JPH09182317A - 配電線系統の情報処理システムおよび情報サービスシステム - Google Patents

配電線系統の情報処理システムおよび情報サービスシステム

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JPH09182317A
JPH09182317A JP34042295A JP34042295A JPH09182317A JP H09182317 A JPH09182317 A JP H09182317A JP 34042295 A JP34042295 A JP 34042295A JP 34042295 A JP34042295 A JP 34042295A JP H09182317 A JPH09182317 A JP H09182317A
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JP34042295A
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English (en)
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Akemichi Okimoto
明道 沖本
Shoji Yokoi
昭二 横井
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NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決課題】需要家からの問い合わせ電話に対して、需
要家の給電区間を迅速に検索し、その区間情報に基づい
て適切な回答を極めて迅速に提供できる。 【解決手段】配電線系統を複数の給電区間Snに分割
し、それぞれに子局8を設け、それらを制御する親局1
0には、子局8から給電情報が入力される区間情報メモ
リ20、その給電情報に対応したメッセージを記憶させ
たメッセージメモリ22、需要家40と通信する通話器
23、需要家40の給電区間とその電話番号とを照合可
能に記憶させた電話番号メモリ21とを備え、需要家4
0の照会電話に基づいて、その需要家の給電区間を検索
した上、その給電情報を探知して、需要家に予め設定し
たメッセージを提供可能とする情報処理装置19を設け
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配電線系統の停電
その他に関して電力需要家に情報を提供するための配電
線系統の情報処理システムおよび情報サービスシステム
に関する。また、特に低圧配電線系統の停電その他の事
故の範囲を探知するための配電線系統の情報処理システ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電力需要家(以下単に需要家とい
う)から電力会社の営業所に停電などに関する照会電話
があると、その都度、担当者が需要家の住所、所在地を
確認したうえ、それに基づいて配電線系統地図などを参
照しながら、需要家が所在する給電区域を調査、確認し
なければならなかったので、手間がかかった。さらに、
需要家が所在する給電区域が特定できた場合でも、停電
の照会を受けた時点では停電の範囲、故障の原因あるい
は復旧の見込みなどを営業所が把握できない場合もあっ
て、適切な回答ができなかったり、時間がかかったりし
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点を解決するためになされたものであり、先ず、需要家
からの照会電話に基づいて、需要家が所在する給電区域
を迅速に検索して、所要の給電情報を回答可能とする配
電線系統の情報処理システム、次いで、同じく照会電話
に基づいて、需要家が所在する給電区域を迅速に検索で
きるとともに、停電の規模の大きさを探知できる配電線
系統の情報処理システム、さらには、需要家に対して適
切な回答を極めて迅速に提供できる配電線系統の情報サ
ービスシステムを提供する。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の問題は、請求項1
に係る次の発明により解決することができる。配電線系
統の需要家が所在する給電区域と需要家の電話番号とを
