JP2870914B2 - トラクタの動力伝達装置 - Google Patents

トラクタの動力伝達装置

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JP2870914B2
JP2870914B2 JP975890A JP975890A JP2870914B2 JP 2870914 B2 JP2870914 B2 JP 2870914B2 JP 975890 A JP975890 A JP 975890A JP 975890 A JP975890 A JP 975890A JP 2870914 B2 JP2870914 B2 JP 2870914B2
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和成 池田
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Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
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Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は農用トラクタ等トラクタの動力伝達装置に関
するものである。
従来の技術及び解決すべき課題 トラクタにおいては、走行系とPTO系の動力断続を1
つの主クラッチで行うようにした所謂ダブルクラッチ装
置(2段式クラッチ)は従来公知であり、また湿式の油
圧クラッチ装置を後部ミッションケース内に設けたもの
も知られている。
しかし、従来のダブルクラッチ装置は、走行系クラッ
チとPTO系クラッチを走行系入力軸の前後方向に並設し
たものが殆どでクラッチハウジングの後方突出量が大き
くなることは免れ得ず、必然的にステップ等運転者の居
住空間が圧迫させてしまう欠点がある。また、トラクタ
の作業形態の多様化により走行系とPTO系に夫々独立し
たクラッチを設けることは作業効率を向上させる等の点
で望ましいことであるが、クラッチを後部ミッションケ
ース内に組込んだ場合には各ギヤの配置構成等の関係上
クラッチを潤滑油の油面上に配設することは技術的に困
難で、クラッチはどうしても油面下に完全沈下状態とな
るためパワーロスが大きくなるばかりでなく(一般に油
面からの沈下量はクラッチ又はギヤの下方1/3程度が理
想的である)、クラッチの整備・メンテナンスが面倒と
なる等の問題がある。
課題を解決するための手段 そこで、本発明は、エンジンの後方に設けたギヤケー
スにギヤ群を内装し、このギヤ群によりエンジンの動力
を走行系とPTO系に分離し、また、分離した走行系とPTO
系の動力を運転席前方のステップの下方に設けた夫々の
プロペラシャフトを介して後部ミッションケースに伝達
するように構成すると共に、前記ギヤケースはステップ
の上方側に位置して前後方向に比較的短いケース上部
と、ステップの下方側に位置して前後方向に比較的長い
ケース下部より形成し、上記ケース上部内にはエンジン
側から駆動される一部のギヤを配設し、また、ケース下
部内には残りのギヤ並びに油圧式の走行クラッチとPTO
クラッチを夫々、エンジン中心に対して左右に振分けて
配設し、さらに、ケース下部内には潤滑用オイルを貯留
させて両クラッチを潤滑するように構成したことにより
上記の問題点を解決しようとするものである。
作用 ギヤケース内のステップ下方位置に走行クラッチとPT
Oクラッチを独立的に並設したので運転者の居住空間を
広く確保でき、スペースの広いフラットデッキを構成で
きると共に、両クラッチ内装のギヤケースを後部ミッシ
ョンケースと別体に設けてあるので、潤滑用オイルの油
面高さを低くでき油圧クラッチの油面下沈下によるバワ
ーロスが大巾に減少される。
実施例 次に本発明の構成を図面に示された一実施例により説
明する。1は機体フレーム2に吸震ゴム3を介して防振
支持されたエンジンで、該エンジン1の後方近接位置に
はフライホイール4のカバー5と一体的に連設されたギ
ヤケース6が主変速装置G1及び副変速装置G2等を内装し
た後部ミッションケース7と独立して配設されている。
またギヤケース6はフライホイールカバー5を介してエ
ンジン1と一体的に防振支持されており、マウント効果
による低振動でオペレータの疲労度を大巾に軽減し得る
よう配慮されている。上記ギヤケース6内にはドライブ
軸8に固定されたドライブギヤ9及び該ドライブギヤ9
に噛合うアイドルギヤ10が上下に配設されている。ま
た、運転席(図示せず)前方に設けたステップ11の下方
に位置して油圧式の走行クラッチ12とPTOクラッチ13が
第4図及び第5図に示すように略エンジン1中心から左
右に振分けられた状態で並設されている。14は走行クラ
ッチギヤ、15はPTOクラッチギヤで、これら両クラッチ
ギヤ14,15は前記アイドルギヤ10に噛合している。16は
フライホイール4に取付けられたダンパーで、エンジン
1からの動力は該ダンパー16を介してドライブ軸8に伝
達されるようになっている。
ところで、前記ギヤケース6は図示のようにステップ
11の上方側に位置するケース上部6aを前後方向に比較的
短く形成し、該ケース上部6a内にドライブギヤ9とアイ
ドルギヤ10のみ配設し、また、ステップ11の下方側に位
置するケース下部(クラッチハウジング)6bを前後方向
に比較的長く形成し、該ケース下部6b内に前記各クラッ
チ12,13を配設してオイル室に形成すると共にクラッチ
作動用の油路17及び潤滑作動用の油路18を形成してあ
る。図示例ではケース下部6bの前部側をフライホイール
カバー5の下方まで、また後部側をステップ11の下方ま
で夫々延出した構造のものが例示されている。クラッチ
ハウジング6bを前後方向に長く形成したことによりハウ
ジング高さを低く設定しても必要な油量は充分確保でき
るようになっている。ギヤケース6内で走行系とPTO系
の2系統に分配された動力は夫々平行に且つエンジン1
中心から左右に振分けて前後方向に延出されたプロペラ
シャフト19,20を介して後部ミッションケース7に伝達
されるようになっている。
21,22は夫々油圧クラッチ用バルブ、23は後部ミッシ
ョンケース7からフロントアクスル(図示せず)に動力
