JP2870569B2 - フレームリレー交換装置における輻輳処理方式および輻輳処理回路 - Google Patents

フレームリレー交換装置における輻輳処理方式および輻輳処理回路

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフレームリレー交換網に
おいて輻輳が生じたときの輻輳処理方式およびその回路
に関する。具体的には、輻輳からの回復あるいは回避手
段として、フレームリレー交換網内のフレームが輻輳
し、転送しきれないフレームを交換網内から廃棄する処
理、あるいは当該加入者に、網が輻輳状態にあり通信デ
ータ量の低減を求める通知を行う処理を行う方式ならび
に回路に関する。
【0002】加入者間におけるデータ交換の手法として
は、従来より回線交換方式あるいはパケット交換方式が
採用されている。ところが最近、高速データ交換の要求
に対応すべく、パケット交換方式をさらに修正したフレ
ームリレー交換方式が提案され、急速に普及しつつあ
る。このフレームリレー交換方式は、従来のような各中
継リンクごとに行われていた、OSI(Open System Int
erface) でレイヤ2の機能として位置づけられる手順の
うちフロー制御や送達確認の手順を排除して、これに代
え必要に応じ加入者間(エンド−エンド)の手順で行う
こととし、データ交換におけるプロトコルの大幅な簡略
化を図り、高速のデータ交換を実現する方式である。な
お、この方式はCCITT等において現在標準化が進め
られている。
【0003】上記のとおり、フレームリレー交換方式の
もとでは経由リンクごとのフロー制御が行われないの
で、例えば多数の加入者が同時に交換網内にそれぞれの
データ(フレーム)を送出したとすると交換網内での転
送遅延はひどくなり、最悪は何れかのフレームを廃棄せ
ざるを得ない事態となる。フレームリレーのプロトコル
では、こうした事態を回避する手段として、輻輳状態に
達しつつあることを当該加入者(回線利用者)に事前に
通知し、この通知を受けた加入者は通信データ量を抑え
るルールになっている。この廃棄は重要度の低いものを
優先して行うべきであり、このためにフレームのヘッダ
ー部分には、廃棄しても構わないことを示す情報がDE
(Discard Eligibility indicator) ビットとして書き込
まれる。また、予め設定してある通信データ量を上回っ
た分は廃棄されても止むを得ないことになっている。輻
輳時にはこれらのフレームから廃棄するようにし、デー
タの品質低下を抑える。なお、このメカニズムについて
はCCITT勧告のI.370に記述されている。
【0004】
【従来の技術】フレームリレー交換網内の輻輳に対する
制御として、中継回線や交換機といった網内資源の輻輳
を監視し、輻輳が発生したものと判断した場合、当該資
源を利用している全ての設定コネクション例えばPVC
(Permanent Virtual Circuit)の加入者に対し、フレー
ムの廃棄があり得ることを事前に通知し、さらにはフレ
ームの廃棄を実行する。このとき輻輳の検出メカニズム
例としては、フレームの転送先回線(通常は中継回線)
に設けられるフレームの送信待ち行列に着目し、その待
ち行列長が長くなったことを検出したとき輻輳が発生し
たものと判断する、といった手段が挙げられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したフレームの廃
棄を資源の輻輳状況のみに基づいて行うと、例えば極一
部の加入PVC(設定コネクション)が多量のフレーム
を転送し当該中継回線の資源すなわち帯域を大幅に占有
した場合、この中継回線を利用しようとする他の加入P
VCについては、たとえ予め契約した加入通信条件(契
約情報レートや契約バースト量等)の範囲内で通信しよ
うとしても大幅なフレームの転送遅延を伴ったり、また
フレームが廃棄されたりして、これらの他の加入PVC
に対する通信サービスの品質が不当に低下せしめられ
る。
【0006】このような不都合をなくすための処理とし
て、上記の加入通信条件に応じて前記DEビットのセッ
トを行い、このDEビットを参照しながらフレームの廃
棄を行うようにすれば、上記通信サービスの品質の低下
は避けられる。しかしながらそうすると、上記輻輳の程
度とは無関係に、契約加入通信条件を少しでも超えて通
信すれば直ちにフレーム廃棄の可能性にさらされてしま
い、契約した加入通信条件を超えた通信を許容すること
により交換網の資源を有効利用するというフレームリレ
ー交換方式の利点を減殺してしまう、という問題があ
る。
【0007】また、ある特定のPVC(設定コネクショ
ン)の通信データ量が大になることによる他のPVCへ
の影響を避けるために、各PVC毎に独立したバッファ
を設けるという手法も考えられるが、これらのバッファ
の管理が複雑になるばかりでなくこれらバッファを形成
するためのメモリが余分に必要になる、という問題があ
る。
【0008】したがって本発明は上記問題点に鑑み、フ
レームリレー交換網内の資源を最大限に利用しつつ、特
定のPVCが過剰なデータ量で通信することにより生ず
る輻輳によって本来の加入通信条件の範囲内で通信して
いる他のPVCが受ける制約をできるだけ少なくする輻
輳処理方式および回路を提供することを目的とするもの
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の方式の基
本的構成要素を示す図である。本図において、参照番号
2はフレームリレー交換装置であり、フレームリレー交
換網内の多数のノード群のうちの1つのノードをなす。
このフレームリレー交換装置2は複数の加入者回線およ
び中継回線1を収容し、これら回線より受信したフレー
ムを転送先の回線に送信する。転送先の回線1には送信
待ち行列(いわゆるキュー)3が設けられる。
【0010】本図において、本発明の基本的構成要素を
図解的に手段として表すと、計測手段4と、算定手段5
と、検出/判定手段6とによって表すことができる。計
測手段4は、各設定コネクション、例えば加入PVC(P
ermanent Virtual Circuit) 回線毎の通信データ量を個
別に、経過時間と共に計測するものである。また、算定
手段5は、フレーム交換装置2にてフレームが交換処理
される時点で、当該フレームの転送処理時に利用される
資源の負荷状況に応じてそれぞれ大きくまたは小さく設
定される制限係数を経過時間とともに算定するものであ
り、この資源の一例として送信回線が挙げられる。
【0011】そして、検出/判定手段6は、各加入PV
C毎に予め定められた許容通信データ量の上限値に対し
上記の制限係数を乗じ、その制限された上限値に基づい
て、該加入PVCについて上記計測手段4により計測さ
れた通信データ量をもとに、当該加入PVCに属するフ
レームの廃棄を行うかあるいはその廃棄の事前通知を行
うかを判定するものである。なお、一般的には、まずそ
の廃棄の事前通知を当該加入者に対して行い、しかる後
フレームの廃棄を行うが、これに限らず、ユーザの要求
に応じてこれら事前通知およびフレーム廃棄の少なくと
も一方のみを実行するようにしてもよい。
【0012】
【作用】フレームリレー交換網では前述のように、加入
通信条件で設定れる通信データ量を超過した通信を許容
するが、特定のPVCがこの超過分の通信データ量を多
く使用したとすると、他のPVCは加入通信条件で設定
される通信データ量を超過した通信を充分利用できな
い。また、網の負荷により超過通信データ量が制限され
ている状況下で通信データ量を低減しない加入PVCが
あると、輻輳状況に応じた通信データ量の低減を行って
