシル、デシル、ペン
タデシル、オクタデシル、カルボキシエチル、ヒドロキ
シプロピル、スルホンアミドブチル基など、或いはアリ
ール基例えば置換アリールを含む6〜20個の炭素原子の
アリール例えばフェニル、ナフチル、ベンジル、トリ
ル、t−ブチルフェニル、カルボキシフェニル、クロロ
フェニル、ヒドロキシフェニル基などであり、及びnは
NuのE中の求電子中心への求核攻撃時にNu,X及びEによ
り形成される環が3乃至7個の環原子を含有するように
0〜4の整数である。好ましくは、Raは水素、1〜4個
の炭素原子のアルキル基或いは6〜10個の炭素原子のア
リール基である。
代表的E基としては下記のものが挙げられる: 式中、Ra及びnは上記と同様である。
Eは好ましくは下記のものよりなる群から選ばれる求
電子基である: 式中、各Rbは独立に水素原子、アルキル基例えば1〜
20個の炭素原子を有するアルキル基、好ましくは1〜4
個の炭素原子を有するアルキル基、或いはアリール基例
えば6〜20個の炭素原子を有するアリール基、好ましく
は6〜10個の炭素原子を有するアリール基であり、及び
nはNuにおける求核中心とEにおける求電子中心との反
応時に形成される環が5−或いは6−員数を有するよう
に0〜4である。
Xにより表わされる結合基はアルキレン、例えばメチ
レン、エチレン或いはプロピレンなどの非環式基、或い
は芳香族基例えばフェニレン或いはナフチレンなどの環
状基或いはフラン、チオフェン、ピリジン、キノリン或
いはベンゾキサジンなどの複素環基でありうる。好まし
くは、Xはアルキレン基或いはアリーレン基である。Nu
及びE基はXに結合してNuのCOUPからの放出時にNuにお
ける求核中心のEにおける求電子中心への求核攻撃に対
して好ましい空間的関係を与える。Xが環状基である場
合にはNu及びEは同一或いは隣接環に結合しうる。Nu及
びEが隣接環の位置に結合している芳香族基は特に好ま
しいX基である。
Xは未置換或いは置換されたもののいずれでもあり得
る。置換基としては、反応速度、拡散、或いは置換を変
化させるものであり得、例えばフルオロ、クロロ、ブロ
モ、或いはヨード、ハロゲン、ニトロ、1〜20個の炭素
原子のアルキル、アシル例えばカルボキシ、カルボキシ
アルキル、アルコキシカルボニル、アルコキシカルボン
アミド、スルホアルキル、アルキルスルホンアミド、及
びアルキルスルホニル、可溶化基、バラスト基などが挙
げられ、或いはそれらは写真要素内において別々に有用
である置換基であり得、例えば安定化剤、カブリ防止
剤、色素(例えばフィルター色素或いは可溶化遮蔽色
素)などである。例えば可溶化基は拡散速度を増大さ
せ、バラスト基は拡散速度を減少させ、電子吸引基はIN
H基の置換速度を減少させる。
ここに用いられる「共役鎖を下る電子転位」という用
語は交互の単一結合及び二重結合が生ずる原子鎖に添っ
て電子の転位を指すものと理解される。共役鎖は通常有
機化学において用いられるのと同一の意味を有するもの
と理解される。共役鎖を下る電子転位は例えば米国特許
4,409,323号明細書に記載されている通りである。
本発明において便宜上タイミング基Tが米国特許4,40
9,323号明細書に記載されているタイプのものである場
合には、このタイミング基は「キノン−メチドタイミン
グ基」として説明することができる。キノン−メチドタ
イミング基を含んでなる説明されるような有用なカプラ
ーの具体例は下記の通りである: 式中、COUP及びINHは説明した通りである。
以下に代表的な有用なCOUP基を記載する特許及び刊行
物の一覧表を掲げる。これらの構造において、Yは説明
された通りの−T−INH−CH2−Qを表わす。カプラー
(A)に対して有用な色素形成カプラーの場合には、Y
基は水素或いは写真技術上公知のカプリング離脱基を表
わす。タイミング基は米国特許4,698,297号明細書及び
ヨーロッパ特許出願255,085号明細書に記載されるよう
な単一タイミング部分或いは少なくとも2個のタイミン
グ基を含んでなりうる。
I.COUP A.酸化発色現像主薬との反応時に、シアン色素を形成す
るカプラーは次のような代表的特許及び刊行物に記載さ
れている:米国特許2,772,162号、同2,895,826号、同3,
002,836号、同3,034,892号、同2,474,293号、同2,423,7
30号、同2,367,531号、同3,041,236号各明細書、及び
“Farbkuppler−eine Literaturebersicht",〔Agfa M
itteilungen,Band III,pp.156−175(1961)中に刊
行〕。
そのようなカプラーは、酸化発色現像主薬と反応時に
シアン色素を形成し、カプリング位置、即ち4−位の炭
素原子において−Nu−X−E−INHカプリング離脱基を
結合して有するフェノール類及びナフトール類である。
好ましいそのようなカプラー部分の構造は下記の通りで
