JP2869548B2 - 薄膜トランジスタ回路 - Google Patents
薄膜トランジスタ回路Info
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Description
本発明は、スイッチング回路として用いて好適な薄膜
トランジスタ回路に関する。
トランジスタ回路に関する。
【従来の技術】及び
従来、バイポ−トランジスタを用いた種々の薄膜トラ
ンジスタ回路が提案されている。 しかしながら、従来の薄膜トランジスタ回路の場合、
オフ電流が十分小さいこととオン電流とオフ電流との比
が十分大きいこととの双方が、同時に十分満足している
とは言い得ないものであった。
ンジスタ回路が提案されている。 しかしながら、従来の薄膜トランジスタ回路の場合、
オフ電流が十分小さいこととオン電流とオフ電流との比
が十分大きいこととの双方が、同時に十分満足している
とは言い得ないものであった。
よって、本発明は、オフ電流が十分小さいこととオン
電流のオフ電流との比が十分大きいこととの双方を、同
時に、十分満足し得る、新規な薄膜トランジスタ回路を
提案せんとするものである。
電流のオフ電流との比が十分大きいこととの双方を、同
時に、十分満足し得る、新規な薄膜トランジスタ回路を
提案せんとするものである。
本願第1番目の発明による薄膜トランジスタ回路は、
n型不純物よるp型不純物のいずれも意図的に導入し
ていないか、十分低いn型の不純物濃度またはp型の不
純物濃度を有する半導体薄膜でなるチャンネル形成用領
域と、上記チャンネル形成用領域を構成している半導
体薄膜に比し十分高いn型の不純物濃度またはp型の不
純物濃度を有する半導体薄膜でなり、且つ上記チャンネ
ル形成用領域に、異なる第1及び第2の位置においてそ
れぞれ連接しているソース領域及びドレイン領域と、
上記チャンネル形成用領域上に、上記ソース領域及び上
記ドレイン領域間の領域と第1のゲート絶縁膜を介して
上記ソース領域側において局部的に対向して配されてい
る第1のゲート電極と、上記チャンネル形成用領域上
に、上記ソース領域及び上記ドレイン領域間の上記第1
のゲート電極が対向していない領域と第2のゲート絶縁
膜を介して対向して配されている第2のゲート電極とを
有し、そして、上記第1のゲート電極から、制御端子
が導出され、また、上記第2のゲート電極が、ダイオ
ードを介して上記制御端子に接続されている。 また、本願第2番目の発明による薄膜トランジスタ回
路は、本願第1番目の発明による薄膜トランジスタ回路
において、第2のゲート電極が、上記ダイオードとは逆
向きの他のダイオードを介して上記ドレイン領域または
上記ソース領域に接続されている。 本願第3番目の発明による薄膜トランジスタ回路は、
本願第1番目の発明による薄膜トランジスタ回路におい
て、第2のゲート電極が、ダイオードを介して制御端子
に接続されているのに代え、ソース領域またはドレイン
領域に接続されていることを除いて、本願第1番目の発
明による薄膜トランジスタ回路の場合と同様の構成を有
する。 本願第4番目の発明による薄膜トランジスタ回路は、
本願第1番目の発明による薄膜トランジスタ回路におい
て、第2のゲート電極が、ダイオードを介して制御端子
に接続されているのに代え、容量素子を介して制御端子
に接続され且つダイオードを介してソース領域またはド
レイン領域に接続されていることを除いて、本願第1番
目の発明による薄膜トランジスタ回路の場合と同様に構
成を有する。 本願第5番目の発明による薄膜トランジスタ回路は、
本願第1番目の発明、本願第2番目の発明、本願第3番
目の発明または本願第4番目の発明による薄膜トランジ
スタ回路において、上記第1ゲート絶縁膜と上記第2の
ゲート絶縁膜とが、上記第2のゲート電極下でみた閾値
電圧が、上記ドレイン領域及び上記ソース領域がn型の
不純物濃度を有する半導体薄膜でなる場合、上記第1の
ゲート電極下でみた閾値電圧に比し低い値で得られ、p
型の不純物濃度を有する半導体薄膜でなる場合、上記第
1のゲート電極下でみた閾値電圧に比し高い値で得られ
るに十分な、互に異なる材料または厚さを有している。 本願第6番目の発明による薄膜トランジスタ回路は、
n型不純物またはp型不純物のいずれも意図的に導入
していないか、十分低いn型の不純物濃度またはp型の
不純物濃度を有する半導体薄膜でなるチャンネル形成用
領域と、上記チャンネル形成用領域を構成している半
導体薄膜に比し十分高いn型の不純物濃度またはp型の
不純物濃度を有する半導体薄膜でなり、且つ上記チャン
ネル形成用領域に、異なる第1及び第2の位置において
それぞれ連接しているソース領域及びドレイン領域と、
上記チャンネル形成用領域上に、上記ソース領域及び
上記ドレイン領域間の領域と第1のゲート絶縁膜を介し
て上記ソース領域側及び上記ドレイン領域側を残して局
部的に対向して配されている第1のゲート電極と、上
記チャンネル形成用領域上に、上記ソース領域及び上記
ドレイン領域間の上記第1のゲート電極が対向していな
い領域と第2及び第3のゲート絶縁膜をそれぞれ介して
上記ソース領域側及び上記ドレイン領域側においてそれ
ぞれ対向して配されている第2及び第3のゲート電極と
を有し、そして、上記第1のゲート電極から、制御端
子が導出され、また、上記第2及び第3のゲート電極
が、ダイオードを介して上記制御端子に接続されてい
る。 本願第7番目の発明による薄膜トランジスタ回路は、
本願6番目の発明による薄膜トランジスタ回路におい
て、第2及び第3のゲート電極が、上記ダイオードとは
逆向きの他のダイオードを介して上記ドレイン領域また
は上記ソース領域に接続されている。 本願第8番目の発明による薄膜トランジスタ回路は、
本願第6番目の発明による薄膜トランジスタ回路におい
て、第2及び第3のゲート電極が、ダイオードを介して
制御端子に接続されているのに代え、ソース領域または
ドレイン領域に接続されていることを除いて、本願第6
番目の発明による薄膜トランジスタ回路の場合と同様の
構成を有する。 本願第9番目の発明による薄膜トランジスタ回路は、
本願第6番目の発明による薄膜トランジスタ回路におい
て、第2及び第3のゲート電極が、ダイオードを介して
制御端子に接続されているのに代え、容量素子を介して
制御端子に接続され且つダイオードを介してソース領域
またはドレイン領域に接続されていることを除いて、本
願第6番目の発明による薄膜トランジスタ回路の場合と
同様の構成を有する。 本願第10番目の発明による薄膜トランジスタ回路は、
本願第6番目、本願第7番目、本願8番目または本願第
9番目の発明による薄膜トランジスタ回路において、上
記第1のゲート絶縁膜と、上記第2及び第3のゲート絶
縁膜とが、上記第2及び第3のゲート電極下でみた閾値
電圧が、上記ドレイン領域及び上記ソース領域がn型の
不純物濃度を有する半導体薄膜でなる場合、上記第1の
ゲート電極下でみた閾値電圧に比し低い値で得られ、p
型の不純物濃度を有する半導体薄膜でなる場合、上記第
1のゲート電極下でみた閾値電圧に比し高い値で得られ
るに十分な、互に異なる材料または厚さを有している。
n型不純物よるp型不純物のいずれも意図的に導入し
ていないか、十分低いn型の不純物濃度またはp型の不
純物濃度を有する半導体薄膜でなるチャンネル形成用領
域と、上記チャンネル形成用領域を構成している半導
体薄膜に比し十分高いn型の不純物濃度またはp型の不
純物濃度を有する半導体薄膜でなり、且つ上記チャンネ
ル形成用領域に、異なる第1及び第2の位置においてそ
れぞれ連接しているソース領域及びドレイン領域と、
上記チャンネル形成用領域上に、上記ソース領域及び上
記ドレイン領域間の領域と第1のゲート絶縁膜を介して
上記ソース領域側において局部的に対向して配されてい
る第1のゲート電極と、上記チャンネル形成用領域上
に、上記ソース領域及び上記ドレイン領域間の上記第1
のゲート電極が対向していない領域と第2のゲート絶縁
膜を介して対向して配されている第2のゲート電極とを
有し、そして、上記第1のゲート電極から、制御端子
が導出され、また、上記第2のゲート電極が、ダイオ
ードを介して上記制御端子に接続されている。 また、本願第2番目の発明による薄膜トランジスタ回
路は、本願第1番目の発明による薄膜トランジスタ回路
において、第2のゲート電極が、上記ダイオードとは逆
向きの他のダイオードを介して上記ドレイン領域または
上記ソース領域に接続されている。 本願第3番目の発明による薄膜トランジスタ回路は、
本願第1番目の発明による薄膜トランジスタ回路におい
て、第2のゲート電極が、ダイオードを介して制御端子
に接続されているのに代え、ソース領域またはドレイン
領域に接続されていることを除いて、本願第1番目の発
明による薄膜トランジスタ回路の場合と同様の構成を有
する。 本願第4番目の発明による薄膜トランジスタ回路は、
本願第1番目の発明による薄膜トランジスタ回路におい
て、第2のゲート電極が、ダイオードを介して制御端子
に接続されているのに代え、容量素子を介して制御端子
に接続され且つダイオードを介してソース領域またはド
レイン領域に接続されていることを除いて、本願第1番
目の発明による薄膜トランジスタ回路の場合と同様に構
成を有する。 本願第5番目の発明による薄膜トランジスタ回路は、
本願第1番目の発明、本願第2番目の発明、本願第3番
目の発明または本願第4番目の発明による薄膜トランジ
スタ回路において、上記第1ゲート絶縁膜と上記第2の
ゲート絶縁膜とが、上記第2のゲート電極下でみた閾値
電圧が、上記ドレイン領域及び上記ソース領域がn型の
不純物濃度を有する半導体薄膜でなる場合、上記第1の
ゲート電極下でみた閾値電圧に比し低い値で得られ、p
型の不純物濃度を有する半導体薄膜でなる場合、上記第
1のゲート電極下でみた閾値電圧に比し高い値で得られ
るに十分な、互に異なる材料または厚さを有している。 本願第6番目の発明による薄膜トランジスタ回路は、
n型不純物またはp型不純物のいずれも意図的に導入
していないか、十分低いn型の不純物濃度またはp型の
不純物濃度を有する半導体薄膜でなるチャンネル形成用
領域と、上記チャンネル形成用領域を構成している半
導体薄膜に比し十分高いn型の不純物濃度またはp型の
不純物濃度を有する半導体薄膜でなり、且つ上記チャン
ネル形成用領域に、異なる第1及び第2の位置において
