JP2872468B2 - イソカルバサイクリン誘導体、その製造法および光親和性標識法 - Google Patents

イソカルバサイクリン誘導体、その製造法および光親和性標識法

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JP2872468B2
JP2872468B2 JP3353175A JP35317591A JP2872468B2 JP 2872468 B2 JP2872468 B2 JP 2872468B2 JP 3353175 A JP3353175 A JP 3353175A JP 35317591 A JP35317591 A JP 35317591A JP 2872468 B2 JP2872468 B2 JP 2872468B2
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均 橋本
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の技術分野】本発明は新規イソカルバサイクリ
ン誘導体、その製造法ならびに本誘導体の用途に関す
る。さらに詳細には医薬品あるいはプロスタサイクリン
(PGI2 )受容体タンパク質の光親和性標識剤として
有用な新規イソカルバサイクリン誘導体およびその製造
法、用途に関する。
【0002】
【従来の技術】プロスタサイクリンは生体において主と
して動脈の血管内壁で産生される局所ホルモンであり、
その生理活性例えば血小板凝集抑制活性、血管拡張活性
等により生体の細胞機能を調節する重要な因子であり、
このものを直接医薬品として供する試みが行なわれてい
る[クリニカル・ファーマコロジィー・オブ・プロスタ
サイクリン(Clinical Pharmacology of Prostacycli
n)、Raven Press, N.Y.,1981]。
【0003】しかし天然プロスタサイクリンは分子内に
非常に加水分解されやすいエノールエーテル結合を有す
るため、中性または酸性条件では容易に失活し、医薬品
としてはその化学的不安定性のため好ましい化合物とは
いえない。このため天然プロスタサイクリンと同様の生
理活性を有する化学的に安定な合成プロスタサイクリン
誘導体が内外で鋭意検討されている。
【0004】中でもプロスタサイクリンの6,9―位の
酸素原子をメチレン基で置換した誘導体、すなわち9
(O)―メタノプロスタサイクリン(カルバサイクリ
ン)は化学的安定性を十分に満足するプロスタサイクリ
ン類として知られており[プロスタサイクリン(Prosta
cyclin), J.R. Vane and S.Bergstrom, Eds. Raven Pre
ss, N.Y., pp31―41参照]、医薬品として期待され
ている。しかしこの6,9(O)―メタノプロスタサイ
クリンはその生物活性が天然のプロスタサイクリンより
も弱くしかもその作用選択性は特異的とは言えず、必ず
しも好ましい化合物とは言えない。
【0005】一方、カルバサイクリンの二重結合異性体
の一種であるイソカルバサイクリン、すなわち、9
(O)―メタノ―Δ 6(9α)―プロスタグランジンI1
類が血小板凝集抑制作用を示すことが発見され、医薬品
としての応用が期待されるようになった[池上らテトラ
ヘドロン・レターズ(Tetrahedron Lett.),24,34
93(1983)、特開昭59―137445]。
【0006】しかしながら、プロスタサイクリンの受容
体タンパク質に関する研究はほとんど進展していない。
それは、プロスタサイクリン受容体タンパク質の細胞膜
上の密度が小さいことや、有用なアンタゴニストが無い
こと、あるいは受容体の活性を保持したまま受容体タン
パク質をホモジネートに可溶化することが困難であるこ
とに起因する。
【0007】
【発明の目的】本発明者らは上述した諸点に着目し、医
薬品あるいは光親和性標識剤あるいは診断等に有用な新
規な9(O)―メタノΔ 6(9α)―プロスタグランジン
1 類(イソカルバサイクリン)を見出すべく鋭意研究
した結果、ω鎖にフェニル基を導入したイソカルバサイ
クリン類がかかる目的を達成し得ることを見出し、本発
明に到達したものである。
【0008】
【発明の構成】本発明は、下記式[I]
【0009】
【化7】
【0010】[式中、R1 は水素原子またはC1 〜C5
の低級アルキル基を表わし、Xは水素原子またはトリチ
ウム原子を表わし、Yは水素原子、アジド基、トリチル
保護されたアミノ基またはアミノ基を表わし、nは1〜
7を表わす。]で表わされる化合物およびその15エピ
マーならびにそれらの鏡像体あるいはそれらの任意の割
合の混合物であるイソカルバサイクリン誘導体が提供さ
れる。
【0011】上記式[I]において、R1 は水素原子ま
たはC1 〜C5 の低級アルキル基を表わす。C1 〜C5
のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、ペンチ
ル基などを挙げることができる。R1 としては、水素原
子またはC1 〜C3 のアルキル基が好ましく、特に水素
原子またはメチル基が好ましい。
【0012】上記式[I]において、Xは水素原子また
はトリチウム原子を表わす。上記式[I]において、Y
は水素原子、アジド基、トリチル保護されたアミノ基ま
たはアミノ基を表わす。その好ましいものとしては水素
原子またはアジド基を挙げることができ、アジド基の置
換位置としてはメタ位またはパラ位が好ましく、特にメ
タ位が好ましい。
【0013】上記式[I]において、nは1〜7を表わ
すが、好ましくはnが2〜4であり、特に好ましくはn
が4である。
【0014】また上記式[I]で表わされる化合物にお
いて、ビシクロ〔3.3.0〕オクタン環自身およびそ
のビシクロ〔3.3.0〕オクタン環上に結合している
置換基の結合している炭素;ω鎖上の水酸基が置換した
炭素等は不斉な環境のために立体異性体が存在するが本
発明ではいずれの立体異性体をも含むものであり、また
これらの任意の割合の立体異性混合物でもさしつかえな
い。また、式で代表される化合物とはこれらの立体異性
体すべて、およびそれらの異性体の任意の割合の混合物
を表わすが、式で表わされた立体構造を有する化合物が
最も好ましいものとして挙げられる。
【0015】本発明において提供される上記式[I]で
表わされる新規なイソカルバサイクリン類の好ましい具
体例としては下記に示した化合物を挙げることができ
る。 (1)17―フェニル―18,19,20―トリノルイ
ソカルバサイクリン (2)18―フェニル―19,20―ジノルイソカルバ
サイクリン (3)19―フェニル―20―ノルイソカルバサイクリ
ン (4)20―フェニル―イソカルバサイクリン (5)17―(3―アジドフェニル)―18,19,2
0―トリノルイソカルバサイクリン (6)18―(3―アジドフェニル)―19,20―ジ
ノルイソカルバサイクリン (7)19―(3―アジドフェニル)―20―ノルイソ
カルバサイクリン (8)20―(3―アジドフェニル)―イソカルバサイ
クリン (9)17―(4―アジドフェニル)―18,19,2
0―トリノルイソカルバサイクリン (10)18―(4―アジドフェニル)―19,20―
ジノルイソカルバサイクリン (11)19―(4―アジドフェニル)―20―ノルイ
ソカルバサイクリン (12)20―(4―アジドフェニル)―イソカルバサ
イクリン (13)17―(3―トリチルアミノフェニル)―1
8,19,20―トリノルイソカルバサイクリン (14)18―(3―トリチルアミノフェニル)―1
9,20―ジノルイソカルバサイクリン (15)19―(3―トリチルアミノフェニル)―20
―ノリイソカルバサイクリン (16)20―(3―トリチルアミノフェニル)―イソ
カルバサイクリン (17)17―(4―トリチルアミノフェニル)―1
8,19,20―トリノルイソカルバサイクリン (18)18―(4―トリチルアミノフェニル)―1
9,20―ジノルイソカルバサイクリン (19)19―(4―トリチルアミノフェニル)―20
―ノルイソカルバサイクリン (20)20―(4―トリチルアミノフェニル)―イソ
カルバサイクリン (21)17―(3―アミノフェニル)―18,19,
20―トリノルイソカルバサイクリン (22)18―(3―アミノフェニル)―19,20―
ジノルイソカルバサイクリン (23)19―(3―アミノフェニル)―20―ノルイ
ソカルバサイクリン (24)20―(3―アミノフェニル)―イソカルバサ
イクリン (25)17―(4―アミノフェニル)―18,19,
20―トリノルイソカルバサイクリン (26)18―(4―アミノフェニル)―19,20―
ジノルイソカルバサイクリン (27)19―(4―アミノフェニル)―20―ノルイ
ソカルバサイクリン (28)20―(4―アミノフェニル)イソカルバサイ
クリン (29)(1)〜(28)のメチルエステル体 (30)(1)〜(29)の15R体 (31)(1)〜(30)の鏡像体 等を挙げることができるが、これらに限定されるもので
はない。
【0016】上記式[I]で代表される本発明の新規イ
ソカルバサイクリンは次のように製造される。
【0017】すなわち下記式[II]
【0018】
【化8】
【0019】[式中、Yaは水素原子、トリチル保護ア
ミノ基またはアジド基を表わし、nは1〜7を表わ
す。]で表わされるHorner-Emmons 試薬と下記式[III
【0020】
【化9】
【0021】[式中、R2 はC1 〜C5 の低級アルキル
基を表わす。]で表わされる化合物と塩基存在下で反応
せしめ、下記式[IV]
【0022】
【化10】