照合可能に記憶させた電話番号記憶手段を備え、需要家
からの照会電話に基づいて、その需要家が所在する給電
区域を検索可能とする情報処理手段を設けたことを特徴
とする配電線系統の情報処理システム。
【0005】また、上記の問題は、請求項4に係る次の
発明よっても解決することができる。需要家からの照会
電話に基づいて、需要家が所在する配電線系統の給電区
域と需要家の電話番号とを照合可能に記憶させた電話番
号記憶手段を少なくとも備えた情報処理手段を用いて、
少なくとも、需要家の電話番号を入力するステップ、入
力された前記電話番号より需要家が所在する配電線系統
の給電区域を検索するとともに少なくとも同一給電区域
に属する他の需要家の電話番号を出力するステップ、前
記照会電話のあった需要家以外の新たな需要家に対して
給電状況を調査するための照合電話を発信するステップ
を含むことを特徴とする配電線系統の情報処理システ
ム。
【0006】さらに、上記の問題は、請求項5に係る次
の発明よっても解決することができる。配電線系統を複
数の給電区間に分割して構成するとともに、各区間の給
電状態を制御するための子局を設け、同子局群を親局か
ら制御するようにした配電線系統において、前記親局に
は、各子局を介してそれぞれの給電情報が入力される区
間情報記憶手段と、その給電情報の種類に対応して設定
されているメッセージを記憶させたメッセージ記憶手段
と、需要家の照会電話に対応する通話器と、前記需要家
が所在する給電区間とその需要家の電話番号とを照合可
能に記憶させた電話番号記憶手段とを備え、需要家から
の照会電話に基づいて、その需要家が所在する給電区間
を検索して、該当する給電区間の給電情報を探知すると
ともに、需要家に対して、その給電情報の種類に応じた
メッセージを提供可能とする情報処理装置を設けたこと
を特徴とする配電線系統の情報サービスシステム。
【0007】(作用)本発明はこのように構成されてい
るので、請求項1に係る発明においては、需要家からの
照会電話を受けると、電話番号記憶手段を備えた情報処
理手段によって、その電話番号を電気信号化して、電話
番号記憶手段と照合することにより、需要家が所在する
給電区域が迅速に検索、特定される。なお、ここでいう
給電区域とは、後述の配電線系統を区分する本線番号ま
たは幹線番号、あるいはそれらに属する給電区間番号、
低圧配電線番号などで識別される給電区分を意味するも
のである。このようにして従来の、需要家の住所を聞き
取ったうえ系統地図と照合調査して給電区間を見つけ出
していた面倒な作業にかわって、人手に頼ることが少な
く殆ど自動的にかつ正確な配電線系統の情報が得られる
のである。
【0008】また、請求項2に係る発明では、前記の情
報処理手段が、配電線系統の給電情報を記憶させた給電
情報記憶手段を備えているので、特定された需要家の所
在する給電区域の停電原因、復旧情報などの給電状況を
読み取ることができるから、より適切な情報を需要家に
提供可能となるのである。また、請求項3に係る発明で
は、前記の作用に加えるに、給電情報の種類に対応して
設定されているメッセージを記憶させたメッセージ記憶
手段を備えているので、特定された需要家に対して適切
なメッセージを提供可能となるのである。
【0009】さらに、請求項4に係る発明においては、
需要家からの照会電話を受けると、需要家が所在する配
電線系統の給電区域と需要家の電話番号とを照合可能に
記憶させた電話番号記憶手段を少なくとも備えた情報処
理手段を用いて、前記の各ステップが実行されるので、
その電話番号を入力すると、電話番号記憶手段と照合さ
れて、需要家が所在する給電区域が検索、特定されると
ともに、同一給電区域に属する他の需要家の電話番号が
出力されるから、その新たな需要家に対して照合電話を
かけて、給電状況を確かめることができるので、停電の
規模の大きさなどを迅速に探知できることになる。
【0010】また、請求項5に係る発明においては、需
要家からの照会電話を受けると、親局では、通話器を通
して当該需要家の電話番号が電気信号として情報処理装
置に入力され、その電話番号が電話番号記憶手段に照合
され、需要家が所在する給電区間が特定される。そし
て、その特定された給電区間の給電状況は区間情報記憶
手段から出力され、ついでその情報の種類に応じたメッ