それぞれ連接しているソース領域及びドレイン領域と、
上記チャンネル形成用領域上に、上記ソース領域及び
上記ドレイン領域間の領域と第1のゲート絶縁膜を介し
て上記ソース領域側及び上記ドレイン領域側を残して局
部的に対向して配されている第1のゲート電極と、上
記チャンネル形成用領域上に、上記ソース領域及び上記
ドレイン領域間の上記第1のゲート電極が対向していな
い領域と第2及び第3のゲート絶縁膜をそれぞれ介して
上記ソース領域側及び上記ドレイン領域側においてそれ
ぞれ対向して配されている第2及び第3のゲート電極と
を有し、そして、上記第1のゲート電極から、制御端
子が導出され、また、上記第2及び第3のゲート電極
が、ダイオードを介して上記制御端子に接続されてい
る。 本願第7番目の発明による薄膜トランジスタ回路は、
本願6番目の発明による薄膜トランジスタ回路におい
て、第2及び第3のゲート電極が、上記ダイオードとは
逆向きの他のダイオードを介して上記ドレイン領域また
は上記ソース領域に接続されている。 本願第8番目の発明による薄膜トランジスタ回路は、
本願第6番目の発明による薄膜トランジスタ回路におい
て、第2及び第3のゲート電極が、ダイオードを介して
制御端子に接続されているのに代え、ソース領域または
ドレイン領域に接続されていることを除いて、本願第6
番目の発明による薄膜トランジスタ回路の場合と同様の
構成を有する。 本願第9番目の発明による薄膜トランジスタ回路は、
本願第6番目の発明による薄膜トランジスタ回路におい
て、第2及び第3のゲート電極が、ダイオードを介して
制御端子に接続されているのに代え、容量素子を介して
制御端子に接続され且つダイオードを介してソース領域
またはドレイン領域に接続されていることを除いて、本
願第6番目の発明による薄膜トランジスタ回路の場合と
同様の構成を有する。 本願第10番目の発明による薄膜トランジスタ回路は、
本願第6番目、本願第7番目、本願8番目または本願第
9番目の発明による薄膜トランジスタ回路において、上
記第1のゲート絶縁膜と、上記第2及び第3のゲート絶
縁膜とが、上記第2及び第3のゲート電極下でみた閾値
電圧が、上記ドレイン領域及び上記ソース領域がn型の
不純物濃度を有する半導体薄膜でなる場合、上記第1の
ゲート電極下でみた閾値電圧に比し低い値で得られ、p
型の不純物濃度を有する半導体薄膜でなる場合、上記第
1のゲート電極下でみた閾値電圧に比し高い値で得られ
るに十分な、互に異なる材料または厚さを有している。
次に、第1図を伴って本願第1番目の発明による薄膜
トランジスタ回路の実施例を原理的に述べよう。 第1図に示す本願第1番目の発明による薄膜トランジ
スタ回路は、次に述べる構成を有する。 すなわち、n型不純物またはp型不純物のいずれも意
図的に導入していないか、十分低いn型の不純物濃度ま
たはp型の不純物濃度を有する半導体薄膜でなるチャン
ネル形成用領域1を有する。 また、チャンネル形成用領域1を構成している半導体
薄膜に比し十分高いn型の不純物濃度を有する半導体薄
膜でなり、且つチャンネル形成用領域1に、異なる第1
及び第2の位置においてそれぞれ連接しているソース領
域2及びドレイン領域3を有する。 この場合、ソース領域2及びドレイン領域3は、上述
したチャンネル形成用領域1になる多結晶シリコンのよ
うな多結晶半導体でなる原薄膜内へのn型不純物の導入
によって互に異なる位置(図の場合、薄膜の相対向する
側縁側)に形成された不純物導入領域でなるものとし
得、また、これに応じて、チャンネル形成用領域1は、
原薄膜の上述した不純物導入領域間の領域でなるものと
し得る。また、上述したチャンネル形成用領域1を構成
している半導体薄膜は、多結晶シリコンのような多結晶
半導体でなるものとし得、一方、ソース領域2及びドレ
イン領域3を構成している半導体薄膜は、チャンネル形
成用領域を構成している半導体薄膜とは別体に形成され
たものとし得、そして、微結晶シリコンのような微結晶
半導体、多結晶シリコンのような多結晶半導体またはア
モルファスシリコンのようなアモルファス半導体でなる
ものとし得る。 さらに、上述したチャンネル形成用領域1の主面上
に、ソース領域第2及びドレイン領域3間の領域と第1
のゲート絶縁膜41を介してソース領域2側において局部
的に対向して配されている多1のゲート電極51と、チャ
ンネル形成用領域1の第1のゲート電極51が配されてい
る側と同じ主面上に、ソース領域2及びドレイン領域3
間の第1のゲート電極51が対向していない領域と第2の
ゲート絶縁膜42を介して対向して配されている第2のゲ
ート電極52とを有する。 この場合、第1のゲート絶縁膜41及び第2のゲート絶
縁膜42は、互に連接し、ソース領域2及びドレイン領域
3間に、それらのほぼ全域を覆うように延長している。 また、ソース領域1及びドレイン領域3から電源接続
端子6及び7がそれぞれ導出されてる。 さらに、第1のゲート電極51から、制御端子8が導出
されている。 また、第2のゲート電極52が、逆向きのダイオード10
を介して制御端子8に接続されている。 また、第1のゲート絶縁膜41と第2のゲート絶縁膜42
が、互に同じ例えばSiO2でなる。 以上が、本願第1番目の発明による薄膜トランジスタ
回路の実施例の原理的な構成である。 このような構成を有する本願第1番目の発明による薄
膜トランジスタ回路の実施例の原理的な構成によれば、
次に述べる作用効果が得られる。 すなわち、ソース領域2及びドレイン領域3からそれ
ぞれ導出されている電源接続端子6及び7間に、ソース
領域2及びドレイン領域3がn型の不純物濃度を有する
のに対応して、図示のように、ドレイン領域3から導出
されている電源接続端子7側を正とする電源12を、負荷
13を通じて接続し、また、第1のゲート電極51及びソー
ス領域2からそれぞれ導出されている制御端子8及び電
源接続端子6間に、制御電圧源14を接続している状態
で、制御電圧源14から、ソース領域2から導出されてい
る電源接続端子6を基準として、正の制御電圧を印加す
れば、その正の制御電圧が第1のゲート電極51に印加さ
れるとともに、ダイオード10を介して第2のゲート電極
52にも印加されるので、チャンネル形成用領域1内に、
第1のゲート電極51下において、第1のゲート絶縁膜41
側から第1のゲート絶縁膜41側とは反対側に拡がり且つ
ソース領域2に連接しているn型の第1のチャンネル層
101が成形るとともに、第2のゲート電極52下におい
て、第2のゲート絶縁膜42側から第2のゲート絶縁膜42
側とは反対側に拡がり且つドレイン領域3及び第1のチ
ャンネル層101と連接しているn型の第2のチャンネル
層102が形成されるので、ソース領域2及びドレイン領
域3間がオン状態になり、よって、負荷13への電源12か
らの電流の供給状態が得られる。また、このような状態
から、制御端子8に、制御電圧源14から、ソース領域2
から導出されている電源接続端子6を基準として、負の
制御電圧を印加すれば、その負の制御電圧が、第1のゲ
ート電極51に印加されるので、チャンネル形成用領域1
内に、第1のゲート電極51下において、第1のゲート絶
縁膜41側から第1のゲート絶縁膜41側とは反対側に拡が
り且つドレイン領域3に連接しているp型の第3のチャ
ンネル層103が形成され、しかしながら、この場合、制
御端子8に印加される負の制御電圧は、制御端子8がダ
イオード10を介して第2のゲート電極52に接続されてい
ても、ダイオード10がこの場合の制御電圧に対して逆極
性であるので、第2のゲート電極52に印加されないの
で、第2のゲート電極52下において、第2のゲート絶縁
膜42側から第2のゲート絶縁膜42側とは反対側に拡がっ
ているn型の第2のチャンネル層102が形成されている
状態を保っているので、p型の第3のチャンネル層103
とn型の第2のチャンネル層102との間に電源6に対し
て逆極性のpn接合が形成される。このため、ソース領域
2及びドレイン領域3間が、オン状態からオフ状態に転
換し、よって、いままで負荷13への電源12からの電流の
供給状態が、断の状態になる。 従って、第1図に示す本願第1番目の発明による薄膜
トランジスタ回路によれば、スイッチング回路としての
機能を呈し、よって、スイッチング回路として用いて好
適である。 また、第1図に示す本願第1番目の発明による薄膜ト
ランジスタ回路の場合、上述したように、ソース領域2
及びドレイン領域3間からそれぞれ導出されている電源
接続端子6及び7に、ドレイン領域3から導出されてい
る電源接続端子8側を正とする電源12を負荷13を介して
接続している状態で、制御端子8に、制御電圧源14か
ら、ソース領域2から導出されている電源接続端子6を
基準として、正の制御電圧を印加している状態から、制
御端子8に、制御電圧源14から、ソース領域2から導出
されている電源接続端子6を基準として、負の制御電圧
を印加させれば、チャンネル形成用領域1内に、第1の
ゲート絶縁膜41下において、p型の第3のチャンネル層
103が形成されることによって、負荷7への電源6から
の電流の供給状態が断の状態になるが、このとき、チャ
ンネル形成用領域1内に、第2のゲート絶縁膜42下にお
いて、n型の第2のチャンネル層102が形成されている
状態にあり、そして、それらチャンネル層103及び102間
に電源13に対して逆極性のpn接合が形成されているの
で、チャンネル形成用領域1に、第2のゲート絶縁膜42
においてn型のチャンネル層102が形成されていない状
態にある場合に比し、オフ電流が格段的に小さい。 よって、第1図に示す本願第1番目の発明による薄膜
トランジスタ回路の場合、オフ電流が十分小さいこと
と、オン電流とオフ電流との比が大きいこととの双方
を、同時に十分満足する。
トランジスタ回路の実施例を原理的に述べよう。 第1図に示す本願第1番目の発明による薄膜トランジ
スタ回路は、次に述べる構成を有する。 すなわち、n型不純物またはp型不純物のいずれも意
図的に導入していないか、十分低いn型の不純物濃度ま
たはp型の不純物濃度を有する半導体薄膜でなるチャン
ネル形成用領域1を有する。 また、チャンネル形成用領域1を構成している半導体
薄膜に比し十分高いn型の不純物濃度を有する半導体薄
膜でなり、且つチャンネル形成用領域1に、異なる第1
及び第2の位置においてそれぞれ連接しているソース領
