JP2007183843A - 配電線事故対応システムおよび配電線事故対応方法 - Google Patents

配電線事故対応システムおよび配電線事故対応方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007183843A
JP2007183843A JP2006001998A JP2006001998A JP2007183843A JP 2007183843 A JP2007183843 A JP 2007183843A JP 2006001998 A JP2006001998 A JP 2006001998A JP 2006001998 A JP2006001998 A JP 2006001998A JP 2007183843 A JP2007183843 A JP 2007183843A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
distribution line
customer
telephone
section
accident
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006001998A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4592596B2 (ja
Inventor
Koichi Tochiyama
幸市 杼山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chugoku Electric Power Co Inc
Original Assignee
Chugoku Electric Power Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chugoku Electric Power Co Inc filed Critical Chugoku Electric Power Co Inc
Priority to JP2006001998A priority Critical patent/JP4592596B2/ja
Publication of JP2007183843A publication Critical patent/JP2007183843A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4592596B2 publication Critical patent/JP4592596B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A10/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE at coastal zones; at river basins
    • Y02A10/40Controlling or monitoring, e.g. of flood or hurricane; Forecasting, e.g. risk assessment or mapping

Abstract

【課題】 配電線事故による問い合わせが殺到した場合でも電話対応を可能にする配電線事故対応システムおよび配電線事故対応方法を提供する。
【解決手段】 配電線に設けられた開閉器により配電線が区分されている場合に配電線に事故が発生したとき、事故点を含む区間を検出する配電自動化システム2を利用した配電線事故対応システムであって、配電線の各区間に対応して、この区間の需要家の電話番号を記憶している記憶部13と、配電線に事故が発生したときに、停電について電話で問い合わせてきた需要家に対して電話番号を問い合わせ、この需要家から電話番号を受け取ると、配電自動化システム2から停電区間の情報を受け取り、停電区間に電話番号が含まれているかどうかを記憶部13により調べ、電話番号が停電区間に含まれているときに、停電が配電線事故によるものと判断する処理部11とを備える。
【選択図】 図3

