JP2870334B2 - 磁気記録装置 - Google Patents

磁気記録装置

Info

Publication number
JP2870334B2
JP2870334B2 JP32471592A JP32471592A JP2870334B2 JP 2870334 B2 JP2870334 B2 JP 2870334B2 JP 32471592 A JP32471592 A JP 32471592A JP 32471592 A JP32471592 A JP 32471592A JP 2870334 B2 JP2870334 B2 JP 2870334B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording medium
recording
magnetic
head
magnetic recording
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP32471592A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06150618A (ja
Inventor
保秀 笠木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP32471592A priority Critical patent/JP2870334B2/ja
Publication of JPH06150618A publication Critical patent/JPH06150618A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2870334B2 publication Critical patent/JP2870334B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)
  • Recording Or Reproducing By Magnetic Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は磁気記録面が回転させ
られない記録媒体に記録された情報を再生する磁気記録
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図30〜図34は従来の記録媒体に記録
された情報を再生し、記録媒体に情報を書き込むための
磁気記録装置であるフレキシブルディスク装置を示すも
のである。まず、記録媒体(100)について図31〜図3
3を用いて説明する。図31及び図32はJIS規格X
−6233「90mmフレキシブルディスクカートリッ
ジ」のP2及びP3に示された媒体カセット(101)を示
しており、図33は媒体カセット(101)内部に収納され
るディスク(102)及びハブ(103)を示している。
【0003】図31及び図32において、(104)はケー
ス、(105)はこのケース(104)の裏面中央に形成された円
形のハブ操作孔、(106)は上記ケース(104)の上端部にス
ライド自在に設けられてシャッタで、ディスク(102)の
磁気記録面を保護するためのものであり、ディスク(10
2)の磁気記録面と磁気ヘッドとを接触させるためのヘッ
ドウィンド(107)が形成されているものである。(108)は
ディスク(102)に記録された情報を消して誤って他の情
報を記録しないようにするための誤記録防止用孔であ
る。
【0004】また、図33において、(102)は情報が記
録される磁気記録面を有する円形のディスク、(103)は
このディスク(102)の中央に、ディスク(102)を挾んで設
けられた中央部とフランジとを有したハブで、中央部が
上記媒体カセット(101)のケース(104)におけるハブ操作
孔に露出するようにして上記ケース(104)内を回転自在
に収納されるものである。(109)はこのハブの中央部に
形成された駆動孔である。
【0005】次に、図31ないし図33にて示した回転
機構を有した記録媒体(100)の記録・再生を行なう磁気
記録装置について図30を用いて説明する。図30にお
いて、(200)は上記記録媒体(100)におけるディスク(10
2)への情報の記録、及びディスク(102)に記録された情
報の読み出し(再生)を行なうためのリード/ライト・
ヘッド、及び既に記録されたディスク(102)の情報を消
去するイレーズ・ヘッドを有した磁気ヘッド、(300)は
この磁気ヘッド(200)を上記記録媒体(100)のディスク(1
02)の中心方向に移動させるステップィング・モータ
で、ステップィング・モータ制御信号によって制御され
るものである。
【0006】(400)は上記記録媒体(100)が挿入されたと
き、上記記録媒体(100)のハブ(103)と嵌合するととも
に、ハブ(103)のハブ駆動孔(109)に挿入される突起(400
b)を有する嵌合部(400a)を有したスピンドル・モータ
で、ハブ(103)を介してディスク(102)を回転させるもの
であり、モータ・オン信号によって駆動制御されるもの
である。
【0007】なお、上記ステップィング・モータ(300)に
よって上記磁気ヘッド(200)が上記記録媒体(100)のディ
スク(102)の中心方向に移動させられ、上記スピンドル
・モータ(400)によって上記記録媒体(100)のディスク(1
02)が回転させられるため、上記磁気ヘッド(200)は記録
・再生を行なう時に図34に示すように同心円形に上記
記録媒体(100)のディスクにおける磁気記録面上を移動
させられるものである。
【0008】(500)は上記記録媒体(100)のケース(104)
に形成された誤記録防止用孔(108)を検出するメカニカ
ルスイッチからなる誤記録防止用検出スイッチで、駆動
信号(ライト・プロテクトLED信号)を受けて駆動さ
れ、上記誤記録防止用孔(108)がない場合、及び上記誤
記録防止用孔(108)が例えば粘着性のテープ等で覆われ
ている場合に、書き込み(記録)動作の禁止を示す信号
(ライト・プロテクト・センサ信号)を出力するもので
ある。(600)は上記記録媒体(100)が挿入されたことを検
出する記録媒体検出スイッチで、上記記録媒体(100)が
挿入されると検出信号(カセット検出センサ信号)を出
力するものである。(700)は駆動信号(インユース・ラ
ンプ信号)によって点灯されるランプである。
【0009】(800)は駆動信号DRIVE SELEC
Tを受けて駆動され、上記磁気ヘッド(200)のリード/
ライト・ヘッドから読み出された再生信号を、システム
に再生データREAD DATAとして出力するための
リード回路で、例えばCQ出版株式会社発行の「最新フ
ロッピー・ディスク装置とそのノウハウ」のP119に
おける6.3データ・セパレート回路に示されたものと
同様のものであって良い。
【0010】(900)は駆動信号DRIVE SELEC
Tを受けて駆動され、記録データWRITE DATA
及びゲート信号WRITE GATEを受け、上記磁気
ヘッド(200)のリード/ライト・ヘッドに記録信号(リ
ード/ライト・ヘッド信号)を出力するとともに、上記
磁気ヘッド(200)のイレーズ・ヘッドに消去信号(イレ
ーズ・ヘッド信号)を出力するライト回路で、さらにパ
ワーオンリセット信号POWER ON RESET、
消去制御信号ERASE CONTROL及び書き込み
禁止信号WRITE PROTECT CONTROL
によって制御されているものであり、例えばCQ出版株
式会社発行の「最新フロッピー・ディスク装置とそのノ
ウハウ」のP119における”6.3データ・セパレー
ト回路”に示されたものと同様のものであって良い。
【0011】(1000)はシステムとの信号のやり取りを行
なうとともに、各手段を制御する制御手段で、システム
からのモータ駆動信号MOTOR ON、ヘッドロード
信号HEAD LOAD、ステップ信号STEP、方向
信号DIRECTION及び駆動信号DRIVE SE
LECTを受け、システムにトラック00信号TRAC
K 00、インデックス信号INDEX、準備信号RE
ADY及び書き込み禁止信号WRITE PROTEC
Tを出力し、上記スピンドル・モータ(400)にモータ・
オン信号を出力して上記スピンドル・モータ(400)を制
御し、上記ステップィング・モータ(300)にステップィン
グ・モータ制御信号を出力して上記ステップィング・モー
タ(300)を制御し、上記誤記録防止用検出スイッチ(500)
にライト・プロテクトLED信号を出力し、上記誤記録
防止用検出スイッチ(500)からのライト・プロテクト・
センサ信号を受け、上記記録媒体検出スイッチ(600)に
カセット検出LED信号を出力し、上記記録媒体検出ス
イッチ(600)からのカセット検出センサ信号を受け、上
記ランプ(700)にインユーズ・ランプ信号を出力して上
記ランプ(700)を点灯させ、上記リード回路(800)に駆動
信号DRIVESELECTを出力して再生時に上記リ
ード回路(800)を動作させ、上記ライト回路(900)に駆動
信号DRIVE SELECTを出力して記録時に上記
