JP2869448B2 - 乾式トナー - Google Patents

乾式トナー

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JP2869448B2
JP2869448B2 JP1283380A JP28338089A JP2869448B2 JP 2869448 B2 JP2869448 B2 JP 2869448B2 JP 1283380 A JP1283380 A JP 1283380A JP 28338089 A JP28338089 A JP 28338089A JP 2869448 B2 JP2869448 B2 JP 2869448B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電子写真法、静電記録法あるいは静電印刷
法で形成した静電潜像を顕像化するために用いる一成分
系ないし二成分系の乾式現像剤に関する。
〔従来の技術〕
従来より、トナー粒子のみからなる一成分系乾式現像
剤、及び、キャリア粒子とトナー粒子との混合物からな
る二成分系乾式現像剤はよく知られている。
前者の一成分系乾式現像剤は、トナー粒子のみで構成
されているため、消費された分を補充するだけで、二成
分系乾式現像剤にみられるような帯電量の変化が生じた
りすることはない有利性があるが、逆に、現像を順調に
行なうに足る充分な帯電量が得られにくく、また、現像
法が限られるといった不都合が認められる。従って、一
般には、後者のキャリア及びトナーからなる二成分系乾
式現像剤が多く用いられている。
この二成分乾式現像剤は、比較的大きなキャリア粒子
表面上に微小なトナー粒子が両粒子の摩擦で発生した電
気力により保持されており、静電潜像に近接されると静
電潜像が形成する電界によるトナー粒子の該潜像方向へ
の吸引力が、トナー粒子とキャリア粒子との間の結合力
に打勝ち、結果として、トナー粒子は静電潜像上の電荷
に吸引されて(反転現像の場合には静電潜像上の電荷に
反発されて)可視化される。そして、現像剤(二成分系
現像剤)は現像によって消費されたトナー粒子を補充し
ながら反復使用される。従って、キャリアは長時間使用
中、常にトナー粒子を所望する極性でかつ充分な帯電量
に摩擦帯電としなければならない。
しかしながら、従来の二成分系乾式現像剤は、長時間
使用中にキャリア粒子どうしの衝突、キャリアとトナー
粒子との衝突、または現像剤と現像装置との衝突などに
よる発熱でキャリア表面にトナー成分の薄膜が形成され
るいわゆるスペント化現象が生じて、キャリアの摩擦帯
電特性が使用時間と共に劣化し、現像剤全体を交換する
必要がでてくる。もっとも、このようなスペント化現象
を防止するために、種々の樹脂でキャリア表面を被覆す
る方法が提案されている。
電子写真法では、セレン感光体を使用する場合のよう
に、正に帯電させた感光体上の潜像の現像(及び有機感
光体を使用する場合のように負に帯電した感光体上の潜
像の反転現像)に対しては負帯電トナーが、負に帯電さ
せた感光体上の潜像の現像(及び正に帯電した感光体上
の潜像の反転現像)に対しては正帯電トナーが使用され
る。
キャリアに被覆される樹脂は、キャリアのスペント化
を防止する目的だけでなく、トナーとの摩擦による帯電
極性、帯電量などを考慮にいれて選らばれる。例えば、
フッ素樹脂はその表面エネルギーが10〜15dyne/cmと極
めて低く、キャリアのスペント化を防ぐ被覆材料として
好適であるが、フッ素樹脂の静電摩擦帯電序列の位置が
最も負側にあるため、正帯電トナーを必要とする二成分
系乾式現像剤にしか採用できない。シリコーン樹脂はそ
の表面エネルギーが23〜28dyne/cmと比較的に低く、キ
ャリアのスペント化を防止するのに有効であるが、さら
にその静電摩擦帯電序列の位置がフッ素樹脂よりかなり
正側にあるため、USP4,584,254にも詳しく説明されてい
る通り、一種類のシリコーン樹脂被覆キャリアで、トナ
ー粒子を正、負いずれの極性にも帯電させるときにも使
用できる特徴があり、樹脂被覆キャリア生産のスケール
メリットが期待出来る。また、シリコーン樹脂被覆の加
熱処理の温度は常温〜200℃で、フッ素樹脂の350℃に比
べて低く、シリコーン樹脂被覆キャリアは製造が容易で