Description

この発明は、配電線事故が発生した際の電話による問い合わせに対応する配電線事故対応システムおよび配電線事故対応方法に関する。
電力は、変電所から高圧で配電線により運ばれ、さらに、配電線の高圧がトランスにより低圧に変換されて一般の需要家に供給される。配電線に事故が発生した場合、電力会社では、配電線事故による停電の復旧作業をすると同時に、停電についての需要家からの電話による問い合わせに対応する必要がある。需要家からの停電などについての問い合わせには、電力会社のカスタマーセンタが主に対応しているが、停電時に例えば需要家に対して電子メールなどで知らせるサービスも提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−281661号公報
ところで、配電線事故が発生すると、電話による問い合わせがカスタマーセンタに殺到する場合がある。こうした場合には、カスタマーセンタに電話がつながらなくなり、カスタマーセンタとは別の部署に電話による問い合わせがいくときもある。つまり、配電線事故による問い合わせが殺到すると、電力会社は電話応対に苦慮している。そこで、こうした場合に需要家に対して自動で電話対応する手段が望まれている。
この発明の目的は、前記の課題を解決し、配電線事故による問い合わせが殺到した場合でも電話対応を可能にする配電線事故対応システムおよび配電線事故対応方法を提供することにある。
前記の課題を解決するために、請求項1の発明は、配電線に設けられた開閉器により前記配電線が区分されている場合に前記配電線に事故が発生したとき、事故点を含む区間を検出する配電自動化システムを利用した配電線事故対応システムであって、前記配電線の各区間に対応して、この区間の需要家の電話番号を記憶している記憶手段と、前記配電線に事故が発生したときに、停電について電話で問い合わせてきた需要家に対して電話番号を問い合わせ、この需要家から電話番号を受け取ると、前記配電自動化システムから停電区間の情報を受け取り、前記停電区間に前記電話番号が含まれているかどうかを前記記憶手段により調べ、前記電話番号が前記停電区間に含まれているときに、停電が配電線事故によるものと判断する処理手段とを備えることを特徴とする配電線事故対応システムである。
請求項1の発明では、記憶手段が配電線の各区間に対応して、この区間の需要家の電話番号をあらかじめ記憶している。もし、配電線に事故が発生し、需要家から停電について電話で問い合わせを受けると、処理手段は、この需要家に対して電話番号を問い合わせる。この後、処理手段は、この需要家から電話番号を受け取ると、配電自動化システムから停電区間の情報を受け取り、記憶手段を参照してこの電話番号が停電区間に登録されているかどうかを調べる。そして、電話番号が停電区間に登録されているときに、処理手段は停電が配電線事故によるものと判断する。
請求項2の発明は、請求項1に記載の配電線事故対応システムにおいて、前記処理手段は、問い合わせてきた需要家の停電が配電線事故でないと判別したとき、この需要家からの電話をカスタマーセンタに転送することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項3に記載の配電線事故対応システムにおいて、前記処理手段は、事故で問い合わせてきた需要家に対して停電復旧後の連絡が必要かどうかを問い合わせ、必要と連絡をした需要家を前記記憶手段に登録し、停電が復旧すると前記記憶手段に登録されている需要家を読み出して停電復旧の連絡を電話で行うと共に停電が復旧したかどうかを問い合わせ、停電中の連絡をした需要家の電話をカスタマーセンタに転送し、前記カスタマーセンタの回線が塞がっていると前記記憶手段に記憶されているこの需要家の情報を出力することを特徴とする。
請求項4の発明は、配電線に設けられた開閉器により前記配電線が区分されている場合に前記配電線に事故が発生したとき、事故点を含む区間を検出する配電自動化システムを利用した配電線事故対応方法であって、前記配電線の各区間に対応して、この区間の需要家の電話番号を記憶手段に記憶し、前記配電線に事故が発生したときに、停電について電話で問い合わせてきた需要家に対して電話番号を問い合わせ、この需要家から電話番号を受け取ると、前記配電自動化システムから停電区間の情報を受け取り、前記停電区間に前記電話番号が含まれているかどうかを前記記憶手段により調べ、前記電話番号が前記停電区間に含まれているときに、停電が配電線事故によるものと判断することを特徴とする配電線事故対応方法である。
請求項1および請求項4の発明により、配電線事故が発生した場合に、電話による需要家からの停電の問い合わせに対応するとき、配電線事故の区間を特定すると、問い合わせてきた需要家の停電が配電線事故によるものか、個別の停電かを判別することができる。
請求項2の発明により、問い合わせてきた需要家の停電が配電線事故でないと判別したとき、この需要家からの電話をカスタマーセンタに転送する。つまり、配電線事故の場合には配電線事故対応システムが応答し、個別事故の場合にはカスタマーセンタが対応するので、配電線事故による問い合わせが殺到した場合でも電話対応を可能にする。