ライト回路(900)を動作させるとともに、パワーオンリ
セット信号POWER ONRESET、消去制御信号
ERASE CONTROL、及び書き込み禁止信号W
RITE PROTECT CONTROLを出力して
上記ライト回路(900)を制御するものである。
【0012】次に、このように構成された磁気記録装置
の動作について説明する。記録媒体(100)にはシステム
から各種の信号が入力されている。まず、記録媒体(10
0)が挿入されると、記録媒体検出スイッチ(600)から媒
体検出信号が制御手段(1000)に出力される。この媒体検
出信号を受けた制御手段(1000)はシステムに記録媒体(1
00)が記録再生の準備ができたことの準備信号を出力す
る。システムから制御手段(1000)にモータ駆動信号が入
力されると制御手段(1000)からスピンドル・モータ(40
0)にモータ・オン信号が出力され、スピンドル・モータ
(400)は回転を始める。
【0013】スピンドル・モータ(400)が回転させる
と、嵌合部(400a)の突起(400b)が記録媒体(100)のハブ
(103)におけるハブ駆動孔(109)に挿入されているため、
記録媒体(100)のディスク(102)がハブ(103)を介して駆
動される。一方、制御手段(1000)からのステップィング
・モータ制御信号を受けたステップィング・モータ(300)
は、その制御信号に基づいて磁気ヘッド(200)を記録媒
体(100)のディスク(102)における所定のトラック位置に
移動させる。
【0014】この状態において、システムから制御手段
(1000)に記録・再生の要求(駆動信号DRIVE SE
LECT)が来ると、記録媒体(100)への情報の記録、
記録媒体(100)に記録された情報の再生が行なわれるこ
とになる。まず、記録媒体(100)への情報の記録につい
て説明する。この時、誤記録防止用検出スイッチ(500)
が記録媒体(100)の誤記録防止用孔(108)を検出して記録
禁止信号を制御手段(1000)に出力していないものとす
る。なお、誤記録防止用検出スイッチ(500)が記録媒体
(100)の誤記録防止用孔(108)を検出せず記録禁止信号を
制御手段(1000)に出力している時は、制御手段(1000)は
システム及びライト回路(900)に書き込み禁止信号を出
力して記録媒体(100)への情報の記録を禁止させる。
【0015】システムから制御手段(1000)に記録を示す
駆動信号が入力されると、制御手段(1000)は、リード回
路(800)を動作させない状態とし、ライト回路(900)を動
作させる状態にする駆動信号を出力する。動作状態とさ
れたライト回路(900)は、磁気ヘッド(200)のイレーズ・
ヘッドに例えば一定電流を流して記録媒体(100)に既に
記録されている情報を消去させ、かつ、システムから入
力されたパルスからなる書き込みデータをパルスのたび
に反転させて0および1を示す書き込み信号に変換し、
この書き込み信号に基づいてヘッド書き込み電流を磁気
ヘッド(200)のリード/ライト・ヘッドに流す。書き込
み電流が流された磁気ヘッド(200)のリード/ライト・
ヘッドは、電流の向きに応じて記録媒体(100)のディス
ク(102)の磁気記録面を磁化させる。このようにして、
ディスク(102)の磁気記録面には、書き込みデータに基
づいた情報が記録されることになる。
【0016】一方、記録媒体(100)に記録された情報の
再生を行なう場合は、システムから制御手段(1000)に再
生を示す駆動信号が入力されると、制御手段(1000)は、
リード回路(800)を動作させる状態とし、ライト回路(90
0)を動作させない状態にする駆動信号を出力する。動作
状態とされたリード回路(800)は次のように動作する。
つまり、磁気ヘッド(200)のリード/ライト・ヘッド
に、記録媒体(100)のディスク(102)の磁気記録面に記録
された情報に基づいた読み出し電流が流れ、この電流を
電圧に変換し、増幅してヘッド読み出し電圧を得る。こ
のヘッド読み出し電圧は微分されてOVと比較されて、
ピーク検出信号となる。このピーク検出信号は立ち上が
りエッジ及び立ち下がりエッジが検出されてパルス整形
され、再生信号としてシステムに出力するものである。
そして、記録媒体(100)への情報の記録あるいは制御手
段(1000)に記録された情報の再生を終了して制御手段(1
000)は取り出されるものである。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記のよう
に構成された磁気記録装置にあっては、記録媒体(100)
にディスク(102)を回転させる移動機構(ハブ(103)及び
ケース(104))を必要とし、しかも磁気ヘッド(200)をデ
ィスク(102)の中心方向に移動させるためのステップィ
ング・モータ(300)及びディスク(102)を回転させるため
のスピンドル・モータ(400)と2つのモータを必要とす
るため、高価であるとともに、小型化及び軽量化ができ
ないものであった。
【0018】この発明は、上記した点に鑑みてなされた
ものであり、その第1の目的は、磁気記録面が回転しな
いカード型磁気記録媒体を用いてこの記録媒体に記録さ
れた情報の再生が行なえ、小型化及び軽量化が図れた
気記録装置を得ることである。
【0019】この発明の第2の目的は、磁気記録面が回
転しないカード型磁気記録媒体を用いてこの記録媒体
面に記録された情報の再生が1つのスピンドル・モータ
によって行なえ磁気記録装置を得ることである。
【0020】この発明の第3の目的は、磁気記録面が回
転しないカード型磁気記録媒体を用いてこの記録媒体
装着離脱が記録媒体を傷めることなく確実に行なえる磁
気記録装置を得ることである。
【0021】この発明の第4の目的は、磁気記録面が回
転しないカード型磁気記録媒体を用いてこの記録媒体
録された情報の再生が行なえ、再生時における記録媒
体の位置決めが確実に行なえる磁気記録装置を得ること
である。
【0022】この発明の第5の目的は、記録媒体を挿入
するたびごとに記録媒体における磁気記録装置が清掃で
きる磁気記録装置を得ることである。
【0023】この発明の第6の目的は、磁気記録面が回
転しないカード型磁気記録媒体を用いてこの記録媒体に
記録された情報の再生が行なえ、従来のフレキシブルデ
ィスク装置が装着されるスペースに装着できる磁気記録
装置を得ることである。
【0024】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の発明に
係わる磁気記録装置は、磁気記録面が回転させられない
記録媒体に記録された情報を再生するための磁気ヘッ
、及び、上記記録媒体挿入用の挿入孔を有するフロン
トパネルを有した筺体内部に配置され、内部に周側辺に
歯が形成された円形状の円板回転用凹部を有した外枠
と、周辺部に上記磁気ヘッドが装着され、上記外枠の円
板回転用凹部の歯にかみ合う歯車部を有し、この円板回
転用凹部に沿って回転移動する円板と、上記円板回転用
凹部の中心に軸が位置するように配置され、この軸に上
記円板の歯車部とかみ合う歯車が軸支されるスピンドル
・モータとからなり、上記磁気ヘッドを、記録媒体の磁
気記録面上を記録媒体の円周方向及び中心方向に移動さ
せるヘッド移動手段を設けたものである。
【0025】この発明の第2の発明に係わる磁気記録装
置は、磁気記録面が回転させられない記録媒体の表面及
び裏面にそれぞれ記録された情報を再生するための第1
及び第2の磁気ヘッド、及び、それぞれが上記記録媒体
を介して対向配置され、ともに上記記録媒体挿入用の挿
入孔を有するフロントパネルを有した筺体内部に配置さ
れ、それぞれが内部に周側辺に歯が形成された円形状の
円板回転用凹部を有した外枠と、周辺部に上記それぞれ
の磁気ヘッドが装着され、上記外枠の円板回転用凹部の
歯にかみ合う歯車部とを有し、これら円板回転用凹部に
沿って回転移動する円板とからなる第1及び第2のヘッ
ド移動機構と、これらヘッド移動機構の何れか一方の上
記記録媒体と逆側に、上記それぞれの円板回転用凹部の
中心に軸が位置するように配置され、この軸に上記それ
ぞれの円板の歯車部とかみ合う歯車が軸支されるスピン
ドル・モータとを有し、上記各磁気ヘッドを上記記録媒
体の磁気記録面表裏面上を上記記録媒体の円周方向及び
中心方向に移動させるヘッド移動手段を設けたものであ
る。
【0026】この発明の第3の発明に係わる磁気記録装
置は、第1または第2の発明において、ヘッド移動手段
が、記録媒体が筺体中に挿入後この記録媒体の方向に、
この記録媒体排出時にこの記録媒体から遠ざかる方向に
移動されるよう構成されたものである。
【0027】この発明の第4の発明に係わる磁気記録装
置は、第1または第2の発明において、記録媒体が筺体
中に挿入後所定位置に固定され、上記記録媒体に設けら
れた位置決め孔に貫通する位置決めピンを設けたもので
ある。
【0028】この発明の第5の発明に係わる磁気記録装
置は、第1または第2の発明において、筺体フロントパ
ネルの記録媒体挿入用の挿入孔に記録媒体の磁気記録面
を清掃する清掃手段を設けたものである。
【0029】この発明の第6の発明に係わる磁気記録装
置は、第1または第2の発明において、筺体が装着され
