JP2779582B2 - 通信回線およびその試験方法 - Google Patents
通信回線およびその試験方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電話回線その他通信用
の金属対線による通信回線に利用する。本発明は、通信
回線の宅内回線と端末装置との切分点に回線切分回路を
設置しておき、局側から通信回線の試験を遠隔操作によ
り行うために利用する。
の金属対線による通信回線に利用する。本発明は、通信
回線の宅内回線と端末装置との切分点に回線切分回路を
設置しておき、局側から通信回線の試験を遠隔操作によ
り行うために利用する。
【0002】本発明は、局から利用者端末装置までの間
の通信回線に複数n個の回線切分回路を挿入することが
できるとともに、その複数n個の回線切分回路を局側か
ら遠隔操作により、それぞれ個別に動作させることがで
きる試験方法および回路に関する。
の通信回線に複数n個の回線切分回路を挿入することが
できるとともに、その複数n個の回線切分回路を局側か
ら遠隔操作により、それぞれ個別に動作させることがで
きる試験方法および回路に関する。
【0003】
【従来の技術】電話回線その他有線による通信回線で
は、利用者と通信業者との間で、その通信回線の端末に
利用者が一定の基準を満足する端末装置を市場で購入し
て自由に接続することができるように契約することが広
く行われるようになった。このような契約が行われた回
線では、通信回線に故障が発生すると、その故障原因が
通信業者の側にあるのかあるいは利用者の側にあるのか
を切分けて対応することが必要である。このような切分
けを行うために通信業者が故障のたびに作業者を利用者
宅へ派遣することは、大きい作業工数のかかることであ
るとともに、切分けた結果利用者の側に原因があること
がわかると、その切分作業の費用は回収不能になること
がある。
は、利用者と通信業者との間で、その通信回線の端末に
利用者が一定の基準を満足する端末装置を市場で購入し
て自由に接続することができるように契約することが広
く行われるようになった。このような契約が行われた回
線では、通信回線に故障が発生すると、その故障原因が
通信業者の側にあるのかあるいは利用者の側にあるのか
を切分けて対応することが必要である。このような切分
けを行うために通信業者が故障のたびに作業者を利用者
宅へ派遣することは、大きい作業工数のかかることであ
るとともに、切分けた結果利用者の側に原因があること
がわかると、その切分作業の費用は回収不能になること
がある。
【0004】したがって、これをできる限り局線側から
遠隔操作により、つまり、電話局内に設置した試験設備
から遠隔操作を行うことにより通信回線の故障原因の切
分を行うことが必要になった。このための遠隔操作切分
装置が開発された(例えば、特開平3−22955
7)。
遠隔操作により、つまり、電話局内に設置した試験設備
から遠隔操作を行うことにより通信回線の故障原因の切
分を行うことが必要になった。このための遠隔操作切分
装置が開発された(例えば、特開平3−22955
7)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記先願のものは、屋
外に設置された通信回線と、利用者の屋内に設置された
通信回線とを切分けるために、通信回線の引込み位置に
設置される通信用保安器の内部にこのための回線切分回
路を設けるものであったが、通信用保安器から通信端末
が接続される室内壁面に設置されるローゼットまでの間
の宅内回線についても、その切分けを遠隔に行うことが
できるようにとの強い要望がある。
外に設置された通信回線と、利用者の屋内に設置された
通信回線とを切分けるために、通信回線の引込み位置に
設置される通信用保安器の内部にこのための回線切分回
路を設けるものであったが、通信用保安器から通信端末
が接続される室内壁面に設置されるローゼットまでの間
の宅内回線についても、その切分けを遠隔に行うことが
できるようにとの強い要望がある。
【0006】さらに、局側から通信回線を遠隔操作によ
り試験を行う場合に、引落端子函など回線の途中の任意
の位置に回線切分回路を挿入することができ、これらを
個別に遠隔操作できるなら切分試験を有効に行うことが
できる。
り試験を行う場合に、引落端子函など回線の途中の任意
の位置に回線切分回路を挿入することができ、これらを
個別に遠隔操作できるなら切分試験を有効に行うことが
できる。
【0007】本発明は、このような背景に行われたもの
であって、一つの通信回線に複数n個の回線切分回路を
縦続的に挿入して、それらを局側から個別に遠隔操作し
て、通信回線をn+1の区間に分割してその試験を行う
ことができる通信回線、試験方法およびそのための回線
切分回路を提供することを目的とする。さらに本発明は
その回線切分回路を利用して遠隔から回線端末に人員を
出動させることなく回線試験を行う方法を提供すること
を目的とする。
であって、一つの通信回線に複数n個の回線切分回路を
縦続的に挿入して、それらを局側から個別に遠隔操作し
て、通信回線をn+1の区間に分割してその試験を行う
ことができる通信回線、試験方法およびそのための回線
切分回路を提供することを目的とする。さらに本発明は
その回線切分回路を利用して遠隔から回線端末に人員を
出動させることなく回線試験を行う方法を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第一の観点は回
線切分回路が複数n個挿入された通信回線である。すな
わち本発明は、一対の金属回線の局装置から端末装置ま
での間に、局装置側から送出される切分用直流電圧(+
αV、この電圧は通常の通信状態で印加されている直流
電圧より高い電圧である。本明細書において同じ。)の
制御信号に感応する回線切分回路が挿入された通信回線
において、前記回線切分回路は複数nであって、各回線
切分回路が前記回線に縦続に挿入され、その複数の回線
切分回路は、前記切分用直流電圧(+αV)に対する感
応電流がそれぞれ異なり、その感応電流がより小さいも
のがより遠方に配置されたことを特徴とする。
