JP2872805B2 - 雄面ファスナの検査装置 - Google Patents

雄面ファスナの検査装置

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、ループを切断した多数のフックが植設さ
れた雄面ファスナの検査装置に関するものである。
〔従来の技術〕 従来より、第3図のようなループ11を多数植設した雌
面ファスナ12と、上記ループ11に係合するフック13を多
数植設した雄面ファスナ14とからなる面ファスナ10があ
る。上記雄面ファスナ14のフック13は、モノフィラメン
トのループ構造体をカットすることにより形成される
が、切断刃の刃こぼれ、その他の原因によって、ループ
11が切断されていないノーカットループや、あるいは、
切断状態の悪いミスカットループが生じることがある。
これらのうちノーカットループを検出する装置として
は、従来より、実公平2−28735号公報に記載された装
置がある。この検出装置は、ノーカットループに係合す
る剛性の大きい係合フックを多数並べた検出器をレール
に移動自在に設け、移動する雄面ファスナのフックが上
記係合フックで櫛けずられるようにして、ノーカットル
ープがあった場合には、これが検出器を移動させるのを
検出して、ノーカットループを検出する。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、雄面ファスナのフックの合否は、単にループ
が切断されているか否かだけでなく、切断位置にも密接
な関係がある。たとえば、第2図(a)の図表に示すサ
ンプルAのカット状態が最も良く、つまり、サンプルA
はフックがループに係合し易く、かつ、その係合力も大
きいのに対し、サンプルCまたはDのカット状態では、
切断位置が高すぎて係合力が弱い。一方、サンプルEの
カット状態では、切断位置が低すぎるので、フックがル
ープに係合しにくい。そのため、単にノーカットループ
を検出する上記先行技術では、フックの切断位置を検出
できず、そのため、雄面ファスナの雌面ファスナに対す
る係合力を検出できないから、雄面ファスナの合否を十
分に判定できない。
また、上記先行技術では、ノーカットループ以外の抵
抗で検出器が容易に移動しないように、検出器に係合す
る機械的なストッパを設けているが、雄面ファスナの移
送速度を変更する場合は、このストッパを再調整する必
要がある。ここで、かかる機械的なストッパを再調整す
るのは容易でなく、そのため、操作が煩雑になる。
さらに、ノーカットループがあると、検出器がストッ
パから離脱した後、レールに沿って所定距離移動して停
止するのであるが、この移動・停止や検出器とストッパ
との係脱が繰り返されると、検出器やストッパの故障を
招くおそれがある。
この発明は上記従来の問題に鑑みてなされたもので、
雄面ファスナの合否を適正に検査できるとともに、操作
が簡単で、かつ、故障の少ない雄面ファスナの検査装置
を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、この発明は、まず、外周
面に雌面ファスナに相当するループ状ファスナ構造体を
有する検出ローラを回転自在に支持するとともに、この
検出ローラを、連続的に移送される雄面ファスナの表面
に接触する状態に配置している。上記雄面ファスナが上
記ループ状ファスナ構造体から剥がれる際に検出ローラ
に加わる力を測定する荷重測定器と、この荷重測定器か
らの測定値と予め設定された設定値とを比較して雄面フ
ァスナの合否を判別する判別手段とを備えている。
〔作用〕
この発明によれば、荷重測定器で測定する力は、検出
ローラのループ状ファスナ構造体から雄面ファスナが剥
がれる際に検出ローラに加わる力であるため、実際に面
ファスナを用いる場合と同様な状態で係合力を測定する
ことができる。つまり、雄面ファスナにノーカットルー
プが存在するか否かだけでなく、フックの切断位置や密
度をも加味した面ファスナの係合力を測定することがで
きる。
また、雄面ファスナの移送速度を変更する場合は、種
々のサンプルを用いて測定した実測値に基づいて、判断
手段の設定値を変更することで、容易に対処できる。
さらに、検出ローラは回転自在に支持されており、従
来と異なり検出器の移動・停止動作を伴わないので、検
出ローラなどが故障しにくい。
〔実施例〕
以下、この発明の一実施例を図面にしたがって説明す
る。
第1図において、雄面ファスナ14は、図示しない巻出
機から巻取機に巻き取られる際に、入口ローラ20および
出口ローラ21に沿って連続的に矢印G方向に移送され
る。上記雄面ファスナ14は、上記巻出機から入口ローラ
20に到達する間に、図示しないカッタによって、第3図