請求項3の発明により、事故で問い合わせてきた需要家に対して停電復旧後の連絡が必要かどうかで需要家からのを問い合わせを振り分け、停電が復旧すると停電復旧の連絡をした需要家に停電が復旧したかどうかを問い合わせ、停電中の連絡をしてきた需要家だけをカスタマーセンタで対応可能にするので、配電線事故による問い合わせが殺到した場合でも電話対応を可能にする。また、請求項3の発明により、カスタマーセンタの回線が塞がっていると、需要家の情報を出力して電力会社の職員による対応を可能にするので、カスタマーセンタに電話が通じない需要家に対する対応を可能にする。
次に、この発明の実施の形態について、図面を用いて詳しく説明する。この実施の形態による配電線事故対応システムは配電自動化システムを利用したものであり、図1に示すように、配電線事故対応システム1には配電自動化システム2と電話応対システム3とカスタマーセンタ4とが電話回線で接続されている。さらに、カスタマーセンタ4には通信網5に接続されて、通信網5には例えば電力の需要家6の電話機が接続されている。需要家は多数いるが、図1では需要家6が例示されている。
電話応対システム3は、通信網5を経由した需要家6などからの電話に対して自動的に応答するものである。例えば電話応対システム3のアナウンスにより、停電の場合には需要家6が特定のプッシュボタンを押すと、電話が配電線事故対応システム1につながり、一般的な問い合わせなどの場合には別のプッシュボタンを押すと、電話がカスタマーセンタ4につながる。こうした電話応対システム3は、コンピュータを用いて構成され、例えば電力会社の営業所などに設置されている。
配電自動化システム2は、図2に示すように、変電所100の遮断器101を介在した高圧の配電線110を監視する。高圧の配電線110には、開閉器121〜123などが設置され、配電の区間としてA区間、B区間などが形成される。なお、図2では、開閉器として開閉器121〜123を例示し、区間としてA区間、B区間を例示している。開閉器121〜123は配電自動化システム2からの制御信号によって開閉する。配電線事故が発生すると、配電自動化システム2は、事故点を含む事故区間を検出し、開閉器120に制御信号を送り、事故区間を健全区間から切り離して停電区間にするなどの処理を行い、さらに、図示を省略しているが他の配電線との連系により健全区間に送電する。なお、トランス130は、配電線110の高圧を低圧に変換し引込線140を経て、例えば需要家6に供給する。
配電線事故対応システム1は、停電時に需要家からの電話による問い合わせに対して自動で応答するコンピュータであり、図3に示すように処理部11、送受信部12、記憶部13、音声出力部14、表示部15、および出力部16を備えている。送受信部12、記憶部13、音声出力部14、表示部15、および出力部16はバス17を介在して処理部11に接続されている。
送受信部12は、電話応対システム3やカスタマーセンタ4からの呼び出しに対して応答する。この応答により、送受信部12と需要家との電話機とがカスタマーセンタ4を経て接続され、送受信部12は需要家の電話機からのプッシュボタン信号などを受信可能になる。このプッシュボタン信号により、送受信部12には、需要家の電話番号などのような情報が入力される。また、送受信部12は、処理部11の制御により音声出力部14からの音声ガイダンスのような音声信号を需要家の電話機に出力する。また、送受信部12は、配電自動化システム2からの配電線事故についての情報を受け取り、この情報を処理部11に伝える。
表示部15は、処理部11の制御により、配電線事故対応システム1の受け答えの様子などを表示する。出力部16は、処理部11の制御により、需要家の情報などを印字により出力する。音声出力部14は、処理部11の制御により、音声による連絡事項を音声信号として送受信部12に出力する。この音声信号により、音声ガイダンスなどが需要家の電話機に送られる。音声出力部14は、音声ガイダンスなどの音声信号をあらかじめ保存している。
記憶部13は、処理部11が行う配電線事故対応処理の手順を記憶している。この事故対応処理については後述する。また、記憶部13は、図4に示すように、配電の区間と電柱との関係を表す電柱情報13Aを記憶している。配電の区間と電柱との関係は、図2を基にして作成した図5に示すように、開閉器121と開閉器122との間がA区間であり次がB区間である。A区間には、電柱番号A001の電柱、電柱番号A002の電柱、電柱番号A003の電柱、…、電柱番号A010の電柱が設置されている。同じように、B区間には、電柱番号B001の電柱、電柱番号B002の電柱が設置されている。なお、図5では、B区間の残りの電柱を省略している。電柱番号は電柱を識別するためのものである。電柱情報13Aには、こうした電柱番号と、各電柱番号の電柱が属する区間との対応が登録されている。