線切分回路が複数n個挿入された通信回線である。すな
わち本発明は、一対の金属回線の局装置から端末装置ま
での間に、局装置側から送出される切分用直流電圧(+
αV、この電圧は通常の通信状態で印加されている直流
電圧より高い電圧である。本明細書において同じ。)の
制御信号に感応する回線切分回路が挿入された通信回線
において、前記回線切分回路は複数nであって、各回線
切分回路が前記回線に縦続に挿入され、その複数の回線
切分回路は、前記切分用直流電圧(+αV)に対する感
応電流がそれぞれ異なり、その感応電流がより小さいも
のがより遠方に配置されたことを特徴とする。
【0009】すなわち、本発明の回線切分回路は複数n
個が縦続に接続されているものの、それぞれの回線切分
回路は感応する切分用直流電圧は等しいが、感応電流が
それぞれ異なり、しかもその感応電流がより小さいもの
がより局から遠方に配置される。したがって、回線切分
電圧を供給する局側の試験装置では、回線切分電圧(+
αV)を定電流回路から供給し、その定電流を小さい値
から順に大きい値に変更することにより、遠方のものか
ら順に回線切分回路を動作させることができる。
個が縦続に接続されているものの、それぞれの回線切分
回路は感応する切分用直流電圧は等しいが、感応電流が
それぞれ異なり、しかもその感応電流がより小さいもの
がより局から遠方に配置される。したがって、回線切分
電圧を供給する局側の試験装置では、回線切分電圧(+
αV)を定電流回路から供給し、その定電流を小さい値
から順に大きい値に変更することにより、遠方のものか
ら順に回線切分回路を動作させることができる。
【0010】本発明の第二の観点は上記のように回線切
分回路が複数n個が縦続に接続された通信回線の試験方
法である。すなわち、本発明は 前記回線切分回路が
切分動作する切分用直流電圧(+αV)を送出してその
回線切分回路を切分状態に制御する第一の試験工程と、
前記切分用直流電圧(+αV)とは反対極性であり
前記回線切分回路が切戻される切戻用直流電圧(−β
V)を送出して前記回線切分回路の切戻しを行う第二の
試験工程と、 前記第一の試験工程および第二の試験
工程の間およびまたは前後の期間に前記切分用直流電圧
(+αV)および前記切戻用直流電圧(−βV)より絶
対値が小さい試験用直流電圧(+γVまたは−γV)を
送出して回線試験を行う第三の試験工程とを含み、前記
切分用直流電圧(+αV)はその送出電流が複数の異な
る値について前記第一ないし第三の試験工程を複数n回
繰り返し実行することを特徴とする。
分回路が複数n個が縦続に接続された通信回線の試験方
法である。すなわち、本発明は 前記回線切分回路が
切分動作する切分用直流電圧(+αV)を送出してその
回線切分回路を切分状態に制御する第一の試験工程と、
前記切分用直流電圧(+αV)とは反対極性であり
前記回線切分回路が切戻される切戻用直流電圧(−β
V)を送出して前記回線切分回路の切戻しを行う第二の
試験工程と、 前記第一の試験工程および第二の試験
工程の間およびまたは前後の期間に前記切分用直流電圧
(+αV)および前記切戻用直流電圧(−βV)より絶
対値が小さい試験用直流電圧(+γVまたは−γV)を
送出して回線試験を行う第三の試験工程とを含み、前記
切分用直流電圧(+αV)はその送出電流が複数の異な
る値について前記第一ないし第三の試験工程を複数n回
繰り返し実行することを特徴とする。
【0011】前記第一の観点の発明に使用される回線切
分回路は、一対の局線端子(L1、L2)および一対の
宅内端子(I1、I2)を備え、前記一対の局線端子
(L1、L2)と前記一対の宅内端子(I1、I2)と
を接続する通路にそれぞれ前記局線端子側を可動片電位
とする切換接点形の機械接点によるリレー接点(r1、
r2)が介挿され、この一対の局線端子(L1、L2)
間にその端子間に現れる直流電圧を検出しその電圧が切
分用直流電圧(+αV)を越えたとき検出出力を送出す
る制御電圧検出回路(1)と、前記リレー接点を駆動す
るリレー巻線を含み前記制御電圧検出回路の検出出力お
よび前記切分用直流電圧(+αV)の電流値が設定値を
越えたときに起動するリレー駆動制御回路(2)と、こ
のリレー駆動制御回路に直列に接続され前記リレー接点
(r1、r2)のメーク側(この明細書では、回線切分
け時に接続状態となる側を「メーク側」、切戻されて通
常の通信時に接続状態になる側を「ブレーク側」と定義
する)に前記切分用直流電圧(+αV)を越える電圧が
現れたときに遮断状態となる電流遮断回路(3)と、前
記リレー接点(r1、r2)のメーク側に前記切戻用直
流電圧(−βV)が現れたときに前記リレー巻線を復旧
させるリレー切戻回路(4)とを備えている。
分回路は、一対の局線端子(L1、L2)および一対の
宅内端子(I1、I2)を備え、前記一対の局線端子
(L1、L2)と前記一対の宅内端子(I1、I2)と
を接続する通路にそれぞれ前記局線端子側を可動片電位
とする切換接点形の機械接点によるリレー接点(r1、
r2)が介挿され、この一対の局線端子(L1、L2)
間にその端子間に現れる直流電圧を検出しその電圧が切
分用直流電圧(+αV)を越えたとき検出出力を送出す
る制御電圧検出回路(1)と、前記リレー接点を駆動す
るリレー巻線を含み前記制御電圧検出回路の検出出力お
よび前記切分用直流電圧(+αV)の電流値が設定値を
越えたときに起動するリレー駆動制御回路(2)と、こ
のリレー駆動制御回路に直列に接続され前記リレー接点
(r1、r2)のメーク側(この明細書では、回線切分
け時に接続状態となる側を「メーク側」、切戻されて通
常の通信時に接続状態になる側を「ブレーク側」と定義
する)に前記切分用直流電圧(+αV)を越える電圧が
現れたときに遮断状態となる電流遮断回路(3)と、前
記リレー接点(r1、r2)のメーク側に前記切戻用直
流電圧(−βV)が現れたときに前記リレー巻線を復旧
させるリレー切戻回路(4)とを備えている。
【0012】前記リレー駆動制御回路(2)は、前記切
分用直流電圧(+αV)の電流により充電されるコンデ
ンサ(CC)と、このコンデンサに並列に接続された抵
抗器(RD)と、このコンデンサの端子電圧が所定値に