【0023】[式中、R2 ,n,Yaは上記定義に同じ
である。]で表わされる化合物を得、次いで還元反応、
さらに必要に応じたトリチル保護アミンの脱保護反応、
アミンのアジド化反応さらに必要に応じた加水分解反応
に付し、下記式[I]
【0024】
【化11】
【0025】[式中、R1 は水素原子またはC1 〜C5
の低級アルキル基を表わし、Xは水素原子またはトリチ
ウム原子を表わし、Yは水素原子、アジド基、トリチル
保護されたアミノ基またはアミノ基を表わし、nは1〜
7を表わす。]で表わされる化合物およびその15エピ
マーならびにそれらの鏡像体あるいはそれらの任意の割
合の混合物であるイソカルバサイクリンを製造するもの
である。
【0026】上記式[II]の化合物と上記式[III ]の
化合物の反応は、[II]で表わされるホスホネート化合
物を塩基、例えばNaH、NaNH2 、LiN(iP
r)2 、CH3 ONaなどで処理した後[III ]で表わ
されるアルデヒド化合物と反応せしめる、いわゆるHorn
er-Emmons 反応(新実験化学講座 14,p.238;
丸善)をすることにより行なわれる。この際反応に用い
られる溶媒としては、例えばベンゼン、トルエン、テト
ラヒドロフラン(THF)、ジグライム、ジメトキシエ
タン(DME)、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジ
メチルスルホキシド(DMSO)などが用いられる。
【0027】ホスホネート化合物[II]に対して、塩基
は0.1〜10倍当量、好ましくは0.9〜1.4倍当
量、アルデヒド化合物[III ]は0.1〜10倍当量、
好ましくは0.9〜1.4倍当量用いればよい。反応温
度は0〜150℃の範囲で行われ、好ましくは10〜8
0℃である。反応時間は化合物により異なるが10分〜
24時間程度である。反応終了後、抽出やカラムクロマ
トグラフィー等の通常の後処理により前記化合物[IV]
が得られる。原料となるアルデヒド体[III ]は下記チ
ャート1に示すように、例えばイソカルバサイクリンメ
チルエステル(1)のシャープレス(Sharpless)酸化、
水酸基のアセチル化、エポキシの開裂、脱アセチル化に
よりテトラオール体(4)を得、このもののNaIO4
による酸化的開裂によりアルデヒド体(5)を得ること
ができる。
【0028】
【化12】
【0029】
【化13】
【0030】次のHorner-Emmons 反応にはアルデヒド体
(5)を直接用いてもよいが、4の酸化によって系内に
生じたアルデヒド体(5)をそのまま単離せずに用いて
もよい。
【0031】前記式[II]のHorner-Emmons 試薬は相当
するエステル化合物により、例えばチャート2に示すル
ートにて合成できる。
【0032】
【化14】
【0033】得られた6をこの後、脱トリチル化を経て
サンドマイヤー(Sand meyer)反応によりアジド体に導
くことができる。Horner-Emmons 反応には6ばかりでな
く7も用いることができる。
【0034】かくして前記式[IV]で表わされる化合物
を得ることができる。かかる化合物[IV]は次いで還元
反応、あるいは必要に応じたトリチル保護アミンの脱保
護反応、アミンのアジド化反応、あるいは必要に応じた
加水分解反応に付すことができる。
【0035】還元反応はそれ自体公知の方法で行なうこ
とができる。還元反応の試薬としては、金属水素錯化合
物が用いられる。かかる金属水素錯化合物は、水素化ア
ルミニウム錯化合物、水素化ホウ素錯化合物等が挙げら
れる。水素化アルミニウム錯化合物としては、水素化ア
ルミニウムリチウム、水素化ジエトキシアルミニウムリ
チウム、水素化トリエトキシアルミニウムリチウム、水
素化トリメトキシアルミニウムリチウム、水素化トリ―
t―ブトキシアルミニウムリチウム、水素化アルミニウ
ムマグネシウム、水素化アルミニウム塩化マグネシウ
ム、水素化アルミニウムナトリウム、水素化トリエトキ
シアルミニウムナトリウム、水素化ビス(2―メトキシ
エトキシ)アルミニウムナトリウム等が挙げられる。水
素化ホウ素錯化合物としては、水素化ホウ素ナトリウ
ム、水素化トリメトキシホウ素ナトリウム、硫化水素化
ホウ素ナトリウム、シアン化水素化ホウ素ナトリウム、
水素化ホウ素リチウム、シアン化水素化ホウ素リチウ
ム、水素化トリエチルホウ素リチウム、水素化ホウ素カ
ルシウム、水素化ホウ素カリウム、水素化ホウ素亜鉛、
水素化ホウ素テトラメチルアンモニウム等が挙げられ
る。還元反応の試薬としては、これらの金属水素錯化合
物のうち、水素化ホウ素錯化合物が好ましく、特に水素
化ホウ素ナトリウムが好ましい。
【0036】水素化ホウ素ナトリウムを用いる還元反応
は塩化ランタニド類の存在下で行なうのが好ましい。か
かる塩化ランタニド類としては三塩化セリウム、三塩化
サマリウム、三塩化ユーロビウム等が挙げられ、特に三
塩化セリウムが好ましく用いられる。
【0037】還元反応は、上記式[II]で表わされる2
―クロロ―4―ヒドロキシ―2―シクロペンテノン類1
当量に対して、金属水素錯化合物が発生し得る水素化物
イオンにして1〜100当量、好ましくは1〜50当量
の範囲で行なわれる。
【0038】水素化ホウ素ナトリウムと共に用いられる
塩化ランタニド類は、水素化ホウ素ナトリウム1モルに
対し、塩化ランタニド類0.2〜50モル、好ましくは
0.5〜10モルが用いられる。
【0039】反応溶媒は、用いる還元反応試薬により異
なるが、通常メタノール、エタノール、2―プロパノー
ル、t―ブチルアルコール等のアルコール類;テトラヒ
ドロフラン、ジエチルエーテル、ジオキサン、ジメトキ
シエタン、ジグライム等のエーテル類;ジメチルホルム
アミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルホスホリ
ックトリアミド等の非プロトン性極性溶媒;水、アセト
ニトリル等を単一あるいは任意の割合に混合して用い
る。好ましくはメタノール、エタノール、2―プロパノ
ール、t―ブチルアルコール等のアルコール類が用いら
れ、特にメタノールが好ましい。
【0040】還元反応の反応温度は、用いる試薬、反応
溶媒によって異なるが、好ましくは−100〜100
℃、特に好ましくは−20〜50℃の範囲である。
【0041】還元反応の反応時間は使用する試薬、反応
溶媒、反応温度によって異なるが、通常5時間以内の範
囲で行なわれ、好ましくは1分〜1時間の範囲である。
【0042】トリチル保護アミンの脱保護反応には例え
ば、酢酸、p―トルエンスルホン酸、ピリジニウムp―
トルエンスルホネート、陽イオン交換樹脂等を触媒と
し、例えば水、メタノール、エタノールまたは、水、メ
タノール、エタノール等を共存させたテトラヒドロフラ
ン、エチルエーテル、ジオキサン、アセトン、アセトニ
トリル等を反応溶媒とすることにより好適に実施され
る。反応温度は通常−78℃〜+50℃の温度範囲で1
0分〜3日間程度行なわれる。
【0043】アミンのアジド化反応はそれ自体公知の方
法であるサンドマイヤー(Sand meyer)タイプの反応
(新実験化学講座 14,p.1665;丸善)によっ
て行なうことができる。
【0044】エステルの加水分解反応は、例えば水酸化
ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化カリウム、水酸化
カルシウムの水溶液若しくは水―アルコール混合溶液、
あるいはナトリウムメトキシド、カリウムメトキシド、
ナトリウムエトキシドを含むメタノール、エタノール溶
液中で加水分解せしめることにより実施することができ
る。
【0045】目的物の単離精製は通常の方法、すなわち
抽出、クロマトグラフィー等の一般的な手段によって行
なうことができる。
【0046】かくして得られた本発明におけるイソカル
バサイクリン誘導体は、PGI2 (プロスタサイクリ
ン)受容体タンパクに対して親和性を示すことが明らか
にされた。
【0047】従って本発明の式[I]で表わされる化合
物のうち、Yとしてアジド基が入った化合物については
プロスタサイクリン(PGI2 )の受容体タンパクを光
親和性標識化することが可能であり、生化学的な受容体
タンパクの評価に有用な化合物であり、一方では診断等
への有用性も期待できる化合物である。
【0048】なお、本発明の化合物のうちYにアジド基
が入らない物は、少なくとも、Yにアジド基が入った化
合物の原料として有用である。
【0049】以下、本発明の実施例によりさらに詳細に
説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定される
ものではない。
【0050】
【実施例1】15―オキソ―17―(3―(トリチルア
ミノ)フェニル)―18,19,20―トリノルイソカ
ルバサイクリンメチルエステルの合成;
【0051】
【化15】
【0052】13,14―ジヒドロキシ―13,14―
ジヒドロイソカルバサイクリンメチルエステル24.0
mg(0.06mmol)のメタノール(0.1ml)、エーテ
ル(1ml)溶液にメタ過ヨウ素酸ナトリウム130mg
(0.61mmol)の0.8ml水溶液を加え1時間室温に
て攪拌した。ついで反応系に水を加え酢酸エチルにて抽
出を行なった。有機層を無水硫酸マグネシウム上で乾燥
し、減圧下溶媒を留去しメチル―5―{(1S,5S,
6R,7R)―6―ホルミル―7―ヒドロキシビシクロ
〔3.3.0〕―2―オクテン―3―イル}ペンタノエ
ートの粗生成物を得、次の反応に供した。
【0053】2―オキソ―4(4―(トリチルアミノ)
フェニル)ブチルホスホン酸ジメチル52.3mg(0.