いる加入PVCがそれに見合った品質のデータ通信が保
証されない、という不合理を排除すべく、当該送信回線
の輻輳の度合いに応じて、加入PVCの加入通信データ
量を超えて使用可能な許容通信データ量あるいは加入通
信データ量を、動的に制限するものである。かくして、
送信回線という共通の資源を特定のPVCが占有するこ
とを回避し、複数の回線利用者が公平に、かつ効率的に
これを共用することができる。あるいは、送信回線に限
らず、一般に複数のPVCによって利用される資源の輻
輳の度合いに応じて上記の制御を導入することによっ
て、その資源の輻輳に応じ、各PVCの公平で効率的な
帯域制限が実現される。
【0013】
【実施例】図2は本発明の第1実施例を説明するための
図(その1)、図3は本発明の第1実施例を説明するた
めの図(その2)、図4は本発明の第1実施例を説明す
るための図(その3)である。また、図5は本発明で用
いる制限係数について説明するための図、図6は本発明
の第2実施例を説明するための図(その1)、図7は本
発明の第2実施例を説明するための図(その2)であ
る。
【0014】まず各実施例の概要とその理解に必要な最
小限の事項について述べる。本発明においては各加入P
VC回線が許容通信データ量の範囲内で通信を行ってい
るか否かを知ることが第1の段階をなすが、このために
は、まず各加入PVC回線毎の通信データ量を個別に経
過時間と共に計測(上記の計測手段4に相当)しなけれ
ばならない。この計測方法としては、一定時間毎に各
加入PVC回線上に転送されるフレームの通信データ量
を累計することによって、各加入PVC回線毎の通信デ
ータ量を計測する方法、いわゆるスライディングウィン
ドウ・モニタ方法(第1実施例)と、フレームが到来
する毎に積算される累計通信データ量と、経過時間と共
に各PVC回線毎に送信済みとなったものと想定される
仮想通信データ量との差分をもって、各加入PVC回線
毎の通信データ量を計測する方法(第2実施例)と、が
考えられる。
【0015】一方、フレームリレー交換装置2の内部で
は、加入者回線あるいは中継回線1から受信したフレー
ムを、そのフレームが属するPVCに応じて転送先の送
信回線1に送出する。このとき既に送信中のフレームが
ある場合は送信待ち行列3に一旦蓄積する。これは、回
線へのフレームの送出中にも別のフレームの送出の受付
を可能として送信中による閉塞を避けるために一般に行
われる手法であるが、送信回線1の通信データ量が増
え、負荷が重くなるとその待ち行列長はその分長くな
り、フレームの伝送遅延も増大してしまう。
【0016】そこで各実施例では、利用資源として送信
先の回線1を想定し、その輻輳の度合いを示す指標とし
て、送信待ち行列3における待ち行列長を引数とした関
数を用いる。この関数の値は、許容通信データ量を制限
するための制限係数をなす。そしてこのような制限を加
えた上で、前述したフレーム廃棄の事前通知(輻輳通
知)あるいはフレーム廃棄を行うこととし、これらの通
知や廃棄を実行する際の基準として、そのフレームが属
する加入PVC回線の回線利用状況(通信データ量の大
きさ)を参照する。
【0017】この通信データ量の算定には、転送バース
ト量(一群のフレームが次々と転送される時の各群のデ
ータ量)を参照すればよい。第1実施例ではスライディ
ングウィンドウ・モニタ方法で転送バースト量を計測す
るが、この場合は、このバースト量の上限値を下げるこ
とによって、一定期間当たりの通信データ量を制限でき
る。つまり、利用資源の輻輳状況に応じてどれだけ制限
すべきかを定めて、当該資源を利用しているPVCか
ら、その制限係数に応じた転送バースト量の制限を課
す。この結果、転送バースト量の上限値に対し高い比率
で通信を行っているPVCから制限がかかり、回線使用
率の低いPVCにはその制限が及ばず、回線資源は公平
に共有されることになる。
【0018】転送バースト量の上限値は各PVCの契約
によるからその値はまちまちであるが、その上限値を下
げる割合を、当該PVCが利用している資源の輻輳度合
いを評価して得られる値を制限係数として得、各PVC
毎に制限された後の転送バースト量の上限値を基準とし
て、送信待ち行列3に入力するか、フレームを廃棄する
か、廃棄の事前通知(輻輳通知)をするかを判定する。
なお、この廃棄の事前通知を発するときの基準(上記の
上限値)は、当該フレームの廃棄を行うときの基準(上
記の上限値)よりも所定の値だけ下げた値を用いればよ
い。その所定の値はユーザの運用基準にしたがって適宜
決定される。
【0019】上記第1実施例のもとでは通信データ量の
計測を厳密に行うために計測時間分だけの過去のデータ
の履歴を保存しておく必要があり、計測に要する手順が
若干複雑になるが、第2実施例を採用すればその計測手
順が簡素化される。しかし、計測精度は第1実施例の方
が優れている。この第2実施例での計測は上記のとお
りであり、仮想的な通信データ量というものを想定して
計測する。なお、この計測で利用する値は、その時点で
の一時的な過剰バーストデータであって、この値を制限
しても回線の平均使用帯域が下がるわけではない。この
ため、直前のPVCのフレームを処理した時刻からの経
過時間×仮想伝送速度だけバースト量を低減させる。こ
の場合、輻輳時の仮想伝送速度をその輻輳の度合いに応
じた率だけ低下させ、転送バースト量を超過したか否か
判定し、輻輳通知やフレーム廃棄の要否を決める。この
低下率は第1実施例と同様、送信待ち行列3の待ち行列
長をもとにして前記制限係数によって定められる。
【0020】フレームリレーのプロトコルで通信データ
量を制限する場合、一般に2段階の通信データ量を考え
る。第1は保証通信データ量、第2は超過通信データ量
である。前者は通常の条件下で通信が保証される許容通
信データ量であり、後者は前者の通信データ量を超えて
の通信を網側の条件次第で受け入れ得る上限となる許容
通信データ量であって、これにより、交換網内の負荷が
軽いときは余分にデータを流せることになり、交換網の
利用効率は一層増大する。なお、これら許容通信データ
量として例えば、CCITT勧告(I.370)では次
のものを定めている。
【0021】 CIR:契約情報レート EIR:超過情報レート(=Be /Tc ) Bc :契約バースト量 Be :超過バースト量 Tc :計測時間(Bc /CIR) 計測されたデータ量がBc 以内であればそのデータは、
交換網が通常の状態であれば、転送先に必ず届けなけれ
ばならない。このデータ量の計測時間は上記のTc であ
る。一方このBc を超えたデータに対しては、Be 以下
であれば、交換網内に余裕があることを条件にその超え
た分のデータも転送する。もし、その余裕がないのなら
当該フレームは廃棄されてもやむを得ないデータとして
扱う。さらにBe を超えたときのフレームは、交換網内
の安全動作を考慮して一律廃棄する。
【0022】ここで先に掲げた図2をまず参照すると、
本図は第1実施例のもとでの通信データ量の測定方法を
表し、通信データがバースト的に発生する様子を示す。
これらのバーストデータ量(S)の各々を一定期間Tc
ごとに累計(ΣS)すれば、各加入PVC回線上の通信
データ量(Bm =ΣS)が計測される。例えば図2のよ
うに発生するデータは、フレーム交換装置2において時
間と共に積算され、また同時に送信待ち行列3に投入さ
れる毎に減算され、経過時間と共に図3に示すようにデ
ータ量は変動する。この変動の中で、Bc 以下のところ
で変動している通信については、必ず保証し、廃棄して
はならない。
【0023】Bc 以上のところで変動している通信につ
いては、交換網に余裕があれば、既述のDEビットを