達したときに導通するツエナーダイオード(ZG)と、
前記リレー巻線に直列に接続されこのツエナーダイオー
ド(ZG)の電流により導通するサイリスタ(SCR)
とを含み、前記コンデンサ(CC)および前記抵抗器
(RD)の値が交換可能に設定される。
分用直流電圧(+αV)の電流により充電されるコンデ
ンサ(CC)と、このコンデンサに並列に接続された抵
抗器(RD)と、このコンデンサの端子電圧が所定値に
達したときに導通するツエナーダイオード(ZG)と、
前記リレー巻線に直列に接続されこのツエナーダイオー
ド(ZG)の電流により導通するサイリスタ(SCR)
とを含み、前記コンデンサ(CC)および前記抵抗器
(RD)の値が交換可能に設定される。
【0013】すなわち、このコンデンサ(CC)および
抵抗器(RD)を交換することにより所望の感応電流値
を切り換えることができる。
抵抗器(RD)を交換することにより所望の感応電流値
を切り換えることができる。
【0014】そして、コンデンサ(CC)は回線の雑音
電圧を吸収するに十分な容量に設定され、これは小さい
電流値で切離し制御を実行するうえで有効である。
電圧を吸収するに十分な容量に設定され、これは小さい
電流値で切離し制御を実行するうえで有効である。
【0015】本発明の第三の観点は、上記のような通信
回線を被試験回線として接続することができ、局側に配
置される試験装置である。すなわち本発明は、端子電圧
が回線切分用直流電圧(+αV)を越える直流電圧を発
生する定電流電源回路を備え、その定電流電源回路はそ
の電流値を操作により複数n段階に切換える手段を含む
ことを特徴とする。
回線を被試験回線として接続することができ、局側に配
置される試験装置である。すなわち本発明は、端子電圧
が回線切分用直流電圧(+αV)を越える直流電圧を発
生する定電流電源回路を備え、その定電流電源回路はそ
の電流値を操作により複数n段階に切換える手段を含む
ことを特徴とする。
【0016】
【作用】本発明には主として次のような特徴がある。 一つの通信回線に遠隔操作により切分けることが可
能な切分点を複数n個設定することができる。 通信回線にすでに回線切分回路が挿入されている場
合に、例えば通信用保安器の中に、局側から見てその先
に(例えばローゼットの中に)新たに回線切分回路を挿
入してその回線切分回路を独立に切換制御できる。 回線切分回路には半導体スイッチではなく、リレー
接点を利用し切離し状態での非導通状態を確実にする。 複数n個の回線切分回路を制御電流により区別する
ので、遠方に設置された回線切分回路の感応電流は小さ
くなるが、電流値が小さくなっても良好に作動するよう
に回線雑音を吸収するコンデンサが実装される。
能な切分点を複数n個設定することができる。 通信回線にすでに回線切分回路が挿入されている場
合に、例えば通信用保安器の中に、局側から見てその先
に(例えばローゼットの中に)新たに回線切分回路を挿
入してその回線切分回路を独立に切換制御できる。 回線切分回路には半導体スイッチではなく、リレー
接点を利用し切離し状態での非導通状態を確実にする。 複数n個の回線切分回路を制御電流により区別する
ので、遠方に設置された回線切分回路の感応電流は小さ
くなるが、電流値が小さくなっても良好に作動するよう
に回線雑音を吸収するコンデンサが実装される。
【0017】本発明によれば、通信回線の遠隔操作によ
る切分試験を複数の切分点で実行することができるか
ら、作業者の出動を少なくするとともに、止むなく作業
者を出動させる場合にも、その異常となっている回線の
位置をはじめから正確に特定することができる。
る切分試験を複数の切分点で実行することができるか
ら、作業者の出動を少なくするとともに、止むなく作業
者を出動させる場合にも、その異常となっている回線の
位置をはじめから正確に特定することができる。
【0018】
【実施例】次に、本発明実施例を図面に基づいて説明す
る。図1は本発明実施例に係わる試験測定系の全体構成
を示す図、図2は本発明実施例に係わる試験装置の構成
を示す図である。
る。図1は本発明実施例に係わる試験測定系の全体構成
を示す図、図2は本発明実施例に係わる試験装置の構成
を示す図である。
【0019】本発明実施例に係わる試験測定系は、局装
置10と加入者宅20とが通信回線14および回線引落
用の端子函26を介して接続される。加入者宅20の引
込位置には通信用保安器21が挿入される。局装置10
には、試験の操作を行う試験台11を有する試験装置
と、この試験台11にインタフェースを介して接続され
る交換機12と、この交換機12と通信回線14とを接
続する主配線盤13とが備えられる。また、加入者宅2
0には、通信用保安器21に通信回線15を介して接続
された宅内用ローゼット23が配置され、この宅内用ロ
ーゼット23に端末装置(電話機)25が接続される。
さらに、前記宅内用ローゼット23の筐体内部には第一
の回線切分回路24が実装され、通信用保安器21の筐
体内には宅内用ローゼット23の宅内端子側に縦続に接
続された第二の回線切分回路22が実装され、回線引落
用の端子函26の筐体内には通信回線14に接続された
第三の回線切分回路27が実装される。
置10と加入者宅20とが通信回線14および回線引落
用の端子函26を介して接続される。加入者宅20の引
込位置には通信用保安器21が挿入される。局装置10
には、試験の操作を行う試験台11を有する試験装置
と、この試験台11にインタフェースを介して接続され
る交換機12と、この交換機12と通信回線14とを接
続する主配線盤13とが備えられる。また、加入者宅2
0には、通信用保安器21に通信回線15を介して接続
された宅内用ローゼット23が配置され、この宅内用ロ
ーゼット23に端末装置(電話機)25が接続される。
さらに、前記宅内用ローゼット23の筐体内部には第一
の回線切分回路24が実装され、通信用保安器21の筐
体内には宅内用ローゼット23の宅内端子側に縦続に接
続された第二の回線切分回路22が実装され、回線引落
用の端子函26の筐体内には通信回線14に接続された
第三の回線切分回路27が実装される。
【0020】本発明の特徴とするところは、このよう