10mmol)のDME―トルエン混合溶媒(7:1、1.
5ml)溶液にNaH(50% in oil)4mg
(0.08mmol)を加え10分間攪拌した。次いで上記
で得られたメチル―5―{(1S,5S,6R,7R)
―6―ホルミル―7―ヒドロキシビシクロ〔3.3.
0〕―2―オクテン―3―イル}ペンタノエートの粗生
成物のDME―トルエン混合溶媒(7:1、1.5ml)
溶液を加え室温にて10分間攪拌した。反応系に水を加
え酢酸エチルにて抽出を行なった。有機層を無水硫酸マ
グネシウム上で乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られ
た油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキ
サン:酢酸エチル=3:1)に供し、15―オキソ―1
7―(3―(トリチルアミノ)フェニル)―18,1
9,20―トリノルイソカルバサイクリンメチルエステ
ル26.5mg(59%)を得た。
【0054】 1H―NMR(δppm,CDCl3 ,2
70MHz):1.2-2.7(m,19H), 3.0-3.1(m,1H), 3.66
(s,3H), 3.87(dd,1H,J=9.4, 7.0Hz), 5.00(br.s,1H),
5.30(br.s,1H), 6.08(d,1H.J=15.8Hz), 6.15(s,1H), 6.
21(d,1H,J=7.4Hz), 6.39(d,1H,J=7.4Hz), 6.63(dd,1H,J
=15.8, 8.4Hz), 6.82(t,1H,J=7.4Hz).
【0055】
【実施例2】17―(3―(トリチルアミノ)フェニ
ル)―18,19,20―トリノルイソカルバサイクリ
ンメチルエステルの合成
【0056】
【化16】
【0057】15―オキソ―17―(3―(トリチルア
ミノ)フェニル)―18,19,20―トリノルイソカ
ルバサイクリンメチルエステル26.5mg(0.035
mmol)を塩化セリウム(III )7水和物13.0mg
(0.035mmol)のメタノール(0.5ml)溶液に溶
かし、ここに水素化ホウ素ナトリウム1.5mg(0.0
40mmol)を加え、1分間室温にて攪拌した。反応系に
水を加え酢酸エチルにて抽出を行なった。有機層を無水
硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下溶媒を留去し17
―(3―(トリチルアミノ)フェニル)―18,19,
20―トリノルイソカルバサイクリンメチルエステルの
粗生成物を得た。得られた油状物はそのまま次の反応に
使用した。
【0058】 1H―NMR(δppm,CDCl3 ,2
70MHz):1.2-2.7(m,20H), 2.85-3.10(m,1H), 3.6
5(s,3H), 3.70-3.75(m,1H), 3.85-3.90(m,1H), 4.98-4.
99(br.s,1H), 5.28(s,1H), 5.40-5.55(m,2H), 6.16(s,1
H), 6.21(d,1H,J=7.9Hz), 6.39(d,1H,J=6.9Hz), 6.83
(t,1H,J=7.9Hz).
【0059】
【実施例3】17―(3―アミノフェニル)―18,1
9,20―トリノルイソカルバサイクリンメチルエステ
ルの合成
【0060】
【化17】
【0061】実施例2で得られた17―(3―(トリチ
ルアミノ)フェニル)―18,19,20―トリノルイ
ソカルバサイクリンメチルエステルの粗生成物をメタノ
ール(0.2ml)、エーテル(0.5ml)の混合溶媒に
溶かし、ここに酢酸―水(9:1)0.3mlを加えた。
2時間室温にて攪拌した後、炭酸水素ナトリウムにて中
和し反応を終結させた。反応系に水を加え酢酸エチルに
て抽出を行なった。有機層を無水硫酸マグネシウム上で
乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた油状物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチ
ル=1:2→1:5))に供し、17―(3―(アミノ
フェニル)―18,19,20―トリノルイソカルバサ
イクリンメチルエステル4.7mg(高極性)、(15
R)―17―(3―アミノフェニル)―18,19,2
0―トリノルイソカルバサイクリンメチルエステル4.
2mg(低極性)およびこれらの混合物3.7mgを得た。
全収量12.6mg(70%2段階)であった。
【0062】 1H―NMR(δppm,CDCl3 ,2
70MHz):15S体:1.2-2.8(m,20H), 2.9-3.1(m,
1H), 3.67(s,3H), 3.77(dd,1H,J=9.4, 6.9Hz), 4.11(d
d,1H,J=12.9, 5.4Hz), 5.28(s,1H), 5.55-5.65(m,2H),
6.53(d,1H), 6.55(s,1H), 6.60(d,1H,J=7.4Hz), 7.07
(t,1H,J=7.4Hz).15R体:1.2-2.8(m,20H), 2.9-3.1
(m,1H), 3.67(s,3H), 3.7-3.8(m,1H), 4.13(dd,1H,J=1
2.5, 5.5Hz), 5.29(br.s,1H), 5.55-5.68(m,2H),6.54
(d,1H), 6.56(s,1H), 6.62(d,1H,J=7.4Hz), 7.07(t,1H,
J=7.4-7.9Hz).
【0063】
【実施例4】(15R)―17―(3―アジドフェニ
ル)―18,19,20―トリノルイソカルバサイクリ
ンメチルエステルの合成
【0064】
【化18】
【0065】(15R)―17―(3―アミノフェニ
ル)―18,19,20―トリノルイソカルバサイクリ
ンメチルエステル4.2mg(0.0082mmol)をエー
テル(0.1ml)、メタノール(0.5ml)、酢酸―水
(9:1;0.5ml)の混合溶媒に溶かし、反応系を0
℃に冷却した。ここに亜硝酸ナトリウム11.2mg
(0.16mmol)を加え、0℃にて15分間攪拌した。
この時反応液は濃黄色となっていた。次いでアジ化ナト
リウム10.6mg(0.16mmol)を加え、0℃にてさ
らに15分間攪拌した。反応系を酢酸エチルで希釈し、
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和反応を行ない、酢
酸エチルにて抽出を行なった。有機層を無水硫酸マグネ
シウム上で乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた油
状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサ
ン:酢酸エチル=2:3)に供し、(15R)―17―
(3―アジドフェニル)―18,19,20―トリノル
イソカルバサイクリンメチルエステル3.7mg(84
%)を得た。
【0066】Rf:0.26(1:2/ヘキサン/酢酸
エチル、シリカゲル) IR(cm-1,CHCl3 )2108, 1712,1605, 1506 1 H―NMR(δppm,CDCl3 ,270MH
z):1.2-2.1(m,15H), 2.2-2.9(m,5H), 2.9-3.1(m,1
H), 3.67(s,3H), 3.76(dd,1H,J=8.4, 16.8Hz), 4.0-4.3
(m,1H), 5.29(br.s,1H), 5.4-5.7(m,2H), 6.95(d,1H,J=
8.1Hz), 7.18(d,1H,J=8.1Hz).