る基板及びこの基板の両端に設けられた一対の取り付け
部を有したトレイと、このトレイに装着されフロントパ
ネルの前面と略同一面となる前面を有したパネルとを有
した取り付け手段を設けたものである。
【0030】
【作用】この発明の第1の発明にあっては、ヘッド移動
手段におけるスピンドル・モータが、その軸に軸支され
た歯車を介して磁気ヘッドが固定された円板を、外枠の
円板回転用凹部の歯に沿って回転移動させることによっ
て、円板に装着された磁気ヘッドを、磁気記録面が回転
させられない記録媒体の磁気記録面上を記録媒体の円周
方向及び中心方向に移動させ、記録媒体に記録された情
報を再生させる。
【0031】この発明の第2の発明にあっては、ヘッド
移動手段におけるスピンドル・モータが、第1及び第2
の磁気ヘッド移動機構を動作させて、第1の磁気ヘッド
及び第2の磁気ヘッドを記録媒体の表面側及び裏面側の
磁気記録面上を記録媒体の円周方向及び中心方向に移動
させ、磁気ヘッドによって磁気記録面が回転させられな
記録媒体に記録された情報を再生させる。
【0032】この発明の第3の発明にあっては、記録媒
体が筺体中に挿入され所定位置に固定されと、記録媒体
が挿入時及び排出時に傷がつかないように遠ざけられて
いた外枠及びスピンドル・モータ等のヘッド移動手段が
記録媒体の方向に移動し、磁気ヘッドを記録媒体に情報
の記録、再生が可能な位置に移動させ、磁気ヘッドによ
って磁気記録面が回転させられない記録媒体に記録され
た情報を再生させる。
【0033】この発明の第4の発明にあっては、ヘッド
移動手段が、磁気ヘッドを、記録媒体の磁気記録面上を
記録媒体の円周方向及び中心方向に移動させ、位置決め
ピンが記録媒体を確実に位置決めさせて、磁気ヘッドに
よって磁気記録面が回転させられない記録媒体に記録さ
れた情報を再生させる。
【0034】この発明の第5の発明にあっては、筺体の
フロントパネルに設けられた清掃手段が、記録媒体の磁
気記録面を清掃する。
【0035】この発明の第6の発明にあっては、ヘッド
移動手段が、磁気ヘッドを、記録媒体の磁気記録面上を
記録媒体の円周方向及び中心方向に移動させ、磁気ヘッ
ドによって磁気記録面が回転させられない記録媒体に記
録された情報を再生させ、取り付け手段がシステムに容
易に取り付け可能にせしめる。
【0036】
【実施例】
実施例1.以下にこの発明の実施例1を図1〜図13に
基づいて説明する。図において、(1)は磁気記録面が回
転しないカード型磁気記録媒体で、図2に示すように、
プラスチックからなる基板(2)と、この基板(2)の表面及
び裏面にそれぞれコーティングされ、情報が記録される
磁気記録面を構成する磁性材料(3)と、この磁性材料(3)
がコーティングされた位置の上記基板(2)に形成された
媒体上の記録位置を合わせるための位置決め孔(4)(4)
と、上記磁性材料(3)がコーティングされた位置の上記
基板(2)に形成された上記磁性材料(3)に記録された情報
を消して、誤って他の情報を記録しないようにするため
の誤記録防止用孔(5)とによって構成したものであって
も良い。
【0037】また、図3に示すように、プラスチックか
らなる基板(2)と、この基板(2)の表面及び裏面上にそれ
ぞれ貼り付けられた情報が記録される磁気記録面を構成
する円板形状をした粘着式の磁気シート(6)と、上記基
板(2)に形成された、媒体上の記録位置を合わせるため
の位置決め孔(4)(4)と、上記基板(2)に形成された上記
磁性材料(3)に記録された情報を消して、誤って他の情
報を記録しないようにするための誤記録防止用孔(5)と
によって構成したものであっても良い。なお、この実施
例1においては、両面に磁気記録面を有したものとし
が、片面だけのものでも良く、また、再生専用であれば
誤記録防止用孔(5)を有してないものであっても良い。
【0038】(7)は上記カード型磁気記録媒体(1)が挿入
される媒体挿入孔(7a)を有するフロントパネルで、筺体
の一部を構成している。(8)(8)はこの筺体内部にそれぞ
れが対向するように配置され、上記筺体内部に上記記録
媒体(1)が挿入された後に、上記記録媒体(1)の方向に移
動させられるとともに、上記記録媒体(1)がある程度排
出されると、上記記録媒体(1)から遠ざかる方向に移動
され、それぞれが円板を回転させるための一対の外枠
で、それぞれが、図5に示すように周側辺に歯(8b)が形
成された円形状の円板回転用凹部(8a)を内部に有してい
る。
【0039】(9)は、それぞれがそれぞれの外枠(8)の円
板回転用凹部(8a)の歯(8b)にかみ合う歯車部(9a)を有
し、上記円板回転用凹部(8a)に沿って回転移動する円
板、(10)(10)は、それぞれ上記外枠(8)(8)の外側に、上
記円板回転用凹部(8a)の中心に軸(10a)が位置するよう
に配置され、上記筺体内部に記録媒体(1)が挿入された
後に、上記外枠(8)(8)とともに上記記録媒体(1)の方向
に移動させられるスピンドル・モータで、軸(10a)の先
端に上記円板(9)の歯車部(9a)とかみ合う歯車(10b)が軸
支されているものであり、モータ・オン信号によって駆
動制御されるものである。
【0040】(11)(11)は、それぞれがそれぞれの上記円
板(9)の周辺部に装着され、上記記録媒体(1)への情報の
記録、及び記録媒体(1)に記録された情報の読み出し
(再生)を行なうためのリード/ライト・ヘッド、及び
既に記録された記録媒体(1)の情報を消去するイレーズ
・ヘッドを有した磁気ヘッドである。なお、上記外枠
(8)(8)、円板(9)及びスピンドル・モータ(10)は、記録
・再生を行なうために、上記磁気ヘッド(11)を上記記録
媒体(1)の磁気記録面上を放射状に移動させるヘッド移
動手段を構成しているものである。
【0041】(12)は、上記一方の外枠(8)に装着された
上記記録媒体(1)の誤記録防止用孔(5)を検出するメカニ
カルスイッチからなる誤記録防止用検出スイッチで、駆
動信号(ライト・プロテクトLED信号)を受けて駆動
され、上記誤記録防止用孔(5)がない場合、及び上記誤
記録防止用孔(5)が例えば粘着性のテープ等で覆われて
いる場合に、書き込み(記録)動作の禁止を示す信号
(ライト・プロテクト・センサ信号)を出力するもので
ある。(13)は上記記録媒体(1)が筺体内部に挿入された
ことを検出する記録媒体検出スイッチで、上記記録媒体
(1)が挿入されると検出信号(カード検出センサ信号)
を出力するものである。
【0042】(14)(図7〜図9参照)は、一端が上記記
録媒体検出スイッチ(13)が位置する上記筺体に固定され
たスプリング、(15)はこのスプリング(14)の他端に固定
され、上記記録媒体(1)が挿入された時、上記記録媒体
(1)の挿入移動に伴って上記スプリング(14)を圧縮し
て、上記記録媒体検出スイッチ(13)をオンさせる媒体ロ
ーディングレバーで、上記記録媒体検出スイッチ(13)を
オンさせた状態のときレバー固定手段(図示せず)によ
り位置固定され、上記記録媒体(1)が排出されるときレ
バー固定手段による固定が解放されるものであり、上記
スプリング(14)とによって記録媒体検出スイッチ(13)の
動作手段として機能するものである。
【0043】(16)(16)(図7〜図9参照)は、それぞれ
が上記記録媒体(1)の位置決め孔(4)(4)に貫通して、上
記記録媒体(1)の位置決めを行なうための位置決めピン
で、上記記録媒体(1)が挿入されていない時は、上記記
録媒体(1)から遠ざかる位置にあり、上記記録媒体検出
スイッチ(13)からの検出信号によって位置決めピン移動
手段(図示せず)によって記録媒体(1)の位置決め孔(4)
に貫通するように上記記録媒体(1)方向に移動され、上
記記録媒体(1)が排出されるとき上記記録媒体(1)の移動
とともに排出方向に移動され、フロントパネル(7)近傍
の位置で上記記録媒体(1)がら遠ざかる方向に移動され
るものであり、位置決めピン移動手段が記録媒体(1)へ
の記録を行なっていることを示す記録動作信号及び記録
媒体(1)に記録された情報の再生を行なっていることを
示す再生動作信号を受けていると移動不可能状態にされ
ているものである。
【0044】(17)(17)はそれぞれがそれぞれの上記位置
決めピン(16)(16)に固定され、上記位置決めピン(16)(1
6)が記録媒体(1)の位置決め孔(4)から外れた時に、元の
位置決め位置に戻すためのスプリングである。(18)は上
記フロントパネル(7)に装着され、駆動信号(インユー
ズ・パネル信号)によって点灯されるランプである。
【0045】(19)は駆動信号DRIVE SELECT
を受けて駆動され、上記磁気ヘッド(11)のリード/ライ
ト・ヘッドから読み出しされた再生信号をシステムに再
生データREAD DATAとして出力するためのリー
ド回路で、図10に示すように、上記磁気ヘッド(11)か
らの再生信号(ヘッド読み出し電圧)を増幅するプリア
ンプ(18a)と、このプリアンプ(18a)にて増幅された再生
信号を微分する微分器(18b)と、この微分器(18b)からの
出力とOVとを比較し、出力がOVより高いとHレベル
を、低いとLレベルを出力する。上記微分器(18b)とで