セージが呼び出されて、通話器から回答として需要家に
提供される。このようにして従来の大部分が人手に頼っ
ていた作業にかわって殆ど自動的にかつ的確な配電線系
統の情報サービスが行えるのである。なお、配電線の各
給電区間の情報は、それぞれの子局を通じてリアルタイ
ムに前記区間情報記憶手段に入力されているうえ、必要
に応じてマニュアルで特定情報、例えば配電線の工事停
電情報なども入力され得るので、このシステムにおいて
は速やかに正確な最近の情報を用いることができるので
ある。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の各実施形態を添付
図に基づいて説明する。まず、図1を参照して、本発明
が適用し得る電力供給のための配電線系統について説明
する。配電の拠点である変電所3から、給電用の幹線が
各給電地域に向けて導出されるが、図1では、幹線1お
よび2が例示されており、この幹線1、2は、一方が構
内において母線4に接続され、他方が遮断器CBを介し
て先方の給電地域へ導出されている。この幹線1、2に
は、配電線系統に落雷、地絡、または断線などにより故
障が生じたときにはそれを探知して、その故障系統の遮
断器CBを制御リレーRYにより開放して給電を停止す
るための零相変流器ZCTおよび接地変圧器GTR等の
検出ユニットが前記遮断器CBの近くに設置されてい
る。
【0012】そして、この幹線1、2の前方には、幹線
から枝分かれする分岐線5と幹線1、2の先端部を接続
するための中継配電線6が配設されていて、この分岐線
5と中継配電線6と幹線1、2をもって、本線A、およ
びBが構成されている。さらに、この幹線1、2には、
複数の線路開閉器SW1が設けられ、複数の給電区間S
1、S2、S3、〜Snに分割され、また、前方の中継
配電線6にも線路開閉器SW2が設けられている。そし
て給電区間S1、S2、S3、〜Snのそれぞれのに
は、スイッチ31aとヒューズ31bを備えたカットア
ウト31と、変圧器32を介して低圧配電線P1、P
2、P3、〜Pnが施設され、それに複数の需要家4
0、40、が接続されている。
【0013】このような幹線1、2において、線路開閉
器SW1は通常閉路され、線路開閉器SW2は通常開放
されているが、幹線1または2において事故が生じた場
合にはその給電区間Snを系統から切り離すことができ
るように構成されている。例えば、図1に示すように、
幹線1の給電区間S5のF点で地絡などの事故が発生し
たときには、その両側の線路開閉器SW1を開放するこ
とによって、給電区間S5を給電系統から切り離すとと
もに、前方の中継配電線6に設けられた線路開閉器SW
2を閉じて幹線2を通じて幹線1の故障区間S5の前方
区間に給電するようになっている。
【0014】そして、前記の制御を行うために、各線路
開閉器SW1、SW2に隣接して配線路状況の事故など
の異常、例えば落雷、断線などを探知するための検出ユ
ニット7が設けられ、この検出ユニット7は、各線路開
閉器SW1、SW2を開閉制御できる操作機能を有する
子局8に接続され、さらに、各子局8は、通信線9を介
して、これら配電線系統を管轄している電力会社の営業
所等に設けられた管理センタの親局10に接続されてい
る。この親局10には演算回路12を中心にした監視、
制御回路が設けられている。また、前記変電所3の線路
制御用のリレーRYの通信経路も前記親局10に接続さ
れている。このような配電線系統の構成では、親局10
に本線1、2を含む全配電線系統の給電情報が集約され
ているので、親局10において全配電線系統を監視する
ことができるのである。
【0015】以上説明した親局と子局を配設した配電線
系統において、前記事故点Fを含む給電区間S5を給電
系統から切り離すには、次のいずれかの方法で行われ
る。第1の方法は、変電所3における零相変流器ZCT
および接地変圧器GTRなどの故障検出装置の信号に基
づいて変電所3の本線Aの遮断機CBを開放して、本線
Aを一旦停電にしたうえ、全ての線路開閉器SW1を開
いて状態で遮断器CBを閉じ、ついで線路開閉器SW1
を順次閉じることで故障区間S5を特定して、その前後
の線路開閉器SW1、SW1を開いた状態として故障区
間S5を切り離す方法である。第2の方法は、給電区間