ある。また、現像される画像品質の性能向上に対してキ
ャリアの小粒径化が必要であるが、この小粒径キャリア
の薄膜樹脂被覆にはシリコーン樹脂が最適である。
しかし、この有用なシリコーン樹脂被覆キャリアは、
フッ素樹脂被覆キャリアに比べ、トナーを正に摩擦帯電
させる能力が若干劣る欠点がある。そのため、シリコー
ン樹脂被覆キャリアを、正帯電トナーを必要とする二成
分現像剤に採用するためには、トナーの高い帯電量/質
量比、狭い帯電量分布、短い摩擦帯電立上り時間、長時
間の繰返し使用そして殊に耐環境性の向上などに対し、
トナーの性質の改良がフッ素樹脂被覆キャリアを使用う
とき以上に必要である。
トナー粒子に充分な摩擦帯電を付与するには、トナー
の主成分である結着樹脂の摩擦帯電性を利用する方法が
あるが、それだけでは不充分で電荷付与剤を添加する方
法が提案されている。
正電荷付与剤として提案されているものには、USP3,6
47,696に記載されているニグロシン染料、USP3,577,354
に記載されている高級脂肪酸があるが、一般的に転写紙
に熱定着されたトナー像の定着力が弱く、また化学的構
造が複雑で安定性に乏しく、例えばキャリアとの摩擦や
衝撃、温湿度条件や光照射などにより分解あるいは変質
したりして帯電性能を低下すという欠点を有している。
これに対して、USP3,893,935に記載された第4級アン
モニウム塩型の電荷付与剤は、電荷付与性能に優れてい
るが、対温湿度が弱いという欠点があった。ただし、第
4級アンモニウム塩の構造を化学的に安定な形に改良す
る提案は多くなされている。例えば、4−azo−l−ozo
niabicycyclo octane塩;(USP4,079,014),第4級ア
ンモニウムスルホネートおよびサルフェート;(特開昭
56−11461号公報),アルキルピリジウム塩;(USP4,29
8,676),第4級アンモニウム分子内塩;(USP4,752,55
0),さらに改良された第4級アンモニウムスルホネー
トなどが提案され、耐温湿度性の改良が既述されてい
る。
これらはいずれも、正電荷付与剤が添加されたトナー
と、摩擦帯電序列での位置が最も負側にあり、かつ極め
て表面負活性なフッ素樹脂被覆キャリアとを組合せた効
果である。だが、フッ素樹脂被覆キャリアに較べ、若干
なりとも水に親和性のあるシリコーン樹脂被覆キャリア
と前述の第4級アンモニウム塩化合物が添加されたトナ
ーとを組み合わせた二成分系現像剤では耐温湿度性がま
だ不充分であり、例えば高温高湿時に使用した場合、現
像剤の帯電量が低下し、地汚れ、解像力の劣化、トナー
の飛散などが発生し、また、低温低湿では現像剤の帯電
量が上昇し、画像濃度の低下、エッジ効果などが発生し
安定な画像が得られなくなるという欠点を有している。
このような欠点は、トナーに含まれる顔料として電気
抵抗の低いカーボンブラック(103〜106Ωcm)が使用さ
れたときに強調される傾向がある。
〔発明のが解決しようとする課題〕 本発明の目的は、一成分系及び二成分系現像剤として
有用な乾式トナーを提供するものである。
本発明の他の目的は、特に正荷電性の黒色現像剤とし
て有効な乾式トナーを提供するものである。
本発明の更に他の目的は、温湿度などによる環境変化
の影響を受けることなく静電潜像から安定した画像が得
られる乾式トナーを提供するものである。
本発明のその他の目的は、二成分系現像剤として長期
間用いてもキャリアのスペント化を発生させない乾式ト
ナーを提供するものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係る乾式トナーは、 (a)結着剤、 (b)下記一般式で(I) (但し、R1はC1〜C8のアルキル基又はベンジル基、R2
びR3はC1〜C18のアルキル基、R4はC1〜C18のアルキル基
又はベンジル基であり、Xは水酸基又はアミノ基、Yは
水酸基又は水素原子である。) で表わされる第4級アンモニウム塩化合物、 (c)β型銅フタロシアニン顔料、及び (d)カーボンブラック を主成分としてなることを特徴としている。
ちなみに、本発明者らはさきの課題(目的)を達成す
るために多くの研究・検討を重ねた結果、カーボンブラ
ックを主体顔料とし、正電荷付与剤(正荷電制御剤)と
