JP5854953B2 - 断線検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は断線検出装置に関し、特に、変電所から変圧器を介して需要家の負荷設備に配電を行う配電系統の断線箇所を検出する断線検出装置に関する。
変電所から各需要家まで電力を配電する配電系統において、配電線の断線は公衆災害に至るおそれのある重大な故障である。切断された配電線が地面等に接触しない場合や配電線が被服されていない場合などには、保護装置の計測値に異常があらわれないため、断線箇所の検出が困難であった。
特許文献1では、柱上の3相変圧器の2次側(即ち、負荷側)に接続した端末装置により変圧器の2次側の電圧を監視し、電圧の変化を検出した端末装置の位置関係から断線箇所を検出する方式について述べられている。
また、近年導入の進んでいるスマートメーターを活用して断線箇所の検出を行う方式が提案されている。スマートメーターとは、各需要家の負荷の前段に設置される、通信機能を備えた検針端末であり、遠隔から電力使用量を取得することができる。
特許文献2においては、通信用の電池を備えて停電時でも通信が可能なスマートメーターを用いる。スマートメーターが自身の計測結果から断線の可能性を判断して、スマートメーターと通信を行う中央装置にアラームを送信するものである。中央装置には各スマートメーターからのアラームが集約され、この情報に基づいて断線箇所の検出を行う。
電池等の別電源を備えないスマートメーターは、停電の際には通信不能となる。特許文献3では、中央装置からスマートメーターに定期的に通信確認を行い、応答の無いスマートメーターの位置に基づいて、断線箇所の検出を行っている。
特開2008−228393号公報 特開2011−250580号公報 特開2011−176934号公報
上述の特許文献1では、柱上の3相変圧器の負荷側に、前述の端末装置を新たに設ける必要がある。さらに、断線箇所検出のためには、配電系統に端末装置を広範囲に渡って設置する必要があるため、費用面で問題がある。
また、上述の特許文献2では、停電時にスマートメーターがアラーム送信可能とするためには、スマートメーターに停電用の電池を搭載する必要があり、費用がかかる。
また、上述の特許文献3では、多数のスマートメーターと定期的に通信を行うため、通信量が増大して通信回線への負荷が大きくなる。また、通信量を抑制するために、通信周期を長くすると、断線発生から断線箇所検出までに時間がかかってしまう問題があった。
本発明は以上のような課題を解決するためになされたものであり、通信機能付検針端末(即ちスマートメーター)との通信量を抑制し、かつ安価に断線箇所の検出が可能な断線検出装置の提供を目的とする。
本発明に係る断線検出装置は、配電変電所から変圧器を介して需要家の負荷設備に配電を行う配電系統であって、配電変電所から変圧器までの送電方法は3相交流であり、変圧器の電源側は3相の内のいずれか2相と接続されている配電系統の断線箇所を検出する断線検出装置であって、需要家の負荷設備の前段には、断線検出装置と通信可能な通信機能付検針端末が備わっており、停電/非停電の判定対象となる変圧器を介して配電される負荷設備の前段に備わる通信機能付検針端末との通信結果に基づいて、当該変圧器の停電/非停電の判定を行う変圧器別停電判定部と、変圧器別停電判定部の判定に基づいて、配電系統の断線箇所を判定する断線判定部とを備え、停電/非停電の判定対象となる変圧器は、配電系統の末端ごとに抽出された少なくとも2つの変圧器であり、当該少なくとも2つの変圧器は、末端に最も近く、かつ、配電変電所側と接続する接続相の内の組み合わせが互いに異なる変圧器であることを特徴とする。

本発明に係る断線検出装置によれば、使用電力量を収集する目的で設置された通信機能付検針端末を利用して、配電系統における断線箇所を検出することが可能である。
また、本実施に係る断線検出装置は、通信確認に対する通信機能付検針端末の応答の有無に基づいて断線箇所の検出を行うため、通信機能付検針端末に、停電時に通信を行うための電池を搭載する必要が無い。よって、断線箇所の検出を安価に行うことが可能である。
また、本発明に係る断線検出装置は、一部の変圧器に限定して、停電/非停電の判定を行うため、断線箇所の検出に必要な通信量を抑制することが可能である。