S5の配電線に設けられている検出ユニット7の故障検
出情報により、事故点Fの両側の線路開閉器SW1、S
W1をそれぞれの子局8、8が連携して開放して故障区
間S5を切り離すものであり、この場合は変電所3の遮
断器CBは動作することなく行われる。
【0016】次に、親局10内の配電線系統の監視、制
御回路の構成について説明する。図1の親局10の配電
線系統側には、系統に設けられた各子局8に通信線9を
通じて接続される電子化された演算回路12が設けられ
ており、この演算回路12は、各子局8から送られてく
る給電区間に関する情報を記憶するためのRAMと各子
局8を制御するための演算プログラムが書き込まれてい
るROMとを備えている。さらにこの演算回路12に
は、各子局8に対して制御信号を出力するための信号出
力手段と各子局8からの情報信号を入力するための信号
入力手段が設けられている。
【0017】このように構成されている親局10の配電
線系統の監視、制御回路において、演算回路12から子
局8に対する指令信号は、前記信号出力手段により信号
として通信線9を通じて各子局8に伝えられるのであ
る。また、各子局8からの信号は通信線9を通じて親局
に伝えられ、前記信号入力手段により復元され演算回路
12で処理された後、RAMに配電線系統に関する諸情
報として随時蓄積されるのである。
【0018】次に、以上説明した電力の配電線系統に適
用され得る、本発明の配電線系統の情報処理システムお
よび情報サービスシステムの実施形態を詳細に説明す
る。なお、本発明が適用される配電線系統は、明記され
ない限り前記説明のものに限定されるものではなく、よ
り単純な配電線系統にも適用され得るのは言うまでもな
い。
【0019】先ず、請求項1に係る発明の実施形態を図
2、図3を用いて説明する。この配電線系統の情報処理
システムは、図2に示すような、電話番号記憶手段とし
ての電子化された電話番号メモリ21を備えていて、通
話器29を介して需要家40の電話41と通信可能に接
続されている情報処理手段としての情報処理装置27を
親局10に設けたものである。また、この情報処理装置
27は、好ましくは、給電情報記憶手段としての電子化
された給電情報メモリ28に接続しているものである。
さらに好ましくは、後記するような電子化されたメッセ
ージメモリ22、あるいはディスプレー25を備えてい
るものである。
【0020】この実施形態における電話番号メモリ21
とは、例えば、図3に示すように、各本線毎に区分した
うえ、各給電区間S1〜Snにおける各低圧配電線P1
〜Pn毎に、所在の需要家40の電話番号が書き込まれ
ている表のように、需要家の電話番号を需要家が所在す
る給電区間、低圧配電線などの給電区域と関連付けて電
子的に記憶しているものである。そこで、ある需要家の
電話番号が分かれば、情報処理装置27によってこの電
話番号メモリ21と照合、検索することにより、その電
話番号の需要家がどの低圧配電線から給電されているの
か、あるいはどの給電区間に属しているのかなどを容易
に知ることができるのである。
【0021】また、この情報処理装置27に、系統の全
給電区間における停電の有無、あるいは入力操作器30
によって適宜な給電情報、例えば、予め予定されている
給電区間の工事停電に関する情報、または停電の回復見
込み情報などが入力されている給電情報メモリ28が接
続されていれば、需要家の所在する給電区域の上記のよ
うな給電情報を適宜提供できる利点がある。
【0022】さらに、後記するような需要家の停電など
に関する問い合わせに対する幾つかの応答メッセージ、
例えば、図6に例示するいくつかのメッセージを設定し
て記憶させてある電子化されたメッセージメモリ22を
備えていれば、需要家に適切な回答が可能となる利点が
あり、また、情報処理装置27の処理状況あるいは入力
または出力データなどを適宜に表示できるディスプレー
25を備えていれば、本発明のシステムの処理がより便
利となる利点がある。
【0023】なお、情報処理装置27において、需要家
の電話番号を電話の発信音から自動的に認識できるよう
に構成しておくのが好ましい。このためには、電話回線
26により接続されている需要家40側の電話機41を
プッシュフォン方式にしておくのが特に好ましい。ま
た、ここでは情報処理装置27を親局10内に設けた事