域2及びドレイン領域3を有する。 この場合、ソース領域2及びドレイン領域3は、上述
したチャンネル形成用領域1になる多結晶シリコンのよ
うな多結晶半導体でなる原薄膜内へのn型不純物の導入
によって互に異なる位置(図の場合、薄膜の相対向する
側縁側)に形成された不純物導入領域でなるものとし
得、また、これに応じて、チャンネル形成用領域1は、
原薄膜の上述した不純物導入領域間の領域でなるものと
し得る。また、上述したチャンネル形成用領域1を構成
している半導体薄膜は、多結晶シリコンのような多結晶
半導体でなるものとし得、一方、ソース領域2及びドレ
イン領域3を構成している半導体薄膜は、チャンネル形
成用領域を構成している半導体薄膜とは別体に形成され
たものとし得、そして、微結晶シリコンのような微結晶
半導体、多結晶シリコンのような多結晶半導体またはア
モルファスシリコンのようなアモルファス半導体でなる
ものとし得る。 さらに、上述したチャンネル形成用領域1の主面上
に、ソース領域第2及びドレイン領域3間の領域と第1
のゲート絶縁膜41を介してソース領域2側において局部
的に対向して配されている多1のゲート電極51と、チャ
ンネル形成用領域1の第1のゲート電極51が配されてい
る側と同じ主面上に、ソース領域2及びドレイン領域3
間の第1のゲート電極51が対向していない領域と第2の
ゲート絶縁膜42を介して対向して配されている第2のゲ
ート電極52とを有する。 この場合、第1のゲート絶縁膜41及び第2のゲート絶
縁膜42は、互に連接し、ソース領域2及びドレイン領域
3間に、それらのほぼ全域を覆うように延長している。 また、ソース領域1及びドレイン領域3から電源接続
端子6及び7がそれぞれ導出されてる。 さらに、第1のゲート電極51から、制御端子8が導出
されている。 また、第2のゲート電極52が、逆向きのダイオード10
を介して制御端子8に接続されている。 また、第1のゲート絶縁膜41と第2のゲート絶縁膜42
が、互に同じ例えばSiO2でなる。 以上が、本願第1番目の発明による薄膜トランジスタ
回路の実施例の原理的な構成である。 このような構成を有する本願第1番目の発明による薄
膜トランジスタ回路の実施例の原理的な構成によれば、
次に述べる作用効果が得られる。 すなわち、ソース領域2及びドレイン領域3からそれ
ぞれ導出されている電源接続端子6及び7間に、ソース
領域2及びドレイン領域3がn型の不純物濃度を有する
のに対応して、図示のように、ドレイン領域3から導出
されている電源接続端子7側を正とする電源12を、負荷
13を通じて接続し、また、第1のゲート電極51及びソー
ス領域2からそれぞれ導出されている制御端子8及び電
源接続端子6間に、制御電圧源14を接続している状態
で、制御電圧源14から、ソース領域2から導出されてい
る電源接続端子6を基準として、正の制御電圧を印加す
れば、その正の制御電圧が第1のゲート電極51に印加さ
れるとともに、ダイオード10を介して第2のゲート電極
52にも印加されるので、チャンネル形成用領域1内に、
第1のゲート電極51下において、第1のゲート絶縁膜41
側から第1のゲート絶縁膜41側とは反対側に拡がり且つ
ソース領域2に連接しているn型の第1のチャンネル層
101が成形るとともに、第2のゲート電極52下におい
て、第2のゲート絶縁膜42側から第2のゲート絶縁膜42
側とは反対側に拡がり且つドレイン領域3及び第1のチ
ャンネル層101と連接しているn型の第2のチャンネル
層102が形成されるので、ソース領域2及びドレイン領
域3間がオン状態になり、よって、負荷13への電源12か
らの電流の供給状態が得られる。また、このような状態
から、制御端子8に、制御電圧源14から、ソース領域2
から導出されている電源接続端子6を基準として、負の
制御電圧を印加すれば、その負の制御電圧が、第1のゲ
ート電極51に印加されるので、チャンネル形成用領域1
内に、第1のゲート電極51下において、第1のゲート絶
縁膜41側から第1のゲート絶縁膜41側とは反対側に拡が
り且つドレイン領域3に連接しているp型の第3のチャ
ンネル層103が形成され、しかしながら、この場合、制
御端子8に印加される負の制御電圧は、制御端子8がダ
イオード10を介して第2のゲート電極52に接続されてい
ても、ダイオード10がこの場合の制御電圧に対して逆極
性であるので、第2のゲート電極52に印加されないの
で、第2のゲート電極52下において、第2のゲート絶縁
膜42側から第2のゲート絶縁膜42側とは反対側に拡がっ
ているn型の第2のチャンネル層102が形成されている
状態を保っているので、p型の第3のチャンネル層103
とn型の第2のチャンネル層102との間に電源6に対し
て逆極性のpn接合が形成される。このため、ソース領域
2及びドレイン領域3間が、オン状態からオフ状態に転
換し、よって、いままで負荷13への電源12からの電流の
供給状態が、断の状態になる。 従って、第1図に示す本願第1番目の発明による薄膜
トランジスタ回路によれば、スイッチング回路としての
機能を呈し、よって、スイッチング回路として用いて好
適である。 また、第1図に示す本願第1番目の発明による薄膜ト
ランジスタ回路の場合、上述したように、ソース領域2
及びドレイン領域3間からそれぞれ導出されている電源
接続端子6及び7に、ドレイン領域3から導出されてい
る電源接続端子8側を正とする電源12を負荷13を介して
接続している状態で、制御端子8に、制御電圧源14か
ら、ソース領域2から導出されている電源接続端子6を
基準として、正の制御電圧を印加している状態から、制
御端子8に、制御電圧源14から、ソース領域2から導出
されている電源接続端子6を基準として、負の制御電圧
を印加させれば、チャンネル形成用領域1内に、第1の
ゲート絶縁膜41下において、p型の第3のチャンネル層
103が形成されることによって、負荷7への電源6から
の電流の供給状態が断の状態になるが、このとき、チャ
ンネル形成用領域1内に、第2のゲート絶縁膜42下にお
いて、n型の第2のチャンネル層102が形成されている
状態にあり、そして、それらチャンネル層103及び102間
に電源13に対して逆極性のpn接合が形成されているの
で、チャンネル形成用領域1に、第2のゲート絶縁膜42
においてn型のチャンネル層102が形成されていない状
態にある場合に比し、オフ電流が格段的に小さい。 よって、第1図に示す本願第1番目の発明による薄膜
トランジスタ回路の場合、オフ電流が十分小さいこと
と、オン電流とオフ電流との比が大きいこととの双方
を、同時に十分満足する。
【実施例2】 次に、第2図を伴って、本願第2番目の発明による薄
膜トランジスタ回路の実施例を述べよう。 第2図において、第1図との対応部分には同一符号を
付して詳細説明を省略する。 第2図に示す本願第2番目の発明による薄膜トランジ
スタ回路は、第2のゲート電極52が、逆向きの他のダイ
オード20を介して、ドレイン領域3にも接続されている
ことを除いて、第1図で上述した本願第1番目の発明に
よる薄膜トランジスタ回路の実施例の場合と同様の構成
を有する。 このような本願第2番目の発明による薄膜トランジス
タ回路の実施例の構成によれば、上述した事項を除い
て、第1図に示す本願第1番目の発明による薄膜トラン
ジスタ回路と同様の構成を有するので、詳細説明は省略
するが、オン時、制御端子8に印加される正の制御電圧
にもとずき、第1図に示す本願第1番目の発明による薄
膜トランジスタ回路の場合と同様に、チャンネル形成用
領域1の第1及び第2のゲート絶縁膜41及び42下にn型
の第1及び第2のチャンネル層101及び102がそれぞれ形
成されるが、オン時からオフ時になれば、第2のゲート
電極52に、ドレイン領域32から導出されている電源接続
端子7に与えられる電圧がダイオード20を介して印加さ
れ、従って、電源13の正の電圧が与えられるので、オフ
状態が長く続くことによって、オン状態のときに形成さ
れていたn型の第2のチャンネル層102が消滅する場合
でも、それに代え、チャンネル形成用領域1の第2のゲ
ート絶縁膜42下に新たなn型の第4のチャンネル層104
が形成される。 従って、第1図に示す本願第1番目の発明による薄膜
トランジスタ回路の場合と同様の作用・効果が、オフ状
態が長い場合でも確実に得られる。
膜トランジスタ回路の実施例を述べよう。 第2図において、第1図との対応部分には同一符号を
付して詳細説明を省略する。 第2図に示す本願第2番目の発明による薄膜トランジ
スタ回路は、第2のゲート電極52が、逆向きの他のダイ
オード20を介して、ドレイン領域3にも接続されている
ことを除いて、第1図で上述した本願第1番目の発明に
よる薄膜トランジスタ回路の実施例の場合と同様の構成
を有する。 このような本願第2番目の発明による薄膜トランジス
タ回路の実施例の構成によれば、上述した事項を除い
て、第1図に示す本願第1番目の発明による薄膜トラン
ジスタ回路と同様の構成を有するので、詳細説明は省略
するが、オン時、制御端子8に印加される正の制御電圧
にもとずき、第1図に示す本願第1番目の発明による薄
膜トランジスタ回路の場合と同様に、チャンネル形成用
領域1の第1及び第2のゲート絶縁膜41及び42下にn型
の第1及び第2のチャンネル層101及び102がそれぞれ形
成されるが、オン時からオフ時になれば、第2のゲート
電極52に、ドレイン領域32から導出されている電源接続
端子7に与えられる電圧がダイオード20を介して印加さ
れ、従って、電源13の正の電圧が与えられるので、オフ
状態が長く続くことによって、オン状態のときに形成さ
れていたn型の第2のチャンネル層102が消滅する場合
でも、それに代え、チャンネル形成用領域1の第2のゲ
ート絶縁膜42下に新たなn型の第4のチャンネル層104
が形成される。 従って、第1図に示す本願第1番目の発明による薄膜
トランジスタ回路の場合と同様の作用・効果が、オフ状
態が長い場合でも確実に得られる。
【実施例3】 次に、第3図を伴って、本願第3番目の発明による薄
膜トランジスタ回路の実施例を述べよう。 第3図において、第1図との対応部分には同一符号を
付して詳細説明を省略する。 第3図に示す本願3番目の発明による薄膜トランジス
タ回路は、第2のゲート電極52が、ダイオード10を介し
て制御端子8に接続されているのに代え、ドレイン領域