“1”にして転送される。余裕がなければ廃棄される。
これに該当するのは図中、左下がりハッチングを付した
部分である。さらに、Bc +Be を超えて変動している
通信については、既述の廃棄が行われる。これに該当す
るのは図中、右下がりハッチングを付した部分である。
【0024】本発明の、第1実施例のもとでの特徴は図
4に明確に示されている。図3におけるBc +Be は全
く固定であるが、これをフレームリレー交換網内の輻輳
に応じて動的に変化させることを示したのが図4であ
る。この変化の度合いは、前述した制限係数(α)で定
められる。結局、第1実施例のもとでの1つの態様で
は、加入PVC回線毎に予め定められた許容通信データ
量の上限値を超過バースト量(Be )によって定め、こ
れに制限係数を乗ずる。他の態様では、その上限値を契
約バースト量(Bc )によって定め、これに制限係数を
乗ずる。
【0025】この制限係数αは図5において詳しく説明
される。フレームリレー交換網内の輻輳の度合いに応じ
てフレームの廃棄を行う場合、転送先の送信回線1に属
する送信待ち行列3の待ち行列長に応じて動的に許容通
信データ量を制御する。具体的には図5に示すような関
数を想定する。送信回線が空いていれば待ち行列長は長
くない。通常は、行列長Aよりも短いところで動作して
いるが、送信回線が混んでくるとその待ち行列長は長く
なる。そこで、Aを超えて待ち行列長が長くなったとき
は、αの値を徐々に小さくする。行列長が図中のBを超
えたときは輻輳の度合いは極めて大であり、αを0にす
る。つまり超過バースト量は一切認めないものとする。
【0026】上記の動作は、例えばフレーム交換処理の
ときに、そのフレームが属するPVCの通信データ量の
計測も行うようにし、さらに、転送先を調べその送信待
ち行列の行列長を参照し、そのPVCが使用する通信デ
ータ量の範囲内か判定し、範囲外ならそのαに応じた制
限を加える。なお、図5において、点線の関数α′は既
述したフレーム廃棄の事前通知(輻輳通知)をするとき
の閾値レベルであり、関数αより幾分余裕を見込んだと
ころ(制限係数αより弱い制限を課す)を推移する。
【0027】上記第1実施例および後述する第2実施例
に共通するところであるが、制限係数を算定する際のパ
ラメータとして、送信待ち行列3の待ち行列長の他に、
当該送信待ち行列が属する回線の伝送速度を含めること
もできる。つまり、伝送速度が高いのであれば、それだ
け遅延は少なくなるから、図5の関数αのA点およびB
点は図示する点よりもう少し右側にシフトしてもよい。
逆に低いのであれば左にシフトしてもよい。
【0028】また、ある関数をなす制限係数αは図5の
ように単純に一次関数である必要はなく、もっと複雑に
設定してもよい。この場合、その複雑な関数をROM
(後述)として保持し、待ち行列長をアドレスとしてそ
のROMをアクセスし、ROMから最適な制限係数を読
み出すようにしてもよい。かくして、図4に示すよう
な、時間と共に変化するαに従ってダイナミックに規制
される許容通信データ量が実現される。この場合、αに
よる制限を受ける度合いは、Be (あるいはBc )を利
用する度合いに比例しており、より大量に回線を利用す
るPVC程、強い規制を受けることになる。
【0029】第1実施例の上記1の態様では、Be につ
いてのみ(上記他の態様ではBc についてのみ)制限係
数(α)を作用させたが、さらに加えてBe とBc の双
方に制限係数を作用させることもできる。一般的に表現
すれば、各加入PVC回線毎に予め定められた許容通信
データ量の上限値として、第1上限値および第2上限値
の異なる2種を設定し、第1上限値を超過バースト量B
e によって定め、第2上限値は契約バースト量Bc によ
って定めるようにする。このようにすれば、輻輳時の制
限の効き方が一層強力になる。これについては後述する
図12および図13にて一例を説明する。
【0030】次に第2実施例について説明する。この第
2実施例は、各加入PVC回線毎に予め定められた許容
通信データ量の上限値を超過情報レート(EIR)を基
準にして定めると共に、フレームが到来する毎に積算さ
れる累計通信データ量と、経過時間と共に各PVC回線
毎に送信済みとなったものと想定される仮想通信データ
量との差分をもって、各加入PVC回線毎の通信データ
量を計測する。
【0031】まず図6を参照すると、累計通信データ量
は例えば本図のPで示すようにフレームの到来毎に階段
状に推移する。一方、既述の契約情報レート(CIR)
のレベルで通信が行われていると仮定すれば、当該加入
PVC回線に時間と共に送信済みとなったと想定される
仮想通信データ量は図中Sのように推移する。同じく既
述のEIRのレベルで通信が行われていると仮定すれ
ば、当該加入PVC回線に時間と共に送信済みとなった
と想定される仮想通信データ量は図中Rのように推移す
る。そうすると、図6におけるBm 1の部分は図3の左
下がりハッチングの部分に相当し、図6におけるBm
の部分は図2の右下がりハッチングの部分に相当する。
このようなデータ転送の推移に対し、制限係数αを考慮
したのが図7であり、従来固定であったCIR+EIR
のレベルは、CIR+αEIRのように、時間と共に変
動するαに従ってダイナミックに変化する。この図7
は、前述の図4に相当する。
【0032】かくして、通信データ量の多いPVC回線
については、図7のR′のように制限を受けた状態でデ
ータ転送を行うことになる。なお、制限係数αをEIR
にのみ乗じた例を示したが、CIRにも別の制限係数を
乗じてもよい。つまり、各加入PVC回線毎に予め定め
られた許容通信データ量の上限値として第1上限値およ
び第2上限値の異なる2種を設定し、第1上限値を超過
情報レート(EIR)を基準として定め、該第2上限値
は契約情報レート(CIR)を基準として定めるように
する。このようにすれば、輻輳時の制限の効き方が一層
強力になる。これについては後述する図14および図1
5にて一例を説明する。
【0033】図8は本発明の第1実施例に基づく動作の
一例を示すフローチャート(その1)、図9は本発明の
第1実施例に基づく動作の一例を示すフローチャート
(その2)である。また、図10は本発明の第2実施例
に基づく動作の一例を示すフローチャート(その1)、
図11は本発明の第2実施例に基づく動作の一例を示す
フローチャート(その2)である。さらに、図12は本
発明の第1実施例に基づく動作の他の例を示すフローチ
ャート(その1)、図13は本発明の第1実施例に基づ
く動作の他の例を示すフローチャート(その2)であ
り、図14は本発明の第2実施例に基づく動作の他の例
を示すフローチャート(その1)、図15は本発明の第
2実施例に基づく動作の他の例を示すフローチャート
(その2)である。
【0034】図8および図9を参照すると、フレーム交
換装置2においてフレームを受信すると、その受信フレ
ームを所定の記憶領域であるフレームログに記憶する
(S1)。bc およびbe を再計算して更新する(S
2)。なお、bc は計測しているバースト量(既述のB
c の枠内)を表し、be は計測しているバースト量(既
述のBe の枠内)を表す。またTc は既述の図2に示し
ている。
【0035】ステップS3で到着(arrival) したフレー
ムのDEビットが“1”か否か調べる。DE=“0”
(廃棄不可)ならばステップS4に至る。ここで到着フ
レームのフレーム長larとbc との和がBc を超えてい
ないかどうか、つまり図3の左下がりハッチングに入っ
ていないかどうか調べる。ステップS3の結果がNoで
ステップS4の結果がNoの場合か、ステップSの結果