に、一対の金属回線の局装置10から端末装置25まで
の間の通信回線14、15に、局装置10側から送出さ
れる切分用直流電圧(+αV)の制御信号に感応する第
一の回線切分回路24、第二の回線切分回路22、およ
び第三の回線切分回路27が通信回線14、15に縦続
に挿入され、その第一の回線切分回路24、第二の回線
切分回路22、および第三の回線切分回路27は、前記
切分用直流電圧(+αV)に対する感応電流がそれぞれ
異なり、その感応電流がより小さいものがより遠方に配
置されたことにある。
に、一対の金属回線の局装置10から端末装置25まで
の間の通信回線14、15に、局装置10側から送出さ
れる切分用直流電圧(+αV)の制御信号に感応する第
一の回線切分回路24、第二の回線切分回路22、およ
び第三の回線切分回路27が通信回線14、15に縦続
に挿入され、その第一の回線切分回路24、第二の回線
切分回路22、および第三の回線切分回路27は、前記
切分用直流電圧(+αV)に対する感応電流がそれぞれ
異なり、その感応電流がより小さいものがより遠方に配
置されたことにある。
【0021】局装置10内に備えられた試験装置には、
図2に示すように、複数の定電流電源回路5−1〜5−
nが備えられ、この定電流電源回路5−1〜5−nには
その電流値を操作により複数n段階に切換える切換手段
6を含む。また、試験台11には、+αV、−βV、+
γV、および−γVの電源を切換手段6を介して定電流
電源回路5−1〜5−nに切換え供給する電源切換手段
11aを含み、+γVおよび−γVの電源にはそれぞれ
電流計(絶縁抵抗計その他を含む)が接続される。
図2に示すように、複数の定電流電源回路5−1〜5−
nが備えられ、この定電流電源回路5−1〜5−nには
その電流値を操作により複数n段階に切換える切換手段
6を含む。また、試験台11には、+αV、−βV、+
γV、および−γVの電源を切換手段6を介して定電流
電源回路5−1〜5−nに切換え供給する電源切換手段
11aを含み、+γVおよび−γVの電源にはそれぞれ
電流計(絶縁抵抗計その他を含む)が接続される。
【0022】次に、回線切分回路の構成について説明す
る。図3は本発明実施例における回線切分回路の構成を
示すブロック図、図4は本発明実施例におけるリレー駆
動制御回路の構成を示す図、図5は本発明実施例におけ
る電流遮断回路の構成を示す図である。
る。図3は本発明実施例における回線切分回路の構成を
示すブロック図、図4は本発明実施例におけるリレー駆
動制御回路の構成を示す図、図5は本発明実施例におけ
る電流遮断回路の構成を示す図である。
【0023】本発明実施例における第一の回線切分回路
24、第二の回線切分回路22、および第三の回線切分
回路27は、それぞれ一対の局線端子L1、L2および
一対の宅内端子I1、I2を備え、この一対の局線端子
L1、L2と一対の宅内端子I1、I2とを接続する通
路にそれぞれ局線端子L1、L2側を可動片電位とする
切換接点形の機械接点によるリレー接点r1、r2が介
挿され、この一対の局線端子(L1、L2)間にその端
子間に現れる直流電圧を検出しその電圧が切分用直流電
圧(+αV)を越えたとき検出出力を送出する制御電圧
検出回路1と、リレー接点r1、r2を駆動するリレー
巻線RYを含み制御電圧検出回路1の検出出力および前
記切分用直流電圧(+αV)の電流値が設定値を越えた
ときに起動するリレー駆動制御回路2と、このリレー駆
動制御回路2に直列に接続されリレー接点r1、r2の
メーク側に前記切分用直流電圧(+αV)を越える電圧
が現れたときに遮断状態となる電流遮断回路3と、リレ
ー接点r1、r2のメーク側に前記切戻用直流電圧(−
βV)が現れたときに前記リレー巻線を復旧させるリレ
ー切戻回路4とを備え、リレー駆動制御回路2と電流遮
断回路3とが制御電圧検出回路1の検出出力と一方の局
線端子L1との間に直列接続され、リレー切戻回路4は
リレー駆動回路に接続される。
24、第二の回線切分回路22、および第三の回線切分
回路27は、それぞれ一対の局線端子L1、L2および
一対の宅内端子I1、I2を備え、この一対の局線端子
L1、L2と一対の宅内端子I1、I2とを接続する通
路にそれぞれ局線端子L1、L2側を可動片電位とする
切換接点形の機械接点によるリレー接点r1、r2が介
挿され、この一対の局線端子(L1、L2)間にその端
子間に現れる直流電圧を検出しその電圧が切分用直流電
圧(+αV)を越えたとき検出出力を送出する制御電圧
検出回路1と、リレー接点r1、r2を駆動するリレー
巻線RYを含み制御電圧検出回路1の検出出力および前
記切分用直流電圧(+αV)の電流値が設定値を越えた
ときに起動するリレー駆動制御回路2と、このリレー駆
動制御回路2に直列に接続されリレー接点r1、r2の
メーク側に前記切分用直流電圧(+αV)を越える電圧
が現れたときに遮断状態となる電流遮断回路3と、リレ
ー接点r1、r2のメーク側に前記切戻用直流電圧(−
βV)が現れたときに前記リレー巻線を復旧させるリレ
ー切戻回路4とを備え、リレー駆動制御回路2と電流遮
断回路3とが制御電圧検出回路1の検出出力と一方の局
線端子L1との間に直列接続され、リレー切戻回路4は
リレー駆動回路に接続される。
【0024】リレー駆動制御回路2は、図4に示すよう
に、前記切分用直流電圧(+αV)の電流により充電さ
れるコンデンサCCと、このコンデンサCCに並列に接
続された抵抗器RDと、このコンデンサCCの端子電圧
が所定値に達したときに導通するツエナーダイオードZ
Gと、リレー巻線r1、r2に直列に接続されこのツエ
ナーダイオードZGの電流により導通するサイリスタ
(SCR)とを含み、コンデンサCCおよび抵抗器RD
の値が交換可能に設定され、コンデンサCCは回線の雑
音電圧を吸収するに十分な容量に設定される。回線に雑
音がある場合にもこのコンデンサにより吸収されるの
で、小さい電流で試験を行うことができる。
に、前記切分用直流電圧(+αV)の電流により充電さ
れるコンデンサCCと、このコンデンサCCに並列に接
続された抵抗器RDと、このコンデンサCCの端子電圧
が所定値に達したときに導通するツエナーダイオードZ