3に接続されていることを除いて、第1図で上述した本
願第1番目の発明による薄膜トランジスタ回路の場合と
同様の構成を有する。 このような本願第3番目の発明による薄膜トランジス
タ回路の実施例の構成によれば、上述した事項を第1図
に示す本願第1番目の発明による薄膜トランジスタ回路
と同様の構成を有するので、詳細説明は省略するが、第
2のゲート電極52に、オン時であってもまたオフ時であ
っても、ドレイン領域3から電源接続端子7与えらる電
圧が与えられるので、オン時、制御端子8に印される正
の制御電圧にもとずき、チャンネル形成用領域1の第1
のゲート絶縁膜41下に、n型の第1のチャンネル層101
が形成され、また、このとき、チャンネル形成用領域1
の第2のゲート絶縁膜42下に、次に述べるオン時に形成
されていたn型の第4のチャンネル層104が形成されて
おり、また、オフ時、制御端子87に与えられる負の制御
電圧にもとずき、チャンネル形成用領域1の第1のゲー
ト絶縁膜41下に、p型の第3のチャンネル層が形成され
るとともに、電源接続端子7に印加される電源13の正の
電圧にもとずき、チャンネル形成用領域1の第2のゲー
ト絶縁膜42下に、n型の第4のチャンネル層が形成され
るので、第2図で上述した本発明による薄膜トランジス
タ回路の場合と同様の作用・効果が得られる。
膜トランジスタ回路の実施例を述べよう。 第3図において、第1図との対応部分には同一符号を
付して詳細説明を省略する。 第3図に示す本願3番目の発明による薄膜トランジス
タ回路は、第2のゲート電極52が、ダイオード10を介し
て制御端子8に接続されているのに代え、ドレイン領域
3に接続されていることを除いて、第1図で上述した本
願第1番目の発明による薄膜トランジスタ回路の場合と
同様の構成を有する。 このような本願第3番目の発明による薄膜トランジス
タ回路の実施例の構成によれば、上述した事項を第1図
に示す本願第1番目の発明による薄膜トランジスタ回路
と同様の構成を有するので、詳細説明は省略するが、第
2のゲート電極52に、オン時であってもまたオフ時であ
っても、ドレイン領域3から電源接続端子7与えらる電
圧が与えられるので、オン時、制御端子8に印される正
の制御電圧にもとずき、チャンネル形成用領域1の第1
のゲート絶縁膜41下に、n型の第1のチャンネル層101
が形成され、また、このとき、チャンネル形成用領域1
の第2のゲート絶縁膜42下に、次に述べるオン時に形成
されていたn型の第4のチャンネル層104が形成されて
おり、また、オフ時、制御端子87に与えられる負の制御
電圧にもとずき、チャンネル形成用領域1の第1のゲー
ト絶縁膜41下に、p型の第3のチャンネル層が形成され
るとともに、電源接続端子7に印加される電源13の正の
電圧にもとずき、チャンネル形成用領域1の第2のゲー
ト絶縁膜42下に、n型の第4のチャンネル層が形成され
るので、第2図で上述した本発明による薄膜トランジス
タ回路の場合と同様の作用・効果が得られる。
【実施例4】 次に、第4図を伴って、本願第4番目の発明による薄
膜トランジスタ回路の実施例を述べよう。 第4図において、第1図との対応部分には同一符号を
付して詳細説明を省略する。 第4図に示す本願第4番目の発明による薄膜トランジ
スタ回路は、第2のゲート電極51が、ダイオード10を介
して制御端子8に接続されているのに代え、容量素子15
を介して制御端子8に接続され且つ逆向きのダイオード
20を介してドレイン領域3に接続されていることを除い
て、第1図で上述した本願第1番目の発明による薄膜ト
ランジスタ回路の場合と同様の構成を有する。 このような構成を有する本願第4番目の発明による薄
膜トランジスタ回路の実施例によれば、上述した事項を
除いて、第1図に示す本願第1番目の発明による薄膜ト
ランジスタ回路と同様の構成を有するので、詳細説明は
省略するが、オン時、制御端子8に印加される正の制御
電圧にもとずき、チャンネル形成用領域1の第1のゲー
ト絶縁膜41下にn型の第1のチャンネル層101が形成さ
れるとともに、第2のゲート電極52に、容量素子15を介
して正のパルス電圧が印加されるので、第2のチャンネ
ル層102が第1図で上述した本願第1番目の発明による
薄膜トランジスタ回路の場合に比し低い抵抗を有して形
成されるので、第1図に上述した本願第1番目の発明に
よる薄膜トランジスタ回路の場合に比し高いオン電流が
得られる。 また、オフ時、制御端子8に印加される負の制御電圧
にもとずき、チャンネル形成用領域1の第1のゲート絶
縁膜41下にp型のチャンネル層103が形成され、また、
このとき、第2のゲート電極52に、容量素子15を介して
負のパルス電圧が印加されるが、同じ第2のゲート電極
52に第2図で上述した本願第2番目の発明による薄膜ト
ランジスタ回路の場合と同様に、電源13の正の電圧が印
加されるので、チャンネル形成用領域1の第2のゲート
絶縁膜42下にn型のチャンネル層104が形成されるの
で、第2図で上述した本願第1番目の発明による薄膜ト
ランジスタ回路の場合と同様の作用効果が得られる。
膜トランジスタ回路の実施例を述べよう。 第4図において、第1図との対応部分には同一符号を
付して詳細説明を省略する。 第4図に示す本願第4番目の発明による薄膜トランジ
スタ回路は、第2のゲート電極51が、ダイオード10を介
して制御端子8に接続されているのに代え、容量素子15
を介して制御端子8に接続され且つ逆向きのダイオード
20を介してドレイン領域3に接続されていることを除い
て、第1図で上述した本願第1番目の発明による薄膜ト
ランジスタ回路の場合と同様の構成を有する。 このような構成を有する本願第4番目の発明による薄
膜トランジスタ回路の実施例によれば、上述した事項を
除いて、第1図に示す本願第1番目の発明による薄膜ト
ランジスタ回路と同様の構成を有するので、詳細説明は
省略するが、オン時、制御端子8に印加される正の制御
電圧にもとずき、チャンネル形成用領域1の第1のゲー
ト絶縁膜41下にn型の第1のチャンネル層101が形成さ
れるとともに、第2のゲート電極52に、容量素子15を介
して正のパルス電圧が印加されるので、第2のチャンネ
ル層102が第1図で上述した本願第1番目の発明による
薄膜トランジスタ回路の場合に比し低い抵抗を有して形
成されるので、第1図に上述した本願第1番目の発明に
よる薄膜トランジスタ回路の場合に比し高いオン電流が
得られる。 また、オフ時、制御端子8に印加される負の制御電圧
にもとずき、チャンネル形成用領域1の第1のゲート絶
縁膜41下にp型のチャンネル層103が形成され、また、
このとき、第2のゲート電極52に、容量素子15を介して
負のパルス電圧が印加されるが、同じ第2のゲート電極
52に第2図で上述した本願第2番目の発明による薄膜ト
ランジスタ回路の場合と同様に、電源13の正の電圧が印
加されるので、チャンネル形成用領域1の第2のゲート
絶縁膜42下にn型のチャンネル層104が形成されるの
で、第2図で上述した本願第1番目の発明による薄膜ト
ランジスタ回路の場合と同様の作用効果が得られる。
【実施例5】 次に、本願第5番目の発明による薄膜トランジスタ回
路の実施例を述べよう。 本願第5番目の発明による薄膜トランジスタ回路は、
図示詳細説明は省略するが、第1図、第2図、第3図ま
たは第4図に示す本願第1番目の発明、本願第2番目の
発明、本願第3番目の発明または本願第4番目の発明に
よる薄膜トランジスタ回路において、第1のゲート絶縁
膜41と第2のゲート絶縁膜42とが、第2のゲート電極52
下でみた閾値電圧が、ドレイン領域3及びソース領域2
がn型の不純物濃度を有する半導体薄膜でなるのに応じ
て第1のゲート電極51下でみた閾値電圧に比し低い値で
得られるに十分な、互に異なる材料または厚さを有して
いる。 このような本願第5番目の発明による薄膜トランジス
タ回路によれば、上述した事項を除いて第1図、第2
図、第3図または第4図で上述した本願第1番目の発
明、本願第2番目の発明、本願第3番目の発明または本
願第4番目の発明による薄膜トランジスタ回路と同様の
構成を有するので、詳細説明は省略するが、オン時、チ
ャンネル形成用領域1の第2のゲート絶縁膜42下に形成
されるn型のチャンネル層が、低い抵抗を有するものと
して形成されるので、第1図、第2図、第3図または第
4図で上述した本願第1番目の発明、本願第2番目の発
明、本願第3番目の発明及び本願4番目の発明の場合に
比し高いオン電流が得られるとともに、オフ時も、チャ
ンネル形成用領域1の第2のゲート絶縁膜42下に形成さ
れるn型のチャンネル層が低い抵抗を有するものとして
形成されるので、第1図、第2図、第3図または第4図
で上述した本願第1番目の発明、本願第2番目の発明、
本願第3番目の発明及び本願第4番目の発明の場合に比
し低いオフ電流しか流れない。 従って、本願第5番目の発明による薄膜トランジスタ
回路の実施例によれば、第1図、第2図、第3図または
第4図で上述した本願第1番目の発明、本願第2番目の
発明、本願第3番目の発明または本願第4番目の発明に
よる薄膜トランジスタ回路の場合に比しよりオフ電流が
小さく、且つオン電流とオフ電流との比が大きい。
路の実施例を述べよう。 本願第5番目の発明による薄膜トランジスタ回路は、
図示詳細説明は省略するが、第1図、第2図、第3図ま
たは第4図に示す本願第1番目の発明、本願第2番目の
発明、本願第3番目の発明または本願第4番目の発明に
よる薄膜トランジスタ回路において、第1のゲート絶縁
膜41と第2のゲート絶縁膜42とが、第2のゲート電極52
下でみた閾値電圧が、ドレイン領域3及びソース領域2
がn型の不純物濃度を有する半導体薄膜でなるのに応じ
て第1のゲート電極51下でみた閾値電圧に比し低い値で
得られるに十分な、互に異なる材料または厚さを有して
いる。 このような本願第5番目の発明による薄膜トランジス
タ回路によれば、上述した事項を除いて第1図、第2
図、第3図または第4図で上述した本願第1番目の発
明、本願第2番目の発明、本願第3番目の発明または本
願第4番目の発明による薄膜トランジスタ回路と同様の
構成を有するので、詳細説明は省略するが、オン時、チ
ャンネル形成用領域1の第2のゲート絶縁膜42下に形成
されるn型のチャンネル層が、低い抵抗を有するものと
して形成されるので、第1図、第2図、第3図または第