また、本発明に係る断線検出装置は、各末端において、配電変電所側と接続する接続相の内の少なくとも2つについて抽出された変圧器について停電/非停電の判定を行うため、3相の配電線のいずれかで断線が発生した場合でも、確実に断線を検出することが可能である。
実施の形態1に係る配電系統の構成を示す図である。 実施の形態1に係る断線検出装置のブロック図である。 実施の形態1に係る断線検出装置の断線箇所検出動作のフローチャートである。 実施の形態1に係る断線箇所検出動作を説明する図である。 実施の形態3に係る断線検出装置のブロック図である。 実施の形態3に係る断線検出装置の断線箇所早期検出動作のフローチャートである。 実施の形態4に係る断線検出装置の断線箇所検出動作のフローチャートである。
<実施の形態1>
<配電系統の構成>
図1に、本実施の形態における配電系統の構成を示す。配電変電所101の1次側(電源側)は送電線により発電所(図示せず)と接続されている。配電変電所101の2次側(負荷側)には、配電線102が接続される。配電線102は分岐点103を経由して複数の配電線102に枝分かれしながら、放射状に広がっている。
配電系統は放射状の構造となっているため、配電変電所101側から分岐点103を介して配電線102をたどっていくと、最終的には末端105に到達する。
配電線102には、多数の柱上変圧器(以下、単に変圧器と呼ぶ)106が接続されている。各変圧器106の2次側は、需要家107と接続されている。
本実施の形態において、分岐点103および末端105は、電柱であるとする。また、変圧器106は電柱上に設置されているものとする。
なお、本実施の形態では、配電線102において、電力は3相交流(R,S,T)で配電される。変圧器106の電源側は、3相のうちのいずれか2相と接続され、負荷側に単相交流(即ちR−S,S−T,T−Rのいずれか)で電力供給を行うものとする。
各需要家107において、負荷設備109の前段には通信機能付検針端末108が備わる。ここで、通信機能付検針端末108とは、いわゆるスマートメーターのことであり、遠隔に設置された断線検出装置150などの装置と、相互に通信可能な検針器である。
各需要家107に電力が供給されている限り、その需要家に設置された通信機能付検針端末108は、断線検出装置150と相互通信が可能である。
なお、通信機能付検針端末108と断線検出装置150との通信は、例えば、所定の基地局を経由した無線通信方式や、電力の配電線を利用した電力線通信方式などにより行われる。
<断線検出装置の構成>
図2に、本実施の形態における断線検出装置150のブロック図を示す。本実施の形態における断線検出装置150は、通信機能付検針端末108と通信を行う通信部153と、断線の検出に必要なデータを記憶するデータ格納部154と、変圧器106ごとに停電判定を行う変圧器別停電判定部152と、変圧器別停電判定部152の判定に基づいて、断線箇所の検出を行う断線判定部151とを備える。
また、本実施の形態における断線検出装置150は、データ格納部154に情報を入力するための入力部156と、断線箇所の検出結果を出力する出力部155をさらに備える。
通信部153は、例えばネットワークインターフェース装置で実現される。通信部153は、通信機能付検針端末108に対して応答要求を行い、応答の有無を確認する。
データ格納部154は、例えば磁気ディスク装置で実現される。データ格納部154には、後述する配電線構成データ、変圧器データ、通信機能付端末データなどが格納される。
入力部156は、例えばモニタ、キーボードおよびマウスを備える。運用者は入力部156を操作して、データ格納部154にデータを入力する。また、入力部156が、ネットワークインターフェース装置をさらに備える構成とすれば、例えば、設備管理を行う外部の装置と通信を行って受信したデータを、データ格納部154に入力可能となる。
出力部155は、例えばディスプレイ装置、印刷装置、磁気ディスク装置を備え、断線判定部151で求めた断線箇所の情報を、例えばディスプレイ装置に表示する。また、出力部155がネットワークインターフェース装置をさらに備える構成とすれば、外部の装置に対して断線検出箇所の情報を出力として送信することが可能となる。