ピーク検出回路を構成するゼロボルト・コンパレータ(1
8c)と、このゼロボルト・コンパレータ(18c)からの出力
の立ち上がりエッジ及び立ち下がリエッジを検出してパ
ルス整形し、再生データREAD DATAとしてシス
テムに出力するパルス整形回路(18d)とを備えたもので
あり、例えばCQ出版株式会社発行の「最新フロッピー
・ディスク装置とそのノウハウ」のP119における
6.3データ・セパレート回路に示されたものと同様で
あっても良い。
【0046】(20)は駆動信号DRIVE SELECT
を受けて駆動され、記録データWRITE DATA及
びゲート信号WRITE GATEを受け、上記磁気ヘ
ッド(11)のリード/ライト・ヘッドに記録信号(リード
/ライト・ヘッド信号)を出力するとともに、上記磁気
ヘッド(11)のイレーズ・ヘッドに消去信号(イレーズ・
ヘッド信号)を出力するライト回路で、さらにパワーオ
ンリセット信号POWER ON RESET、消去制
御信号ERASE CONTROL及び書き込み禁止信
号WRITE PROTECT CONTROLによっ
て制御されているものであり、例えばCQ出版株式会社
発行の「最新フロッピー・ディスク装置とそのノウハ
ウ」のP119における6.3データ・セパレート回路
に示されたものと同様であっても良い。
【0047】(21)はシステムとの信号のやり取りを行な
うとともに、各手段を制御する制御回路で、システムか
らのモータ駆動信号MOTOR ON、ステップ信号S
TEP、方向信号DIRECTION及び駆動信号DR
IVE SELECTを受け、システムにトラック00
信号TRACK 00、インデックス信号INDEX、
準備信号READY及び書き込み禁止信号WRITE
PROTECT CONTROLを出力し、上記スピン
ドル・モータ(10)にモータ・オン信号を出力して上記ス
ピンドル・モータ(10)を制御し、上記誤記録防止用検出
スイッチ(12)にライト・プロテクトLED信号を出力
し、上記誤記録防止用検出スイッチ(12)からのライト・
プロテクト・センサ信号を受け、上記記録媒体検出スイ
ッチ(13)からのカード検出信号を受け、上記ランプ(18)
にインユーズ・パネル信号を出力して上記ランプ(18)を
点灯させ、上記リード回路(19)に駆動信号DRIVE
SELECTを出力して、再生時に上記リード回路(19)
を動作させ、上記ライト回路(20)に駆動信号DRIVE
SELECTを出力して、記録時に上記ライト回路(2
0)を動作させるとともに、パワーオンリセット信号PO
WER ON RESET、消去制御信号ERASE
CONTROL、及び書き込み禁止信号WRITE P
ROTECT CONTROLを出力して上記ライト回
路(20)を制御するものである。
【0048】次に、このように構成された磁気記録装置
の動作について説明する。制御回路(21)にはシステムか
らの各種の信号が入力されている。まず、図7の(a)
に示すように、記録媒体(1)をフロントパネル(7)の媒体
挿入孔(7a)から挿入すると、記録媒体(1)が媒体ローデ
ィングレバー(15)に接触し、さらに挿入すると図7の
(b)に示すようにスプリング(14)のバネ力に抗して、
媒体ローディングレバー(15)が記録媒体検出スイッチ(1
3)に接触するまで挿入される。そして、媒体ローディン
グレバー(15)が記録媒体検出スイッチ(13)に接触する
と、媒体ローディングレバー(15)はレバー固定手段にて
固定されるとともに、記録媒体検出スイッチ(13)から媒
体検出信号が制御回路(21)に出力される。
【0049】この媒体検出信号を受けた制御回路(21)
は、システムに記録媒体(1)が記録再生の準備ができた
ことの準備信号を出力するとともに、位置決め信号を位
置決めピン移動手段に出力して位置決めピン(16)を記録
媒体(1)の位置決め孔(4)に貫通するように記録媒体(1)
方向に移動させる。図7の(b)に示すように、位置決
めピン(16)が記録媒体(1)の位置決め孔(4)に貫通する
と、記録媒体(1)は記録・再生するための位置に正確に
固定されることになる。同時に、制御回路(21)は外枠駆
動手段に駆動信号を出力し、記録媒体(1)が挿入時及び
排出時にキずがつかないように遠ざけられていた外枠
(8)等を記録媒体(1)の方向に移動させ、磁気ヘッド(11)
が記録媒体(1)に情報の記録、及び記録媒体(1)に記録さ
れていた情報の再生が可能な位置にされる。
【0050】また、システムから制御回路(21)にモータ
駆動信号が入力されると、制御回路(21)からスピンドル
・モータ(10)にモータ・オン信号が出力され、スピンド
ル・モータ(10)は回転を始める。スピンドル・モータ(1
0)が回転されると、その軸(10a)に軸支された歯車(10b)
を介して磁気ヘッド(11)が固定された円板(9)が、外枠
(8)の円板回転用凹部(8a)の歯(8b)に沿って回転移動さ
れる。この時、磁気ヘッド(11)は記録媒体(1)の磁気記
録面上を放射状に、つまり図11に示すAの軌跡をもっ
て走行することになる。なお、この記録媒体(1)の磁気
記録面上の軌跡Aは、磁気記録面の内周付近で重なり合
っているため、この内周領域はGapになるようにフォ
ーマットするか、一旦フォーマットした後、不良なデー
タ領域として処理するようにされている。この状態が、
記録媒体(1)への情報の記録、及び記録媒体(1)に記録さ
れた情報の再生が可能となるヘッドローディング状態で
ある。
【0051】この状態において、システムから制御回路
(21)に記録・再生の要求(駆動信号DRIVE SEL
ECT)がくると、記録媒体(1)への情報の記録、記録
媒体(1)に記録された情報の再生が行なわれることにな
る。まず、記録媒体(1)への情報の記録について説明す
る。このとき、誤記録防止用検出スイッチ(12)が記録媒
体(1)の誤記録防止用孔(5)を検出して記録禁止信号を制
御回路(21)に出力していないものとする。なお、誤記録
防止用検出スイッチ(12)が記録媒体(1)の誤記録防止用
孔(5)を検出せず、記録禁止信号を制御回路(21)に出力
している時は、制御回路(21)はシステム及びライト回路
(20)に書き込み禁止信号を出力して記録媒体(1)への情
報の記録を禁止させる。
【0052】システムから制御回路(21)に記録を示す駆
動信号が入力されると、制御回路(21)は、リード回路(1
9)を動作させない状態とし、ライト回路(20)を動作させ
る状態にする駆動信号を出力する。動作状態とされたラ
イト回路(20)は、磁気ヘッド(11)のイレーズ・ヘッド
に、例えば一定電流を流して記録媒体(1)に既に記録さ
れている情報を消去させ、かつシステムから入力された
例えば図12の(a)に示すようなパルスからなる書き
込みデータを、図12の(b)に示すようにフリップフ
ロップにてパルスのたびに反転させて、0及び1を示す
書き込み信号に変換し、この書き込み信号に基づいて、
図12の(c)に示すヘッド書き込み電流を磁気ヘッド
(11)のリード/ライト・ヘッドに流す。書き込み電流が
流された磁気ヘッド(11)のリード/ライト・ヘッドは、
図12の(d)に示すように電流の向きに応じて記録媒
体(1)の磁気記録面を磁化させる。このようにして、記
録媒体(1)の磁気記録面には、書き込みデータに基づい
た図12の(d)に示す形で情報が記録されることにな
る。この時の記録媒体(1)の磁気記録面に記録される情
報の記録フォーマットを図13に示す。
【0053】一方、記録媒体(1)に記録された情報の再
生を行なう場合は、システムから制御回路(21)に再生を
示す駆動信号が入力されると、制御回路(21)は、リード
回路(19)を動作させる状態とし、ライト回路(20)を動作
させない状態にする駆動信号を出力する。動作状態とさ
れたリード回路(19)は次のように動作する。つまり、磁
気ヘッド(11)のリード/ライト・ヘッドに、例えば図1
2の(d)に示すような状態で記録媒体(1)の磁気記録
面に記録された情報に基づいた読み出し電流が流れ、こ
の電流を電圧に変換して、図10に示すプリアンプ(18
a)にて増幅して図12の(e)に示すヘッド読み出し電
圧を得る。
【0054】このヘッド読み出し電圧は図10に示す微
分器(18b)にて微分されて図12の(f)に示す信号を
出力し、この微分信号がゼロボルト・コンパレータ(18
c)にてOVと比較される。ゼロボルト・コンパレータ(1
8c)では、図12の(g)に示す信号を出力する。この
信号は記録媒体(1)の磁気記録面に記録された情報のピ
ーク検出信号となる。このピーク検出信号は図10に示
すパルス整形回路(18d)にてピーク検出信号の立ち上が
りエッジ及び立ち下がリエッジを検出してパルス整形
し、再生信号としてシステムに出力するものである。
【0055】次に、記録媒体(1)への情報の記録あるい
は記録媒体(1)に記録された情報の再生を終了して記録
媒体(1)を取り出す動作について説明する。まず、図9
の(a)に示す状態にある記録媒体(1)を、フロントパ
ネル(7)の媒体挿入孔(7a)から外にでている部分を持っ
て外に引っ張る。すると、図9の(b)に示すように記
録媒体(1)の移動とともに位置決めピン(16)は媒体挿入