4図で上述した本願第1番目の発明、本願第2番目の発
明、本願第3番目の発明及び本願4番目の発明の場合に
比し高いオン電流が得られるとともに、オフ時も、チャ
ンネル形成用領域1の第2のゲート絶縁膜42下に形成さ
れるn型のチャンネル層が低い抵抗を有するものとして
形成されるので、第1図、第2図、第3図または第4図
で上述した本願第1番目の発明、本願第2番目の発明、
本願第3番目の発明及び本願第4番目の発明の場合に比
し低いオフ電流しか流れない。 従って、本願第5番目の発明による薄膜トランジスタ
回路の実施例によれば、第1図、第2図、第3図または
第4図で上述した本願第1番目の発明、本願第2番目の
発明、本願第3番目の発明または本願第4番目の発明に
よる薄膜トランジスタ回路の場合に比しよりオフ電流が
小さく、且つオン電流とオフ電流との比が大きい。
【実施例6】 次に、第5図を伴って本願第6番目の発明による薄膜
トランジスタ回路の実施例を述べよう。 第5図において、第1図との対応部分には同一符号を
付して詳細説明を省略する。 第5図に示す本願第6番目の発明による薄膜トランジ
スタ回路は、チャンネル形成用領域1上に、ソース領域
2と第1のゲート電極51との間の領域において、第3の
ゲート電極53が、第3のゲート絶縁膜43を介して介挿さ
れ、そして、その第3のゲート電極53が第2のゲート電
極52とともに、逆向きのダイオード10を介して、制御端
子8に接続されていることを除いて、制御端子8に接続
されていることを除いて、第1図で上述した本願第1番
目の発明による薄膜トランジスタ回路と同様の構成を有
する。 このような本願第6番目の発明による薄膜トランジス
タ回路によれば、上述した事項を除いて、本願第1番目
の発明による薄膜トランジスタ回路と同様の構成を有
し、そして、オン時及びオフ時において、チャンネル形
成用領域1の第3のゲート絶縁膜43下に、チャンネル形
成用領域1の第2のゲート絶縁膜42下に形成されるのと
同様のチャンネル層が形成されることが明らかであるの
で、詳細説明は省略するが、第1図で上述した本願第1
番目の発明による薄膜トランジスタ回路の場合と同様の
作用・効果が、電源接続端子6及び7間に負荷13を通じ
て接続している電源12の極性を、電源接続端子6側を正
とする極性にしても同様に得られる。
トランジスタ回路の実施例を述べよう。 第5図において、第1図との対応部分には同一符号を
付して詳細説明を省略する。 第5図に示す本願第6番目の発明による薄膜トランジ
スタ回路は、チャンネル形成用領域1上に、ソース領域
2と第1のゲート電極51との間の領域において、第3の
ゲート電極53が、第3のゲート絶縁膜43を介して介挿さ
れ、そして、その第3のゲート電極53が第2のゲート電
極52とともに、逆向きのダイオード10を介して、制御端
子8に接続されていることを除いて、制御端子8に接続
されていることを除いて、第1図で上述した本願第1番
目の発明による薄膜トランジスタ回路と同様の構成を有
する。 このような本願第6番目の発明による薄膜トランジス
タ回路によれば、上述した事項を除いて、本願第1番目
の発明による薄膜トランジスタ回路と同様の構成を有
し、そして、オン時及びオフ時において、チャンネル形
成用領域1の第3のゲート絶縁膜43下に、チャンネル形
成用領域1の第2のゲート絶縁膜42下に形成されるのと
同様のチャンネル層が形成されることが明らかであるの
で、詳細説明は省略するが、第1図で上述した本願第1
番目の発明による薄膜トランジスタ回路の場合と同様の
作用・効果が、電源接続端子6及び7間に負荷13を通じ
て接続している電源12の極性を、電源接続端子6側を正
とする極性にしても同様に得られる。
【実施例7】 次に、第6図を伴って本願第7番目の発明による薄膜
トランジスタ回路の実施例を述べよう。 第6図において、第2図と対応部分には同一符号を付
して詳細説明を省略する。 第6図に示す本願第7番目の発明による薄膜トランジ
スタ回路は、チャンネル形成用領域1上に、ソース領域
2と第1のゲート電極51との間の領域において、第5図
で上述した本願第6番目の発明の場合と同様に、第3の
ゲート電極53が、第3のゲート絶縁膜43を介して介挿さ
れ、しかしながら、その第3のゲート電極53が、第2の
ゲート電極52が逆向きのダイオード10を通じて制御端子
8に接続されているとともに逆向きの他のダイオード20
を通じてドレイン領域3に接続されていると同様に、逆
向きのダイオード10′を通じて制御端子8に接続されて
いるとともに逆向きの他のダイオード20′を通じドレイ
ン領域3に接続されていることを除いて、第2図で上述
した本願第2番目の発明による薄膜トランジスタ回路と
同様の構成を有する。 このような本願第7番目の発明による薄膜トランジス
タ回路によれば、上述した事項を除いて、本願第2番目
の発明による薄膜トランジスタ回路と同様の構成を有
し、そして、オン時及びオフ時において、チャンネル形
成用領域1の第3のゲート絶縁膜43下に、チャンネル形
成用領域1の第2のゲート絶縁膜42下に形成されるのと
同様のチャンネル層が形成されることが明らかであるの
で、詳細説明は省略するが、第2図で上述した本願第2
番目の発明による薄膜トランジスタ回路の場合と同様の
作用・効果が、電源接続端子6及び7間に負荷13を通じ
て接続している電源12の極性を、電源接続端子6側を正
とする極性にしても同様に得られる。
トランジスタ回路の実施例を述べよう。 第6図において、第2図と対応部分には同一符号を付
して詳細説明を省略する。 第6図に示す本願第7番目の発明による薄膜トランジ
スタ回路は、チャンネル形成用領域1上に、ソース領域
2と第1のゲート電極51との間の領域において、第5図
で上述した本願第6番目の発明の場合と同様に、第3の
ゲート電極53が、第3のゲート絶縁膜43を介して介挿さ
れ、しかしながら、その第3のゲート電極53が、第2の
ゲート電極52が逆向きのダイオード10を通じて制御端子
8に接続されているとともに逆向きの他のダイオード20
を通じてドレイン領域3に接続されていると同様に、逆
向きのダイオード10′を通じて制御端子8に接続されて
いるとともに逆向きの他のダイオード20′を通じドレイ
ン領域3に接続されていることを除いて、第2図で上述
した本願第2番目の発明による薄膜トランジスタ回路と
同様の構成を有する。 このような本願第7番目の発明による薄膜トランジス
タ回路によれば、上述した事項を除いて、本願第2番目
の発明による薄膜トランジスタ回路と同様の構成を有
し、そして、オン時及びオフ時において、チャンネル形
成用領域1の第3のゲート絶縁膜43下に、チャンネル形
成用領域1の第2のゲート絶縁膜42下に形成されるのと
同様のチャンネル層が形成されることが明らかであるの
で、詳細説明は省略するが、第2図で上述した本願第2
番目の発明による薄膜トランジスタ回路の場合と同様の
作用・効果が、電源接続端子6及び7間に負荷13を通じ
て接続している電源12の極性を、電源接続端子6側を正
とする極性にしても同様に得られる。
【実施例8】 次に、第7図を伴って本願第8番目の発明による薄膜
トランジスタ回路の実施例を述べよう。 第7図において、第3図との対応部分には同一符号を
付して詳細説明を省略する。 第7図に示す本願第8番目の発明による薄膜トランジ
スタ回路は、チャンネル形成用領域1上に、ソース領域
2と第1のゲート電極51との間の領域において、第5図
で上述した本願第6番目の発明の場合と同様に、第3の
ゲート電極53が、第3のゲート絶縁膜43を介して介挿さ
れ、しかしながら、その第3のゲート電極53が、第2の
ゲート電極52ドレイン領域3に接続されていると同様
に、ドレイン領域3に接続されていることを除いて、第
3図で上述した本願第3番目の発明による薄膜トランジ
スタ回路と同様の構成を有する。 このような本願第8番目の発明による薄膜トランジス
タ回路によれば、上述した事項を除いて、本願第3番目
の発明による薄膜トランジスタ回路と同様の構成を有
し、そして、オン時及びオフ時において、チャンネル形
成用領域1の第3のゲート絶縁膜43下に、チャンネル形
成用領域2の第2のゲート絶縁膜42下に形成されるのと
同様のチャンネル層が形成されることが明らかであるの
で、詳細説明は省略するが、第3図で上述した本願第3
番目の発明による薄膜トランジスタ回路の場合と同様の
作用・効果が、電源接続端子6及び7間に負荷13を通じ
て接続している電源12の極性を、電源接続端子6側を正
とする極性にしても同様に得られる。
トランジスタ回路の実施例を述べよう。 第7図において、第3図との対応部分には同一符号を
付して詳細説明を省略する。 第7図に示す本願第8番目の発明による薄膜トランジ
スタ回路は、チャンネル形成用領域1上に、ソース領域
2と第1のゲート電極51との間の領域において、第5図
で上述した本願第6番目の発明の場合と同様に、第3の
ゲート電極53が、第3のゲート絶縁膜43を介して介挿さ
れ、しかしながら、その第3のゲート電極53が、第2の
ゲート電極52ドレイン領域3に接続されていると同様
に、ドレイン領域3に接続されていることを除いて、第
3図で上述した本願第3番目の発明による薄膜トランジ
スタ回路と同様の構成を有する。 このような本願第8番目の発明による薄膜トランジス
タ回路によれば、上述した事項を除いて、本願第3番目
の発明による薄膜トランジスタ回路と同様の構成を有
し、そして、オン時及びオフ時において、チャンネル形
成用領域1の第3のゲート絶縁膜43下に、チャンネル形
成用領域2の第2のゲート絶縁膜42下に形成されるのと
同様のチャンネル層が形成されることが明らかであるの
で、詳細説明は省略するが、第3図で上述した本願第3
番目の発明による薄膜トランジスタ回路の場合と同様の
作用・効果が、電源接続端子6及び7間に負荷13を通じ
て接続している電源12の極性を、電源接続端子6側を正
とする極性にしても同様に得られる。
【実施例9】 次に、第8図を伴って本願第9番目の発明による薄膜
トランジスタ回路の実施例を述べよう。 第8図において、第4図と対応部分には同一符号を付
して詳細説明を省略する。 第8図に示す本願第9番目の発明による薄膜トランジ
スタ回路は、チャンネル形成用領域1上に、ソース領域
2と第1のゲート電極51との間の領域において、第5図
で上述した本願第6番目の発明の場合と同様に、第3の