【0067】
【実施例5】17―(3―アジドフェニル)―18,1
9,20―トリノルイソカルバサイクリンメチルエステ
ルの合成
【0068】
【化19】
【0069】17―(3―アミノフェニル)―18,1
9,20―トリノルイソカルバサイクリンメチルエステ
ル4.7mg(0.0092mmol)をエーテル(0.1m
l)、メタノール(0.5ml)、酢酸―水(9:1;
0.5ml)の混合溶媒に溶かし、反応系を0℃に冷却し
た。ここに亜硝酸ナトリウム11.2mg(0.16mmo
l)を加え、0℃にて15分間攪拌した。この時反応液
は濃黄色となっていた。次いでアジ化ナトリウム10.
6mg(0.16mmol)を加え、0℃にてさらに15分間
攪拌した。反応系を酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液で中和反応を行ない、酢酸エチルにて
抽出を行なった。有機層を無水硫酸マグネシウム上で乾
燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた油状物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル
=2:3)に供し、17―(3―アジドフェニル)―1
8,19,20―トリノルイソカルバサイクリンメチル
エステル2.6mg(52%)を得た。
【0070】Rf:0.20(1:2/ヘキサン/酢酸
エチル、シリカゲル) IR(cm-1,CHCl3 )2108, 1712,1605, 1506 1 H―NMR(δppm,CDCl3 ,270MH
z):1.2-2.1(m,15H), 2.2-2.9(m,5H), 2.9-3.1(m,1
H), 3.67(s,3H), 3.76(dd,1H,J=8.4, 16.8Hz), 4.0-4.3
(m,1H), 5.29(br.s,1H), 5.4-5.7(m,2H), 6.95(d,1H,J=
8.1Hz), 7.18(d,1H,J=8.1Hz).
【0071】
【実施例6】17―(3―アジドフェニル)―18,1
9,20―トリノルイソカルバサイクリンの合成
【0072】
【化20】
【0073】17―(3―アジドフェニル)―18,1
9,20―トリノルイソカルバサイクリンメチルエステ
ル2.6mg(0.0048mmol)のメタノール(0.5
ml)溶液に3N水酸化リチウム0.1mlを加え、室温に
て3時間攪拌した。硫酸水素ナトリウム水溶液にて反応
系を酸性にし、酢酸エチルにて抽出を行なった。有機層
を無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下溶媒を留去
した。得られた油状物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:2→1:5→1:
10)に供し、17―(3―アジドフェニル)―18,
19,20―トリノルイソカルバサイクリン1.9mg
(75%)を得た。
【0074】Rf:0.25(1:4/ヘキサン/酢酸
エチル、シリカゲル) 1 H―NMR(δppm,CDCl3 ,270MH
z):1.2-2.1(m,12H), 2.2-2.5(m,4H), 2.5-2.8(m,2
H), 2.9-3.1(br,1H), 2.3-3.1(br,2H), 3.76(dt,1H,J=
7.4, 7.4Hz), 4.06(dd,1H,J=6.8, 13.8Hz), 5.29(br.s,
1H), 5.4-5.7(m,2H), 6.85(s,2H), 6.98(d,1H,J=7.9H
z), 7.26(t,1H,J=8.2Hz).
【0075】
【実施例7】15―オキソ―17―(4―(トリチルア
ミノ)フェニル)―18,19,20―トリノルイソカ
ルバサイクリンメチルエステルの合成
【0076】
【化21】
【0077】2―オキソ―4―(4―(トリチルアミ
ノ)フェニル)ブチルホスホン酸ジメチル31.0mg
(0.06mmol)のDME―トルエン混合溶媒(7:
1、1.5ml)溶液にNaH(50% in oil)
3mg(0.06mmol)を加え10分間攪拌した。次いで
メチル―5―{(1S,5S,6R,7R)―6―ホル
ミル―7―ヒドロキシビシクロ〔3.3.0〕―2―オ
クテン―3―イル}ペンタノエート6.4mg(0.02
4mmol)のDME―トルエン混合溶媒(7:1;0.5
ml)溶液を加え室温にて10分間攪拌した。反応系に水
を加え酢酸エチルにて抽出を行なった。有機層を無水硫
酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得
られた油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)に供し、15―オキ
ソ―17―(4―(トリチルアミノ)フェニル)―1
8,19,20―トリノルイソカルバサイクリンメチル
エステル7.6mg(42%)を得た。
【0078】 1H―NMR(δppm,CDCl3 ,2
70MHz):1.2-2.8(m,20H), 3.0-3.25(m,1H), 3.66
(s,3H), 3.88(dd,1H,J=16.0, 9.0Hz), 4.93(br.s,1H),
5.30(s,1H), 6.15(d,1H,J=15.8Hz), 6.27(d,2H,J=8.4H
z), 6.69(dd,1H,J=15.8, 8.9Hz), 6.73(d,2H,J=8.4Hz),
7.15-7.45(m,15H).
【0079】
【実施例8】17―(4―(トリチルアミノ)フェニ
ル)―18,19,20―トリノルイソカルバサイクリ
ンメチルエステルの合成
【0080】
【化22】
【0081】15―オキソ―17―(4―(トリチルア
ミノ)フェニル)―18,19,20―トリノルイソカ
ルバサイクリンメチルエステル7.6mg(0.010mm
ol)を塩化セリウム(III )7水和物6.0mg(0.0
16mmol)のメタノール(0.5ml)溶液に溶かし、こ
こに水素化ホウ素ナトリウム1.0mg(0.026mmo
l)を加え、5分間室温にて攪拌した。反応系に水を加
え酢酸エチルにて抽出を行なった。有機層を無水硫酸マ
グネシウム上で乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られ
た17―(4―(トリチルアミノ)フェニル)―18,
19,20―トリノルイソカルバサイクリンメチルエス
テルの粗生成物7.3mgはそのまま次の反応に使用し
た。
【0082】 1H―NMR(δppm,CDCl3 ,2
70MHz):1.2-2.7(m,20H), 2.90-3.05(m,1H), 3.6
6(s,3H), 3.70-3.75(m,1H), 4.90(br.s,1H), 5.28(s,1
H), 5.50-5.60(m,2H), 6.28(d,2H,J=8.4Hz), 6.73(d,2
H,J=8.4Hz), 7.15-7.45(m,15H).
【0083】
【実施例9】17―(4―アミノフェニル)―18,1
9,20―トリノルイソカルバサイクリンメチルエステ
ルの合成
【0084】
【化23】
【0085】実施例8で得られた17―(4―(トリチ
ルアミノ)フェニル)―18,19,20―トリノルイ
ソカルバサイクリンメチルエステルの粗生成物7.3mg
(0.0097mmol)をメタノール(0.1ml)、エー
テル(0.3ml)の混合溶媒に溶かし、ここに酢酸―水
(9:1)0.5mlを加えた。2時間室温にて攪拌した
後、炭酸水素ナトリウムにて中和し反応を終結させた。
反応系に水を加え酢酸エチルにて抽出を行なった。有機
層を無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下溶媒を留
去した。得られた油状物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:3→1:2→
1:4)に供し、17―(4―アミノフェニル)―1
8,19,20―トリノルイソカルバサイクリンメチル
エステル4.0mg(80%;15R,15S体の混合
物)を得た。
【0086】 1H―NMR(δppm,CDCl3 ,2
70MHz):1.2-2.7(m,21H), 2.95-3.10(m,1H), 3.6
7(s,3H), 3.70-3.80(m,1H), 5.29(s,1H), 5.50-5.70(m,
2H), 6.64(d,2H,J=7.5Hz), 6.99(d,2HmJ=7.5Hz).