孔(7a)の方向にスプリング(17)のばね力に抗して移動
し、また、レバー固定手段から解放された媒体ローディ
ングレバー(15)もスプリング(14)のばね力によって記録
媒体(1)の端面に接触した状態で媒体挿入孔(7a)の方向
に移動する。
【0056】記録媒体(1)が移動されて、位置決めピン
(16)がフロントパネル(7)の近傍まで移動されると、図
9の(c)に示すように位置決めピン(16)は記録媒体
(1)から遠ざかる方向に移動されて記録媒体(1)の位置決
め孔から抜かれるとともにスプリング(17)のばね力によ
って元の位置決め位置に戻され、また、外枠(8)も記録
媒体(1)から遠ざかる方向に移動される。さらに、記録
媒体(1)を引き出すと図9の(d)に示すように記録媒
体(1)の端面は媒体ローディングレバー(15)からもはな
れ、ついには、フロントパネル(7)の媒体挿入孔(7a)か
ら完全に記録媒体(1)が引き出されることになるもので
ある。
【0057】なお、図9の(b)に示した位置決めピン
(16)がフロントパネル(7)の近傍まで移動された位置の
前に、記録媒体(1)の排出を中止すると、スプリング(1
7)のばね力がスプリング(14)のばね力に打ち勝って位置
決めピン(16)を記録媒体(1)の挿入方向に移動させ、記
録媒体(1)及び媒体ローディングレバー(15)を記録及び
再生が可能な状態に戻すものである。
【0058】このように構成された磁気記録装置にあっ
ては、磁気記録面が回転しないカード型磁気記録媒体
(1)を用いて、記録媒体(1)への情報の記録及び記録媒体
(1)に記録された情報の読み出しを行なえるので、記録
媒体(1)を従来用いられていた回転機構を有するものに
対して非常に簡略されたものを用いることができるもの
である。
【0059】実施例2.図14〜図16はこの発明の実
施例2を示すものであり、上記実施例1のものが誤記録
防止用検出スイッチ(12)としてメカニカルスイッチを用
いていたものであるが、この実施例2のものは誤記録防
止用検出スイッチ(22)として光学センサをもちいたもの
であり、その他の点は上記実施例1に示したものと同じ
である。
【0060】この誤記録防止用検出スイッチ(22)は、電
源電位ノードと接地ノードとの間に直列に接続された抵
抗素子(22a1)と、センサの発光源となる発光ダイオード
(22a2)とによって構成され、記録媒体(1)の一面側に配
置された発光手段(22a)と、電源電位ノードと接地ノー
ドとの間に直列に接続された抵抗素子(22b1)と、受光素
子であるフォト・トランジスタ(22b2)とによって構成さ
れ、記録媒体(1)の他面側に配置された受光手段(22b)と
を備えたものであり、抵抗素子(22b1)とフォト・トラン
ジスタ(22b2)との接続点である出力ノード(23)から記録
媒体(1)における誤記録防止用孔(5)の有無を知らせるセ
ンサ出力信号を出力するものであり、誤記録防止用検孔
(5)がないと判断した場合、Lレベルの電位からなる書
き込み(記録)動作の禁止を示す信号(ライト・プロテ
クト・センサ信号)を出力するものである。
【0061】次に、この実施例2における誤記録防止用
検出スイッチ(22)の動作について説明する。記録媒体
(1)がフロントパネル(7)の媒体挿入孔(7a)から挿入さ
れ、媒体ローディングレバー(15)が記録媒体検出スイッ
チ(13)に接触するまで挿入され、記録媒体検出スイッチ
(13)から媒体検出信号が制御回路(21)に出力されると、
発光ダイオード(22a2)に電流が流され、発光ダイオード
(22a2)が発光する。発光ダイオード(22a2)からの光は記
録媒体(1)の誤記録防止用孔(5)の位置に照射される。こ
の誤記録防止用孔(5)がふさがれていなければ、発光ダ
イオード(22a2)からの光は誤記録防止用孔(5)を貫通し
てフォト・トランジスタ(22b2)に到達する。発光ダイオ
ード(22a2)からの光を受けたフォト・トランジスタ(22b
2)はオン状態となり出力ノード(23)を接地電位であるL
レベルにし、制御回路(21)に挿入された記録媒体(1)が
書き込み可能であることを知らしめる。
【0062】一方、記録媒体(1)の誤記録防止用孔(5)を
粘着テープ等によってふさいであった場合、あるいは記
録媒体(1)に誤記録防止用孔(5)がない場合は、発光ダイ
オード(22a2)からの光は記録媒体(1)の誤記録防止用孔
(5)を介して貫通しないため、フォト・トランジスタ(22
b2)に到達しない。したがって、発光ダイオード(22a2)
からの光を受けないフォト・トランジスタ(22b2)はオフ
状態のままであるから、出力ノード(23)は電源電位であ
るHレベルであり、制御回路(21)に挿入された記録媒体
(1)が書き込み禁止であることを知らしめる。
【0063】このように、この実施例2のものにあって
は、誤記録防止用検出スイッチ(22)として光学センサを
用いたので、メカニカルスイッチを用いた場合における
記録媒体(1)にきずがつく恐れがあったり、誤記録防止
用検出スイッチ(12)をふさいでいる粘着テープ等がたる
んで誤動作をひきおこす恐れがあったりすることを防げ
るものである。
【0064】実施例3.図17〜図19はこの発明の実
施例3を示すものであり、上記実施例1のものが記録媒
体(1)の両面に設けられた磁気記録面の記録・再生を行
なうために2つのスピンドル・モータを用いていたもの
に対して、1つのスピンドル・モータによって記録媒体
(1)の両面に設けられた磁気記録面の記録・再生を行な
うことができるようにしたものである。
【0065】すなわち、記録媒体(1)には、図18に示
すように、基板(2)に磁性材料(3)がコーティングされた
ものにおいて、磁性材料(3)の中心位置、つまり、磁気
記録面の中心位置に回転軸の貫通させるための軸貫通孔
(24)を設けたもの、あるいは図19に示すように基板
(2)に粘着式の磁気シート(6)が貼り付けられたものにお
いて、磁気シート(6)の中心位置、つまり、磁気記録面
の中心位置に回転軸を貫通させるための軸貫通孔(24)
を、基板(2)及び磁気シート(6)に設けたものを用いるも
のである。
【0066】一方、スピンドル・モータ(10)は、2つの
外枠(8)(8)の一方の外枠(8)のみの外側に配置されてい
るものであり、記録媒体(1)が記録・再生位置に挿入さ
れた時、図示上側に位置する外枠(8)の円板回転用凹部
(8a)内に配置された円板(9)の歯車部(9a)にかみ合う第
1の歯車(図示せず)が回転軸(25)の先端に装着され、
図示下側に位置する外枠(8)の円板回転用凹部(8a)内に
配置された円板(9)の歯車部(9a)にかみ合う第2の歯車
(図示せず)が回転軸(25)の中途に装着されているもの
である。
【0067】また、スピンドル・モータ(10)は、記録媒
体(1)が挿入されていない時は、図示下側の外枠(8)とと
もに、図示下側に移動されるとともに、スピンドル・モ
ータ移動手段(図示せず)によって、さらに図示下側の
外枠(8)より図示下側に移動されて、回転軸(25)の先端
が確実に記録媒体(1)の軸貫通孔(24)から抜かれた状態
にされている。記録媒体(1)がフロントパネル(7)の媒体
挿入孔(7a)から挿入され媒体ローディングレバー(15)が
記録媒体検出スイッチ(13)に接触するまで挿入され、記
録媒体検出スイッチ(13)から媒体検出信号が制御回路(2
1)に出力されると制御回路(21)から外枠駆動手段及びス
ピンドル・モータ移動手段に駆動信号が出力され、外枠
(8)及びスピンドル・モータ(10)は記録媒体(1)の方向に
移動され、スピンドル・モータ(10)の回転軸(25)が記録
媒体(1)の軸貫通孔(24)を貫通させられて、第1の歯車
が図示上側の外枠(8)内の円板の歯車部(9a)とかみ合
い、第2の歯車が図示下側の外枠(8)内の円板の歯車部
(9a)とかみ合うことによって、記録媒体(1)の記録・再
生が行なえる状態にさせられるものである。なお、図1
7〜図19において、上記実施例1に示したものと同一
符号は同一または相当部分を示しているものである。
【0068】実施例4.上記実施例3に示したものは、
スピンドル・モータ(10)の回転軸(25)に第1及び第2の
歯車を装着するものとしたが、次のようにしたものであ
っても良い。すなわち、スピンドル・モータ(10)の回転
軸(25)は、上記実施例3に示したものより短いものと
し、中途に図17における図示下側に位置する外枠(8)
の円板回転用凹部(8a)内に配置された円板(9)の歯車部
(9a)にかみ合う第2の歯車を装着し、先端に係合部を設
けたものとし、図17における図示上側に位置する外枠
(8)の円板回転用凹部(8a)内に配置された円板(9)の歯車
部(9a)にかみ合う第1の歯車を貫通軸の一端に装着し、
この貫通軸の他端に上記回転軸(25)の先端に設けた係合
部と係合される係合部を設けたものとしたものである。
【0069】このように構成したものにあっては、第2
の歯車は図示下側に位置する外枠(8)の円板回転用凹部
(8a)内に配置された円板(9)の歯車部(9a)とかみ合う状
態にされており、第1の歯車が図示上側に位置する外枠
(8)の円板回転用凹部(8a)内に配置された円板(9)の歯車
