JP2871939B2 - 半導体装置 - Google Patents
半導体装置Info
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- Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
Description
適した半導体装置、特に、自動車,各種自動機のソレノ
イド駆動,直流モータの駆動,各種ディスプレイの駆
動,直流モータの駆動等多くの用途に用いられるパワー
ICに関するものである。
ワーICについて説明する。このパワーICを最も単純
な構造で実現する方法につて述べる。図7はnチャンネ
ルたて形MOS FETをパワー素子とし、MOS F
ETのPウエルと同じP拡散によって形成された大きな
Pウエルのなかに、MOS FETの制御回路を形成し
たものである。図7(a)はチップの平面図で、1はチ
ップ、2はたて形MOS FET部、3は制御回路部、
4はボンディングパット、10はたて形MOS FET
のソースである。図7(b)は、図7(a)のA部拡大
図で、5はn+ 領域、6は制御回路のMOS FETの
ソース、7はそのゲート、8はそのドレイン、9はn領
域、10はMOS FETのソース、11は同じくゲー
ト、12は同じくドレイン、13はPウエル、18はN
ウエル、19はソース,ドレイン拡散層、20はn−n
+ シリコン基板、21はゲート酸化膜、22はポリシリ
コンゲートである。この構造は最も簡単な構造で、大容
量パワー素子をもつローサイドスイッチを提供しうる。
導体装置は、dv/dt耐量が極めて小さいという致命
的欠点があった。すなわち、例えば出力MOS FET
がON状態からOFF状態にスイッチする際、Pウエル
が作る接合J1 に出力MOS FETのターンオフに伴
うdv/dtが印加され、このdv/dtによる偏位電
流(図7(b)に矢印で示す)が制御回路のnチャンネ
ルMOS FET部のドレイン直下のPNPN四層構造
をラッチアップさせたり、あるいはPチャンネルMOS
FETのドレインに流入し、後段の素子をドライブし
て誤動作させてしまうという問題があった。
されたもので、dv/dtによる偏位電流によって、パ
ワーICの制御回路が誤動作するのを防ぐことが可能な
半導体装置を得ることを目的とする。
は、ウエル中に断続的、かつ平面的に絶縁体層を形成し
て、たて方向の短絡路を形成するとともに、この絶縁体
層上にのみ制御回路を形成する構成としたものである。
散して低電位電源と結線したり、高濃度の不純物を拡散
した短絡路の周囲に接地されない反対導電型の高不純物
濃度層を形成することも好ましい。
に発生する偏位電流が、絶縁体層によってブロックさ
れ、短絡路を通過するようになる。また、短絡路が低電
位電源と接続されていれば、偏位電流が外部に放出され
やすい。
本発明の半導体装置の一実施例の製造工程を示す。これ
らの図において、図7と同一符号は同一のものを示し、
14はSIMOX(Separated by Inplanted Oxigen) 法
により形成された絶縁体層、15はこの絶縁体層14に
形成された短絡路、16は低抵抗短絡路、17はn形不
純物拡散層である。以下、工程について説明する。
し、通常のパワーMOS FETを作成するプロセスに
よりPウエル13を図1(a)に示すように、制御回路
を構成する部分およびパワーMOS FETの部分に形
成する。この場合、制御回路部分には図1(b)の拡大
図に示すように、全面に、そしてパワーMOS FET
部分には各セグメント対応で形成する。
SIMOX法によりイオン注入機(図示せず)を用いて
O- を制御回路部の所定の場所に所定の深さで注入して
絶縁体層14を形成する。この時、制御部分の周辺部分
およびdv/dt偏位電流のバイパス路形成のために島
状に注入を行わない領域を設けて短絡路15を形成す
る。
注入した領域を走査しアニールすることにより、酸素イ
オン注入によりモザイク化したシリコンの結晶性を改復
させる。しかるのち、短絡路15に対応させてボロン等
P形不純物を高濃度で拡散し、図3(a)に示すよう
に、低抵抗短絡路16を形成する。また、一層この短絡
路の効果を高めることを必要とする場合は、図3(b)
に示すように、ボロン拡散層を取り囲むようにリン等の
n形不純物の拡散層17を形成すると効果的である。
MOS FET部に対してはソース10に対応するn形
層制御回路部に対しては、埋め込まれた絶縁体層14上
のシリコン層にNウエル18,ソース,ドレイン拡散層
19等を形成し、さらに、ゲート酸化膜21,ポリシリ
コンゲート22等を形成する。そして、その他必要なプ
ロセスを経た後金属層による電極配線を行う。この金属
配線において、すでに述べた短絡路15上の低抵抗短絡
路16は、接地電位またはMOS FETのソース電位
に接続される。このようにして得られた本発明の一実施
例の部分拡大図を図4に示す。
を用いて説明する。パワーMOS FETのターンオフ
時の波形は図5(a)に示すようになっており、オン状
態で充電された状態にあるゲート容量の電荷が放電され
ると急激にMOS FETはオフ状態に移行し、ソース
ドレイン電流IDSが零になるのに対応し、ソースドレイ
ン電圧VDSはオン状態の数Vの電圧から電源電圧(抵抗
負荷時)まで数千v/μsにおよぶ高いdv/dtで立