のように、ループの所定位置が切断されてフック13が形
成される。第1図の雄面ファスナ14は、上記両ローラ2
0,21によって、両ローラ20,21間の張力が所定値に保た
れる。
上記入口ローラ20と出口ローラ21との間には、検査器
30が配設されている。この検査器30は、検査装置のフレ
ーム22などに固定した荷重測定器31と、この荷重測定器
31の入力端部32にボルト33で固定された支持部材34と、
この支持部材34に回転自在に支持された検出ローラ35な
どを備えている。
上記検出ローラ35の外周面には、検査する雄面ファス
ナ14に対応する雌面ファスナ12が貼り付けられている。
この雌面ファスナ12は、雌面ファスナに相当するループ
状ファスナ構造体の一例である。上記検出ローラ35の軸
方向の長さは、つまり幅は、雄面ファスナ14の幅よりも
若干広い。
上記検出ローラ35は、ころがり軸受(図示せず)を介
して上記支持部材34に支持されていることで、回転抵抗
が小さく設定されている。上記検出ローラ35は、薄肉円
筒状の金属管などの軽量なものが用いられている。
上記検出ローラ35には、雄面ファスナ14を間に挟んだ
状態で、バックアップローラ36が対向しており、検出ロ
ーラ35が雄面ファスナ14の表面、つまり、フック13が植
設された面に接触している。上記バックアップローラ36
は、図示しない装置の固定部に、ころがり軸受を介し
て、回転自在に取り付けられているとともに、検出ロー
ラ35との間隔を自在に設定できるように、その軸心36a
の位置が移動可能に取り付けられている。なお、バック
アップローラ36は検出ローラ35と同程度の軸方向長さに
設定されている。
上記荷重測定器31は、たとえば周知のロードセルから
なり、雄面ファスナ14が検出ローラ35の雌面ファスナ12
から剥がれる際に検出ローラ35に加わる力を測定するも
のである。荷重の測定方向Fは、雄面ファスナ14の移送
方向Gに平行に設定されている。この荷重測定器31は、
その測定値を測定信号aとして、増幅器37を介して、演
算器38に出力する。この演算器38は、測定信号aのノイ
ズを除去するフィルタ処理などの演算処理を行う。
演算器38は、演算処理した測定信号aを表示器39およ
び判別手段40に出力する。表示器39は、演算器38からの
測定信号aをデジタル値またはアナログ値として表示す
る。
上記判別手段40は、比較器41と設定器42とを備え、雄
面ファスナ14の合否を判別するものである。設定器42
は、予め設定された設定値を基準信号bとして、比較器
41に出力する。この設定値は、第2図(a)のサンプル
A,Bのような合格品を第1図の検査装置を用いて、演算
器38から得られた値に基づいて設定される。
上記比較器41は、上記測定信号aおよび基準信号bを
入力とし、測定値と設定値とを比較して、測定値が設定
値から外れた場合に不合格品信号cを出力するものであ
る。不合格品信号cによって、アラーム43が作動すると
ともに、雄面ファスナ14の巻出・巻取が停止される。
つぎに、上記構成の動作を説明する。
雄面ファスナ14は、所定の張力で矢印G方向に移送さ
れてバックアップローラ36と検出ローラ12との間に入り
込む。この際、雄面ファスナ14のフック13が、検出ロー
ラ35のループ11に係合し、雄面ファスナ14が検出ローラ
35の雌面ファスナ12から剥がれるときに、出口ローラ21
とバックアップローラ36との間における雄面ファスナ14
の張力が大きくなる。そのため、検出ローラ35が荷重の
測定方向Fに引っ張られ、荷重測定器31がこの荷重を測
定する。
荷重測定器31の測定値は、設定信号aとして判別手段
40の比較器41に出力され、設定器42からの設定値と比較
される。比較した結果、測定値が設定値以下であれば、
つまり、雄面ファスナ14と雌面ファスナ12の係合力が、
設定した係合力以下であれば、不合格であると判断し、
不合格信号cが出力される。この不合格信号cにより、
アラーム43が作動するとともに、雄面ファスナ14の移送
が停止されて同時にループの切断も中断される。
上記構成において、荷重測定器31は、検出ローラ35の
雌面ファスナ12から雄面ファスナ14が剥がれる際に検出
ローラ35に加わる力を測定する。そのため、実際に面フ
ァスナを用いる場合と同様な状態で係合力を測定するこ
とができる。したがって、雄面ファスナ14にノーカット
ループが存在するか否かだけでなく、フック13の切断位
置や密度をも加味した面ファスナの係合力を測定でき
る。その結果、雄面ファスナ14の適正な検査を行うこと
ができる なお、測定を定量的に行うことができるので、測定値
からフック13の切断状態を判別して、切断刃を調整する