例により説明したが本発明は親局10内に限定されるも
のではなく、上記の目的、機能に適する地点を適宜選択
して設定することができるものである。
【0024】次に、請求項4に係る発明の実施形態につ
いて説明する。この発明に係る配電線系統の情報処理シ
ステムは、少なくとも、図2に示すような電話番号記憶
手段としての電子化された電話番号メモリ21を備えた
うえ、通話器29を介して需要家40の電話41と通信
可能に接続されている情報処理手段としての情報処理装
置27を用いる情報処理方法であって、以下に説明する
ステップを含むものである。そのステップを説明する
と、図4に示すように本線Aの給電区間S5に属する低
圧配電線P2の変圧器32の故障または雷サージや過負
荷電流によりカットアウト31のヒューズ31bの溶断
によるスイッチ31aが開いて、低圧配電線P2に属す
る全需要家が停電下に置かれた場合、ある需要家から最
初の照会電話があったとする。先ず、この需要家の電話
番号を電気信号として情報処理装置27に入力するステ
ップを実行する。このとき、需要家の電話番号は、プッ
シュボタンを押すことでトーン信号として直接取り込む
ことができるようにしておくのが好ましい。
【0025】次いで、入力された前記電話番号をキーに
して、前記電話番号メモリ21に照合することにより、
需要家が所在する配電線系統の給電区域(この場合は、
本線A、給電区間S5、低圧配電線P2)を検索すると
ともに、少なくとも同一給電区域に属する他の需要家の
電話番号を出力するステップを実行する。このとき出力
されるものは、例えば、図3に示す一覧表のような、本
線A、Bに区分し、各給電区間S1〜S6における各低
圧配電線P1〜P3〜毎に、所在の需要家40の電話番
号が書き込まれている形式の一覧表であり、プリントア
ウトまたはディスプレー25に表示される。この場合、
例えば照会電話を掛けてきた電話番号 AAAA は点滅状態
あるいは字体を異ならせて示されるのが識別上好都合で
ある。
【0026】さらに、前記照会電話のあった需要家 AAA
A 以外の新たな需要家、同一低圧配電線P2に属する X
XXX または ZZZZ 、あるいはさらに、隣接する低圧配電
線P1に属する BBBB に対して給電状況を調査するため
の照合電話を発信するステップを実行する。こうするこ
とにより、同一低圧配電線P2に属する XXXX またはZZ
ZZ の回答から、停電が需要家 AAAA 1軒に止まるの
か、低圧配電線P2全体に及ぶのかが判別できる。ま
た、隣接する低圧配電線P1に属する BBBB の回答か
ら、停電がP1の系統にまで広がっているのかどうかも
判別可能となる。
【0027】このようにして、この請求項4に係る発明
においては、需要家からの照会電話を受けると、前述の
電子化された電話番号メモリ21を少なくとも備えた情
報処理装置27を用いて、前記の各ステップを実行する
ことになるので、その電話番号が電話番号メモリ21と
照合されて、需要家が所在する給電区域が迅速に検索、
特定されるとともに、少なくとも同一給電区域に属する
他の需要家の電話番号が出力されるから、その新たな需
要家に対して照合電話をかけることにより、停電の規模
の大きさなどを迅速に探知できることになる。従って、
その後の需要家に適切な情報を提供できるとともに、停
電の復旧に関し的確な処置を迅速にとることも可能とな
るのである。
【0028】最後に、請求項5に係る発明、配電線系統
の情報サービスシステムの実施形態を図5〜7を参照し
て説明する。この配電線系統の情報サービスシステムで
は、図5に示すように、親局10の電話回線側には、機
能要素である、電話番号記憶手段としての電話番号メモ
リ21を備えている情報処理手段としての情報処理装置
19が設けられ、この情報処理装置19は前記演算回路
12を介して、同じく機能要素である区間情報記憶手段
としての区間情報メモリ20に接続している。また、情
報処理装置19は、電話番号メモリ21の他、図5に示
すように、メッセージ記憶手段としてのメッセージメモ
リ22、および通話器23を備えている。
【0029】ここに、この実施形態における演算回路1
2について説明しておく。この演算回路12は、図5に
示すように、各子局8の受け持つ給電区間に関する情報
を記憶するためのRAM13と各子局8を制御するため