ある: 式中、Rcはバラスト基を表わし、Rdはクロロ或いはフ
ルオロなどの1種以上のハロゲン、メチル、エチル、或
いはブチルなどの1〜4個の炭素原子を含有する低級ア
ルキル、或いはメトキシ、エトキシ或いはブトキシ基な
どの1〜4個の炭素原子を含有するアルコキシを表わ
す。
B.酸化発色現像主薬との反応時に、マゼンタ色素を形成
するカプラーは次のような代表的特許及び刊行物に記載
されている:米国特許2,600,788号、同2,369,489号、同
2,343,703号、同2,311,082号、同3,152,896号、同3,51
9,429号、同3,062,653号、同2,908,573号各明細書及び
“Farbkuppler−eine Literaturebersicht",〔Agfa M
itteilungen,Band III,pp.126−156(1961)中に刊
行〕。
好ましくは、そのようなカプラーは酸化発色現像主薬
との反応時に、マゼンタ色素を形成し、Yはカプリング
位置に結合して有するピラゾロン類及びピラゾロトリア
ゾール類である。好ましいそのようなカプラー部分の構
造は下記の通りである: 式中、Rc及びRdは独立にバラスト基、未置換或いは置
換アルキル、未置換或いは置換フェニルが選ばれる。
C.酸化発色現像主薬との反応時にイエロー色素を形成す
るカプラーは次のような代表的特許及び刊行物に記載さ
れている:米国特許2,875,057号、同2,407,210号、同3,
265,506号、同2,298,443号、同3,048,194号、同3,447,9
28号各明細書及び“Farbkuppler−eine Literaturebe
rsicht",〔Agfa Mitteilungen,Band III,pp.112−126
(1961)中に刊行〕。
好ましくは、そのようなイエロー色素形成カプラー
は、ベンゾイルアセトアニリド類などのアシルアセトア
ミド類などであり、カップリング位置、即ち活性メチレ
ン炭素原子にY基を結合して有する。
好ましいそのようなカプラー部分の構造は下記の通り
である: 式中、Rcは上記の通りであり、又Rd及びReは水素或い
は1種以上のハロゲン、メチル及びエチルなどの1〜4
個の炭素原子を有するアルキル或いは16〜20個の炭素原
子のアルコキシなどのバラスト基である。
D.酸化発色現像主薬との反応時に無色生成物を形成する
カプラーは、次のような代表的特許に記載されている:
英国特許861,138号明細書、米国特許3,632,345号、同3,
928,041号、同3,958,993号及び同3,961,959号明細書。
好ましくはそのようなカプラーは酸化発色現像主薬との
反応時に無色生成物を形成する環状カルボニル含有化合
物であり、カルボニルに関してα−位にある炭素原子に
Y基を結合して有する。
好ましいそのようなカプラー部分の構造は下記の通り
である: 式中、Rcは上記の通りであり、nは1又は2である。
E.酸化発色現像主薬との反応時に黒色色素を形成するカ
プラーは、次のような代表的特許及び刊行物に記載され
ている:米国特許1,939,231号、同2,181,944号、同2,33
3,106号及び同4,126,461号各明細書、及び西独特許公開
第2,644,194号公報及び西独特許公開第2,650,764号公
報。
好ましくはそのようなカプラーは酸化発色現像主薬と
の反応時に黒色或いは中性生成物を形成するレゾルシノ
ール類或いはm−アミノフェノール類であり、ヒドロキ
シ基に対してパラ位にY基を有する。
好ましいそのようなカプラー部分の構造は下記の通り
である: 式中、Reは3〜20個の炭素原子のアルキル、フェニル
或いはヒドロキシ、ハロ、アミノ、1〜20個の炭素原子
のアルキル或いは1〜20個の炭素原子のアルコキシで置
換されたフェニルであり、各Rfは独立に水素、1〜20個
の炭素原子のアルキル、1〜20個の炭素原子のアルケニ
ル、或いは6〜20個の炭素原子のアリールであり、及び
Rgは1種以上のハロゲン、1〜20個の炭素原子のアルキ
ル、1〜20個の炭素原子のアルコキシ或いはその他の一
価有機基である。
そのような写真要素におけるその他の有用な化合物と
しては、例えば一価のものが挙げられる。
F.米国特許4,684,604号明細書に記載されているような
ヒドラジドを放出することのできる化合物。及び G.米国特許3,379,529号及び同3,639,417号明細書に記載
されているような現像剤を放出することのできる化合
物。
分子内求核置換反応を可能にするタイミング基の具体
例は下記の通りであり: A.非環式基: (式中、nは1〜4、好ましくは2或いは3であり、Z1
であり、及びR3は水素、アルキル例えば1〜20個の炭素
原子のアルキル、好ましくは1〜4個の炭素原子のアル
キル、或いはアリール例えば6〜20個の炭素原子のアリ
ール、好ましくは6〜10個の炭素原子のアリールであ