がYesの場合はいずれもステップS5に至り、ここで
超過バースト分も加味した判定を行う。その結果がNo
であれば、当該フレームは廃棄される(S15)。逆に
Yesならば、DEビットが“1”が書き換えられ、廃
棄可能なフレームに変更される(S6)。
【0036】ステップS7では、到着フレームのヘッダ
ーによりその転送先をさらに調べ、pを得る。そうする
と送信回線pに属する送信待ち行列(p)(送信キュー
#p)に送ればよいことが分かる。そこでその送信キュ
ー#pについての制限係数αを求める。αは例えばql
p/QLp の関数として求まる。なお、現在の待ち行列
長qlp は当該送信キュー#pの最大長QLp で正規化
してある。またこの関数は図5の例によれば折線状の一
次関数である。
【0037】ステップS9にて、DEビットが“1”で
ないのなら(No)、このフレームは廃棄できず、ステ
ップS10で、図3のBc 以下の領域にあることを確認
したら、ステップS13に導き、bc をbc +larとし
て更新する。ステップS9がYes(フレーム廃棄可)
であり、ステップS10でNo(図3の左下がりハッチ
ングの領域にある)なら、いずれもステップS11に至
り超過分も加味して、送信キュー#pへ投入して良いか
否か決める。このとき、ステップS8の制限係数αがB
e に作用する。αは0≦α≦1であり、今多量のデータ
を流しているPVCについてのBe を、送信キュー#p
の混み具合に応じて制限する。
【0038】ステップS12で、be をbe +larとし
て更新し、送信キュー#pに当該フレームを投入する
(S14)。次に図10および図11を参照すると、フ
レーム交換装置2においてフレームを受信すると、まず
ステップS1にてそのフレームのヘッダーにより、送信
キュー#pを調べる。
【0039】さらに制限係数αを求める(S2)。これ
は図8のS8と同じであるが関数はf′とし、S8の場
合の関数fとは異ならせている。ステップS3では、b
c とbe を再計算して更新するが、ここに、Maxは、
引続くかっこ内({ })のうち、大きい方を選択す
る。bc に関し0を選択するのは、図7において、デー
タ量Pが直線Sの値を下回るときである。またbeに関
し0を選択するのは、図7において、データ量Pが線
R′の値を下回るときである。この場合、tarは今到着
したフレームの到着時刻、ta はその直前に到着したフ
レームの到着時刻である。したがってCIR(tar−t
a )は、この経過時間に送信済みとなったものと想定さ
れる仮想通信データ量である。
【0040】ステップS4以降は、図9で説明したステ
ップS9以降とほぼ同じである。ただし、図9のステッ
プS11では制限係数αを考慮するのに対し、これに対
応する図11のステップS7ではこれを考慮しない。図
10のステップS3で既に考慮済みだからである。ま
た、図11のステップS7の直後にステップS8が続く
が、図9ではこのS8に対応するステップはない。図8
のステップS6で既に処理されているからである。
【0041】図12および図13を参照すると、この動
作例は既述のとおり、制限係数αを超過バースト量Be
のみならず契約バースト量Bc にも作用させたものであ
る。したがってこの場合のαとしては例えば0≦α≦2
とし、図16のように2段階制御するのが好ましい。こ
の図16のαは、図5に示したαを2段積みにしたもの
と考えれば良い。
【0042】図12および図13のステップは大半が図
8および図9のステップと同じかまたは類似であり、同
じステップ同士には同一のステップ番号(S1,S2
等)を付し、類似のステップについては対応するステッ
プ番号に′(例えばS10′等)を付し、追加するステ
ップについては近傍のステップ番号にハイフンの番号
(例えばS8−1等)を付してそれぞれ示す。
【0043】図13のステップS8−1においてα>1
と分かると、このときは図16より待ち行列長の短いと
きであり、第1実施例と同様にBe に対してのみαをα
−1として作用させるが、α>1でないと分かると、こ
のときはBe のみを制限してもなお不足であって待ち行
列長は長く、Bc にも制限を課すことになる。図14お
よび図15のステップも大半が図10および図11のス
テップと同じかまたは類似であり、同じステップ同士に
は同一のステップ番号(S1,S2等)を付し、類似の
ステップについては対応するステップ番号に′(例えば
S3′)を付し、追加するステップについては近傍のス
テップ番号にハイフンの番号(例えばS2−1等)を付
してそれぞれ示す。また、図14および図15の制限係
数αとしては、図16のαを用いる。
【0044】図14のステップS2−1においてα>1
と分かると、EIRにαがα−1として作用して(ステ
ップS3′)がこれを制限し、それでも待ち行列長が短
くならなくてα<1になるとさらにCIRにαが作用す
る(ステップS3−1)。
【0045】図17は本発明の方式が適用されるフレー
ムリレー交換網の一例を示す図である。本図の中央には
図1に示したフレームリレー交換装置2が示されてお
り、各回線1を介して他の同様のフレームリレー交換装
置2′や加入者の端末11に接続する。加入者の端末に
接続する回線1は加入者回線であり、他のフレームリレ
ー交換装置2′に接続する回線1は中継回線である。
【0046】各フレームリレー交換装置2は、各回線に
対応させた複数の回線収容部12と、これら回線収容部
12を相互に接続する共通バス13とによって構成され
る。例えば、図中の左下に示す端末11と、図中右上に
示す他のフレームリレー交換装置2′とを接続している
場合は、図中の回線収容部12(a)と回線収容部12
(b)との間で、共通バス13を介し、フレーム転送を
行う。
【0047】図18は回線収容部の基本構成を表す図で
ある。各回線収容部12は、共通バス13に対しフレー
ムを出力するバス送信部21と、共通バス13からフレ
ームを入力するバス受信部22と、対応する回線1から
受信したフレームを一時蓄積しバス送信部21に出力す
る受信バッファ23と、バス受信部22を介して入力さ
れたフレームを一時蓄積して対応する回線1に送信する
送信バッファ24と、から主として構成される。なお、
27および28は、対応する回線1に対する回線インタ
フェースをなす回線受信部および回線送信部である。バ
ス送信部21およびバス受信部22は共通バス13に対
するインタフェースをなし、共通バス13と送出するフ
レームの組み立てあるいは共通バス13より受け取った
フレームからデータ部分の抽出等を行う。
【0048】ここに本発明に係る輻輳処理回路は、主と
して利用状況計測部25と負荷状態判定部26とを含ん
で構成される。利用状況計測部25は、受信バッファ2
3から出力されるフレームを監視して、各PVC回線毎
の通信データ量を個別に、経過時間と共に計測し、か
つ、そのフレームの転送先回線に対応する回線収容部1
2の送信負荷の大小に応じて設定される制限係数(α,
α′)を加味した通信データ量を算出して、バス送信部
21からのフレームの送信を、その算出通信データ量に
応じて制御する。
【0049】負荷状態判定部26は、送信バッファ24
に入出力されるフレームの通信データ量を監視して、制
限係数(α,α′)を生成し、当該回線収容部(例えば
12(a)とする)を転送先回線としてフレームの送信
をしようとしている他の回線収容部(例えば12(b)
とする)内における利用状況計測部(25)に対して、
共通バス13を介し、その生成した制限係数(α,
α′)を提供する。
【0050】したがって上記利用状況計測部25が使用
する上記の制限係数は、受信フレームが発生する都度、