の演算プログラムが書き込まれているROM14とを備
えた電子化された演算処理手段であり、また、各子局8
に対して制御信号を出力するための信号出力回路15と
信号変調回路16、並びに各子局8からの情報信号を入
力するための信号入力回路17と信号変調回路18とを
介して、通信器11、通信線9の順に各子局8に接続さ
れている。そして、このように構成されている演算回路
12の動作はすでに説明した通りである。
【0030】この実施形態における電話番号メモリ21
は、例えば、図3に示すように各給電区間S1〜Snに
おける各低圧配電線P1〜Pn毎に、所在の需要家40
の電話番号が書き込まれているように、需要家の電話番
号が需要家が所在する給電区間、低圧配電線などの給電
区域と関連付けて記憶されている。そこで、電話番号が
分かれば、この電話番号メモリ21と照合、検索するこ
とによって、その電話番号の需要家がどの番号の低圧配
電線から給電されているのか、あるいはどの給電区間に
属しているのかなどを知ることができるのである。
【0031】また、ここで区間情報メモリ20は、各子
局8から通信線9を通じて伝達される区間情報、例えば
系統の全給電区間における停電の有無などが入力されて
いるているものであるが、後記のように入力操作器24
によって情報が入力される場合も含むのである。また、
図5においては、この区間情報メモリ20とRAM13
とを説明の都合上別個のものとして表示しているが、区
間情報メモリ20がRAM13の一部を構成するもので
あっても差し支えない。つまり、この区間情報メモリ2
0は、RAM13と同様に演算回路12によって制御さ
れるのである。
【0032】また、この実施形態では、予め予定されて
いる給電区間の工事停電に関する情報、または停電の回
復見込み情報など電力会社側から入力できる区間情報を
区間情報メモリ20に入力するための入力操作器24が
設けられている。また、ディスプレィ25は、情報処理
装置19の処理状況あるいは入力または出力データなど
を適宜に表示するため設けられたものである。
【0033】また、この実施形態でのメッセージメモリ
22には、需要家の停電などに関する問い合わせに対す
る幾つかの応答メッセージ、例えば図6に例示するよう
ないくつかのメッセージが設定され記憶されている。そ
してこのメッセージは、配電線系統の停電状況に対応し
て最も適切な回答になるようあらかじめ準備されている
のである。なお、照会電話の最初の応答には、メッセー
ジA1のように照会電話の内容識別と電話番号を電子的
に読みとるためのメッセージが準備されている。
【0034】なお、通話器23は、通常の電話回線26
と接続されていて、需要家40の個別電話機41と通信
ができるように設けられている。また、情報処理装置1
9においてその電話番号を発信音から自動的に認識でき
るようにするには、請求項1または4に係る発明と同様
に、需要家40側の電話機41をプッシュフォン方式に
しておくのが特に好ましい。
【0035】次に、以上のように構成された配電線系統
の情報サービスシステムの動作について説明する。ここ
では、配電線系統の構成、動作についてはすでに説明し
てあるので省略し、低圧配電線P2に接続されている需
要家40が電話機41により電力会社の営業所等に停電
についての照会電話をかけた場合を事例にして説明を進
めることとする。
【0036】需要家40からの照会電話を通話器23が
受けると、情報処理装置19はメッセージメモリ中のメ
ッセージ例A1を選択して、需要家あて発信する。そし
て、このメッセージに応じて停電照会である識別番号、
この実施形態での事例*5と電話番号がプッシュフォン
で返信された場合には、メッセージ例A2を発信すると
ともに、情報処理装置19は、受信した需要家40の電
話番号を電話番号メモリ21と照合して、需要家40の
配電線上の所在位置、この場合には、本線番号A、給電
区域S5、低圧配電線番号P2として特定できる需要家
40の所在位置を読み出す。
【0037】そこで、停電の範囲が図7に示すように、
本線Aの故障点Fを含む給電区間S5の全域(低圧配電
線P1〜P3に接続している全需要家は停電下にある)
にわたる場合について、説明を続ける。情報処理装置1
9において、前述のように検出した需要家40の配電線