る)。
B.芳香族基: 〔式中、nは0又は1であり、Z2R3は水素、アルキル、例えば1〜30個の炭素原子のアル
キル、或いはアリール例えばフェニル及びナフチルであ
り、及びX1は水素或いは独立にシアノ、フルオロ、クロ
ロ、ブロモ、ヨード、ニトロ、アルキル例えば1〜20個
の炭素原子のアルキル、色素、−OR4,−COOR4,−CONH
R4,−NHCOR4,NHSO2R4,−SO2NHR4或いはSO2R4(R4は水
素、アルキル、例えば1〜20個の炭素原子のアルキル、
好ましくは1〜4個の炭素原子のアルキル、或いはアリ
ール、例えば6〜20個の炭素原子のアリール、好ましく
は6〜10個の炭素原子のアリールである)から独立に選
ばれる1種以上の置換基である〕。
C.複素環基: (式中、nは0又は1、Z2,X1及びR3は上記の通りであ
る)。
D.ビス基: (式中Yは結合基、例えば 或いは−NHSO2CH2SO2NH−であり、nは0又は1であ
り、及びX1,Z2及びR3は上記の通りである)。
(式中、nは0又は1であり、Z2及びR3は上記の通りで
ある)。
そのようなタイミング基は例えば米国特許4,248,962
号明細書に記載されている。
その他の説明されたような有用なタイミング基として
は、米国特許4,409,323号、同4,684,604号、同4,546,07
3号、同4,618,571号、同4,698,297号、同4,737,451号各
明細書、西独特許公開公報3,319,428号明細書及びヨー
ロッパ特許出願255,085号明細書に記載されている例示
のタイミング基が挙げられる。
好ましい現像抑制剤基(INH)はメルカプトテトラゾ
ール類、セレノテトラゾール類、メルカプトベンゾチア
ゾール類、セレノベンゾチアゾール類、メルカプトベン
ゾオキサゾール類、セレノベンゾオキサゾール類、メル
カプトベンズイミダゾール類、セレノベンズイミダゾー
ル類、ベンゾトリアゾール類及びベンゾジアゾール類な
どの化合物から誘導される複素環基である。
有用な抑制剤基(INH)の典型例は下記の通りであ
る。各構造においてR1はCH2−Q、好ましくは説明され
たような である。
具体例は下記の通りである: 具体例は下記の通りである: 具体例は下記の通りである: 具体例は下記の通りである: 具体例は下記の通りである: 具体例は下記の通りである: 具体例は下記の通りである: 具体例は下記の通りである: 式中、R1 aは水素或いは未置換或いは置換炭化水素
基、例えばメチル、エチル、プロピル、n−ブチル或い
はフェニルである。
具体例は下記の通りである: 具体例は下記の通りである: 具体例は下記の通りである: 具体例は下記の通りである: 具体例は下記の通りである: 具体例は下記の通りである: 説明されたような好ましい写真要素は、同様に説明さ
れたような下記群から選ばれた放射性現像抑制剤部分を
含んでなる現像抑制剤放出カプラーを含んでなる: (式中R1である)。
タイミング基T及びINHはINHの放出をその意図する目
的に最適化されるために隣接カプラー部分及びカプラー
のその他の基の活性に調和するように選択され、調製さ
れる。従って、ある範囲の活性を有するタイミング基を
可能にする異った構造タイプのINH基が有用である。pKa
などの各種性質も又特別の目的のための最適基の選択を
最適化する際に考慮することも有用である。そのような
選択の一例としては、例えばベンゾトリアゾール部分を
抑制剤として含むものである。そのようなベンゾトリア
ゾール部分は分子内求核置換機構を含むタイミング基か
らの何等かの意図された目的に対して余りに早く放出さ
れることがありうるが、しかし、そのベンゾトリアゾー
ル部分は放出速度を変更する置換基により適当に変成す
ることができる。
説明されたような写真カプラーは、写真要素及び/又
は現像液などの写真処理溶液中に導入することができ、
その結果、露光写真要素の現像時にそれらは酸化発色現
像応主薬と反応性の会合状態となる。写真処理溶液に導
入されるカプラー化合物は、それらが処理溶液と共に写
真層を撹拌するような分子系及び立体配置のものである
べきである。写真要素内に導入される場合には、原則と
してカプラー化合物は非拡散性であるべきであり、即ち
それらが塗布される層から余り拡散或いはさ迷よわない
分子系及び立体配置のものであるべきである。
説明されたようなハロゲン化銀写真組成物及び要素は
発色カプラー及び発色現像主薬が別々の処理溶液或いは
組成物或いは要素に導入される通常の技術により処理す
ることができる。
カプラー(A)が導入される写真要素は支持体及び単
一ハロゲン化銀乳剤層よりなる単純要素であり得、或い
はそれらは多層、多色要素でありうる。カプラー(A)
はハロゲン化銀乳剤層の少なくとも一つ及び/又はハロ
ゲン化銀を乳剤層において現像した酸化発色現像主薬と
反応性会合状態になるところの隣接層などの少なくとも
一つの他の層中に導入することができる。ハロゲン化銀