【0087】
【実施例10】17―(4―アジドフェニル)―18,
19,20―トリノルイソカルバサイクリンメチルエス
テルの合成
【0088】
【化24】
【0089】17―(4―アミノフェニル)―18,1
9,20―トリノルイソカルバサイクリン4.0mg
(0.0078mmol 15R,15S体の混合物)をエ
ーテル(0.05ml)、メタノール(0.05ml)、酢
酸―水(9:1;0.1ml)の混合溶媒に溶かし、反応
系を0℃に冷却した。ここに亜硝酸ナトリウム10mg
(0.14mmol)を加え、0℃にて15分間攪拌した。
次いでアジ化ナトリウム20mg(0.3mmol)を加え、
0℃にてさらに15分間攪拌した。反応系を酢酸エチル
で希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和反応を
行ない、酢酸エチルにて抽出を行なった。有機層を無水
硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下溶媒を留去した。
得られた油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ヘキサン:酢酸エチル=2:3―1:2)に供し、1
7―(3―アジドフェニル)―18,19,20―トリ
ノルイソカルバサイクリンメチルエステル2.2mg(8
6%;15R,15S体の混合物)を得た。
【0090】Rf:0.34と0.45(1:2 ヘキ
サン/酢酸エチル、シリカゲル) IR(cm-1,CHCl3 )2108, 1730,1605, 1506 1 H―NMR(δppm,CDCl3 ,270MH
z):1.3-1.7(m,8H), 1.7-2.1(m,7H), 2.32(t,2H,J=7.
2Hz), 2.4-2.5(m,1H), 2.68(t,2H,J=6.9Hz), 2.9-3.1
(m,1H), 3.67(s,3H), 3.7-3.9(m,1H), 4.0-4.2(m,1H),
5.29(br.s,1H), 5.4-5.7(m,2H), 6.95(d,2H,J=8.4Hz),
7.19(d,2H,J=8.4Hz).
【0091】
【実施例11】17―(4―アジドフェニル)―18,
19,20―トリノルイソカルバサイクリンの合成
【0092】
【化25】
【0093】17―(4―アジドフェニル)―18,1
9,20―トリノルイソカルバサイクリンメチルエステ
ル3.6mg(0.0067mmol 15R,15S体の混
合物)をメタノール(0.2ml)溶液に3N水酸化リチ
ウム0.04mlを加え、室温にて3時間攪拌した。硫酸
水素ナトリウム水溶液にて反応系を酸性にし、酢酸エチ
ルにて抽出を行なった。有機層を無水硫酸マグネシウム
上で乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた油状物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸
エチル=1:2→1:5→1:10)に供し、17―
(4―アジドフェニル)―18,19,20―トリノル
イソカルバサイクリン2.4mg(68%;15R,15
S体の混合物)を得た。
【0094】Rf:0.23と0.18(1:4 ヘキ
サン/酢酸エチル) IR(cm-1,CHCl3 )2108, 1712,1605, 1506 1 H―NMR(δppm,CDCl3 ,270MH
z):1.2-2.1(m,15H), 2.2-2.9(m,5H), 2.9-3.1(m,1
H), 3.76(dd,1H,J=8.4, 16.8Hz),4.0-4.3(m,1H), 5.29
(br.s,1H), 5.4-5.7(m,2H), 6.95(d,2H,J=8.1Hz), 7.18
(d,2H,J=8.4Hz).
【0095】
【実施例12】15―オキソ―19―(3―(トリチル
アミノ)フェニル)―20―ノルイソカルバサイクリン
メチルエステルの合成
【0096】
【化26】
【0097】13,14―ジヒドロキシ―13,14―
ジヒドロイソカルバサイクリン24.0mg(0.06mm
ol)をテトラヒドロフランとエーテルの混合溶媒(1:
1)1mlに溶かし、ここにメタ過ヨウ素酸ナトリウム1
40mg(0.65mmol)の0.5ml水溶液を加え2時間
室温にて攪拌した。ついで反応系に水を加え酢酸エチル
にて抽出を行なった。有機層を無水硫酸マグネシウム上
で乾燥し、減圧下溶媒を留去しメチル―5―{(1S,
5S,6R,7R)―6―ホルミル―7―ヒドロキシビ
シクロ〔3.3.0〕―2―オクテン―3―イル}ペン
タノエートの粗生成物を得、そのまま次の反応に供し
た。
【0098】2―オキソ―6(3―(トリチルアミノ)
フェニル)ヘキシルスルホン酸ジメチル65.6mg
(0.12mmol)のDME―トルエン混合溶媒(7:
1、1ml)溶液にNaH(50% in oil)7mg
(0.14mmol)を加え10分間攪拌した。次いでメチ
ル―5―{(1S,5S,6R,7R)―6―ホルミル
―7―ヒドロキシビシクロ〔3.3.0〕―2―オクテ
ン―3―イル}ペンタノエート粗生成物のDME―トル
エン混合溶媒7:1;1ml)溶液を加え室温にて15分
間攪拌した。反応系に水を加え酢酸エチルにて抽出を行
なった。有機層を無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、減
圧下溶媒を留去した。得られた油状物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:
1)に供し、15―オキソ―19―(4―(トリチルア
ミノ)フェニル)―20―ノルイソカルバサイクリンメ
チルエステル39.3mg(84%)を得た。
【0099】 1H―NMR(δppm,CDCl3 ,2
70MHz):1.2-2.5(m,23H), 3.0-3.15(m,1H), 3.67
(s,3H), 3.85-4.00(m,1H), 4.97(br.s,1H), 5.31(s,1
H), 6.1-6.2(m,3H), 6.37(d,1H,J=7.9Hz), 6.72(dd,1H,
J=15.8, 7.4Hz), 6.80(t,1H,J=7.5Hz), 7.15-7.40(m,15
H).
【0100】
【実施例13】19―(3―(トリチルアミノ)フェニ
ル)―20―ノルイソカルバサイクリンメチルエステル
の合成
【0101】
【化27】
【0102】15―オキソ―19―(3―(トリチルア
ミノ)フェニル)―20―ノルイソカルバサイクリンメ
チルエステル31.9mg(0.041mmol)を塩化セリ
ウム(III )7水和物15.0mg(0.04mmol)のメ
タノール(0.8ml)溶液に溶かし、ここに水素化ホウ
素ナトリウム2.0mg(0.053mmol)を加え、1分
間室温にて攪拌した。反応系に水を加え酢酸エチルにて
抽出を行なった。有機層を無水硫酸マグネシウム上で乾
燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた19―(3―
(トリチルアミノ)フェニル)―20―ノルイソカルバ
サイクリンメチルエステルの粗生成物33.5mg(15
R,15S体の混合物)はそのまま次の反応に使用し
た。
【0103】 1H―NMR(δppm,CDCl3 ,2
70MHz):1.20-2.50(m,24H), 2.95-3.10(m,1H),
3.66(s,3H), 3.65-3.85(m,1H), 3.95-4.10(m,1H), 4.85
-5.05(br.s,1H), 5.29(s,1H), 5.45-5.60(m,2H), 6.14
(s,1H), 6.18(d,1H,J=7.4Hz), 6.37(d,1H,J=7.4Hz), 6.
81(t,1H,J=7.9Hz), 7.15-7.40(m,15H).
【0104】
【実施例14】19―(3―アミノフェニル)―20―
ノルイソカルバサイクリンメチルエステルの合成
【0105】
【化28】
【0106】実施例13で得られた19―(3―(トリ
チルアミノ)フェニル)―20―ノルイソカルバサイク
リンメチルエステルの粗生成物33.5mg(0.041
mmol)をメタノール(0.2ml)、エーテル(0.5m
l)の混合溶媒に溶かし、ここに酢酸―水(9:1)
0.5mlを加えた。7時間室温にて攪拌した後、炭酸水
素ナトリウムにて中和し反応を終結させた。反応系に水
を加え酢酸エチルにて抽出を行なった。有機層を無水硫
酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得
られた油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ヘキサン:酢酸エチル=1:2→1:5)に供し、1
9―(3―アミノフェニル)―20―ノルイソカルバサ
イクリンメチルエステル6.6mg(高極性)およびこの
15S体と(15R)―19―(3―アミノフェニル)
―20―ノルイソカルバサイクリンメチルエステル(低
極性)との混合物13.3mgを得た。全収量19.9mg
(86%2段階)であった。
【0107】混合物をさらにシリカゲルカラムクロマト
グラフィーに供することにより15R体(低極性)8.