Gと、リレー巻線r1、r2に直列に接続されこのツエ
ナーダイオードZGの電流により導通するサイリスタ
(SCR)とを含み、コンデンサCCおよび抵抗器RD
の値が交換可能に設定され、コンデンサCCは回線の雑
音電圧を吸収するに十分な容量に設定される。回線に雑
音がある場合にもこのコンデンサにより吸収されるの
で、小さい電流で試験を行うことができる。
【0025】このような構成にすることによりサイリス
タSCRのトリガを開くための試験制御信号を微少にす
ることができる。その試験制御信号による充電電圧がツ
エナーダイオードZGの電圧を越えるとサイリスタSC
Rにトリガ信号が供給されてリレー駆動制御回路は動作
状態となり、コンデンサCCの電荷はリレー巻線RYを
通して放電される。このとき、リレー巻線RYが動作す
る。
タSCRのトリガを開くための試験制御信号を微少にす
ることができる。その試験制御信号による充電電圧がツ
エナーダイオードZGの電圧を越えるとサイリスタSC
Rにトリガ信号が供給されてリレー駆動制御回路は動作
状態となり、コンデンサCCの電荷はリレー巻線RYを
通して放電される。このとき、リレー巻線RYが動作す
る。
【0026】また、電流遮断回路3は、図5に示すよう
に、トランジスタTRと、抵抗REとにより構成され
る。リレー接点r2がライン側(I2側)にあるとき、
およびツエナーダイオードZTが開放状態にあるとき
は、トランジスタTRは導通し、それ以外のときには遮
断状態となる。
に、トランジスタTRと、抵抗REとにより構成され
る。リレー接点r2がライン側(I2側)にあるとき、
およびツエナーダイオードZTが開放状態にあるとき
は、トランジスタTRは導通し、それ以外のときには遮
断状態となる。
【0027】図6は本発明実施例における第一の回線切
分回路による試験方法を時間の経過にしたがって示す
図、図7は本発明実施例における第一の回線切分回路に
よる切分け試験の制御動作のシーケンスを示す図であ
る。図8は通信用保安器内の第二の回線切分回路の切分
け試験を行う場合の制御動作シーケンスを示す図であ
る。
分回路による試験方法を時間の経過にしたがって示す
図、図7は本発明実施例における第一の回線切分回路に
よる切分け試験の制御動作のシーケンスを示す図であ
る。図8は通信用保安器内の第二の回線切分回路の切分
け試験を行う場合の制御動作シーケンスを示す図であ
る。
【0028】図1に示す試験測定系に対する試験は、一
対の局線の宅内への引込み位置に設けられた通信用保安
器2から延長された通信回線(宅内配線)15に、電話
機などの端末装置25を接続するために設けられた宅内
用ローゼット23内、もしくはそのごく近傍に第一の回
線切分回路24が設けられ、通信用保安器21に第二の
回線切分回路22が設けられ、回線引落用の端子函26
に第三の回線切分回路27が設けられた通信回線につい
て、局装置10側からの遠隔操作によりそれぞれ行われ
る。
対の局線の宅内への引込み位置に設けられた通信用保安
器2から延長された通信回線(宅内配線)15に、電話
機などの端末装置25を接続するために設けられた宅内
用ローゼット23内、もしくはそのごく近傍に第一の回
線切分回路24が設けられ、通信用保安器21に第二の
回線切分回路22が設けられ、回線引落用の端子函26
に第三の回線切分回路27が設けられた通信回線につい
て、局装置10側からの遠隔操作によりそれぞれ行われ
る。
【0029】その試験方法は、図6に示すように、各回
線切分回路が切分動作する切分用直流電圧(+αV)を
送出してその回線切分回路を切分状態に制御する第一の
試験工程と、前記切分用直流電圧(+αV)とは反対極
性であり各回線切分回路が切戻される切戻用直流電圧
(−βV)を送出して各回線切分回路の切戻しを行う第
二の試験工程と、前記第一の試験工程および第二の試験
工程の間およびまたは前後の期間に前記切分用直流電圧
(+αV)および前記切戻用直流電圧(−βV)より絶
対値が小さい試験用直流電圧(+γVまたは−γV)を
送出して回線試験を行う第三の試験工程とが含まれ、前
記切分用直流電圧(+αV)はその送出電流が複数の異
なる値について前記第一ないし第三の試験工程を複数n
回繰り返し実行するところに特徴がある。
線切分回路が切分動作する切分用直流電圧(+αV)を
送出してその回線切分回路を切分状態に制御する第一の
試験工程と、前記切分用直流電圧(+αV)とは反対極
性であり各回線切分回路が切戻される切戻用直流電圧
(−βV)を送出して各回線切分回路の切戻しを行う第
二の試験工程と、前記第一の試験工程および第二の試験
工程の間およびまたは前後の期間に前記切分用直流電圧
(+αV)および前記切戻用直流電圧(−βV)より絶
対値が小さい試験用直流電圧(+γVまたは−γV)を
送出して回線試験を行う第三の試験工程とが含まれ、前
記切分用直流電圧(+αV)はその送出電流が複数の異
なる値について前記第一ないし第三の試験工程を複数n
回繰り返し実行するところに特徴がある。
【0030】ただし α>β>γ である。
【0031】次いで、図7を参照して第一の回線切分回
路による切分け試験について説明する。
路による切分け試験について説明する。
【0032】電話局の試験台11から交換機12に対し
検索信号を送出することにより加入者検索が行われ、こ
の検索により加入者回線が捕捉される。試験台11から
切離し制御信号(+αV、i1mA)を送ると、これを
受けた第一の回線切分回路24により端末装置25との
切離しが行われる。このとき、第二および第三の回線切
分回路の22、27の感応電流はi1mAより大きいか
ら感応しない。
検索信号を送出することにより加入者検索が行われ、こ
の検索により加入者回線が捕捉される。試験台11から
切離し制御信号(+αV、i1mA)を送ると、これを
受けた第一の回線切分回路24により端末装置25との
切離しが行われる。このとき、第二および第三の回線切
分回路の22、27の感応電流はi1mAより大きいか
ら感応しない。
【0033】この第一の回線切分回路24と端末装置2
5とが切離された状態で、試験台11から切離し確認試
験信号が送出され、これにつづいて線間絶縁抵抗の測定