乳剤層はその他のカプラー例えば色素形成カプラー、着
色遮蔽カプラー又は競合カプラーなどを含有或いはそれ
と組み合わさって有することができる。これらのその他
の写真カプラーは、本発明の写真カプラーと同一或いは
異った色相の色素を形成することができる。加えて、写
真要素のハロゲン化銀乳剤層及びその他の層は、そのよ
うな層に通常含有される添加剤を含有しうる。
説明されたような典型的な多層、多色写真要素は、そ
れと共にシアン色素画像提供材料を有する赤感性ハロゲ
ン化銀乳剤ユニット、それと共にマゼンタ色素画像提供
材料を有する緑感性ハロゲン化銀乳剤ユニット及びそれ
と共にイエロー色素画像提供材料を有する青感性ハロゲ
ン化銀乳剤ユニットをその上に有する支持体よりなるこ
とができ、これらのハロゲン化銀乳剤ユニットの少なく
とも一つがそれと共に説明されたようなカプラー(A)
を有する。
各ハロゲン化銀乳剤ユニットは、1以上の層より構成
することができ、各種ユニット及び層を相互に異った配
置で配列することができる。
COUP,T及び/又はINHが拡散性部分である場合には、I
NHにより影響を及ぼされる層或いはユニットは要素中の
適当な位置にCOUP,T及び/又はINHの作用を所望の層或
いは単位に閉じ込めるスカベンジャー層を導入すること
により調節することができる。写真要素の少なくとも一
層は、例えば媒染層或いはバリヤー層でありうる。
現像抑制剤放出カプラーの組合わせも又説明されるよ
うなハロゲン化銀写真組成物において有用である。その
ようなカプラーの組合わせは、説明されたようなカプラ
ーの組合わせ並びに写真技術上公知の抑制剤を放出する
カプラーの組合わせでありうる。
ハロゲン化銀写真組成物としては、粗粒、標準径或い
は微細粒のハロゲン化銀結晶或いはそれらの混合物を包
含し、例えば塩化銀、臭化銀、ヨウ臭化銀、塩臭化銀、
塩ヨウ化銀、塩臭ヨウ化銀、及びそれらの混合物などに
よりなることができる。これらの組成物はネガ−作用性
或いは直接ポジ乳剤でありうる。それらは、潜像を主と
してハロゲン化銀粒子の表面上或いは主としてハロゲン
化銀粒子の内部に形成しうる。それらは化学的及び分光
学的に増感することができる。これらの乳剤は典型的に
はゼラチン乳剤であるが、その他の親水性コロイドも有
用である。リサーチ・ディスクロージャー(Research D
isclosure)1983年1月、項目No.22534及び米国特許4,4
34,226号明細書に記載されているような平板状粒子感光
性ハロゲン化銀が特に有用である。
カプラー(A)は、抑制剤を放出する写真カプラーが
写真要素において従来用いられた方法と同様にして写真
要素中に用いることができる。
特別のINHの性質に応じて、カプラー(A)を異った
目的で且つ異った位置において写真要素に含有させるこ
とができる。
説明されたようなカプラーから放出される現像抑制剤
の層間の操作範囲は、微細粒子ハロゲン化銀乳剤の層な
どのスカベンジャー層を用いて調節することができる。
スカベンジャー層は、説明されたようなカプラーを含有
する要素の各種位置にありうる。それらは層間、層と支
持体間或いは層の全てに亘って位置することができる。
説明されたようなカプラーは、有機化合物合成技術に
おいて公知の方法により調製することができる。典型的
には、説明されたようなカプラーは先ずタイミング基を
適当なカプラー部分、或いはカプラー部分の誘導体に結
合することにより調製される。この生成物を用いて抑制
剤の適当な誘導体と反応させて目的カプラーを形成す
る。これらの工程を行うために、公知の反応が用いられ
る。以下の実施例は特別の反応物質及び反応を用いてこ
れらの工程が行われる方法を例示するものである。
下記化合物は説明された化合物の製造方法を例示する
ものである。
合成例A−化合物2の製造 A.1−(p−メトキシベンジル)テトラゾリン−5−チ
オン(S−4)、別名メトキシベンジルメルカプトテト
ラゾールの製造 窒素雰囲気下において、800mlエタノール中の112g
(0.625mol)の4−メトキシルベンジルイソチオシアネ
ート(S−3)の機械的に撹拌されたスラリーに、400m
lの水に溶解された81.3g(1.25mol)のナトリウムアジ
ドを徐々に添加した。得られた反応液を16時間還流し、
室温(20℃)まで冷却し、濾過した。濾液をエーテルで
2回抽出した後、濃塩酸でpH=1まで酸性化した。得ら
れた沈澱を濾別し、酢酸エチル−ヘキサンから再結晶さ
せて、20gの白色固体SP4をを得た、融点162〜4℃。
B.カルバモイルクロリド中間体S−6の製造 300mlの乾燥テトラヒドロフラン中のS−5アミン塩
酸塩(38.8g、0.054mol)及びトリエチルアミン(5.45
g、0.054mol)のスラリーを、窒素雰囲気下に1時間室
温(20℃)で撹拌した後、濾過し、濾液にN,N−ジメチ
ルアニリン(9.1g、0.075mol)を添加し、得られた混合