ゲート電極53が、第3のゲート電極53が、第3のゲート
絶縁膜を介して介挿され、しかしながら、その3のゲー
ト電極53が、第2のゲート電極52が容量端子15を通じて
制御端子8に接続されているとともに逆向きの他のダイ
オード20を通じてドレイン領域3に接続されていると同
様に、容量端子15′を通じて制御端子8に接続されてい
るとともに逆向きのダイオード20′を通じドレイン領域
3に接続されていることを除いて、第4図で上述した本
願第4番目の発明による薄膜トランジスタ回路と同様の
構成を有する。 このような本願第9番目の発明による薄膜トランジス
タ回路によれば、上述した事項を除いて、本願第4番目
の発明による薄膜トランジスタ回路と同様の構成を有
し、そして、オン時及びオフ時において、チャンネル形
成用領域1の第3のゲート絶縁膜43下に、チャンネル形
成用領域2の第2のゲート絶縁膜42下に形成されるのと
同様のチャンネル層が形成されることが明らかであるの
で、詳細説明は省略するが、第4図で上述した本願第4
番目の発明による薄膜トランジスタ回路の場合と同様の
作用・効果が、電源接続端子6及び7間に負荷13を通じ
て接続している電源12の極性を、電源接続端子6側を正
とする極性にしても同様に得られる。
トランジスタ回路の実施例を述べよう。 第8図において、第4図と対応部分には同一符号を付
して詳細説明を省略する。 第8図に示す本願第9番目の発明による薄膜トランジ
スタ回路は、チャンネル形成用領域1上に、ソース領域
2と第1のゲート電極51との間の領域において、第5図
で上述した本願第6番目の発明の場合と同様に、第3の
ゲート電極53が、第3のゲート電極53が、第3のゲート
絶縁膜を介して介挿され、しかしながら、その3のゲー
ト電極53が、第2のゲート電極52が容量端子15を通じて
制御端子8に接続されているとともに逆向きの他のダイ
オード20を通じてドレイン領域3に接続されていると同
様に、容量端子15′を通じて制御端子8に接続されてい
るとともに逆向きのダイオード20′を通じドレイン領域
3に接続されていることを除いて、第4図で上述した本
願第4番目の発明による薄膜トランジスタ回路と同様の
構成を有する。 このような本願第9番目の発明による薄膜トランジス
タ回路によれば、上述した事項を除いて、本願第4番目
の発明による薄膜トランジスタ回路と同様の構成を有
し、そして、オン時及びオフ時において、チャンネル形
成用領域1の第3のゲート絶縁膜43下に、チャンネル形
成用領域2の第2のゲート絶縁膜42下に形成されるのと
同様のチャンネル層が形成されることが明らかであるの
で、詳細説明は省略するが、第4図で上述した本願第4
番目の発明による薄膜トランジスタ回路の場合と同様の
作用・効果が、電源接続端子6及び7間に負荷13を通じ
て接続している電源12の極性を、電源接続端子6側を正
とする極性にしても同様に得られる。
【実施例10】 次に、本願第10番目の発明による薄膜トランジスタ回
路の実施例を述べよう。 本願第10番目の発明による薄膜トランジスタ回路は、
図示詳細説明は省略するが、第5図、第6図、第7図ま
たは第8図に示す本願第6番目の発明、本願第7番目の
発明、本願第8番目の発明または本願第9番目の発明に
よる薄膜トランジスタ回路において、第1のゲート絶縁
膜41と第2及び第3のゲート絶縁膜42及び43とが、本願
第5番目の発明による薄膜トランジスタ回路の場合に準
じて、第2及び第3のゲート電極52及び53下でみた閾値
電圧が、ドレイン領域3及びソース領域2がn型の不純
物濃度を有する半導体薄膜であるのに応じて第1のゲー
ト電極51下でみた閾値電圧に比し低い値で得られるに十
分な、互に異なる材料または厚さを有している。 このような本願第10番目の発明による薄膜トランジス
タ回路によれば、上述した事項を除いて第5図、第6
図、第7図または第8図で上述した本願第6番目の発
明、本願第7番目の発明、本願第8番目の発明または本
願第9番目の発明による薄膜トランジスタ回路と同様の
構成を有するので、詳細説明は省略するのが、本願第5
番目の発明による薄膜トランジスタ回路の場合に準じ
て、オン時、チャンネル形成用領域1の第2及び第3の
ゲート絶縁膜42及び43下に形成されるn型のチャンネル
層が、低い抵抗を有するものとして形成されるので、第
5図、第6図、第7図または第8図で上述した本願第6
番目の発明、本願第7番目の発明、本願第8番目の発明
及び本願第9番目の発明の場合に比し高いオン電流が得
られるとともに、オス時も、チャンネル形成用領域1の
第2及び第3のゲート絶縁膜42及び43下に形成されるn
型のチャンネル層が低い抵抗を有するものとして形成さ
れるので、第5図、第6図、第7図または第8図で上述
した本願第6番目の発明、本願第7番目の発明、本願第
8番目の発明及び本願第9番目の発明の場合に比し低い
オフ電流しか流れない。 従って、本願第10番目の発明による薄膜トランジスタ
回路の実施例によれば、第5図、第6図、第7図または
第8図で上述した本願第6番目の発明、本願第7番目の
発明、本願第8番目の発明または本願第9番目の発明に
よる薄膜トランジスタ回路の場合に比しよりオフ電流が
小さく、且つよりオン電流とオフ電流との比が大きい。
路の実施例を述べよう。 本願第10番目の発明による薄膜トランジスタ回路は、
図示詳細説明は省略するが、第5図、第6図、第7図ま
たは第8図に示す本願第6番目の発明、本願第7番目の
発明、本願第8番目の発明または本願第9番目の発明に
よる薄膜トランジスタ回路において、第1のゲート絶縁
膜41と第2及び第3のゲート絶縁膜42及び43とが、本願
第5番目の発明による薄膜トランジスタ回路の場合に準
じて、第2及び第3のゲート電極52及び53下でみた閾値
電圧が、ドレイン領域3及びソース領域2がn型の不純
物濃度を有する半導体薄膜であるのに応じて第1のゲー
ト電極51下でみた閾値電圧に比し低い値で得られるに十
分な、互に異なる材料または厚さを有している。 このような本願第10番目の発明による薄膜トランジス
タ回路によれば、上述した事項を除いて第5図、第6
図、第7図または第8図で上述した本願第6番目の発
明、本願第7番目の発明、本願第8番目の発明または本
願第9番目の発明による薄膜トランジスタ回路と同様の
構成を有するので、詳細説明は省略するのが、本願第5
番目の発明による薄膜トランジスタ回路の場合に準じ
て、オン時、チャンネル形成用領域1の第2及び第3の
ゲート絶縁膜42及び43下に形成されるn型のチャンネル
層が、低い抵抗を有するものとして形成されるので、第
5図、第6図、第7図または第8図で上述した本願第6
番目の発明、本願第7番目の発明、本願第8番目の発明
及び本願第9番目の発明の場合に比し高いオン電流が得
られるとともに、オス時も、チャンネル形成用領域1の
第2及び第3のゲート絶縁膜42及び43下に形成されるn
型のチャンネル層が低い抵抗を有するものとして形成さ
れるので、第5図、第6図、第7図または第8図で上述
した本願第6番目の発明、本願第7番目の発明、本願第
8番目の発明及び本願第9番目の発明の場合に比し低い
オフ電流しか流れない。 従って、本願第10番目の発明による薄膜トランジスタ
回路の実施例によれば、第5図、第6図、第7図または
第8図で上述した本願第6番目の発明、本願第7番目の
発明、本願第8番目の発明または本願第9番目の発明に
よる薄膜トランジスタ回路の場合に比しよりオフ電流が
小さく、且つよりオン電流とオフ電流との比が大きい。
【実施例11】 次に、第9図を伴って、本発明による薄膜トランジス
タ回路の実施例を述べよう。 第9図に示す本発明による薄膜トランジスタ回路は、
第5図で上述した本願第6番目の発明による薄膜トラン
ジスタ回路の具体的な実施例を示し、よって、第5図と
の対応部分には同一符号を付して詳細説明は省略する
が、第5図で上述した本願第6番目の発明による薄膜ト
ランジスタ回路が、例えばガラスでなる絶縁基板60上に
形成されている。 また、第1のゲート絶縁膜41が一枚の絶縁膜51で形成
され、第2及び第3のゲート絶縁膜42及び43が絶縁膜61
とそれと積層されている他の絶縁膜62との2枚で形成さ
れ、また、第1のゲート電極51がp型半導体層でなり、
第2及び第3のゲート電極52及び53がそれらの共通のn
型半導体層であり、そして、第1のゲート電極51を構成
しているp型半導体層が、第2及び第3のゲート電極52
及び53に連結していることによってそれら間にpn接合に
よるダイオード10が形成されている。
タ回路の実施例を述べよう。 第9図に示す本発明による薄膜トランジスタ回路は、
第5図で上述した本願第6番目の発明による薄膜トラン
ジスタ回路の具体的な実施例を示し、よって、第5図と
の対応部分には同一符号を付して詳細説明は省略する
が、第5図で上述した本願第6番目の発明による薄膜ト
ランジスタ回路が、例えばガラスでなる絶縁基板60上に
形成されている。 また、第1のゲート絶縁膜41が一枚の絶縁膜51で形成
され、第2及び第3のゲート絶縁膜42及び43が絶縁膜61
とそれと積層されている他の絶縁膜62との2枚で形成さ
れ、また、第1のゲート電極51がp型半導体層でなり、
第2及び第3のゲート電極52及び53がそれらの共通のn
型半導体層であり、そして、第1のゲート電極51を構成
しているp型半導体層が、第2及び第3のゲート電極52
及び53に連結していることによってそれら間にpn接合に
よるダイオード10が形成されている。
【実施例12】 次に、第10図に伴って、本発明による薄膜トランジス
タ回路の実施例を述べよう。 第10図に示す本発明による薄膜トランジスタ回路は、
第6図で上述した本願第7番目の発明による薄膜トラン
ジスタ回路の具体的な実施例を示し、よって、第6図と
の対応部分には同一符号を付して詳細説明は省略する
が、第6図で上述した本願第7番目の発明による薄膜ト
ランジスタ回路が、第9図で上述した本発明による薄膜
トランジスタ回路の場合と同様に、例えばガラスでなる
絶縁基板60上に形成され、また、第1のゲート絶縁膜41
が一枚の絶縁膜61で形成され、第2及び第3のゲート絶
縁膜42及び43が絶縁膜61とそれと積層されている他の絶
縁膜62との2枚で形成され、また、第1のゲート電極51
がp型半導体層でなり、第2及び第3のゲート電極52及