上の所在位置を区間情報メモリ20と照合する。ここで
区間情報メモリ20は、先に述べたように、各子局8か
ら通信線9を通じて入力された系統の全給電区間におけ
る停電の有無などの情報がインプットされているので、
需要家の所在位置が分かれば、そこの停電状況、図7の
例では区間S5は地絡事故により故障中であるという状
況を読み出すことができる。そしてその停電状況に応じ
て予め準備されているメッセージ、例えばメッセージ例
Bをメッセージメモリ22から選択して、需要家あて発
信することになる。
【0038】また、給電区間S5の停電が事故によるも
のでなく、予定されていた作業工事による停電である場
合には、区間情報メモリ20に予めインプットされてい
る作業停電の情報に従い、情報処理装置19は、前記と
同様に予め準備されているメッセージ、例えばメッセー
ジ例Cをメッセージメモリ22から選択して、需要家あ
て発信することになる。
【0039】次に、停電の範囲が図4に示すように、本
線Aの給電区間S5に属する低圧配電線P2に限定され
る場合について、説明を続ける。何らかの事故により低
圧配電線P2のカットアウト31のヒューズ31bが溶
断しスイッチ31aが開放するか,変圧器32が故障し
た場合には、その低圧配電線P2に接続している需要家
だけが停電下に置かれることになる。この状況において
電話の照会に対して、情報処理装置19において、検出
した需要家40の配電線上の所在位置を区間情報メモリ
20と照合する点は上記と同様である。ここで区間情報
メモリ20において、すでに低圧配電線P2が停電中で
あるとの情報がインプットされているときには、予め準
備されているメッセージ、例えばメッセージ例Eをメッ
セージメモリ22から選択して、需要家あて発信するこ
とになる。
【0040】ところが、前述したように、幹線1または
2の給電区間S1、S2〜Snの区間毎に設けられてい
て線路状況を探知する検出ユニット7を備えている配電
線系統においては、この検出ユニット7は、幹線部分の
落雷事故などを探知して、子局8を通じて親局10に線
路情報を伝達することができるようになっているが、低
圧配電線P1、P2などの停電現象までを探知する機能
を持たないことが多い。そのような場合には、電話の照
会に対して、情報処理装置19は区間情報メモリ20か
ら低圧配電線P2の停電情報を得ることができないの
で、そのときは、予め準備されているメッセージ、例え
ばメッセージ例Dをメッセージメモリ22から選択し
て、需要家あて発信することになる。
【0041】そして、このように需要家の電話によって
低圧配電線P2に停電事故が発生していることを初めて
知った場合には、情報処理装置19は、ディスプレー2
5に停電情報を表示して、例えば図3のようなリストを
表示するとともに、照会電話の番号を点滅させるなどの
方法で停電情報を表示する、または復旧作業に関する注
意喚起または指示をさせたり、区間情報メモリ20に復
旧情報をインプットすることができる。従って、その後
の低圧配電線P2に属する他の需要家からの電話に対し
ては、前述の通り、適切なメッセージ例Eなどを提供で
きるようになるのである。
【0042】また、需要家の電話番号を前記電話番号メ
モリ21と照合することによって、この場合のような各
子局8が探知できない低圧配電線系統の故障を需要家側
の照会電話によって早期に知ることができるから、復旧
作業も速やかに開始できる利点もある。なお、需要家の
照会電話が電力使用料金に関する場合には、前記各情報
メモリ20、28に需要家毎の料金情報を前記電話番号
メモリ21に対応するように入力しておけば、メッセー
ジA1の応答として*7による照会に即答可能となる。
また、料金情報が入力されていない場合には、*9によ
る照会と同様に係員が口頭通話に応じるように実施する
ことができる。
【0043】
【発明の効果】本発明の配電線系統の情報処理システム
およびその情報サービスシステムは、以上に説明したよ
うに構成されているので、停電に際して需要家からの照
会電話に基づいて、需要家の所在する給電区域を迅速に
探知することができる。また、停電の範囲などを的確に
探知することもできる。さらに、需要家の所在する給電
区域の給電情報を迅速に呼び出すこともできるうえ、そ
の情報の種類によって適切なメッセージを提供すること