を伝達する前輪駆動軸である。
第5図に示すものは、ギヤケース6のケース下部(ク
ラッチハウジング)6b底部の巾方向中間部を走行クラッ
チ12及びPTOクラッチ13の外周面に沿って上方に向け湾
曲形成することにより、機体傾斜姿勢でのトラクタ作業
において一方のクラッチ12又は13側にオイルが流下偏在
する不都合を解消して夫々のクラッチ室のオイル量を確
保すると共に、ギヤケース6の下面側中間部に形成され
た凹部24に前輪駆動軸23を通すことによりクラッチハウ
ジング6bをステップ11の下方に配設したものでありなが
ら前輪駆動軸23の地上高を確保するようにしたものであ
る。aは潤滑用オイルである。
次に本発明の作用について説明する。エンジン1から
の動力はフライホイール4に取付けられたダンパー16を
介して駆動されるドライブ軸8に伝達され、該ドライブ
軸8からドライブギヤ9及びアイドルギヤ10を介して走
行クラッチギヤ14とPTOクラッチギヤ15に伝えられ、走
行系とPTO系に動力が分配される。そして必要に応じて
走行クラッチ12とPTOクラッチ13のクラッチ操作により
動力が断続されると共に、各々の動力はプロペラシャフ
ト19,20により後部ミッションケース7に伝達され、該
後部ミッションケース7内で変速されて前後の車軸及び
PTO軸25を駆動する。
ところで、ギヤケース6を後部ミッションケース7と
別体に設けてあるので、油圧クラッチ(走行クラッチ1
2、PTOクラッチ13)をギヤケース6の最下方位置に設け
たものでありながらクラッチ室は後部ミッションケース
7と完全に仕切られており、クラッチ全体が油面下にあ
る場合に比較しバワーロスが大巾に低減される。また、
ステップ11の上方側に位置するギヤケース部分(ケース
上部6a)の後方突出量を極力短くでき、その分運転者の
居住空間を広くとることができるので、前後方向に余裕
のあるフラットデッキを容易に構成できる。しかも、ク
ラッチハウジング6bを前後方向に長く形成したことによ
りハウジング高さを低く設定しても潤滑に必要な油量は
充分確保でき、また、ギヤケース6から後部ミッション
ケース7に動力を伝達するプロペラシャフト19,20を走
行クラッチ12及びPTOクラッチ13よりも動力伝達方向下
手側に設けてあるので湿式クラッチのドラッグトルクの
除去に寄与できるものである。
発明の効果 本発明は前述のように構成したものであるから、エン
ジンの動力を走行系とPTO系に分離するために設けるギ
ヤケースの特に、前後方向に比較的短いケース上部の後
方と、前後方向に比較的長いケース下部並びに後部ミッ
ションケースに動力伝達するプロペラシャフトの上方に
ステップを配設することができ、このステップはケース
下部に内装するクラッチ部に制約されることがなく、前
後方向に長いフラットなデッキに構成することができ
る。
また、走行クラッチとPTOクラッチはギヤケースのケ
ース下部内に左右に振分けて配設することによりケース
下部の高さを低く構成することができるから、ギヤケー
ス下面の地上高を確保しながらステップ面の高さを極力
低くして、ステップへの乗降を一層容易にすることがで
きる。
さらに、油圧式にする走行クラッチとPTOクラッチは
後部ミッションケースと独立したギヤケースの特にケー
ス下部に内装し、また、このケース下部は前後方向に比
較的長く形成してあり、ケース下部の高さを低く設定し
ても両クラッチを潤滑するために必要な油量を充分確保
できると共に、クラッチ潤滑用オイルの油面高さを低く
することによって、クラッチ潤滑用オイルの攪拌による
パワーロスを大巾に低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明に係るトラクタの動力伝達装置の一実施例
を示すもので、第1図は動力伝達経路を示す要部の側面
図、第2図は同じく動力伝達経路の平面図、第3図は要
部の縦断側面図、第4図はギヤケースの背面図、第5図
はギヤケースの底部を各クラッチの外周に沿って湾曲さ
せた例を示すギヤケースの背面図である。 1……エンジン、6……ギヤケース、7……後部ミッシ
ョンケース、8……ドライブ軸、11……ステップ、12…
…走行クラッチ、13……PTOクラッチ、19,20……プロペ
ラシャフト、23……前輪駆動軸、a……オイル。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジン(1)の後方に設けたギヤケース
    (6)にギヤ群(9),(10),(14),(15)を内装
    し、このギヤ群によりエンジンの動力を走行系とPTO系
    に分離し、また、分離した走行系とPTO系の動力を運転
    席前方のステップ(11)の下方に設けた夫々のプロペラ
    シャフト(19),(20)を介して後部ミッションケース
    (7)に伝達するように構成すると共に、前記ギヤケー
    ス(6)はステップの上方側に位置して前後方向に比較
    的短いケース上部(6a)と、ステップの下方側に位置し
    て前後方向に比較的長いケース下部(6b)より形成し、
    上記ケース上部(6a)内にはエンジン側から駆動される
    一部のギヤ(9),(10)を配設し、また、ケース下部
    (6b)内には残りのギヤ(14),(15)並びに油圧式の
    走行クラッチ(12)とPTOクラッチ(13)を夫々、エン
    ジン中心に対して左右に振分けて配設し、さらに、ケー
    ス下部(6b)内には潤滑用オイル(a)を貯留させて両
    クラッチ(12),(13)を潤滑するように構成したこと
    を特徴とするトラクタの動力伝達装置。
JP975890A 1990-01-19 1990-01-19 トラクタの動力伝達装置 Expired - Lifetime JP2870914B2 (ja)

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JPH03217330A JPH03217330A (ja) 1991-09-25
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JPH03217330A (ja) 1991-09-25

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