JP2870989B2 - 化合物半導体の結晶成長方法 - Google Patents

化合物半導体の結晶成長方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、マグネシウム元素をドープした閃亜鉛鉱型
III−V型化合物半導体を有機金属気相成長法で結晶成
長させる方法に関する。
(従来の技術) 有機金属気相成長法(OMVPE法)は、有機金属化合物
と金属水素化物を、反応炉中で熱分解させることによ
り、基板上に薄膜の単結晶を成長させる方法である。こ
の方法は、超薄膜の多層構造の形成が容易であり、量産
性も高いので、化合物半導体を用いたヘテロ接合デバイ
ス用基板の作製に用いられている。ヘテロ接合デバイス
の中でもHBT(ヘテロ・バイポーラ・トランジスタ)は
超高速で動作するため、盛んに開発されている。HBTの
構造は第3図に示すように、n−GaAsのコレクタ、p−
GaAsのベース、n−AlGaAsのエミッタから構成されてい
る。HBTの特性は、ベース層にキャリア密度が高いほ
ど、高い特性が得られる。従来、OMVPE法ではp型ドー
パントとしてZnが用いられていたが、Znは拡散係数が大
きいため、成長中にベース領域からエミッタ領域に拡散
してしまい、急峻なpn接合を得ることができないという
問題があった。MBE法では、1×1020cm-3程度まで高密
度にドーピングすることが可能で、かつ、拡散係数の小
さなBeが一般的に用いられているが、OMVPE法では安全
性の問題から、Beを用いることは困難である。そのた
め、Znに比べて拡散係数が5桁小さいMgのドーピングが
検討されている。Mgの原料としては、ビスシクロペンタ
ジエニルマグネシウム(Cp2Mg)又はビスメチルシクロ
ペンタジエニルマグネシウム(M2Cp2Mg)が用いられ
る。これらの原料は、液体又は固体の有機金属であり、
キャリアガスである水素によって、化合物半導体の原料
である有機金属と金属水素化物と共に反応管に導入さ
れ、基板上で熱分解され、結晶中に取り込まれる。
第4図は、有機金属気相成長法により、Mgドープ化合
物半導体結晶を成長させる装置の概念図である。予め、
反応管を減圧し、化合物半導体のIII族原料は水素ガス
によって反応管に導入され、V族原料は水素化物ガスの
形で導入される。これらの原料は、過熱された基板上で
熱分解され、基板上に化合物半導体結晶を成長する。こ
の化合物半導体中にp型の層を形成するには、予め排気
管に流していたMg原料を含んだ水素ガスを、バルブBを
閉じ、バルブAを開くことによって、反応管中に導入
し、所定の厚さのP層を成長した後、バルブAを閉じ、
バルブBを開いてMg原料ガスを反応管から排気管へ切り
替えることにより行われる。
(発明が解決しようとする課題) 上記のOMVPE法でMgドープGaAs層を成長するときに、
基板の(100)面から隣接する(110)面へ2度傾けた基
板上にMgドープGaAsを成長しているが、1×1019cm-3
上のドーピングを行うと結晶表面が劣化するという問題
があった(例えば、Jounal of Electonics Materials,V
ol.12,No.3,p.507〜524)。
本発明は、上記の問題を解消して、1019cm-3以上のマ
グネシウム元素をドーピングする場合においても、結晶
表面が平坦な閃亜鉛鉱型III−V族化合物半導体単結晶
を結晶成長可能な方法を提供しようとするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明は、マグネシウム元素をドープした閃亜鉛鉱型
III−V族化合物半導体を有機金属気相成長法で結晶成
長させる方法において、同一結晶構造を有する基板を
(100)面から隣接する(111)A面又は(111)B面に
0.5度以上傾けて結晶成長させ、1019cm-3以上のマグネ
シウム元素をドープした化合物半導体を得ることを特徴
とする化合物半導体の結晶成長方法である。なお、上記
基板の傾きの好ましい上限は、約10度である。
本発明の結晶成長方法に好適な化合物半導体として