上記他の回線収容部12(b)内の負荷状態判定部より
共通バス13を介して与えられたものである。図19は
フレーム転送時における基本的なバスシーケンスを示す
図である。例えば図17の回線収容部12(a)より回
線収容部12(b)へフレームを転送しようとする場
合、まず、共通バス13のバスアクセス権を得た回線収
容部12(a)のバス送信部21より、フレームの送信
に先立って、“転送先アドレス”、すなわちフレームリ
レー交換装置2内での回線収容部12(b)のアドレス
を、共通バス13に出力する。
【0051】この転送先アドレスにより指定された転送
先の回線収容部12(b)は、自己の負荷状態判定部2
6より、自己のバス受信部22を通して上記の制限係数
を出力する(図中の“負荷状態出力”)。この制限係数
は、共通バス13を介して転送元の回線収容部12
(a)のバス送信部21を通して受け取られ、今転送し
ようとしているフレームの利用状況(利用状況計測部2
5により計測)と照らし合わせてそのフレームが転送で
きるか判定し、可能ならば引き続いてフレームのデータ
転送フェーズに入る(図中の“データ”)。不可能なら
ばフレーム廃棄を行う(このとき図中の“データ”の部
分は存在しない)。
【0052】図20は負荷状態判定部の具体例を示す図
である。図示するとおり、負荷状態判定部26は、送信
バッファ24に蓄積されている通信データ量に対応する
制限係数をテーブルとし保持する負荷状態判定メモリ3
1を備える。このメモリ31は例えばROMであり、そ
の制限係数としては既述のαやα′を保持する(図5お
よび図16参照)。
【0053】送信バッファ24に蓄積されている通信デ
ータ量(蓄積バイト数)は例えばアップ・ダウンカウン
タ32により検出できる。カウンタ32は、書込データ
が書込クロックによって送信バッファ24に投入される
毎にその計数値をアップさせ、他方、読出クロックによ
って読出データとしてバッファ24より排出される毎に
その計数値をダウンさせる。かくして得られたアップ・
ダウンカウンタ32の出力、すなわち蓄積バイト数をア
ドレスとしてメモリ31をアクセスし、対応する制限係
数を読み出す。
【0054】書込クロックや読出クロックを用いたの
は、送信バッファ24(受信バッファ23についても同
じ)として、FIFO(First-In-First-Out) 形式のメ
モリを用いた場合を想定したからである。なお、送信バ
ッファ24(受信バッファ23についても同じ)として
は、この他、書込ポインタや読出ポインタによって書込
み/読出し動作を行う通常のメモリを用いて実現するこ
ともできる。
【0055】図20の例では、送信バッファ24内の蓄
積バイト数を瞬時瞬時で捕えて制限係数を得るようにし
ているが、その蓄積バイト数をローパスフィルタを通し
て平滑した後、その制限係数を得るようにしてもよい。
このようにすることにより時間履歴を考慮した制限係数
が得られる。図21は利用状況計測部の具体例を示す図
である。なお本図の具体例は、既述の第2実施例をベー
スにしているが、既述の第1実施例をベースにした場合
でも原理的構成は全く同じである。
【0056】まず全体的に見ると、利用状況計測部25
は、各PVC回線毎に割り当てられ、各PVC回線が当
該フレームリレー交換網を利用する場合の利用条件を保
持する複数の利用情報テーブル41と、利用情報テーブ
ル41に保持される情報の1つである既述の経過時間を
観測するために受信バッファ23の入力および出力部分
に配置されるタイマー手段42と、利用情報テーブル4
1内の領域timeに保持された、直前に到着したフレーム
の到着時間と、タイマー手段42により観測された、現
在到着したフレームの到着時間との差分を算出する減算
器43とを、含み、フレームが受信バッファ23から出
力されたときに、該フレームに付されたPVC(設定コ
ネクション)識別子を検出して、複数の利用情報テーブ
ル41の中から対応する1つを選択する。なお、タイマ
ー手段42は、実際にはタイマー42aとタイムスタン
プレジスタ42bとから構成される。
【0057】受信バッファ23から送出された受信フレ
ームのヘッダ部分には上記のPVC識別子が付されてお
り、これを識別子検出部43で監視し、受信フレームが
どのPVCに属するかを検出する。この識別子はDLC
I(Data Link Connection Identifier) と称される。仮
にそのDLCIが#1であったとすると、複数の利用情
報テーブル41のうち#1に相当するテーブル41が参
照される。そのテーブル41内には、DLCIが#1で
あるPVCに対して定められた既述のBc (あるいはB
e )やCIR(あるいはEIR)の値が固定的に保持さ
れる領域(図中のBc およびCIR)、既述のBm (現
時点での累積通信データ量)が書き換え自在に保持され
る領域、当該PVCの転送先回線番号(port) を保持す
る領域および当該受信フレームがさらに転送される際に
付け換えられる新たなDLCIを保持する領域からな
る。なお、この新たなDLCIは、当該受信フレームの
ヘッダ部分が到来するタイミングでセレクタ44が図中
上側ルートを選択し、そのヘッダ部分を新DLCIによ
って書き換える。
【0058】転送先負荷状態レジスタ45には、既述し
たバスシーケンスにより、転送先回線の負荷状態判定結
果(制限係数)が取り込まれている。この制限係数αは
テーブル41からのCIRと、乗算器46にて乗算さ
れ、α・CIRとなる。このα・CIRは図7の“αE
IR”に相当する。テーブル41にEIRを保持する場
合にはその乗算値はα・EIRとなる。ただし本図の例
では、Bc やCIRをテーブル41に保持するものとし
ている。
【0059】乗算器46の出力は、もう一つの乗算器4
7にて、既述した先行フレームと後行フレームの到着時
間の差分と乗算される。ここに、α・CIRによって仮
想的に送信済みとなったものと想定される、既述ので
述べた仮想通信データ量を算出でき、減算器48にて、
累積通信データ量Bm よりその分を差し引く。この減算
器48は、その差し引いた結果が負になるときは、0を
出力する。
【0060】この減算器48の出力に対して現在受信し
たフレームの1フレーム長分を加算器49で加算する。
その加算結果を比較器50に印加してBc と大小比較す
る。Bc より小であれば受信フレームをそのまま転送す
る。逆にBc より大であればこの受信フレームを廃棄す
る。廃棄のときは、次に読出すはずであった受信バッフ
ァ23内のフレームの読出しを省略する。これは送信制
御シーケンサ51を介して、受信バッファ23の読出ポ
インタを1つスキップすることにより達成される。
【0061】また、その廃棄のときに、セレクタ52が
入力ポートAの方を選択する。廃棄されないときは入力
ポートBの方を選択する。セレクタ52の出力によって
テーブル41内のBm の領域が書き換え(更新)られて
おり、廃棄があったときは加算器49の前段での値をテ
ーブル41の領域Bm に戻し、廃棄がないときはフレー
ム長が加算されているので、その加算後の値を領域Bm
に戻す。
【0062】図22は図19のバスシーケンスにさらに
諸機能を加えた場合のバスシーケンスを示す図である。
図19のバスシーケンスに対してまず、“自回線送信負
荷”が追加されている。これは、逆方向に、すなわち送
信フレーム付して既述の輻輳通知を送信するための操作
を表す。また図19のバスシーケンスにおける“負荷状
態出力”が、本図では“負荷状態出力1”と“負荷状態
出力2”として示される。負荷状態出力1はフレーム廃
棄の判定基準となる制限係数αを表し、負荷状態出力2
は輻輳通知を発するか否かの判定基準となる制限係数
α′を表している。