して前記一般式(I)で表わされた特定の第4級アンモ
ニウム塩化合物を含むトナー材料に、帯電性向上剤とし
てβ型結晶構造の銅フタロシアニン顔料を組合せて用い
れば、良好な正荷電性の乾式トナーが得られること、及
びこの乾式トナーはそのまま一成分系乾式現像剤として
更にはキャリアと混合して二成分系乾式現像剤として良
好に使用しうることを確めた。本発明はこれに基づいて
なされたものである。
以下に本発明をさらに詳細に説明する。
本発明に係る乾式トナーは、黒色であり、既述のとお
り、そのままで一成分系現像剤としても用いられ、ま
たこの黒色トナーに表面がシリコーン樹脂で被覆され
たキャリア粒子を付加的に含有させた二成分系現像剤と
して用いられるものである。
銅フタロシアニンの構造は多系で、数種の結晶構造が
知られている。そして、それらの結晶構造の銅フタロシ
アニンについては、可視吸収スペクトル、赤外吸収スペ
クトルおよびX線による結晶構造が特定されている。
これらの結晶構造の銅フタロシアニンのうち、顔料と
して市場に供されているのはα型とβ型である。Colour
Indexによれば、α型の銅フタロシアニンとしてPigmen
t Blue 15,15:1および15:2が記載されており、β型の銅
フタロシアニンとしてPigment Blue15:3および15:4が記
載されている。本発明に使用されるβ型の銅フタロシア
ニンは、Colour Indexに記載されているPigment Blue 1
5:3または15:4である。
本発明の所期する目的が、銅フタロシアニンの中、β
型の銅フタロシアニンの使用のみによって達成でき、耐
環境性を大幅に改良できるといった理由は必ずしも明ら
かにされているわけではないが、次のようなことが想定
される。即ち、合成過程の粗製銅フタロシアニンを顔料
化処理により微細粒子化する方法として、α型のものは
硫酸に溶解する手段がとられるのに対して、β型のもの
は機械的に摩擦砕化する手段がとられている。従って、
トナーに併用する際、β型の銅フタロシアニンは不純物
が少ないものと思われる。また、β型の銅フタロシアニ
ンは樹脂に対する漏れがα型の銅フタロシアニンに較べ
優れていることが知られており、樹脂中に容易に細かく
分散して、結果的に、耐環境性に効果的に作用するのか
もしれない。更に、β型の銅フタロシアニンの造塩作用
と、特定の第4級アンモニウム塩化合物との間になんら
かの交絡作用がある可能性もある。
本発明に使用される結着樹脂の例としては、例えば、
ポリスチレン、クロロポリスチレン、ポリ−α−スチル
スチレン、スチレン−クロロスチレン共重合体、スチレ
ン−プロピレン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合
体、スチレン−塩化ビニル共重合体、スチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレ
ン−アクリル酸エステル共重合体(スチレン−アクリル
酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合
体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−
アクリル酸オクチル共重合体、スチレン−アクリル酸フ
ェニル共重合体等)、スチレン−メタクリル酸エステル
共重合体(スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、ス
チレン−メタクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタ
クリル酸ブチル共重合体、スチレン−メタクリル酸フェ
ニル共重合体等)、スチレン−α−クロルアクリル酸メ
チル共重合体、スチレン−アクリロニトリル−アクリル
酸エステル共重合体等のスチレン系樹脂(スチレンまた
はスチレン置換体を含む単重合体または共重合体等)、
塩化ビニル樹脂、スチレン−酢酸ビニル共重合体、ロジ
ン変性マレイン酸樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹
脂、ポリエステル樹脂、低分子量ポリエチレン、低分子
量ポリプロピレン、アイオノマー樹脂、ポリウレタン樹