物を100mlの撹拌された12%ホスゲンのトルエン溶液に
滴加した。反応液を窒素雰囲気下において氷−アセトン
浴中で冷却した。
1時間後に、反応液を濾過し、濾液を真空濃縮し、得
られたガム状物(S−6)を直接次の反応において用い
た。
C.化合物2の製造 250mlピリジン中のカルバモイルクロリド(S−6)
(前反応からの0.054mol)の室温溶液に一度で12g
(0.054mol)の4−メトキシベンジルメルカプトテトラ
ゾール(S−4)を添加し、得られた溶液を窒素雰囲気
下に15時間撹拌した。
反応液を次いで250mlの濃塩酸を含有する約1.5の氷
−水混合物中で急冷した。この混合物を酢酸エチルで抽
出した(3回)。合一した抽出液を5%塩酸(2回)、
水(2回)、塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で
乾燥し、濾過し、真空蒸発させた。シリカゲル(シクロ
ヘキサン−酢酸エチル)上のクロマトグラフィ後に、生
成物含有画分を合一し、真空蒸発させ、得られたガム状
物をヘキサン−酢酸エチルから結晶化させて6gのオフホ
ワイト固体を得た、融点92〜5℃。元素分析値は化合物
2に対して適正であった。
計算値:C,65.7;H,6.55;N,10.5;S,3.4; 実測値:C,65.1;H,6.50;N,10.4;S,3.6. 合成例B−化合物14の製造 50mlのジクロロメタン及び30mlの水中の6.6g(10mmo
l)のベンジルクロリド(S−7)、2.2g(10mmol)の
4−メトキシベンジルメルカプトテトラゾール(S−
4)、0.84g(10mmol)の重炭酸ナトリウム及び0.05gの
テトラブチルアンモニウルブロマイドを、室温で18時間
撹拌し、その時点で追加の0.44g(S−4)及び0.12gの
重炭酸ナトリウムを添加した。更に4時間後、有機層を
分離し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、真
空濃縮させた。得られた油状物をシリカ(ジクロロメタ
ン)上でクロマトグラフし、生成物含有溶出液を合一
し、真空濃縮させて油状物を得、これを酢酸から結晶化
させて3.0gの目的生成物化合物14を得た、融点75〜6
℃。
元素分析値は化合物14に対して適正であった。
計算値:C,66.6;H,6.4;N,9.9;S,3.8; 実測値:C,66.7;H,6.7;N,9.9;S,3.6. 合成例C−化合物3の製造 窒素雰囲気下で0℃に冷却された12%ホスゲンのトル
エン溶液39.2mlに、40mlの乾燥テトラヒドロフラン中に
14.7gのS−8アミン(19.6mmol)及び3.7ml(29.4mmo
l)のN,N−ジメチルアニリン溶液を撹拌しながら滴加し
た。混合物を真空濃縮し、残渣を40mlのピリジン中に溶
解し、4−メトキシベンジルメルカプトテトラゾール
(S−4)(4.6g、20.6mmol)を一度に添加し、混合物
を室温で窒素下に12時間撹拌した。反応混合物を次いで
エーテルで稀釈し、エーテル層を分離し、10%塩酸、5
%水性重炭酸ナトリウム溶液、塩水で洗浄し、無水硫酸
マグネシウム上で乾燥し、濾過し、真空濃縮して黄色油
状物を得た。シリカゲル(酢酸エチル−シクロヘキサ
ン)上のクロマトグラフィ後、生成物含有溶出液を合一
し、真空濃縮して、2.0gの化合物3をオフホワイト(of
f−white)固体として得た、融点67〜9℃。
構造を、n.m.r.、赤外線及びマススペクトル、並びに
元素分析値により確認した。
計算値:C,57.7;H,6.8;N,11.2;S,6.4; 実測値:C,57.5;H,6.8;N,11.3;S,6.7. 合成例D−2−(p−メトキシベンジル)−5−メルカ
プト−オキサジアゾール A.p−メトキシフェニルアセチルヒドラジンの製造 200mlのヒドラジン−水和物中の100g(0.55mol)のメ
チル−4−メトキシフェニルアセテートの懸濁液を均一
溶液が得られるまで還流した。室温まで冷却後、得られ
た触媒を濾過し、アルコールから再結晶し、86.8gの白
色固体を得た、融点115〜23℃。
B.2−メルカプト−5−(p−メトキシベンジル)−オ
キサジアゾールの製造 二硫化炭素(80ml)を、室温で撹拌しながら、400ml
の無水アルコール中、p−メトキシフェニルアセチルヒ
ドラジン(72g、0.4mol)及び水酸化カリウム(22.4g、
0.4mol)のスラリーに滴加した。得られた混合液を窒素
下に14時間還流し、溶媒を真空留去した。濃縮物を水中
に溶解し、塩酸で酸性にし、エーテルで抽出した。エー
テル抽出物を合一し、水及び塩水で洗浄し、硫化マグネ
シウム上で乾燥し、濾過し、次いで濃縮し、水性アルコ
ールから結晶化した29.7gの白色固体を得た、融点90〜9
2℃。
C.化合物51の製造 200mlのピリジン中の上記カルバモイルクロリド(22.