0mg、15S体(高極性)2.5mgおよびこれらの混合
物0.9mgを得た。
【0108】 1H―NMR(δppm,CDCl3 ,2
70MHz):15S体:1.2-2.6(m,24H), 2.90-3.10
(m,1H), 3.67(s,3H), 3.66-3.85(m,1H),4.05-4.15(m,1
H), 5.28(s,1H), 5.45-5.65(m,2H), 6.45-6.65(m,3H),
7.06(dd,1H,J=8.4, 7.4Hz). 15R体:1.20-2.60(m,24H), 2.95-3.10(m,1H), 3.67
(s,3H), 3.66-3.80(m,1H), 4.05-4.15(m,1H), 5.28(s,1
H), 5.45-5.65(m,2H), 6.45-6.65(m,3H), 7.06(dd,1H,J
=8.4, 7.4Hz).
【0109】
【実施例15】19―(3―アジドフェニル)―20―
ノルイソカルバサイクリンメチルエステルの合成
【0110】
【化29】
【0111】19―(3―アミノフェニル)―20―ノ
ルイソカルバサイクリン4.5mg(0.010mmol)を
エーテル(0.1ml)、メタノール(0.5ml)、酢酸
―水(9:1;0.5ml)の混合溶媒に溶かし、反応系
を0℃に冷却した。ここに亜硝酸ナトリウム10mg
(0.15mmol)を加え、0℃にて15分間攪拌した。
次いでアジ化ナトリウム10mg(0.15mmol)を加
え、0℃にてさらに15分間攪拌した。反応系を酢酸エ
チルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和反
応を行ない、酢酸エチルにて抽出を行なった。有機層を
無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下溶媒を留去し
た。得られた油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)に供し、19―
(3―アジドフェニル)―20―ノルイソカルバサイク
リンメチルエステル4.1mg(88%)を得た。
【0112】Rf:0.28(1:2 ヘキサン/酢酸
エチル、シリカゲル) IR(cm-1,CHCl3 )2210, 1730,1604 1 H―NMR(δppm,CDCl3 ,270MH
z):1.2-1.8(m,13H), 1.8-2.1(m,4H), 2.1-2.4(m,5
H), 2.61(t,2H,J=7.7Hz), 2.9-3.1(br,1H), 3.67(s,3
H), 3.77(dd,1H,J=8.9, 17.8Hz), 4.08(dd,1H,J=5.7, 1
1.4Hz), 5.28(s,1H), 5.4-5.6(m,2H), 6.83(s,1H), 6.8
5(d,1H,J=8.9Hz), 6.95(d,1H,J=7.4Hz), 7.26(t,1H,J=
7.4Hz).
【0113】
【実施例16】(15R)―19―(3―アジドフェニ
ル)―20―ノルイソカルバサイクリンメチルエステル
の合成
【0114】
【化30】
【0115】(15R)―19―(3―アミノフェニ
ル)―20―ノルイソカルバサイクリンメチルエステル
4.0mg(0.0091mmol)をエーテル(0.1m
l)、メタノール(0.5ml)、酢酸―水(9:1;
0.5ml)の混合溶媒に溶かし、反応系を0℃に冷却し
た。ここに亜硝酸ナトリウム10mg(0.15mmol)を
加え、0℃にて15分間攪拌した。次いでアジ化ナトリ
ウム10.0mg(0.15mmol)を加え、0℃にてさら
に15分間攪拌した。反応系を酢酸エチルで希釈し、飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和反応を行ない、酢酸
エチルにて抽出を行なった。有機層を無水硫酸マグネシ
ウム上で乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた油状
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:
酢酸エチル=1:1)に供し、(15R)―19―(3
―アジドフェニル)―20―ノルイソカルバサイクリン
メチルエステル4.1mg(96%)を得た。
【0116】Rf:0.14(1:2 ヘキサン/酢酸
エチル、シリカゲル) IR(cm-1,CHCl3 )2210, 1730,1604 1 H―NMR(δppm,CDCl3 ,270MH
z):1.2-1.8(m,13H), 1.8-2.1(m,4H), 2.2-2.5(m,5
H), 2.61(t,2H,J=7.7Hz), 2.9-3.1(br,1H), 3.67(s,3
H), 3.76(ddd,1H), 4.10(dd,1H,J=5.4, 10.8Hz), 5.29
(s,1H), 5.4-5.6(m,2H), 6.83(s,1H), 6.85(d,1H,J=7.9
Hz), 6.95(d,1H,J=7.9Hz), 7.26(t,1H,J=7.9Hz).
【0117】
【実施例17】19―(3―アジドフェニル)―20―
ノルイソカルバサイクリンの合成
【0118】
【化31】
【0119】19―(3―アジドフェニル)―20―ノ
ルイソカルバサイクリンメチルエステル4.1mg(0.
0088mmol)をメタノール(0.5ml)溶液に3N水
酸化リチウム0.1mlを加え、室温にて2.5時間攪拌
した。硫酸水素ナトリウム水溶液にて反応系を酸性に
し、酢酸エチルにて抽出を行なった。有機層を無水硫酸
マグネシウム上で乾燥し、減圧下溶媒を留去し黄色油状
物19―(3―アジドフェニル)―20―ノルイソカル
バサイクリン4.0mg(100%)を得た。
【0120】Rf:0.28(1:4 ヘキサン/酢酸
エチル) 1 H―NMR(δppm,CDCl3 ,270MH
z):1.2-1.7(m,13H), 1.8-2.2(m,4H), 2.2-2.4(m,5
H), 2.66(t,2H,J=7.4Hz), 2.9-3.1(br,1H), 3.73(ddd,1
H,J=6.9, 13.8, 13.8Hz), 4.03(dd,1H,J=6.4, 12.8Hz),
5.33(s,1H), 5.4-5.6(m,2H), 6.91(br.s,2H), 7.04(d,1
H,J=7.4Hz), 7.32(t,1H,J=7.4Hz).
【0121】
【実施例18】(15R)―19―(3―アジドフェニ
ル)―20―ノルイソカルバサイクリンの合成
【0122】
【化32】
【0123】(15R)―19―(3―アジドフェニ
ル)―20―ノルイソカルバサイクリンメチルエステル
4.1mg(0.0088mmol)のメタノール(0.5m
l)溶液に3N水酸化リチウム0.1mlを加え、室温に
て2.5時間攪拌した。硫酸水素ナトリウム水溶液にて
反応系を酸性にし、酢酸エチルにて抽出を行なった。有
機層を無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下溶媒を
留去し黄色油状物(15R)―19―(3―アジドフェ
ニル)―20―ノルイソカルバサイクリン4.0mg(1
00%)を得た。
【0124】Rf:0.35(1:4 ヘキサン/酢酸
エチル) 1 H―NMR(δppm,CDCl3 ,270MH
z):1.2-1.7(m,13H), 1.8-2.2(m,4H), 2.2-2.5(m,3
H), 2.33(t,2H,J=7.4Hz), 2.66(t,2H,J=7.4Hz), 2.9-3.
1(br,1H), 3.6-3.8(m,1H), 4.05(dd,1H,J=5.4, 10.8H
z),5.34(s,1H), 5.5-5.7(m,2H), 6.91(br.s,2H), 7.03
(d,1H,J=7.9Hz), 7.31(dt,1H, 1.8, 7.9Hz).
【0125】
【実施例19】15―オキソ―17―フェニル―18,
19,20―トリノルイソカルバサイクリンメチルエス
テルの合成
【0126】
【化33】
【0127】2―オキソ―4―フェニルブチルホスホン
酸ジメチル5.0mg(0.02mmol)のDME―トルエ
ン混合溶媒(7:1、0.2ml)溶液にNaH(50%
in oil)1mg(0.021mmol)を加え20分
間攪拌した。次いでメチル―5―{(1S,5S,6
R,7R)―6―ホルミル―7―ヒドロキシビシクロ
〔3.3.0〕―2―オクテン―3―イル}ペンタノエ
ート1.73mg(0.0065mmol)のDME―トルエ
ン混合溶媒(7:1;0.2ml)溶液を加え室温にて1
0分間攪拌した。反応系に水を加え酢酸エチルにて抽出
を行なった。有機層を無水硫酸マグネシウム上で乾燥
し、減圧下溶媒を留去した。得られた油状物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=
3:2)に供し、15―オキソ―17―フェニル―1
8,19,20―トリノルイソカルバサイクリンメチル
エステル1.8mg(70%)を得た。
【0128】 1H―NMR(δppm,CDCl3 ,2
70MHz):1.20-2.50(m,14H), 2.80-3.00(m,5H),
3.00-3.15(m,1H), 3.67(s,3H), 3.80-3.95(m,1H), 6.18
(d,1H,J=15.8Hz), 6.72(dd,1H,J=15.8, 8.9Hz), 7.10-
7.40(m,5H).