脂、シリコーン樹脂、ケトン樹脂、エチレン−エチルア
クリレート共重合体、キシレン樹脂、ポリビニルブチラ
ール樹脂などがあげられるが、これらの樹脂は単独使用
に限らず、二種以上を併用することもできる。
また、これらの製造方法も、特に限定されるものでは
なく、塊状重合、溶液重合、乳化重合、懸濁重合いずれ
も利用できる。
電荷付与剤である一般式(I)で表わされる第4級ア
ンモニウム塩化合物の具体例としては下記のものがあげ
られる。これらのうちでも、特にNo.1、No.2、No.4、N
o.13、No.20及びNo.21の化合物は望ましいものである。
トナーに対する第4級アンモニウム塩化合物の添加量
は、結着樹脂100重量部に対し、0.05〜10重量部の割合
が好ましい。
β型銅フタロシアニン顔料は下記一般式(II)で示さ
れる化合物のβ結晶構造を有するもので、Colour Index
の分類によれば、Pigment Blue 15:3またはPigment Blu
e 15:4が相当する。
具体的には、Lionol Blue FG−7330,FG−7350,FG−73
51,FG−7345,FG−7391G,FG−7393G,FG−7394G,No.700−
8FG Cyanine Blue,No.700−10FG Cyanine Blue(以上東
洋インキ社製)、Fastogen Blue FGF,TGR,5380(以上大
日本インキ社製)、Cyanine Bleu FG,KBN(以上山陽色
素社製)、Chromofine Blue 4920,4927,KBN,4930(以上
大日精化社製)等が例示できる。
β型−銅フタロシアニン顔料の添加量は、接着樹脂10
0重量部に対し、0.1〜5重量部の割合が好ましい。
カーボンブラックとしてはファーネスブラック、アセ
チレンブラック、サーマルブラック等が使用できる。カ
ーボンブラックの添加量は結着樹脂100重量部に対し、
1〜15重量部が好ましい。
本発明の乾式トナーを製造するには結着樹脂、第4級
アンモニウム塩化合物、β型−銅フタロシアニン顔料及
びカーボンブラックをミキサー等で分散しておき、次に
加圧式ニーダ、加熱二本ロール等で混練した後冷却固化
し、粉砕、分級すればよい。
本発明の乾式トナーは、これをキャリアとともに混合
し、二成分現像剤として用いられてよいことは既述のと
おりである。そして、この場合のキャリアとしては、特
に、表面がシリコーン樹脂で被覆されたものが好適であ
ることも先に触れたとおりである。
本発明に係る二成分系乾式現像剤にあって、キャリア
粒子表面に被覆するシリコーン樹脂としては、従来知ら
れているいずれのシリコーン樹脂であってもよく、例え
ば一般式(III)で示される常温硬化型シリコーン樹脂
が挙げられるが他のシリコーン樹脂も使用可能である。
(式中、Rは水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、
メトキシ基、C1〜C4の低級アルキル基又はフェニル基を
示す。) 具体的には、例えばKR271,KR255,KR152(以上信越化
学社製)、SR2400,SR2460,SH840(以上トーレシリコー
ン社製)等がある。
シリコーン樹脂で被覆するキャリア芯材としては、平
均粒径が20〜1000μm、好ましくは50〜500μmのコバ
ルト、鉄、銅、ニッケル亜鉛、アルミニウム、黄銅、ガ
ラス等の非金属や金属、金属合金等の従来使用されてい
る材料が広く用いられる。
芯材へのシリコーン樹脂の被覆法としては、該樹脂を
溶剤に溶解して前記芯材表面に噴霧法等の従来公知の手
段でコーティングすればよい。
キャリア及びトナーの使用量としては、トナー粒子が
キャリア粒子の表面に付着して、その表面積の30〜90%
占める程度に両粒子を混合するのが好ましい。
〔実施例〕
ここでの部はすべて重量基準である。
実施例1〔トナーNo.1の処方〕 ポリスチレン(D−125:エッソ石油化学社製)87.0部 第4級アンモニウム塩化合物 Lionol Blue FG−7350(東洋インキ社製:β型−銅フ
タロシアニンPigment Blue 15:3) 2.0部 カーボンブラック(#44三菱化成社製) 10.0部 以上の処方で加熱二本ローラを用い混練を行い、Coal
