JP2867349B2 - ファクシミリ接続装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 ファクシミリ接続装置に係り、特にホスト装置とファ
クシミリ装置との間に回線を介して設けられ、ホスト装
置が取扱うテキストデータとファクシミリ装置が取扱う
２値画像データとの間のデータ変換を行なうメディア変
換部と、メディア変換状況と通信状況を示す文書情報
と、メキストデータ及び２値画像データからなる文書デ
ータとを格納するファイルとを有してなるファクシミリ
接続装置に関し、 小形で低価格であって停電、瞬断等の事態が発生して
も文書出力を補償することができるようにすることを目
的として、 予め定めたタイミングで文書情報を格納する不揮発性
記憶手段を設け、ファクシミリ接続装置の停電時の処理
状況をホスト装置に送出することとして構成する。

〔産業上の利用分野〕 本発明はファクシミリ接続装置に係り、特にホスト装
置とファクシミリ装置との間に回線を介して設けられ、
ホスト装置が取扱うテキストデータとファクシミリ装置
が取扱う２値画像データとの間のデータ変換を行なうメ
ディア変換部と、メディア変換状況と通信状況を示す文
書情報と、テキストデータ及び２値画像データからなる
文書データとを格納するファイルとを有してなるファク
シミリ接続装置に関する。

〔従来の技術〕

ホストコンピュータとファクシミリとの間で、文字、
イメージ、ベクトル等のメディアデータのやりとりを行
なうためにファクシミリ接続装置を使用する。

このファクシミリ接続装置は、第４図に示すようにホ
ストコンピュータ11とファクシミリ装置12_-1〜12_-nとの
間に回線13を介して設けられる。そして、このようなフ
ァクシミリ接続装置14は第５図に示すような構成を有す
る。同図において15はホストコンピュータ11との通信を
制御するホスト通信制御部、16はファクシミリ装置12と
の通信を制御するファクシミリ通信制御部、17はホスト
コンピュータが取扱うテキストデータとファクシミリ装
置が取扱う２値画像データとの間のデータ変換を行なう
メディア変換部、18は全体のシステム管理を行なうシス
テム管理部、19はメディア変換状況と通信状況を示す文
書情報と、テキストデータ及び２値画像データからなる
文書データとを格納するファイルを示している。

このようなファクシミリ接続装置14によれば、ホスト
コンピュータ11からファクシミリ接続装置14への通信
と、ファクシミリ接続装置14からファクシミリ装置12へ
の通信を非同期に行なうことができるため各装置の運用
状況に合せて作動させることができるほか、一端ホスト
コンピュータ11からファクシミリ接続装置14へテキスト
データの通信を行ない、このテキストデータをファクシ
ミリ接続装置14内のメディア変換部17で２値化された画
像データに変換して、これをファイル19に格納してお
き、例えば夜間割引料金制度を利用して安価にファクシ
ミリ装置12に画像データを送出することができる。

このようなファクシミリ接続装置は第６図に示すフロ
ーチャートに従って作動する。即ち電源をオン状態とす
ると（S1）初期プログラムをローディングし（S2）、運
用状態になる。運用状態となるとホストコンピュータか
ら１文書が到達し（S3）、このテキストデータをメディ
ア変換して２値データにしてファクシミリ装置に送出し
たのちこの文書を削除する（S4）。そして正常に終了す
るときには、電源スイッチをオフ状態にすると（S5）、
文書データ及び文章管理情報をディスク装置にセーブし
て（S6）電源はオフ状態となる（S7）。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところで上述のようなファクシミリ接続装置は従来か
らプリンタやスキャナ等と同等の位置付けにあり、停電
や瞬断等の事態に対処するという発想はなかった。しか
しながらこのような停電や瞬断等が発生すると、電源ス
イッチをオフ状態とする正常終了時にはセーブされる文
書情報がファクシミリ接続装置にはセーブされず、ホス
トコンピュータはどのような状況下で停電等が発生した
かを認識することができないため、対策を施すことがで
きないという問題がある。このような事態に対処してフ
ァクシミリ接続装置にバックアップ電源を装備すること
も考えられるが装置が大型化し、また、高価なものにな
ってしまうという問題がある。

本発明は小形で低価格であって停電、瞬断等の事態が
発生しても文書出力を補償することができるファクシミ
リ接続装置を提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

本発明にあって、上記の課題を解決するための手段
は、第１図に示すように、ホスト装置１とファクシミリ
装置２との間に回線３を介して設けられ、ホスト装置１
が取扱うテキストデータとファクシミリ装置２が取扱う
２値画像データとの間のデータ変換を行なうメディア変
換部４と、メディア変換状況と通信状況を示す文書情報
と、テキストデータ及び２値画像データからなる文書デ
ータとを格納するファイル５とを有してなるファクシミ
リ接続装置６において、予め定めたタイミングで文書情
報を格納する不揮発性記憶手段７を設け、ファクシミリ
接続装置の停電時の処理状況をホスト装置に送出するこ
とである。

〔作用〕

本発明によれば、不揮発性記憶手段には予め定めたタ
イミングで文書情報を格納されているから、ファクシミ
リ接続装置の停電時の処理状況をホスト装置に送出する
ことができホスト装置はこれに対処することができる。

〔実施例〕

以下本発明に係るファクシミリ接続装置の実施例を図
面に基づいて説明する。

第２図及び第３図は本発明に係るファクシミリ接続装
置の実施例を示すものである。本実施例において、ファ
クシミリ接続装置には従来と同様にホストコンピュータ
21との通信を制御するホスト通信制御部23、ファクシミ
リ装置22との通信を制御するファクシミリ通信制御部2
4、ホストコンピュータが取扱うテキストデータとファ
クシミリ装置が取扱う２値画像データとの間のデータ変
換を行なうメディア変換部25、全体のシステム管理を行
なうシステム管理部26、メディア変換状況と通信状況を
示す文書情報と、テキストデータ及び２値画像データか
らなる文書データとを格納するファイル27とを有してい
る。そして本実施例においてファクシミリ接続装置には
上記ファイルとは別に不揮発性記憶手段としてディスク
装置28を設けている。そして、このシステム管理部26は
ホスト装置21から１文書を正常に受信し終ったとき及び
メディア変換を正常に終了して、ファクシミリ装置22に
正常に送信し終り１文書の削除するたびに文書管理情報
をディスク装置にセーブする。この文書管理情報はどの
文書を受信し、どの文書をメディア変換して送信しおわ
ったかを表示する情報で、瞬断時のファクシミリ接続装
置のデータ処理状況を表示するものである。そして本実
施例では管理プログラム中に瞬断フラグを設けて瞬断の
判断を行なうほか、電源投入時にこのこの瞬断フラグを
参照して、瞬断があったと判断したときには初期プログ
ラムのローディングの際瞬断時にディスク装置に格納し
ている文書管理情報をホスト装置に送出するプログラム
のみを起動するものとしている。

次に本実施例に係るファクシミリ接続装置の作動を説
明する。第３図は本実施例に係るファクシミリ接続装置
の作動を示すフローチャートである。先ず電源を手動あ
るいは自動的にオンとすると（ST1）、瞬断フラグがど
のような状態であるかを確認する（ST2）。即ち、瞬断
が起こって異常終了したときには瞬断フラグはオン状態
となっており、正常終了したときには瞬断フラグはオフ
状態となっている。

瞬断フラグがオフ状態の時には正常終了したものとし
て、瞬断フラグをオン状態とし（ST3）通常の初期プロ
グラムをローディングすると共にファイルをリセットし
て（ST4）、運用状態となる。運用状態になるとホスト
装置から１つの文書が到達するたびに（ST5）、また、
ファクシミリ装置に文書を送出して１つの文書を削除す
るたびに（ST7）、文書管理情報をディスク装置にセー
ブする（ST6,ST8）。そして正常終了するときには電源
スイッチをオフ状態とすると（ST9）、文書データおよ
び文書管理情報がディスク装置にセーブされ（ST10）、
瞬断フラグをオフ状態とし（ST11）電源をオフ状態とす
る（ST12）。

運用中に瞬断が発生したときには、瞬断フラグはオン
状態のまま次の電源投入時（ST1）に瞬断フラグを参照
して（ST2）、瞬断があったと判断したときには初期プ
ログラムのローディングの際瞬断時にディスク装置に格
納している文書管理情報をホスト装置に送出するプログ
ラムのみを起動し（ST13）、文書管理情報をホスト装置
に送出する（ST14）。この文書管理情報の送出はホスト
装置からのQuery要求に対してディスクにセーブしてお
いた文書情報のテーブルを参照して結果を送信する。そ
の後通常の初期プログラムのローディングを行ない（ST
4）、瞬断により処理を中断した文書をホスト装置から
再ローディングして処理を続行する。

従って本実施例によれば、バックアップ電源を使用す
ることなくまた、ハードウエアを増加することなく小形
安価な装置にして、瞬断に対して情報を補償することが
できる。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明によれば、ファクシミリ
接続装置に、予め定めたタイミングで文書情報を格納す
る不揮発性記憶手段を設け、ファクシミリ接続装置の停
電時の処理状況をホスト装置に送出することとしたか
ら、小形で低価格なファクシミリ接続装置でも停電、瞬
断等の事故に対しても文書出力を補償することができる
という効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の原理図、第２図は本発明に係るファク
シミリ接続装置の実施例を示すブロック図、第３図は第
２図に示したファクシミリ接続装置の作動を示すフロー
チャート、第４図はファクシミリ接続装置の概要を示す
ブロック図、第５図は従来のファクシミリ接続装置の構
成を示すブロック図、第６図は従来のファクシミリ接続
装置の作動を示すフローチャートである。 １……ホスト装置 ２……ファクシミリ装置 ３……回線 ４……メディア変換部 ５……ファイル ６……ファクシミリ接続装置 ７……不揮発性記憶手段

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ホスト装置（１）とファクシミリ装置
   （２）との間に回線（３）を介して設けられ、ホスト装
   置（１）が取扱うテキストデータとファクシミリ装置
   （２）が取扱う２値画像データとの間のデータ変換を行
   なうメディア変換部（４）と、メディア変換状況と通信
   状況を示す文書情報と、テキストデータ及び２値画像デ
   ータからなる文書データとを格納するファイル（５）と
   を有してなるファクシミリ接続装置（６）において、 予め定めたタイミングで文書情報を格納する不揮発性記
   憶手段（７）を設け、ファクシミリ接続装置の停電時の
   処理状況をホスト装置に送出することを特徴とするファ
   クシミリ接続装置。