断線判定部151は、例えばCPUおよびDRAMを備える。断線判定部151は、データ格納部154を参照して、停電/非停電の判定対象となる変圧器106の抽出を行う。抽出された変圧器106の停電/非停電の判定は、変圧器別停電判定部152によって行われる。断線判定部151は、変圧器別停電判定部152の判定結果に基づいて、断線箇所を検出して、出力部155に出力する。
変圧器別停電判定部152は、例えばCPUおよびDRAMを備える。変圧器別停電判定部152は、断線判定部151から、停電/非停電の判定対象となる変圧器106の判定要求を受ける。変圧器別停電判定部152は、通信部153を介して通信機能付検針端末108に対して通信確認を行い、通信確認結果に基づいて、変圧器106の停電/非停電の判定を行う。
<配電系統のデータ形式>
以下では、配電系統の構造等を表すデータ形式について説明する。表1に、配電線構成データを示す。配電線構成データとは、配電線102と、その両端に接続された電柱を関連付けるデータである。つまり、配電線102を一意に識別する配電線番号と、その配電線102の電源側に接続された電柱を識別する電源側電柱番号と、その配電線102の負荷側に接続された電柱を識別する負荷側電柱番号を示すデータである。
Figure 0005854953
なお、表1において、配電線102の電源側が電柱ではなく、配電変電所101と接続されている場合は、電源側電柱番号はS/Sと表示される。また、表1中に、同一の電源側電柱番号が複数存在する場合、その電柱は分岐点103に相当する。また、負荷側電柱番号にのみ現れる電柱は、末端105に相当する。
また、表2に、変圧器データを示す。変圧器データとは、変圧器106を一意に識別する変圧器番号と、その変圧器106が設置されている電柱の電柱番号と、その変圧器106の配電線102に対する接続相(R−S,S−T,T−Rのいずれか)を示すデータである。
Figure 0005854953
また、表3に、通信機能付検針端末データを示す。通信機能付検針端末データは、通信機能付検針端末108を一意に識別する端末番号と、その通信機能付検針端末108と接続された変圧器106の変圧器番号を示すデータである。
以上で説明した配電線構成データ、変圧器データおよび通信機能付検針端末データはデータ格納部154に予め記憶されている。
Figure 0005854953
なお、例えば、工事等で配電系統の構造が変わった場合、運用者は、断線検出装置150の入力部156より、配電線構成データ、変圧器データおよび通信機能付検針端末データの追加・変更を行う。
<断線箇所検出動作>
まず、変圧器別停電判定部152の動作について説明する。変圧器別停電判定部152は、断線判定部151から停電/非停電の判定対象となる変圧器106の停電判定の要求を受けると、要求を受けた変圧器106の変圧器番号を表3と照会することにより、その変圧器106に接続されている通信機能付検針端末108を特定する。特定した通信機能付検針端末108に対して通信確認を行い、全ての通信機能付検針端末108から応答が無い場合に、その変圧器106は停電していると判定する。
なお、停電判定の要求を受けた変圧器106に接続される全ての通信機能付検針端末108と通信確認を行うのではなく、一部の通信機能付検針端末108に対して通信確認を行い、確率的に停電判定を行ってもよい。
図3に、本実施の形態における断線検出装置150の断線箇所検出動作のフローチャートを示す。なお、断線箇所検出動作は、例えば10分ごとなど、予め定められた周期で行われる。
断線箇所検出動作が開始されると、ステップS101において、断線判定部151は、表1を参照して、配電線102の末端105を全て抽出する。末端105の抽出は、末端105に相当する電柱番号を抽出することで行われる。末端105として抽出された電柱番号は、データ格納部154に記憶される。
次に、ステップS102において、断線判定部151は、ステップS101でデータ格納部154に記憶した電柱番号と表2を参照して、各末端105について、接続相がR−Sでかつ末端105に最も近い変圧器106を抽出する。同様にして、接続相がそれぞれS−T,T−Rでかつ末端105に最も近い変圧器106を抽出する。このようにして、末端105ごとに、末端105に最も近い、各接続相の変圧器106が抽出される。