ter Counter Model TA IIにより体積平均粒径約10μm
のトナーを得た。
比較のため、トナーNo.1の処方において、Lionol Blu
e FG−7350の代わりにCyanine Blue MG−5(東洋イン
キ社製のα型−銅フタロシアニン)2部を使用した以外
は、トナーNo.1とまったく同様にして比較トナーをつく
った。これを比較トナーNo.1とする。
上記二種類のトナーを用いて、次の方法により現像剤
帯電量の環境依存性(温湿度の変化でどれだけ帯電量が
変化するか)の測定を行った。
なお、ここで使用したキャリア粒子は樹脂被覆のない
TEFV200/300(日本鉄粉社製)である。
現像剤帯電量の環境依存性の測定方法 環境依存性は低温低湿帯電量と高温高湿帯電量との変
動率として表わす。
(イ)低温低湿帯電量 10℃、20%相対湿度(RH)の低温低湿室でトナー3.0
g、キャリア97.0gを3時間調湿する。その後120mlステ
ンレスポットにトナー及びキャリアを入れ、10分間撹拌
し、ブローオフ法により帯電量を求める。
(ロ)高温高湿帯電量 30℃、85%RHの高温高湿室でトナー3.0g、キャリア9
7.0gを3時間調湿する。その後、120mlステンレスポッ
トにトナー及びキャリアを入れ、10分間撹拌し、ブロー
オフ法により帯電量を求める。
上記方法により測定した環境依存性は表−1のとおり
であった。
以上の様に、本発明のトナーは環境による現像剤帯電
量の変動が極めて少ない。
実施例2〔トナーNo.2の処方〕 スチレン−n−ブチルメタクリレート共重合体86.5部 第4級アンモニウム塩化合物 Fastogen Blue FGF(β型−銅フタロシアニン 大日
本インキ社製 Pigment Blue 15:3) 3.0部 カーボンブラック(#44) 10.0部 以上の処方で加熱二本ローラを用い混練を行い、体積
平均粒径約10μmのトナー(トナーNo.2)を得た。
比較のため、トナーNo.2の処方において、Fastogen B
lue FGFの代わりにFastogen Blue GP(大日本インキ社
製のα型−銅フタロシアニン)3部を使用した以外はま
ったく同様にして比較トナーNo.2をつくった。
上記二種類のトナーを用いて、実施例1と同様に現像
剤帯電量の環境依存性の測定を行った。結果は表−2の
とおりであった。
以上の様に本発明のトナーは現像剤帯電量の環境依存
性が極めて少ないものである。
実施例3〔トナーNo.3の処方〕 スチレン−n−ブチルメタクリレート共重合体87.5部 第4級アンモニウム塩化合物 Lionol Blue FG−7351(東洋インキ社製:β型−銅フ
タロシアニンPigment Blue 15:3) 0.5部 カーボンブラック(#44) 10.0部 以上の処方で加熱二本ローラを用いて混練を行い、体
積平均粒径約10μmのトナー(トナーNo.3)を得た。
比較のため、トナーNo.3の処方において、Lionol Blu
e FG−7351の代わりにCyanine Blue MR−4(東洋イン
キ社製 Pigment Blue 15:1)0.5部を使用した以外は、
まったく同様にして比較トナーNo.3をつくった。
上記二種類のトナーを用いて、実施例1と同様に現像
剤帯電量の環境依存性の測定を行った。結判は表−3の
とおりであった。
以上の様に本発明のトナーは現像剤帯電量の環境依存
性が極めて少ないトナーである。
実施例4〔トナーNo.4の処方〕 ポリスチレン(D−125:エッソ石油化学社製)91.0部 第4級アンモニウム塩化合物 Lionol Blue FG−7351(β型−銅フタロシアニン:東
洋インキ社製 Pigment Blue 15:3) 0.5部 カーボンブラック(#44) 7.0部 以上の処方で加熱二本ローラを用い混練を行い、体積
平均粒径約10μmのトナー(トナーNo.4)を得た。
比較のため、トナーNo.4の処方において、Lionol Blu
e FG−7351を除いた以外はまったく同様にして比較トナ
ーNo.4をつくった。
上記二種類のトナーを用いて、実施例1と同じ様に現
像剤帯電量の環境依存性の測定を行った。結果は表−4
のとおりであった。
以上の様に、本発明のトナーは現像剤帯電量の環境依
