JP3147638B2 - Atmコネクション受付制御装置 - Google Patents

Atmコネクション受付制御装置

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JP3147638B2 JP1417994A JP1417994A JP3147638B2 JP 3147638 B2 JP3147638 B2 JP 3147638B2 JP 1417994 A JP1417994 A JP 1417994A JP 1417994 A JP1417994 A JP 1417994A JP 3147638 B2 JP3147638 B2 JP 3147638B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、ATM網においてATM交換機
に端末からコネクション接続要求があったときに、その
要求の可否を決定するATMコネクション受付制御装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ATMでは、多種多様な情報を「セル」
と呼ばれるヘッダ付きの短い固定長のブロックに分割
し、これを単位に、効率の良い統計多重方式で多重化す
る。セルは時間的に変動する情報送出の要求に応じて動
的に割り当てられ、このセルの数を変えることにより通
信速度を可変に設定できる。従って、ATMとは、音声
やデータから画像までのあらゆるデジタル情報を一元的
に伝達することが可能となる転送モードである。
【0003】このように、ATMでは、情報の発生に応
じて、必要な個数だけセルを発生すれば良く、任意の伝
送速度での情報転送が可能となる。このATMに基づ
き、通信を行う通信網をATM網という。
【0004】図8は、ATM網を構成する通信システム
の説明図である。同図を参照する。ATM網は、ユーザ
が通信に用いる端末31〜37、端末31〜37間の接
続制御を行なうATM交換機(ATMノード)38,3
9,310、そしてATM交換機38,39,310の
相互間を結ぶリンク311により構成される。
【0005】このようにATM交換機38,39,31
0は、リンク311により、相互に結ばれており、端末
31〜37は、いずれかのATM交換機38,39,3
10に収容されている。また、ATM交換機38,3
9,310は、図9に示すATM交換機38に代表して
示されるように、スイッチ部312、出力バッファ31
3,314、そして、コネクション受付制御部(呼受付
制御部)315からなり、コネクション受付制御部31
5の制御動作に基づき、入力リンクから到着したセル
を、スイッチ部312で交換して、出力バッファ31
3,314を経て、出力リンクに送出する。
【0006】本発明は、かかるコネクション受付制御部
に関するものである。図10は、図8におけるATM網
内でのコネクション受付制御の動作を示すシーケンス図
である。本図(図10)は、図8のATM網における端
末31から交換機310へのコネクション接続制御手順
を示す。
【0007】すなわち、コネクションの接続にあたり、
まず、端末31から交換機310に対して、接続要求1
102を行なう。この接続要求1102に基づき、交換
機310では受付判断1103する。交換機310から
受付可能1104との判断結果が応答され、接続が許可
された後は、そのコネクションに対応する必要量だけの
セル1105が網内に流れる。
【0008】図8および図10で示したように、ATM
網においては、コネクションの接続要求時には、接続要
求に関する情報を持つセルが、交換機内のコネクション
受付制御部において処理され、コネクションの接続可否
が決められる。そして、コネクションの受け入れ後、コ
ネクションはセルという形式で網内を流れる。
【0009】しかし、この時、交換機内での出力バッフ
ァが一定数以下のセルしか収容できないことから、流入
セル量が過大である場合には、セル廃棄が生じる。この
セル廃棄は、通信品質を劣化させるために、出力バッフ
ァでのセル廃棄率が、通信品質の劣化に対して許容範囲
内であるか否かの判断が、コネクション受付制御におい
て必要になる。
【0010】コネクション受付制御では、仮に接続要求
コネクションを入れた場合、各出力バッファでの廃棄率
が予め定められた廃棄率以下であるかと判断するため、
各呼のトラヒック記述子を申告させる。トラヒック記述
子としては、ピークセルレイト、平均セルレイト、最大
バーストサイズ等が想定される。
【0011】ATM網で提供されるサービスの内、デー