断線判定部151は、停電/非停電の判定対象として抽出した変圧器106の変圧器番号を、変圧器別停電判定部152に出力する。
次に、ステップS103において、変圧器別停電判定部152は、停電/非停電の判定対象として断線判定部151から入力された変圧器106の停電判定を行う。変圧器別停電判定部152の動作は、前述した通りである。変圧器別停電判定部152は、停電判定結果を断線判定部151に出力する。
次に、ステップS104において、断線判定部151は、変圧器別停電判定部152の出力結果を受けて、末端105ごとに電源側断線の判定を行う。つまり、末端105ごとに停電/非停電の判定対象となる変圧器106について、2つ以上の変圧器106が停電と判定された場合は、その末端105の電源側で断線が発生していると判定する。断線判定部151は、電源側で断線が発生していると判定された末端105に相当する電柱番号をデータ格納部154に記憶する。
なお、末端105の電源側において、R,S,T3相の配電線のうちいずれか1つが断線した場合、2種類の接続相の変圧器で停電が発生する。ステップS104で、断線判定の条件として、停電した変圧器106の個数を2個以上とするのは、このためである。
次に、ステップS105において、配電系統全体において、電源側で断線ありと判定された末端105が有るか否かの判定を行う。
断線ありと判定された末端105が1つも無い場合には、断線箇所検出動作を終了する。一方、ステップS105において断線ありと判定された末端105が有る場合には、ステップS106において、断線箇所の検出を行う。
ステップS106において、断線判定部151は、全ての末端105が停電と判定された最大限大きな部分系統を探す。ここで、部分系統とは、ある分岐点103から負荷側に広がる配電線102全体を指す。
全ての末端105が停電と判定された最大限大きな部分系統が見つかった場合は、その部分系統の根に相当する分岐点103の電源側で断線が起こっていると判断して、その分岐点103に相当する電柱番号をデータ格納部154に記憶する。また、この様な部分系統が他にも存在する場合には、その部分系統についても、根となる分岐点103の電柱番号をデータ格納部154に記憶する。
例えば、図4に示す様に、末端105a,105b,105cについては電源側で断線ありと判定されていて、他の全ての末端105については電源側で断線なしと判定されている場合を考える。この場合、部分系統200は、全ての末端105a,105b,105cが停電と判定された最大限大きな部分系統であるため、部分系統200の根である分岐点103aの電源側において断線が発生していると判断する。
次に、ステップS107において、ステップS106でデータ格納部154に記憶した電柱番号を、この電柱の電源側が断線箇所であるとして、出力部155から出力する。以上で断線箇所検出動作を終了する。
<効果>
本実施の形態における断線検出装置150は、配電変電所101から変圧器106を介して需要家107の負荷設備109に配電を行う配電系統の断線箇所を検出する断線検出装置150であって、需要家107の負荷設備109の前段には、断線検出装置150と通信可能な通信機能付検針端末108が備わっており、停電/非停電の判定対象となる変圧器106を介して配電される負荷設備109の前段に備わる通信機能付検針端末108との通信結果に基づいて、変圧器106の停電/非停電の判定を行う変圧器別停電判定部152と、変圧器別停電判定部152の判定に基づいて、配電系統の断線箇所を判定する断線判定部151とを備え、停電/非停電の判定対象となる変圧器106は、配電系統の末端105ごとに抽出された変圧器106であり、当該変圧器106は、末端105に最も近く、かつ、配電変電所101側と接続する接続相の内の少なくとも2つについて抽出された変圧器106であることを特徴とする。
従って、本実施の形態における断線検出装置150によれば、使用電力量を収集する目的で設置された通信機能付検針端末108を利用して、配電系統における断線箇所を検出することが可能である。
また、本実施の形態における断線検出装置150は、通信確認に対する通信機能付検針端末108の応答の有無に基づいて断線箇所の検出を行うため、通信機能付検針端末108に、停電時に通信を行うための電池を搭載する必要が無い。よって、断線箇所の検出を安価に行うことが可能である。