さらに、記憶部13は、図6に示すように、需要家情報13Bを記憶している。需要家情報13Bは、先の図5に示すように、各電柱から電力の供給を受けている低圧の需要家の情報を表すものであり、電柱の電柱番号に対応して、需要家の識別番号、氏名、住所、電話番号を含む情報が登録されている。なお、図5では、電柱番号A002の電柱から需要家6が低圧の電力の供給を受けているので、例としてこの需要家6の識別番号「2A001」、氏名「○○××」、住所「△△△△」、電話番号「000−111−2222」を含む情報が登録されている。
処理部11は、CPU(Central Processing Unit)のような制御装置であり、記憶部13に記憶されている配電線事故対応処理を行う。さらに、配電線事故対応処理は停電判別処理と登録処理と復旧通知処理とを含む。処理部11は先ず停電判別処理を行う。図7に示すように、処理部11は、送受信部12から着信有りの通知を受け取ると(ステップS1)、音声出力部14を制御して、電話をした停電中の需要家に対して電話番号の入力を促すための音声ガイダンスを送受信部12に出力し(ステップS2)、需要家から電話番号を受け取る(ステップS3)。この電話番号は、需要家が電話機のプッシュボタンを操作して入力したものである。また、処理部11は、送受信部12を経由して、停電区間がどの区間かを表す情報を配電自動化システム2から取得する(ステップS4)。この後、処理部11は、記憶部13に記憶されている電柱情報を参照して、停電区間に設置されている電柱を抽出する(ステップS5)。さらに、処理部11は、記憶部13に記憶されている需要家情報13Bを参照して、抽出した電柱から電力の供給を受けている需要家の電話番号を検索し(ステップS6)、停電中の需要家の電話番号などの情報を含むリストつまり停電リストを作成する(ステップS7)。
図8に示すように、処理部11が作成する停電リスト11Aは、需要家情報13Bから停電中の需要家の情報を抽出したものであり、さらに、連絡の欄が追加されている。この欄は、停電終了後に連絡をするかどうかのフラグを立てるためのものであり、連絡が必要な場合には「1」をたて、不要な場合または連絡済みの場合には連絡の欄を「0」にする。図8では、停電中の需要家として、需要家6の識別番号「2A001」、氏名「○○××」、住所「△△△△」、電話番号「000−111−2222」を含む情報が登録情報として例示されている。
ステップS7の後、処理部11は、停電リスト11Aを照合して、ステップS3で受け取った電話番号が停電リスト11A中にあるかどうかを調べる(ステップS8)。もし、ステップS8で該当する電話番号がなければ、処理部11は、音声出力部14を制御して、停電は個別であり、カスタマーセンタ4が対応することを伝える音声メッセージを作成し、送受信部12を制御して、ステップS3で受け取った電話番号の需要家に対して、この音声メッセージを送る(ステップS9)。この後、処理部11は、需要家からの電話をカスタマーセンタ4に転送して(ステップS10)、停電判別処理を終了する。また、ステップS8で該当する電話番号があると、処理部11は、配電線事故による停電と判断し、電話をしてきた停電中の需要家に対して次ぎの登録処理を行う(ステップS11)。
処理部11は、登録処理を開始すると、図9に示すように、音声出力部14を制御して、停電の復旧作業中であることを伝える音声メッセージと、停電が復旧したことを知らせる連絡が必要かどうかを伝える音声メッセージとを作成し、送受信部12を制御して、これらの音声メッセージをステップS3で受け取った電話番号の需要家つまり停電中の需要家に送る(ステップS21)。ステップS21の音声メッセージには、連絡が必要であることを電力会社に伝えるための電話機のボタン操作方法と、連絡が不必要であることを電力会社に伝えるための電話機のボタン操作方法とが含まれている。ステップS21の後、処理部11は、連絡が不要であることを伝えるボタン操作の情報を、送受信部12を経て需要家から受け取ると(ステップS22)、音声出力部14を制御して、お詫びの音声メッセージを作成し、送受信部12を制御して、この音声メッセージを停電中の需要家に送る(ステップS23)。ステップS23の音声メッセージには、停電が復旧しても連絡しないことを伝える内容も含まれている。また、処理部11は、連絡が必要であることを伝えるボタン操作の情報をステップS22で受け取ると、停電リスト11Aの連絡の欄を「1」にして(図8)、連絡が必要と伝えてきた停電中の需要家を停電リスト11Aに登録し(ステップS24)、登録処理を終了する。
登録処理が終了した後、処理部11は復旧通知処理を行う。図10に示すように、処理部11は、例えば配電線事故対応システム1から停電復旧の通知を受け取ると(ステップS31)、音声出力部14を制御して、停電復旧を伝える音声メッセージを作成し、停電リスト11Aを検索して「1」がたっている需要家に、送受信部12を制御してこの音声メッセージを送る(ステップS32)。ステップS32の音声メッセージには、現在の停電が復帰したことを電力会社に伝えるための電話機のボタン操作方法と、現在も停電中であることを電力会社に伝えるための電話機のボタン操作方法とが含まれている。ステップS32の後、処理部11は、停電が復旧したことを伝えるボタン操作の情報を送受信部12から受け取ると(ステップS33)、音声出力部14を制御して、お詫びの音声メッセージを作成し、送受信部12を制御して、停電リスト11Aに「1」がたっている需要家にこの音声メッセージを送る(ステップS34)。