び53がそれらの共通n型半導体層でなり、そして、第1
のゲート電極15を構成しているp型半導体層が、第2及
び第3のゲート電極52及び53を構成しているn型半導体
層に連結していることによって、それら間にpn接合によ
るダイオード10及び10′が形成されている。 また、第2及び第3のゲート電極52及び53を構成して
いるn型半導体層上にダイオード20及び20′を形成すべ
くp型半導体層64が形成され、またp型半導体層63上に
電極層63が形成されている。
タ回路の実施例を述べよう。 第10図に示す本発明による薄膜トランジスタ回路は、
第6図で上述した本願第7番目の発明による薄膜トラン
ジスタ回路の具体的な実施例を示し、よって、第6図と
の対応部分には同一符号を付して詳細説明は省略する
が、第6図で上述した本願第7番目の発明による薄膜ト
ランジスタ回路が、第9図で上述した本発明による薄膜
トランジスタ回路の場合と同様に、例えばガラスでなる
絶縁基板60上に形成され、また、第1のゲート絶縁膜41
が一枚の絶縁膜61で形成され、第2及び第3のゲート絶
縁膜42及び43が絶縁膜61とそれと積層されている他の絶
縁膜62との2枚で形成され、また、第1のゲート電極51
がp型半導体層でなり、第2及び第3のゲート電極52及
び53がそれらの共通n型半導体層でなり、そして、第1
のゲート電極15を構成しているp型半導体層が、第2及
び第3のゲート電極52及び53を構成しているn型半導体
層に連結していることによって、それら間にpn接合によ
るダイオード10及び10′が形成されている。 また、第2及び第3のゲート電極52及び53を構成して
いるn型半導体層上にダイオード20及び20′を形成すべ
くp型半導体層64が形成され、またp型半導体層63上に
電極層63が形成されている。
【実施例13】 次に、第11図を伴って、本発明による薄膜トランジス
タ回路の実施例を述べよう。 第11図に示す本発明による薄膜トランジスタ回路は、
第7図で上述した本願第8番目の発明による薄膜トラン
ジスタ回路の具体的な実施例を示し、よって、第7図と
の対応部分には同一符号を付して詳細説明は省略する
が、第7図で上述した本願第8番目の発明による薄膜ト
ランジスタ回路が、例えばガラスでなる絶縁基板60上に
形成され、また、第1のゲート絶縁膜41が1枚の絶縁膜
61で形成され、第2及び第3のゲート絶縁膜42及び43が
絶縁膜61とそれと積層されている他の絶縁膜62との2枚
で形成され、また、第1のゲート電極51がp型半導体層
であり、第2及び第3のゲート電極52及び53をそれらの
共通の且つp型半導体層に連結していない導電性層でな
る。
タ回路の実施例を述べよう。 第11図に示す本発明による薄膜トランジスタ回路は、
第7図で上述した本願第8番目の発明による薄膜トラン
ジスタ回路の具体的な実施例を示し、よって、第7図と
の対応部分には同一符号を付して詳細説明は省略する
が、第7図で上述した本願第8番目の発明による薄膜ト
ランジスタ回路が、例えばガラスでなる絶縁基板60上に
形成され、また、第1のゲート絶縁膜41が1枚の絶縁膜
61で形成され、第2及び第3のゲート絶縁膜42及び43が
絶縁膜61とそれと積層されている他の絶縁膜62との2枚
で形成され、また、第1のゲート電極51がp型半導体層
であり、第2及び第3のゲート電極52及び53をそれらの
共通の且つp型半導体層に連結していない導電性層でな
る。
【実施例14】 次に、第12図を伴って、本発明による薄膜トランジス
タ回路の実施例を述べよう。 第12図に示す本発明による薄膜トランジスタ回路は、
第8図で上述した本願第9番目の発明による薄膜トラン
ジスタ回路の具体的な実施例を示し、よって、第8図と
の対応部分には同一符号を付して詳細説明は省略する
が、第8図で上述した本願第8番目の発明による薄膜ト
ランジスタ回路が、例えばガラスでなる絶縁基板60上に
形成され、また、第1のゲート絶縁膜41が一枚の絶縁膜
61で形成され、第2及び第3のゲート絶縁膜42及び43が
絶縁膜61とそれと積層されている他の絶縁膜62との2枚
で形成され、また、第1のゲート電極51がp型半導体層
でなり、第2及び第3のゲート電極52及び53がそれらの
共通の且つp型半導体層に連結していないn型半導体層
でなり、そして、第1のゲート電極を構成しているp型
半導体層が、第2及び第3のゲート電極52及び53を構成
しているn型半導体層との間で、容量素子15及び15′が
形成されている。 また、第2及び第3のゲート電極52及び53を構成して
いるn型半導体層上にダイオード20及び20′を形成すべ
くp型半導体層64が形成され、またp型半導体層64上に
電極層63が形成されている。 なお、上述においては本発明の僅かな実施例を示した
に留まり、例えば上述において、「p型」を「n型」、
「n型」を「p型」に読み替えた構成とすることもでき
(この場合、本願第5番目の発明または本願第10番目の
発明による薄膜トランジスタ回路については、第1のゲ
ート絶縁膜と、第2のゲート絶縁膜(または第2及び第
3のゲート絶縁膜)とに、第2及び第3のゲート電極下
でみた閾値電圧が、ドレイン領域及びソース領域がp型
の不純物濃度を有する半導体薄膜でなるので、第1のゲ
ート電極下でみた閾値電圧に比し高い値で得られるに十
分な、互に異なる材料または厚さを有せしめる)、その
他、本発明の精神を脱することなしに、種々の変型、変
更をなし得るであろう。
タ回路の実施例を述べよう。 第12図に示す本発明による薄膜トランジスタ回路は、
第8図で上述した本願第9番目の発明による薄膜トラン
ジスタ回路の具体的な実施例を示し、よって、第8図と
の対応部分には同一符号を付して詳細説明は省略する
が、第8図で上述した本願第8番目の発明による薄膜ト
ランジスタ回路が、例えばガラスでなる絶縁基板60上に
形成され、また、第1のゲート絶縁膜41が一枚の絶縁膜
61で形成され、第2及び第3のゲート絶縁膜42及び43が
絶縁膜61とそれと積層されている他の絶縁膜62との2枚
で形成され、また、第1のゲート電極51がp型半導体層
でなり、第2及び第3のゲート電極52及び53がそれらの
共通の且つp型半導体層に連結していないn型半導体層
でなり、そして、第1のゲート電極を構成しているp型
半導体層が、第2及び第3のゲート電極52及び53を構成
しているn型半導体層との間で、容量素子15及び15′が
形成されている。 また、第2及び第3のゲート電極52及び53を構成して
いるn型半導体層上にダイオード20及び20′を形成すべ
くp型半導体層64が形成され、またp型半導体層64上に
電極層63が形成されている。 なお、上述においては本発明の僅かな実施例を示した
に留まり、例えば上述において、「p型」を「n型」、
「n型」を「p型」に読み替えた構成とすることもでき
(この場合、本願第5番目の発明または本願第10番目の
発明による薄膜トランジスタ回路については、第1のゲ
ート絶縁膜と、第2のゲート絶縁膜(または第2及び第
3のゲート絶縁膜)とに、第2及び第3のゲート電極下
でみた閾値電圧が、ドレイン領域及びソース領域がp型
の不純物濃度を有する半導体薄膜でなるので、第1のゲ
ート電極下でみた閾値電圧に比し高い値で得られるに十
分な、互に異なる材料または厚さを有せしめる)、その
他、本発明の精神を脱することなしに、種々の変型、変
更をなし得るであろう。
第1図は、本願第1番目の発明による薄膜トランジスタ
回路の実施例を原理的に示す略線的断面図である。 第2図は、本願第2番目の発明による薄膜トランジスタ
回路の実施例を原理的に示す略線的断面図である。 第3図は、本願第3番目の発明による薄膜トランジスタ
回路の実施例を原理的に示す略線的断面図である。 第4図は、本願第4番目の発明による薄膜トランジスタ
回路の実施例を原理的に示す略線的断面図である。 第5図は、本願第6番目の発明による薄膜トランジスタ
回路の実施例を原理的に示す略線的断面図である。 第6図は、本願第7番目の発明による薄膜トランジスタ
回路の実施例を原理的に示す略線的断面図である。 第7図は、本願第8番目の発明による薄膜トランジスタ
回路の実施例を原理的に示す略線的断面図である。 第8図は、本願第9番目の発明による薄膜トランジスタ
回路の実施例を原理的に示す略線的断面図である。 第9図〜第12図は、本発明による薄膜トランジスタ回路
の実施例を具体的に示す略線的断面図である。 1……チャンネル形成用領域 2……ソース領域 3……ドレイン領域 6、7……電源接続端子 8……制御端子 10、10′、20、20′……ダイオード 12……電源 13……負荷 14……制御電圧源 15、15′……容量素子 41、42……ゲート絶縁膜 51、52……ゲート電極 61、62……絶縁膜 63……導電性層 101、102、103、103、104……チャンネル層
回路の実施例を原理的に示す略線的断面図である。 第2図は、本願第2番目の発明による薄膜トランジスタ
回路の実施例を原理的に示す略線的断面図である。 第3図は、本願第3番目の発明による薄膜トランジスタ
回路の実施例を原理的に示す略線的断面図である。 第4図は、本願第4番目の発明による薄膜トランジスタ
回路の実施例を原理的に示す略線的断面図である。 第5図は、本願第6番目の発明による薄膜トランジスタ
回路の実施例を原理的に示す略線的断面図である。 第6図は、本願第7番目の発明による薄膜トランジスタ
回路の実施例を原理的に示す略線的断面図である。 第7図は、本願第8番目の発明による薄膜トランジスタ
回路の実施例を原理的に示す略線的断面図である。 第8図は、本願第9番目の発明による薄膜トランジスタ
回路の実施例を原理的に示す略線的断面図である。 第9図〜第12図は、本発明による薄膜トランジスタ回路
の実施例を具体的に示す略線的断面図である。 1……チャンネル形成用領域 2……ソース領域 3……ドレイン領域 6、7……電源接続端子 8……制御端子 10、10′、20、20′……ダイオード 12……電源 13……負荷 14……制御電圧源 15、15′……容量素子 41、42……ゲート絶縁膜 51、52……ゲート電極 61、62……絶縁膜 63……導電性層 101、102、103、103、104……チャンネル層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中沢 憲二 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 29/786