部(9a)にかみ合う状態にされているものであり、記録媒
体(1)がフロントパネル(7)の媒体挿入孔(7a)から挿入さ
れ、媒体ローディングレバー(15)が記録媒体検出スイッ
チ(13)に接触するまで挿入され、記録媒体検出スイッチ
(13)から媒体検出信号が制御回路(21)に出力されると、
制御回路(21)から外枠駆動手段に駆動信号が出力され、
外枠(8)の移動とともにスピンドル・モータ(10)が記録
媒体(1)の方向に移動され、スピンドル・モータ(10)の
回転軸(25)の先端における係合部と貫通軸の他端におけ
る係合部とが係合されて、回転軸(25)と貫通軸とは連動
可能になり、1つのスピンドル・モータ(10)によって第
1及び第2の歯車が回転させられることになるものであ
る。
【0070】したがって、この実施例4のものにあって
は、上記した実施例3のものと同様に1つのスピンドル
・モータ(10)によって、記録媒体(1)の両面に設けられ
た磁気記録面の記録・再生を行なうことができる上、実
施例3のもののようにスピンドル・モータ(10)を移動さ
せるためのスピンドル・モータ移動手段を必要とせず、
図示上下方向の移動距離も短くでき小型化が図れるもの
である。
【0071】実施例5.図20はこの発明の実施例5を
示すものであり、上記実施例3及び実施例4に示したも
のが、記録・再生を行なえる記録媒体(1)が1つのもの
であるのに対して、2つの記録媒体(1)に対して1つの
スピンドル・モータ(10)によって記録・再生が行なえる
ようにしたものである。この実施例5のものにあって、
図17にて示した実施例4のものに対して、さらに図示
上側にもう1つの記録媒体を記録・再生するための外枠
(8)(8)等を設けたものである。そして図示下から1番目
及び4番目の外枠(8)(8)は図示上下方向に移動可能にさ
れており、図示下から2番目と3番目の外枠(8)(8)は固
定状態にされている。
【0072】また、スピンドル・モータ(10)の回転軸(2
5)は、上記実施例4に示したものと同様に、中途に図示
下から1番目に位置する外枠(8)の円板回転用凹部(8a)
内に配置された円板(9)の歯車部(9a)にかみ合う第2の
歯車を装着し、先端に係合部を設けたものとし、図示下
から2番目に位置する外枠(8)の円板回転用凹部(8a)内
に配置された円板(9)の歯車部(9a)にかみ合う第1の歯
車と図示下から3番目に位置する外枠(8)の円板回転用
凹部(8a)内に配置された円板(9)の歯車部(9a)にかみ合
う第3の歯車が中途に装着され、一端に上記回転軸(25)
の先端に設けられた係合部と係合する係合部を有すると
ともに、他端にも係合部を有する軸(26)と、図示下から
4番目に位置する外枠(8)の円板回転用凹部(8a)内に配
置された円板(9)の歯車部(9a)にかみ合う第4の歯車が
一端に装着され、他端に上記軸(26)の他端に設けられた
係合部と係合する係合部を有する貫通軸(27)とを有して
いるものである。
【0073】このように構成された実施例5のものにあ
っては、第2の歯車は図示下から1番目に位置する外枠
(8)の円板回転用凹部(8a)内に配置された円板(9)の歯車
部(9a)とかみ合う状態にされており、第1の歯車が図示
下から2番目に位置する外枠(8)の円板回転用凹部(8a)
内に配置された円板(9)の歯車部(9a)にかみ合う状態に
されており、第3の歯車は図示下から3番目に位置する
外枠(8)の円板回転用凹部(8a)内に配置された円板(9)の
歯車部(9a)とかみ合う状態にされており、第4の歯車は
図示下から4番目に位置する外枠(8)の円板回転用凹部
(8a)内に配置された円板(9)の歯車部(9a)にかみ合う状
態にされているものである。
【0074】そして、記録媒体(1)はフロントパネル(7)
の媒体挿入孔(7a)から挿入され、媒体ローディングレバ
ー(15)が記録媒体検出スイッチ(13)に接触するまで挿入
され、記録媒体検出スイッチ(13)から媒体検出信号が制
御手段(21)に出力されると、制御手段(21)から外枠駆動
手段に駆動信号が出力され、この外枠駆動手段が図示下
から1番目及び4番目の外枠(8)を記録媒体(1)の方向に
移動させる。すると、スピンドル・モータ(10)の回転軸
(25)の先端における係合部と軸(26)の一端の係合部とが
係合されるとともに、貫通軸(27)の他端における係合部
と貫通軸(27)の他端における係合部が係合されて、回転
軸(25)と軸(26)と貫通軸(27)とは連動可能になり、1つ
のスピンドル・モータ(10)によって第1ないし第4の歯
車が痛させられることになるものである。
【0075】実施例6.図21はこの発明の実施例6を
示すものであり、2つの記録媒体(1)に対して1つのス
ピンドル・モータ(10)によって記録・再生が行なえるよ
うにしたものである。この実施例6のものにあっては、
2つの記録媒体(1)(1)の間にそれぞれの記録媒体(1)に
対応して外枠(8)(8)を設け、外枠(8)(8)の間にスピンド
ル・モータ(10)を設けたものである。このスピンドル・
モータ(10)は、図示上下に突出した回転軸(28)を有し、
上下の先端にはそれぞれ図示下側に位置する外枠(8)の
円板回転用凹部(8a)内に配置された円板(9)の歯車部(9
a)にかみ合う第2の歯車が、図示上側に位置する外枠
(8)の円板回転用凹部(8a)内に配置された円板(9)の歯車
部(9a)にかみ合う第1の歯車が装着されているものであ
る。
【0076】この実施例6のものにあっては、例えば、
2つの外枠(8)(8)及びスピンドル・モータ(10)を一体的
に図示上下動可能とし、記録媒体(1)が挿入されていな
い時は、2つの記録媒体(1)(1)の中間に位置するように
して、記録媒体(1)(1)が挿入される時に磁気ヘッド(11)
(11)による記録媒体(1)の磁気記録面にキズをつけない
ようにし、図示上側に位置する記録媒体(1)を記録・再
生するときは、図示上側に2つの外枠(8)(8)及びスピン
ドル・モータ(10)を一体的に図示上側に移動させて、図
示上側の磁気ヘッド(11)を図示上側の記録媒体(1)に磁
気記録面に接触させ、図示下側に位置する記録媒体(1)
を記録・再生するときは図示下側に2つの外枠(8)(8)及
びスピンドル・モータ(10)を一体的に図示下側に移動さ
せて図示下側の磁気ヘッド(11)を図示下側の記録媒体
(1)の磁気記録面に接触させるようにしても良いもので
ある。
【0077】実施例7.図22はこの発明の実施例7を
示すものであり、回転機構を有した記録媒体の記録・再
生を行なう従来のフレキシブル・ディスク装置に、図2
あるいは図3に示した回転機構を有しない記録媒体の記
録・再生を行なえる磁気記録装置を組み込んだものであ
り、図22において、上記実施例1に示したものと同一
符号は同一または相当部分を示すものであり、(29)は従
来のフレキシブル・ディスク装置、(30)はこのフレキシ
ブル・ディスク装置(29)におけるスピンドル・モータ、
(31)はこのスピンドル・モータ(30)の回転軸の回転力
を、外枠(8)の円板回転用凹部(8a)内に配置された円板
(9)の歯車部(9a)にかみ合う歯車に伝達するためのギア
ボックスである。
【0078】このように構成された実施例7のものにあ
っては、回転機構を有した記録媒体の記録・再生を行な
うことができるとともに、回転機構を有した記録媒体の
記録・再生を行なうためのスピンドル・モータ(30)によ
って、ギアボックス(31)を介して円板(9)の回転を行な
い、この円板(9)に装着された磁気ヘッド(11)によって
回転機構を有しない記録媒体(1)の記録・再生も行なえ
るものである。
【0079】実施例8.図23及び図24はこの発明の
実施例8を示すものであり、上記実施例1ないし実施例
7に示したものが、フロントパネル(7)として単に媒体
挿入孔(7a)を設けたものであるのに対して、この実施例
8に示すものは、筺体(32)に着脱自在に装着されるとと
もに、記録媒体(1)の磁気記録面を清掃する清掃手段を
媒体挿入孔(7a)に設けたものである。
【0080】図において、(33)はフロントパネル(7)を
筺体(32)から取り外すためのつまみ、(34)は媒体挿入孔
(7a)の上面前側に全長にわたって装着されたはけで、記
録媒体(1)の記録面上から大きなほこりを取り除くとと
もに媒体挿入孔(7a)から筺体(32)内部に侵入するほこり
及びちりを防ぐためのものである。(35)は媒体挿入孔(7
a)の上面後側に全長にわたって装着されたクッション材
を有した布で、記録媒体(1)の記録面上から細かいちり
を取り除くためのものであり、上記はけ(34)とによって
記録媒体(1)の磁気記録面の清掃手段を構成している。
なお、筺体(32)内部には実施例1ないし実施例7に示し
た装置が収納されているものである。
【0081】このように構成された実施例8のものにあ
っては、記録媒体(1)をフロントパネル(7)の媒体挿入孔
(7a)から挿入すると、磁気記録面に付着されている大き
なほこりははけ(34)にて磁気記録面上から取り除かれ、
細かいちりは布(35)にて取り除かれる。記録媒体(1)は
フロントパネル(7)の媒体挿入孔(7a)から挿入されるた