タ転送サービス等は、ピークセルレイト以外のトラヒッ
ク記述子を申告することは困難であるが、実際こちらの
サービスは時々刻々セル量が変化しており、常にピーク
セルレイトで網資源を提供しては経済的サービスとなら
ない。
【0012】そこで、従来技術では、単位時間到着セル
数を測定し、セル数分布(又はそれと等価な統計量)を
得て(これは時々刻々更新される)、これとトラヒック
記述子から決まる到着予定セル数データからコネクショ
ンを受け付けたときに生ずるセル廃棄率を算出し、これ
によって受付判定を行っている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】これら従来技術での問
題は、到着セル数分布相当のデータとして多量のデータ
を保持する必要があり、それに基づく統計量の演算量も
多くなる点である。本発明の目的は、上記問題点を解決
し、保持する所要データ量を削減すると共に、その後の
演算量を削減し、経済的ATMコネクション受付制御装
置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、既に述べたよ
うに、ATM交換機におけるコネクション受付制御装置
に関するものであるが、本発明によるコネクション受付
制御装置は、基本的に以下の6つの手段を有する。
【0015】即ち、その第1として、予め定められた単
位時間長T毎にATM交換機の出力リンクに加わるセル
数をカウントするセル数測定手段を具備する。その第2
として、一定回数N回測定結果が得られた時点で、例え
ば(i)N回中予め定められた閾値以上セルが到着した
回数Mを求め、その割合M/Nを算出する、又は(i
i)1測定回数あたり(すなわちT当り)到着セル数を
算出する、等の統計データを得て、更新しながら記憶す
る手段を具備する。
【0016】その第3として、コネクション設定要求時
に端末は当該コネクションがどの程度セルを送出するか
をピーク値や平均値という形で網に通知するが、本コネ
クション受付制御装置は、該コネクションの単位時間あ
たりの到着予定セル数(の例えば最大値や平均値)を通
知内容から決定し保持する手段を具備する。
【0017】その第4として、前記記憶手段中の統計デ
ータと前記保持手段の到着予定数データから、前記コネ
クションの接続要求を受付た時のセル数に関する統計
量、例えば、セル廃棄率推定量や平均到着セル数推定
量、を算出する際、前記ATM交換機の出力リンクに加
わるセル数分布を予め仮定しておくことでそのパラメー
タの推定を容易にし、かくして推定されたパラメータに
基づいてセル廃棄率推定量などを算出する手段を具備す
る。
【0018】その第5として、上記第4の算出手段の結
果と閾値を比較する手段を具備する。そして、その第6
として、上記第5の比較手段における比較結果から当該
コネクション接続の可否を決定する手段を具備する。
【0019】
【作用】到着セル数分布を予め仮定することにより、保
持すべき所要のデータ量が従来技術のデータ量に比較し
て大幅に圧縮され、また所要の演算量も少なくて済む。
【0020】
【実施例】実施例1 図1は、本発明の第1の実施例としてのATMコネクシ
ョン受付制御装置を示すブロック図である。同図におい
て、315はコネクション受付制御部、51はセル数カ
ウンタ、52は比較器、53は閾値記憶装置、54は閾
値を超える割合、更新及び保持装置、55は平均、更新
及び保持装置、56は接続要求呼到着予定平均セル数記
憶装置、57は接続要求呼到着予定最大セル数記憶装
置、58はセル廃棄率推定値算出装置、59は比較器、
である。
【0021】図1において、セル数カウンタ51は出力
バッファ(図9参照)対応に設けられている。閾値記憶
装置53中には、閾値K及び定数rが記憶されており、
セル数カウンタ51による単位時間長T毎の到着セル数
が閾値Kより大であるか否かを比較器52により比較
し、それをN回行った結果Mを装置54に保持する。
(例えば閾値Kより大である場合が、10回比較を行っ
たうち3回あったとすれば、Mは3/10となるわけで
ある。)
【0022】一方、セル数カウンタ51による単位時間
長T毎の値(セル数)を蓄積し、T毎の平均到着セル数
Aを算出し装置55に保持する。コネクションの接続要
求が図示せざる或る端末からあった場合、該端末からの
トラヒック記述子の申告は、接続要求1102(図10
参照)によりコネクション受付制御部315にもたらさ
れる。
【0023】例えば、ピーク値Rと平均値Hが記述子と
して通知がされた場合、当該接続要求コネクションから
のセルの最大予定到着セル数Iは、I=RTによっても