が実施される。測定が終了すると第一の回線切分回路2
4に切戻し制御信号が送出され、第一の回線切分回路2
4と端末装置25との切戻し動作が行われ開通状態が設
定される。つづいて、切戻し確認試験信号の送出が行わ
れて正常であれば加入者回線が開放される。
5とが切離された状態で、試験台11から切離し確認試
験信号が送出され、これにつづいて線間絶縁抵抗の測定
が実施される。測定が終了すると第一の回線切分回路2
4に切戻し制御信号が送出され、第一の回線切分回路2
4と端末装置25との切戻し動作が行われ開通状態が設
定される。つづいて、切戻し確認試験信号の送出が行わ
れて正常であれば加入者回線が開放される。
【0034】次に、通信用保安器21に設けられた第二
の回線切分回路22による切分け試験について図8を参
照して説明する。この場合は、局装置10の試験台11
から交換機12に対し検索信号を送出することにより加
入者検索が行われ、この検索により加入者回線が捕捉さ
れる。試験台11から保安器部切離し用の制御信号(+
αV、i2mA)が送出されると、第二の回線切分回路
22の切離し動作が行われ、加入者宅20内の通信回線
15が切離される。このとき、第一の回線切分回路24
も先に動作するが、通信回線15が切離されるので無関
係になる。
の回線切分回路22による切分け試験について図8を参
照して説明する。この場合は、局装置10の試験台11
から交換機12に対し検索信号を送出することにより加
入者検索が行われ、この検索により加入者回線が捕捉さ
れる。試験台11から保安器部切離し用の制御信号(+
αV、i2mA)が送出されると、第二の回線切分回路
22の切離し動作が行われ、加入者宅20内の通信回線
15が切離される。このとき、第一の回線切分回路24
も先に動作するが、通信回線15が切離されるので無関
係になる。
【0035】このとき、i2>i1である。したがって
第一の回線切分回路24も動作するが、第二の回線切分
回路22より遠方であるから無関係である。
第一の回線切分回路24も動作するが、第二の回線切分
回路22より遠方であるから無関係である。
【0036】この切離しが行われた状態で切離し確認試
験信号が送出されると、これにより線間絶縁抵抗の測定
が実施される。測定終了後は試験台11から切戻し制御
信号が送出されることにより第二の回線切分回路22の
切戻し動作が行われる。この第二の回線切分回路22の
切戻し動作により、第一の回線切分回路24にも切戻し
制御信号が到達するのでやや遅れて同時に第一の回線切
分回路24の切戻し動作が行われて端末装置25との開
通状態が設定される。その後、切戻し確認試験信号が端
末装置25に送出されることにより加入者回線が開放さ
れる。
験信号が送出されると、これにより線間絶縁抵抗の測定
が実施される。測定終了後は試験台11から切戻し制御
信号が送出されることにより第二の回線切分回路22の
切戻し動作が行われる。この第二の回線切分回路22の
切戻し動作により、第一の回線切分回路24にも切戻し
制御信号が到達するのでやや遅れて同時に第一の回線切
分回路24の切戻し動作が行われて端末装置25との開
通状態が設定される。その後、切戻し確認試験信号が端
末装置25に送出されることにより加入者回線が開放さ
れる。
【0037】ここで、試験系における故障ポイントの特
定について図1を参照して説明する。
定について図1を参照して説明する。
【0038】まず、端末装置25に断線がある場合に
は、第一の回線切分回路24が動作していて正常であれ
ば、この第一の回線切分回路24までは正常に接続され
ていることになり、したがって端末装置25側に断線が
発生しているものと特定することができる。また、絶縁
不良がある場合には、第一の回線切分回路24の切離し
動作後の切離し確認試験信号(γV)および絶縁抵抗測
定結果により、第一の回線切分回路24よりも局装置1
0側に原因があるのか端末装置25側に原因があるのか
を判断することができる。
は、第一の回線切分回路24が動作していて正常であれ
ば、この第一の回線切分回路24までは正常に接続され
ていることになり、したがって端末装置25側に断線が
発生しているものと特定することができる。また、絶縁
不良がある場合には、第一の回線切分回路24の切離し
動作後の切離し確認試験信号(γV)および絶縁抵抗測
定結果により、第一の回線切分回路24よりも局装置1
0側に原因があるのか端末装置25側に原因があるのか
を判断することができる。
【0039】宅内回線に相当する通信回線15に断線が
ある場合には、第一の回線切分回路24の切離し動作が
できないので、第一の回線切分回路24よりも局装置1
0側に断線があるものと判断される。したがって、第二
の回線切分回路22を備えた通信用保安器21までの接
続確認のために、通信用保安器21の切離し動作ができ
た場合には宅内の通信回線15に断線があるものと特定
することができる。
ある場合には、第一の回線切分回路24の切離し動作が
できないので、第一の回線切分回路24よりも局装置1
0側に断線があるものと判断される。したがって、第二
の回線切分回路22を備えた通信用保安器21までの接
続確認のために、通信用保安器21の切離し動作ができ
た場合には宅内の通信回線15に断線があるものと特定
することができる。
【0040】また、通信回線15に絶縁不良がある場合
には、第一の回線切分回路24の切離し動作後に局装置
10側の絶縁抵抗を測定した結果で、宅内の通信回線1
5または通信用保安器21より局側の通信回線14に絶
縁不良があるものと診断できるので、通信用保安器21
の切離し動作を行い、通信用保安器21より局側が正常
であれば、宅内の通信回線15に絶縁不良があるものと
特定することができる。
には、第一の回線切分回路24の切離し動作後に局装置
10側の絶縁抵抗を測定した結果で、宅内の通信回線1
5または通信用保安器21より局側の通信回線14に絶
縁不良があるものと診断できるので、通信用保安器21
の切離し動作を行い、通信用保安器21より局側が正常
であれば、宅内の通信回線15に絶縁不良があるものと
特定することができる。
【0041】さらに、通信回線14に断線がある場合に