【0063】図23および図24は第2利用状況計測部
をさらに有する場合の回線収容部の具体例を示す図であ
る。これらの図において、利用状況計測部25と同様の
第2利用状況計測部25′をさらに設け、第2利用状況
計測部25′は制限係数αよりも弱い制限を課する第2
制限係数α′を加味した通信データ量をもとに、当該P
VC回線が輻輳状態にあることを判定してその輻輳通知
を、当該回線収容部12を通過する送信および受信フレ
ームにマーキングする。正方向に流れる受信フレームに
対するマーキングは輻輳通知マーキング部64で行われ
る。なお、その前段のDLCI変換部63は、図21の
セレクタ44と同様の機能を果す。このマーキングのタ
イミング等は送信制御シーケンサ51により制御され
る。
【0064】一方、逆方向に流れる送信フレームに対す
るマーキングは輻輳通知マーキング部66で行われる。
そのマーキングのタイミング等は受信制御シーケンサ6
5により制御される。上記逆方向(他のフレームリレー
交換装置2′へ向う)でのマーキングおよび正方向での
マーキングは、図22における“自回線送信負荷”およ
び“負荷状態出力2”で示すタイミングにおいて行われ
る。
【0065】また、図23における転送先負荷状態レジ
スタ45′は、転送先回線の負荷状態(輻輳通知送出可
否判定用の第2の制限係数α′)が取り込まれる。この
α′はセレクタ61を介して第2判定処理部(#2)4
0′に入力され、所定の演算が行われる。この第2判定
処理部(#2)40′も、図中その左側にある判定処理
部(#1)40もほぼ同じ構成であり、その詳細は図2
1に示した、構成要素46,47,48,49,50お
よび52からなる判定処理回路とほぼ同じである。
【0066】上記セレクタ61は、図中第2判定処理部
(#2)40′の下方に示すセレクタ63と同様な役割
を果す。すなわち、第2判定処理部(#2)40′は、
正方向フレームのみについての判定を行う判定処理部4
0とは異なり、正方向および逆方向フレームの双方につ
いての判定を異なる2つのタイミングで行い、かつ、上
記のマーキングを行うので、この異なる2つのタイミン
グの切替えを行う。第1のタイミングは正方向判定時、
第2のタイミングは逆方向判定時であり、タイミング調
停部62が、送信・受信制御シーケンサ51および65
の指示を受けて、その切替えを制御する。
【0067】正方向判定の第1のタイミングにおいて、
セレクタ61は転送先負荷状態レジスタ45′の内容
(α′)を第2判定処理部(#2)40′に取り込み、
セレクタ63は、減算器43の出力を選択する。逆方向
判定の第2のタイミングにおいて、セレクタ61は転送
元負荷状態レジスタ67(図24)の内容(α′)を第
2判定処理部(#2)40′に取り込み、セレクタ63
はタイマー42aから読み取った現時刻(逆方向の送信
フレームが当該回線収容部12を通過するときの時刻)
を、第2判定処理部(#2)40′に入力する。
【0068】第2判定処理部(#2)40′は、既述の
経過時間について第1判定処理部(#1)40とは異な
る値をとるので、既述の累積通信データ量(Bm )も処
理部40と処理部40′とで異なってくる。このため、
テーブル41内の領域は、B m1とBm2に区分される。ま
た、複数のテーブル41の中の1つを、識別子検出部4
3により選択するに際し、正方向の受信フレームを取り
扱うときと、逆方向の送信フレームを取り扱うときとで
場合分けしなければならないので、セレクタ68が設け
られる。
【0069】転送元負荷状態レジスタ67(図24)に
α′を提供する部分は、図示する当該回線収容部12を
フレーム転送先とする他のフレームリレー交換装置2′
における1つの回線収容部内にある第2利用状況計測部
(25′)である。このフレームリレー交換装置2′に
おけるその回線収容部内にある利用状況計測部(25お
よび25′)に対しても、図示する当該回線収容部での
負荷状態(廃棄判定用のαと輻輳通知判定用のα′)を
伝えなければならない。このために第1の負荷状態判定
部26および第2の負荷状態判定部26′が設けられ
る。ただしこれらは1つのROMにまとめて実現しても
よい。
【0070】上述した利用状況計測部(25,25′)
は、フレームリレー交換装置2内における各回線収容部
12が個々に独立して具備することができる。しかし、
その利用状況計測部の構成はどの回線収容部についても
同じだから、1つの利用状況計測部を複数の回線収容部
12が時分割的に共用した方が経済的である。図25お
よび26は利用状況計測部を共用する構成例を示す図で
ある。この構成例のポイントは、利用状況計測部25を
含み、複数の回線収容部12(12−1…12−n)に
より、共通バス13を介し、共通に使用される共通利用
状況計測部71を有する点にある。なお、回線収容部1
2−1についてのみ具体的に内部構成を示す。他の回線
収容部についても同様の構成をとるからである。ただ
し、要部の構成のみを示す。
【0071】1つの利用状況計測部71で共用化を図る
ためには次の2つの点に留意しなければならない。第1
の点は、共通バス13のアクセスを各回線収容部対応に
割り振らなければならないことである。このために、バ
スアクセス権の制御を行うバス制御シーケンサ72(図
26)とバス制御インタフェース73が必要である。第
2の点は、既述のDLCIの値が異なる回線収容部間で
たまたま一致してしまうことがあり、この一致による誤
動作を排除しなければならないことである。このために
識別子変換部74(図25)を各回線収容部12内に設
ける。この識別子変換部74は、各回線収容部が取り扱
う各種PVCの識別子(DLCI)を、各種拡張識別子
(g−ID:groval−ID)に変換する。これら拡張識
別子は予め1つのフレームリレー交換装置2毎に用意さ
れ、この装置2内では同一の拡張識別子は2つと存在し
ないように設定される。したがって共通利用状況計測部
71内の識別子検出部43には、各受信フレーム毎に変
換された上記拡張識別子(g−ID)が入力されること
になる。このg−IDはヘッダ付加部75(図25)に
て各受信フレームに付される。
【0072】図27は図25および26の構成に対応す
るバスシーケンスを示す図である。基本的には図19に
示したバスシーケンスと類似しているが、図19の“転
送先アドレス”は上記の“g−ID”に置き換えられ
る。また、各回線収容部毎のフレーム到着時刻(タイマ
ー12aによる)を“タイムスタンプ”として、共通バ
ス13を介し、共通利用状況計測部71に送信しなけれ
ばならない。
【0073】図28および29は第2共通利用状況計測
部をさらに共用する構成例を示す図である。この構成例
のポイントは、利用状況計測部25および第2利用状況
計測部25′を含み、複数の回線収容部12(12−1
…12−n)により、共通バス13を介し、共通に使用
される第2共通利用状況計測部71′を有することであ
る。既に説明したのと同様の構成要素には同一の参照番
号または記号を付して示す。
【0074】輻輳通知を行う場合、送信バッファ24で
の蓄積時間が長いと、この輻輳通知のリアルタイム性が
失われる。このリアルタイム性を保持するには、送信バ
ッファ24から送信フレームを取り出して送り出す時点
での状況下において判定された輻輳通知を行う必要があ
る。このために送信バッファ24から回線にフレームを
送り出す時点で、まず共通バス13をアクセスし、第2
共通利用状況計測部71′に対し必要なパラメータ(g
−ID等)を渡す。つまり、各フレームに対する輻輳通
知のマーキングを行うための第2利用状況計測部71′
での演算を、当該フレームが送信バッファ24より出力