3g、0.03mol)及び2−メルカプト−5−(p−メトキ
シベンジル)オキサジアゾール(6.66g、0.03mol)の溶
液を窒素下に室温で15時間撹拌した。反応混合液を200m
lの濃塩酸を含有する1.5の氷−水混合液に注ぎ、酢酸
エチルで抽出した。合一した抽出物を5%塩酸、5%水
性炭酸ナトリウム、及び塩水で洗浄した。無水硫酸マグ
ネシウム上で乾燥後、抽出液を濾過し、真空濃縮し、シ
リカゲル(塩化メチレン)上でクロマトグラフを行い、
ガム状物を得た。生成物含有画分を合一し、真空蒸着
し、得られた固体をヘキサン−酢酸エチルから結晶化さ
せ、白色固体として13gの目的生成物を得た、融点72−
5℃。元素分析値は化合物51に対して適正であった。
計算値:C,66.6;H 6.7;N 7.6;S 3.5 実測値:C,65.9;H 6.6;N 7.0;S 5.5 合成例E−化合物13の製造 200mlピリジン中の上記カルバモイルクロリド(29.0
g、0.04mol)及び3,4,5−トリメトキシベンジルメルカ
プトテトラゾール(11.3g、0.04mol)の溶液を窒素下に
室温で15時間撹拌した。反応混合液を200mlの濃塩酸を
含有する約1.5の氷−水混合液に注ぎ、酢酸エチルで
抽出した。合一した抽出物を稀塩酸、5%水性炭酸ナト
リウム、及び塩水で洗浄した。硫酸マグネシウム上で乾
燥後、抽出液を濾過し、真空濃縮し、得られた固体をシ
リカ(ヘプタン−酢酸エチル)上でクロマトグラフし
た。生成物含有画分を合一し、真空蒸着し、得られたガ
ム状物をアルコールから結晶化し、3.6gの白色結晶物を
得た、融点87〜9℃。元素分析値は化合物13に対して適
正であった。
計算値:C 64.2;H 6.6;N 9.9;S 3.2 実測値:C 64.1;H 6.5;N 9.7;S 3.3 説明されるようなハロゲン化銀写真組成物及び要素用
の材料についての以下の説明においては、リサーチ・デ
ィスクロージャー(Research Disclosure)(1978年12
月、項目14643、英国ハンプシャー、PO91EF、Homewell
Havant,Industrial Opportunities社刊)を参照する。
この刊行物は以下に「リサーチ・ディスクロージャー」
という用語で示す。
ハロゲン化銀写真組成物は、ネガ作用性或いはポジ作
用性のいずれでもありうる。乳剤及びそれらの製法の具
体例は、リサーチ・ディスクロージャーI節及びII節及
びそこに引用される刊行物に説明されている。平板状ハ
ロゲン化銀写真粒子も又有用である。説明されるような
乳剤層及びその他の層に有用なビヒクルの具体例は、リ
サーチ・ディスクロージャーIX節及びそこに引用される
刊行物に説明されている。
説明されたカプラーは、リサーチ・ディスクロージャ
ーVII節、パラグラフC及びそこに引用された刊行物に
おいて説明されたような要素及び乳剤に導入することが
できる。
本発明の写真要素或いはその個々の層は、蛍光増白剤
(リサーチ・ディスクロージャーV節参照)、カブリ防
止剤及び安定剤(リサーチ・ディスクロージャーVI節参
照)、汚染(ステイン)防止剤及び画像色素安定剤(リ
サーチ・ディスクロージャーVII節パラグラフI及びJ
参照)、光吸収及び散乱材料(リサーチ・ディスクロー
ジャーVIII節参照)、艶消剤(リサーチ・ディスクロー
ジャーXVI節参照)及び現像変成剤(リサーチ・ディス
クロージャーXXI節参照)を含有することができる。
これらの写真要素はリサーチ・ディスクロージャーXV
II節及びそこに説明される文献に説明されているような
各種支持体上に塗布することができる。
写真要素は、典型的にはスペクトルの可視領域におけ
る化学放射線に露光されてリサーチ・ディスクロージャ
ーXVIII節に説明されるような潜像を形成し、次いでリ
サーチ・ディスクロージャーXIX節に説明されるように
処理されて、可視色素画像を形成することができる。可
視色素画像を形成する処理は、要素を発色現像主薬と接
触させて現像性ハロゲン化銀を還元し、及び発色現像主
薬を酸化する工程を含む。酸化された発色現像主薬は次
いでカプラーと反応して色素を生成する。
好ましい発色現像主薬は、p−フェニレンジアミン類
である。特に好ましいのは、4−アミノ−3−メチル−
N,N−ジエチルアニリン塩酸塩、4−アミノ−3−メチ
ル−N−エチル−N−β−(メタンスルホンアミド)エ
チルアニリン硫酸塩水和物、4−アミノ−3−メチル−
N−エチル−N−β−ヒドロキシエチルアニリン硫酸
塩、4−アミノ−3−β−(メタンスルホンアミド)エ
チル−N,N−ジエチルアニリン塩酸塩及び4−アミノ−
N−エチル−N−(2−メトキシエチル)−m−トルイ
ジン−ジ−p−トルエンスルホン酸である。
ネガ作用性ハロゲン化銀を用いてネガ画像を形成する
ことができる。任意に、ポジ(即ち反転)画像を形成す
ることができる。