たらされ、平均予定到着セル数はJ=HTによってもた
らされる。これをIは装置57に、Jは装置56に、そ
れぞれ記憶する。(Rの通知しかない場合は、例えばJ
=RTとする。)
【0024】装置58は、申告により定まる当該接続要
求コネクションからの到着予定セル数(装置56,5
7、つまりJとI)と網内の実際のセル流量測定結果
(装置54,55、つまりMとA)から当該コネクショ
ンを受付けた場合のセル廃棄率を推定する装置である。
【0025】図2は、図1におけるセル廃棄率推定値算
出装置58の具体例を示すブロック図である。この装置
58は、演算器〜とレジスタ580から成ってい
る。レジスタ580には、閾値記憶装置53に記憶され
ていた閾値Kと定数rの中の定数rが取り出されて保持
されている。定数rは、ここでは測定時間(或る長さ)
毎に何セルくるかという話をしているので、測定時間が
長いと沢山セルが来てしまうわけなので、測定時間長を
セル廃棄率を推定するときに規格化するための長さ(定
数)である。
【0026】この装置58では、装置53からのK、装
置54からのM、装置55からのA、装置56からの
J、装置57からのI、を取込み演算器〜により所
定の演算を行い、その結果をセル廃棄率推定値として、
最終的に比較器59へ出力している。最終的に比較器5
9へ出力される値、即ちセル廃棄率推定値は、この場合
次の(数1)式により表されることは、演算器〜に
照らし、明らかであろう。
【0027】
【数1】 (但し、lnMは自然対数)
【0028】本実施例は、到着セル数分布が指数分布だ
と予め仮定し、Mという統計データを用いることによ
り、演算に用いるデータ量を削減し演算自体も簡単化し
ている点に特徴がある(従来技術では、かかる仮定は行
っていないので、演算に用いるデータ量も多く、演算自
体も複雑であった)。即ち、到着セル数分布が指数分布
だと予め仮定したことからMは次の(数5)式により表
される。
【0029】
【数5】
【0030】その結果、a=−lnM/Kとなる。予定最
大到着セル数I、予定平均到着セル数Jのコネクション
を受付けたとした時、従来技術では、到着セル数分布
{p( k) ,k=0,1,2…}(あるいはそれと等価
な統計量)を求めて保持し、これを使ってセル廃棄率推
定値を求めていた。p( k) というのは、k以上の頻度
はどれ位かという値であり、k=0,1,2…の場合に
ついてそれぞれ求め、それらのデータを全部保持し(従
ってメモリ容量が大きくなる)、それを演算器に通すと
いうことでセル廃棄率推定値算出装置を構成していたわ
けである。
【0031】そこで従来技術では、次の(数6)式を使
ってセル廃棄率を推定している。
【数6】
【0032】ここで、上記(数6)式中の[K−r]+
は、(K−r)の値が正であればそのまま、負の場合は
0とするということを表わす記号である。一方、本発明
により到着セル数分布を連続した指数分布近似と予め仮
定した場合、上式は次の(数7)式により表される。
【0033】
【数7】
【0034】このようにして本発明では、保持された到
着セル数分布よりセル廃棄率を推定する従来技術の評価
方法に代わり、測定値M,Aという統計データを用いて
セル廃棄率推定量を求めているので、演算に用いるデー
タ量が少なく(メモリ容量が削減できる)演算も簡単化
されている。
【0035】次に図1に戻り、セル廃棄率推定値算出装
置58で求めたセル廃棄率推定値を閾値記憶装置60に
記憶されている閾値と、比較器59において比較し、前
者が後者より小であれば、セル廃棄率が当該コネクショ
ンを受付けても劣化しないと判断し、受付け可(図10
の1104)を図示せざる端末に向けて通知する。
【0036】実施例2 図3は、本発明の第2の実施例を示すブロック図であ
る。同図において、315はコネクション受付制御部、
70はセル数カウンタ、71は平均、更新及び保持装
置、72はセル廃棄率推定値算出装置、73は接続要求
呼到着予定平均セル数記憶装置、74は接続要求呼到着
予定最大セル数記憶装置、75は比較器、76は閾値記
憶装置、である。
【0037】図3において、セル数カウンタ70は出力
バッファ対応に設けられており、単位時間T毎のセル数
をN回、延べNT単位時間にわたって計数し、装置71
では、その結果からT毎の平均到着セル数Aを導出、更
新、保持している。コネクションの接続要求があった場
合、トラヒック記述子の申告は接続要求1102(図1
0)によりコネクション受付制御部315にもたらされ
る。
【0038】例えばピーク値Rと平均値Hが記述子とし