【0129】
【実施例20】17―フェニル―18,19,20―ト
リノルイソカルバサイクリンメチルエステルの合成
【0130】
【化34】
【0131】15―オキソ―17―フェニル―18,1
9,20―トリノルイソカルバサイクリンメチルエステ
ル1.8mg(0.0045mmol)を塩化セリウム(III
)7水和物2.0mg(0.005mmol)のメタノール
(0.2ml)溶液に溶かし、ここに水素化ホウ素ナトリ
ウム0.2mg(0.005mmol)を加え、5分間室温に
て攪拌した。反応系に水を加え酢酸エチルにて抽出を行
なった。有機層を無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、減
圧下溶媒を留去した。得られた17―フェニル―18,
19,20―トリノルイソカルバサイクリンメチルエス
テルの粗生成物(15R,15S体混合物)はそのまま
次の反応に使用した。
【0132】 1H―NMR(δppm,CDCl3 ,2
70MHz):1.20-2.50(m,18H), 2.60-2.85(m,2H),
2.90-3.10(m,1H), 3.66(s,3H), 3.65-3.85(m,1H), 4.05
-4.20(m,1H), 5.29(s,1H), 5.50-5.70(m,2H), 7.15-7.4
0(m,5H).
【0133】
【実施例21】17―フェニル―18,19,20―ト
リノルイソカルバサイクリンの合成
【0134】
【化35】
【0135】実施例20で得られた17―フェニル―1
8,19,20―トリノルイソカルバサイクリンメチル
エステルの粗生成物(0.0045mmol15R,15S
体混合物)のメタノール(0.2ml)溶液に6N水酸化
リチウム0.02mlを加え、室温にて16時間攪拌し
た。硫酸水素ナトリウム水溶液にて反応系を酸性にし、
酢酸エチルにて抽出を行なった。有機層を無水硫酸マグ
ネシウム上で乾燥し、減圧下溶媒を留去し17―フェニ
ル―18,19,20―トリノルイソカルバサイクリン
1.7mg(98% 15R,15S体混合物)を得た。
【0136】 1H―NMR(δppm,CDCl3 ,2
70MHz):1.20-2.85(m,20H), 2.90-3.10(m,1H),
3.65-3.85(m,1H), 4.05-4.20(m,1H), 5.29(s,1H), 5.50
-5.70(m,2H), 7.15-7.40(m,5H).
【0137】
【実施例22】15―オキソ―19―フェニル―20―
トリノルイソカルバサイクリンメチルエステルの合成
【0138】
【化36】
【0139】13,14―ジヒドロキシ―13,14―
ジヒドロイソカルバサイクリン24.0mg(0.06mm
ol)をエーテル(1ml)とメタノール(0.1ml)の混
合溶媒に溶かし、ここにメタ過ヨウ素酸ナトリウム26
0mg(1.21mmol)の0.8ml水溶液を加え5時間室
温にて攪拌した。ついで反応系に水を加え酢酸エチルに
て抽出を行なった。有機層を無水硫酸マグネシウム上で
乾燥し、減圧下溶媒を留去しメチル―5―{(1S,5
S,6R,7R)―6―ホルミル―7―ヒドロキシビシ
クロ〔3.3.0〕―2―オクテン―3―イル}ペンタ
ノエートの粗生成物を得た。得られた油状物はそのまま
次の反応に供した。
【0140】2―オキソ―6―フェニルヘキシルホスホ
ン酸ジメチル29.0mg(0.10mmol)のDME―ト
ルエン混合溶媒(7:1、1ml)溶媒にNaH(50%
in oil)4.8mg(0.10mmol)を加え10
分間攪拌した。次いでここに上記で得られたメチル―5
―{(1S,5S,6R,7R)―6―ホルミル―7―
ヒドロキシビシクロ〔3.3.0〕―2―オクテン―3
―イル}ペンタノエートの粗生成物のDME―トルエン
混合溶媒(7:1、1ml)溶液を加え室温にて15分間
攪拌した。反応系に水を加え酢酸エチルにて抽出を行な
った。有機層を無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧
下溶媒を留去した。得られた油状物をシリカゲルカラム
クロマトグラリー(ヘキサン:酢酸エチル=5:1→
3:1)に供し、15―オキソ―19―フェニル―20
―トリノルイソカルバサイクリンメチルエステル19.
4mg(76%)を得た。
【0141】 1H―NMR(δppm,CDCl3 ,2
70MHz):1.20-2.70(m,23H), 3.00-3.15(m,1H),
3.67(s,3H), 3.85-4.00(m,1H), 5.30(s,1H), 6.18(d,1
H,J=15.8Hz), 6.76(dd,1H,J=15.8, 8.4Hz), 7.10-7.35
(m,5H).
【0142】
【実施例23】19―フェニル―20―ノルイソカルバ
サイクリンメチルエステルの合成
【0143】
【化37】
【0144】15―オキソ―19―フェニル―20―ノ
ルイソカルバサイクリンメチルエステル19.4mg
(0.046mmol)を塩化セリウム(III )7水和物1
7.0mg(0.046mmol)のメタノール(0.5ml)
溶液に溶かし、ここに水素化ホウ素ナトリウム2.0mg
(0.053mmol)を加え、1分間室温にて攪拌した。
反応系に水を加え酢酸エチルにて抽出を行なった。有機
層を無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下溶媒を留
去した。得られた19―フェニル―20―ノルイソカル
バサイクリンメチルエステル粗生成物(15R,15S
体の混合物)はそのまま次の反応に使用した。
【0145】 1H―NMR(δppm,CDCl3 ,2
70MHz):1.20-2.70(m,23H), 2.90-3.10(m,1H),
3.67(s,3H), 3.65-3.80(m,1H), 3.95-4.15(m,1H), 5.28
(s,1H), 5.40-5.60(m,2H), 7.10-7.35(m,5H).
【0146】
【実施例24】19―フェニル―20―ノルイソカルバ
サイクリンの合成
【0147】
【化38】
【0148】実施例23で得られた19―フェニル―2
0―ノルイソカルバサイクリンメチルエステルの粗生成
物(0.046mmol 15R,15S体の混合物)のメ
タノール(0.5ml)溶液に3N水酸化リチウムを7滴
加え、室温にて2時間攪拌した。硫酸水素ナトリウム水
溶液にて反応系を酸性にし、酢酸エチルにて抽出を行な
った。有機層を無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧
下溶媒を留去して得られた油状物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:2→
1:5→1:10)に供し、19―フェニル―20―ノ
ルイソカルバサイクリン14.5mg(76% 2段階、
15R体、15S体の混合物)を得た。
【0149】 1H―NMR(δppm,CDCl3 ,2
70MHz):1.20-1.70(m,12H), 1.80-2.10(m,4H),
2.20-2.50(m,5H), 2.50-2.65(m,2H), 2.90-3.10(m,1H),
3.65-3.80(m,1H), 3.95-4.15(m,1H), 5.28(s,1H), 5.4
0-5.60(m,2H), 7.10-7.35(m,5H).