は、同様にして第三の回線切分回路27を動作させるこ
とができる。これは第三の回線切分回路27の切分制御
信号(+αV、i3mA)を送出することにより行われ
る(i1<i2<i3)。この他に回線の静電気容量を
測定することにより、通信回線14の状態を測定するこ
とができる。また、通信回線14に絶縁不良がある場合
には、通信用保安器21内の第二の回線切分回路22の
切離し後の絶縁抵抗測定結果により、その局側の通信回
線14に絶縁不良があるものと特定することができる。
は、同様にして第三の回線切分回路27を動作させるこ
とができる。これは第三の回線切分回路27の切分制御
信号(+αV、i3mA)を送出することにより行われ
る(i1<i2<i3)。この他に回線の静電気容量を
測定することにより、通信回線14の状態を測定するこ
とができる。また、通信回線14に絶縁不良がある場合
には、通信用保安器21内の第二の回線切分回路22の
切離し後の絶縁抵抗測定結果により、その局側の通信回
線14に絶縁不良があるものと特定することができる。
【0042】以上説明した本発明通信回線には、さらに
第nの回線切分回路を挿入して、切分制御信号(+α
V、inmA、i1<i2<i3…<in)により切分
けを行うことができる。
第nの回線切分回路を挿入して、切分制御信号(+α
V、inmA、i1<i2<i3…<in)により切分
けを行うことができる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、一
つの通信回線に遠隔操作により切分けることが可能な切
分点を複数n個設定することができ、通信回線にすでに
回線切分回路が挿入されている場合には、局側から見て
その先に(例えば通信用保安器内のローゼットの中に)
新たに回線切分回路を挿入してその回線切分回路を独立
に切換え制御することができ、また、回線切分回路には
半導体スイッチではなく、リレー接点が利用されている
ので切離し状態での非導通状態を確実にすることができ
る。さらに、複数n個の回線切分回路を制御電流により
区別することができるので、遠方に設置された回線切分
回路の感応電流は小さくなるが、回線雑音を吸収するコ
ンデンサが実装されているので、電流値が小さくなって
も良好に作動させることができる。
つの通信回線に遠隔操作により切分けることが可能な切
分点を複数n個設定することができ、通信回線にすでに
回線切分回路が挿入されている場合には、局側から見て
その先に(例えば通信用保安器内のローゼットの中に)
新たに回線切分回路を挿入してその回線切分回路を独立
に切換え制御することができ、また、回線切分回路には
半導体スイッチではなく、リレー接点が利用されている
ので切離し状態での非導通状態を確実にすることができ
る。さらに、複数n個の回線切分回路を制御電流により
区別することができるので、遠方に設置された回線切分
回路の感応電流は小さくなるが、回線雑音を吸収するコ
ンデンサが実装されているので、電流値が小さくなって
も良好に作動させることができる。
【0044】加えて、通信回線の遠隔操作による切分試
験を複数の切分点で実行することができることから、作
業者の出動を少なくするとともに、止むなく作業者を出
動させる場合にも、その異常となっている回線の位置を
はじめから正確に特定することができるなどの効果があ
る。
験を複数の切分点で実行することができることから、作
業者の出動を少なくするとともに、止むなく作業者を出
動させる場合にも、その異常となっている回線の位置を
はじめから正確に特定することができるなどの効果があ
る。
【図1】本発明実施例に係わる試験測定系の全体構成を
示す図。
示す図。
【図2】本発明実施例に係わる試験装置の構成を示す
図。
図。
【図3】本発明実施例における回線切分回路の構成を示
すブロック図。
すブロック図。
【図4】本発明実施例におけるリレー駆動制御回路の構
成を示す図。
成を示す図。
【図5】本発明実施例における電流遮断回路の構成を示
す図。
す図。
【図6】本発明実施例における第一の回線切分回路によ
る試験方法を時間の経過にしたがって示す図。
る試験方法を時間の経過にしたがって示す図。
【図7】本発明実施例における第一の回線切分回路によ
る切分け試験の制御動作のシーケンスを示す図。
る切分け試験の制御動作のシーケンスを示す図。
【図8】本発明実施例における通信用保安器内の第二の
回線切分回路により切分け試験を行う場合の制御動作の
シーケンスを示す図。
回線切分回路により切分け試験を行う場合の制御動作の
シーケンスを示す図。
1 制御電圧検出回路 2 リレー駆動制御回路 3 電流遮断回路 4 リレー切戻回路 5−1〜5−n 定電流電源回路 6 切換手段 10 局装置 11 試験台 11a 電源切換手段 12 交換機 13 主配線盤 14、15 通信回線 20 加入者宅 21 通信用保安器 22 第二の回線切分回路 23 宅内用ローゼット 24 第一の回線切分回路 25 端末装置(電話機) 26 回線引落用の端子函 27 第三の回線切分回路 L1、L2 局線端子 I1、I2 宅内端子 RY リレー巻線 SCR サイリスタ ZT、ZG ツエナーダイオード CC コンデンサ RD、RE 抵抗 DH ダイオード r1、r2 リレー接点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上田 直毅 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−136876(JP,A) 特開 昭54−153504(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04M 1/24 H04M 3/08 - 3/14 H04M 3/22 - 3/36 H04Q 1/20 - 1/26
Claims (6)
- 【請求項1】 一対の金属回線の局装置から端末装置ま
での間に、局装置側から送出される切分用直流電圧(+
αV)の制御信号に感応する回線切分回路が挿入された
通信回線において、前記回線切分回路は、一対の局線端子(L1、L2)お
よび一対の宅内端子(I1、I2)を備え、前記一対の