される時点で実行する。この場合、タイマー手段である
タイマー42aとタイムスタンプレジスタ42bも、第
2共通利用状況計測部71′(図29)内に収容する。
輻輳通知を逆方向のフレームに対する必要が生じたと
き、その通知のマーキング(図24の66参照)は、回
線送信部28の前段で行う。参照番号81はフレーム状
態シーケンサであり、第2共通利用状況計測部71′か
ら、共通バス13経由で輻輳通知発信指令を受信したと
き、上記のマーキングを行う。またシーケンサ81は、
負荷状態判定部26,26′にバッファ24の蓄積バイ
ト数を送る。
【0075】上記の動作において、共通バス13は自由
なタイミングでアクセスできるわけではなく、バスアク
セス権を得るまでの待ち時間分(一定ではない)だけバ
ッファ処理をしなければならないが、このバッファ処理
の時間は送信バッファ24での平均的蓄積時間に比べて
十分短く、何ら問題とはならない。また種々バスシーケ
ンスの例を示したが、共通バス13を複数本並行して設
ければ単一サイクルで所望の情報の転送を完了できる。
【0076】さらにまた、フレーム転送に先立つ各種情
報(g−ID,α,α′タイムスタンプ等)の授受シー
ケンスを、フレーム転送用のメインバスとは別線のサブ
バスで実行するようにすれば、連続するフレーム転送と
フレーム転送との間のオーバーヘッド時間を短縮でき、
フレーム交換処理時間を一層短くできる。なお、以上の
説明ではフレームリレーPVCについて説明してきた
が、コネクションを加入者からの要求に応じ張るVC
(virtual call) でも、コネクションが張られている時
であれば本発明を適用することによって同様な効果を得
ることが可能である。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、交
換網内の資源を最大限に利用しつつ、本来の加入通信条
件の範囲を超えて通信しているPVCから優先的に通信
の制限を課し、したがってその範囲内で通信している他
のPVCが、上記PVCによって不当に制約されないよ
うにすることができる。
【0078】また本発明に基づく輻輳処理は、フレーム
リレー交換装置毎に設けられたホストコンピュータによ
りソフトウェアで実行することも可能であるが、本発明
で開示したハードウェアによる輻輳処理回路を用いて実
行することにより、輻輳処理を大幅に高速化することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方式の基本的構成要素を示す図であ
る。
【図2】本発明の第1実施例を説明するための図(その
1)である。
【図3】本発明の第1実施例を説明するための図(その
2)である。
【図4】本発明の第1実施例を説明するための図(その
3)である。
【図5】本発明で用いる制限係数について説明するため
の図である。
【図6】本発明の第2実施例を説明するための図(その
1)である。
【図7】本発明の第2実施例を説明するための図(その
2)である。
【図8】本発明の第1実施例に基づく動作の一例を示す
フローチャート(その1)である。
【図9】本発明の第1実施例に基づく動作の一例を示す
フローチャート(その2)である。
【図10】本発明の第2実施例に基づく動作の一例を示
すフローチャート(その1)である。
【図11】本発明の第2実施例に基づく動作の一例を示
すフローチャート(その2)である。
【図12】本発明の第1実施例に基づく動作の他の例を
示すフローチャート(その1)である。
【図13】本発明の第1実施例に基づく動作の他の例を
示すフローチャート(その2)である。
【図14】本発明の第2実施例に基づく動作の他の例を
示すフローチャート(その1)である。
【図15】本発明の第2実施例に基づく動作の他の例を
示すフローチャート(その2)である。
【図16】制限係数αの他の例を示す図である。
【図17】本発明の方式が適用される交換網の一例を示
す図である。
【図18】回線収容部の基本構成を表す図である。
【図19】フレーム転送時における基本的なバスシーケ
ンスを示す図である。
【図20】負荷状態判定部の具体例を示す図である。
【図21】利用状況計測部の具体例を示す図である。
【図22】図19のバスシーケンスにさらに諸機能を加
えた場合のバスシーケンスを示す図である。
【図23】第2利用状況計測部をさらに有する場合の回
線収容部の具体例を示す図(その1)である。
【図24】第2利用状況計測部をさらに有する場合の回
線収容部の具体例を示す図(その2)である。
【図25】利用状況計測部を共用する構成例を示す図
(その1)である。
【図26】利用状況計測部を共用する構成例を示す図
(その2)である。
【図27】図25および図26の構成に対応するバスシ
ーケンスを示す図である。
【図28】第2共通利用状況計測部をさらに共用する構
成例を示す図(その1)である。
【図29】第2共通利用状況計測部をさらに共用する構
成例を示す図(その2)である。
【符号の説明】
1…加入者回線および中継回線 2…フレームリレー交換装置 3…送信待ち行列 4…計測手段 5…算定手段 6…検出/判定手段 11…加入者の端末 12…回線収容部 13…共通バス 21…バス送信部 22…バス受信部 23…受信バッファ 24…送信バッファ 25…利用状況計測部 25′…第2利用状況計測部 26…負荷状態判定部 26′…第2負荷状態判定部 31…負荷状態判定メモリ 40…判定処理部 40′…第2判定処理部 41…利用情報テーブル 42…タイマー手段 43…減算器 71…共通利用状況計測部 71′…第2共通利用状況計測部 74…識別子変換テーブル

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の加入者回線および中継回線を収容
    し、これら回線より受信したフレームを転送先の回線に
    送信するフレームリレー交換装置において、 各設定コネクション毎の通信データ量を個別に、経過時
    間と共に計測し、 前記フレームリレー交換装置にて前記フレームが交換処
    理される時点で、当該フレームの属するコネクションが
    利用する網資源の負荷の大小に応じて設定される制限係
    数を経過時間と共に算定し、 前記の計測された通信データ量をもとに、各前記設定コ
    ネクション毎に予め定められた許容通信データ量の上限
    値を超えて通信していることが検出された設定コネクシ
    ョンについての前記許容通信データ量の上限値に対し前
    記制限係数を乗じ、その制限された上限値に基づいて当
    該設定コネクションに属する前記フレームの廃棄を行う
    か、あるいは輻輳状態にあることの通知を行うかを判定
    することを特徴とするフレームリレー交換装置における
    輻輳処理方式。
  2. 【請求項2】 前記各設定コネクション毎に予め定めら
    れた前記許容通信データ量の前記上限値を超過バースト
    量によって定めると共に、一定期間内の各該設定コネク
    ション上に転送される前記フレームの通信データ量を累
    計することによって、各前記設定コネクション毎の通信
    データ量を計測する請求項1に記載のフレームリレー交
    換装置における輻輳処理方式。
  3. 【請求項3】 前記各設定コネクション毎に予め定めら
    れた前記許容通信データ量の前記上限値として第1上限
    値および第2上限値の異なる2種を設定し、該第1上限
    値を前記超過バースト量によって定め、該第2上限値は
    契約バースト量によって定める請求項2に記載のフレー
    ムリレー交換装置における輻輳処理方式。