【0150】
【実施例25】15―オキソ―19―(3―アジドフェ
ニル)―20―ノルイソカルバサイクリンメチルエステ
ルの合成
【0151】
【化39】
【0152】13,14―ジヒドロキシ―13,14―
ジヒドロイソカルバサイクリンメチルエステル45.0
mg(0.11mmol)のTHF―エーテル混合溶媒(1:
1、1.5ml)溶液にメタ過ヨウ素酸ナトリウム241
mg(1.1mmol)の0.5ml水溶液を加え1時間室温に
て攪拌した。ついで反応系に水を加え酢酸エチルにて抽
出を行なった。有機層を無水硫酸マグネシウム上で乾燥
し、減圧下溶媒を留去しメチル―5―{(1S,5S,
6R,7R)―6―ホルミル―7―ヒドロキシビシクロ
〔3.3.0〕―2―オクテン―3―イル}ペンタノエ
ートの粗生成物を得、次の反応に供した。
【0153】2―オキソ―6(3―アジドフェニル)ブ
チルホスホン酸ジメチル54.0mg(0.165mmol)
のDME―トルエン混合溶媒(7:1、2.0ml)溶液
にNaH(50% in oil)8mg(0.16mmo
l)を加え10分間攪拌した。次いで上記で得られたメ
チル―5―{(1S,5S,6R,7R)―6―ホルミ
ル―7―ヒドロキシビシクロ〔3.3.0〕―2―オク
テン―3―イル}ペンタノエートの粗生成物のDME―
トルエン混合溶媒(7:1、0.5ml)溶液を加え室温
にて10分間攪拌した。反応系に水を加え酢酸エチルに
て抽出を行なった。有機層を無水硫酸マグネシウム上で
乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた油状物をシリ
カゲルカラムクロマトグラリー(ヘキサン:酢酸エチル
=3:1)に供し、15―オキソ―19―(3―アジド
フェニル)―20―ノルイソカルバサイクリンメチルエ
ステル47.2mg(92%)を得た。
【0154】 1H―NMR(δppm,CDCl3 ,2
70MHz):1.2-2.70(m,23H), 3.00-3.15(m,1H), 3.
67(s,3H), 3.85-4.00(m,1H), 5.30(s,1H), 6.18(d,1H,J
=15.8Hz), 6.72(dd,1H,J=15.8, 8.9Hz), 6.83(s,1H),
6.85(d,1H,J=7.9Hz), 6.95(d,1H,J=7.9Hz), 7.26(t,1H,
J=7.9Hz).
【0155】
【実施例26】[15― 3H]―19―(3―アジドフ
ェニル)―20―ノルイソカルバサイクリンの合成
【0156】
【化40】
【0157】19―(3―アジドフェニル)―15―オ
キソ―20―ノルイソカルバサイクリンメチルエステル
を実施例13と同様の手法により[ 3H]NaBH4
CeCl3 ・7H2 O(60Ci/mmol)で処理し、次
いでHPLCで精製し[15― 3H]―19―(3―ア
ジドフェニル)―20―ノルイソカルバサイクリンメチ
ルエステル(66.7μCi,4.4nmol)を得た。こ
のものをメタノール(2ml)溶液とし、ここに5N水酸
化ナトリウム(0.12ml)を加え、25℃にて4時間
攪拌した。反応後、硫酸水素ナトリウム10mgを加えて
pH3年、水(4ml)、酢酸エチル(3ml)を加えて抽
出操作を行なった。さらに酢酸エチル(1ml)で水層を
2回抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し
た。溶媒を減圧下留去し、[15―3H]―19―(3
―アジドフェニル)―20―ノルイソカルバサイクリン
(66.4μCi、99.6%)を得た。
【0158】
【実施例27】光親和性標識法によるPGI2 受容体タ
ンパク質の分子量の同定を以下の通り行なった。
【0159】PGI2 受容体タンパク質が多く存在する
ガン化肥満細胞(mastocytoma P-815 cell)の細胞膜画
分に、実施例26で合成した[15― 3H]―19―
(3―アジドフェニル)―20―ノルイソカルバサイク
リンを加え、インキュベートした後に紫外線を照射し
た。紫外線照射体の硫酸ドデシルナトリウム・ポリアク
リルアミドゲル電気泳動(SDS―PAGE)を行な
い、そのフルオログラフィーから分子量43K付近に明
確なバンドを認めることができた。このバンドの強度は
GTPrSの添加により減少し、イロプロストの添加に
よりほぼ完全に消失した。以上の結果よりPGI2 受容
体タンパク質の分子量を43Kと同定した。
【0160】
【実施例28】アジドフェニル誘導体(実施例6,1
1,17,18)のプロスタサイクリン受容体タンパク
質(マストサイトーマ P―815細胞)に対する結合
能評価を以下の通り行なった。
【0161】マストサイトーマP―815細胞の細胞膜
成分200μg(橋本ら、Prostagulandins 1990, 40,
491 )を1mM―EDTAと10mMのMgCl2 (1
00μL、pH6.0)を含むK3 PO4 緩衝液中、[
3H]イロプロスト(20nM,0.0028μCi)
と種々の濃度のアジドフェニル誘導体(実施例番号6,
11,17,18)存在下30℃にて60分間インキュ
ベートした。インキュベーション後手早くグラスフィル
ター(Whatman GF/C)で濾過し、フィルターを使用
した緩衝液(2ml)で4回洗浄した。この時のグラスフ
ィルターの放射活性は[ 3H]イロプロストの総結合量
を表わす。[ 3H]イロプロストの非特異的な結合は、
上記と同様な条件下10μMのイロプロストを用いたと
きのグラスフィルターの放射活性がそれに相当する。[
3H]イロプロスト受容体のタンパク質に対する特異的
な結合量は、総結合量から非特異的な結合量を差し引く
ことによって得られる。アジドフェニル誘導体のプロス
タサイクリン受容体タンパク質に対する結合能は、[ 3
H]イロプロストの受容体に対する結合に対する本化合
物の阻害活性を測定することにより評価した。本評価系
での評価の結果、実施例番号17の化合物[19―(3
―アジドフェニル)―20―ノルイソカルバサイクリ
ン]が最も強い結合能を有していることがわかった。
(I.C50 3nM)
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07C 215/68 C07C 215/68 247/12 247/12 (72)発明者 根岸 学 京都府宇治市五ケ庄西田3番―1 グラ ンドムール宇治木幡413号 (72)発明者 橋本 均 大阪府豊中市桜の町3丁目11−2−103 (72)発明者 市川 厚 大阪府高槻市別所本町10番1号−608 (72)発明者 伊藤 誠二 滋賀県草津市野村5丁目18―7 (56)参考文献 特開 昭62−29548(JP,A) 特開 昭61−44819(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) CAPLUS(STN) REGISTRY(STN)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式[I] 【化1】 [式中、R1 は水素原子またはC1 〜C5 の低級アルキ
    ル基を表わし、Xは水素原子またはトリチウム原子を表
    わし、Yは水素原子、アジド基、トリチル保護されたア
    ミノ基またはアミノ基を表わし、nは1〜7を表わ
    す。]で表わされる化合物およびその15エピマーなら
    びにそれらの鏡像体あるいはそれらの任意の割合の混合
    物であるイソカルバサイクリン誘導体。
  2. 【請求項2】 R1 が水素原子またはメチル基である請
    求項1記載のイソカルバサイクリン誘導体。
  3. 【請求項3】 nが2〜4である請求項1,2のいずれ
    か1項記載のイソカルバサイクリン誘導体。
  4. 【請求項4】 Yがアジド基である請求項1〜3のいず
    れか1項記載のイソカルバサイクリン誘導体。
  5. 【請求項5】 Yが水素原子である請求項1〜3のいず
    れか1項記載のイソカルバサイクリン誘導体。
  6. 【請求項6】 下記式[II] 【化2】 [式中、Yaは水素原子、トリチル保護アミノ基または
    アジド基を表わし、nは1〜7を表わす。]で表わされ
    るHorner-Emmons 試薬と下記式[III ] 【化3】[式中、R2 はC1 〜C5 の低級アルキル基を
    表わす。] で表わされる化合物と塩基存在下で反応せしめ、下記式
    [IV] 【化4】 [式中、R2 ,n,Yaは上記定義に同じである。]で
    表わされる化合物を得、次いで還元反応、さらに必要に
    応じたトリチル保護アミンの脱保護反応、さらに必要に
    応じたアミンのアジド化反応、さらに必要に応じた加水
    分解反応に付すことによる、下記式[I] 【化5】 [式中、R1 は水素原子またはC1 〜C5 の低級アルキ
    ル基を表わし、Xは水素原子またはトリチウム原子を表
    わし、Yは水素原子、アジド基、トリチル保護されたア
    ミノ基またはアミノ基を表わし、nは1〜7を表わ
    す。]で表わされる化合物およびその15エピマーなら
    びにそれらの鏡像体あるいはそれらの任意の割合の混合
    物であるイソカルバサイクリン誘導体の製造法。
  7. 【請求項7】 下記式[I′] 【化6】 [式中、R1 は水素原子またはC1 〜C5 の低級アルキ
    ル基を表わし、Xは水素原子またはトリチウム原子を表
    わし、Ybはアジド基を表わし、nは1〜7を表わ
    す。]で表わされるイソカルバサイクリン誘導体を用い
    ることを特徴とするプロスタサイクリン受容体タンパク
    質の光親和性標識法。
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