局線端子(L1、L2)と前記一対の宅内端子(I1、
I2)とを接続する通路にそれぞれ前記局線端子側を可
動片電位とする切換接点形の機械接点によるリレー接点
(r1、r2)が介挿され、この一対の局線端子(L
1、L2)間にその端子間に現れる直流電圧を検出しそ
の電圧が切分用直流電圧(+αV)を越えたとき検出出
力を送出する制御電圧検出回路(1)と、前記リレー接
点を駆動するリレー巻線を含み前記制御電圧検出回路の
検出出力および前記切分用直流電圧(+αV)の電流値
が設定値を越えたときに起動するリレー駆動制御回路
(2)と、このリレー駆動制御回路に直列に接続され前
記リレー接点(r1、r2)のメーク側に前記切分用直
流電圧(+αV)を越える電圧が現れたときに遮断状態
となる電流遮断回路(3)と、前記リレー接点(r1、
r2)のメーク側に前記切戻用直流電圧(−βV)が現
れたときに前記リレー巻線を復旧させるリレー切戻回路
(4)とを備え、 前記リレー駆動制御回路(2)は、前記切分用直流電圧
(+αV)の電流により充電されるコンデンサ(CC)
と、このコンデンサに並列に接続された抵抗器(RD)
と、このコンデンサの端子電圧が所定値に達したときに
導通するツエナーダイオード(ZG)と、前記リレー巻
線に直列に接続されこのツエナーダイオード(ZG)の
電流により導通するサイリスタ(SCR)とを含み、前
記コンデンサ(CC)および前記抵抗器(RD)の値が
交換可能に設定され、 前記回線切分回路は複数nであって、各回線切分回路が
前記回線に縦続に挿入され、前記 複数の回線切分回路は、前記切分用直流電圧(+α
V)に対する感応電流がそれぞれ異なり、その感応電流
がより小さいものがより遠方に配置されたことを特徴と
する通信回線。 - 【請求項2】 前記nは2であり、2個の回線切分回路
が、ローゼット内および通信用保安器内に実装された請
求項1記載の通信回線。 - 【請求項3】 前記nは3であり、3個の回線切分回路
が、ローゼット内、通信用保安器内および回線引落用の
端子函内にそれぞれ実装された請求項1記載の通信回
線。 - 【請求項4】 請求項1記載の通信回線の試験方法にお
いて、 前記回線切分回路が切分動作する切分用直流電圧
(+αV)を送出してその回線切分回路を切分状態に制
御する第一の試験工程と、 前記切分用直流電圧(+αV)とは反対極性であり
前記回線切分回路が切戻される切戻用直流電圧(−β
V)を送出して前記回線切分回路の切戻しを行う第二の
試験工程と、 前記第一の試験工程および第二の試験工程の間およ
びまたは前後の期間に前記切分用直流電圧(+αV)お
よび前記切戻用直流電圧(−βV)より絶対値が小さい
試験用直流電圧(+γVまたは−γV)を送出して回線
試験を行う第三の試験工程とを含み、 前記切分用直流電圧(+αV)はその送出電流が複数の
異なる値について前記第一ないし第三の試験工程を複数
n回繰り返し実行することを特徴とする通信回線の試験
方法。 - 【請求項5】 前記コンデンサ(CC)は回線の雑音電
圧を吸収するに十分な容量に設定された請求項1記載の
通信回線。 - 【請求項6】 請求項1記載の通信回線を被試験回線と
して接続することができ、局側に配置される試験装置に
おいて、 端子電圧が回線切分用直流電圧(+αV)を越える直流
電圧を発生する定電流電源回路を備え、その定電流電源
回路はその電流値を操作により複数n段階に切換える手
段を含むことを特徴とする試験装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5145032A JP2779582B2 (ja) | 1993-06-16 | 1993-06-16 | 通信回線およびその試験方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5145032A JP2779582B2 (ja) | 1993-06-16 | 1993-06-16 | 通信回線およびその試験方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH077548A JPH077548A (ja) | 1995-01-10 |
JP2779582B2 true JP2779582B2 (ja) | 1998-07-23 |
Family
ID=15375836
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5145032A Expired - Fee Related JP2779582B2 (ja) | 1993-06-16 | 1993-06-16 | 通信回線およびその試験方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2779582B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4962018A (en) * | 1988-06-21 | 1990-10-09 | Eastman Kodak Company | Photographic materials containing DIR compounds and process of imaging |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5850460B2 (ja) * | 1978-05-25 | 1983-11-10 | 日本電信電話株式会社 | コ−ドによる障害箇所切分け方式 |
JPH0716221B2 (ja) * | 1991-02-01 | 1995-02-22 | 株式会社日興電機製作所 | 加入者回線の遠隔測定方法および加入者回線の遠隔切り分け回路 |
-
1993
- 1993-06-16 JP JP5145032A patent/JP2779582B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH077548A (ja) | 1995-01-10 |
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