て通知された場合、当該接続要求コネクションからのセ
ル最大予定到着セル数IはI=RTによってもたらさ
れ、予定平均到着セル数JはJ=HTによってもたらさ
れる。これを装置74,73に記憶する。(例えばRの
通知しかない場合、例えばJ=RTとする。)
【0039】装置72は、申告により定まる、接続要求
コネクションからの到着予定セル数(装置73,74、
つまりJとI)と網内のセル流量測定結果(装置71、
つまりA)から当該コネクションを受付けた場合のセル
廃棄率を推定する装置である。
【0040】図4は、図3におけるセル廃棄率推定値算
出装置72の具体例を示すブロック図である。この装置
72は、演算器〜とレジスタ720から成ってい
る。レジスタ720には定数rが保持されている。算出
された推定値(比較器75に向けて出力する値)は、次
の(数3)式で表される。
【0041】
【数3】
【0042】これは、従来技術においてセル廃棄率推定
のために用いていた到着セル数分布を、実際に到着セル
数分布を測定するのでなく、本発明により、それを予め
指数分布近似と仮定してセル廃棄率を推定した結果を表
している。到着セル数がパラメータaの指数分布だとす
ると、平均到着セル数の測定結果からa=1/Aとな
る。予定最大到着セル数I、予定平均到着セル数Jのコ
ネクションを受付けた時、従来技術では、先にも述べた
ように{p(k),k=0,1,2…}(あるいはそれ
と等価な統計量)を保持し、これを用いて次の(数6)
式によりセル廃棄率を推定していた。
【0043】
【数6】
【0044】しかし、これを本発明により指数分布近似
して表わすと次の(数8)式になる。
【0045】
【数8】
【0046】セル廃棄率推定値算出装置72の推定結果
を、図3において、閾値記憶装置76に記憶されている
閾値と比較器75により比較し、小であれば、セル廃棄
率が当該コネクションを受付けても劣化しないと判断
し、受付け可能を図示せざる端末にに向け通知する。
【0047】実施例3 図5は、本発明の第3の実施例を示すブロック図であ
る。同図を参照する。セル数カウンタ90は、出力バッ
ファ対応に設けられており、単位時間T毎のセル数をN
回、延べNT単位時間にわたって計数し、平均、更新及
び保持装置91では、その結果からT毎の平均到着セル
数Aを導出、更新、保持している。
【0048】コネクションの接続要求があった場合、ト
ラヒック記述子の申告は、接続要求1102(図10)
によりコネクション受付制御部315にもたらされる。
例えば平均値Hが記述子として通知された場合、予定平
均到着セル数Jは、J=HTによって与えられる。これ
を接続要求呼到着予定平均セル数記憶装置92に記憶す
る。当該コネクションの受付可否は、装置91の内容A
と装置92の内容Jを加算器93により加算し、それと
閾値記憶装置95に記憶された閾値と比較器94により
比較し、小であれば受付ける。
【0049】閾値記憶装置95に記憶される閾値は、標
準的なトラヒック条件のもとでセル廃棄率規定を満足す
る出力リンクの最大使用率uの、事前に求めた算出値
と、単位時間T当たり出力リンクが転送可能な最大セル
数Nと、の積であるu×Nを採る。
【0050】実施例4 次に本発明の第4の実施例を説明する。第4の実施例
は、図1を参照して説明した本発明の第1の実施例と同
じ構成であるが、その中のセル廃棄率推定値算出装置5
8の構成のみが異なる。第4の実施例による場合に、セ
ル廃棄率推定値算出装置58の構成を図6に示す。
【0051】本第4の実施例では、到着セル数分布を固
定分付き指数分布にて近似することによって構成され
る。具体的には密度関数を次の(数9)式とする
【0052】
【数9】
【0053】装置53,54,55に保持されている値
をK,A,Mとすると、Aは次の(数10)式により表
される。
【0054】
【数10】
【0055】またMは次の(数11)式により表され
る。
【数11】
【0056】以上により、 a=(A−K)/(1+InM),s=A−(A−K)/
(1+InM)。 これを用いて従来技術によるセル廃棄率推定量(これは
次の(数6)式により表されるものであるが)は、次の
(数12式)の如く表される。
【0057】
【数6】
【0058】
【数12】
【0059】図6に示すセル廃棄率推定値算出装置58
は、上記(数12)式を演算しているわけである。
【0060】実施例5 図7は、本発明の第5の実施例を示すブロック図であ
る。同図において、1001はセル数カウンタ、100
2は分散、更新及び保持装置、1003は平均、更新及