びことに磁気記録面上からほこりやちりが取り除かれる
ため、常に磁気記録面をきれいな状態で記録・再生が行
なわれるものである。
【0082】また、はけ(34)は、フロントパネル(7)か
らの媒体挿入孔(7a)から筺体(32)内部に侵入しようとす
るほこりやちりを防ぐため、筺体(32)内部の装置のほこ
りやちりから保護できるものである。さらに、つまみ(3
3)によってフロントパネル(7)を筺体(32)から簡単に取
り外すことができるため、フロントパネル(7)の交換が
容易であり、はけ(34)や布(35)にたまったほこりやちり
によって記録媒体(1)の磁気記録面にキズをつけること
はない。
【0083】実施例9.図25はこの発明の実施例9を
示すものであり、実施例8のものが清掃手段をフロント
パネル(7)の媒体挿入孔(7a)の上面全長に設けたもので
あるのに対して、この実施例9のものは、フロントパネ
ル(7)の媒体挿入孔(7a)の上面全長にはけ(34a)と布(35
a)からなる清掃手段を設けるとともに、フロントパネル
(7)の媒体挿入孔(7a)の下面全長にはけ(34b)と布(35b)
からなる清掃手段を設けたものである。なお、はけ(34
a)と布(35a)とはその先端部にて重なるように設けられ
ているものである。
【0084】この実施例9のものにあっては、記録媒体
(1)をフロントパネル(7)の媒体挿入孔(7a)から挿入する
と、記録媒体(1)の両面にそれぞれ設けられた磁気記録
面から同時に大きなほこりや細かいちりを取り除くこと
ができるとともに、媒体挿入孔(7a)から筺体(32)内部に
侵入しようとするほこりやちりをさらに防ぐものであ
る。
【0085】実施例10.図26はこの発明の実施例1
0を示すものであり、上記実施例1ないし実施例9にて
示した磁気記録装置Aを3.5インチ・フレキシブル・
ディスク装置に取り付けるための取り付け手段を示して
いる。図において、(36)は磁気記録装置Aが装着され、
3.5インチ・フレキシブル・ディスク装置と同じ幅を
有した基板(36a)と、この基板(36a)の両端にそれぞれか
ら垂直に折り曲げられた取り付け部(36b)とを有する断
面L字状のトレイで、取り付け部(36b)に3.5インチ
・フレキシブル・ディスク装置がシステム装置に取り付
けられる位置と同じ位置に取り付け用ビス孔(36c)が形
成されているものである。(37)はこのトレイ(36)の前部
に取り付けられ、磁気記録装置Aのフロントパネル(7)
が挿入される凹部(37a)を有したパネルである。
【0086】このように構成された実施例10のものに
あっては、磁気記録装置Aのフロントパネル(7)がパネ
ル(37)の凹部(37a)に挿入されてフロントパネル(7)の全
面がパネル(37)の全面と同一平面になるように磁気記録
装置Aをトレイ(36)の基板(36a)に装着し、取り付け用
ビス孔(36c)を介してシステム装置に取り付けられるも
のである。したがって、この実施例10に示した取り付
け手段を用いることによって、3.5インチ・フレキシ
ブル・ディスク装置の取り付けスペースを持つシステム
装置に、3.5インチ・フレキシブル・ディスク装置の
代わりに磁気記録装置Aを取り付けることができるもの
である。
【0087】実施例11.図27はこの発明の実施例1
1を示すものであり、実施例10のものが3.5インチ
・フレキシブル・ディスク装置が取り付けられるスペー
スに取り付けるための取り付け手段であるのに対して、
この実施例11のものは5インチ・フレキシブル・ディ
スク装置が取り付けられるスペースに取り付けるための
取り付け手段であり、実施例10のものに対してトレイ
(36)の幅及びパネル(37)の幅が大きくしてあるととも
に、取り付け用ビス孔(36c)の位置も変えてあるもので
ある。
【0088】実施例12.図28はこの発明の実施例1
2を示すものであり、上記実施例10及び実施例11の
ものがトレイ(36)に1台の磁気記録装置Aを取り付けた
ものであるのに対して、この実施例12のものはトレイ
(36)に2台の磁気記録装置Aを取り付けたものである。
【0089】実施例13.図29はこの発明の実施例1
3を示すものであり、上記実施例10及び実施例11の
ものがトレイ(36)に1台の磁気記録装置Aを取り付けた
ものであるのに対して、この実施例13のものはトレイ
(36)に4台に磁気記録装置Aを取り付けたものである。
【0090】
【発明の効果】この発明の第1の発明は、記録媒体挿入
用の挿入孔を有するフロントパネルを有した筺体内部に
配置され、内部に周側辺に歯が形成された円形状の円板
回転用凹部を有した外枠と、周辺部に上記磁気ヘッドが
装着され、上記外枠の円板回転用凹部の歯にかみ合う歯
車部を有し、この円板回転用凹部に沿って回転移動する
円板と、上記円板回転用凹部の中心に軸が位置するよう
に配置され、この軸に上記円板の歯車部とかみ合う歯車
が軸支されるスピンドル・モータとからなり、上記磁気
ヘッドを、記録媒体の磁気記録面上を記録媒体の円周方
向及び中心方向に移動させるヘッド移動手段を設けたも
のとしたので、磁気記録面が回転させられない記録媒体
に記録された情報を再生することができ、かつ、小型化
及び軽量化が図れるという効果がある。
【0091】この発明の第2の発明は、それぞれが磁気
記録面が回転させられない記録媒体を介して対向配置さ
れ、ともに上記記録媒体挿入用の挿入孔を有するフロン
トパネルを有した筺体内部に配置され、それぞれが内部
に周側辺に歯が形成された円形状の円板回転用凹部を有
した外枠と、周辺部に上記記録媒体の表面及び裏面にそ
れぞれ記録された情報を再生するための第1及び第2の
磁気ヘッドがそれぞれ装着され、上記外枠の円板回転用
凹部の歯にかみ合う歯車部とを有し、これら円板回転用
凹部に沿って回転移動する円板とからなる第1及び第2
のヘッド移動機構と、これらヘッド移動機構の何れか一
方の上記記録媒体と逆側に、上記それぞれの円板回転用
凹部の中心に軸が位置するように配置され、この軸に上
記それぞれの円板の歯車部とかみ合う歯車が軸支される
スピンドル・モータとを有し、上記各磁気ヘッドを上記
記録媒体の磁気記録面表裏面上を上記記録媒体の円周方
向及び中心方向に移動させるヘッド移動手段を設けたも
のとしたので、1つのスピンドルモータによって磁気記
録面が回転させられない記録媒体の表面及び裏面にそれ
ぞれ記録された情報を再生することができ、かつ、小型
化及び軽量化が図れるという効果がある。
【0092】この発明の第3の発明は、第1または第2
の発明において、ヘッド移動手段を、記録媒体が筺体中
に挿入後この記録媒体の方向に、この記録媒体排出時に
この記録媒体から遠ざかる方向に移動されるよう構成
たので、上記効果のほかに、記録媒体の装着離脱が記録
媒体を傷めることなく確実に行なえるという効果があ
る。
【0093】この発明の第4の発明は、第1または第2
の発明において、記録媒体が筺体中に挿入後所定位置に
固定され、上記記録媒体に設けられた位置決め孔に貫通
する位置決めピンを設けたものとしたので、上記効果の
ほかに、記録媒体を確実に位置決めさせた状態で磁気記
録面が回転させられない記録媒体の表面及び裏面にそれ
ぞれ記録された情報を再生することができるという効果
がある。
【0094】この発明の第5の発明は、第1または第2
の発明において、筺体フロントパネルの記録媒体挿入用
の挿入孔に記録媒体の磁気記録面を清掃する清掃手段を
設けたものとしたので、上記効果のほかに、記録媒体を
挿入するたびごとに記録媒体の磁気記録面を清掃できる
という効果がある。
【0095】この発明の第6の発明は、第1または第2
の発明において、筺体が装着される基板及びこの基板の
両端に設けられた一対の取り付け部を有したトレイと、
このトレイに装着されフロントパネルの前面と略同一面
となる前面を有したパネルとを有した取り付け手段を設
けたものとしたので、上記効果のほかに、磁気記録面が
回転させられない記録媒体に記録された情報を再生でき
るとともに、従来のフレキシブルディスク装置が取り付
けられるスペースに取り付けることができるという効果
を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示すブロック構成図。
【図2】この発明に用いられる記録媒体の一例を示す
図。
【図3】この発明に用いられる記録媒体の他の例を示す
図。
【図4】この発明の実施例1を示す断面要部を示す正面
図。
【図5】この発明の実施例1を示す断面要部を示す平面
図。
【図6】この発明の実施例1を示す断面要部を示す正面
図。
【図7】この発明の実施例1を示す断面平面要部にて記
録媒体の挿入時の動作を説明するための図。
【図8】この発明の実施例1を示す断面正面要部にて記
録媒体の挿入時の動作を説明するための図。
【図9】この発明の実施例1を示す断面平面要部にて記
録媒体の排出時の動作を説明するための図。
【図10】この発明の実施例1におけるリード回路を示
すブロック図。
【図11】この発明の実施例1における記録媒体の磁気
記録面上を磁気ヘッドが移動する軌跡を示す図。
【図12】この発明の実施例1におけるライト回路及び
リード回路における各部における波形を示す図。