Claims (10)
- 【請求項1】n型不純物またはp型不純物のいずれも意
図的に導入していないか、十分低いn型の不純物濃度ま
たはp型の不純物濃度を有する半導体薄膜でなるチャン
ネル形成用領域と、 上記チャンネル形成用領域を構成している半導体薄膜に
比し十分高いn型の不純物濃度またはp型の不純物濃度
を有する半導体薄膜でなり、且つ上記チャンネル形成用
領域に、異なる第1及び第2の位置においてそれぞれ連
接しているソース領域及びドレイン領域と、 上記チャンネル形成用領域上に、上記ソース領域及び上
記ドレイン領域間の領域と第1のゲート絶縁膜を介して
上記ソース領域側において局部的に対向して配されてい
る第1のゲート電極と、 上記チャンネル形成用領域上に、上記ソース領域及び上
記ドレイン領域間の上記第1のゲート電極が対向してい
ない領域と第2のゲート絶縁膜を介して対向して配され
ている第2のゲート電極とを有し、 上記第1のゲート電極から、制御端子が導出され、 上記第2のゲート電極が、ダイオードを介して上記制御
端子に接続されていることを特徴とする薄膜トランジス
タ回路。 - 【請求項2】請求項1記載の薄膜トランジスタ回路にお
いて、 第2ゲート電極が、上記ダイオードとは逆向きの他のダ
イオードを介して上記ドレイン領域または上記ソース領
域に接続されていることを特徴とする薄膜トランジスタ
回路。 - 【請求項3】n型不純物またはp型不純物のいずれも意
図的に導入していないか、十分低いn型の不純物濃度ま
たはp型の不純物濃度を有する半導体薄膜であるチャン
ネル形成用領域と、 上記チャンネル形成用領域を構成している半導体薄膜に
比し十分高いn型の不純物濃度またはp型の不純物濃度
を有する半導体薄膜でなり、且つ上記チャンネル形成用
領域に、異なる第1及び第2の位置においてそれぞれ連
接しているソース領域及びドレイン領域と、 上記チャンネル形成用領域上に、上記ソース領域及び上
記ドレイン領域間の領域と第1のゲート絶縁膜を介して
上記ソース領域側において局部的に対向して配されてい
る第1のゲート電極と、 上記チャンネル形成用領域上に、上記ソース領域及び上
記ドレイン領域間の上記第1のゲート電極が対向してい
ない領域と第2のゲート絶縁膜を介して対向して配され
ている第2のゲート電極とを有し、 上記第1のゲート電極から、制御端子が導出され、 上記第2のゲート電極が、上記ドレイン領域または上記
ソース領域に接続されていることを特徴とする薄膜トラ
ンジスタ回路。 - 【請求項4】n型不純物またはp型不純物のいずれも意
図的に導入していないか、十分低いn型の不純物濃度ま
たはp型の不純物濃度を有する半導体薄膜でなるチャン
ネル形成用領域と、 上記チャンネル形成用領域を構成している半導体薄膜に
比し十分高いn型の不純物濃度またはp型の不純物濃度
を有する半導体薄膜でなり、且つ上記チャンネル形成用
領域に、異なる第1及び第2の位置においてそれぞれ連
接しているソース領域及びドレイン領域と、 上記チャンネル形成用領域上に、上記ソース領域及び上
記ドレイン領域間の領域と第1のゲート絶縁膜を介して
上記ソース領域側において局部的に対向して配されてい
る第1のゲート電極と、 上記チャンネル形成用領域上に、上記ソース領域及び上
記ドレイン領域間の上記第1のゲート電極が対向してい
ない領域と第2のゲート絶縁膜を介して対向して配され
ている第2のゲート電極とを有し、 上記第1の電極から、制御端子が導出され、 上記第2のゲート電極が、容量素子を介して上記制御端
子に接続され且つダイオードを介して上記ドレイン領域
または上記ソース領域に接続されていることを特徴とす
る薄膜トランジスタ回路。 - 【請求項5】請求項1、請求項2、請求項3または請求
項4記載の薄膜トランジスタ回路において、 上記第1のゲート絶縁膜と上記第2のゲート絶縁膜と
が、上記第2のゲート電極下でみた閾値電圧が、上記ド
レイン領域及び上記ソース領域がn型の不純物濃度を有
する半導体薄膜でなる場合、上記第1のゲート電極下で
みた閾値電圧に比し低い値で得られ、p型の不純物濃度
を有する半導体薄膜でなる場合、上記第1のゲート電極
下でみた閾値電圧に比し高い値で得られるに十分な、互
に異なる材料または厚さを有していることを特徴とする
薄膜トランジスタ回路。 - 【請求項6】n型不純物またはp型不純物のいずれも意
図的に導入していないか、十分低いn型の不純物濃度ま
たはp型の不純物濃度を有する半導体薄膜でなるチャン
ネル形成用領域と、 上記チャンネル形成用領域を構成している半導体薄膜に
比し十分高いn型の不純物濃度またはp型の不純物濃度
を有する半導体薄膜でなり、且つ上記チャンネル形成用
領域に、異なる第1及び第2の位置においてそれぞれ連
接しているソース領域及びドレイン領域と、 上記チャンネル形成用領域上に、上記ソース領域及び上
記ドレイン領域間の領域と第1のゲート絶縁膜を介して
上記ソース領域側及び上記ドレイン領域側を残して局部
的に対向して配されている第1のゲート電極と、 上記チャンネル形成用領域上に、上記ソース領域及び上
記ドレイン領域間の上記第1のゲート電極が対向してい
ない領域と第2及び第3のゲート絶縁膜をそれぞれ介し
て上記ソース領域側及び上記ドレイン領域側においてそ
れぞれ対向して配されている第2及び第3のゲート電極
とを有し、 上記第1のゲート電極から、制御端子が導出され、 上記第2及び第3のゲート電極が、ダイオードを介して
上記制御端子に接続されていることを特徴とする薄膜ト
ランジスタ回路。 - 【請求項7】請求項6記載の薄膜トランジスタ回路にお
いて、 第2ゲート電極が、上記ダイオードとは逆向きの他のダ
イオードを介して上記ドレイン領域または上記ソース領
域に接続されていることを特徴とする薄膜トランジスタ
回路。 - 【請求項8】n型不純物またはp型不純物のいずれも意
図的に導入していないか、十分低いn型の不純物濃度ま
たはp型の不純物濃度を有する半導体薄膜でなるチャン
ネル形成用領域と、 上記チャンネル形成用領域を構成している半導体薄膜に
比し十分高いn型の不純物濃度またはp型の不純物濃度
を有する半導体薄膜でなり、且つ上記チャンネル形成用
領域に、異なる第1及び第2の位置においてそれぞれ連
接しているソース領域及びドレイン領域と、 上記チャンネル形成用領域上に、上記ソース領域及び上
記ドレイン領域間の領域と第1のゲート絶縁膜を介して
上記ソース領域側及び上記ドイレン領域側を残して局部
的に対向して配されている第1のゲート電極と、 上記チャンネル形成用領域上に、上記ソース領域及び上
記ドレイン領域間の上記第1のゲート電極が対向してい
ない領域と第2及び第3のゲート絶縁膜をそれぞれ介し
て上記ソース領域側及び上記ドレイン領域側においてそ
れぞれ対向して配されている第2及び第3ゲート電極と
を有し、 上記第1のゲート電極から、制御端子が導出され、 上記第2及び第3のゲート電極が、上記ドレイン領域ま
たは上記ソース領域に接続されていることを特徴とする
薄膜トランジスタ回路。 - 【請求項9】n型不純物またはp型不純物のいずれも意
図的に導入していないか、十分低いn型の不純物濃度ま
たはp型の不純物濃度を有する半導体薄膜でなるチャン
ネル形成用領域と、 上記チャンネル形成用領域を構成している半導体薄膜に
比し十分高いn型の不純物濃度またはp型の不純物濃度
を有する半導体薄膜でなり、且つ上記チャンネル形成用
領域に、異なる第1及び第2の位置においてそれぞれ連
接しているソース領域及びドレイン領域と、 上記チャンネル形成用領域上に、上記ソース領域及び上
記ドレイン領域間の領域と第1のゲート絶縁膜を介して
上記ソース領域側及び上記ドイレン領域側を残して局部
的に対向して配されている第1のゲート電極と、 上記チャンネル形成用領域上に、上記ソース領域及び上
記ドレイン領域間の上記第1のゲート電極が対向してい
ない領域と第2及び第3のゲート絶縁膜をそれぞれ介し
て上記ソース領域側及び上記ドレイン領域側においてそ
れぞれ対向して配されている第2及び第3のゲート電極
とを有し、 上記第1のゲート電極から、制御端子が導出され、 上記第2及び第3のゲート電極が、容量素子を介して上
記制御端子に接続され且つダイオードを介して上記ドレ
イン領域または上記ソース領域に接続されていることを
特徴とする薄膜トランジスタ回路。 - 【請求項10】請求項6、請求項7、請求項8または請
求項9記載の薄膜トランジスタ回路において、 上記第1のゲート絶縁膜と、上記第2及び第3のゲート
絶縁膜とが、上記第2及び第3のゲート電極下でみた閾
値電圧が、上記ドレイン領域及び上記ソース領域がn型
の不純物濃度を有する半導体薄膜でなる場合、上記第1
のゲート電極下でみた閾値電圧に比し低い値で得られ、
p型の不純物濃度を有する半導体薄膜でなる場合、上記
第1のゲート電極下でみた閾値電圧に比し高い値で得ら
れるに十分な、互に異なる材料または厚さを有している
ことを特徴とする薄膜トランジスタ回路。
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Publication Number | Publication Date |
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JPH04111469A JPH04111469A (ja) | 1992-04-13 |
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Family Applications (1)
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WO2015008387A1 (ja) * | 2013-07-19 | 2015-01-22 | ユニサンティス エレクトロニクス シンガポール プライベート リミテッド | 半導体装置の製造方法、及び、半導体装置 |
-
1990
- 1990-08-31 JP JP23020990A patent/JP2869548B2/ja not_active Expired - Fee Related
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