び保持装置、1004はセル廃棄率推定値算出装置、1
005は接続要求呼到着予定平均セル数記憶装置、10
06は接続要求呼到着予定セル数分散記憶装置、100
7は比較器、1008は閾値記憶装置、である。
【0061】図7において、セル数カウンタ1001は
出力リンク対応にある装置であって、該出力リンクに到
着するセル数を一定時間T毎に計数する。分散、更新及
び保持装置1002は、セル数カウンタ1001により
計数されたT毎のセル数についてその分散Vを算出し、
更新しながら保持する装置である。ここで分散とは、
(測定結果−平均)2 という値を測定回数分だけ足して
得られる和を、その測定回数または(測定回数−1)の
値で除算して得られる値である。測定回数で除算する
か、(測定回数−1)で除算するかにより、それぞれ特
徴がある。
【0062】平均、更新及び保持装置1003は、同様
に一定時間T毎のセル数の平均Aを算出し、更新しなが
ら保持する装置である。一方、コネクション接続要求が
あった場合、その要求を発した端末からのトラヒック記
述子の申告は、接続要求1102によりコネクション受
付制御部315にもたらされる。
【0063】接続要求コネクションのトラヒック記述子
から該コネクションから一定時間Tの間に到着する予定
セル数の平均Jを得て装置1005に記憶し、他方分散
Qを装置1006に記憶する。(例えばトラヒック記述
子がピーク値R、平均値Hとして通知された場合、J=
HT,Q=(RT−HT)HTと、例えばする。)
【0064】セル廃棄率推定値算出装置1004におい
て、装置1002、1003に保持された測定された統
計量(V,A)と装置1005,1006に保持された
接続要求コネクションの統計量(J,Q)から、当該コ
ネクションを受付けた場合のセル廃棄率の推定値を算出
する。具体的には、上記A,V,J,Qと定数rを用い
次の(数4)式により算出し、算出した結果は比較器1
007へ出力する。
【0065】
【数4】
【0066】上記(数4)式における積分の項、即ち下
記の(数13)式は直接計算することなく、各xに対
し、下記の(数14)式を値として持つテーブルを記憶
することにより実現することが、処理能力的には好まし
い。
【0067】
【数13】
【0068】
【数14】
【0069】セル廃棄率推定値算出装置1004による
演算の意味するところは、その時点の到着セル数分布及
び接続要求コネクションからの接続要求セル数を、本発
明により正規分布近似して、従来方式のセル廃棄率推定
量にあてはめたものと云える。該コネクションを仮に受
付けたとした時その仮定のもとでは到着セル数分布は平
均(A+J),分散(V+Q)の正規分布になることか
ら、従来方式のセル廃棄率推定量は、本発明により次の
(数15式)で表されることになるわけである。
【0070】
【数15】
【0071】この値(セル廃棄率推定値算出装置100
4による算出値)を閾値記憶装置1008に記憶された
閾値と比較器1007において比較し、小ならば受付可
を出力する。なお、本実施例は、平均・分散測定及び正
規分布近似を用いた実施例であるが、実施例4のように
平均・閾値を超える頻度の測定結果を用い、本実施例の
様な正規分布近似を用いた例も構成可能であるが、セル
廃棄推定率推定量算出装置の構成が若干変更となるだけ
であるので説明を省略する。さらに、正規分布以外にガ
ンマ分布を使用することもできる。
【0072】
【発明の効果】従来技術では、到着セル数分布情報自体
を記憶、更新、処理してコネクション受付制御を行うた
め、大量のメモリと高速処理技術が必要であった。本発
明では、到着セル数分布の情報を、セル数分布を予め仮
定してしまうことで、少数パラメータに圧縮しているた
め、メモリ量及び演算量の削減が可能となっている。実
施例のうちでは、実施例3が最も簡易な構成である。但
し、閾値記憶装置95に記憶すべき閾値は、局状に応じ
て事前適切に決定する必要がある。実施例1,2,4,
5は、実施例3より若干構成複雑となっているが、上記
のような局状に応じた閾値決定作業等は不要である。
【0073】次に各請求項に対応したそれなりの効果を
まとめておく。 請求項1:従来技術に比較し、統計データとして保持す
るデータ量が少なくなり、セル廃棄率推定値の算出に伴
う計算量も減少する。 請求項2:請求項1と同じであるが、計測容易な統計量
によっている。 請求項3:請求項2と同じであるが、特に当該測定量を
うまく活用したセル廃棄率推定量算出装置を含むもので
ある。
【0074】請求項4:請求項3と同じであるが、特に