また、ステップS33で、停電中であることを伝えるボタン操作の情報を送受信部12から受け取ると、処理部11は、送受信部12を制御して、カスタマーセンタ4に空きの電話回線があるかどうかを問い合わせる(ステップS35)。カスタマーセンタ4に空きの電話回線があると、処理部11は、声出力部14を制御して、停電が個別であるので、カスタマーセンタ4が対応することを伝える音声メッセージを作成し、送受信部12を制御して、停電中の需要家にこの音声メッセージを送り(ステップS36)、この需要家につながっている電話をカスタマーセンタ4に転送する(ステップS37)。
また、ステップS35で電話回線が塞がっているとき、処理部11は、音声出力部14を制御して、停電は個別であるが、カスタマーセンタ4の電話回線が塞がっていて、現在電話対応ができないので、電力会社職員が現場で対応することを伝える音声メッセージを作成し、送受信部12を制御して、ステップS32で音声メッセージを送った停電中の需要家にこの音声メッセージを送る(ステップS38)。この後、処理部11は、ステップS38で音声メッセージを送った需要家の情報を停電リスト11Aから読み出し、出力部16を制御して、この需要家の氏名、住所、電話番号などを打ち出す(ステップS39)。
ステップS34、ステップS37、およびステップS39の後、処理部11は、停電リスト11Aの連絡の欄を「0」にする(ステップS40)。さらに、処理部11は、停電リスト11Aの連絡の欄の「1」を検索して、連絡を要望したすべての需要家から連絡があったかどうかを調べる(ステップS41)。処理部11は、ステップS41ですべての需要家から連絡がない場合に処理をステップS33に戻し、すべての需要家から連絡があった場合に復旧通知処理を終了する。
以上がこの実施の形態による配電線事故対応システムの構成である。次に、この配電線事故対応システムによる配電線事故対応方法について、図1の需要家6を例にして説明する。例えば地絡事故によりA区間(図2、図5)が事故区間になると、配電自動化システム2がこの区間を検出し、事故区間を健全区間から切り離して停電区間とし、他の配電線との連系により健全区間に送電する。
一方、停電区間の例えば需要家6が電話で電力会社に停電の問い合わせをすると、電力会社の電話応対システム3が応答する。電話応対システム3のアナウンスにより、停電の場合には需要家6が特定のプッシュボタンを押すと、電話が配電線事故対応システム1につながる。この後、配電線事故対応システム1は、停電判別処理のステップS1〜S3により需要家6の電話番号を取得する。また、ステップS4の処理により配電自動化システム2から停電区間がA区間であることを示す情報を取得する。これらの情報を取得すると、配電線事故対応システム1は、ステップS5〜S11の処理により、需要家6の停電がトランス130や引込線140などの低圧側が原因によるものか、配電線110などの高圧側によるものかを判別する。停電が低圧側の故障によるものと判別した場合に、配電線事故対応システム1は、需要家6の電話に対して、停電が主に需要家6に発生した個別停電であることを伝える音声メッセージを送り、需要家6の電話をカスタマーセンタ4に転送する。これにより、停電が個別のものであることを需要家6に伝え、この後、カスタマーセンタ4の職員が需要家6に電話対応をする。
この後、停電判別処理により、需要家6の停電が配電線110などによる配電線事故と判明すると、配電線事故対応システム1は次の登録処理をする。つまり、配電線事故対応システム1は、登録処理のステップS21により、復旧作業中であることを伝える音声メッセージを需要家6の電話機に送る。このとき、配電線事故対応システム1は、停電が復旧したという連絡が必要かどうかをステップS22で需要家6に問い合わせ、連絡が不要とする需要家6に対しては、ステップ23でお詫びを含む音声メッセージを送る。また、連絡が必要とする需要家6に対しては、配電線事故対応システム1はこの需要家6をステップS24で停電リスト11Aに登録する。
登録処理が終了すると、処理部11は次の復旧通知処理をする。つまり、配電線事故対応システム1は、復旧通知処理のステップS31により配電自動化システム2から停電復旧の通知を受け取ると、停電リスト11Aの連絡の欄が「1」の需要家全員に停電が復旧したことをステップS32で連絡する。この後、配電線事故対応システム1は、ステップS33で停電が復旧したという連絡を例えば需要家6から受けると、お詫びの音声メッセージを需要家6にステップS34で送る。
また、ステップS33で停電中であると例えば需要家6が連絡してきた場合、この停電は配電線事故によるものではなく個別停電であるので、ステップS35でカスタマーセンタ4の電話回線が空いているとき、配電線事故対応システム1は、ステップS36、S37により、個別停電であることを伝える音声メッセージを需要家6に送り、需要家6につながっている電話をカスタマーセンタ4に転送する。これにより、停電が個別のものであることを需要家6に伝え、この後、カスタマーセンタ4の職員が需要家6に電話対応をする。
また、カスタマーセンタ4の電話回線が塞がっているとき、配電線事故対応システム1は、ステップS38、S39により、停電は個別であるが、カスタマーセンタ4の電話回線が塞がっていて、現在、電話対応ができないので、電力会社職員が現場で対応することを伝える音声メッセージを送る。この後、配電線事故対応システム1は、需要家6の情報を停電リスト11Aから読み出し、出力部16を制御して、この需要家の氏名、住所、電話番号などを打ち出す。これにより、電力会社側では故障票を発行して、職員が需要家6に対応する。
この後、配電線事故対応システム1は、ステップS40、S41により、停電リスト11Aの連絡の欄を「0」にする。そして、停電リスト11Aを基にして、連絡の欄が「1」であるすべての需要家から連絡があったかどうかを判断する。停電リスト11Aの連絡の欄がすべて「0」になると、配電線事故対応システム1は復旧通知処理を終了する。
このように、この実施の形態によれば、配電線事故対応システム1は停電判別処理により配電自動化システム2と連係して、電話で問い合わせをしてきた需要家の停電が配電線事故によるものか個別停電かを判別することができる。そして、個別停電の場合だけ配電線事故対応システム1はカスタマーセンタ4による対応を可能にして、停電が発生した場合にカスタマーセンタ4の電話が混雑することを防ぐことができる。
また、配電線事故対応システム1は、登録処理により、配電線事故で停電している需要家を、停電が復旧したときの連絡を必要とする需要家と連絡不要とする需要家とに振り分けて、停電復旧の際の問い合わせで電話が混雑することを防いでいる。
さらに、配電線事故対応システム1は、復旧通知処理により、配電線事故が復旧しても停電中の個別停電の需要家を判別し、個別停電の需要家に対するカスタマーセンタ4の対応を可能にし、カスタマーセンタ4の電話が塞がっている場合には電力会社の職員による現地対応を可能にしている。
つまり、この実施の形態により、配電線事故による問い合わせが殺到した場合でも、配電線事故対応システム1が対応して、配電線事故による停電か個別停電かを判別し、さらに、事故区間に含まれていた個別停電の需要家を判別することにより、カスタマーセンタ4で停電に対応するかどうかを振り分け、また、配電線事故復旧の連絡に対応するので、配電線事故対応システム1による停電時の電話対応を可能にする。
以上、この発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えばこの実施の形態では、需要家からの最初の電話を電話応対システム3が受けたが、電力会社の受付け部署などが最初に電話を受けるようにしてもよい。
また、この実施の形態では、1つのバンクに複数のフィーダとして配電線110が接続され、配電線110の1つに事故が発生した場合を例とした。しかし、1つの配電線110に事故が発生すると隣接するフィーダに瞬停が発生することがある。こうした場合、電話応対システム3が需要家から瞬停発生の連絡を受けると、瞬停が発生したことを表す瞬停発生情報を配電線事故対応システム1に送ると共に需要家からの電話を配電線事故対応システム1に転送する。配電線事故対応システム1の処理部11は、瞬停発生情報を受け取ると、需要家に対してお詫びの音声メッセージを送ると共に需要家に電話番号を入力するように促す。需要家から電話番号を受け取ると、この電話番号と電柱情報13Aと需要家情報13Bとを基にして、この電話番号に対応する需要家の情報を検索し、検索結果と瞬停発生情報とを記憶部13に蓄積していく。こうして配電線事故対応システム1に蓄積された瞬停発生情報および需要家の情報は配電自動化システム2の精度向上のためなどに利用することができる。
この発明の実施の形態による配電線事故対応システムの設置を説明する説明図である。 配電自動化システムを説明する説明図であり、図2(a)は高圧の配電線の説明図、図2(b)は配電自動化システムの接続の説明図である。 配電線事故対応システムの構成を示すブロック図である。 電柱情報の一例を示す図である。 図2を基にした配電の区間と電柱との関係を説明する説明図である。 需要家情報の一例を示す図である。 処理部による停電判別処理を示すフローチャートである。 停電リストの一例を示す図である。 処理部による登録処理を示すフローチャートである。 処理部により復旧通知処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 配電線事故対応システム
11 処理部(処理手段)
11A 停電リスト
12 送受信部
13 記憶部(記憶手段)
13A 電柱情報
13B 需要家情報
14 音声出力部
15 表示部
16 出力部
17 バス
2 配電自動化システム
3 電話応対システム
4 カスタマーセンタ
5 通信網
100 変電所
101 遮断器
110 配電線
121〜123 開閉器
130 トランス
140 引込線

Claims (4)

  1. 配電線に設けられた開閉器により前記配電線が区分されている場合に前記配電線に事故が発生したとき、事故点を含む区間を検出する配電自動化システムを利用した配電線事故対応システムであって、
    前記配電線の各区間に対応して、この区間の需要家の電話番号を記憶している記憶手段と、
    前記配電線に事故が発生したときに、停電について電話で問い合わせてきた需要家に対して電話番号を問い合わせ、この需要家から電話番号を受け取ると、前記配電自動化システムから停電区間の情報を受け取り、前記停電区間に前記電話番号が含まれているかどうかを前記記憶手段により調べ、前記電話番号が前記停電区間に含まれているときに、停電が配電線事故によるものと判断する処理手段と、
    を備えることを特徴とする配電線事故対応システム。
  2. 前記処理手段は、問い合わせてきた需要家の停電が配電線事故でないと判別したとき、この需要家からの電話をカスタマーセンタに転送することを特徴とする請求項1に記載の配電線事故対応システム。
  3. 前記処理手段は、事故で問い合わせてきた需要家に対して停電復旧後の連絡が必要かどうかを問い合わせ、必要と連絡をした需要家を前記記憶手段に登録し、停電が復旧すると前記記憶手段に登録されている需要家を読み出して停電復旧の連絡を電話で行うと共に停電が復旧したかどうかを問い合わせ、停電中の連絡をした需要家の電話をカスタマーセンタに転送し、前記カスタマーセンタの回線が塞がっていると前記記憶手段に記憶されているこの需要家の情報を出力することを特徴とする請求項3に記載の配電線事故対応システム。
  4. 配電線に設けられた開閉器により前記配電線が区分されている場合に前記配電線に事故が発生したとき、事故点を含む区間を検出する配電自動化システムを利用した配電線事故対応方法であって、
    前記配電線の各区間に対応して、この区間の需要家の電話番号を記憶手段に記憶し、
    前記配電線に事故が発生したときに、停電について電話で問い合わせてきた需要家に対して電話番号を問い合わせ、
    この需要家から電話番号を受け取ると、前記配電自動化システムから停電区間の情報を受け取り、
    前記停電区間に前記電話番号が含まれているかどうかを前記記憶手段により調べ、
    前記電話番号が前記停電区間に含まれているときに、停電が配電線事故によるものと判断することを特徴とする配電線事故対応方法。