現像後、通常の漂白、定着或いは漂白−定着工程を行
って、銀及びハロゲン化銀を除去し、洗浄及び乾燥を行
う。
〔発明の実施態様〕
実施例1 写真例:鮮鋭度及びインターイメージ効果 13種のカラー写真材料(表中のエントリー1〜13)を
下記概略層構造に従って調製した(数値はmg/m2での被
覆量を示す): 上被覆 :ゼラチン−2500;ゼラチン硬化剤〔ビス(ビニ
ルスルホニル)メタン〕1.75% 写真層1:緑感性AgIBr−1600;ゼラチン−2400;シアン色
素形成カプラー(IC−1)−750;+/−DIR化合物(表
参照) 中間層 :ステイン防止剤2,5−ジドデシルハイドロキノ
ン−115ゼラチン−620 写真層2:赤感性AgIBr−1600;ゼラチン−2400;イエロー
色素形成カプラー(IC−2)−1300 フィルム支持体:ハレーション防止灰色銀−324;ゼラチ
ン−2452;汚染防止剤−15。
写真層1において、シアン色素形成カプラー(IC−
1)の代りにイエロー色素形成カプラー(IC−2)を用
い、及び写真層2においてイエロー色素形成カプラー
(IC−2)の代りにマゼンタ色素形成カプラー(IC−
3)を用いることにおいてのみ、最初の19種と異る3種
の追加のカラー写真材料を調製した(表におけるエント
リー14〜16)。
色素形成カプラーIC−1及びIC−2は、それらの半重
量のジ−n−ブチルフタレートに分散し、色素形成カプ
ラーIC−3はその半重量のトリ−クレジルホスフェート
に分散し、及びDIR化合物は各々それらの2倍重量のジ
エチルラウラミドに分散した。
DIRカプラー効果のために、試料を段階的濃度試験片
及びWratten99(緑色)フィルターを通して露光した。
これは、写真層1を露光した。
インターイメージ評価のために、試料を段階的濃度試
験片及びWratten12(マイナス青色)フィルターを通し
て露光した。これは、両増感写真層を露光する。
鮮鋭度については、16mmのフィルムに対してCMTアキ
ュータンス値を計算することにより、或いは35mmフィル
ム系についてAMTアキュータンス値を計算することによ
り評価され(この技術は、「画像鮮鋭度;CMTアキュータ
ンスを評価するための改良された客観的方法(An impro
ved Objective Method for Pating Picture Sharpness:
CMT Acutance)」と題される記事(R.G.Gendron,Journa
l of the SMPTE,82,1009〜12,1973)に説明されてい
る、露光はWratten99(緑色)フィルターを通して行わ
れた。計算には下記の式を用いたが、式中系モジュレー
ション転位曲線下のカスケード領域は、The Theory of
the Photographic Process第4版、1977年、T.H.James
編の629頁の式(21.104)に示されている: CMT=100+42log〔カスケード領域/5.4783M〕 AMT=100+66log〔カスケード領域/2.6696M′〕 (式中、16mmフィルムに対してM=11.8及び35mmフィル
ム系に対してM′=3.8)。
これらの材料を次いで38℃において下記の如く処理し
た: 発色現像液 2−3/4分 停止液(5%酢酸) 2分 洗浄 2分 漂白K3Fe(CN) 2分 定着 2分 洗浄 2分。
発色現像剤組成は下記の通りであった: K2SO3 2.0 g/ 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−ベータ−ヒド
ロキシアニリン硫酸塩 3.35 g/ K2CO3 30.0 g/ KBr 1.25 g/ KI 0.0006g/ (pH=10.0に調整)。
露光銀の現像により生成した酸化発色現像主薬は、隣
接画像色素形成化合物及びDIR化合物と反応して写真層
1において色素を形成し、抑制剤(或いは抑制剤前駆
体)を放出する。DIR化合物から放出される抑制剤の現
像抑制効果は写真層1のガンマを追跡することにより評
価された。DIR化合物から放出された抑制剤の鮮鋭度効
果は写真層1のアキュータンスを追跡することにより評
価された。アキュータンスのより高い値はフィルムにお
けるより大きい鮮鋭度を示す。
DIR化合物から放出された抑制剤のインターイメージ
効果は、写真層1(インターイメージの起因体)及び写
真層2(インターイメージの受容体)のガンマ比を追跡
することにより評価した。ガンマ比が大きければ大きい
程、フィルムにおけるインターイメージ効果(色修正
度)がより大きい。
表は塗布されるDIR化合物の種類、そのDIR化合物の量
(mg/m2)、写真層1(起因体層)のガンマ、写真層1
のアキュータンス及び写真層1の写真層2に対するイン
ターイメージ効果(色修正)度(起因体ガンマ/受容体
ガンマ)を示す。
DIR化合物A乃至Gは従来公知のものである。表のエ