存性が極めて少ないものである。
実施例5〔トナーNo.5の処方〕 ポリスチレン(D−125:エッソ石油化学社製)87.0部 第4級アンモニウム化合物 Lionol Blue FG−7393G(β型−銅フタロシアニン:
東洋インキ社製 Pigment Blue 15:4) 2.0部 カーボンブラック(#44) 10.0部 以上の処方で加熱二本ローラを用い混練を行い、体積
平均粒径約10μmのトナー(トナーNo.5)を得た。
比較のため、トナーNo.5の処方において、Lionol Blu
e FG−7350の代わりにCyanine Blue MG−5(東洋イン
キ社製のα型−銅フタロシアニン)2部を使用した以外
はまったく同様にして比較トナーNo.5をつくった。
上記二種類のトナーを用いて、実施例1と同様に現像
剤帯電量の環境依存性の測定を行った。結果は表−5の
とおりであった。
以上の様に、本発明のトナーは現像剤帯電量の環境依
存性が極めて少ないものである。
実施例6〔トナーNo.6の処方〕 スチレン−n−ブチルメタクリレート共重合体86.5部 第4級アンモニウム塩化合物 Fastogen Blue FGF(大日本インキ社製:β型−銅フ
タロシアニン Pigment Blue 15:3) 3.0部 カーボンブラック(#44) 10.0部 以上の処方で加熱二本ローラを用い混練を行い、体積
平均粒径約10μmのトナー(トナーNo.6)を得た。
比較のため、トナーNo.6の処方において、Fastogen B
lue FGFの代わりにFastogen Blue GP(大日本インキ
製:α型−銅フタロシアニン)3部を使用して比較トナ
ーNo.6をつくった。
上記二種類のトナーを用いて、実施例1と同様に現像
剤帯電量の環境依存性の測定を行った。結果は表−6の
とおりであった。
以上の様に、本発明のトナーは現像剤帯電量の環境依
存性が極めて少ないものである。
実施例7〔トナーNo.7の処方〕 スチレン−n−ブチルメタクリレート共重合体87.5部 第4級アンモニウム塩化合物 No.700−8FG Cyanine Blue(東洋インキ社製:β型−
銅フタロシアニン Pigment Blue 15:4) 0.5部 カーボンブラック(#44) 10.0部 以上の処方で加熱二本ローラを用い混練を行い、体積
平均粒径約10μmのトナー(トナーNo.7)を得た。
比較のため、トナーNo.7の処方において、No.700−8F
G Cyanine Blueの代わりにCyanine Blue MR−4(東洋
インキ製:α型−銅フタロシアニン)0.5部を使用して
比較トナーNo.7をつくった。
上記二種類のトナーを用いて、実施例1と同様に現像
剤帯電量の環境依存性の測定を行った。結果は表−7の
とおりであった。
以上の様に本発明のトナーは現像剤帯電量の環境依存
性が極めて少ないものである。
実施例8 トナーとして実施例1で製造したトナーNo.1を使用
し、比較として実施例1に記載した比較トナーNo.1を用
意した。さらに、下記の処方に従って、芯物質のコーテ
ィング装置を用いて塗布したのち乾燥固化し、本発明に
使用するキャリア(キャリアNo.1)を得た。
前記二種類のトナーと上記キャリアを用いて実施例1
と同様に現像剤帯電量の環境依存性(温湿度の変化によ
りどれだけ帯電量が変化するか)の測定を行った。結果
は表−8のとおりであった。
以上の様に、本発明のトナーは現像剤帯電量の環境依
存性が極めて少ないものである。
更に、この実施例8の現像剤(トナー量25g、キャリ
ア量975g)を用いて実験機(OPC感光体使用、1分間に5
0回帯電、露光、現像、転写を繰返す)にて10万回コピ
ーを行ったが、帯電量、画質には変化がなかった。
実施例9 トナーとして実施例2で製造したトナーNo.2を使用
し、比較として実施例2に記載した比較トナーNo.2を用
意した。さらに、下記の処方に従って、芯物質にコーテ
ィング溶液を流動床型コーティング装置を用いて塗布し
たのち乾燥固化し、本発明に使用するキャリア(キャリ
アNo.2)を得た。
前記二種類のトナーと上記キャリアを用いて実施例1
と同様に現像剤帯電量の環境依存性の測定を行った。結
果は表−9のとおりであった。
以上の様に、本発明の現像剤は帯電量の環境依存性が
極めて少ないものである。