また、本実施の形態における断線検出装置150は、一部の変圧器106に限定して、停電/非停電の判定を行うため、断線箇所の検出に必要な通信量を抑制することが可能である。
また、本実施の形態における断線検出装置150は、各末端105において、配電変電所101側と接続する接続相の内の少なくとも2つについて抽出された変圧器106について停電/非停電の判定を行うため、3相の配電線のいずれかで断線が発生した場合でも、確実に断線を検出することが可能である。
<実施の形態2>
本実施の形態における断線検出装置150の構成は、実施の形態1(図2)と同じであるため、説明を省略する。本実施の形態における断線検出装置150は、予め指定した変圧器106を停電/非停電の判定対象から除外することを特徴とする。
例えば、故障や工事によって停電となっている変圧器106について、その変圧器番号を停止中変圧器データとしてデータ格納部154に予め記憶しておく。
本実施の形態における断線検出装置150は、実施の形態1(図3)のステップS102において、データ格納部154の停止中変圧器データを参照して、停電とわかっている変圧器106を、停電/非停電の判定対象から除外する。それ以外の断線箇所検出動作は、実施の形態1と同じであるため、説明を省略する。
なお、停止中変圧器データとして記憶されていた変圧器106が充電状態となった場合、即ち停電から復帰した場合には、その変圧器106の変圧器番号を停止中変圧器データから削除する。
<効果>
本実施の形態における断線検出装置150は、予め指定した変圧器106を、停電/非停電の判定対象から除外することを特徴とする。
従って、工事や故障などにより事前に停電とわかっている変圧器106を停電/非停電の判定対象から除外することにより、断線箇所検出の際に、無用な通信を行うことを避けることが可能である。よって、断線箇所検出に必要な通信量をさらに抑制することが可能である。
<実施の形態3>
<構成>
図4に、本実施の形態における断線検出装置150のブロック図を示す。本実施の形態の断線検出装置150は、実施の形態1(図2)の断線検出装置150に対して、断線早期検出部157をさらに備える。その他の構成は実施の形態1と同じであるため、説明を省略する。
断線早期検出部157は、例えばCPUおよびDRAMを備え、変圧器別停電判定部152と連係して、特定の末端105に対して電源側での断線の判定を行い、断線箇所を検出する。
また、本実施の形態における断線検出装置150のデータ格納部154には、実施の形態1と同様に、配電線構成データ、変圧器データおよび通信機能付検針端末データが予め記憶されている。
なお、本実施の形態において、配電線構成データとして、表4に示すように、隣接する電柱間の配電線102の長さが併せて記憶されている。
Figure 0005854953
本実施の形態における断線検出装置150は、実施の形態1で述べた周期的な断線箇所検出動作に加えて、断線早期検出部157が、特定の末端105についてより短い周期で断線箇所検出動作を行う。
特定の末端105とは、断線が発生する可能性が高いと予測される末端105であり、この末端105に対して、より短い周期で断線検出を行うことにより、早期に断線箇所を検出することが可能である。
<断線早期検出対象となる末端の選定>
配電線102の距離当たりの停電率を一定とすれば、配電変電所101からの距離が離れるほど停電の可能性が高くなると考えられる。断線早期検出部157は、表4に示した配電線102の長さに基づいて、断線早期検出対象となる末端105の選定を行う。具体的には以下のようにして選定を行う。
まず、配電系統における全ての末端105のうち、配電変電所101から末端105までの配電線102の距離が最も長い末端105を、表4を参照して抽出する。抽出した末端105は、断線早期検出リストに記憶される。
次に、断線早期検出リストに記憶されている末端105を除いた全ての末端105から、同様にして断線早期検出対象となる末端105を選定する。
以上の工程を、断線早期検出リストに記憶された末端105の個数が、全末端105の個数の例えば5%に達するまで繰り返す。