【図13】この発明の実施例1における記録媒体に記録
される記録フォーマットを示す図。
【図14】この発明の実施例2を示す要部平面図。
【図15】この発明の実施例2を示す要部断面図。
【図16】この発明の実施例2における誤記録防止用検
出スイッチを示す回路図。
【図17】この発明の実施例3を示す要部断面を示す正
面図。
【図18】この発明に用いられる記録媒体の一例を示す
【図19】この発明に用いられる記録媒体の他の例を示
す図。
【図20】この発明の実施例5を示す要部断面を示す正
面図。
【図21】この発明の実施例6を示す要部断面を示す正
面図。
【図22】この発明の実施例7を示す要部断面を示す正
面図。
【図23】この発明の実施例8を示す要部斜視図。
【図24】この発明の実施例8を示す要部断面図。
【図25】この発明の実施例9を示す要部断面図。
【図26】この発明の実施例10を示す斜視図。
【図27】この発明の実施例11を示す斜視図。
【図28】この発明の実施例12を示す斜視図。
【図29】この発明の実施例13を示す斜視図。
【図30】従来のフレキシブルディスク装置を示すブロ
ック構成図。
【図31】従来の記録媒体を示す表面図。
【図32】従来の記録媒体を示す裏面図。
【図33】従来の記録媒体におけるディスク及びハブを
示す図。
【図34】従来の記録媒体のディスクにおける磁気ヘッ
ドの軌跡を示す図。
【符号の説明】 1 記録媒体、4 位置決め孔、7 フロントパネル
7a 媒体挿入孔、8 外枠(ヘッド移動手段)、8a
円板回転用凹部、8b 歯、9 円板(ヘッド移動手
段)、9a 歯車部、10 スピンドル・モータ(ヘッ
ド移動手段)、10a、25 軸、11 磁気ヘッド
16 位置決めピン、24 軸貫通孔、34 はけ(清
掃手段)、35 布(清掃手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 25/04 G11B 21/02

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気記録面が回転させられない記録媒体
    に記録された情報を再生するための磁気ヘッド、及び、
    上記記録媒体挿入用の挿入孔を有するフロントパネルを
    有した筺体内部に配置され、内部に周側辺に歯が形成さ
    れた円形状の円板回転用凹部を有した外枠と、周辺部に
    上記磁気ヘッドが装着され、上記外枠の円板回転用凹部
    の歯にかみ合う歯車部を有し、この円板回転用凹部に沿
    って回転移動する円板と、上記円板回転用凹部の中心に
    軸が位置するように配置され、この軸に上記円板の歯車
    部とかみ合う歯車が軸支されるスピンドル・モータとか
    らなり、上記磁気ヘッドを上記記録媒体の磁気記録面上
    を上記記録媒体の円周方向及び中心方向に移動させるヘ
    ッド移動手段を備えた磁気記録装置。
  2. 【請求項2】 磁気記録面が回転させられない記録媒体
    の表面及び裏面にそれぞれ記録された情報を再生するた
    めの第1及び第2の磁気ヘッド、及び、それぞれが上記
    記録媒体を介して対向配置され、ともに上記記録媒体挿
    入用の挿入孔を有するフロントパネルを有した筺体内部
    に配置され、それぞれが内部に周側辺に歯が形成された
    円形状の円板回転用凹部を有した外枠と、周辺部に上記
    それぞれの磁気ヘッドが装着され、上記外枠の円板回転
    用凹部の歯にかみ合う歯車部とを有し、これら円板回転
    用凹部に沿って回転移動する円板とからなる第1及び第
    2のヘッド移動機構と、これらヘッド移動機構の何れか
    一方の上記記録媒体と逆側に、上記それぞれの円板回転
    用凹部の中心に軸が位置するように配置され、この軸に
    上記それぞれの円板の歯車部とかみ合う歯車が軸支され
    るスピンドル・モータとを有し、上記各磁気ヘッドを上
    記記録媒体の磁気記録面表裏面上を上記記録媒体の円周
    方向及び中心方向に移動させるヘッド移動手段を備えた
    磁気記録装置。
  3. 【請求項3】 ヘッド移動手段が、記録媒体が筺体中に
    挿入後この記録媒体の方向に、この記録媒体排出時にこ
    の記録媒体から遠ざかる方向に移動されるよう構成され
    た請求項1または2記載の磁気記録装置。
  4. 【請求項4】 記録媒体が筺体中に挿入後所定位置に固
    定され、上記記録媒体に設けられた位置決め孔に貫通す
    る位置決めピンを備えた請求項1または2記載の磁気記
    録装置。
  5. 【請求項5】 筺体フロントパネルの記録媒体挿入用の
    挿入孔に、記録媒体の磁気記録面を清掃する清掃手段が
    設けられた請求項1または2記載の磁気記録装置。
  6. 【請求項6】体が装着される基板及びこの基板の両
    端に設けられた一対の取り付け部を有したトレイと、こ
    のトレイに装着され上記筺体のフロントパネルの前面と
    略同一面となる前面を有したパネルとを有した取り付け
    手段を備えた請求項1または2記載の磁気記録装置。
JP32471592A 1992-11-11 1992-11-11 磁気記録装置 Expired - Fee Related JP2870334B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32471592A JP2870334B2 (ja) 1992-11-11 1992-11-11 磁気記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32471592A JP2870334B2 (ja) 1992-11-11 1992-11-11 磁気記録装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06150618A JPH06150618A (ja) 1994-05-31
JP2870334B2 true JP2870334B2 (ja) 1999-03-17

Family

ID=18168903

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32471592A Expired - Fee Related JP2870334B2 (ja) 1992-11-11 1992-11-11 磁気記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2870334B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06150618A (ja) 1994-05-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5914929A (en) Optical disk recording/playback device with means to recognize, read from and record to multiple types of optical disk types
GB2245095A (en) Disk storage device
JP3239406B2 (ja) ディスククリーニング装置
JP2870334B2 (ja) 磁気記録装置
US20030231427A1 (en) Magnetic disk cartridge
WO2001039182A1 (fr) Disque de nettoyage, dispositif a disque magneto-optique et dispositif enregistreur/reproducteur
JP3731659B2 (ja) 光学ディスク装置用のレンズクリーナとレンズクリーニング方法
JP2000222852A (ja) ディスクカートリッジ
JP2819492B2 (ja) クリーニングディスク
TW411448B (en) Cleaning device
JP2005251364A (ja) ディスクドライブ装置及び電子機器
JPS6214326A (ja) 光デイスク駆動装置
JP2000182308A (ja) 光ディスク装置
JP3093808B2 (ja) 情報記録再生装置
JPH10208441A (ja) ディスクドライブ装置
JPH1021617A (ja) ディスク記録再生装置
JP2517902Y2 (ja) 情報記録再生装置
JP2632383B2 (ja) ディスクカートリッジ
JPH1145417A (ja) ミニディスクプレーヤのクリーニングカートリッジ
JP4193573B2 (ja) ディスク装置
JPH0249284A (ja) 光ディスク装置
JP3694417B2 (ja) 記録媒体駆動装置
JPS62143276A (ja) デイスククリ−ナ機構
JP3341646B2 (ja) メモリカートリッジ
JPH02304727A (ja) 光ディスク装置の対物レンズクリーニング装置とそれに用いられるクリーニング方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees