JP3024296B2 - 反転現像用現像剤及び反転現像方法 - Google Patents

反転現像用現像剤及び反転現像方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は反転現像用現像剤に係わ
るものであって、より詳しく特定の静電荷付与剤を含有
する帯電安定性に優れ良好な画像を与える磁気ブラシ方
式による反転現像用現像剤及びこれを使用した反転現像
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真法は米国特許2297691
号、特公昭42−23910号公報及び特公昭43−2
4748号公報などに種々開示されているとおり、一般
には光電導物質を含む感光体上に種々の手段により静電
荷の電気的潜像を形成し、ついで該潜像を予めキャリア
ーや現像槽の器壁との接触で帯電しているトナーで粉像
として現像し、必要に応じて紙などに該粉像を転写した
後、加熱、加圧或いは溶剤蒸気などにより定着するもの
である。
【0003】一方、光電導物質を含む感光体上に形成さ
れた静電荷潜像を現像する方式としてはカスケード法、
磁気ブラシ法等が公知で、トナー粒子と磁性キャリアー
よりなる2成分現像剤にあっては、磁気ブラシ法が専ら
使用されている。磁気ブラシ法は回転する磁気ロールの
まわりに磁力によってブラシを形成し静電荷潜像を現像
する方式で、正規現像法と反転現像法の2種類があり、
光源として半導体レーザーやLED等を使用するプリン
ターやデジタル方式の複写機の現像法には、周辺電場効
果により静電荷潜像の非画像部に誘起される電荷部分を
該電荷と反対極性(静電荷潜像部の電荷と同極性)のト
ナーで現像する反転現像法が有利である。
【0004】また、光電導物質を含む感光体には、セレ
ン、酸化亜鉛、硫化カドミウムあるいは有機感光体等が
知られているが、毒性の問題から有機感光体の使用が望
ましく、従来セレン感光体が主流であった高速複写機や
高速プリンターの分野にも有機感光体が使用され始めて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年高速化及び小型化
が指向され、かつ有機感光体に対応した、高品質な印字
品質を有した反転現像剤の開発が望まれている。高速化
に伴い、高い画像濃度を発現させる手段の一つとして、
公知のように感光体と現像槽の磁気ブラシの回転比を大
きく取ることが知られている(磁気ブラシ回転数を早
く)が、現像槽内でのトナーとキャリアーの衝突は激し
くなるため摩擦帯電性は上昇し耐久性能は低下する。
【0006】これを防止するため現像槽を大きくする必
要があるが、最近高速複写機、プリンター分野にもより
小型化の方向が及んでおり、小さい現像槽容量では高速
撹拌による摩擦帯電性が更に上昇するという問題点があ
る。そこで本発明者等は現像槽内での高速撹拌による帯
電の上昇を防ぎ安定な帯電性が得られ画像濃度が高く、
高品位な印字品質を有する反転現像用現像剤、特に有機
光感光体を使用した反転現像用現像剤を提供すべく鋭意
検討を行った結果、特定の構造を有する化合物を含有し
たトナーと特定のキャリアーよりなる反転現像剤を使用
することによりこれらの問題点が解決されることを見い
だし本発明に達した。
【0007】本発明の目的は、高い画像濃度、少ないカ
ブリ(非画像部へのトナー付着)の高品位な印字品質を
有し、かつ耐久性能に優れた現像剤の提供にある。ま
た、別の目的は有機光感光体を使用した高速複写機ある
いは高速プリンターにおいても高印字品質を与える現像
剤及び現像方法の提供にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる本発明の目的は、
少なくとも、ナフタレン化合物若しくはアントラセン化
合物のヒドロキシカルボン酸化合物(a)、又は該ヒド
ロキシカルボン酸化合物が連結基により二量化したビス
ヒドロキシカルボン酸化合物(b)を含有するトナー
と、静的抵抗値が107〜1013Ωcmである樹脂被覆
キャリアーからなることを特徴とする反転現像用現像
剤、及び、有機感光体上に静電潜像を形成し、前記反転
現像用現像剤を用いて顕在化し、支持体に転写後定着す
ることを特徴とする反転現像方法により、達成される。
【0009】以下本発明を詳細に説明する。本発明の反
転現像用現像剤のトナーに用いるナフタレン化合物若し
くはアントラセン化合物のヒドロキシカルボン酸化合物
(a)とは、例えば下記一般式(I)又は(II)で示
される様に、水酸基及びカルボキシル基を有するナフタ
レン若しくはアントラセン、又は更に他の置換基Xを有
するその誘導体を意味し(以下化合物(a)と称す)、
特にその端部の炭素6員環上の相隣る置換位置に水酸基
とカルボキシル基を有するものが好ましい。
【0010】又、該ヒドロキシカルボン酸化合物が連結
基により二量化したビスヒドロキシカルボン酸化合物と
は、例えば下記一般式(III)〜(VI)で示される
様に、前記ヒドロキシカルボン酸の同一又は異なる2分
子がアルキレン鎖などの連結基により結合されたビス化
合物を意味し(以下化合物(b)と称す)、通常は同一
の2分子が結合されたものが好ましく、又、該2分子を
結合する連結基が炭素数3以下のアルキレン鎖、更に好
ましくはメチレン鎖であることが好ましい。
【0011】
【化1】
【0012】
【化2】
【0013】
【化3】
【0014】
【化4】
【0015】
【化5】
【0016】
【化6】
【0017】(式中、置換基A、B、C、のうち少なく
とも1つは水酸基を表し、少なくとも1つはカルボキシ
ル基を表す。nは1〜3を表す。)該化合物(a)又は
該化合物(b)が、更に有してもよい置換基Xとして
は、例えば、水素原子;メチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、t
ert−ブチル基等のアルキル基、特に低級アルキル
基;アミノ基;アルキル置換アミノ基等の置換アミノ
基;メトキシ基、エトキシ基等のアルコルキシ基、特に
低級アルコルキシ基が挙げられ、更に、アシル基、ハロ
ゲン原子、アリール基、水酸基、カルボキシル基などが
考えられる。これらの置換基Xを2以上有していても良
い。
【0018】これらの化合物の好適な具体例としては、
以上の化合物を挙げることができるが、これに限定され
るものではない。例示化合物 ビスヒドロキシカルボン酸化合物(b) (1) 4,4’−メチレンビス(3−ヒドロキシ−2
−ナフタレンカルボン酸) (2) 4,4’−メチレンビス(3−ヒドロキシ−7
−メチル−2−ナフタレンカルボン酸) (3) 4,4’−メチレンビス(3−ヒドロキシ−7
−アミノ−2−ナフタレンカルボン酸) (4) 4,4’−メチレンビス(3−ヒドロキシ−7
−メトキシ−2−ナフタレンカルボン酸) (5) 4,4’−メチレンビス(1−ヒドロキシ−2
−ナフタレンカルボン酸) (6) 3,3’−メチレンビス(2−ヒドロキシ−1
−ナフタレンカルボン酸) (7) 4,4’−メチレンビス(1−ヒドロキシ−2
−アントラセンカルボン酸) (8) 3,3’−メチレンビス(2−ヒドロキシ−1
−アントラセンカルボン酸) (9) 4,4’−メチレンビス(3−ヒドロキシ−2
−アントラセンカルボン酸) (10) 4,4’−メチレンビス(3−ヒドロキシ−
7−アミノ−2−アントラセンカルボン酸) (11) 4,4’−エチレンビス(3−ヒドロキシ−
2−ナフタレンカルボン酸) (12) 4,4’−エチレンビス(1,3−ジヒドロ
キシ−2−ナフタレンカルボン酸)
【0019】ヒドロキシカルボン酸化合物(a) (13) 3−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボン酸 (14) 1−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボン酸 (15) 2−ヒドロキシ−1−ナフタレンカルボン酸 (16) 3−ヒドロキシ−7−メチル−2−ナフタレ
ンカルボン酸 (17) 3−ヒドロキシ−7−アミノ−2−ナフタレ
ンカルボン酸 (18) 3−ヒドロキシ−7−メトキシ−2−ナフタ
レンカルボン酸 (19) 1−ヒドロキシ−6−エチル−2−ナフタレ
ンカルボン酸 (20) 1−ヒドロキシ−2−アントラセンカルボン
酸 (21) 3−ヒドロキシ−2−アントラセンカルボン
酸 (22) 2−ヒドロキシ−1−アントラセンカルボン
酸 (23) 1−ヒドロキシ−6−メチル−2−アントラ
センカルボン酸 (24) 1−ヒドロキシ−6−アミノ−2−アントラ
センカルボン酸 (25) 1−ヒドロキシ−6−メトキシ−2−アント
ラセンカルボン酸 (26) 2−ヒドロキシ−6−アミノ−1−アントラ
センカルボン酸
【0020】本発明に用いるトナーには、該ヒドロキシ
カルボン酸化合物(a)と、該ビスヒドロキシカルボン
酸化合物(b)を組み合わせて用いることや、該化合物
と共に、他の公知の帯電付与剤を組み合わせて使用する
ことも可能である。特に、含金属アゾ染料、又は置換基
を有してもよい芳香族オキシカルボン酸金属化合物を組
み合わせて用いると好ましい。
【0021】含金属アゾ染料としては通常負帯電性付与
剤として使用されているオリエント化学工業(株)製の
ボントロンS−32、S−34、S−37保土ヶ谷化学
(株)製のスピロンブラックTRHあるいはICI
(株)製のプロトナーCCA7等が挙げられ、また置換
基を有してもよい芳香族オキシカルボン酸金属化合物と
しては特に、Cr、Co、Ni、Cu、Zn、Alなど
の金属とサリチル酸又はサリチル酸誘導体が結合した化
合物、例えばオリエント化学工業(株)製のボントロン
E−81、E−84、E−88等が挙げられるがこれに
限定されるものではない。
【0022】本発明のトナーには前記化合物(a)また
は化合物(b)の含有量は0.1%〜10重量%が好ま
しく、0.5〜5%がより望ましい。少なすぎると添加
した効果が得られず、多すぎるとトナー飛散等の弊害が
発生する。前記化合物と含金属アゾ染料または置換基を
有しても良い芳香族オキシカルボン酸金属化合物が2種
以上帯電付与剤として含有される量は 一般式(I)または(II)で示される化合物 −−−−−A 含金属アゾ染料 −−−−−B 置換基を有してもよい芳香族オキシカルボン酸金属化合物 −−−−−C として
【0023】結着樹脂中A+BまたはA+Cが0.1〜
10重量%(以下%と略す)が好ましく0.5〜5%が
より望ましい。A+BまたはA+Cが少なすぎると帯電
量の制御が困難であり、また多すぎると帯電の安定性が
乏しくなる。Aに対するBまたはCの比率は1:0.1
〜10が好ましく、更には1:0.1〜5がより望まし
い。
【0024】本発明の静電荷現像用トナーに含有せしめ
る樹脂としては公知のものを含む広い範囲から選択でき
る。例えばポリスチレン、クロトポイスチレン、ポリ−
α−メチルスチレン、スチレン−クロロスチレン共重合
体、スチレンープロピレン共重合体、スチレン−ブタジ
エン共重合体、スチレン−塩化ビニル共重合体、スチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合
体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体(スチレン
−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エ
チル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合体、
スチレン−アクリル酸オクチル共重合体及びスチレン−
アクリル酸フェニル共重合体等)、スチレン−メタクリ
ル酸エステル共重合体(スチレン−メタクリル酸メチル
共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共重合体、ス
チレン−メタクリル酸ブチル共重合体及びスチレン−メ
タクリル酸フェニル共重合体)、スチレン−α−クロル
アクリル酸メチル共重合体及びスチレン−アクリロニト
リル−アクリル酸エステル共重合体等のスチレン系樹脂
(スチレンまたはスチレン置換体を含む単重合体または
共重合体)、塩化ビニル樹脂、ロジン変性マレイン酸樹
脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹
脂、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、
アイオノマー樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹
脂、ケトン樹脂、エチレン−エチルアクリレート共重合
体、キシレン樹脂並びにポリビニルブチラール樹脂等が
あるが、本発明に用いるに特に好ましい樹脂としてはス
チレン−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−メタ
クリル酸エステル共重合体樹脂、飽和もしくは不飽和ポ
リエステル樹脂及びエポキシ樹脂等を挙げることができ
る。
【0025】また、上記樹脂は単独で使用するに限らず
2種以上併用することもできる。さらに本発明のトナー
には、その他公知の添加剤、例えば、個体電解質、高分
子電解質、電荷移動錯体、酸化スズ等の金属酸化物等の
導電体、半導体あるいは強誘電体、磁性体等を添加しト
ナーの電気的性質を制御することができる。
【0026】この他トナー中には熱特性、物理特性等を
調製する目的で各種可塑剤、離型剤等の助剤を添加する
ことも可能である。さらにトナー粒子にTiO2、Al2
3、SiO2等の微粉末を添加しこれらでトナー粒子表
面を被覆せしめることによってトナーの流動性、耐凝集
性の向上を図ることができる。
【0027】本発明のトナーの製造方法には、従来から
用いられている各種トナー製造法が適用できるが、例え
ば一般的製造法としての例が挙げられる。まず樹脂、着
色剤等をボールミル、V型混合機、S型混合機、ヘンシ
ェルミキサー等で均一に分散する。次いで分散物を双腕
ニーダー、加圧ニーダー、エクストルーダー、ロールミ
ル等で溶融混練する。
【0028】混練物をハンマーミル、カッターミル、ジ
ェットミル、ボールミル等の粉砕機で粉砕しさらに得ら
れた粉体を風力分級機等で分級する。分級されたトナー
は必要に応じてヘンシェルミキサー、スーパーミキサー
等で金属酸化物、樹脂微粒子等を外添することができ
る。
【0029】本発明におけるキャリアーは、静的抵抗1
7〜1013Ωcmである樹脂で被覆されたキャリアー
よりなることを特徴とする。有機感光体を高速プリンタ
ーや高速複写機に用いるためには、有機感光体への現像
剤の接触を柔らかくし、有機感光体の膜減りを抑制する
ことが長寿命化につながる。このためにはキャリアーの
飽和磁化は低い方が好ましい。しかし、低すぎた場合は
有機感光体に表面電位によりキャリアーが引かれてしま
う。これらのことから飽和磁化は50〜70emu/g
が望ましい。
【0030】一方、有機感光体を用いる反転現像法では
キャリアー抵抗の影響が大である。キャリアー抵抗が高
い場合、磁気ブラシ部分での電圧降下が大きいため、現
像性に最も影響する磁気ブラシ先端と潜像面間に働く有
効な実効バイアス電位が得られないため、ある程度低い
方が好ましいが、低すぎる場合、キャリアーとの導通に
よる潜像電荷の消失あるいは有機感光体の表面電位によ
りキャリアーが引かれる等の欠陥が生じるため、キャリ
アー抵抗には最適範囲が存在し静的抵抗値で107〜1
13Ωcmが望ましい。
【0031】本発明では樹脂で被覆されたキャリアーを
使用するが、被覆樹脂としては一般的に知られているス
チレン系樹脂、アクリル系樹脂、スチレンアクリル共重
合系樹脂、シリコーン系樹脂、変性シリコーン系樹脂、
フッソ系樹脂等が利用できるがこれらに限定されるもの
ではない。
【0032】また本発明におけるキャリアーの平均粒径
は30〜150μmが、トナーとキャリアーの混合割合
は1:100〜=10:100で使用されることが好ま
しい。混合割合が小さいと十分な画像濃度が得られな
い、キャリアーが感光体に引かれる等の問題が生じ、逆
に混合割合が高いとトナー飛散、カブリ(背景部へのト
ナー付着)等の問題が生じる。
【0033】
【実施例】以下本発明を実施例によりされに詳細に説明
するが、本発明はその要旨を越えない限り下記実施例に
より限定されるものではない。なお、各実施例及び比較
例中(部)とあるのは(重量部)を表すものとする。
【0034】実施例1 スチレンアクリル樹脂 100部 (スチレンブチルアクリレート) カーボンブラック 8部 (MA−8三菱化成(株)製) 例示化合物(1) 1部 ポリプロピレンワックス 4部 (三洋化成工業(株)製500P)
【0035】上記の材料を配合混練し粉砕分級して平均
粒径10μmの黒色トナーを得た。この黒色トナー10
0部に対しシリカ微粉末(日本アエロジル(株)製R9
72)0.2部をヘンシェルミキサーで外添処理した。
このトナー4部と平均粒径100μmのアクリル系樹脂
で被覆された、飽和磁化60emu/g、静的抵抗10
10Ωcmのフェライトキャリアー100部を混合し現像
剤を作成し有機光導電体を感光体とする50枚/分の反
転改造複写機を用いて10万枚の実写テストを実施し
た。
【0036】実写テストに使用した補給用トナーは上記
現像剤に用いられたトナーと同一組成物のトナーであ
る。実写テストの結果10万枚実写中も現像剤の帯電量
は安定であり、画像濃度も高く良好な画質が得られた。
【0037】実施例2 実施例1に含金属アゾ染料(オリエント化学工業(株)
製S−34)を1部添加した以外は、前記実施例1と全
く同様にテストした結果、機内へのトナー飛散もなく、
現像剤の帯電量も安定であり、画像濃度も高く安定な画
質が得られた。
【0038】実施例3 実施例1に置換基を有してもよいオキシカルボン酸金属
化合物(オリエント化学工業(株)製E−84)を1部
添加した以外は、前記実施例1と全く同様にテストした
結果、機内へのトナー飛散もなく、現像剤の帯電量も安
定であり、画像濃度も高く安定な画質が得られた。
【0039】実施例4 実施例1の例示化合物(1)のかわりに例示化合物(1
3)を1部添加した以外は実施例1と同様に作成し、前
記実施例1と全く同様にテストした結果、特に問題な
く、良好な結果が得られた。
【0040】比較例1 実施例1の例示化合物(1)のかわりに含金属アゾ染料
(オリエント化学工業(株)製S−34)1部を添加し
た以外は実施例1と同様に作成し、前記実施例1と全く
同様にテストした結果、20千頁より帯電の上昇が認め
られ画像濃度の低下がみられ、50千頁でテストを終了
した。
【0041】比較例2 実施例1の例示化合物(1)のかわりに含金属アゾ染料
(オリエント化学工業(株)製S−34)2部を添加し
た以外は実施例1と同様に作成し、前記実施例1と全く
同様にテストした結果、60千頁より帯電の上昇が認め
られ画像濃度の低下がみられた。
【0042】比較例3 実施例1の例示化合物(1)のかわりに置換基を有して
もよいオキシカルボン酸金属化合物(オリエント化学工
業(株)製E−84)を1部添加した以外は実施例1と
同様に作成し、前記実施例1と全く同様にテストした結
果、15千頁より帯電の上昇が認められ画像濃度の低下
がみられ、50千頁でテストを終了した。
【0043】比較例4 実施例1のキャリアーの代わりに静的抵抗値1015Ωc
mのキャリアーを使用した以外は実施例1と同様に作成
し、前記実施例1と全く同様にテストした結果、初期に
おいて画像濃度が低くテストを中止した。
【0044】
【発明の効果】本発明の反転現像用現像剤及びそれを用
いた反転現像方法により、連続複写時にも画像濃度が高
く、帯電性が安定で、コピーの汚れや機内のトナー飛散
等の発生しない高品質の反転現像用現像剤及び反転現像
方法が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−3076(JP,A) 特開 平2−230163(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 9/097 G03G 9/113 CA(STN)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、ナフタレン化合物若しく
    はアントラセン化合物のヒドロキシカルボン酸化合物
    (a)、又は該ヒドロキシカルボン酸化合物が連結基に
    より二量化したビスヒドロキシカルボン酸化合物(b)
    を含有するトナーと、静的抵抗値が107〜1013Ωc
    mである樹脂被覆キャリアーからなることを特徴とする
    反転現像用現像剤。
  2. 【請求項2】 該被覆樹脂キャリアーの飽和磁化が5
    0〜70emu/gであることを特徴とする請求項1に
    記載の反転現像用現像剤。
  3. 【請求項3】 該トナー中に更に含金属アゾ染料また
    は置換基を有してもよい芳香族オキシカルボン酸金属化
    合物を一種以上含有する請求項1又は2に記載の反転現
    像用現像剤。
  4. 【請求項4】 有機感光体上に、静電潜像を形成し、
    少なくとも、ナフタレン化合物若しくはアントラセン化
    合物のヒドロキシカルボン酸化合物(a)、又は該ヒド
    ロキシカルボン酸化合物が連結基により二量化したビス
    ヒドロキシカルボン酸化合物(b)を含有するトナー
    と、静的抵抗値が107〜1013Ωcmである樹脂被覆
    キャリアーからなる反転現像用現像剤を用いて顕在化
    し、支持体に転写後定着することを特徴とする反転現像
    方法。
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