なお、選定した複数の末端105において、配電変電所101から末端105までの経路がなるべく重複しないことが好ましい。
なお、本実施の形態では、配電線102の長さに基づいて断線早期検出対象となる末端105の選定を行ったが、例えば、過去の停電頻度に基づいて選定を行ってもよい。
<断線箇所早期検出動作>
図5に、本実施の形態における断線早期検出部157による断線箇所早期検出動作のフローチャートを示す。なお、以下の断線箇所早期検出動作は、選定された末端105ごとに行われる。
まず、ステップS301において、選定された末端105、即ち断線早期検出リストに記憶された末端105のうちの1つについて、実施の形態1と同様にして、その末端105の電源側での断線を判定する。
次に、ステップS302において、その末端105について、電源側で断線ありと判定されたか否かの判断を行う。
断線ありと判定されていない場合は、断線箇所早期検出動作を終了する。一方、ステップS302において断線ありと判定された場合は、ステップS303において、その末端105の電源側の分岐点103を抽出する。
次のステップS304では、抽出した分岐点103を根とする部分系統に含まれる全末端105のうち、停電判定を行っていない末端105を抽出する。
次に、ステップS305において、抽出した各末端105について、実施の形態1と同様にして電源側で断線ありか否かの判定を行う。
電源側で断線ありと判定されない末端105がある場合は、現在着目している分岐点103と、直前に調べた分岐点103との間で断線が発生していると判断する。
なお、断線ありと判定されない末端105が、現在着目している分岐点103よりも、負荷側の分岐点103から分岐している場合は、現在着目している分岐点103と、選定された末端105との間で断線が発生していると判断する。
一方、ステップS305において、全ての末端において電源側で断線ありと判定された場合は、ステップS306において、断線箇所は未判定となる。この場合、断線箇所を判定するために、ステップS307に進む。
ステップS307では、現在着目している分岐点103から電源側に1つ分、分岐点103を遡る。遡った分岐点103に関して、ステップS304〜S306を繰り返す。
以上の断線箇所早期検出動作によれば、本実施の形態における断線検出装置150は、予め選定された特定の末端105の分岐点103から、分岐点103を電源側に遡りながら、停電と判定された末端105と、非停電と判定された末端105の境界を探して、その境界部分の分岐点103を断線箇所として検出する。
<効果>
本実施の形態における断線検出装置150は、配電系統の特定の末端105に関して抽出された変圧器106の停電/非停電に応じて、特定の末端105の分岐点103よりも配電変電所101側へ分岐を遡りながら、断線箇所の検出を行う断線早期検出部157をさらに備える。
従って、実施の形態1で述べた周期的な断線箇所検出動作に加えて、断線早期検出部157が、停電発生の可能性が高いと予測される特定の末端105に対して、より短い周期で断線箇所早期検出動作を行うことにより、断線箇所をより早期に発見することが可能となる。
<実施の形態4>
本実施の形態における断線検出装置の構成は実施の形態1(図2)と同じであるため、説明を省略する。
本実施の形態では、各変圧器の接続相は不明であるとする。即ち、表2において、接続相の項目は無いものとする。その代わりに、本実施の形態における断線検出器のデータ格納部には、表5に示すように、接続相相対関係データがさらに記憶されている。
接続相相対関係データとは、隣接する2つの変圧器(即ち、第1変圧器と第2変圧器)の接続相が一致するか否かの情報である。この接続相の一致・不一致の情報は、例えば、変圧器を目視確認することで得ることが可能である。また、目視確認の代わりに検相器を用いて確認してもよい。
図6に、本実施の形態における断線検出装置150の断線箇所検出動作のフローチャートを示す。まず、実施の形態1と同様、配電線102の末端105を検出する(ステップS401)。
次に、ステップS402として、各末端105において、末端105に最も近い変圧器106を停電/非停電の判定対象として抽出し、データ格納部154に記憶する。次に、この変圧器106から電源側に順に変圧器106をたどっていき、最初に接続相が不一致となった変圧器106を停電/非停電の判定対象としてデータ格納部154に記憶する。