  4. 【請求項4】 前記各設定コネクション毎に予め定めら
    れた前記許容通信データ量の前記上限値を超過情報レー
    トを基準にして定めると共に、前記フレームが到来する
    毎に積算される累計通信データ量と、経過時間と共に各
    前記設定コネクション毎に送信済みとなったものと想定
    される仮想通信データ量との差分をもって、各前記設定
    コネクション毎の通信データ量を計測する請求項1に記
    載のフレームリレー交換装置における輻輳処理方式。
  5. 【請求項5】 前記各設定コネクション毎に予め定めら
    れた前記許容通信データ量の前記上限値として第1上限
    値および第2上限値の異なる2種を設定し、該第1上限
    値を前記超過情報レートを基準として定め、該第2上限
    値は契約情報レートを基準として定める請求項4に記載
    のフレームリレー交換装置における輻輳処理方式。
  6. 【請求項6】 前記網資源が、前記フレームの転送先の
    回線であり、また、前記制限係数として、その回線に設
    けられる送信待ち行列の待ち行列長の長短に応じてそれ
    ぞれ大きくまたは小さく設定される値を用いる請求項1
    に記載のフレームリレー交換装置における輻輳処理方
    式。
  7. 【請求項7】 前記網資源が、前記フレームの転送先の
    回線であり、また、前記制限係数として、その回線に設
    けられる送信待ち行列の待ち行列長の長短に応じてそれ
    ぞれ大きくまたは小さく設定されさらにその回線の伝送
    速度に応じて異なる値に設定される値を用いる請求項1
    に記載のフレームリレー交換装置における輻輳処理方
    式。
  8. 【請求項8】 複数の加入者回線および中継回線を収容
    し、これら回線より受信したフレームを転送先の回線に
    送信するフレームリレー交換装置における輻輳処理回路
    であって、 前記フレームリレー交換装置を、各前記回線に対応させ
    た複数の回線収容部(12)と、これら回線収容部を相
    互に接続する共通バス(13)と、によって構成し、 各該回線収容部は、前記共通バスに対し前記フレームを
    出力するバス送信部(21)と、該共通バスから前記フ
    レームを入力するバス受信部(22)と、対応する前記
    回線から受信した前記フレームを一時蓄積し前記バス送
    信部に出力する受信バッファ(23)と、前記バス受信
    部を介して入力された前記フレームを一時蓄積して対応
    する前記回線に送信する送信バッファ(24)と、から
    構成し、 ここに前記輻輳処理回路は、 前記受信バッファから出力される前記フレームを監視し
    て、各設定コネクション毎の通信データ量を個別に、経
    過時間と共に計測し、かつ、該フレームの転送先回線に
    対応する前記回線収容部の送信負荷の大小に応じて設定
    される制限係数を加味した該通信データ量を算出して、
    前記バス送信部からの前記フレームの送信を、その算出
    通信データ量に応じて制御する利用状況計測部(25)
    と、 前記送信バッファに入出力される前記フレームの通信デ
    ータ量を監視して、前記制限係数を生成し、当該回線収
    容部を転送先回線としてフレームの送信をしようとして
    いる他の回線収容部内における前記利用状況計測部に対
    して、前記共通バスを介し、その生成した制限係数を提
    供する負荷状態判定部(26)と、を含んで構成される
    ことを特徴とするフレームリレー交換装置における輻輳
    処理回路。
  9. 【請求項9】 前記負荷状態判定部(26)は、前記送
    信バッファ(24)に蓄積されている前記通信データ量
    に対応する各種の前記制限係数をテーブルとし保持する
    負荷状態判定メモリ(31)を備える請求項8に記載の
    輻輳処理回路。
  10. 【請求項10】 前記利用状況計測部(25)は、 各前記設定コネクション毎に割り当てられ、各該設定コ
    ネクションが当該フレームリレー交換網を利用する場合
    の利用条件を保持する複数の利用情報テーブル(41)
    と、 前記利用情報テーブルに保持される情報の1つである前
    記経過時間を観測するために前記受信バッファ(23)
    の入力および出力部分に配置されるタイマー手段(4
    2)と、 前記利用情報テーブルに保持された、直前に到着した前
    記フレームの到着時間と、該タイマー手段により観測さ
    れた、現在到着した前記フレームの到着時間との差分を
    算出する減算器(43)とを、含み、 前記フレームが前記受信バッファから出力されたとき
    に、該フレームに付された設定コネクション識別子を検
    出して、前記複数の利用情報テーブルの中から対応する
    1つを選択する請求項8に記載の輻輳処理回路。
  11. 【請求項11】 前記利用状況計測部(25)と同様の
    第2利用状況計測部(25′)をさらに設け、該第2利
    用状況計測部は前記制限係数よりも弱い制限を課する第
    2制限係数を加味した前記通信データ量をもとに、当該
    設定コネクションが輻輳状態にあることを判定してその
    輻輳通知を、当該回線収容部(12)を通過する送信お
    よび受信フレームにマーキングする請求項8に記載の輻
    輳処理回路。
  12. 【請求項12】 前記利用状況計測部(25)を含み、
    複数の前記回線収容部(12)により、前記共通バス
    (13)を介し、共通に使用される共通利用状況計測部
    (71)を有する請求項8に記載の輻輳処理回路。
  13. 【請求項13】 前記利用状況計測部(25)および前
    記第2利用状況計測部(25′)を含み、複数の前記回
    線収容部(12)により、前記共通バス(13)を介
    し、共通に使用される第2共通利用状況計測部(7
    1′)を有する請求項11に記載の輻輳処理回路。
  14. 【請求項14】 受信したフレームに付され設定コネク
    ション識別子を変換する、該変換された各設定コネクシ
    ョン識別子は相互に該フレームリレー交換装置に入力さ
    れる受信フレームの設定コネクション識別子が相互に一
    致しないように相互に異なる設定コネクション識別子に
    変換し直す識別子変換テーブル(74)を各前記回線収
    容部(12)内に設け、該変換識別子により前記共通利
    用状況計測部(71)に対するアクセスを行う請求項1
    2に記載の輻輳処理回路。
  15. 【請求項15】 受信したフレームに付され設定コネク
    ション識別子を変換する、該変換された各設定コネクシ
    ョン識別子は相互に該フレームリレー交換装置に入力さ
    れる受信フレームの設定コネクション識別子が相互に一
    致しないように相互に異なる設定コネクション識別子に
    変換し直す識別子変換テーブル(74)を各前記回線収
    容部(12)内に設け、該変換識別子により前記第2共
    通利用状況計測部(71′)に対するアクセスを行う請
    求項13に記載の輻輳処理回路。
  16. 【請求項16】 各前記フレームに対する前記輻輳通知
    のマーキングを行うための前記第2利用状況計測部(7
    1′)での演算を、当該フレームが前記送信バッファ
    (24)より出力される時点で実行する請求項11に記
    載の輻輳処理回路。
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