を可能としている。従って、需要家に対して適切な回答
を迅速に行えることは勿論、電力会社営業所の担当者を
増員することなく対応でき、停電復旧作業を早期に開始
できるなど電力供給におけるサービス機能を向上させる
という優れた効果がある。よって本発明は従来の問題点
を解消した配電線系統の情報処理システムおよびその情
報サービスシステムとして、その工業的価値が極めて大
なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】電力の配電線系統例の概念図。
【図2】1実施形態例を示す概念図。
【図3】電話番号と給電区域との関係を例示するリス
ト。
【図4】1低圧配電線が停電した場合の概念系統図。
【図5】1実施形態例を示す概念図。
【図6】給電状況とメッセージを例示するリスト。
【図7】1給電区間が停電した場合の概念系統図。
【符号の説明】
1、2 幹線、3 変電所、4 母線、6 中継配電
線、8 子局、9 通信線、10 親局、12 演算回
路、19 情報処理装置、20 区間情報メモリ、21
電話番号メモリ、22 メッセージメモリ、23 通
話器、24 入力操作器、25 ディスプレー、27
情報処理装置、28 給電情報メモリ、29通話器、4
0 需要家、41 電話、SWn 線路開閉器、Sn
給電区間、Pn 低圧配電線。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配電線系統の需要家が所在する給電区域
    と需要家の電話番号とを照合可能に記憶させた電話番号
    記憶手段を備え、需要家からの照会電話に基づいて、そ
    の需要家が所在する給電区域を検索可能とする情報処理
    手段を設けたことを特徴とする配電線系統の情報処理シ
    ステム。
  2. 【請求項2】 前記の情報処理手段が、配電線系統の給
    電情報を記憶させた給電情報記憶手段を備え、需要家が
    所在する給電区域の給電情報を探知可能とするものであ
    る請求項1に記載の配電線系統の情報処理システム。
  3. 【請求項3】 前記の情報処理手段が、配電線系統の給
    電情報の種類に対応して設定されているメッセージを記
    憶させたメッセージ記憶手段を備え、需要家の給電区域
    の給電情報に基づくメッセージを呼び出し可能とするも
    のである請求項2に記載の配電線系統の情報処理システ
    ム。
  4. 【請求項4】 需要家からの照会電話に基づいて、需要
    家が所在する配電線系統の給電区域と需要家の電話番号
    とを照合可能に記憶させた電話番号記憶手段を少なくと
    も備えた情報処理手段を用いて、少なくとも、需要家の
    電話番号を入力するステップ、入力された前記電話番号
    より需要家が所在する配電線系統の給電区域を検索する
    とともに少なくとも同一給電区域に属する他の需要家の
    電話番号を出力するステップ、前記照会電話のあった需
    要家以外の新たな需要家に対して給電状況を調査するた
    めの照合電話を発信するステップを含むことを特徴とす
    る配電線系統の情報処理システム。
  5. 【請求項5】 配電線系統を複数の給電区間に分割して
    構成するとともに、各区間の給電状態を制御するための
    子局を設け、同子局群を親局から制御するようにした配
    電線系統において、前記親局には、各子局を介してそれ
    ぞれの給電情報が入力される区間情報記憶手段と、その
    給電情報の種類に対応して設定されているメッセージを
    記憶させたメッセージ記憶手段と、需要家の照会電話に
    対応する通話器と、前記需要家が所在する給電区間とそ
    の需要家の電話番号とを照合可能に記憶させた電話番号
    記憶手段とを備え、需要家からの照会電話に基づいて、
    その需要家が所在する給電区間を検索して、該当する給
    電区間の給電情報を探知するとともに、需要家に対し
    て、その給電情報の種類に応じたメッセージを提供可能
    とする情報処理装置を設けたことを特徴とする配電線系
    統の情報サービスシステム。
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