以上のようにして、各末端105において、末端105に最も近く、かつ接続相が互いに異なる2つの変圧器106が停電/非停電の判定対象として抽出される。
次のステップS403において、実施の形態1と同様にして、抽出した変圧器106について停電判定を行う。次に、各末端105について、停電と判定された変圧器が少なくとも1つある場合は、その末端105の電源側で断線ありと判断する(ステップS404)。
なお、本実施の形態では、各末端105において、互いに接続相の異なる2つの変圧器106を停電/非停電の判定対象に選んでいる。よって、R,S,T3相の配電線の内のいずれか1つが断線した場合、判定対象に選んだ2つの変圧器106のうち少なくとも1つが必ず停電となる。すなわち、接続相の内の少なくとも2つについて変圧器106を抽出することで、3相の配電線のどの線が断線した場合であっても、停電を判定することが可能である。
上述の理由により、ステップS404では、断線判定の条件として、停電した変圧器106の個数を少なくとも1つとした。
以降の工程(ステップS405〜S407)は、実施の形態1の図3における工程(ステップS105〜S107)と同じであるため、説明を省略する。
Figure 0005854953
<効果>
本実施の形態における断線検出装置150は、変圧器106の接続相が不明な場合には、停電/非停電の判定対象となる変圧器106の抽出を、接続相の相対関係に基づいて行う。
従って、各変圧器106について、接続相が、R−S,S−T,T−Rのいずれであるか不明な場合であっても、隣接する変圧器106との接続相の相対関係、即ち、隣接する変圧器と接続相が一致するか否かがわかれば、実施の形態1と同様に、断線箇所を検出することが可能である。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
101 配電変電所、102 配電線、103,103a 分岐点、105,105a,105b,105c 末端、106 変圧器、107 需要家、108 通信機能付検針端末、109 負荷設備、150 断線検出装置、151 断線判定部、152 変圧器別停電判定部、153 通信部、154 データ格納部、155 出力部、156 入力部、157 断線早期検出部、200 部分系統。

Claims (4)

  1. 配電変電所から変圧器を介して需要家の負荷設備に配電を行う配電系統であって、前記配電変電所から前記変圧器までの送電方法は3相交流であり、前記変圧器の電源側は3相の内のいずれか2相と接続されている配電系統の断線箇所を検出する断線検出装置であって、
    前記需要家の前記負荷設備の前段には、前記断線検出装置と通信可能な通信機能付検針端末が備わっており、
    停電/非停電の判定対象となる前記変圧器を介して配電される前記負荷設備の前段に備わる前記通信機能付検針端末との通信結果に基づいて、前記変圧器の停電/非停電の判定を行う変圧器別停電判定部と、
    前記変圧器別停電判定部の判定に基づいて、前記配電系統の断線箇所を判定する断線判定部と、
    を備え、
    停電/非停電の判定対象となる前記変圧器は、前記配電系統の末端ごとに抽出された少なくとも2つの変圧器であり、当該少なくとも2つの変圧器は、前記末端に最も近く、かつ、前記配電変電所側と接続する接続相の組み合わせが互いに異なる変圧器であることを特徴とする、
    断線検出装置。
  2. 予め指定した前記変圧器を、停電/非停電の判定対象から除外することを特徴とする、
    請求項1に記載の断線検出装置。
  3. 前記配電系統の特定の末端に関して抽出された前記変圧器の停電/非停電に応じて、前記特定の末端の分岐点よりも前記配電変電所側へ分岐を遡りながら、断線箇所の検出を行う断線早期検出部をさらに備える、
    請求項1または2に記載の断線検出装置。
  4. 前記変圧器の前記接続相が不明な場合には、停電/非停電の判定対象となる前記変圧器の抽出を、前記接続相の相対関係に基づいて行うことを特徴とする、
    請求項1〜3のいずれかに記載の断線検出装置。
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