こともできる。
以下、上記荷重測定器31で測定する値が、面ファスナ
の検査基準であるシァ強力とピール強力に対応する適正
な値であることを説明する。
まず、第2図(a)のカット状態のフックを持つ雄面
ファスナのサンプルAないしEを用意する。雄面および
雌面ファスナ12,14の幅Wは、第2図(b)のように25m
mで、上記雄面ファスナ14を雌面ファスナ12に長さL=5
0mmにわたって接合し、接合面に平行に両ファスナ12,14
を引っ張る。この際の剥離強度はシァ強力と呼ばれる。
このシァ強力を第2図(a)に示す。一方、第2図
(c)のように、接合した両ファスナ12,14を接合面に
直角な方向に引っ張った際の剥離強度はピール強度と呼
ばれる。このピール強力を第2図(a)に示す。
上記シァ強力およびピール強力が共に大きいサンプル
A,Bは合格品で、シァ強力またはピール強力が比較的小
さいサンプルC〜Eは不合格品である。ここで、上記実
施例の荷重測定器31(第1図)で測定した測定値は、合
格品であるサンプルA,Bについては大きく、一方、不合
格品であるサンプルC〜Eについては小さい。この試験
結果から、第1図の荷重測定器31から得られる測定値
が、面ファスナの検査基準であるシァ強力とピール強力
に対応する適正な値であることがわかる。
ところで、雄面ファスナ14の移送速度を変更した場合
には、検出ローラ35に加わる力が変わる。この場合は、
合格品を用いて測定した実測値に基づき、設定器42の設
定値を変えることにより、容易に対処できる。したがっ
て、操作が簡単である。
また、検出ローラ35が支持部材34に回転自在に支持さ
れているので、つまり、従来と異なり、移動・停止する
ものではないから、検出ローラ35や荷重測定器31が故障
しにくい。
ところで、雄面ファスナ14の移送速度や、入口ローラ
20と出口ローラ21との間(以下、「検出部(14a)」と
いう)の張力が変動すると、荷重測定器31で測定される
力も変動するおそれがある。このような可能性がある場
合は、検出ローラ35の回転数を検出する回転数検出器
と、検出部14aの張力を検出する張力検出器とを設け、
これら検出器からの出力を演算器38に入力して、検査線
に基づいて、演算処理することで対応することができ
る。
また、この実施例では、検出ローラ35に対向するバッ
クアップローラ36を設けているので、検出ローラ35が雄
面ファスナ14に接触する位置を所定位置に保持すること
ができる。したがって、荷重測定器31の測定値にノイズ
が発生しにくい。
なお、上記実施例では、1本の雄面ファスナ14を検査
する場合について説明したが、荷重測定器31の分解能や
ノイズなどに問題がなければ、同時に複数本を検査して
もよい。
〔発明の効果〕
以上説明したように、この発明によれば、実際に面フ
ァスナを用いる状態と近似した状態で雄面ファスナの係
合力を検出するので、雄面ファスナにノーカットループ
が存在するか否かだけでなく、フックの切断位置や密度
をも加味した雄面ファスナの合否を判定できるから、適
正な検査を行うことができる。また、測定値と設定値と
を比較して合否を判別する判別手段を設けているので、
雄面ファスナの移送速度を変更した場合には、上記設定
値を変えることによって容易に対処できるから、操作が
簡単になる。さらに、検出ローラや荷重測定器が移動・
停止することなく、検査することができるから、故障が
少なくなる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を示す検査装置の概略構成
図、第2図(a)は試験結果を示す図表、第2図
(b),(c)は試験方法を示す斜視図、第3図は一般
的な面ファスナの断面図である。 12…雌面ファスナ(ループ状ファスナ構造体)、14…雄
面ファスナ、31…荷重測定器、34…支持部材、35…検出
ローラ、40…判別手段。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】連続的に移送される雄面ファスナの表面に
    接触し、外周面に雌面ファスナに相当するループ状ファ
    スナ構造体を有する検出ローラと、この検出ローラを回
    転自在に支持する支持部材と、上記雄面ファスナが上記
    ループ状ファスナ構造体から剥がれる際に検出ローラに
    加わる力を測定する荷重測定器と、この荷重測定器から
    の測定値と予め設定された設定値とを比較して雄面ファ
    スナの合否を判別する判別手段とを備えた雄面ファスナ
    の検査装置。
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