セル数が常に一定量以上ある場合に好適である。 請求項5:最も簡単な統計量による請求項1の形態であ
る。 請求項6:到着セル数の実際の分布が正規分布に近いと
き、最も好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例としてのATMコネクシ
ョン受付制御装置を示すブロック図である。
【図2】図1におけるセル廃棄率推定値算出装置58の
具体例を示すブロック図である。
【図3】本発明の第2の実施例を示すブロック図であ
る。
【図4】図3におけるセル廃棄率推定値算出装置72の
具体例を示すブロック図である。
【図5】本発明の第3の実施例を示すブロック図であ
る。
【図6】図1におけるセル廃棄率推定値算出装置58の
別な具体例を示すブロック図である。
【図7】本発明の第5の実施例を示すブロック図であ
る。
【図8】ATM網を構成する通信システムの説明図であ
る。
【図9】ATM交換機の構成を示すブロック図である。
【図10】図8におけるATM網内でのコネクション受
付制御の動作を示すシーケンス図である。
【符号の説明】
51,70,90,1001…セル数カウンタ、52,
59,75,94,1007…比較器、53,76,9
5,1008…閾値記憶装置、54…閾値を超える割
合、更新及び保持装置、55,71,91…平均、更新
及び保持装置、56,73,62,1005…接続要求
呼到着予定平均セル数記憶装置、57,74…接続要求
呼到着予定最大セル数記憶装置、58,72,1004
…セル廃棄率推定値算出装置、93…加算器、315は
コネクション受付制御部、1002…分散、更新及び保
持装置、1003…平均、更新及び保持装置、1006
…接続要求呼到着予定セル数分散記憶装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−235550(JP,A) 電子情報通信学会技術研究報告 SS E93−160(1994年3月11日) 1991年電子情報通信学会秋季大会 B −293(1991年8月15日) 電子情報通信学会論文誌 B−▲I▼ Vol.J72−B−▲I▼ No.11 pp.1000−1007(1989年11月25日) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/28 H04L 12/56

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ATM交換機に対してコネクション接続
    要求があったときにその要求の可否を決定するATMコ
    ネクション受付制御装置において、 (イ)予め定められた単位時間長毎に前記ATM交換機
    の出力リンクに加わるセル数を計測するセル数計測手段
    と、 (ロ)計測されたセル数を集計してセル数統計データを
    算出し記憶するセル数統計手段と、 (ハ)前記コネクション接続要求を発した端末から申告
    されたトラヒック記述子を受信し、該端末にコネクショ
    ン接続を許可したときに、該端末から到着するであろう
    到着予定セル数データを算出し記憶する到着セル数予測
    手段と、 (ニ)前記セル数統計データと前記到着予定セル数デー
    タとからセル廃棄率を推定する際に、前記ATM交換機
    の出力リンクに加わるセル数分布を予め仮定しておくこ
    とでそのパラメータの推定を容易にし、かくして推定さ
    れたパラメータに基づいてセル廃棄率推定値を算出する
    手段と、 (ホ)推定されたセル廃棄率を所定の値と比較する比較
    手段と、 (ヘ)その比較結果から当該コネクション接続の可否を
    決定する手段と、 を備えて成ることを特徴とするATMコネクション受付
    制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のATMコネクション受
    付制御装置において、前記セル数統計手段は、 (イ)計測されたセル数、即ち前記ATM交換機の出力
    リンクに加わるセル数について、単位時間当たりの平均
    セル数Aを算出して記憶する第1の統計手段と、 (ロ)計測されたセル数、即ち前記ATM交換機の出力
    リンクに加わるセル数の、単位時間当たりのセル数が所
    与の閾値Kを超えた場合が、計測回数全体の中で何回あ
    るかという割合Mを算出して記憶する第2の統計手段
    と、から成ることを特徴とするATMコネクション受付
    制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のATMコネクション受