ントリー1〜13は、本発明のDIR化合物(一つのDIR化合
物中における立体的配置に障害とならないQ基部分及び
抑制剤核部分及びタイミング基部分の組合わせにより特
徴付けられる)が適度の層間現像抑制を引起こし、且つ
従来技術のDIR化合物よりもより大きいアキュータンス
及びより低いインターイメージ効果を引起こすことを示
している。
DIRカプラーA乃至Dを含有した塗膜2乃至5はバラ
スト基における変化が写真要素に見られるインターイメ
ージ挙動を変更しうるが、アキュータンスは変更されな
いことを示している。DIR化合物E乃至Gを含有する塗
膜6乃至8は、抑制基部分及び典型的バラスト基部分と
組合わせたタイミング基部分の使用は写真要素のアキュ
ータンスを増大しうるが、しかしインターイメージ効果
の程度も又増大することを示している。典型的には、イ
ンターイメージ効果の程度が高ければ高い程、アキュー
タンスはより高くなる。塗膜9(本発明の化合物2を導
入)は、タイミング基部分と抑制剤基部分及び立体的配
置に障害とならないQ部分の組合わせが写真要素中に導
入されて増大したレベルのアキュータンス及び減少した
レベルのインターイメージ効果の両者を与えることので
きるDIR化合物を提供するという驚くべき発見を示す。
塗膜10乃至13は、各種立体的配置に障害とならないQ
基部分を導入するDIR化合物及び各種抑制剤基部分を含
有するDIR化合物により、驚く程増大されたアキュータ
ンス及び減少されたインターイメージが達成されうるこ
とを示す。
塗膜14乃至16は各種カプラー基部分を含有する説明さ
れるようなDIR化合物を用いて驚く程増大されたアキュ
ータンス及び減少されたインターイメージが達成されう
ることを示す。
塗膜17乃至24は、上記塗膜1〜13と同様にして調製、
露光及び評価された。これらの場合において、アキュー
タンスは35mmフィルム系に対して評価された。ここでも
又、アキュータンス値が高ければ高い程、フィルムはよ
り鮮鋭となった。各場合において、写真層1のガンマを
0.65の値にするのに必要な各々の評価DIR化合物の量が
用いられた。
表は、起因体層において0.65のガンマを引起こすのに
必要なDIR化合物の量、その層の35mm系ATMアキュータン
ス(比較DIR化合物Eを含有する被膜において得られる
ものに対するもの)、及びインターイメージ値(受容体
ガンマにより除された起因体ガンマ)を掲載する。
塗膜17乃至19は各種公知タイミング基を含有する比較
DIR化合物を用いている。この表に示された比較例は説
明されるようなDIR化合物が従来公知のDIR化合物を用い
て達成されうるよりもより低いインターイメージ効果及
びより高いアキュータンス値の改良されたバランスを示
す写真要素を提供することを示している。
次の化合物は上記方法と同様の方法により調製するこ
とができる。これらの化合物は、実施例1と同様のハロ
ゲン化銀写真組成物中で試験することができる。
〔発明の効果〕 説明されたような放出性現像抑制剤部分の放出を可能
にする少なくとも1個のタイミング基に結合したカプラ
ー部分を含んでなる現像抑制剤カプラーを含んでなるハ
ロゲン化銀写真組成物は、その露光及び処理時に画像ア
キュータンスを減少することなく層間インターイメージ
効果の減少を可能にする。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ウォジチーチ スルサレク アメリカ合衆国,ニューヨーク 14625, ロチェスター,パノラマ トレイル 270 (56)参考文献 特開 昭54−145135(JP,A) 特開 昭62−166334(JP,A) 特開 昭63−95441(JP,A) 特開 昭63−216048(JP,A) 特開 平3−255440(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03C 7/305

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次式の現像抑制剤放出カプラーを含有する
    ハロゲン化銀写真組成物: COUP−T−INH−CH2−Q [式中、 COUPはカプラー部分であり; Tはカップリング位置においてカプラー部分に結合し、
    前記写真組成物の露光及び処理時にカプラー部分からの
    −INH−CH2−Qのタイミング放出を可能にするタイミン
    グ基であり; −INH−CH2−Qは現像抑制剤部分であって、 Qは、(i)70質量単位より大きい分子量を有し、(i
    i)処理時にイオン化される基を含有せず、そして(ii
    i)少なくとも一個の−C=C−もしくは−C=N−二
    重結合を有するバラスト基である]。
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