ち上がる。このVDSの変化により接合J1 は急激に充電
され(この充電電流を偏位電流と呼ぶ)、偏位電流が流
れることになるが、図5(b)において、偏位電流は埋
めこまれた絶縁体層14に阻まれて、接合J1 を形成す
るPウエル13内を横方向に流れ、短絡路15を通って
電源に流れる。したがって、制御回路のMOS FET
やその他の有用な場所に流れ込むことがなくなる。
J1 と絶縁体層14のPウエル13のシート抵抗Rによ
って変位電流×Rの電圧が絶縁体層14の直下のP層内
に発生する。絶縁体層14のシート抵抗は一般に100
Ω以上、また、接合容量を1000PF/cm2 程度以
上とすると中心部で数十vに達する場合があり、この電
圧によって埋め込み絶縁体層14の充電電流が流れるこ
とがある。この充電電流は制御回路を誤動作させること
があるが、短絡路15を設けることによってこの偏位電
流によるPウエル13内の電位上昇を数V以下にするこ
とが容易にでき、上述の誤動作を完全に防止できる。
が制御回路に侵入することがあり、やはり制御回路の誤
動作をまねく。これを防止するためには、図6に示すよ
うに、低抵抗短絡路16を反対導電形の(この実施例で
はp形半導体に対して、反対のn形半導体層)n形不純
物拡散層17でとり囲む構造にすることが望ましく、こ
れによって、偏位電流の制御回路部への侵入をより確実
に防ぐことができる。なおこの場合、n形不純物拡散層
17は低抵抗短絡路16に対して電極で短絡しない方が
よい。
に断続的、かつ平面的に絶縁体層を形成して、たて方向
の短絡路を形成するとともに、この絶縁体層上にのみ制
御回路を形成する構成としたので、パワー素子のターン
オフ時等に発生する偏位電流が、絶縁体層によってブロ
ックされ、短絡路を通過するようになり、パワー素子の
ターンオフ時のdv/dtや、外部ノイズによるdv/
dt等による接合の偏位電流が制御回路に流入するのを
阻止でき、制御回路部の誤動作を防止することができる
という効果がある。
散して低電位電源と結線したり、高濃度の不純物を拡散
した短絡路の周囲に接地されない反対導電型の高不純物
濃度層を形成することにより、より効果的に偏位電流に
よる影響を低減できるほか、偏位電流によって発生する
電位を小さくでき、一層効果的に制御回路の誤動作を防
止できる。
る。
図である。
である。
る。
である。
Claims (4)
- 【請求項1】 半導体基板の一方の主表面から他方の主
表面に電流を流すたて型のパワー素子が構成された半導
体基板上のウエル内に前記パワー素子を制御してドライ
ブする制御回路を備えた半導体装置において、前記ウエ
ル中に断続的、かつ平面的に絶縁体層を形成して、たて
方向の短絡路を形成するとともに、この絶縁体層上にの
み制御回路を形成する構成としたことを特徴とする半導
体装置。 - 【請求項2】 絶縁体層をSIMOX法により形成した
請求項1記載の半導体装置。 - 【請求項3】 短絡路の上部に高濃度の不純物を拡散し
て低電位電源と結線した請求項1記載の半導体装置。 - 【請求項4】 高濃度の不純物を拡散した短絡路の周囲
に接地されない反対導電型の高不純物濃度層を形成した
請求項3記載の半導体装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4066045A JP2871939B2 (ja) | 1992-03-24 | 1992-03-24 | 半導体装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4066045A JP2871939B2 (ja) | 1992-03-24 | 1992-03-24 | 半導体装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05267672A JPH05267672A (ja) | 1993-10-15 |
JP2871939B2 true JP2871939B2 (ja) | 1999-03-17 |
Family
ID=13304517
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4066045A Expired - Lifetime JP2871939B2 (ja) | 1992-03-24 | 1992-03-24 | 半導体装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2871939B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3565181B2 (ja) * | 1995-06-28 | 2004-09-15 | 富士電機デバイステクノロジー株式会社 | 高耐圧ic |
JP4265234B2 (ja) | 2003-02-13 | 2009-05-20 | 株式会社デンソー | 炭化珪素半導体装置およびその製造方法 |
-
1992
- 1992-03-24 JP JP4066045A patent/JP2871939B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05267672A (ja) | 1993-10-15 |
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