なお、実施例8と同様に実施例9の現像剤を用いて実
験機で10万回コピーを行ったが、帯電量、画質には変化
がなかった。
実施例10 トナーとして実施例3で製造したトナーNo.3を使用
し、比較として実施例3に記載した比較トナーNo.3を用
意した。さらに、下記の処方に従って、芯物質にコーテ
ィング溶液を流動床型コーティング装置を用いて塗布し
たのち乾燥固化し、本発明に使用するキャリア(キャリ
アNo.3)を得た。
前記二種類のトナー及び上記キャリアを用いて実施例
1と同様に現像剤帯電量の環境依存性の測定を行った。
結果は表−10のとおりであった。
以上の様に、本発明の現像剤は帯電量の環境依存性が
極めて少ないものである。
なお、実施例8と同様に、実施例10の現像剤を用いて
実験機で10万回コピーを行ったが、帯電量、画質には変
化がなかった。
実施例11 トナーとして実施例5で製造したトナーNo.5を使用
し、比較として実施例5に記載した比較トナーNo.5を使
用し、また、キャリアには実施例8で製造したキャリア
No.1を用いて実施例1と同様に現像剤帯電量の環境依存
性の測定を行った。結果は表−11のとおりであった。
以上の様に、本発明の現像剤は帯電量の環境依存性が
極めて少ないものである。
なお、実施例11の現像剤(トナー量25g、キャリア量9
76g)を用いて実験機(OPC感光体使用、1分間に50回帯
電、露光、現像、転写を繰返す)にて10万回コピーを行
ったが、帯電量、画質には変化がなかった。
実施例12 トナーとして実施例4で製造したトナーNo.4を使用
し、比較として実施例4に記載した比較トナーNo.4を使
用し、また、キャリアには実施例10で製造したキャリア
No.3を用いて実施例1と同様に現像剤帯電量の環境依存
性の測定を行った。結果は表−12のとおりであった。
以上の様に、本発明の現像剤は帯電量の環境依存性が
極めて少ないものである。
なお、実施例11と同様に、実施例12の現像剤を用いて
実験機で10万回コピーを行ったが、帯電量、画質には変
化がなかった。
〔発明の効果〕
実施例の記載からも明らかなように、本発明の現像剤
は温度及び湿度の変化によって影響を受けず、安定した
画像を再現でき、長時間使用してもトナーのスペント化
が発生しない優れた耐久性を備えている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伏見 寛之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 牧田 香世 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 岩本 康敬 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 平1−254968(JP,A) 特開 平1−116650(JP,A) 特開 昭60−169857(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 9/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記(a)(b)(c)及び(d)を主成
    分としてなることを特徴とする乾式トナー (a)結着樹脂、 (b)一般式(I) (但し、R1はC1〜C8のアルキル基又はベンジル基、R2
    びR3はC1〜C18のアルキル基、R4はC1〜C18のアルキル基
    又はベンジル基であり、Xはヒドロキシ基又はアミノ
    基、Yはヒドロキシ基又は水素原子である。) で表わされる第4級アンモニウム塩化合物、 (c)β型銅フタロシアニン、及び (d)カーボンブラック。
  2. 【請求項2】前記β型銅フタロシアニンがカラーインデ
    ックス表中のC.I.ピグメントブルー15:3に分類される化
    合物である請求項1に記載の乾式トナー。
  3. 【請求項3】前記β型銅フタロシアニンがカラーインデ
    ックス表中のC.I.ピクメントブルー15:4に分類される化
    合物である請求項1に記載の乾式トナー。
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