JP2006001998A 2006-01-10 2006-01-10 配電線事故対応システム Active JP4592596B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006001998A JP4592596B2 (ja) 2006-01-10 2006-01-10 配電線事故対応システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006001998A JP4592596B2 (ja) 2006-01-10 2006-01-10 配電線事故対応システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007183843A true JP2007183843A (ja) 2007-07-19
JP4592596B2 JP4592596B2 (ja) 2010-12-01

Family

ID=38339871

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006001998A Active JP4592596B2 (ja) 2006-01-10 2006-01-10 配電線事故対応システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4592596B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009153328A (ja) * 2007-12-21 2009-07-09 Chugoku Electric Power Co Inc:The 停電情報通知システム及び停電情報通知方法
JP2010015319A (ja) * 2008-07-02 2010-01-21 Chugoku Electric Power Co Inc:The 顧客対応システムおよび顧客対応方法
JP2011253472A (ja) * 2010-06-04 2011-12-15 Chugoku Electric Power Co Inc:The 停電情報提供システムおよび停電情報提供方法
CN114509616A (zh) * 2021-08-26 2022-05-17 国网河北省电力有限公司石家庄供电分公司 一种停电分析到户问题排查方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09182317A (ja) * 1995-12-27 1997-07-11 Ngk Insulators Ltd 配電線系統の情報処理システムおよび情報サービスシステム
JP2003196413A (ja) * 2001-12-28 2003-07-11 Ricoh Co Ltd ユーザサポートシステム、プログラム、及び記録媒体
JP2003281661A (ja) * 2002-03-26 2003-10-03 Matsushita Electric Works Ltd 緊急通報システム

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09182317A (ja) * 1995-12-27 1997-07-11 Ngk Insulators Ltd 配電線系統の情報処理システムおよび情報サービスシステム
JP2003196413A (ja) * 2001-12-28 2003-07-11 Ricoh Co Ltd ユーザサポートシステム、プログラム、及び記録媒体
JP2003281661A (ja) * 2002-03-26 2003-10-03 Matsushita Electric Works Ltd 緊急通報システム

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009153328A (ja) * 2007-12-21 2009-07-09 Chugoku Electric Power Co Inc:The 停電情報通知システム及び停電情報通知方法
JP2010015319A (ja) * 2008-07-02 2010-01-21 Chugoku Electric Power Co Inc:The 顧客対応システムおよび顧客対応方法
JP2011253472A (ja) * 2010-06-04 2011-12-15 Chugoku Electric Power Co Inc:The 停電情報提供システムおよび停電情報提供方法
CN114509616A (zh) * 2021-08-26 2022-05-17 国网河北省电力有限公司石家庄供电分公司 一种停电分析到户问题排查方法
CN114509616B (zh) * 2021-08-26 2023-07-14 国网河北省电力有限公司石家庄供电分公司 一种停电分析到户问题排查方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4592596B2 (ja) 2010-12-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6687574B2 (en) System and method for surveying utility outages
US6266397B1 (en) Interfacing device to be used with a telephone system terminal for transmitting extended station information to a public safety answering point
CN1328880C (zh) 设备故障应对委托系统及其服务器、方法
JP4408839B2 (ja) 停電情報発信装置および停電情報発信システム
EP2595022A1 (en) Monitoring control system for electrical power equipment
JP4592596B2 (ja) 配電線事故対応システム
JP2002262369A (ja) データ無線通信システムおよび周辺装置の運用状態表示方法
JP4895565B2 (ja) 電気料金割引システムとその方法
JP5854953B2 (ja) 断線検出装置
JP2007201849A (ja) 電話受付けシステムおよび電話受付け方法
US20180218584A1 (en) Proactive power outage alerts management system and methods
JP6926677B2 (ja) 停電情報提供システム
JP6173681B2 (ja) 通信システム、制御装置、及びプログラム
KR100904089B1 (ko) 자동회선 절체 제어시스템 및 그 방법
JP4274992B2 (ja) 配電自動化システムおよび停電工事管理方法
CN103023678A (zh) 一种呼叫业务的应急方法、装置和系统
JP2008242584A (ja) 位置情報通知システム
JP2007143227A (ja) 災害時情報受付システム
CN110233641A (zh) 基于互联网的乡村电力服务系统
JPH09275642A (ja) 事故情報通知装置
JP2022112836A (ja) 停電検出システムおよび停電検出方法
JP5041873B2 (ja) 装柱物の異常検知システム
JP2006280102A (ja) 瞬時電圧低下情報サーバおよび瞬時電圧低下情報通知方法
Watson et al. Benefits of distribution automation and performance results from a network trial
JPH09182317A (ja) 配電線系統の情報処理システムおよび情報サービスシステム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080702

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100623

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100817

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100907

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100914

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130924

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4592596

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130924

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250