は、GaAs、AlGaAs、InP、GaInAsなどを挙げることがで
きる。
(作用) OMVPE法においては、上記の文献に示されるように、M
g原料の供給量の2乗に比例してドーピングされるが、
約2×1019cm-3で飽和する。このように、正孔密度が飽
和する原因としては、通常の(100)面又は(100)面か
ら隣接する(110)面へ傾けた基板上に成長する方法で
は、2×1019cm-3以上のMg原子が結晶中に取り込まれて
も、結晶格子上に配置されずに結晶格子間に位置し、正
孔を供給するアクセプタとして機能しないためと考えら
れる。
そこで、本発明者らは、基板面を傾ける方位を隣接の
(111)面に変更し、傾ける角度も0.5度以上、好ましく
は0.5〜10度の範囲で調節したところ、1×1019cm-3
上のMgドーピングを行っても平坦なエピタキシャル表面
を得ることができた。これは、III族原子の格子位置にM
g原子が位置しやすくなり、格子間に位置するMg原子が
減少するため、異常成長の発生が抑制され、1×1019cm
-3以上のMgドーピングを行っても表面が劣化しないもの
と考えられる。
(実施例1) 予め反応管内にAs原料のアルシン(AsH3)ガスを流し
た状態で、(100)面から隣接した(111)A面へ2度傾
けたGaAs基板と、比較のために(100)面から隣接した
(110)A面へ2度傾けたGaAs基板を、同時に反応管内
に設置し、温度650℃まで加熱した後、予め排気管へ流
しておいたCp2Mgを毎分60mlで反応管内に導入した。10
分後に、Ga原料のTMGaを毎分7mlで反応管へ導入して、
毎時2μmの成長速度でGaAsの成長を始めた。90分後、
TMGaとCp2Mgを排気管に切り替え、基板温度を室温に戻
し成長を終了した。
第1図及び第2図は、上記実施例及び比較例の2種類
のGaAs基板上に成長したMgドープGaAsエピタキシャル層
の表面をノマルスキィ式光学顕微鏡を用いて倍率1000倍
で撮影した結晶構造の顕微鏡写真である。第1図は、本
発明とは関係のない表面欠陥による中央のキズを除い
て、エピタキシャル表面が鏡面であるのに対し、第2図
は、エピタキシャル表面が劣化していることが分かる。
(実施例2) 実施例1の成長条件において、基板を(100)面から
隣接(111)A面へ7度傾け、その他の成長条件を同じ
にしてMgドープGaAsエピタキシャル層を成長させたとこ
ろ、エピタキシャル表面は実施例1と同様に鏡面であ
り、劣化は見られなかった。
(発明の効果) 本発明は、上記の構成を採用し、基板の傾きを調節す
ることにより、1019cm-3以上のマグネシウム元素をドー
ピングする場合においても、結晶表面が平坦な閃亜鉛鉱
型III−V族化合物半導体単結晶を得ることができるよ
うになった。
【図面の簡単な説明】 第1図並びに第2図は、本発明の実施例1並びに比較例
で得たGaAsエピタキシャル層の表面を撮影した結晶構造
の顕微鏡写真、第3図は、HBTの断面模式図、第4図
は、OMVPE装置の概念図である。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C30B 28/00 - 35/00 H01L 21/205

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マグネシウム元素をドープした閃亜鉛鉱型
    III−V族化合物半導体を有機金属気相成長法で結晶成
    長させる方法において、同一結晶構造を有する基板を
    (100)面から隣接する(111)A面又は(111)B面に
    0.5度以上傾けて結晶成長させ、1019cm-3以上のマグネ
    シウム元素をドープした化合物半導体を得ることを特徴
    とする化合物半導体の結晶成長方法。
  2. 【請求項2】上記の化合物半導体がGaAs、AlGaAs、InP
    及びGaInAsからなる群より選ばれる1種類以上の化合物
    半導体である請求項(1)記載の化合物半導体の結晶成
    長方法。
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