    付制御装置において、前記セル数統計手段は、 (イ)計測されたセル数、即ち前記ATM交換機の出力
    リンクに加わるセル数について、単位時間当たりの平均
    セル数Aを算出して記憶する第1の統計手段と、 (ロ)計測されたセル数、即ち前記ATM交換機の出力
    リンクに加わるセル数の、単位時間当たりのセル数が所
    与の閾値Kを超えた場合が、計測回数全体の中で何回あ
    るかという割合Mを算出して記憶する第2の統計手段
    と、から成り、前記到着セル数予測手段は、 (ハ)前記端末から到着するであろう単位時間当たりの
    平均到着予定セル数Jを算出し記憶する第1の予測手段
    と、 (ニ)前記端末から到着するであろう単位時間当たりの
    最大到着予定セル数Iを算出し記憶する第2の予測手段
    と、から成り、 前記セル廃棄率推定値算出手段は、下記の(数1)式か
    らセル廃棄率を演算する手段から成ることを特徴とする
    ATMコネクション受付制御装置。 【数1】 (但しlnMはMの自然対数を表し、rは所与の定数で
    ある)
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のATMコネクション受
    付制御装置において、前記セル数統計手段は、 (イ)計測されたセル数、即ち前記ATM交換機の出力
    リンクに加わるセル数について、単位時間当たりの平均
    セル数Aを算出して記憶する第1の統計手段と、 (ロ)計測されたセル数、即ち前記ATM交換機の出力
    リンクに加わるセル数の、単位時間当たりのセル数が所
    与の閾値Kを超えた場合が、計測回数全体の中で何回あ
    るかという割合Mを算出して記憶する第2の統計手段
    と、から成り、 前記到着セル数予測手段は、 (ハ)前記端末から到着するであろう単位時間当たりの
    平均到着予定セル数Jを算出し記憶する第1の予測手段
    と、 (ニ)前記端末から到着するであろう単位時間当たりの
    最大到着予定セル数Iを算出し記憶する第2の予測手段
    と、から成り、 前記セル廃棄率推定値算出手段は、下記の(数2)式か
    らセル廃棄率を演算する手段から成ることを特徴とする
    ATMコネクション受付制御装置。 【数2】 (但しlnMはMの自然対数を表し、rは所与の定数で
    ある)
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のATMコネクション受
    付制御装置において、前記セル数統計手段は、計測され
    たセル数、即ち前記ATM交換機の出力リンクに加わる
    セル数について、単位時間当たりの平均セル数Aを算出
    して記憶する統計手段から成り、 前記到着セル数予測手段は、前記端末から到着するであ
    ろう単位時間当たりの平均到着予定セル数Jを算出し記
    憶する第1の予測手段と、前記端末から到着するであろ
    う単位時間当たりの最大到着予定セル数Iを算出し記憶
    する第2の予測手段と、から成り、 前記セル廃棄率推定値算出手段は、下記の(数3)式か
    らセル廃棄率を演算する手段から成ることを特徴とする
    ATMコネクション受付制御装置。 【数3】 (但しrは所与の定数である)
  6. 【請求項6】 請求項1に記載のATMコネクション受
    付制御装置において、前記セル数統計手段は、 (イ)計測されたセル数、即ち前記ATM交換機の出力
    リンクに加わるセル数について、単位時間当たりの平均
    セル数Aを算出して記憶する第1の統計手段と、 (ロ)計測されたセル数、即ち前記ATM交換機の出力
    リンクに加わるセル数の、単位時間当たりのセル数の分
    散値Vを算出して記憶する第2の統計手段と、から成
    り、 前記到着セル数予測手段は、 (ハ)前記端末から到着するであろう単位時間当たりの
    平均到着予定セル数Jを算出し記憶する第1の予測手段
    と、 (ニ)前記端末から到着するであろう単位時間当たりの
    到着予定セル数の分散値Qを算出し記憶する第2の予測
    手段と、から成り、 前記セル廃棄率推定値算出手段は、下記の(数4)式か
    らセル廃棄率を演算する手段から成ることを特徴とする
    ATMコネクション受付制御装置。 【数4】 (但しrは所与の定数である)
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